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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
「ど真ん中の脇」こそ meets regional の縄張り

 

久々に買った『 meets 』は、週刊誌綴じではない普通綴じになっていた。ミーツらしくないぞ!
それだけ、ページ増で内容てんこ盛りなのだった。


「神戸ど真ん中」特集は、まぁ懲りずに飲食店ガイド、は毎度のことながら、さすが神戸新聞発祥のタウン誌、花隈とか加納町とか、エアスポットのような界隈をよくまー細かく取材している。このフットワークの細かさは、サビーかミーツにしかできませんな。

 

後輩(正確にいえば、後輩の教え子)が開いたアジア食堂が、雑誌に登場します!!と本人の告知を見てチェックがてら買ったのだが、小特集された女性店主たちはどなたも写りがよくて、気心知れたミーツと地元店のタッグがいい感じ。商売繁盛をお祈りするばかりだが・・・わたしゃ行きつけ店のローテーションに忙しい(ごめんね)。

コラムの津村記久子もひさうちみちお画伯もかっちゃんも、自由奔放にペンが走っている。ローカル誌の強みですなぁ。

 

かっちゃんが、県知事選の恨み節をまくらに「俺の庭」節をブイブイいわせてるのは、いつもの癖だから冷ややかに笑い飛ばしてしまったが、「神戸の海と山」の中で海イメージが強すぎる!というご指摘は共感したね。
案外、神戸港を利用した神戸市民はそういないものだし、倉庫業や海運業にかかわっているわけでもない市民は、せいぜい須磨で海水浴ぐらいでしょ。

 

正確には、尼崎から魚崎(神戸の東の端)に通学していた「大阪府尼崎市民」だったかっちゃんも、実は少年時代に六甲全山縦走を踏破していたのだそうな。やるねぇ(^^)/
それほど、かっちゃんは六甲山とのかかわりが深い。パパに芦有ドライブウェイへ連れてってもらった思い出は、世代も近いのでよくわかる。もしかして、どこかですれちがっていたかもかもかもしれんが、でなくても同じ景色は見て育ったわけですな。

 

芦有とか表六甲のドライブウェイは、親のクルマの後ろに載せられていただけの子供には土地勘もなく、やたらカーブがきついな〜ぐらいの印象しか残っていない。
ぐんぐん暗い山に上がっていくな〜とキョトンとしていたら、いつしか乳白色の世界。
「これ、雲の中やで」と聞いて無我夢中で袋に雲をつめて持ち帰ろうとしていたバカまるだしの子供がワタクシであったが、そうか六甲山は雲の上にあるのか、と虚実半々の自然学習をしたのも自宅すぐ裏の六甲山であった。

 

そんな市民の里山だけでなく、北区・西区の農村、長田・垂水あたりの漁港をどれだけ語れるか、が地元タウン誌の力といえるわけで、これでもかこれでもかと料理写真を並べて飽食に行き着くだけの飲食店ガイドは、るるぶでもまっぷるでもできること。
案外、かっちゃんの地理感覚は正しい。


本当の通は、山田錦の里、淡河の茅葺きに棚田、藍那の磨崖仏なんてスポットを逃さず取材するはずですよね・・・
とエルマガジン社には期待するとして、次号の寿司屋特集も楽しみにしときます。

 

 

 

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読みました(書評) | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0)
鳥の目から虫の目へ、地図は進化する


岡山の吉備人出版という耳慣れない版元から、六甲山の登山地図が出ていたのを、書店でサンプルを見て即買い。
このジャンルの定番は、昭文社の「山と高原地図」シリーズで、いまや日本のスタンダードな山道案内になっている。35年前の槍穂高の巻から使い始めた僕も、六甲山の巻は定期的に最新版を調達している。

 

これは1枚ものだが、吉備人出版はうんと縮尺を拡大して、国土地理院の標準地形図が25,000分の1のところを、12,500分の1に倍増している。
当然、六甲山全域は入らないので、東版と西版に分かれてしまい、それぞれ 900 円。
縁もなく、破れない地図専用紙いっぱいに地形図が印刷してあって、端っこはバッサリ「東版に続く」になっている。

 

本当に無駄がなく、とはいえ安くない低下がついているので簡潔な記事も紙面にみっちり書かれている。大都市にこれだけ近い本格的な山岳は全国的にみても珍しい、そのため遭難も多くて年間これだけの犠牲者が出ていることを憂うるあまり本地図を作成したのである!!と熱がこもっている。

実際、今年の春までの2年間に、46 名の調査員がのべ 259 日間現地を踏破調査したんだとか。ハンパでない労力が投入された力作なのだ。


一般的な案内図には、ポイント間の標準的な所要時間が書いてあるのに対して、作図をもとにキュルビメーターを使ったのだろう、距離が5m単位で書いてある。これは良し悪し両面あって、平面距離と斜度に応じて加算される距離には必ず誤差があるから、80m=1分のような平地の換算は山道ではまったくあてにならない。あくまでも参考程度かな。

それでも、12,500分の1の縮尺は細かくて、歩き慣れたルートも脇道が伸びているのがわかるし、食い入るようにたどってしまう。せいぜい、活用させていただくことにしよう。

 

実は、国土地理院の地形図データよりさらに細かい作図を自治体がしているもので、全国的にどうなのかはわからんが、たとえば神戸市は 5,000 分の1の都市地図、場所によっては 2,500 分の1の土地利用図みたいなものを作成していたりする。もう、1軒ずつの家と庭までわかるような。

 

市役所で手に入れた実家周辺の詳細地図をみると、国土地理院地形図では破線が途中で切れている山道が、ちゃんとつながっているのを発見したことがある。こんなケモノ道は、実際に歩いたのか、第三者のタレコミなのか(まさか)、ほんまかいな?と思って踏み込んでみると、やはりケモノ道みたいな踏み跡程度の道だったが、ちゃんとハイキングコース本線につながっていた。本線といっても裏六甲の秘境(?)丹生山系なので、けわしいヤブ道にすぎない。

 

おそらく、山の幸を狩りに古の土地の住人が歩いてきた踏み跡なんだろうな〜と想像しながら、探検気分で何度も歩いた。もちろんだれっとも出会わない。遭難したら、何年後かに白骨で発見されそうなスリルを背負って、テントまで持ち出して1泊してきたのもいい思い出である。

 

そこまでのケモノ道は、知られていないからこそおもしろいわけで、「吉備人マップ」も気合いを入れすぎて 1,250 分の1バージョンまで出さないでほしい。
まぁそんな可能性はないだろうけど、北区の丹生山エリア、西区の雄岡山・雌岡山エリアもこれぐらいの詳細図にしてくれると、そこそこ購買客はいると思う。

 

大画面タブレットでそこそこの詳細地形図も見られる時代ではあるけどね・・・
新聞見開きサイズの紙面で見られる地図は、市街地との位置関係もよくわかるし、見飽きないほどおもしろい。
イヤハヤ、作者の守谷益男さんチームの調査員さんたち、ご苦労さんでした。

 

 

 

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読みました(書評) | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0)
解放区の道しるべ

 

ラジオ番組表 2017秋冬は、しっかり発売日に買い入れて、ナイター中継オフ=正規番組オンの年度後半に備える(もう始まってるけど)秋の夜長である。
こんなムックを熟読してコメントすることもない・・・のだが、三才ブックスさんもそれなりに頭をしぼって付加価値をつけようとがんばっておられる。

 

好きな DJ 投票は、毎度のことながらさっぱり知らないパーソナリティばかり^^;
お祭り騒ぎも、まぁ賑々しくやってくれたらいいか。

 

グラビアページの、おすすめラジオの簡単なカタログからして、『ラジオライフ』テイスト満載。
しかしねぇ・・・いくら高性能だからといっても、中華ラジオをたとえば AKB リスナーがどこで買えばよろしいんだか???
地方で家電屋さんといえばイオンモールとかない街で、TECSUN のラジオなんか売ってないしなぁ…もう、アマゾるしかない。

 

そんな地方のラジオマニヤが偏って育っている気配を感じるのは、ネットワーク一覧表。
NGT48 が日本海側限定なのはしかたない。
欅坂46も、本州東半分にしかネットされていない。東北を東京化できたとしても、箱根の関所を越える気はないようだ。
ご当地アイドル戦略は、それはそれでいいけど。

 

最強のネットパワーは、深夜ラジオの帝王(?)オールナイトニッポンだ。もう原宿放送局と同様、全国どこでも聴けるほど日本列島〜沖縄に網をかけている。すごいね。50週年記念で気を吐いている。

 

ウィークデーの深夜のゴールデンタイム(通は 25 時台という)は JUNK で明日への英気を養っている(てなこともないか)ワタクシが驚いたのが、JUNK が完全に4大都市圏限定になっていること。関西はラジ関だけ。西方面は博多だけ。都会型深夜ラジオをめざしているのか?

そうするとハガキ職人が固定化されてしまうから、新人デビューのチャンスが限られてしまうぞ。すでに TBS には「毎日常連」化しているハガキ職人もいるようだし。

 

やっぱり、山ちゃんや日村をからかって罵倒してスッキリすることにふけっているうちに浪人してしまうような哀れな18歳(アチャ〜!!)を毎年5万人ずつ育ててこそ深夜ラジオの魔力というもんだ。笑福亭鶴光とともにエロを追究して身を持ち崩した(笑)昭和の深夜少年のように。

 

そんな良心的な俗悪番組の圏外になっているのが四国アイランド。
香川県民がうどんを食って(徳島県民がラーメンを食って)すぐ寝てしまうわけではないだろうけど、深夜ラジオというカルチャーが感染してこなかったのは、ちょっと惜しい。ぜひ、真面目で勤勉な島民の皆さんも、ゲス深夜ラジオに浸ってハガキ職人をめざしてほしいものだ。

 

関西も、昼の帯は各局しのぎをけずってはいても、夜は寝静まって(?)いる。在京局のネットで間もたせしているぐらいで。
夜中は原宿ラジオを子守唄にしてしまっている人が多いのか?

鶴光も現役だし、夜中に暴れていた往年の色事師たちには再登板してほしいものだ。
落語家も漫才師も、お利口コメンテーターになってしまってはイケマセン(わかりましたか桂春蝶に桂吉弥!)。
もう、放課後の恋バナとか、通学電車のドラマなんて投稿をするリスナーもいないのかもしれませんが…

 

その親世代の火遊びが、深夜カルチャーを再燃させるのです!
黒ベッキーが復活できる舞台も、そこにあるのです!!

 

 

 

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読みました(書評) | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0)
芦澤一洋さんは日本のソローになり得たか

 

ヤマケイ文庫は、いい古典を復刊してくれる。
おととい発売の芦澤一洋さんの『アウトドア・ものローグ』は、1979年から1985年にかけて出版された2冊の合本だから、文庫にして 900 円は高いようでお買い得なのだ。

はて、この時代にシエラ・デザインだケルティだダナーだと西海岸アウトドア・ワードローブを追いかけていた僕は、芦澤さんのエッセイにどこかで触れていたはずなのに、思い出せないので、復刻はありがたい。


緑色革命に宇宙船地球号、ビートニク、ウォールデン・・・なつかしいフレーズが続出する。
ジョン・デンバーには苦笑してしまうが(どうせ書くならジョン・ミューアでしょ)、シュイナードや大島亮吉の思想を簡潔に伝えてくれる短文は、明快で率直だ。

 

メーカーの提灯持ちになっているような用品エッセイとはちがって(だから商品リストもない)、自然とつきあうための身体の延長としての用具を語る言説には、ていねいな引用文献リストがついている。森や川や海が演習場の、壮大な「地球学園」が描かれている。

 

当然、RV車だのオフロードバイクだの、マウンテンバイクさえ登場しない。とりあげられる乗り物は唯一、カヌーだけ。
マウンテンバイクは排気ガス・フリーの乗り物だとはいっても、タイヤでわだちを掘ってしまうから、ローインパクトの思想に反する――と排斥する思想もある(本場の北米でさえ)。

 

「森の中の家」といえば、テントしか思い浮かばないのは大半の消費者の現実で、僕も山小屋とテントしか実感がわかない。
この本では「シェルター」にくくられる雪洞やイグルーは、一度ぐらいは泊まってみたいが、生半可にやると命を落とすから、未体験。人工物を持ち込まない究極のエコ住宅ではあるけれど、マーケティングになじまないので(雪と氷をコージツで売るわけにはいかんからなぁ)、いまやヤマケイでも採りあげない。

 

こんな用品エッセイは、いまどき出してもらえないだろうな…
ダッジ・オーブンや、ソーラーバッテリー駆動 AV 機器なんてのをヨイショしないと、スポンサーがつかないから。
自宅マンションをそのまま持ち出したようなグランピングとやらを、日本のアウトドア思想を牽引してあちらへ旅立った芦澤さんや、加藤則芳さんらは、どう一喝してくれるか、それとも冷ややかに笑って眺めているだろうか。

 

 

 

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読みました(書評) | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0)
買い換えるより手直し!


カメラや PC が新製品の提灯持ち本ばかりなのと比べると、ムセンキはメンテナンス本の方が多い。魅力的な新製品も続々と出ているのに。
それだけ自分で治すマニヤが多い証拠でもあって、古いムセンキに手を加えたがるクラフツマンシップが生きている無線道楽は、やっぱり趣味の王様であーる。

 

『アマチュア無線機メインテナンス・ブックその2』が出ていたので、立ち読みもせず速攻で仕入れてきた。
実際メンテナンスの手引きになるかどうかは疑問で、ネットの方が詳しいのは確か。クラフツマンシップといえば DIY 大国アメリカには、膨大なリソースをアップしているファンサイトもあって、僕も 八重洲無線ファンが集まる Fox Tang International という FB サイトの末席に加えてもらっている。

 

こういう紙媒体のムックもそれなりに存在価値はあると思うのだが、メンテナンスの実用的な手段というより、メンテナンス体験談を拝見する読み物に近い。掲載されている機種のうち、所有するのは倒産したメーカー(東京ハイパワー)の HT-750 だけで(実際これを使っている無線家は、日本に3ケタいるかどうか?)、今のところ不調はないので、そのうち役に立つかもしれない。

 

昭和のムセンキの金字塔として国内外でベストセラーになった TS-820 なんかは、いつか手に入れたいと思いつつ、これも「そのうち役に立つ」と思いつつ目を通している。これを半導体に換装したような TS-180 が僕の相棒だったから、真空管ムセンキは触るのが怖い(800V、High Voltage、 DANGER!!なんて注意書きが貼ってあったりするからなぁ)。

 

出版の都合で、いろいろなメーカーを広く浅くとりあげているのも、「読み物」になる一因で、実用のためにはケンウッドに特化した虎の巻、八重洲に特化した虎の巻というような構成の方がありがたい。そうなると、売れる巻と売れない巻がくっきり分かれてしまいそうだから、どこが売れるのかも知りたい(3大メーカーは人気も拮抗しているが)。

 

極めつきのオマケは、米国コリンズの R-390 メンテナンス記事。
軍用無線機に手を出すマニヤは昔からいたし、昭和の時代はまだまだ米軍技術を盛り込んだアマチュア機が基本性能も高かった面はある。
もう今はそんなこともなくなったとはいえ、御神体のように家に鎮座させている御仁もいるから、メンテナンス本は必要かな。

 

米軍無線機なんかに手を出すと破産への1丁目になるのはわかっているから、僕は「和食」一筋でいい。
それでも、受信機ぐらいはコリンズの 51S-1 ぐらいいぢってみたい・・・かな。
イヤハヤ目の毒みたいなムックでありました。

 

 

 

 

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読みました(書評) | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0)
ラジオマニヤの2017夏

 

月刊のCQ誌が科学書コーナーにおいてあるのに、この年に一度のムックが雑誌コーナーに積んであるのはなんでだ!?
とフンガイしつつ、紀伊國屋で行ったり来たりして『ラジオマニア2017』購入。

うーん、なかなか読ませる内容の、密度の濃い 2017 年版だな。


吉田照美と大竹まことのインタビューは、AM ラジオの魅力をさりげなく語る好印象な記事でありました。

短波のトレンドは、ラジオ・オーストラリアが停波寸前。なんと!!
小谷真生子パパをはじめ、MBS からもアナウンサーを招いて賑々しく日本語放送をやっていた、人気の短波局だったのにね。
時代の流れってやつですか…

 

短波も熱心に受信しながら、国内 DX 受信もチャレンジしていたころの、最遠記録は FM 愛知だった。
これは親父が建てた5素子 FM 専用アンテナのおかげ。モーターで回せたら、もっとあちこち聴けただろうに、回す許可は下りなかった(苦笑)。

 

その名古屋のローカル FM も、@FMなんてわけわからん名前に改名しているらしい。
FM 大阪とか東京 FM とか、地名がついていた方が昭和世代にはなじみやすいのだが、KISS-FM とかαステーションというと、地元にはわかるが発信地がわからないので、かえって損ではないかいな?と素人発想をしてしまう( FM COCOLO は大好きですけどね)。

 

こんなアナログ放送の全国津々浦々のトレンドを丁寧に取材しているムックは、本当に貴重だ。
19世紀に遡ってラジオの歴史をたどり、ラジコ活用法やラズパイでのネットラジオ受信のような、デジタル系の技術記事まで、意欲的な構成は史料価値もある。
ノルウェーのように、国内ラジオの完全デジタル化をやってしまう国を見ると、まだまだ多様な電波を使えている日本のラジオ事情は、この道のマニヤにとっては幸せだ。「受信の工夫」が少々必要な方が、楽しみもあるわい。

 

とかなんとか、つぶやきポイント満点の豪華ムックには、これまたありがたい別冊付録つき。全国ラジオ局手帳である。
こんな手帳こそ、土木手帳や沖縄手帳をしのぐ究極の専門手帳でありましょう!!
1,500円で、1年は楽しめそう♪

 

 

 

 

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読みました(書評) | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0)
温故知新ラジカセ

 

衝動買いしてしもたがな、『ニッポンラジカセ大図鑑』

実家にあった CFD-5 も、今も現役のヨコハマリバース CFS-F11も、ちゃんとリストアップ。泣けてくるな〜

 

レトロブームをあてこんだフィルムカメラやオーディオカセット、BCL ラジオのムックはさんざん出ている。
BCL ラジオを除けば、それも入門者向けの内容なので、目新しい切り口がうかがえない。この大図鑑も、ラジカセ史、カセットテープ規格、入手とメンテナンスのツボ、と定石をおさえた編集になっている

たぶん、二十代の読者にとっては「親父が昔はまっていた昭和家電」のカタログでしかないだろうし、その当事者にとってはミュージックテープやインデックスカードとは「テープを渡す相手への想い」がよみがえってくる回春剤みたいなもんだ。
というわけで、親子で楽しめます(笑)。

 

ラジオと合体したカセットは、70年代にはダブル化と多バンド化(短波に加えて TV まで!!)、ハイファイ化=メタルテープ対応、ドルビー搭載を進め、82年に CD が登場すると CD ラジカセなるジャンルを打ち立てる。レンタルで借りてきてシンクロ録音するのに重宝する「ハイファイ小箱」だった。

 

このムックでは、昭和末期のバブカセ(バブルラジカセ)までがまとめられていて、ラジエム(CD ラジオ MD レコーダーといえばいいか?)には触れていない。やはり、カセットが主役だったのだ。

 

たしかに、CD→MD シンクロ録音になると簡単かつ完璧すぎて、失敗あっての録音のヨロコビ(?)みたいなもんがない。
LP レコードからテープにダビングして、A面が終わるとすぐクイックリバースでテープが逆転してB面が始まる――この、レコードの裏返しの手間を解決してくれるオートリバースは、ドライブデート野郎のマストアイテムだったな〜

ビー・ジーズやアース・ウィンド&ファイアーを満載したノリノリのA面から一転、八代亜紀とちあきなおみでしっとり泣けるB面の2部構成が、オーディオ野郎のデート成功への脚本だったのであーる!(わたしゃ自分劇場をモーソーするだけであったが)

 

そんな時代の顔が、カセットをはさんで2スピーカー・システムのラジカセ。どいつもイイ顔をしている。
ラジオやCDを再生して録音ボタンを押すだけ(電圧レベルもバイアスも調整不要)というのが、画期的。録音という作業の面倒くささが女子とオーディオを遠ざけていたところへ、ラジカセの貢献は大きかった。ボタンひと押しで、同じクォリティのミュージックテープができあがるわけだから。

 

そして、中高生の部屋に標準装備されたラジカセは、次の格差社会へのステップとなる。
「少し意識高い系」は、ミニコンポへステップアップする。
すでに 70 年代に、松下さんのコンサイス・シリーズのようなシステムコンポはあったが、インテリア性を競いつつ音質もラジカセとは一線を画する本格的な音質は、「デンオンのコンポ買ったら、音がまるでちがうねん。カシオペアのセクションが全部きれいに立って聞こえる!!」とかなんとか、部屋にラジカセ少女を招き入れる口実になったもんである。ラジカセは少年少女、コンポは大人の家具ということで。

 

中には、「私、テープは2トラさんぱちで回してる」「3wayスピーカーは定位がイマイチよね」なんてマニヤ少女も吹奏楽部にいたりはしたが、恐れられるだけ(苦笑)。

学生時代までにオープンリールも回したし、真空管アンプも作ったし、パラゴンは部屋に入らなかったがタンノイに静かに耳を傾けてオーディオ道の3合目ぐらいまでは登ったけれど、ラジカセはオーディオ道1丁目の道標のようなもので、「初心忘れるべからず」ですな。


いまさら、おにゃごを部屋に呼ぶ口実にはならんけど、ラジカセは貸し出すのも簡単でいい。

わざと取り説なしで本体を送って、「ボタンがいっぱいあるけど、どこをどうやったらカセットっていうのが聴けるの?」とメッセージが届くと、出動である。ムハハハハハハ
今も昔も、よこしま野郎の道具は健在であるね^^;

 

 

 

 

 

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北関東局地戦だけでない、日本全国内戦だらけ(笑)

 

新刊コーナーで見かけた、KAWADE 夢文庫の『犬猿バトル地図』をついつい衝動買いしかけたが、それほどおもしろいので、9割がた立ち読みをすませてしまった。

 

日曜日に聴いている土田晃之のラジオがローカルねた満載なので、埼玉と群馬の因縁の「北関東合戦」は有名だ。
ケンミン戦だけでなく、埼玉と浦和と大宮の三つ巴も、「さいたま市」誕生で決着するどころか、くすぶり続けている。

『犬猿バトル地図』には、そんな因縁の領地争いが全国津々浦々から寄せ集められてはいるものの、しょせん「検索やっつけ仕事」とみえて、ろくに取材しとらんな〜と減点してしまうところはあったものの、まーまー楽しめた。


犬猿の仲だけでなく、平和な紅白戦をやっている土地もとりあげられている。長野市と松本市、北海道と沖縄県、六麓荘と田園調布、香川県と徳島県、などなど…

博多と福岡の対立は全国区で有名だが、もう少し詳しい事情通なら、小倉と八幡と門司の三つ巴もスルーできないはず。
ひまつぶし系の文庫本だからツッコミ不足もしかたないとはいえ、京都 vs 大阪 vs 神戸のファッション対決なんて、もう手垢がつきすぎてますぞ。

 

手を変え品を変えの三都物語は、meets や SAVVY あたりのローカル誌の定番ねたで、もっと微に入り細に入る街角対決をしている。嵐山 vs 嵯峨野とか、三宮 vs 元町とか。
「堀江 vs 長堀」なんかになると、もう大阪市民以外にはピンときません(苦笑)。それでも、特に meets なんかはグイグイ深入りする。

 

神戸の須磨と舞子の対決は、知名度では須磨だろうが、通が好むお忍び感では舞子に軍配が上がる。
東の方になると、東灘区と灘区のちがいはもう隣接する芦屋市民にもピンとこないだろうけど、「神戸大学の灘区と甲南大学の東灘区」といえば学生世代には街の違いはわかる。御影のある東灘区と篠原のある灘区は、どちらがハイソかといえばちと難しい。

 

犬猿の仲というより、うまいことやれば知名度争いはウィン・ウィンになるから、もっと対決してほしいものだ。大阪の守口 vs 門真 vs 寝屋川のように(おっと枚方を忘れていた)。

 

大阪でかせいで京都で遊んで神戸に住む関西のおとっつぁんの夢みたいなものが昭和の時代にはあったようだが、京都で遊ぶステイタス性が薄れたから、京都は「学ぶ街」だろうな。遊ぶにしても、お忍びは奈良が穴場だと思います。
あえて対決枠を探すなら、伏見の酒と灘の酒はどっちが上か!?
好みの世界に勝ち負けなんか無粋かもしれませんが・・・

 

洋菓子と和菓子でも京都と神戸は好敵手だ。
ただ、決して京都市民と神戸市民は犬猿の仲ではなく、お互いリスペクトしあっている。
こんな関係は、千葉と横浜には見られるのだろうか?

 

あえて全国をカバーしなくても、いくつかのローカル戦に限定すれば、もっと深く楽しめると思う。
個人的には、尾張 vs 三河のつばぜりあいは興味津々。
また名古屋メシ満腹旅その2をやりたいな〜

 

 

 

 

 

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ラジオ番組表 2017春

 

発売日に速攻救出してきた『ラジオ番組表 2017春号』は、ちと会計をためらう表紙であったが…^^;
乃木坂がラジオを牽引しているのか。応援せねば。乃木坂コーヒーは毎日ご愛飲しとりますがね。

 

番組表データは、特に大きな改編もないので、在京と在阪の10局分ぐらいは頭に入っとる。
ほしいのは、コミュニティ FM なんだがな〜
いちいちネットで調べてブックマークしておけばいいとはいえ、タイムテーブルがあってないような局もある。超ニッチなラジオが、マニヤの標的になりつつあるのだ。

 

FM わいわいのように、オンエアは停波してネットラジオだけになってしまう悲しい局もある。ネットラジオになると、個人の配信(とやら)と同列になってしまうから、それはもうラジオといえるかどうかは微妙なところだ。金魚鉢があって、副調とチームワークを組んで、可能なら地域で公開されているのが、ラジオの「ぽい」ところだもんで。

 

わいわいが先駆けになった災害 FM も、東北各地では撤退が相次ぎ、縮小していくのはしかたないけど・・・
復興 FM は、決してお役御免になるものではないから、がんばってほしいもんだ。

 

コミュニティ FM のおもしろいところは、規制緩和の産物でもあるから、局名が自由奔放なところだ。
県域放送として免許された JFN 系列局だと、FM 大阪とか FM 岡山のように県名がついていて、大胆なところでも Kiss FM KOBE とまぁ兵庫県神戸市発信、とわかる。

 

ところが、コミュニティ FM だと…競蹇璽ル地名をつけているパターン、愛称そのまま局名パターン、ファンタジー系(笑)、っ聾鬼覿箸修里發離僖拭璽…とあって、僕が愛聴する三角山放送局や FM 白石、安曇野 FM などは FM いるかや FM もえるはパターンかな。
「なんとか電気工業」なんて社名そのものの FM 局は、沖縄にあったりする。

 

きりたんぽ FM と聞けば、わかる人には大体わかるが、FM 浦安を FM うららともじってしまうと、地名が浮かんでこない。「 FM ハムスター」なんて、なぜ広島経済大学がオンエアしているのかは謎でござる。

まぁ別に難癖をつけるつもりはなくて、FM MOOV がなんで神戸なの?と突っこまれたら、「活断層が動いたから」と解説できるし(勝手なこじつけです)、なんかしか各局いわれがある屋号を名乗っているのは、個性的でよろしい。

 

鹿児島県大島郡宇検村の「 FM うけん」なんて、県域放送免許では絶対に採用されない超ローカル地名だ(笑)。関西はわりと圏域免許感覚が反映されていて、「FM 市町村名」パターンだが、列島の北と南の果ては皆さん楽しんでますなぁ\(^o^)/

たとえばFM オホーツクは、流氷の上に局舎があって漂流している(!?!?)感じが、壮大でいい(実際は北見市に登記されている)。
FM せとうちが瀬戸内海ではなく鹿児島県なのも(しかも、あの大島郡だ!!笑)意外や意外で、しかも太平洋だ!

イヤハヤ、コミュニティ FM はワイワイガヤガヤの電波バザール状態だな。すばらしい!

 

地元兵庫県三木市の FM みっきぃも、金物の町にちなんで「 FM のこぎり」にでも改名したら、ネット・リスナーは増えるかもしれんよ。

南の風を感じる沖縄の島々のローカル局も風情があっていいから、淡路島にもほしいなぁ。おのころ FM が妥当か・・・FM たまねぎでもいい。

 

免許を出す総務省が「名前で遊ぶな」といいがかりをつけるかもしれんが、奈良県で開局する業者が、あの!例の!手口で

「高市早苗記念 FM 」

とでも名乗れば、何キロワットでも免許してくれるかもしれませんよ♪

 

 

 

 

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デフレ読書術

 

久しぶりに、定期購読を申し込んだ雑誌が、今月から届くようになった。
ゆうメールの封筒には、宛名ラベルではなく、手書きの可愛げなマイ住所が…発送担当者は、東大出版会に矯正されたのかな?(笑)

送料込みで年間たった1000円の、おそらくコストパフォーマンス最高の雑誌が『 UP 』だろう。
この片隅ジャンル誌(!?)は、いい書店に寄り慣れていると無料でもらえるのだが、いい書店が減り、毎月手に入るとは限らないのでったので、定期購読が確実だし高くない。

 

なにかとお世話になっている読書会の主催者が岩波の『図書』愛読者なので、ライバル心を燃やして UP に走った。
わけでもない。
『図書』も講談社の『本』も、学生時代から送ってもらっていたし、無料 PR 誌をかき集めるだけで、『中央公論』+『世界』ぐらいのボリュームになる。グラビアも時事も扱わないので、PR 誌の方が内容は濃厚にして質素簡潔で、薄さもあって敷居が低い。

 

働いていた大学生協書籍部でも、僕は公称1万部を毎号まいている書評誌の編集に首をつっこんでいた(だけ)。

おそらく、全国の大学生協でもローカルな PR 誌はいろいろあるはずだが、雑誌ブームの 80 年代と今とでは事情も様変わりしていると思う。『平凡パンチ』をパロった『中大パンチ』なんて雑誌を中大生えのきどいちろうが出していた(お色気グラビアはどうしていたのだろうか?笑)はちゃめちゃな時代も、今は昔。

 

大学生協で、『 UP 』や『みすず』『書斎の窓』『春秋』のような学術系のロハ本を知って、愛読するようになった。というより、図書購入グループに割り当てられた顧客私書箱のようなトレイに、毎月たんまり投げ入れてくれていたので、パシリ役をしていた役得で、いろいろ教わったのはありがたかった。博士課程の先輩が愛読する民博関連のPR誌もあったし、平凡社は無料が信じられない『百科』というカラフルな月刊誌を出していたっけ。

 

いま一般向けの3大 PR 誌といえば、岩波の『図書』、講談社の『本』、筑摩書房の『ちくま』あたりだろうか。
集英社、新潮社、角川書店などは連載で読者をつなぎとめようとしているようだが、文芸は単行本でしっかり買いたいので(出版社にほめてもらえそうな、上客でしょ?)、学術エッセイや研究ノートのようなテクストこそ、僕が PR 誌に期待する内容なのだ。

 

メジャーな出版社は書店への営業も活発で、営業効果も出るだろうが、学術系出版社はなかなか「ヒット作」で勝負できない。
あげく、『みすず』などは年間購読料が3,780円にまで高騰してしまっとる。もう、無料 PR 誌とはいえない(みすずは単行本単価も高い)。
そんな中で、僕は『本』と『 UP 』で硬軟のバランス(?)をとっている つもり。『図書』も目につけばもらってきますが。

 

美しい気骨をそなえた歴史家加藤陽子教授の連載「トナリノシガク」には、ロシア革命前後の日露日ソ関係の通説に風穴を空けるかのようなトリビアも紹介されていて、もちろん「詳しくは単行本を呼んでね」のさりげない PR ではあるのだが、ここでしかできない耳学問ができる。

「そうかー、関東大震災にソ連は災害救援船を出してきてたのか」「白軍と赤軍の内紛が、ソ連時代の70年間を貫通して今もくすぶっているのかもね」と考えさせられましたね。

 

こんな論考も含めての、単価108円(^o^)v
『関関同立 UP 』も、出せないもんでしょうか?

 

 

 

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