組織の人・市場の人
at 2002 03/01 00:02 編集
田中真紀子さんのゴタゴタについては、いろいろ論説があって、根回しや猿芝居ができなかったのがいかんとか、「けっきょく真紀子さんは組織の人じゃなかった」という意見もあった。
組織の人といえば、僕がかかわってきたボランティアサークルが、組織になりNPOになりというプロセスを見てきて、組織が人の能力を高める一方で、自然な姿を歪める面もあるこわさを痛感してしまった。
「組織の人」にはいくつかのレベルがあって、たとえるなら羊と羊飼いと領主と王侯がいる。このうち羊と羊飼いが、牧場=会社という組織の中で生きている人間。領主は土地を交換したり換金したりできるので「市場の人」といえるだろう。
今の社会でいえば、会社から離れられない人は組織人、身軽に組織を渡り歩く人が市場の人ということになるだろうか。
問題は、組織の羊(経営者の番犬や腰巾着みたいなのもいたりする)が多すぎて、リストラぐらいで自殺に追い込まれたりすることだ。
「市場の人」なら、自分のできることを形にして、業界他社へ身軽に移って行ける。ただ、そんな生き方は組織人からすると敷居の高い冒険になるし、首に妻子やマイホームローンがぶら下がっていては、おとなしく羊でい続けるしかない。
こうして雇用労働者は「飼い殺し」される一方で、失業率も悪化の一途をたどって行く。
だから、もっと市場の人が増えればいいという理屈になる。市場の人は退職金という「忍耐の果てのごほうび」を最初からあてにしていないから、人権を無視した雇用・愚劣な経営をしていると、ぷいっと出て行ってしまう。それが市場人間の行動原理だ。
仕事は、与えられるものというより、選ぶものであってほしいわね。
「読書月間」中
at 2002 03/04 23:36 編集
何かのIT書に書いてあった一節に、情報化社会というのは、「本当に必要な情報を探し回ることになる社会」だといった内容があった。
それを思い出すのが、よし、今日は「ゆっくりお茶しながら本屋で買った本をひもとく午後」をテーマにすべ・・・と思って出撃する昼下がり。
結局なんやかんやと新刊チェックと古本屋(これが一番クセモノだな)散歩を始めると、もういけない。いつの間にか夕食時間帯になって、いつもの定食屋さんに寄っていると夜になってしまう。
なかなか時間の使い方がうまくいかないものだ。
忙しいほど勉強は身につくというのも、わかる気がするなぁ・・・。
イカナゴラブ
at 2002 03/05 23:12 編集
九州で春一番が吹いたとか、あす啓蟄だとか、季節の便りは届いているけれど、海の日うまれの冬男としては名残り惜しい。もすこし雪遊びをしたいわな。
でも、春の訪れといえば、なんといっても「イカナゴのくぎ煮」で決まり。いま「完成品」を買ってきて、一杯やりながらつまんでいるのだが、山椒の香りも加わって、うまい!。「待ってました」の季節の味だな。
あつあつの御飯によし、お茶漬けのふりかけにもよし、おにぎりの具にもよし、酒の肴にもよし・・・と万能だ。
BSE騒動でビーフが御難だったから、イカナゴを神戸の名産イチオシにしたいものよ。
これを読んで、まだ食べたことがない人は、だまされたと思って、まずはお茶漬けのふりかけからイカナゴにぱくついてみてほしい。
絶対、気に入るから。
ヘルシー不健康
at 2002 03/07 02:32 編集
できるだけ、せっせと歩くようにはしているけれど・・・あぁ腹へった!なに新規開店カレー専門店?行かねば!!
で、「食った食った、うまかった」になってしまい、ウォーキングも元の木阿弥。
ちょっと春のきざしも出てきたせいか、えっちらおっちらウォーキングしているおばちゃんをよく見かける。たくましく走っている消防官は、そりゃ仕事に備えてなのかもしれないが、いいことかもしれないな安上がりで。
でも、自分でも万歩計をつけて「おぉ今日は12000歩いったぞ」と自画自賛した3秒後にふと醒めて考えたりしているのだが、車道沿いの歩道を必死に歩いたり走ったりしているのは、体にいいのか悪いのか・・・?
なんだか窒素酸化物やら二酸化硫黄やら、肺いっぱいに吸い込んでいるような気も、せんでもないぞ。
目立ちたい人、裏道で痴漢が心配な人ならともかく、大通りで運動するなんて、「気分はさわやか」でも「肺はドス黒」かもしれないわな。
そう考えると、ずーーーっと中継車や白バイの直後で排気ガスを吸って走っているマラソンランナーとか、二酸化炭素濃度の高い汗くせい密室に金を払っているスポーツジムフェチとか、クルマがぶいぶい走る横にいじましく造りつけたオープンカフェとやらで「おカフェ」しているカップルたちなんてのも、なんだか不健康かもしれないな。
やっぱり裏山だ。諏訪山だ。
木々の芽を眺めながら、クロカンするか。
赤
at 2002 03/13 23:40 編集
採点や添削は青ペンでやっていた。
赤は「警告」「禁止」の色。
青は「誠意」。
だから青は好きだった。
いや、今でも好きな色なのだけど。
今年はささやかな冒険で、赤をとりいれていこうかと思う。
ま、大したきっかけがあるわけではないけどね。
行きつけのアウトドアショップが、スキー一色からキャンプ用品重点へ、模様替えがすすんでいるのを、すこしさびしく眺めながら、在庫一掃を楽しみに「ワゴンセールの鬼」になってきた。
おぉ、掘り出し物があったぞ。
ドイツ製のデイパックがニッキュッパ。赤というか、エンジ色が大量に放出されている。
さっそくとびついて、日帰りハイキングで使ってきた。なかなかいい。
色はかんけいないかもしれないが、まぁ何かの御縁かと思って、ゲンをかつごうかと思う今日このごろ。
情熱の赤。「命のしるし」の赤・・・。
あいかわらず、採点は青でやるけどね。
春のボーナス!
at 2002 03/19 00:33 編集
確定申告の期限1時間前に税務署へ行って来た。
今年から、「自分で税率の計算をやって記入して来い」という書式に変わったのが腹立たしい。去年までは、源泉徴収票を持って行けば、その場で端末をたたいて用紙がプリントアウトされていたのに。
それはいいとして、まぁ手間を惜しまなければ税金を取り戻せる実感を味わいたい(?)ので、僕は何年か前に年末調整を確定申告に切り替えた。
職場でも、学生が一番熱心に質問してきよるのが、勤労学生控除のレクチャーだ。
そりゃそうだろう、僕で年収の5%程度とられすぎた税金が戻って来るのだから、知らなければそれだけ丸ごと「とられ損」になるわけだ(それにしても、無知でいるだけで自動的に大損をする源泉徴収制度は問題だ)。
あと、担保設定してない物件を借金のカタにとられて、感覚的に「しゃーないか」とあきらめている人、不利な条件で示談に応じて泣き寝入りしているケースもある。お気の毒に。
無知は損をする。おまけに、無知で損をしていること自体に無知な国民は多い。「僕のアルバイト、明細を見ても税金引かれてませんけど」という学生もいる。んな、アホな。「ちゃんと労賃なんぼ、所得税なんぼと明細出してもらわんと、最終的に何%課税になるか、非課税になるかわからんがな」と宿題を出しているけれど。
消費生活や税制や行政サービスの利用法なんて、どこでも教えてくれないから、自衛しなければみすみす被害に遭うだけ。切実に、「教育のコンテンツ」も考えなおさなくてはいけないと思う。
選挙権がなくても、高校生でも外国人でも「納税者だ」っちゅう自覚を持ってほしいもんだ。でないと、公務員給与や公共事業への血税の無駄遣いをきっちり監視できないぞ。
シンプル・イズ・ベスト
at 2002 03/21 00:06 編集
東京外大の千野栄一名誉教授の訃報あり。
僕には直接面識もないスラブ語学者だったけれど、氏が岩波新書から出された『外国語上達法』に、ずいぶん救われた思い出がある。
今でも鮮烈に記憶に残っている一節に、「外国語の良い自習書の条件は、とにかく薄いことである」というくだりがある。
あっけないといえばあっけないが、これほどシンプルな名言はない!と、しみじみ思い返している。
必要最少限の要点をおさえて、ひととおり消化しやすい薄さというのは、名著だと思う。
これは、外国語の勉強だけでなく、たいていの教育にあてはまることではないだろうか。教材というのは、99%が「過剰」なのだ。
教材だけじゃない。核心を突いて、くどくどねちこく説教しない教師というのも稀少種かもしれない。
春から、毎年くじけるのが恒例になっているものの、フランス語と中国語とビジネス英語をラジオ講座で勉強しようと気合いだけは入れている今日このごろ・・・
あらためて、千野先生に合掌。
ゴージャスハイキング?
at 2002 03/26 01:03 編集
毎月、山に登るぞ!と目標は立てたものの、どうしても街歩きに流れて行ってしまう。
わざわざ遠くに行こうとするとおっくうだから、おひざもとの六甲山をめざすことにした。
南北縦断コースは盛り沢山だ。
・芦屋ロックガーデンで岩登り
・風吹岩でイノシシと戯れ・・・
・東お多福山の草原でコーヒーブレイク、
・最高峰でコンロを組み立てて海鮮鍋
・有馬温泉に下って銀泉でひと風呂、
・最後はバスで六甲を越えて100万ドルの夜景!
と、とても濃い〜一日を過ごせた。
地元にこんなに歩き甲斐のあるコースがあったんだ!と、20年ぶりの六甲最高峰登頂で、あらためて幸福を感じた日曜日でした。
笑うな辻元!
at 2002 03/27 01:50 編集
うすら笑いの辻元清美、
男泣きのムネオ号、
どっちもどっち目クソ鼻クソ。
お互い政敵だったかもしれんけど、議員を辞めても、よみがえれる業界がありそうだな・・・
そう、「吉本興業」!
「永田町の坂田利夫」はもう、だれもが認めるウリふたつ(ハイヒールモモコも加えて三兄弟か?)だったけれど、辻元清美こそ新喜劇でやっていけそうな気がする。川畑泰史がよく夫婦役を組んでいる「たか子」キャラにぴったりではないか???
いや、ほんまに即戦力で行けそうな気が・・・
ケサランパサラン
at 2002 03/31 02:29 編集
夜道で、車のバックライトで舞っているのが見えた。
何年ぶりだろう・・・
郊外に住んでいたころは、春先の登下校時によく見かけたものだったなぁ。
アスファルトに落ちても、芽が出ることはないだろうけど。
野良猫にでもくっつくと、どこかの庭で芽吹くだろうか。