大阪のインバウンドが 1,000 万人を超えたそうな。おめでとう。
少し前のローカルニュースで、「一人負けする神戸」「異人館は外国人にウケない」「ビーフだけしかウリがない」などと悲観する記事があったように、商売人はヤキモキしているかもしれない。
ま、ええんちゃう?
と静観しておけばいいのだ。
商店主はそんな気分ではないかもしれませんが。
関空から水道管のようにビジターが流れこんでくる道頓堀は、街まるごとテーマパークのようなもので、それが楽しいビジターは金を落としていけばよろし。
でも、神戸に道頓堀はいらないし、生田神社が伏見稲荷になってほしくもない。
別に無邪気なツーリストを揶揄するつもりはないけど、子供だましなチャンバラを見せられて武道だ!!とコーフンする客や、炎があがるラーメンに喜んでいる客は、その手の店で楽しんでおればいいと思う。
くつろぎたい客、ワビサビを感じたい客は、奈良の奥地とか山陰地方に足を伸ばすのだ。
何千万人もの旅行者がいれば、当然なんらかの層に分化していくもので、セグメント化が観光ビジネスの次の課題になるだろうな。
つまり、ジャンクフードを食い漁ってインスタをばらまく層もいれば、海の幸・山の幸を地産地消しにわざわざ足を伸ばす層もいるわけで・・・1:9ぐらいの割合になるだろうか(適当な予想)。
神戸観光も、受け入れる側がステレオタイプから脱出できていない。
そんなもん見て喜ぶかね?と思うような。
別に、しんてつ乗り放題テツ観光をしなさい!!なんてマニヤックな提案をするつもりはないが、観光地でないところを観光してもらうのも、目のつけどころになると思う。
たとえば、神戸医療産業都市。iPS 医療を実践しているぞ。
垂水漁港、長田漁港も穴場だ。瀬戸内海の幸が安い!
西区の農業公園は、京阪奈のどこにもない規模の観光農園。農業都市 KOBE を見ていただけると、ツーリストだって目利き自慢できるでしょうよ。
こんなジモティ売り込みを、明石市も堺市も大津市もすればいいのだ。
分散型、体験型の観光を、知恵をしぼって呼びかければ、それイイネ!と思う観光客はハイセンスな上客になってくれると思うぞ。
ミナミで定番ベルトコンベアに乗せられてさばかれている訪日客も、二度目、三度目は「もう満腹」と感じるのではないだろうか。
もちろん、大阪にも意外と穴場はあると思うし(東大阪、枚方寝屋川守口あたり?)、素顔の関西にグイグイ入っていく外国人も増えるはず。
できれば、ホームステイでも、ワーホリでも留学でも、「暮らしてみたい街」が浮かび上がって見えてくれば、観光客は金を落とすエイリアンではなく仲間になりますぞ。
中辺路に隠居(?)しているイーデス・ハンソンさんも、もう一役買って発言して下され!
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