日に3コマはちょうどいい仕事量ではあるが、微妙な空き時間もあって、僕は必ず外へ羽を伸ばしに出る。
D法人の周辺は、まだ先週から通勤しはじめたところなので未知の雑踏が高密度にひろがっていて、とりあえず百均を見つけて充電ケーブルとプラグを仕入れてくる。
これを控え室のコンセントに挿して端末を充電していたら、同僚のベテランおねえさまが、「あ〜ら、ここに差し込みあったの!気づかんかったわ〜」と喜んで、愛本の充電をはじめた。
「コンセント、ここだけ?」
「柱の間がクサいから、探せばあると思いますよ」
「あらー詳しいわねー」
てな感じで、おじさん新入社員でしかないワタクシの株が上がる(!?)。
わたしゃリソグラフの扱いなんかはキャリア28年だから、蝋シートのセットからインクの交換、紙詰まりの箇所捜索までチョチョイのチョイなんである。
A法人の先週からのシフトは、英語の先生と机を並べることになっていて、このイバンカ女史(仮名)とも楽しく関西弁トーク。けっこうワラワラといろんなものを床に落とすご愛嬌もあって、手助けして重宝がられている(かな?)。
ここの部屋は壁という壁が機材でふさがれているのだが、変なところから蛇のように出ているタップは、新任の同僚だとまず見つけられない。「ほれ、ここ掘れワンワン」と教えてあげて、電源発見士の面目躍如であーる。
ちょっと英会話の腕も磨きたいところだが、前任校では英語ネイティブが大勢おられたのに、今年からの職場は韓国語が飛び交っている。
意外と、肉声で聞く韓国語のリズム感は活気があっていいもんだな〜と思う。語尾の余韻がイイ感じ。
イバンカ先生にあれこれアドバイスをしている大和撫子の英語は、流暢だが(流暢でしょ、と得意満面でオーバーアクションなのは引っかかるものもあるが…)どこか戦闘モードで、どこか業務です!ビジネスです!という響きがキンキンしている。
まぁ、楽しく肩の力を抜いて仕事しましょうや。
外国籍の同僚は、事務作業と本業は分業意識がしっかりできているのか、コピー機や輪転機が停まったりすると即お手上げ。視線を感じる僕が出動して、チョチョイのチョイで解決するからいいものの、このネパール人のおっさん、何者?という複雑な顔をしている。
復旧したときの奇跡を見る目(笑)は、とてもキュートでよろしい。
正式な部下と上司のような関係はさっぱり未経験だが、「事情通」ぐらいの立場でチョチョイのチョイを見せて「次からはこのレバーを上げて、こう引っぱるりなされや」と教えるぐらいの関係は、悪くない。僕もそう教わってきたし。
査定だのライバル関係だの、ややこしい要素がない先輩後輩関係は、自然でいい。部下がいない立場も、ストレスフリーでよろしい。
バングラ大使館に、お誘いしてみよっかな?(笑)
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