正月気分が明けると受験生にはもうセンター試験が迫っているっちゅうのに、阪大を再受験しようとしていた浪人生が、「実はあなた、阪大受かってました」と通知されたらどんな気分だっただろう。
トンデモ採点ミスを、ようやく役人ペースで認めたのは大阪帝国大学。
よくある採点ミスや出題ミスで、春に追加合格発表があるのはよくあることだが、正月といえば大学では後期がほとんど終わりかけているころで、合格扱いにしてもらったところでもう1年生に入るわけにはいかない。
阪大の措置で、別大学に入学していた「大学生」は春から阪大2年次に入れてもらえるようだが、笑顔で春から阪大の門をくぐれるだろうか。
入試と合否発表と入学手続きの時期がばらけるほど、大なり小なりの悲劇は起きる。
なんでこんなことになっているかといえば、表向きの理由は受験機会を増やすため、本当の目的は受験生ロンダリング。入試検定料が重要な財源になっているアコギな大学商売なんである。
すべり止めだ本命だ記念だ(笑)と大義名分はどうでもいいからとにかく受験料を払ってね♪と。
僕もこれから東京へ、とハチマキをしめなおしている矢先に、母校になったご近所大学の合格通知がポストに届いていたから、テンションふにゃふにゃで「記念受験」になってしまった。いや、不合格はテンションのせいではなく学力不足にほかならないとは認めるけど、神様のお導きだったかもしれない(笑)。
かりに1年たって「実は合格でした」と通知されても、転校はしなかったと思う。年下の同級生とも、同じ予備校出身の戦友ともワイワイ楽しく大学生活を満喫していたし、1年生から生涯の師と仰ぐ恩師と出会ったから。人生、そんなもんだ。
2月になると、阪神間→京都→首都圏の順に入試が始まり、受験生が東へ東へと押し流されるのは、地元志向が強くなった今ではあまり見られない受験民族移動だが、東西の大学商人たちが裏で談合でもやって受験料を搾り取ろうと画策しているように思えてならない。
特に、阪大医学部ぐらいの難関校だと、受かっていても浪人したか私大に入った元受験生は、喜んで阪大生になるだろうね。阪大当局もそうとわかっているから、「入りたいなら取り計らってやる」ぐらいに構えているにちがいない。罪なミスですなぁ。
浪人して力をつけ(阪大に受かっている学力だから、1年追加で勉強したら増強している可能性は高い)、東大に挑もうとしていた浪人生がいたとしたら、ぜひ阪大の追加合格通知に小便をかけて東大に進学してほしいところだが・・・
さて、春の入試終了まで阪大が待つかどうかはわからない。
オッサンから見ると、長い人生で1年ぐらいの無駄足は些細なこと、いい経験ではないか…と思ってしまうが、受験生にとっては人生の天王山が阪大入試だっただろう。
もし、浪人したことが理由でカノジョにふられた気の毒な浪人生がいたら、阪大は入学許可の付録にカノジョをつけてやらなくてはイケマセン!
すべり止め大学でカノジョができた学生には、そのカノジョに阪大学食の食券100食分ぐらい進呈してあげましょう。
解決金とやらでほっぺたなでなでして、お茶を濁すつもりだろうけど。
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