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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
温故知新ラジカセ

 

衝動買いしてしもたがな、『ニッポンラジカセ大図鑑』

実家にあった CFD-5 も、今も現役のヨコハマリバース CFS-F11も、ちゃんとリストアップ。泣けてくるな〜

 

レトロブームをあてこんだフィルムカメラやオーディオカセット、BCL ラジオのムックはさんざん出ている。
BCL ラジオを除けば、それも入門者向けの内容なので、目新しい切り口がうかがえない。この大図鑑も、ラジカセ史、カセットテープ規格、入手とメンテナンスのツボ、と定石をおさえた編集になっている

たぶん、二十代の読者にとっては「親父が昔はまっていた昭和家電」のカタログでしかないだろうし、その当事者にとってはミュージックテープやインデックスカードとは「テープを渡す相手への想い」がよみがえってくる回春剤みたいなもんだ。
というわけで、親子で楽しめます(笑)。

 

ラジオと合体したカセットは、70年代にはダブル化と多バンド化(短波に加えて TV まで!!)、ハイファイ化=メタルテープ対応、ドルビー搭載を進め、82年に CD が登場すると CD ラジカセなるジャンルを打ち立てる。レンタルで借りてきてシンクロ録音するのに重宝する「ハイファイ小箱」だった。

 

このムックでは、昭和末期のバブカセ(バブルラジカセ)までがまとめられていて、ラジエム(CD ラジオ MD レコーダーといえばいいか?)には触れていない。やはり、カセットが主役だったのだ。

 

たしかに、CD→MD シンクロ録音になると簡単かつ完璧すぎて、失敗あっての録音のヨロコビ(?)みたいなもんがない。
LP レコードからテープにダビングして、A面が終わるとすぐクイックリバースでテープが逆転してB面が始まる――この、レコードの裏返しの手間を解決してくれるオートリバースは、ドライブデート野郎のマストアイテムだったな〜

ビー・ジーズやアース・ウィンド&ファイアーを満載したノリノリのA面から一転、八代亜紀とちあきなおみでしっとり泣けるB面の2部構成が、オーディオ野郎のデート成功への脚本だったのであーる!(わたしゃ自分劇場をモーソーするだけであったが)

 

そんな時代の顔が、カセットをはさんで2スピーカー・システムのラジカセ。どいつもイイ顔をしている。
ラジオやCDを再生して録音ボタンを押すだけ(電圧レベルもバイアスも調整不要)というのが、画期的。録音という作業の面倒くささが女子とオーディオを遠ざけていたところへ、ラジカセの貢献は大きかった。ボタンひと押しで、同じクォリティのミュージックテープができあがるわけだから。

 

そして、中高生の部屋に標準装備されたラジカセは、次の格差社会へのステップとなる。
「少し意識高い系」は、ミニコンポへステップアップする。
すでに 70 年代に、松下さんのコンサイス・シリーズのようなシステムコンポはあったが、インテリア性を競いつつ音質もラジカセとは一線を画する本格的な音質は、「デンオンのコンポ買ったら、音がまるでちがうねん。カシオペアのセクションが全部きれいに立って聞こえる!!」とかなんとか、部屋にラジカセ少女を招き入れる口実になったもんである。ラジカセは少年少女、コンポは大人の家具ということで。

 

中には、「私、テープは2トラさんぱちで回してる」「3wayスピーカーは定位がイマイチよね」なんてマニヤ少女も吹奏楽部にいたりはしたが、恐れられるだけ(苦笑)。

学生時代までにオープンリールも回したし、真空管アンプも作ったし、パラゴンは部屋に入らなかったがタンノイに静かに耳を傾けてオーディオ道の3合目ぐらいまでは登ったけれど、ラジカセはオーディオ道1丁目の道標のようなもので、「初心忘れるべからず」ですな。


いまさら、おにゃごを部屋に呼ぶ口実にはならんけど、ラジカセは貸し出すのも簡単でいい。

わざと取り説なしで本体を送って、「ボタンがいっぱいあるけど、どこをどうやったらカセットっていうのが聴けるの?」とメッセージが届くと、出動である。ムハハハハハハ
今も昔も、よこしま野郎の道具は健在であるね^^;

 

 

 

 

 

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読みました(書評) | 23:46 | comments(0) | trackbacks(0)
北関東局地戦だけでない、日本全国内戦だらけ(笑)

 

新刊コーナーで見かけた、KAWADE 夢文庫の『犬猿バトル地図』をついつい衝動買いしかけたが、それほどおもしろいので、9割がた立ち読みをすませてしまった。

 

日曜日に聴いている土田晃之のラジオがローカルねた満載なので、埼玉と群馬の因縁の「北関東合戦」は有名だ。
ケンミン戦だけでなく、埼玉と浦和と大宮の三つ巴も、「さいたま市」誕生で決着するどころか、くすぶり続けている。

『犬猿バトル地図』には、そんな因縁の領地争いが全国津々浦々から寄せ集められてはいるものの、しょせん「検索やっつけ仕事」とみえて、ろくに取材しとらんな〜と減点してしまうところはあったものの、まーまー楽しめた。


犬猿の仲だけでなく、平和な紅白戦をやっている土地もとりあげられている。長野市と松本市、北海道と沖縄県、六麓荘と田園調布、香川県と徳島県、などなど…

博多と福岡の対立は全国区で有名だが、もう少し詳しい事情通なら、小倉と八幡と門司の三つ巴もスルーできないはず。
ひまつぶし系の文庫本だからツッコミ不足もしかたないとはいえ、京都 vs 大阪 vs 神戸のファッション対決なんて、もう手垢がつきすぎてますぞ。

 

手を変え品を変えの三都物語は、meets や SAVVY あたりのローカル誌の定番ねたで、もっと微に入り細に入る街角対決をしている。嵐山 vs 嵯峨野とか、三宮 vs 元町とか。
「堀江 vs 長堀」なんかになると、もう大阪市民以外にはピンときません(苦笑)。それでも、特に meets なんかはグイグイ深入りする。

 

神戸の須磨と舞子の対決は、知名度では須磨だろうが、通が好むお忍び感では舞子に軍配が上がる。
東の方になると、東灘区と灘区のちがいはもう隣接する芦屋市民にもピンとこないだろうけど、「神戸大学の灘区と甲南大学の東灘区」といえば学生世代には街の違いはわかる。御影のある東灘区と篠原のある灘区は、どちらがハイソかといえばちと難しい。

 

犬猿の仲というより、うまいことやれば知名度争いはウィン・ウィンになるから、もっと対決してほしいものだ。大阪の守口 vs 門真 vs 寝屋川のように(おっと枚方を忘れていた)。

 

大阪でかせいで京都で遊んで神戸に住む関西のおとっつぁんの夢みたいなものが昭和の時代にはあったようだが、京都で遊ぶステイタス性が薄れたから、京都は「学ぶ街」だろうな。遊ぶにしても、お忍びは奈良が穴場だと思います。
あえて対決枠を探すなら、伏見の酒と灘の酒はどっちが上か!?
好みの世界に勝ち負けなんか無粋かもしれませんが・・・

 

洋菓子と和菓子でも京都と神戸は好敵手だ。
ただ、決して京都市民と神戸市民は犬猿の仲ではなく、お互いリスペクトしあっている。
こんな関係は、千葉と横浜には見られるのだろうか?

 

あえて全国をカバーしなくても、いくつかのローカル戦に限定すれば、もっと深く楽しめると思う。
個人的には、尾張 vs 三河のつばぜりあいは興味津々。
また名古屋メシ満腹旅その2をやりたいな〜

 

 

 

 

 

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読みました(書評) | 23:07 | comments(0) | trackbacks(0)
ラジオ番組表 2017春

 

発売日に速攻救出してきた『ラジオ番組表 2017春号』は、ちと会計をためらう表紙であったが…^^;
乃木坂がラジオを牽引しているのか。応援せねば。乃木坂コーヒーは毎日ご愛飲しとりますがね。

 

番組表データは、特に大きな改編もないので、在京と在阪の10局分ぐらいは頭に入っとる。
ほしいのは、コミュニティ FM なんだがな〜
いちいちネットで調べてブックマークしておけばいいとはいえ、タイムテーブルがあってないような局もある。超ニッチなラジオが、マニヤの標的になりつつあるのだ。

 

FM わいわいのように、オンエアは停波してネットラジオだけになってしまう悲しい局もある。ネットラジオになると、個人の配信(とやら)と同列になってしまうから、それはもうラジオといえるかどうかは微妙なところだ。金魚鉢があって、副調とチームワークを組んで、可能なら地域で公開されているのが、ラジオの「ぽい」ところだもんで。

 

わいわいが先駆けになった災害 FM も、東北各地では撤退が相次ぎ、縮小していくのはしかたないけど・・・
復興 FM は、決してお役御免になるものではないから、がんばってほしいもんだ。

 

コミュニティ FM のおもしろいところは、規制緩和の産物でもあるから、局名が自由奔放なところだ。
県域放送として免許された JFN 系列局だと、FM 大阪とか FM 岡山のように県名がついていて、大胆なところでも Kiss FM KOBE とまぁ兵庫県神戸市発信、とわかる。

 

ところが、コミュニティ FM だと…競蹇璽ル地名をつけているパターン、愛称そのまま局名パターン、ファンタジー系(笑)、っ聾鬼覿箸修里發離僖拭璽…とあって、僕が愛聴する三角山放送局や FM 白石、安曇野 FM などは FM いるかや FM もえるはパターンかな。
「なんとか電気工業」なんて社名そのものの FM 局は、沖縄にあったりする。

 

きりたんぽ FM と聞けば、わかる人には大体わかるが、FM 浦安を FM うららともじってしまうと、地名が浮かんでこない。「 FM ハムスター」なんて、なぜ広島経済大学がオンエアしているのかは謎でござる。

まぁ別に難癖をつけるつもりはなくて、FM MOOV がなんで神戸なの?と突っこまれたら、「活断層が動いたから」と解説できるし(勝手なこじつけです)、なんかしか各局いわれがある屋号を名乗っているのは、個性的でよろしい。

 

鹿児島県大島郡宇検村の「 FM うけん」なんて、県域放送免許では絶対に採用されない超ローカル地名だ(笑)。関西はわりと圏域免許感覚が反映されていて、「FM 市町村名」パターンだが、列島の北と南の果ては皆さん楽しんでますなぁ\(^o^)/

たとえばFM オホーツクは、流氷の上に局舎があって漂流している(!?!?)感じが、壮大でいい(実際は北見市に登記されている)。
FM せとうちが瀬戸内海ではなく鹿児島県なのも(しかも、あの大島郡だ!!笑)意外や意外で、しかも太平洋だ!

イヤハヤ、コミュニティ FM はワイワイガヤガヤの電波バザール状態だな。すばらしい!

 

地元兵庫県三木市の FM みっきぃも、金物の町にちなんで「 FM のこぎり」にでも改名したら、ネット・リスナーは増えるかもしれんよ。

南の風を感じる沖縄の島々のローカル局も風情があっていいから、淡路島にもほしいなぁ。おのころ FM が妥当か・・・FM たまねぎでもいい。

 

免許を出す総務省が「名前で遊ぶな」といいがかりをつけるかもしれんが、奈良県で開局する業者が、あの!例の!手口で

「高市早苗記念 FM 」

とでも名乗れば、何キロワットでも免許してくれるかもしれませんよ♪

 

 

 

 

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読みました(書評) | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
デフレ読書術

 

久しぶりに、定期購読を申し込んだ雑誌が、今月から届くようになった。
ゆうメールの封筒には、宛名ラベルではなく、手書きの可愛げなマイ住所が…発送担当者は、東大出版会に矯正されたのかな?(笑)

送料込みで年間たった1000円の、おそらくコストパフォーマンス最高の雑誌が『 UP 』だろう。
この片隅ジャンル誌(!?)は、いい書店に寄り慣れていると無料でもらえるのだが、いい書店が減り、毎月手に入るとは限らないのでったので、定期購読が確実だし高くない。

 

なにかとお世話になっている読書会の主催者が岩波の『図書』愛読者なので、ライバル心を燃やして UP に走った。
わけでもない。
『図書』も講談社の『本』も、学生時代から送ってもらっていたし、無料 PR 誌をかき集めるだけで、『中央公論』+『世界』ぐらいのボリュームになる。グラビアも時事も扱わないので、PR 誌の方が内容は濃厚にして質素簡潔で、薄さもあって敷居が低い。

 

働いていた大学生協書籍部でも、僕は公称1万部を毎号まいている書評誌の編集に首をつっこんでいた(だけ)。

おそらく、全国の大学生協でもローカルな PR 誌はいろいろあるはずだが、雑誌ブームの 80 年代と今とでは事情も様変わりしていると思う。『平凡パンチ』をパロった『中大パンチ』なんて雑誌を中大生えのきどいちろうが出していた(お色気グラビアはどうしていたのだろうか?笑)はちゃめちゃな時代も、今は昔。

 

大学生協で、『 UP 』や『みすず』『書斎の窓』『春秋』のような学術系のロハ本を知って、愛読するようになった。というより、図書購入グループに割り当てられた顧客私書箱のようなトレイに、毎月たんまり投げ入れてくれていたので、パシリ役をしていた役得で、いろいろ教わったのはありがたかった。博士課程の先輩が愛読する民博関連のPR誌もあったし、平凡社は無料が信じられない『百科』というカラフルな月刊誌を出していたっけ。

 

いま一般向けの3大 PR 誌といえば、岩波の『図書』、講談社の『本』、筑摩書房の『ちくま』あたりだろうか。
集英社、新潮社、角川書店などは連載で読者をつなぎとめようとしているようだが、文芸は単行本でしっかり買いたいので(出版社にほめてもらえそうな、上客でしょ?)、学術エッセイや研究ノートのようなテクストこそ、僕が PR 誌に期待する内容なのだ。

 

メジャーな出版社は書店への営業も活発で、営業効果も出るだろうが、学術系出版社はなかなか「ヒット作」で勝負できない。
あげく、『みすず』などは年間購読料が3,780円にまで高騰してしまっとる。もう、無料 PR 誌とはいえない(みすずは単行本単価も高い)。
そんな中で、僕は『本』と『 UP 』で硬軟のバランス(?)をとっている つもり。『図書』も目につけばもらってきますが。

 

美しい気骨をそなえた歴史家加藤陽子教授の連載「トナリノシガク」には、ロシア革命前後の日露日ソ関係の通説に風穴を空けるかのようなトリビアも紹介されていて、もちろん「詳しくは単行本を呼んでね」のさりげない PR ではあるのだが、ここでしかできない耳学問ができる。

「そうかー、関東大震災にソ連は災害救援船を出してきてたのか」「白軍と赤軍の内紛が、ソ連時代の70年間を貫通して今もくすぶっているのかもね」と考えさせられましたね。

 

こんな論考も含めての、単価108円(^o^)v
『関関同立 UP 』も、出せないもんでしょうか?

 

 

 

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読みました(書評) | 21:39 | comments(0) | trackbacks(0)
単独行を叩く衆愚より、賢い単独遭難を


真っ白な1週間なので、年末に積ん読になっていたヤマ本を消化する。羽田治『ドキュメント単独行遭難』(ヤマケイ文庫)
これがまーリアルで、徹夜で通読してしまった。


植村直己さんや長谷川恒男さんをはじめ、名だたる山の遭難記録は、ドラマチックではあるけど、深海探査船や宇宙ロケットの事故検証をみるようなレベルの遠い話に思える。

 

それが、裏山レベルの単独山行で遭難して生還した記録になると、思い当たるフシのあるハイカーは何百万人にもなるはずだ。どれも、あてこすられているような(苦笑)リアリティがある。ワシに限って、こんなこと…とはとても思えない。

 

さすがに、複雑骨折して傷口にウジがわきながらビバークを続けたり、救助隊も解散してから1週間も2週間も生き延びたりした経験は僕にはない。
今はケータイで簡単に「助けてコール」をする遭難者も増えているが、ヘリの奪い合いになっていたりして、「明日までビバークして待て」となるケースもあるようだし、そもそも電池が切れると連絡手段が途絶えてしまう。GPS もしかり。皮肉にも、IT が進化するほど遭難が増えているのだ。

 

単独行でヒヤリハットに相当するのが、けがと道迷い。迷って落ちて、または負傷してパニクって迷って、となることも多い。
自分の体調と位置をしかり把握しないと、じっと救援を待てばいいのか動いた方がいいのかも、判断ミスを招く(動くべからず!と信じ込んでいたら土砂崩れや川の増水で命を落とすこともある)。

 

運よく生還したハイカーは、当然メディアで「無謀」「無責任」と叩かれることになっている。だから、あまり語りたがらない当事者も多いのだろう、著者によると生還者の取材が実に難しいんだとか。
組織の不祥事隠しや「ご迷惑ごめんね会見」にも通じるものがありそうだ。さらされる風土は共通だからね。

 

失敗は糾弾して処罰する。失敗から学んで再発を防ぐには、失敗した本人が最良のインフォーマント(情報提供者)なのに、しゃべれない空気が満ち満ちている。堂々と、かつ淡々と「こう考えていて、こう誤って、こう動いた」と説明できる機会をもうけないと、同じような遭難がくりかえされるだけなのだ。
「な〜にを他人事のように言い訳しとるのだ!」と叩きたがる感情論が大手を振っている限り、貴重な第一次情報は本人の頭の中にしか残らず、社会的に共有できない。多額の公費を使って助けてもらった遭難者には、記者会見に出る義務を課するぐらいの条例を、どこかの自治体は制定してはどうかな?

 

遭難一歩手前のニアミスは、僕も初冬の黒姫山でやらかしたことがあって、予約していた小屋のご主人が「通報一歩手前」だったので立件されずにすんだ。僕は月明かりの雪山はきれいやな〜と呑気に彷徨してちゃんと林道に降りてきたので、パニクらなかったのが幸いした。これを機に、どんな山でもツェルトを持参してビバークに備えるようになった(備えをすると事故に遭わないのが不思議な法則だったりする)。

 

ただ、これからの時代、山も高齢化と国際化が進む一方だから、別の遭難対策が必要になると思う。
ケガに加えて、急な体調変化はシニアにつきもので、山で脳卒中や心臓発作に遭うと、もう覚悟しなくてはいけない(百名山の深田久弥さんもそうだった)。登山届とリビング・ウィルを出しておかなくてはイケマセン。

 

日本人より、アジア系ツーリストのハイカーに、とんでもない(山をやめているような?)いでたちで歩いていたりするケースも目につく。
近代的アルピニズムが市民カルチャーとして普及していると、常識的な服装・装備はだいたい似通った価値観が反映されたものになるのだが、あっと驚くカップルも多い(青姦しにきただけなら、そっとしておいてあげよう)。

シニアも外国人も、ぜひ遭難一歩手前の失敗談を公開してほしいものだ。


不運にして「遺族」になってしまった近親者は、おいそれと口を開く気にはならないだろうが、遺産があれば遭対協や文科省登山研修所に寄付するなどして、再発防止に貢献してほしいね。
集団遭難より被害は軽いし、罪のなすりつけあいにもならないから、遭難後の責任を果たす誓いを立てれば一概に単独行は責められることではないと思うのだが。

 

 

 

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読みました(書評) | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0)
マニヤの聖典へ、まずは第一歩

 

おなじみ三才ブックスの『ラジオ受信バイブル』は本日発売。
さっそく仕入れてきた聖書は、バイブルと称するのはちょいと無理があるとはいえ、アナログラジオの唯一の手引きなので貴重ですな。

 

割り切って、AM/FM の放送キャッチにテーマをしぼったのは正解かも。
ラジコプレミアムの活用法も、どのメディアも扱おうとしないので、このムックの体験取材が参考になる。

 

「らしいな」と思ったのが、BCL 旅の手記数篇。
出雲までの夜行寝台でひたすら土地土地の FM を受診してみたり、東京徳島間のフェリーでAM の遠距離受信をやってみたり・・・
次は新日本海フェリーでロシアの極東ローカル局を受信しまくる記事を楽しみにするとしよう。

 

ハードねたも意欲的な実験記事になっていて、アナログラジオにデジタルカウンターをつけてみたり、SDR を超ローコストで組んでみたりと、けっこうハイレベル。スペアナつきラジオは、これからヒットするラジオ革命といえそうだが、日本のソニパナさんたちは見向きもしないようだから、中華テクノロジーに期待するしかない。

 

その「大陸」には、辺境や自治区も多いから、まだまだ短波放送は健在だ。あちらには日本の 70 年代のような BCL 小僧がいないのだろうか?

そのへんも、三才ブックスさんの取材力に期待したいところだ。

欧米圏が短波ラジオを縮小する一方なので、BCL マニヤの3大フィールド( AM/FM/SW )のひとつを(あえて?)パスしてしまったのが、この「聖書」の実体である。

 

だからこそ、次号は短波を扱わないわけにはいかんでしょ。
平壌放送、北京放送、モスクワ放送を楽しく愛聴するノウハウを、ぜひ開陳してほしい。
これこそ、マスメディアではうかつに紹介できないキワモノだからね。
あ〜、ワタクシの「日ソ友の会」の会員資格はいま、プーチン政権に引き継がれてないもんでしょうか・・・(笑)

 

 

 

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読みました(書評) | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0)
マナー違反罪なんて法令ができない社会の成熟度

 

静かでいるべきところで音をたてるのは、マナー、エチケット、モラルのどれで裁かれるのか。

赤ん坊を電車の席ひとり分に座らせているのは、マナー違反なのかどうか。
独身者同士の男女が、何股かけていたのがケシカラン!とわざとらしく騒ぐ番組は、モラルを語る資格があるのかどうか??・・・

 

グレーゾーンのマナーは、すぐ炎上してしまいがちなので、気の利いた対話のネタにするのもはばかられる息苦しいご時世ではある。マナーを考えさせるようなふれこみで、実は説教臭がない中央公論編集部『考えるマナー』(中公文庫)は、軽快なエッセイのアンソロジーだった。

 

日常観察眼をお持ちの、書き手の顔ぶれが多彩で、社会通念と書き手のマナー感覚の微妙な間隙が、堅苦しくなく、ひざを打たせてくれたり笑わせてくれたりする。

たとえば。鷲田清一センセイの「エスカレーターで立つ側」のマナー論は、結局なんの答えも出していないのだが、現代の関ヶ原の合戦のような怨念のテーマである。右を空けるか左を空けるか、東海道新幹線の駅ごとに頭の中でスイッチを切り替えなくてはいけない。


そもそも、どっちが正しいか、効率的か、安全か、と議論しても最適解が見つからない人類永遠の課題(!?)なのだ。
別に関西ふう右立ち左空けにこだわるつもりもない僕なんかは、「先に前で立っている人の後ろに立つ」ことにすれば実用的でよくね?と思うのだが。

 

楊逸さんのアウトサイダーならではの「日本英語アナウンス」にずっこける感覚も、共感できる日本人は多いと思う。
「Nalita」といえばすむところを、「Narita」と巻き舌で粋がってしまうアナウンスは、ローマ字教育政策の負の遺産だったりもするので、ナレーターばかり責めるわけにはいかない。北京地下鉄の英語アナウンスがとにかく美しい(らしい)事実は、日本も参考にすればいかがかと思ったりするぞ。

 

FMラジオで、たいてい日本人の英語好きが " This program is brought to you by Mitsui Sumitomo Ginkoh " なんてスポンサー・コールは、「ミッツーイスミトーモバァンク」ではなく、きちんと日本語ふうの「みついすみともぎんこう」になっていたりする。そりゃスポンサーから正しく発音しなさい要請が届いているせいだろ、とお察しするばかりだが、どっちが正しいのか、日本人による英語 DJ マナー(なんてのがあるのか?)はどんな基準になっているのか、いまいちよくわからない(ちなみに三井住友銀行は英語表記では Sumitomo Mitsui banking corporation となっているが)。

 

なにわのOL作家(敬称をこめて)津村記久子さんのキャラクターも僕は大ファンなのだが、自転車を青空駐輪していて撤去されたのは笑える一方で、それを機会に「散歩のマナー」を開拓されているのも前向きでええですなぁ。
まだ聴いてない音楽を携帯プレイヤーで「消化」するのに、街歩きはいい時間になるくだりは、激しく同意してしまった。
雨でチャリを徒歩に変更したようなときは、確かに「未聴の消化」ができる。通勤電車の中も、いい時間になるけれども、あまり通勤時間が長くないのがワタクシの贅沢な悩みではある。津村記久子さんの乗客のしぐさ観察も、愛嬌あるイジワル目線で楽しい。

 

とまぁ、多士済済の書き手の軽いマナー論は、共感もありツッコミどころもあり、刺激にあふれた好著でありました。

 

同世代の町田康の「おっさんのマナー」は、おっさんになることを受け容れる覚悟のススメとしても、参考になる。

もっとも、似た覚悟はとっくの昔に村上春樹が、「それがどうした」「世の中そんなもんだ」で楽になれる処世術を書いておられたから、すでに先達はおられるのだが・・・
老いるマナー、その前に熟すマナーは、中高年天国になるか、中高年地獄になるかを決める国民的課題でしょうなぁ。

 

 

 

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読みました(書評) | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0)
初版『にっぽん虫の眼紀行』


密度の濃い品ぞろえでうならせてくれる新しい古書店で、毛丹青『にっぽん虫の眼紀行』(法蔵館)がワゴンに突っこまれていたのを見つけて救出。

文庫版が絶版になったままなので、初版のハードカバーがワンコインで買えたのは収穫だった。


そのまま帰宅する途中で、雪になりそうな冷たい雨が降りはじめたので、「雪待ち雨宿り」にカフェで小休止することにした。

店はすいていたこともあって、静かでとてもいい時間がすごせた。この在日中国人の的確な文章力、叙情的な描写力、その前に観察眼はすごい。

 

ご本人の人物像は、ドキュメンタリー番組で先に視覚から存じ上げていたので、快活でエネルギッシュな大学教授、と思いこんでいた。それもその通りなのだが、あえて私小説的な「虫の眼」で日本を観察した記述は、名随筆といっていい文才にあふれている。

 

ドイツ文学を専攻してドイツに暮らす同郷の奥様を日本に呼び寄せるくだりは、ずいぶん強硬やな〜と苦笑しつつ、夫婦で渓流釣りを楽しむくだりは短編小説のようなテンポのいい会話で描かれ、鬱屈したところがない。この奥様も画面で拝見したが、中国社会科学院出身で日中英独語を自在に操る才媛でいらっしゃる。

 

決して日本ベタぼめの媚びたエッセイでもなく、手厳しい批評をするわけでもない。あえて微視的な人間観察に徹しているせいで、感性の近さも感じる。幼少期の祖父との思い出も、昭和の日本人とさほど変わらない「孫思い」が伝わってくる。


文化大革命で毛沢東語録を憶えさせられた筆者は、日本に留学して会社員生活をするうちに、語録はすっかり忘れ、かわって翻訳家として日本の仏教の「逆輸入」を試みる。そして『歎異抄』の中国語訳も出版する。

仏教者や哲学者、日本の中国研究者との交流も、フラットな目線での会話が生き生きと描かれていて、しかも学問くささ(?)がない。日本の辺境の漁師や杜氏との会話とまるで「地続き」であるかのように軽妙に、しかし繊細に再現されている。

 

中国の最高学府を出た英才の日本+日本人へのまなざしは、対等な人間としての敬意とウィットにあふれていて、とてもさわやか。
こういう知性の持ち主は、もちろん朝鮮半島にもロシアにもいるはずなのに、政治的な文脈で異物感や敵愾心をあおるメディアは性懲りがない。生活者同士として向き合えば、是々非々で口喧嘩もしながらつきあえると思いますがね。

 

毛せんせが寄稿する雑誌『知日』は、たてにならべると「智」になる。
南シナ海で武力を行使する中共に逆上して智恵を捨てるようなことになりませんように…

 

 

 

 

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萌えます、萌えます!!

 

ムーミン谷には、ややこしいキャラクターも失業もいじめもあるけど、とりあえず共生している。
と、『moe』最新号を見せながらアノミー論をしゃべって90分後、
「講読されてるんですか!実は私も…」
と、ひとりの熟…いやベテランの乙女が、キラキラ目でやってきた。
いかにも絵本好きオーラが立ちのぼっているような、メルヘンな淑女。

 

「いや、たまたまですから、買うことはめったにないんですゴメンネサイ」
と返してがっかりさせてしまった。申しわけない。
ちょっとサービストークすればよかった。

 

そもそもは、黒井健の画法に惹かれて手にとったのが絵本情報誌とのなれそめだから、われながらけっこう年季が入っている。
ただ、それ以上の業界事情は知らないし、ストーリーより絵ばかり見ている僕など、絵本女史から蔑まれるだけ(黒井健さんもイラストレーターだし)。

ムーミンは、聖書の世界の隠喩が影を落としていて奥が深い。こちらは、絵よりストーリーに引きこまれる。

 

とはいえ、「またムーミン特集か〜何回目かね〜」とあっけにとられつつ、付録に誘惑されて(苦笑)買っちまったのだ。
ムーミン手帳があれば、もう1000円出してあらためて手帳を買わなくていい(のか?)。

 

この時期、来年おカレンダーやマニヤックな手帳が付録につくもので、ちょうど昨日はムセン雑誌CQハムラジオ付録カレンダーをチェック。こちらはイケマセン。
だいたい、趣味の世界は土日が主戦場ではないのかの。土日のために平日労働がある感じ。
なのに、CQハムラジオも、アウトドア誌も、付録の手帳はカレンダーは日曜始まり。土日の予定は2マスひとくくりに書き込みたいでしょうよ!!

 

ムーミン手帳は、さすがに合理的かつ無駄がない。
月曜始まりになっているし、六曜なんか書いてない(そりゃそうだ、ムーミン谷に仏滅だの大安だの関係ない)。
月暦と週暦が両方ついているのも親切ですな。

あいにく、moe本体は週刊誌綴じなのに手帳が書籍綴じなので扱いづらいところもあるけど・・・まぁ付録としては実用性○でしょ。こちゃこちゃしたシールもついているし(笑)。


22歳のクラスで、毎年きれいにシールだけは一瞬でさばける。
紙の手帳は乙女業界では健在なのが喜ばしい。
僕はすっかり google カレンダーに頼っている体たらくだから…(;_;)

 

 

 

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DIY魂は太平洋戦争状態かも

 

久々に、無線雑誌の別冊がおもしろそうな特集を組んでいたので、『QEX』購入。
ベランダから世界につながるアンテナ設置術が目当てだったが、ほかに目移りしてしまった。読みごたえのある物語に。

 

GEやコリンズのようなアメリカの軍産複合体が、20世紀の通信機のスタンダードを築いてきたのは間違いないが、こういう戦車クラスの製品ビルダーがある一方で、ガレージキットの伝統があるのもおもしろいところで、マイクロソフトもアップルもそうだった。


いま最もホットなキット・メーカーは、エレクラフト社だろう。

その輸入代理店を営むベテラン無線家が、訪米しながらつきあってきたキット・ビルダーとの交流は、なかなかおもしろい記事だった。

 

エレクラフトという会社も、もともと北カリフォルニアの趣味の無線クラブで意気投合した二人が築き上げたオンリーワン企業。
製品コンセプトは、戦車級メーカーとは正反対の弱小出力機(業界用語で QRP 機という)。

かの地には、日本のローカル放送局なみのキロワット級のパワーをぶっぱなす無線家もいる一方で、「あえて QRP 」も立派な道楽ジャンルになっているし、いろいろなキットや完成品の市場が成立している。マイカー市場にたとえると、フォードや GM を乗り回すクルマニアと、自転車で世界一周を楽しむような愛好家も健在なのだ。


もう、10Wや100Wの出力で世界とつながるのは当たり前。あえて5W以下、極めるとミリワット級の電波でどこまで飛ばせるか?を競う競技もあるぐらいで、こういう価値観は粋だわな〜

さすが、バックパッキング文化の発症の地であります。

 

もちろん日本にも愛好家はいるが、9割以上の無線家は免許の範囲内で最高出力をしぼり出す。
僕は200Wの上限を課せられているが、あえて免許は50W。QRP 精神には大いに共感を覚える。
開局した当時は、max10W の資格で1.5Wだけ出していた。アメリカン・スタンダードでいえば立派な QRP 運用になるが、別にそう意識していたわけではない。

 

こんなしょぼい電波でよかったのは、いい仲間に出会えたこと。親切に技術を教えてくれたおにーちゃんもいれば、いろんなパーツを分けてくれるベテランもいた。
したことはないし永遠にしないと思う外車ドライブに比べると、サイクリングみたいなもんだが、だからこそ救いの手がありがたい。サイクリングも弱小無線機も、「親切発見マシン」みたいなもので、資金力にモノをいわせるブルジョワにはだれも援助しないのだ。

 

日本にも、伝説的なキットビルダーはおられたのに、あいにく最近あっちの世界に旅立たれてしまい、今は製品だけがヤフオクで高値で流通しているばかり。コアなファンは金に糸目をつけない中高年層だったりするので。

それなら、性能は最新レベルで、アフターケアもしてもらえるキットは?となると、あいにくエレクラフト社しかないのが実情だ(日本に皆無とはいわんが)。

 

まちがいなくアメリカには無線機のクラフツマンシップが息づいている。家もヒコーキも船もキット・ビルダーがいる。
いまどき DIY するカネ&ヒマがあるなら、買ってしまう方が安上がりだったりする。おまけに日本には何かと法令の制約も多いからなぁ。

 

それでも、免許道楽ではないオーディオ・アンプの世界は、キット人気が健在だったりするように、手作りしたい人は一定数いるわけだ。
かすかな希望はある。
できれば、ケンウッドさんあたりが、往年のきねづか(?)で無線機キットでも出してくれないものだろうか・・・

 

 

 

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