お茶をいれる間つけたラジオで、洋楽紹介の番組。パーソナリティはわからないまでも、「湯川れい子の娘」のような…
そこで、バート・バカラックの来日公演を熱く語っていた。
驚いた。
まだご存命だったとは!!
「もう、いないのか」と寂しく思う有名人とは反対に、ご健在にうれしく驚く有名人も多い。洋楽界はニュースがめったに入ってこないので、マイケル・ジャクソンはニュースになったが、育てたクインシー・ジョーンズがどうなっているのかは多くのマイケル・ファンの埒外だったりする。
そのクインシー・ジョーンズと並ぶミュージシャンでありプロデューサーであり、白黒分けることもないのだが、アング・ロアメリカン・ポップス側の帝王が、バカラック。
齢 91 歳。僕が敬愛する社会学者ハワード・ベッカーと同い年で、ともに現役でいらっしゃる。いやはや、アメリカンな豪傑はお元気だわ。
バカラックの名曲は、ほとんどカーペンターズかディオンヌ・ワーウィックの歌声に乗って日本のファンに親しまれてきた。
特にカーペンターズなど、バート・バカラックの曲だけでなく、『バート・バカラック』という曲まで歌っていたっけ?
お茶して晩飯がてら都会に出て、最近閉店時間が少し早くなり行きそびれていた古本屋に寄ってみた。
すると、平積みになっている中古 CD の一番上が、バート・バカラックのオムニバス。
これは何かの因縁ではないか!!
もちろん、即売しました 500 両で。
バカラック・ナンバーを歌う綺羅星のごときシンガーの24曲ベスト版。
中でも、モーリン・マクガヴァンは懐かしかった。
というか、タワーリング・インフェルノの主題歌あたりから知った実力派ながら、アイドル性に恵まれなかったのか――いや、日本で正当に評価されなかっただけか――なぜか短波放送でよく聴いていた。
40 歳をすぎてから録音した『恋するハート』の声の強さといい若さといい、もちろん作曲者バート・バカラックへのオマージュが根底にあるのだろうが、カーペンターズとは曲へのアプローチがまったくちがう。
それもまたイイ!のである。
イヤハヤ、久々のディスク音楽は「満載感」があってよかった。
それに、この古本屋の店員おねーさんが天使のように愛嬌があるのもいい。
また宝探しにまいります。
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