仕事の合い間にバングラ大使館で晩飯。
大使殿、大きめのタブレットを導入して、いつも熱心にダッカの TV を見ている。
最近はロヒンギャの弾圧に憤慨していて、今日は「地震、ひどいな」とイライラ国境の震災ニュースを悲しい目で見ていた。
「ちょっと前にテヘラン大地震もあったよね」と僕が思い出すと、
「あのへん地震多い。経済制裁で、ヘルプあんまり来ない」と、他国の惨事にも心を痛めておられる。
ロヒンギャ虐殺でもスー・チーさんの及び腰を愚痴っておられる勢いで、イランの扱いも思うところ多々あるようで、災害時の人道支援にもやきもきしている様子が伝わってくる。
「日本からも、援助隊が飛ぶと思うよ」
「助かる。どこでもいい」
「あの国境地帯って、砂漠のようなとこ?」
「山の方だから、寒い寒い」
そんな地理も、日本人にはピンとこないが、同じ日本にても実感できるのがバングラ大使殿と一等書記官くん。
その一等書記官くんは、しかし安室奈美恵に熱中していたりするのもイマどきの若者である。
「初めて歌とダンス見て、すごい思った」
「でしょ。けっこう中国とかマレーシアとか、アジアで人気あるんよね」
「お父さん黒人。ハーフはダンスうまい」と、書記官くん、よく知ってますな〜
「そういやローラって、バングラデシュと…」
「お母さんがロシアとのハーフ」へ〜、そうだったですか。
独立騒動をどう見ているのか、同胞に尋ねてみたかったが、仕事時間が迫っていたので会計、ごちそうさんでした。
入れ替わりに大使館には探検気分の女子二人連れがやってきて、壁の色紙を見て写メぱちぱち記念撮影をして喜んでいる。
「えーーーっ! VI 来たの?」
僕は K-pop はさっぱり知らないが、ここの激辛を食べにいらしたようだ。
「せんせ、学生さん?」と大使殿。
「いやー知らない。常連さんになってくれたらいいね」
と商売繁盛をお祈りして大使館を後にした。
けっこうビッグネームが来店しているようだが、日本のビッグネームは大使殿はピンとこないし、アジアのビッグネームは日本のおじさん(僕)がピンとこない。
ま、こんなギャップで狭い館内(店内)に亀裂が走りまくっている(笑)のも楽しいではないか。
さすがに、イバンカが来ていたら驚くけど。
大使殿ご自慢の、エールフランスの CA さんとやらを、またいつか紹介してもらうとしよう。
ホンマでっか?と疑いは晴れていませんからね(^^)/
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