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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
北アルプスは登山史の檜舞台

 

少々重苦しい会議になった休日出勤の帰りに、久々にヤマケイを清涼剤代わりに買って、エア逃避行を決めこんだ。

999 号ですか・・・ご苦労さんでしたねぇ。


北アルプス特集は、毎年この季節の定番で、「梅雨明け十日」に狙いをつけて情報収集している山ヤさんも多いのだ。

もう、今の老体には無理かもな〜と思うが、二十代で有名どころを登っておいたのはよかった。後悔しなくてすむから。
ヤリホも白馬もヤツも立山も(これは中学時代)、「ミーハー登頂」ばかりしていたので、南アルプス、中央アルプスは未踏の地のまま。これは後悔している。

 

北アルプスは、キャッチコピーをつけるなら「岩と氷河のダイナミックな世界」といえそうだから、若気の至りでわっしょいわっしょいと登ってしまうのに向いている。高校生か大学生ぐらいでデビューすると、絶好の大人への階段になると思う。

 

中年まっただ中になると、スタミナ不足は棚上げするとして、温泉登山の楽しみが乏しいのは北アルプスのドライな顔といえるか・・・
槍から下って新穂高温泉、有明温泉という名所はあるものの、ドライブついでに訪ねてくる観光客も多いから、アルピニストだけの秘湯ではない。

 

その点では、法華院温泉はおとぎの国のような、山の上の秘湯だった。九州最高峰までアプローチも短くて(初雪の季節は苦労したけど)、温泉宿もいいし、ふもとの豊後竹田の街もいい。

八幡出身の、舛添さんの少し後輩にあたる才女と「九州の山はよかった〜」と話すと、真っ先に「阿蘇ですか」と返ってきたものだ。観光地としては知名度ナンバー1なのだろうけど、九重、由布岳あたりの知名度は意外と東大モトクロスなご様子。

祖母山も宮之浦岳も、僕の中では南アルプスより食指が動きまくる名山なのだ。

 

おっと、北アルプスに戻らないと!(笑)

 

上高地は、自然散策するには極上の楽園かな。「ひと仕事」終えての小梨平のキャンプは、ふかふかの枯れ草の上で、極上の寝心地だった。
槍の肩も、北穂も奥穂も、ゴツゴツした岩場でテントを張ったので、もう地獄だった(苦)。
テント族にとって、北アルプスにはあまり楽しいテン場はないように思う。やはり岩と風の王国なのだ。

 

余力をふりしぼって登るには、南八つが精一杯かも・・・
それより九州、四国が呼んでいる。
信州と富士山に山ガール&ボーイを呼び込む営業が目につくので、ワッショイワッショイやりたい人は数珠つなぎ登山してもらえばいいとして、静かな名山と秘湯を探すのが無難かな。
ヤマケイさんには、中央アルプスにもスポットをあててほしいもんである。

 

 

 

 

 

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読みました(書評) | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0)
還暦オーディオ小僧の老後は?

 

前に立ち読みしたような…買ったような…既視感のある『オーディオ小僧の食いのこし』を、とりあえず買って楽しく読んだ。役立つ情報がつまっているわけでもないし、きっと読み返すことはないと思うのに、なぜだか。

ズバリ、あるあるエッセイのオーディオマニヤ版といえばよろしいか。

テツあるある集はたくさん出ている。カメラ小僧も、無線小僧も基本は同じ。

 

うんちくとこだわりに、共感する同じ穴のムジナは世界中にいると思う。

著者のオーディオ遍歴は、まさに高度成長期からネット時代までの歴史をそのまま反映しているので、そう、そう、そう、そう、そう、そう、そう、そう!!とひざを打つこと 128 回。

 

オープンリールデッキにはまり、ポータブルがほしいからカセットへ、と流れていった遍歴も、僕と同じですやん。

不思議と、ウォークマン愛はそれほど書かれてない。ちょうど著者が大学生のころに第1号が出たはずなのに。
ミュージックテープづくり、インデックスの小細工も、この時代の「小僧」ならだれもが通った道だろうに、著者はエアチェックに命をかけていたと見たね。

 

オーディオ小僧と BCL 小僧は、半分ぐらいは重なる習性があり、持ちつ持たれつの仲だったりもするのだが、正反対なところもある。前者はモテたい⇒マイカー・デートに持ちこみたい⇒カーステでオリジナル編集のテープを成功の BM にしたい!!と色欲満点(笑)。

かたやBCL 小僧は、まさか雑音だらけの短波放送をうちに聴きに来ない?と誘うつもりはないから、マニヤ純度は高いのだ。

 

技術的な面でいえば、オーディオは低周波信号を、無線& BCL は高周波信号を扱うので、お互いの住む周波数帯域がちがう。
エアチェックは、VHF の知識とスキルも必要になるから、エアチェック・オーディオの世界から無線へ(またはその逆も)進んでいくマニヤもいたし、中にはのちに放送を仕事にする FM トランスミッター族もいた。

オーディオ小僧さんは、BCL ラジオの東西戦争にも言及しているから、住みついていた世界はかなり周波数が高い(笑)。お仲間ですなぁ。

 

さらにトシを重ねて、家庭を持ち、マンションを書い、世間の掟も身につけ、オーディオ僧侶レベルになると、リスニングルームの夢が人生をかけた夢になる。うーん、無線小僧あらため無線僧侶はシャックとアンテナタワーを建築目標にするのとシンクロするなぁ。

 

マンションの一室に防音室をもうける工事の顛末は、感動するご同輩も多いのではないだろうか。

こんな人生の野望は、家族サービスと両立するかどうかも、予算確保する上ではカギになる。

 

幸い僕はオーディオ親父の弟子だったので、家庭が分断されることはなかったが、多くの家庭では、リスニングルームはオーディオ僧侶の修業の場(?)であって、糟糠の妻がくつろげるラグジュアリー空間ではない。
花瓶でも置こうものなら、「部屋をデッドにするな!」と叱られ、角に当たると痛いスピーカーを動かすと「ポジションが狂う!」と意味不明な説教を頂戴し、レコードに針をおく瞬間のプチッ!で「修業が足りない」とダメ出しをくらう。

 

「あちら側」から語るオーディオ女子、のちオーディオ妻なんてのがいたら、ぜひ意見をうかがいたいところだが・・・
テツ子はときどきタレント業をしていたりするのに、音女(オーディオ女子)は見かけない。
愛ポッドと、今はスマホで手軽に聞けてそれでいいや、と落ち着いてしまっとるから。

 

プリアンプとパワーアンプ、超A級回路、A/Dコンバータなんて、ただ「ややこし!」とスルーされてしまうのも、しかたない。
だから、オーディオは女人禁制の修験の道なのである。
足を洗いたいなぁ・・・^^;

 

 

 

 

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読みました(書評) | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0)
山田耕嗣BCLマニュアルを超えたBCLバイブル

 

いや〜、気合いが入っとるなぁ BCL バイブル
この手のムック(ラジオマニア・シリーズ)は全部チェックしているが、バイブルは純粋にラジオ受信に特化している。ラジコや Audials のようなスマホアプリでクリアな電脳網ラジオを聴くのはビーシーエルではない!!と意気込んだ記事は微に入り細に入り、初心者にはチンプンカンプンだろう。

 

太平洋超えで AM ラジオを受信する、入管に尋問されながらインドに BCL ラジオを持ちこんで現地調査する、家族旅行にもアンテナ一式を持参して家族サービス偽装(オット!!) BCL に励む。

いやはや、マニヤたちのフットワークが凝縮された記事には頭が下がる。


もちろん、古いアナログラジオのオーバーホール術から、最先端の SDR まで、ハード記事も懇切丁寧。お色気抜きである^^;

壇蜜や橋本マナミではなくトリオとヤエスの通信型受信機がグラビアを飾るのはお約束(苦笑)。プレイメイトは米ドレーク社の受信機だったりする。ツマミやスイッチをなでさする(写真ですが)読者も、いるかもしれない。

 

現行の日本語短波放送と、レジェンド人気放送も詳しく掘り下げていて、こちらはまだまだ情報収集不足。BBC 日本語部の歴史など、日米関係が基軸になってしまった戦後の国際放送史の、もうひとつの側面が描けると思うのだが・・・次のバージョンに期待しておこう。日本語部長トレバー麗月塔の半生は、断片的な情報でも興味深いのだ。

 

入門記事がないのは、おそらく「昔 BCL 小僧」が読者層になっているあらわれだから、冷戦期の短波放送から新世界秩序下の短波放送へとどう変容してきたか、そして南北問題、南南問題に電波メディアがどうかかわってきたかも、実感をもって思い出せる元リスナー読者は多いと思う。

 

欧米も平壌もテヘランもモスクワもブエノスアイレスも貪欲に耳を傾ける(いい意味で)無節操なリスナーは、案外コスモポリタンなところがある。それはそれで、自由な社会の恩恵で、BCL なんて趣味が公安にマークされる国は依然として多い。
日ソ友の会にしか入ってなかった仮性左翼少年の僕など、まだまだこれからダイヤルを合わせるべき未踏の地(未受信の電波)がウジャウジャ空に漂っている。


あいにく住所がコンクリの谷間なので、見通しのきく太平洋方面の「島めぐり」でもしてみるか。
このエリアも、BCL にとってはフロンティアだから。

 

 

 

 

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読みました(書評) | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0)
アメリカン鴨長明としてソローを読んでしまった日本人の悲劇

 

読書会で、西洋史学家のふところを借りる覚悟で 19 世紀アメリカ思想の流れを進講させていただいた。
この会には、かつてジョン・デューイの研究者がおられた――というか、その方が始めた――のだが、油の乗り切った年頃に癌で高いされてしまったので、その仲間を偲びながら、デューイにつながるウィリアム・ジェームスまでをたどる思想史の隘路を短い時間にたどってみた。

 

堅苦しい講座ではなく茶話会のノリなので、ヒストリアンからのつっこみやこぼれ話もはさんでもらいながら、逆に勉強させてもらった。これが大人の勉強会の収穫かな?

 

ちゃんとネタ本を共有しているので、エマーソンからソロー、ホイットマンへの流れもしたり顔でまとめる僕に、明治日本の思想や文学に詳しい専門家からは指摘も容赦ない。

ソローとホイットマンは学生時代に愛読していた僕に対して、「私はこの時代のアメリカ文学は読んだことがないんですが…」というヒストリアンは、漱石の専門家でもあるから、ロンドンに遊学した漱石の使命感のようなものも孫引きを混じえてうかがえた。

 

白樺派がトランセンデンタリズムに感化された経緯については、僕の評価は低い。アメリカ流ロマン主義の自然描写に白樺派は親近感をもっただけで、政治思想はまったく由緒も目的もちがう。そこはやはり連邦共和国としての合衆国建国と、君主制の日本との決定的なちがいはあると思う。

 

ネタ本に決定的に欠けている(あえて捨象したのか?)点は、こうしたトランセンデンタリズムがどんな形で日本に渡ってきたのかというところにある。僕の憶測では、クラーク博士やヘボン博士のようなミッショナリー教育家が紹介して、門下生へと浸透していったのではないか?とも思える・・・
のは、明治学院や青学、関学、西南学院などのミッション校が果たした役割を無視できないからだ。

 

ミッショナリーは戦国時代のイエズス会から展開されてきたのに、肝心の布教は(バチカンの思惑に反して?)大成功とはいかなかった。そのかわり、日本人はピューリタンやメソジストから教育システムや市場経済、議院内閣制を吸収した。一方で、明治ルネサンスといえる文芸復興が静かに進んだといえるのではないか。

 

その象徴が、近代自我と向き合った漱石だったのではないでしょうか?
とヒストリアンに問いかけてみたのだったが、「もうすぐ 18 きっぷの季節ですねー」と、芭蕉の足跡をたどるテツ旅の計画を思い描いておられるご様子で、ネタ本と時刻表を並べての硬軟混交のお勉強会になったのであった。
ま、これはこれでなごやかでいい。

 

鎖国時代(実は厳密な鎖国ではないのだが)江戸文学の独特な熟成も、内側から研究するのもおもしろいし、エリセーエフからライシャワー、ドナルド・キーン、ロバート・キャンベルへと続くアウトサイダーの日本文学史も新鮮だ。特に、ライシャワーのように中国仏教と日本の中世・近世文学との関係をとらえるトランス・アジアンな視点は、日本の国文学者も仏教学者も盲点だったと思う。突破口は、鈴木大拙だっただろうか(ということで、読書会で鈴木大拙もとりあげ、金沢の記念館まで見学してきた)。

 

いま、「トランプのアメリカ」の軍事力と経済力ばかり報道されてはいるのだが、もうひとつのアメリカ精神史として、バーニー・サンダースにつながるリベラリズムの流れもおさえておく必要があるように思う。
トランセンデンタリズムが表層的につまみ食いした東洋思想にも、ちょっと注意が必要ではあるのだが・・・
ただ「意外と親日的なのね」とぬか喜びすると、大きな誤解をしてしまう。キーンさん、キャンベルさんはちゃんと研究しておられると思いたいけど。

 

 

 

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読みました(書評) | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0)
そりゃディープな鉄道を書くとディープな本になるわな

 

阪急や阪神のトリビア本は、もう目新し感がないのであえて買うことはないけど、近鉄や南海、京阪になると謎だらけだ。
特に、近鉄はケモノ道のような印象がある。基本、山間部を縫うような路線が多いこともあって。

 

そんな近鉄のトリビアを集めた天野太郎『近鉄沿線ディープなふしぎ発見』(じっぴコンパクト新書)がおもしろい。年越しの間、紙の上の小旅行を楽しませてもらった。
地歴のセンセイが監修しているから、電鉄経営についてはほとんど触れないかわりに、歴史ネタが豊富。そりゃ近鉄沿線といえば遺跡、古墳の宝庫だもんな。

 

縁あって古墳めぐりにつきあうようになって、信貴山や葛城山、二上山、三輪山あたりの山々もぐっと距離感が縮まった。アクセスは近鉄だ。阪神とつながったおかげで、神戸と古墳の里・神話の里(伊勢)が近くなったのはありがたいことだでございます。
そのあたりの歴史秘話は満載で、これはただの鉄道マニヤ本ではない。
日本鉄道神社リストなんて、この本で初めて教えられた「なんじゃそりゃスポット」であーる(^^)/

 

さて、東西の名物私鉄おトリビア・シリーズを連発している実業之日本社が、どこまでディープでマイナーな電鉄を本にできるかも要注目である!
そう、『神鉄沿線ディープなふしぎ発見』に期待したいのである!!
書けんことはないと思うけどね。


近鉄を新書1冊に詰め込むのと違って、しんてつは新書1冊に膨らます感じになるか・・・
一字違いは大違いですな。
でも、期待してますから実業之日本社さん。

 

 

 

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読みました(書評) | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
CQ氏は大衆化路線まっしぐら?

 

「停波中」とはいえ、局長の心意気で CQ 誌の新年号をジャケ買いしてきた。
付録の手帳は、毎年ひとつは手元にあってもいいかなと思う程度のお役立ち(?)ハンドブックである。

 

中身は、2018年の抱負を、老局長たちに代わって盛大に並べてくれている。
HF デジタル無線は、ほほー、そんな時代かいな、で感度は微弱。
UHF のデジタルは、慣れておくと役立つかもな〜と思いつつ、アナログ無線機しか持ってない。

 

そう、アナログ無線機が免許更新できない大ピンチなんである。
スプリアス対策は無下に反対はしないが、昭和無線機コレクターとしては、まるごと不合格の烙印をおされた気分。
執行猶予5年のカウントダウンが始まったので、この間に、専門機関にスプリアス対策をしてもらって品質保証を受ければ、使えないことはない・・・
との抜け道は用意されているのだが、結局スプリアス対策の認証機関も電波行政の天下り先。手数料をせしめてなんぼの会社だからな〜

 

ビンテージ無線機マニヤも CQ 誌の読者に一定数いるようだが、一昔前なら考えられなかった BCL コーナーがしっかりできているのは、無線局長さんの手すさびか、それとも無線局長でない BCL マニヤを読者にしようとするマーケティングなのか?

 

短波放送は、毎日一定ペースで送信しているから、ビーコンとして使えるのは昔からよく知られた Tips だが、中波やローカル FM もカバーしている CQ 誌は、様変わりしたもんだ…は読者歴 41 年のワタクシの素朴な驚き。

でも、短波こそダイナミックな地球物理に影響されやすい、不確実性の高い電波だから、おもしろい。確実にクリアな通信ができてしまうと、飽きるからね。

 

CQ 誌さんらしさは、「 SDR で BCL いかが?」と門外漢には摩訶不思議な略語のキャッチコピーににじみ出ていて、これも僕の当面の課題だ。なんとか SDR を手作りしてスペクトラムが見えるラジオを調達したいもんだ。
手持ちの広帯域受信機でも、簡単なスペクトラムは見えるのだが。

 

無線局長さんたちのクラフツマンシップを刺激する無線雑誌であってほしいもんだ。
さて、来週はラジオライフ手帳!

 

 

 

 

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読みました(書評) | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0)
「ど真ん中の脇」こそ meets regional の縄張り

 

久々に買った『 meets 』は、週刊誌綴じではない普通綴じになっていた。ミーツらしくないぞ!
それだけ、ページ増で内容てんこ盛りなのだった。


「神戸ど真ん中」特集は、まぁ懲りずに飲食店ガイド、は毎度のことながら、さすが神戸新聞発祥のタウン誌、花隈とか加納町とか、エアスポットのような界隈をよくまー細かく取材している。このフットワークの細かさは、サビーかミーツにしかできませんな。

 

後輩(正確にいえば、後輩の教え子)が開いたアジア食堂が、雑誌に登場します!!と本人の告知を見てチェックがてら買ったのだが、小特集された女性店主たちはどなたも写りがよくて、気心知れたミーツと地元店のタッグがいい感じ。商売繁盛をお祈りするばかりだが・・・わたしゃ行きつけ店のローテーションに忙しい(ごめんね)。

コラムの津村記久子もひさうちみちお画伯もかっちゃんも、自由奔放にペンが走っている。ローカル誌の強みですなぁ。

 

かっちゃんが、県知事選の恨み節をまくらに「俺の庭」節をブイブイいわせてるのは、いつもの癖だから冷ややかに笑い飛ばしてしまったが、「神戸の海と山」の中で海イメージが強すぎる!というご指摘は共感したね。
案外、神戸港を利用した神戸市民はそういないものだし、倉庫業や海運業にかかわっているわけでもない市民は、せいぜい須磨で海水浴ぐらいでしょ。

 

正確には、尼崎から魚崎(神戸の東の端)に通学していた「大阪府尼崎市民」だったかっちゃんも、実は少年時代に六甲全山縦走を踏破していたのだそうな。やるねぇ(^^)/
それほど、かっちゃんは六甲山とのかかわりが深い。パパに芦有ドライブウェイへ連れてってもらった思い出は、世代も近いのでよくわかる。もしかして、どこかですれちがっていたかもかもかもしれんが、でなくても同じ景色は見て育ったわけですな。

 

芦有とか表六甲のドライブウェイは、親のクルマの後ろに載せられていただけの子供には土地勘もなく、やたらカーブがきついな〜ぐらいの印象しか残っていない。
ぐんぐん暗い山に上がっていくな〜とキョトンとしていたら、いつしか乳白色の世界。
「これ、雲の中やで」と聞いて無我夢中で袋に雲をつめて持ち帰ろうとしていたバカまるだしの子供がワタクシであったが、そうか六甲山は雲の上にあるのか、と虚実半々の自然学習をしたのも自宅すぐ裏の六甲山であった。

 

そんな市民の里山だけでなく、北区・西区の農村、長田・垂水あたりの漁港をどれだけ語れるか、が地元タウン誌の力といえるわけで、これでもかこれでもかと料理写真を並べて飽食に行き着くだけの飲食店ガイドは、るるぶでもまっぷるでもできること。
案外、かっちゃんの地理感覚は正しい。


本当の通は、山田錦の里、淡河の茅葺きに棚田、藍那の磨崖仏なんてスポットを逃さず取材するはずですよね・・・
とエルマガジン社には期待するとして、次号の寿司屋特集も楽しみにしときます。

 

 

 

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読みました(書評) | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0)
鳥の目から虫の目へ、地図は進化する


岡山の吉備人出版という耳慣れない版元から、六甲山の登山地図が出ていたのを、書店でサンプルを見て即買い。
このジャンルの定番は、昭文社の「山と高原地図」シリーズで、いまや日本のスタンダードな山道案内になっている。35年前の槍穂高の巻から使い始めた僕も、六甲山の巻は定期的に最新版を調達している。

 

これは1枚ものだが、吉備人出版はうんと縮尺を拡大して、国土地理院の標準地形図が25,000分の1のところを、12,500分の1に倍増している。
当然、六甲山全域は入らないので、東版と西版に分かれてしまい、それぞれ 900 円。
縁もなく、破れない地図専用紙いっぱいに地形図が印刷してあって、端っこはバッサリ「東版に続く」になっている。

 

本当に無駄がなく、とはいえ安くない低下がついているので簡潔な記事も紙面にみっちり書かれている。大都市にこれだけ近い本格的な山岳は全国的にみても珍しい、そのため遭難も多くて年間これだけの犠牲者が出ていることを憂うるあまり本地図を作成したのである!!と熱がこもっている。

実際、今年の春までの2年間に、46 名の調査員がのべ 259 日間現地を踏破調査したんだとか。ハンパでない労力が投入された力作なのだ。


一般的な案内図には、ポイント間の標準的な所要時間が書いてあるのに対して、作図をもとにキュルビメーターを使ったのだろう、距離が5m単位で書いてある。これは良し悪し両面あって、平面距離と斜度に応じて加算される距離には必ず誤差があるから、80m=1分のような平地の換算は山道ではまったくあてにならない。あくまでも参考程度かな。

それでも、12,500分の1の縮尺は細かくて、歩き慣れたルートも脇道が伸びているのがわかるし、食い入るようにたどってしまう。せいぜい、活用させていただくことにしよう。

 

実は、国土地理院の地形図データよりさらに細かい作図を自治体がしているもので、全国的にどうなのかはわからんが、たとえば神戸市は 5,000 分の1の都市地図、場所によっては 2,500 分の1の土地利用図みたいなものを作成していたりする。もう、1軒ずつの家と庭までわかるような。

 

市役所で手に入れた実家周辺の詳細地図をみると、国土地理院地形図では破線が途中で切れている山道が、ちゃんとつながっているのを発見したことがある。こんなケモノ道は、実際に歩いたのか、第三者のタレコミなのか(まさか)、ほんまかいな?と思って踏み込んでみると、やはりケモノ道みたいな踏み跡程度の道だったが、ちゃんとハイキングコース本線につながっていた。本線といっても裏六甲の秘境(?)丹生山系なので、けわしいヤブ道にすぎない。

 

おそらく、山の幸を狩りに古の土地の住人が歩いてきた踏み跡なんだろうな〜と想像しながら、探検気分で何度も歩いた。もちろんだれっとも出会わない。遭難したら、何年後かに白骨で発見されそうなスリルを背負って、テントまで持ち出して1泊してきたのもいい思い出である。

 

そこまでのケモノ道は、知られていないからこそおもしろいわけで、「吉備人マップ」も気合いを入れすぎて 1,250 分の1バージョンまで出さないでほしい。
まぁそんな可能性はないだろうけど、北区の丹生山エリア、西区の雄岡山・雌岡山エリアもこれぐらいの詳細図にしてくれると、そこそこ購買客はいると思う。

 

大画面タブレットでそこそこの詳細地形図も見られる時代ではあるけどね・・・
新聞見開きサイズの紙面で見られる地図は、市街地との位置関係もよくわかるし、見飽きないほどおもしろい。
イヤハヤ、作者の守谷益男さんチームの調査員さんたち、ご苦労さんでした。

 

 

 

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解放区の道しるべ

 

ラジオ番組表 2017秋冬は、しっかり発売日に買い入れて、ナイター中継オフ=正規番組オンの年度後半に備える(もう始まってるけど)秋の夜長である。
こんなムックを熟読してコメントすることもない・・・のだが、三才ブックスさんもそれなりに頭をしぼって付加価値をつけようとがんばっておられる。

 

好きな DJ 投票は、毎度のことながらさっぱり知らないパーソナリティばかり^^;
お祭り騒ぎも、まぁ賑々しくやってくれたらいいか。

 

グラビアページの、おすすめラジオの簡単なカタログからして、『ラジオライフ』テイスト満載。
しかしねぇ・・・いくら高性能だからといっても、中華ラジオをたとえば AKB リスナーがどこで買えばよろしいんだか???
地方で家電屋さんといえばイオンモールとかない街で、TECSUN のラジオなんか売ってないしなぁ…もう、アマゾるしかない。

 

そんな地方のラジオマニヤが偏って育っている気配を感じるのは、ネットワーク一覧表。
NGT48 が日本海側限定なのはしかたない。
欅坂46も、本州東半分にしかネットされていない。東北を東京化できたとしても、箱根の関所を越える気はないようだ。
ご当地アイドル戦略は、それはそれでいいけど。

 

最強のネットパワーは、深夜ラジオの帝王(?)オールナイトニッポンだ。もう原宿放送局と同様、全国どこでも聴けるほど日本列島〜沖縄に網をかけている。すごいね。50週年記念で気を吐いている。

 

ウィークデーの深夜のゴールデンタイム(通は 25 時台という)は JUNK で明日への英気を養っている(てなこともないか)ワタクシが驚いたのが、JUNK が完全に4大都市圏限定になっていること。関西はラジ関だけ。西方面は博多だけ。都会型深夜ラジオをめざしているのか?

そうするとハガキ職人が固定化されてしまうから、新人デビューのチャンスが限られてしまうぞ。すでに TBS には「毎日常連」化しているハガキ職人もいるようだし。

 

やっぱり、山ちゃんや日村をからかって罵倒してスッキリすることにふけっているうちに浪人してしまうような哀れな18歳(アチャ〜!!)を毎年5万人ずつ育ててこそ深夜ラジオの魔力というもんだ。笑福亭鶴光とともにエロを追究して身を持ち崩した(笑)昭和の深夜少年のように。

 

そんな良心的な俗悪番組の圏外になっているのが四国アイランド。
香川県民がうどんを食って(徳島県民がラーメンを食って)すぐ寝てしまうわけではないだろうけど、深夜ラジオというカルチャーが感染してこなかったのは、ちょっと惜しい。ぜひ、真面目で勤勉な島民の皆さんも、ゲス深夜ラジオに浸ってハガキ職人をめざしてほしいものだ。

 

関西も、昼の帯は各局しのぎをけずってはいても、夜は寝静まって(?)いる。在京局のネットで間もたせしているぐらいで。
夜中は原宿ラジオを子守唄にしてしまっている人が多いのか?

鶴光も現役だし、夜中に暴れていた往年の色事師たちには再登板してほしいものだ。
落語家も漫才師も、お利口コメンテーターになってしまってはイケマセン(わかりましたか桂春蝶に桂吉弥!)。
もう、放課後の恋バナとか、通学電車のドラマなんて投稿をするリスナーもいないのかもしれませんが…

 

その親世代の火遊びが、深夜カルチャーを再燃させるのです!
黒ベッキーが復活できる舞台も、そこにあるのです!!

 

 

 

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芦澤一洋さんは日本のソローになり得たか

 

ヤマケイ文庫は、いい古典を復刊してくれる。
おととい発売の芦澤一洋さんの『アウトドア・ものローグ』は、1979年から1985年にかけて出版された2冊の合本だから、文庫にして 900 円は高いようでお買い得なのだ。

はて、この時代にシエラ・デザインだケルティだダナーだと西海岸アウトドア・ワードローブを追いかけていた僕は、芦澤さんのエッセイにどこかで触れていたはずなのに、思い出せないので、復刻はありがたい。


緑色革命に宇宙船地球号、ビートニク、ウォールデン・・・なつかしいフレーズが続出する。
ジョン・デンバーには苦笑してしまうが(どうせ書くならジョン・ミューアでしょ)、シュイナードや大島亮吉の思想を簡潔に伝えてくれる短文は、明快で率直だ。

 

メーカーの提灯持ちになっているような用品エッセイとはちがって(だから商品リストもない)、自然とつきあうための身体の延長としての用具を語る言説には、ていねいな引用文献リストがついている。森や川や海が演習場の、壮大な「地球学園」が描かれている。

 

当然、RV車だのオフロードバイクだの、マウンテンバイクさえ登場しない。とりあげられる乗り物は唯一、カヌーだけ。
マウンテンバイクは排気ガス・フリーの乗り物だとはいっても、タイヤでわだちを掘ってしまうから、ローインパクトの思想に反する――と排斥する思想もある(本場の北米でさえ)。

 

「森の中の家」といえば、テントしか思い浮かばないのは大半の消費者の現実で、僕も山小屋とテントしか実感がわかない。
この本では「シェルター」にくくられる雪洞やイグルーは、一度ぐらいは泊まってみたいが、生半可にやると命を落とすから、未体験。人工物を持ち込まない究極のエコ住宅ではあるけれど、マーケティングになじまないので(雪と氷をコージツで売るわけにはいかんからなぁ)、いまやヤマケイでも採りあげない。

 

こんな用品エッセイは、いまどき出してもらえないだろうな…
ダッジ・オーブンや、ソーラーバッテリー駆動 AV 機器なんてのをヨイショしないと、スポンサーがつかないから。
自宅マンションをそのまま持ち出したようなグランピングとやらを、日本のアウトドア思想を牽引してあちらへ旅立った芦澤さんや、加藤則芳さんらは、どう一喝してくれるか、それとも冷ややかに笑って眺めているだろうか。

 

 

 

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