2015.05.31 Sunday
研究会のオプショナル社会見学(?)――古墳めぐり第3弾は、「ものの始まり何でも堺」であった。
日本最大の仁徳天皇陵を中心に、何十もの古墳が点在する百舌鳥古墳群のうち、メジャーなところだけかいつまんで歩いても一日仕事。天気もよすぎるし・・・あぁ歩いたなぁ。
それに、今日は古墳一色。みれば見るほど元気になるようなパワースポットではない。
神社仏閣その他の観光スポットには寄らず、ひたすら古墳と、偶然立ち会った遺跡発掘作業ばかり見て歩いたので、なんだか生命エネルギーを吸い取られてしまった感じ。
ともあれ、「決定版」ともいえる日本最大の仁徳天皇陵とスケール3位の履中天皇陵は目撃してまいったので、山男にとっては「ヤリホを踏んでおく」感覚かな(富士山は登山スポットではなく観光地だから、槍・北岳・奥穂高が金銀銅メダル級だ)。とりあえず安心。
しかし、山より疲れる。
起伏がないので坂道歩きのロードもない。それがかえって単調な景色に映る。
どの古墳も、要はお墓だから静かにたたずんでいるだけだし、「古墳カフェ」があるわけでもなく、土産物店で古墳まんじゅうを売っていたりするわけでもない。
このへんの盛り上げかたは、難しいですな。
世界遺産化を願う地元は、「やまとたける君」なんて古墳キャラをプロデュースしている。どうも顔は奈良のせんとクンそっくりだったりする(笑)。
あんまりキャラが乱立して騒ぐのも不謹慎だし、でも全国からビジターを呼びたいし、あれこれ試行錯誤しているようだ。がんばってほしい。
僕はかねがね、堺の民度は高い!と尊敬申し上げているので、きっと世界に堺の「地気」を発信していけるだろう。
地元のロータリークラブは仁徳陵の4ヶ国語ガイドを配布していたりするし、道案内も整備されている。交通の便もいい。ボランティアガイドも組織的に動いてくれている。
関空からミナミに爆買いツアーに繰り出すツーリストのうち1割でも、古墳群や山の辺の道に寄り道していただけると、日本再発見もしてもらえるのではないだろうか。
幹事さんは考古学に関心大の歴史家だからそういうルートをたどったが、僕にとっては「世界のシマノ」の地元でもある。自転車博物館は今回スルーしてしまったが、ほかにも千利休や与謝野晶子ゆかりのスポットもあるようだし、何より古代からアジアへの窓でもあった堺の都市文化は、日帰りウォークでは汲み尽くせないほど深いものがある。
と、どうしても墓地より生きている市民、町人の文化に関心がわく僕は、一緒に歩きつつ別の景色を見ていた(つもり)。
それも歴史ウォークの醍醐味ということで・・・
次は古市だそうである。
ひたすら桃太郎に随行する犬かキジの気分で、墓めぐりはまだまだ続く・・・(^^ゞ
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