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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
「孤独のグルメ」の真性と仮性

 

シーズン10まで自動録画されていた「孤独のグルメ」が、再放送も律儀に録画されるので、うれしくも困るハードディスク貧困!!

ただの埋め草ではなく、リクエストもあるようだし、数字も取れる。

再放送が次のシリーズへの宣伝にもなるから、うまいこと考えたね、と座布団3枚。

 

確かに、再放送に価する文化遺産だと思う。

番組ファンは世界各地に広がり、すすり食い、咀嚼音も「これが和食なのだ」と無言のアピール。「よそ行き」のマナー演出などしない。それも潔いと思う。

ほかの客卓を盗み見して、「あれもいいな、同じやつを」と優柔不断ぶりをにじませるところもいい。

 

刑事ドラマや医療ドラマとならんで、メシ系が「ドラマ界の定食」になったのは、意外と新しい。

孤独のグルメが、柳の下のどじょうを生んだような気もするが、いやいや、ドラマの過半数がコミックの実写化だったりするようだから、メシ系コミックが多かっただけ。僕も谷口ジローさん筆の原作から愛読していた。

 

メシ系コミックは麺系、酔っぱらい系、アウトドア系、と枝分かれしていて、映像より出版で欧・米・中・韓マーケットに浸透しているから、「ひと粒で二度三度おいしい」楽しみかたができる。

調理師をしてなくても飲食店のバイト経験者は多いし、だれでも客の経験はあるから、フィクションだからと手抜きはできない。ある意味、ドラマづくりも真剣勝負だろうな、と思う。

 

かたや医療系、警察系のドラマは追体験したくない世界だし、役者も99%お芝居でしかない(元K察官は、ベテラン漫才師かにいたような…)

だから、実際あんな会話をしているのか、あんな場面があるのか、そんなしぐさをするものか、視聴者も現場経験をすることがまずない。

おかげで、冷静な人は半信半疑、おめでたい人は信じこんでしまう(逮捕されたらカツ丼をおごってもらえる!?とあてにしていたり…笑)。

 

一人で土地勘のない地方でメシ屋の目星をつけるとき、リアル孤独のグルメをさせられとるな〜と苦笑しつつ、それほど苦でもなく、「新しい天体」を探す気分。

同じ気分の見知らぬおじさん客と目が合うとき、「お互いさまでんな」と妙な連帯感を覚えることもある。これもドラマの余録みたいなものか?

 

最近でこそ、韓国やヨーロッパの幽チューバーが「一人外食できるようになった」とレポートしてくれるようになったが、この程度の食文化が育たなかった(カップル文化の圧が強い?)国は、なにかと息苦しいんちゃうやろか?

おひとりさま文化の象徴が井之頭五郎だといえるし、おばさんも OL も、孤独のグルメを抵抗なくできるようになればいいのにね、と思う。

 

巷には仮性孤独のグルメを楽しむ妻帯者もいるようだが、そんな趣味は贅沢でしかない。

リアル孤独になれば定食の味もしみるってものだ。

「ずっと孤独のグルメ」と、「三行半で孤独のグルメ」のどちらがえらいか、国連で審議してほしいものである。

 

 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 20:10 | comments(0) | -
ラジオ関西は70歳定年?

 

平成ラジオが終わる。

関西で昭和ラジオの看板といえば!の番組はまだ持ちこたえているというのに。

浜村淳さんが週6から週1へ縮小するのは MBS のギリギリの判断で、これがゼロになるとリスナー離れは加速する。

 

なのに、神戸は第二次阪神大震災である!

ばっさり平成の看板をつけかえてしまうのは、こともあろうにラジオ関西

昼をはさんでの3時間枠は、「兵庫県民のお日さん」でありました…のに、店や会社や車内で定時に聴いていたリスナーは、とまどいますわな。

 

立役者だった谷五郎さん、ばんばん、おたかさん、のぶりん、羽川さん、みな古希超え。

新番組がぐっと若返りするようにみえるのは、ぶっちゃけ出演料ダンピングでしょ。

それほどラジオの収益は明るい見通しがないのもわかるが、ただでさえ電話出演と電話CM(ラジオショッピング)でスタジオの温度は下がる一方ですやん。ラジ関のキャッチフレーズ「こちら、海の見える放送局」はどうなりまんの?

 

大御所世代のしゃべり場が You Tube に移行するはずもなく、ご隠居と化していくのは本当にもったいない。

田辺眞人センセが改編をにらんで(?) You Tube に出始めたものの、ご本人は「You Tubeって何です?」世代だから、取り巻きにお膳立てされて、自宅で収録しているだけ。

お爺さんの顔アップをずっと見つめていたい視聴者が何人いるかも疑問だし、作り笑いしてもらうのも無理がある。ヘアメイクさんは雇えないだろうし。

 

皮肉なことに、視聴覚に届く動画なのに、ラジオの臨場感はかえってトーンダウンしてしまう。ラジオはリスナーの想像力がふくらむから。

そんなメディアの性質を熟知しているのが、ちょうど民放 TV 誕生と同世代のパーソナリティたちだった。

思春期にさしかかるころ、オールナイトニッポンが始まる。

生まれたころ You Tube があった世代とは、メディアの感覚が大きくちがうのはしかたない。

 

だから(と十把ひとからげにはできないが)、名古屋や神戸のラジオでキレる老パーソナリティが事件を起こして退場になってしまったのは 2010 年代。このころから、「ラジオは解放区」だなんて思いなさんな、と潮目が変わってきた。黒い噂は知っていてもJ事務所にはペコペコしてきたくせに。

 

放送局がポリコレに神経質になるのも、わかるっちゃーわかる。

オンエアを文字起こしして「ネットニュースもどき」ができてしまうと、切り貼りされただけで差別だ!偏向してる!と問題発言がでっちあげられる。おちおち生でしゃべれませんわなぁ。

 

GGBB だからきわどい発言をするとは限らないし(していいわけでもないし)、思慮分別をわきまえた語り手が濾過されてローカルラジオを支えてきたのが現実だろう。

最初から人畜無害な番組は、「退屈」「あってもなくてもいい」で終わり。

人畜無害で安らぐだけの番組なら、それこそラジコに慣れた消費者はストリーミングで探せばすぐ乗り換えられる。Radio Caprice や Calm Radio は、もう「有線放送いらず」のストリーミングを流してくれている。

 

ネットではない地上波ラジオを、CM込みで聴いてもらえるにはどうすればいいか。

キー局とよしもと芸人に依存しない地方ラジオの未来は、北海道と沖縄に花咲いているのかもしれない。

がんばれ、ボランティア頼みの FMもえる!

 

 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 16:21 | comments(0) | -
東のハリセンボン、西の天才ピアニスト

 

やっとこさ、2023 年の録りだめラジオをプレイバック消化できた。

僕の頭の中は、いま正月の三が日あたり。

何やってるんだか…

 

レギュラー番組だけで週 35 時間もノルマ(!?)があると、その週内に聴き終わらない上、ぼーっと聞ける通勤電車生活もほとんど終わりかけているので、約1ヶ月遅れのタイムラグがなかなか縮まらない。

 

散歩の BGM にしてはいるものの、天才ピアニストのマシンガントークは不意打ちで笑いが止まらなくなるので、店にいると困る(困らないけど)。

天才ピアニストのポッドキャストも消化せんといかんし…

 

きのう DL したナイツ・ザ・ラジオショーを、たまたまつまみ聴きしたら、いつもは箕輪はるか単独アシスタントなのが、珍しく相方がゲストだった。

箕輪はるかの声は、ラジオ界で一番癒やされるなーと高く買っているのに加えて、近藤春菜の人柄よし子ぶりは、角野卓造を超えてすばらしい。ニッポン放送さまさまである。

 

この紹介記事は、ラジオを聞き書きしただけで、声の広がりや場の盛り上がりは再現できていないのは文字情報の限界だ。

人のふんどしで相撲を取るようなネットニュースが、リスナーが増えるきっかけになるのも一見めでたいが、よしあしである。

 

爆笑問題も土田晃之も、ことあるごとに聞き書きニュースに敏感に反応していて、自信のある DJ なら、あえてネットニュース・ライターを刺激しる「しかけ」も使える。

それが、中堅や若手だと、放言も戯言も自重してしまうのではないかいな?

お利口さんの忖度、きれいごとだらけの AM ラジオはラジオではないような気もするのだが。

 

毎週木曜日は、朝の天才ピアニストから午後のニッポン放送、ABC、と回ってきてラジ関の Kobe Jazzphonic Radio に戻って(?)くる一番たてこんでいる曜日だ。

月2でヒコロヒーが大竹まことゴールデンラジオにお出ましなので、おとといはヒコロヒーにも癒やされたな。

 

そんなこんなで、木曜日の 15 時間分のラジオは、電波ではなかなか楽しめない web 旅である。

DL 音源を歩きながら消化するために、隣区まで遠征してほっつき歩く毎日。せいぜいカロリー消費しないと、この夏せっかく4kgやせたのにまた戻って、「大台」まであと1kgまで迫っている。いかん!

 

笑って癒やされて歩いて食って寝る生活の、どこを削ってどこを増やせばいいか。

正解を知っているのは猫かもしれない。

 



 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 18:48 | comments(0) | -
中波帯は「コミュニティAM」チャレンジの場になるか?

 

ついに AM 波を停めてしまう社会実験か…

早いな。

しかも、広い県域にリスナーが分散している岩手県で。

 

首都圏なら、あまり支障はないように見えるが、北関東や多摩地方、房総半島になると FM 波で AM 波の補完ができるかどうか、疑問もわいてくる。

もし岩手で成功すれば、長野、岐阜、兵庫でもやれそうだ。と外堀が埋まっていく。

 

大出力のAM 波をオンエアしている NHK も、法改正次第ではユニバーサルサービスを FM で、てなことになるかもしれない。送信所は1つではすまないから、中継局を相当な数(もれなく)設置しないと、災害情報難民が出てくることになる。

 

深夜放送ノスタルジーを引きずっているわけではないが、AM 波の浸透力は、地形が複雑な日本の国土に合っていると思う。夜中に在京局が浮びあがってくるような電離層の生態は、一般人でも肌で感じる地球科学ではないだろうか。隣国の放送が混信してくる体験とか、瀬戸内海を 558KHz が駆け抜けていってるような聞こえかたは、もう昔話になってしまいそうだ。

 

もちろん FM  波でも梅雨のころ札幌が聞こえたりする季節の風物詩は楽しめるのだが、ふだんはスマホできれいに聞けるから、「夏だけリスナー」でいる必要もない。

AM が好きな僕でも、アンテナ細工は波長の関係で苦労するので(巨大なスパイダーアンテナも製作したことはある)、VHF 帯の方が実験しやすいし、成果もついてくる。

 

四国(高松、徳島)の FM はけっこう地上波でキャッチできるのも、地の利といえるかもしれないし、5エレメントぐらいの八木アンテナを使うとFM愛知まではキャッチできる。

そのへんは、波長ごとの難しさと楽しみ方があるわけで、マニヤは楽しめるにしても、一般家庭ではどうだろう?

 

なので、広い県で AM を奪われることになる住民には、国がアンテナと広帯域ラジオを支給するぐらいはしてもいいだろう。地デジほどのばらまきにはならないはずだし。

その結果、農作業しながら AM を聴いていた地方リスナーは、背中に八木アンテナを背負って FM を聴くはめになるかもしれない。

神戸のDXアンテナさん、国からにわか受注バブルで潤うかも?(笑)

 

 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 17:20 | comments(0) | -
イコールな雑誌の健闘を祈る

 

ドクター・カミサマと知り合いだったとは驚いてしまった、橘川幸夫さんのニュースメール投稿。

知る人ぞ知る、雑誌文化のスパイスのような立役者でいらっしゃる。

 

後期高齢者にさしかかろうとしているお年ながら、新雑誌を創刊しようとしているバイタリティには敬服してしまった。

投稿にも、紙メディア愛がにじみ出ていた。

 

ご自身の立ち上げた雑誌の第1号が『ポンプ』だったようで、この画期的な週刊誌綴じの「全面投稿誌」は、創刊号から熱烈愛読しておりましたね。同級生にも大人気だった。

写真コストを節約してか(?)、表紙から記事が始まっとる(笑)。

しかもその記事はすべて読者投稿なのが唯一無二のコンセプト。ハガキ職人ならぬ投稿職人が育った中から、尾崎豊、デーモン小暮閣下、吉田美和らがデビューしている。

 

職人とまでは出世しなかったが、僕もせっせと投稿して、愛読者同級生のせまいせまい世界の中では「デビュー」を果たした先駆けであった。

毎号何百とひしめく投稿の中に、予備校の思い出話をつぶやいている女子を見つけ、さっそく「もしかして、K予備校のSクラスの3人組?」とハガキを出したら的中していて、返事はもらった。

 

なにしろ住所番地・本名・年齢そのまま活字になって全国に流通してるもんだから、プライバシーもへったくれもない、牧歌的な時代だった(Lマガジンも、住所氏名年齢職業電話番号丸出しの読者欄があった)。

読者投稿といっても、編集部がちゃんと選んで仕分けして構成を考えているので、便所の落書きにはならない。匿名を採用しないだけでも、読者世論はまともに盛り上がるのだ。

 

投稿のトレーサビリティを担保する手立ての1つとしてクローズドな SNS もあるかもしれないが、紙の雑誌の開放性はなかなか再現が難しい。

そもそも、雑誌のような web アーキテクトをめざす必要もないし。

 

今のご時世、『ポンプ』のような出版は針穴に像を通すような話でしかなくて、橘川さんも復刊をしようと企てたわけではない。

まだ構想中のようだから、仕上がりがどうなるかは楽しみに待つとして・・・

1000円もすると、手を出しにくいな。

 

情報だけ低コストで求める読者は、活字の読者をやめて、データ消費者へと変身していったおかげで、雑誌の廃刊が相次いだ。

と出版側がとらえているなら、そっぽ向かれて当然な気もする。

 

わたしゃ雑誌は好きだが、好きな雑誌が好きでなくなるのは、小綺麗にまとまりすぎてしまって、「ハイ、まとめました召し上がれ」と味より盛り付けを追究している飲食店で満腹になれない感じに似ている。

自己満足な DTP 作業は、読者の心に刺さってこない。大学でパワポいじり競争にふけっているような、なんだか学校の匂いも漂ってくる。

デザインや写真なんか二の次でいいから「実を取りたい」読者と、ムードで入園料を取りたいマーケターの思惑は、そりゃ乖離するわなぁ…

 

裁判とクレームを怖れて、当たり障りがないようデスクが原稿に目を光らせているのも行間から伝わってくる。

しかたないっちゃーしかたないけどね。

 

学生なら『朝日ジャーナル』と『平凡パンチ』がファッションの一部だったのは遠い昭和の時代。今でも、おべべのブランドや時計その他ジャラジャラより、「これを愛読してます」が自分を語る重要な記号でありつづけると僕は思う。

だからこそ、第二の衣服になるような、小脇にはさんでいるのがチラ見えして光るような雑誌が出てこないもんですかね?

 

「前衛を定期購読しているおねーさん」なんてのが眼の前にいたら正直ビビるけど・・・

新創刊雑誌をとりあえず手に取るぐらいの感度は、「生まれつきネット世代」にはもうないのかもしれない。

伸びしろ大といえなくもない。

 

 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 20:02 | comments(0) | -
ノコさん、旅立ち

 

 

 

 

ビバ!タカラジェンヌの MC は、たまたま耳にしたとき「元気やな〜」と感心するだけの僕は、小山乃里子先輩の熱心なリスナーではなかった。

それより、阪神大震災の前後に聴くようになった「ごめんやす馬場章夫です」で、脱線おじさんの手綱さばきをしている姐御のイメージが強い。

 

震災直後の市議選に出馬して、ごめんやすアシスタントも娘世代の鳥居むっちゃんに代わったので、定期的にお声を聴くことはなくなったが、ラジ関に合わせるとちょこまかとどこかで声が聞こえる・・・

そんな「元アナ」は関西MC女傑のひとりに数えてもお叱りをうけないと思う。

増井孝子と、桜井一枝と、あと一人あげられれば四天王か。

古希の若宮テイ子も殿堂に近いけど。

 

脱線暴走おじさんを御しながら育てる熟練のアシスタント業は、ローカルAMラジオ界のお宝である。

ノコさんにたしめられると、角が立たないし、ぐっと説得力がある。

そんなコミュニケーション名人の血を引く女傑が、関西の地上波ラジオを「電熱波」にしてくれるよう、空から応援してほしいもんだ。



 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 20:00 | comments(0) | -
90歳の街ブラ番組も見たい

 

何年も前に録画して、「次回も」設定していたら自動で録画されていた、五木寛之の新金沢百景。

たしか正月の定番だったような気もするが、年の瀬の埋め草のように、早朝おっサンテレビでオンエアされていた。

 

番組自体は、1年前の金沢ローカルの再放送だったから、五木寛之さん90歳。

キダタローより1つ若いだけで、どちらもかくしゃくとしておられる上、髪型が似てきた。

いや、五木寛之さんがキダタロー化しているというか…

古谷一行が茂ったような髪型(洗わないで有名な)が、浪速のモーツァルトになるとは!!

 

ま、それはそれで、ファンはついていく。

さすがに90歳の御大が金沢を街ブラする場面はもう撮れないようだが、お声は若い。

長いことラジオをされていた余録か、独特な養生法のおかげか、ホゲホゲ感はまったくなし。

 

しかも、「毎朝お日さまを拝んでから寝ているので規則正しいですよ」と笑うように、自分のペースで生活リズムを守っているのも、スペシャル健康法といえばいいか。

見習いたいものだ。

テレビも、90代の街ブラ番組をやてみればいいのに。

 

五木寛之さんの『フランチェスカの鐘』を、息子世代の平野啓一郎『マチネの終わりに』と読み比べている冬のひまわり気分。自分に限って、事実は小説ほど奇ではない。

シングルベルの次は、煩悩を追っ払う鐘である。。。






 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 17:09 | comments(0) | -
2023ラジオから2024ラジオへ

 

ちょうど日曜日で2023年が終わる。
正月早々、天才ピアニストが単独ラジオ決定!と告知していた媒体がポッドキャストだったのはちょいと惜しかったが・・・

 

しかしまー、よく聴いたな。

と今年の電波メディアをふりかえってみたい。

東のTBS、QR、LFから西のKBS、ABC、CR まで、これでもしぼった結果ながら週 35 時間は AM ラジオを聴いているのだった。

 

ファーストサマーウイカ ANN、伊集院光の朝の帯があった昨年はもっと多かった。

少しラジオ浸りもおさえていかないと、イヤホンが原因の外耳道炎も患ったし、プレイヤーが2個ポンコツ化しているし、なによりプレイバックが追いつかない。いま消化しているのは 40 日前のオンエアで、飛ばし飛ばし必死に(?)聴くのも、道楽のはずがノルマのような…(苦笑)

 

いや、それでも耳学問させてもらえている実感はただただありがたいし、イヤホンの代わりにいい耳かけヘッドホンと出会ったし(エージングするうちに、どんどん重低音が鳴るようになった)、ラジオさまさまの 2023 年ではありました。

もちろん、AM 地上波ではなくラジコプレミアのおかげでこんなことができるのであって、DL して飛ばし再生する聴き方は、ヘビーリスナーにもとっくに定着しているはず。

 

カセットテープ時代は、「留守録」や「ダビング」も本放送で普通に出てくるワードだったが、いま逆にタブーになっているのは、CM スキップに神経をとがらせているため。
友人に番組サンプルを聞かせるため、sound organizer で編集してみると、オンエア時間の半分が CM のようなひどいローカル番組もある。電話でラジオショッピングなんて、リスナーをなめきったスポンサーの商魂しか伝わってこないので、カット!スキップ!が簡単にできるのも、デジタルオーディオ時代の恩恵ではあるな。

 

カーラジオで生受信していると、そうはいかないだろうけど、近々リアルタイムで CM をミュートしてくれる AI カーラジオなんかが出てくるかもしれない。

そんな技術革新と、聴かせる工夫をアナログな世界で追究している制作サイドの静かなバトルは、ラジオ自体の縮小につながりかねないのが痛し痒し。

 

だから、マニヤでない日本人よ、CM こみこみで民放ラジオを聴きましょう!

と無責任な旗を振って新年を迎えよう。

 

 

 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 22:34 | comments(0) | -
まいにち○○語の灯は第2FM開局で!

 

中波縮小のあおりで、外国語ラジオ講座も「消えゆく昭和」か〜

のライター首藤さんは、ラジオ講座のお世話になったはずの 60 代。西尾孝の大学受験ラジオ講座に喝を入れてもらったのではないでしょうか?

おじさん、おばさんは、そんなに簡単に昭和を脱ぎ捨ててはイケマセン!

 

ノスタルジーは棚あげするとして、電波ラジオ(変なカテゴリーだこと)は定時にオンエアされるのが最大の「不便益」ではないのかな。「不便」だけが忌み嫌う人はポッドキャスト形式に飛びつくし、講座の時間は勤務中で無理!な人も実際いるし。

 

だから、外国語講座やカルチャー講座は、定時放送をやめてネット配信に置き換わる(べき)最有力候補なのかもしれない。

加えて、「放送をアーカイブ化して公開する」のは放送事業者の責任でもあると思う。サーバーがあればできることだし。

 

けど、けど、けど、である。

夏休みの公園ラジオ体操は配信にして、好きな時間に「まとめ体操」「早送り体操」できますよ♫でOKやろか?

定時にしばられる「不便益」と学習効果は二律背反で、半年分の語学講座を1週間で集中視聴してマスターできるなら、そんな楽なことはないわけで・・・

もしそんなことが可能なら、ノーベル教育賞もの。

 

時間と効果の関係は、速読術の類にも僕がずっと感じてきた疑問で、たとえば官能小説を速読して「速興奮」「速射」できている名人がいたら、その技を見せてほしい。

テクストを読むプロである学者の「斜め読み」「行間読み」は、速読とは別モノだから、まともな学者は学生に速読などさせない。

 

ではラジオ講座はどうなのか。

6ヶ月を1週間で聴くだけなら、スピード消化とはいえんが、予習と復習の時間、そしてラジオ講座のために犠牲にしている家事か何かの時間は、「節約」できるでしょうよ。

 

予習と復習の意味も、学校の授業とは意味がちがってくる。同居する家族がいれば理解・協力してもらうのも予習、どこまでできるようになった?とツッコミをもらうのも復習。そんな番組前後の時間とセットで、不便益が果実になるのがラジオ講座なのだと思う。

 

だから、教育系番組がポッドキャストに移行するのは反対しないが(とっくに、らじるらじるはそうなっているし)、配信時刻が放送開始時刻のように受けとめるリスナーもいそうだ。フランス語講座を熱烈視聴する人だと、早起きして7時半に配信開始を迎撃する!とか(このペースを守れたら、学習効果は高いだろうな)。

 

ラジオ体操も九九も漢字書き取りも、基礎的なトレーニングほど「一定ペースで吸収する」のが大事で、「マイペース」こそ麻薬フレーズといえる。

まったくの道楽や生涯学習だと、目標ラインも達成の義務もないから好きなペースでやればいいけどね…

そのペースは、人によってレディネス形成カーブがちがうので、最適なペースを見極めるのがいい教師の腕前になる。ペラッペラしゃべってみせるのは AI インストラクターの仕事でしかない。

 

いい教師を自称する石ころがあふれかえっているのがネットの闇で、ハズレがないのは電波メディア…

だったのだが、案外そうでなくなってきているのも事実。

なんで日本人タレントの下手くそなスペイン語やフランス語を聞かされるねん!全員ネイティブでやってくれ!とかなんとか、クレームは800件ぐらいあがっているはず。

これも、原宿の権威をおとしめている自業自得といえるかもね。


 

 

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見た聴いた受信した(メディア評) | 16:55 | comments(0) | -
野球は男5女4でチーム編成すりゃいいのだ

 

昨夜のナイトスクープは、珍しく2本分の時間をあてて、LBGTQ 大学生の「球児の爪痕」ネタ。百田が去った制作側の気合いを感じるね。

 

野球少年としてキャリアを積んできた一方で、「男児」が「少年」になるあたりで学校にいけなくなったそうな。

投手としては実績があり、チームで戦力になってきたとはいえ、女性ホルモン投与を受けると(すでに受けている)筋力は低下する。

そこで、男としてどの程度の球速が出せるか、最後のチャレンジをしてみたいという依頼だった。

 

女子になりたいが男の腕力は捨てたくない――左か右か、きっぱり取捨選択できない歯がゆさは、わからんでもない。

ナイトスクープのムサビ大学生は、純粋に野球が好きな球児が男性性にとまどっているだけで、利益を得ようとしている気配はない。そこはさわやかだった。

 

スポーツ界の規約が、トランス選手にどんな制約や葛藤を課しているかは種目によってさまざまで、中には「相対的成績アップ」を目当てに女子になる男子アスリートが欧米で問題視されているのが現実だったりする。
日本に、そんなマイノリTがいるのかどうか見かけたことはないし、ボーダーレスな新世代は、ただ応援したいと思うばかりでござる(40年も50年も封印してきた旧世代は大変だ)。

 

一見、愛嬌満点のキュートな野球少年だからそのまま生きるのもありかと思ったが、男子チーム競技の中にいると性被害に遭いかねないし、かといって女子チームに満場一致で受け入れてもらえる保証はない。

そんなスポーツ界より、学校界の方が、ハードルや壁や天井が見えにくい厄介さはある。

昨夜の球児も、もしかして女子美に入りたかったのが、体がムキムキ男子のため断念した経緯があったかも?とお察ししてしまった。

 

ただ、女子美の次は「女子会社」とはいかないから、言葉は悪いが、ごまかし、ごまかし生きづらさとつきあっていくしかない。変わらない環境はないし、自分も変わるだろうし。

ソフトボールに転向して、ぜひ後藤希友と投げ比べをしてみてほしい。

と、外野席から無責任な声援。


 

 

 

 

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