2002.06.30 Sunday
家に書店が
at 2002 06/01 11:46 編集
アマゾンで初めて通販。いや、買うんだから「通購」か通「買」か・・・?
ともかく、早い・安い・うまい(?)の三拍子。代引にしたから「早い・安い・安心」かな。
ジュンク堂で立ち読みして注文はアマゾンというルートができそうな気配。とんでもない手数料を上乗せしてる街の本屋の洋書部門は、叩きなおされて当然だ。
それにしても、「アマゾン様から」というペリカン便の不在伝票にものどかに笑えたし、「運転手電話番号」がピッチの070・・・だったのも笑えた。
いや、バカにしてるんではなくて(僕もピッチを活用しているからな)、宅配便でもピッチで仕事になるんだなぁ・・・と妙に感心してしまった。
法人との通話コストは携帯の3分の1だから、コスト削減を本気で考えたらあえて携帯を社員に持たせなくてもいいわけだな。日通さん、えらい!
空からコピーの雨が・・・
at 2002 06/01 14:18 編集
藤原新也さんの新刊『空から恥が降る』を一気に読んだ。
『藤原悪魔』のような切れ味もある一方で、ご自身のサイトを通じてのメールのやりとりもずいぶん取り込まれていて、雑誌ふうの構成になっていた。
あぁ、自前サイトを使うとこんな本づくりもできるのか・・・と納得させられてしまった。
読者も本づくりに参加できる、著者はネタを一人でひねり出さなくていい、デジタルデータなので編集者は処理しやすくていいぞ皆ハッピー・・・??????
いや、待てよ。
ネットが作者と読み手の垣根を曖昧にしてしまうと、オリジナリティはどこにあるのだろう。
田口ビンラディンとかいう某ネットデビュー作家(作家という肩書きも怪しくなってきた)が、パクリで告発されたのも、ありそうな話だ。マウスですすーっとコピー&ペーストすれば、いとも簡単に人の著作をパクれるからな。
だから、メールで論文など書いて送られても、どこまでが本人のオリジナルなのか、日本語入力ソフトの力が介入してないか、いちいちチェックできない。
同じことは、画像についてもいえる。
ベンヤミンがもう半世紀以上前に論じた「複製芸術」としての写真は、デジタル化でますます加工・複製がしやすくなった。田中長徳さんは「デジカメ写真は写真ではない」ととらえているようだが、たしかにWEB上でデジタル写真を見ても「うまく撮ってるなぁ」と「キレイに加工してるなぁ」「いいソフト使ってるなぁ」が曖昧になっている。極端な話、「撮らなくても撮れる」「なくてもでっちあげられる」のがデジタル写真だ。
「ハッブル天文台から見た宇宙」なんてのが、なにやらカラフルなまだら模様のデジタル加工された画像で世間にお目見えしたあたりから、「これはウソくさい」と感じずにはおれなかった。だって、「これが本物のブラックホールです」と言われても、本物を見た人はだれもいないから、言われたまま、もしかすると適当に合成した画像を見せられていても、本物だということにして感動しておく(笑)しかない。
CGを駆使したNHKの科学番組も、これはもう科学・教養というより、アニメでしかないわな。
本物を見たいなぁ・・・と思うと、やはりリバーサル写真かな?
白昼の車道が凍りつく
at 2002 06/03 06:56 編集
日曜日の昼下がり。
変わるのが遅い横断歩道で、信号の押しボタンを威勢よく押して待っていたら、上品そうな老夫婦が横に来て「そないにあせったって、ここはなかなか変わらへんわいな。そらー、犬二、三匹放り出して轢かしたら、すぐ変わるよんなるやろけどな」と、とつとつと恐ろしい発言をなさる。
おじーさんはニヒルだ!
しげしげと眺めてしまったおじーさんには、「あの人の面影」がある・・・・・・
バカボンのパパだ!
そういえば、うちの近所の喫茶店のマスターも、バカボンのパパに似ている。
表情はとぼけているようで、目がシュール(なんだかフレンドリースマイルで目だけ笑ってないオタクのオフ会を彷彿とさせる)。
でもこの喫茶店のメニューは、いやに安いわりに相当うまい。一人でやっているから、マスターの調理の腕前はあなどれないと見た。
商売っ気があるのかないのか、夜はほとんどダーツ会場と化していたりする。裏の顔はダーツで必殺仕置き人か?このマスター!
そんな変な喫茶店に、妙に惹かれる。
よそ見をしながら帰路を歩いていると、それこそ昼間のじーちゃんじゃないが轢かれてしまうわな。
すごい先輩
at 2002 06/06 22:57 編集
「ゆびとま」で、母校の大学を65年前に卒業された大先輩と出会えた。
一杯やる?と誘っていただいた。
すごい。インターネットさまさまだ。
負けてはおれぬ。
という矢先、大先輩より一回りぐらいは若い実父から、手術入退院・転居の葉書が…。
弱気になってきた親にも、勧めてみようか。
「老後は孫だけが楽しみ」と期待されても、どうしようもないからなぁ。
第一種接触遭遇がないわい
at 2002 06/09 11:54 編集
だいたい1年おきに「第二種接近遭遇」がある。第一種はない。接近するのは、結婚願望の強い女性。
いや、決して断じて金輪際「もてまくる」わけではない。「ここで結婚をちらつかせるとトントン拍子にコトは進むだろうな」と直観する場面があるということ。
いつものペースが、すでに今年は2件。なんたることだ(笑)。世の中、不景気に加えて冷静な判断能力もなくなっているのだろうか。
女性諸君、ほんとに結婚は永久就職だと思っちょるの?
このカネなし地位なし身長なし運転免許なし優しさなしの僕でもそうだから、僕の周辺の「カネあり地位あり才能ありルックスあり優しさあり」の独身ご同輩諸氏など、「そろそろ結婚しよかな」といえば、もてまくること確実だろう。
このアンバランスを見ると、婚姻圧力というのが背景に働いているのではないかとも思う。
家事が大変でしょう?
今は気ままでいいけど、老後は寂しいよ。
灯りのついてない家に帰るわびしさ・・・等々。
こんなステレオタイプな「独身悲劇」が延々、蒸し返される。蒸し返すのはヒマな年輩者ばかりで、同年代の既婚男性・女性の友人から「結婚はいいよ」と聞いたことは一度もない。みな一様に元気がないから、やつれた顔で「大沢くん、早く結婚した方がいいよ」と説かれても困るし。
僕への独身見舞い(?) は、どれも自分自身への不安を転嫁しているだけではないかという感じもする。または、いっこうに不自由そうに見えない極楽トンボを結婚させて、自分の結婚の生煮え感を「アドバイスする」という形で満たそうとするのか(寿退職したキャリア断絶ワーキングウーマンが、ステージママに化けるような心理かな?)。
本当につらいのは、あてにしていたときにパートナーの手助けがないとか、一方的に離縁を告げられる(多くは)夫だだろう。
病気になったら一人でいたい人と、孤独に耐えられない人がいる。「ニーズに合わない現実」がつらいのであって、「病気になったら寂しくなれ」「自炊はわびしくやれ」といわんばかりのステレオタイプには辟易する。
ちらかして出たときのままの部屋に戻るのが当たり前の暮らしだと思う僕からすると、家に帰って灯りがついていて部屋もかたづいていててメシもできている喜び―なんてのは、マザコン以外のなにものでもないとも思う。
たとえ話で「男は船で女は港」なんてのがあって、たしかに船にとって港は必要ではあるけれど、「海の方が魅力的」だからこそ、の船である。「港のような彼女」って、無気味じゃないか?港は故郷であったり親であったりすればいいわけで、一緒に航海に出る相手が配偶者ではないんだろうか?中には「船長のような妻」「鵜飼いの鵜のような夫(笑)」もいるかもしれないが。
家事もぬかりなくできて、自分の趣味も犠牲にして献身的に良妻賢母をこなす妻は、高性能のオーダーメイド家具のようで、人間的な魅力とはかけ離れてくる。
また、そんな家具になることを妻に求めておきながら、ときめかなくなって浮気したりしている自業自得な男が多いのも現実。
一人では見えなかったことが、つがいになってから見えてきたりする。いい面も、悪い面も。
相手の思惑が見えない若さが、結婚圧力に動かされてシュパッ!とひっつくのが、今までの結婚。
これからは、「陰謀探索結婚」がトレンドだ(笑)。
たとえば、親の介護を彼女にやらせようと考えている殿方は多い(いや、それが当たり前で、あらためて考えたこともないのかもしれない。悪気がないわけで、だから悪気があるより始末が悪い)。
子供を産んで実家に帰ろうと虎視坦々と考えている女性もいたりする。また、そんな(孫持参の出戻り)娘を歓迎する親もいたりする。
こんな思惑を探りあうのが、大人の男と女のラブゲームだ。
とはいえ、勝ち負けもないゲームだし、何の喜びもないし、そんなヒマがあれば仕事に打ちこんだ方がいいや―というところで、幕引きになってしまう。
あぁお疲れさん。
百均ショップ劇場
at 2002 06/09 11:45 編集
ダイソーに行くと、笑える販促をやっていた。
「台所用品の今日のおすすめは何ですか〜〜〜〜?」
「今日のおすすめは〜天然油脂配合の洗剤で〜〜〜〜す、全品100円でーす、いらっしゃいませいらっしゃいませ〜」
と、離れた売り場の店員同士、声をかけあってるようなナマ店内放送をやってるのだ。
どこからヒントを得たのか、このクサい声かけは憎めない。サクラに行列をつくらせる「行列のできる店」と似た手法だ。
ちょっといたずらっ気のある客なら、割り込むこともできそうだ。
「今日のおすすめは〜〜〜、どうせパチもんでしょ〜〜〜〜?」
「そんなことはございませ〜〜〜〜ん、全品100円均一で〜す」
なんて会話が成り立つと楽しい。
できるだけクサく、やる気のない機械声でやるのがコツだな。
エクスピーの叔父さんその後
at 2002 06/09 22:58 編集
2度目の「エクスピー」家庭教師に行ってきた。
テレビでサッカーのダイジェストがかかっていて、スウェーデン対ナイジェリア戦をさして「この黒いの、どこやったかいな・・・カメレオンか、そうかそうか」と納得しておられた。叔父夫婦の間では、カメルーンがカメレオンとして立派に話が通用しているから、いいではないか。
友人からの年賀状を出してきて「ほれ、これなんか写真うまいこと入れとるやろ、これがしたいんじゃ」と、筆ぐるめと格闘している。僕は年賀状ソフトはおろかワードさえめったに使わないから、設定やらナビやら、さっぱりわからないまま降参。家庭教師失格だ。
でも、人に影響されたり競争心を持ったりするのはいいことだな、と思った。ソフト使いこなし自慢ができれば、ボケ防止にもなるだろうし。
次はエッチサーフィンをレクチャーするか!・・・(笑)
御冥福を・・・
at 2002 06/14 00:47 編集
村田英雄さんの晩年は、両足がなくても明るくて、立派だった・・・。満身創痍という感じ。
「オトコ村田」にこだわる演歌歌手だったが、これをマッチョな差別文化よと野暮は言わないだろうねフェミニストさまたちは。
もっと親近感を持ってたのがナンシー関さん。
絶妙の観察眼と急所を突く批評眼は、本当に冴えているから、尊敬していた。
若すぎるよ30代なんて。
でも、いかにも血管障害を起こしそうな体格だったからなぁ・・・。
サラサラ血液」を心がけたいものだ。
合掌―。
W杯=ワコールカップ
at 2002 06/19 01:06 編集
もう20年ほど前に、たしかソニーの井深大(当時)会長が、「高校野球は甲子園で負けた高校が校歌を唄って帰ることにして、最後に優勝校が校歌を唄えば全校の校歌が聞ける」と提案しておられた。
さすが、天才経営者!
・・・にならって、提案してみたい。
サッカー世界制覇プランを。
日本が誇れるのは、世界一の高齢者大国であることだ。
黄金のイレブンを構成してみたぞ。長沼(指図専門)、加茂、川渕チェアマン、岡野俊一郎、岡田、釜本、三浦カズ、ラモス、セルジオ越後、村野武範(レッツ、ビギン!)、穂積ペペ(ほとんどヤケクソ)。
案外ほんとに、これが世界最強のマスターズサッカー選手団、名づけてSリーグ(シルバーリーグ)になると思う。日本が自信を持って世界に誇れるのは、シルバースポーツマンシップだ!
問題は、GKか。長沼だとシュートされたとたんに絶命してしまいそうだから、三浦カズしかいないかな。
こんなことを考えたのも、新刊で出た三浦敬三さん(現役プロスキーヤー)の御著書『98歳、元気の秘密』を読んで、ふとシルバーパワーの無限の可能性を考えさせられたからでもある。
スキーも世界一を狙える。ジャンプは着地したら最後、立ち上がれないかもしれないし、ボブスレーは木製の長方形の箱にした方がいいかもしれないが。
サッカーもテニスも野球も、案外いけるんじゃないか?ほんまに。今年更新されたエベレスト世界再高齢登頂だって、男女とも日本人だったと思うし。
今の商業スポーツの現役期間は、だいたい20歳から40歳ぐらいの約20年間しかないが、マスターズなら40歳から80歳まで、倍の年数を楽しめる(40歳の若手のデビューを、80代がつかえていて阻んだりして!)。
政府も、介護保険や老人医療制度に回す国家予算のいくらかをメダルや賞金に回して、現役バリバリを競わせてくれた方が、楽しんだ(観客も楽しませた)あげくポックリ行けていいのではないか?
スポンサーはワコールで、それにちなんで「Wカップ」として、わし中身がほしいんじゃという「夢見る爺さま」がいれば(いや、きっといるぞ、みのもんた似の)、「年齢と同じサイズのバストをどうぞ!」ということにしたら、イタリアと決勝戦ができるかもしれない。
はじめまして、バットマン!
at 2002 06/22 02:56 編集
なんだかガサガサと不審な音がしていて、玄関の外を見てもだれもいない。
少したってからトイレに行くと、コウモリが2匹乱入していた。1匹は便器の中で溺死していて、もう1匹が床でうずくまっている。もしかすると、彼か彼女かを追いかけてきて、戯れているうちに落ちてしまったのだろうか。かわいそうに。
しばらくコウモリを飼っていたという友人いわく、意外になついて、顔もかわいいし愛着がわくらしいが、どうも慣れない。動物は何でも好きな方ではあるけど、生態がわからないのはどうしようもない。名前だって、コウモリにちなんでモリ・コウイチというわけにはいかないだろうし。
いっそ友人宅へ送り届けてやろうかとも思うが、どこか住みやすいところを見つけて引っ越してもらうのを待つとするか・・・
9万円のゴム草履
at 2002 06/29 13:47 編集
思いきって、ドイツ車を買ってしまった。約1年間、本を読んだりネット情報を見たりして、「あれがほしい」気持ちが冷めない。
よし、即金で行こう!
と、大阪は谷九へ直行して、ディーラーでぽーんと支払ってしまった。
OEMでプジョーから同機種も出ていて、「シフトまわりはプジョーの方がワンランクいいやつ使ってますけどね」と教えてもらったが、あまり街で見ないブランドの方を選んだ。
今まで、安物の国産車に乗りついでは盗まれたり壊れたりしてきた。「師匠」長尾藤三さん(『おじさん自転車革命』の著者)の「最初はずばり8万円出せば愛着のわくいい機種が買える」とのアドバイスにも従って、保険や輪行袋etcも含めて、身を切る9万円を出した。
夜中に試乗してみる。今までの足をスニーカーだとすると、ゴム草履のような感覚だ。フルサスペンションも、さすがに小径ホイールだと劇的には効かない。けれど、ホイールベースが長いのでスピードを出しても安定している。カチャカチャッと数十秒で折りたたんで4階の玄関前までひきあげておけるので、野ざらしより安心だ。
あいにくの梅雨どきなので、爽やかな風を切って・・・とはいかないが、都心の足としては最高だとあらためて思う。
お目当ては輪行ワールド!とはいえ、地下鉄と阪急を乗り継いで持ち帰るだけでヒーヒー言ってるぐらいだから、「飛行機に乗せてヨーロッパツアー」など夢のまた夢かもしれない。
ま、しばらくは国内で足ならしとメカの勉強をしておくか、と「鑑賞」にふけっている(あぁ、ライカおじさんっぽくなって行きそうでこわいなぁ)。
ニレの木陰で雨宿りしながら
at 2002 06/30 20:35 編集
新しい足も買ったことだし、日曜日だ、よーし歩くか!(=ヘソ曲がり)と万歩計をつけて三宮へ。雨がぱらついてきたので、三宮からハーバランドまではJR に乗って、ツーリング本その他を買って帰る。このトライアングルを歩くとちょうど1万歩ぐらくらいになるから、今日は歩数はかせげんかったかな・・・と思ってみてみると、2駅分JRに乗って省略したのに、12000歩も歩いていた。あら不思議。
雨が降っても、プラタナスの街路樹の下は、乾いた地面がいつまでも残っている。葉っぱは高性能なタープだ。
雨がやんだら、今度はしとしと滴が落ちる。うまいことできてるもんだ。
これは「なーるほど」の不思議かな。