2004.06.30 Wednesday
送受信中
at 2004 06/01 13:29 編集
蒸し暑いきのうから一変して、急に涼しくなると、まるで秋の訪れだ。
気温が下がると調子がいい。
真夏に、キンキンに冷房のきいた喫茶店にいると脱力して行く感じがするのは、すこし不健康な気もするけれど、冷えると疲労物質が分解されるのだろうか。それともただの錯覚か?
きのうが禁煙デーだったそうだから、タバコの安らぎ効果も、錯覚だ有害だ迷惑だ!と袋叩きになっているのは、これはこれでごもっとも。
いっそ禁煙デーはデイリー化してもらって、喫煙デーを限定した方がいいぐらいで、「木曜日だけモクモク」というのもいい。
一服ふかすより道端のゴミを拾ってスカッとするとか、喫煙している未成年者をポカリとやってスカッとする方が、世のため人のためになると思うけど。
禁煙デー明けて、今日は電波記念日だとな。
最近ナリを潜めているパナウェーブは、何かキャンペーンでもしないのだろうか。少し期待しているのに。
電波に敏感すぎる人種がいるかと思えば、世間一般には電波感覚のにぶい人の方が多い。たとえば、トンネルに入って行く電車の中で携帯通話していて、当然電波は届かなくなるのに、遮断されると携帯を振ってみたりこすってみたりする(笑)反応は、よくある眺めだ。
だれか「くるくる回すと電波が強くなる」と噂でも流せば、流行するかもしれない。
演技してみようか?
「あぁ〜〜っ切れそう。ちょっと待ってね、携帯回すから」
クルクルクル・・・
「おっ感度よくなった。これ効き目あるねぇ」
とか。
空席めざして遠方のニュータウン住民が殺気立って列をつくる始発駅プラットフォームで、まだドア位置の電光掲示がない時代に、僕は適当な位置に立ってイタズラすることが、昔たまーにあった。
こうすると、横へ後ろへ、「読書しながら電車を待っている19歳坊や(笑)」に追従して並ぶ人々が必ず出てくる。
数m横には、こちらは正しい(?)列ができはじめる。
あれ、ここでいいの?と迷う気配も、ワタクシの背中アンテナは受信する。
いざ電車が入ってきて、ドア位置がずれていたと判明したときの反応は、あまりにもこわいので、電車が来る前に僕は「用事を思い出した」風に立ち去る。これまた、「オッ一人抜けてくれたぞ」と喜ぶ気配も感じながら。あぁぁぁぁ・・・
灰色の予備校生の陰湿なイタズラであった。懺悔。
そんな悪行も、自分で判断しない群衆心理というものに興味を持って、英文科志望から政治学志望へ転向するきっかけにはなった。
罪には報いがつきものだから、KO大学には慶応されて落ちた。
運命がイタズラすれば、今ごろ僕は政界に巣食ってたかもしれない。「電波党」でも結成して。
今こんなサイトで日記を散布しているのは、有線での発信業務(笑)に変わったようなものかもしれないが、なかなか革命にまでは至らない。
せめて、常識で固まっている人の脳内にさざ波でも呼び起こされたら、常識的ゆえの苦悩が3デシベルぐらい下がるかな?
電波で惑わされる(らしい)人も、それはそれで人生というもの。血液型や星座や姓名で何か判断するのと同じ次元だと思う。
電波は知っているつもりの僕も、フェロモンにはめっぽう弱い。ヘナヘナーッと骨抜きになるのも、これまた楽しい。罪のない麻薬経験みたいなものか。
数百Wの地対空・空対空レーダーを運用してよろしいというペーパー(だけ)免許を就職浪人中に取ったけれど、一度も使ったことがないし、知識も錆びついてしまった。
今はそんなもんより、大金が埋もれている場所がわかるレーダーを使ってみたいものだ。
あぁ、俗悪な電波祈念日だこと・・・。
絶句
at 2004 06/02 16:58 編集
佐世保の少女の殺人も、やはりネット・トラブルだったか!
と納得できそうな気がする反面、仲良しの同級生が掲示板に書き込んだわけだから、ぜんぜん匿名ではない。
ということは、古典的な「みんなの前で悪口いった」の類にもなりそうだが、切り殺してしまうだけの書き込み内容だったのだろうか。
「O先生はアタシのものよ」
「ふん!私なんかO先生メールもらったもん」
「青いわね小娘、あたいには子種までくれたさO様は」
・・・というエスカレートはまさかなかっただろうし、12歳同士の世界でなくなる。
それにしても、犯罪にしては衝撃的なのかあっけないのか哀しいのか不運なのか、コメントしにくい「事件」だ。
気休めになるのは、いまJRの天井から下がっているポスターか。
哀川翔が「守ってくれよ、電波のルール」とさわやかスマイルしてくれている、総務省の電波の利用保護旬間キャンペーンである。
おい哀川翔、電波のルールって何じゃらほい?と尋ねると、どう答えるつもりか。
「呪い電波は控えめに発射しろってことよ!」とか答えるわけか?
勝手サイト
at 2004 06/03 14:18 編集
さっき、新大阪駅で評論家の宮崎哲也そっくりさんとすれ違った。でかい荷物をかかえて新幹線改札口から出てきたのだが、ずいぶん小柄だった。
それはともかく・・・
佐世保の女児殺人事件で記者会見していた児童相談所の所長さん、善良な公務員なのだろうが、時代について行けてないのがありありだった。
「インターネットに掲示板というのがあるそうで、そこで情報交換をしておったようです」
というのは素朴な感想だろうし、「昼はネット知らずのいいおじさん、夜はチャット名人」ということでもないだろう。きっと。
ネットで何が行われているか、そこに浸っている12歳少女の精神構造がどうなっているか、雲をつかむような感覚かもしれない。
僕にも少女心理はわからない。
ただ、情報交換と感情交換は区別した方がいいように思う。
「あなたはバカだ」というのと、「あなたはバカだと噂されている」のとは違うのだ。事実が根拠になっている情報と、感情が根拠になっている放屁とは、チャンポンにすると不幸なことになる。
情報なら、たとえカチンとくる話でも、「知ってよかった」と思えることが多い。「あなたのズボンの窓、開いてますよ」というのも、恥ずかしいがありがたい情報提供だ。
だから、佐世保の少女は、情報より、被害者の素朴な=むき出しの感想に、切れたのではないかとも思う。
まぎらわしいのは、「あなたはバカだとみんな噂してるよ」の類。
フランス人あたりなら、「みんなって、だれ?」とすましているだろうし、陰険な僕なら、「みんなの中に、Aさんは入っとるの?Bさんはどうか?」と詰問する。
もし答えなければ、AさんBさんに「あいつが、私の名誉を傷つけた容疑者として、あなたの名前は否定しなかったよ」と振る。
どや、Yesなの?Noなの?
この論法で、AさんとBさん、ついでにCさんもDさんもクロシロつけて行けば、「てめぇの言うみんなというのは、だれもおらんがな。おまえは裸の王様じゃい!バカヤロ」と一件落着する(かな?)。
しかし、容姿への中傷をメールで書くならともかく(いけないけど)、掲示板に書き込むのも罪なことだし、書かれた側のそのときのショックも、いかばかりだっただろうと少し同情する。
気の毒にも命を落とした少女は、メールで他愛ない罵倒を書くつもりが、うっかりブラウザーを起動してうっかり掲示板にアクセスして、うっかり書き込みしてしまったのか。「みんな見て見て」という意図を持って書いたのか。
殺されてしまったから免罪されるものではなく、殺した罪を超えない限度で、きちんと検証してほしいと思う。
そうしたネット心理の分析は香山リカ先生に任せるとして、僕が少女心理を理解できないように、小学生の我が子にパソコンを与える親も、ネットのリスクを理解してないように思う。
少女サイトには、「いいアルバイトしない?」の勧誘がつきものだし、嵐・・・じゃなかった荒らしもつきもの。
こんなのにつきあって、被害をかわすスキルを磨くのもIT時代の教養・・・なんて、ばかばかしいとは思わないだろうか。
そんな危険があったら、ネットと断絶して図書館で勉強していた方が勝ちかもしれない。
隠しタグが埋め込まれた勝手サイトにアクセスして携帯番号やアドレスを抜き取られる携帯なんて、18歳未満にはズバリいりまっせん!と思うぞワシは。
メールだけはできるプリ携を小遣い代わりに与えておけば、それで充分ではないのかな。
情報発信したければ、きちんとITリテラシーを持った先生と相談して、管理の行き届いたサイトを共同運営するのが賢明だろう。
子供だけで雪山登山を許すような、子供のリスキーな欲望にどこまでも甘く、無知で、野放し状態の親が、俎上に乗せられてしかるべきだと思う。
晴らすメント
at 2004 06/04 16:05 編集
近所に某お嬢ちゃま中高があって、コンビニに寄ったらそこの生徒が「ドデカミン」というドリンクを買っていた。
スタミナドリンクをらっぱ飲みしながら下校する制服ワンピース
・・・んー、嘆かわしい!
とは思わなかった。豪快なのは、ほほえましくてけっこう。タバコはいかんけど。
やがて成長してエキスパートになると、実にうまく世渡りしている淑女のもいるようで、アコガレの的が女子アナだろうか。
テレビの夕方番組に、女性レポーター2名(たぶんアナウンサー)と男性アナが、傘のトレンドを紹介していた。
問題は、傘にもなる杖というアイデア商品であった。
「スエタさん、これ必要じゃありませんか」って、キミねぇ、五十男を老人よばわりするか???
これは、れっきとした年齢ハラスメントであるぞ。
二十代後半の女性に「そろそろ適齢期」とプレッシャーをかけるのと同罪の。
しかしそこは温厚を絵に描いたような(横綱でも泥酔してタクシーで暴れる程度)NHKアナウンサーである。言われるがまま平然としておられた。
その傘レポート番組は、背負った荷物や赤ちゃんが濡れない楕円形の傘なんてのも紹介していたから、「いやー、これはスイカップでも濡れなくていいですね!」とジャブを返せばよかったのではないか?
「僕ならそうする」ことは、たいてい「NHKアナなら絶対しない」から寂しい。
死語の世界
at 2004 06/05 13:42 編集
佐世保の少女同士の書き込みが、ぼちぼち報道されている。
やれ体重が多いとか、やれ「ぶりっこしている」とか、屁でもない中傷未満に見えるが、書かれた本人にとっては神経ガスのように効いてしまったのだろう。
それにしても、「ぶりっこ」は懐かしい。
元祖は松田聖子だったと思うが、世間に生息している元ぶりっこの42歳は、「ぶりおばさん」になっているのか?男ならブリオ(こんな雑誌があったな)になるのか?サザエさんみたいだが。
「ぶりっこ」も「カマトト」も、死語にしてしまうにはもったいない出世魚みたいなものだと思う。
掲示板には、
「ナウいサイトですね!」
「ナオンと出会いたいぜ!」
「ビバ!ビバ!」etcetc
と書き込むのがはやれば、殺意は消えて苦笑するしかなさそうだ。
死語の世界
at 2004 06/05 13:42 編集
佐世保の少女同士の書き込みが、ぼちぼち報道されている。
やれ体重が多いとか、やれ「ぶりっこしている」とか、屁でもない中傷未満に見えるが、書かれた本人にとっては神経ガスのように効いてしまったのだろう。
それにしても、「ぶりっこ」は懐かしい。
元祖は松田聖子だったと思うが、世間に生息している元ぶりっこの42歳は、「ぶりおばさん」になっているのか?男ならブリオ(こんな雑誌があったな)になるのか?サザエさんみたいだが。
「ぶりっこ」も「カマトト」も、死語にしてしまうにはもったいない出世魚みたいなものだと思う。
掲示板には、
「ナウいサイトですね!」
「ナオンと出会いたいぜ!」
「ビバ!ビバ!」etcetc
と書き込むのがはやれば、殺意なんか消えて苦笑するしかなさそうだ。
スピードMAX
at 2004 06/06 13:58 編集
すったもんだの年金法案が、成立してしまった。廃案になったら財政破綻する、成立すると家計破綻する・・・どっちが先に倒れるかの違いだけだろう。
参議院議長が「いっそ宴会して与野党仲良く話し合ってよね」と促したかのように聞こえたのは、実は「延会」宣言だった。
なんや・・・
延会したあげく徹夜になった国会は、夜更かし族にとってはときめく番組でもある。
ただ、中身は退屈きわまりないから、オールナイト国会ならタモリや笑福亭鶴光がキャスターをやってくれたら、見る方も楽しめるのに。
「牛の足」で採決を遅らせる野党の戦術はあいかわらずで、「馬の耳」の与党にはもう通用しないのではないかな?
どっちにしろ、厚生年金も国民年金もジリジリあがって、「象の足」のコ娘に代表される世代は「超ムズーい!」といって加入しない。僕もムズいと思うもの。
間もなく惨議院に立候補するワタクシとしては、アニマル国会を開き、なんじゃこりゃーとうろたえているうちに、わが選挙公約がいつの間にか法律になっている!!というのを狙いたいところだ。
「馬の絶倫」ヤマタクは防衛問題担当(捕虜になってビザールの快楽に酔いしれてもらうのにもってこい)。
牛歩で審議・採択しようとする議員には牛歩で給料を払う(そうだなー月給は1年かけてちびちび払ってあげればどうか)一方で、ビル・ゲイツのスピード経営にならってスピード政治をやってもらう。
たとえば「1カ月で街中きれいさっぱり段差をなくせ」とすれば、一気に工事需要は高まって、失業問題は解決するのではないだろうか。
青空駐車はビシバシ東南アジアへ運んでしまうと、海運業大繁盛だ(笑)。買い替え需要も高まりまっせ。
そうなれば、世の流れが早すぎてついて行けないと嘆く人もいるだろうが、案外スピードが大事なことは多い。
逆に言えば、いたずらに年月をかければいいというものでもない。
年月をかけているうちに骨抜きになる行財政改革は、道路公団問題だけではない。一瞬にしてパチッとやってしまった方がいいこともある。
レジで消費税10%とられて「えーっ!いつの間に?」と驚いても、その月末に給料明細から厚生年金の欄が消えていて「60歳から月末20万円は全退職者に保障される」とわかれば、1カ月で国民は納得するぞ。
いたずらに先延ばしする愚が実は多いことに、中高年は気づいてほしい。
未来を煙に巻く中高年の子や孫にあたる「象の足」は、バブル崩壊と共に育ったから楽しい幼児期も懐かしめず、楽しいはずの未来も期待できないからこそ、いつ死んでも悔いが残らないよう今だけを精一杯消費しているのではないかと僕は思う。
中高年が若僧を煙に巻く常套句「キミもそのうちわかる」も、「子孫のために長い目で見て・・・」と、保守を図る政治家の弁舌も、最終的に「まちがっていた」とわかったときに、言った本人はこの世にいない。
ただ逃げていただけ。
または、いま答えがほしい次世代にシュパッと説明できる言語能力がない。
とまぁ、とろい政治や経営にスピード感を求める僕自身、スローライフにどっぷり浸っているのは、矛盾しているのか、「もう老境」なのか・・・
大往生
at 2004 06/07 14:52 編集
レーガン大統領への弔辞でゴルビー、
「われわれの提案に応じて、冷戦終結に着手した勇気をたたえたい」
ってねぇ・・・
なんとまー都合のよろしい解釈でしょう!と僕は感動した。死人に口なしだから、「おいおい冷戦を提案したのはワシだよ」と言い返されることはない。
たしかに、「もうソ連やめた」と態度を軟化させ、みずからラスト社会主義エンペラーになることを選んだのは、ゴルバチョフの功績だった。
みずから引退宣言して、アルツハイマーとの闘病を公表したレーガンも偉いが、こういう大国家元首が最近いなくなったような気がする。
愛人を公表した(ホモセクシャルだったのか?)フランソワ・ミッテラン大統領も粋だった。
存命の政治家だと、だれが歴史に残るだろうか。
最近の中国の主席や首相さえ、どうも名前が霞んでしまう。
クリントンは変なところで名前を残すだろうが、恥さらしブッシュのおかげでカムフラージュされたかな。
小泉さんは、どう歴史に名前を刻むだろうか。
合格?
at 2004 06/08 15:44 編集
住民検診が有料になったのはけしからんが、せっかくだから行ってきた。こげなことで、国保料を取り戻せるのかねぇ・・・。
隣りブロックの中華同文学校を通りすぎると、吹奏楽部が「ルパン賛成」を演奏していた。窃盗をたたえるアニメの曲はいかん!と野暮なことは言わない「中国四千年の太っ腹」であるね(笑)。
小雨に香る山の緑を吸いながら散歩して、ユダヤ教会の隣りブロックにある仏教寺院が検診会場だ。すぐ成仏できる手際いい会場設定ではないか。
めまいがしてくるユーラシア散歩だった(笑)。
微妙に「唐」が出ていて食事改善をアドバイスされ、一件落着。
中華料理の食べ過ぎかな?
坂を下って、雨の歩道に面したいつもの喫茶店で3時のお茶。
好きなコーヒーも、飲み過ぎるとカルシウムが逃げて骨粗鬆症を促す・・・と、ネガティブな健康情報も脳裏をかすめる。
まぁ、帰って「毎日骨太」で補うか。
大安売り魂
at 2004 06/09 19:16 編集
いいタイミング・・・というのは不謹慎ながら、ちょうど洋泉社新書で出たばかりの小沢牧子著『心を商品化する社会』を読みつつ、佐世保の少女事件ニュースを片目で追っている。
父子家庭で娘を失った父親・・・と聞くだけでも痛ましいが、報道記者という立場もあってか、手記を公表するのもちらいだろうと思う。
それが、ご本人の社会的な使命感から出た自然な行動なら、表現を封じる道理はない。
けれども、内心はどうなのだろう。
私的な世界が全国に垂れ流される構図に、僕は違和感を禁じえなかった。
被害者の父親を批判するつもりは毛頭ない。
問題は、「涙をあふれさせる最高のノンフィクション」として売り物にするメディアにある。もちろんそれを見たがる消費者がいるから、同罪なのだが。
そっと喪に服するにまかせておけばいいのではないだろうか。
それでは視聴率がとれないだろうし、ニュースの消費者も何か物足りない感じがして、それに応えるかのように後から後からゴシップがほじくり出されてくる。めざすは.心を揺さぶる報道、魂に訴える報道・・・
よそさまの不幸に感情移入して、共感したつもりになれるのか?
垂れ流されるプライベートライフに偽善の涙が垂れ流される構図は、バラエティ番組でもおなじみだ。
探偵ナイトスクープの司会者も、くだらない感動演出に涙してみせる。上岡竜太郎なら、「子供だましやな」と一蹴するようなネタでも、涙が大安売りされるようになった。
視聴者がなめられているだけ。
感動が商品になっているだけ。
「商品」はすぐ飽きられ、次々に新種が求められる宿命にある。もっと凄惨な事件が次々に起こってもらわないと、マスコミも困るし、社会に出たがらない心理学屋さんの就職口も増えない。
心ケア人は、決して心を商品化しているとは自覚しないだろう。
心を商品化しようとする高度消費社会というトレンドがあって、よほど覚醒していないと世渡りも結婚も損得勘定してしまうのだ。
そんなトレンドに気づいていても、「事例」「成果」が増えないと居場所にありつけないから、ケア屋さんは、命や魂や、人生の春やターミナルが次々に消費される社会を、間接的に肯定してしまう。
GDPを伸ばすために(笑)、エログロホラーとカウンセラーの抱き合わせ増産が謀られているような気がしてならない。
月のころは、さらいえ
at 2004 06/10 13:18 編集
しゃべるデューク更家というのを初めて「ごきげんよう」で見た。
感想は「うさんくさいが、案外ええやっちゃ」。
理由はただ「関西弁」と「おっさん」を飾らず出していただけのこと。
「いやー、夜中にコンビニに行くんがひそかな楽しみなんですけどォ、服を着ていない女の人の雑誌を立ち読みして、顔もばれているから、買えませんでねぇ・・・と笑っていた。
この手口、「AV大好き」を公言しても業界トップ人気のSMAPとゴジラ松井の庶民風味路線を正しく受け継いでいる。
よし、この線で行け柳楽ユウヤくん!
前々から、某スピリチュアル焼き肉のたれカウンセラーを僕は「うさんくさいが、案外いかがわしい」と思って見ているが、こいつも「女王様のムチに僕は癒される」とカミングアウトしたりすると、案外ええやっちゃ!と見直してしまいそうだ。
しかしデューク、きのう「生まれた姿の女性」雑誌が大好きと話していた舌の先も乾かない今日の放送で(ごきげんようは1曰まとめ録りだが)、「モナコの自宅で、12歳の娘と風呂に入るのが私の休日」と、しゃーしゃーとすましていた。
やはり、変だ。
粉々一番や
at 2004 06/11 15:52 編集
「結婚しよー」とふざけた義理ぷろぽーずをしてくれる19歳コ娘と、庶民的グルメトークを楽しんでいた。
こやつの家のすぐ近所に、小枝の実家のお好み焼き屋があるんだそうな。こやつ宅も食べもの屋さんなので、舌がうるさいというか、なかなか辛口の批評だった。
わたくしへの甘口のリップサービスは、そのお口直しか?
ふとした勢いで、例によって僕が「お好み焼きにマヨネーズ」を罵倒したら、あっさり縁談は破談になってしまった(笑)。
腹いせに、正しいソースグルメで今週の労働をしめくくることにした。
新大阪駅構内の飲食街はまだまだ踏破しつくせない。
初めて突入した店で、わざわざ「神戸名物」とうたってくれているソバメシを試食。
「北海道産小麦粉と九条ねぎ使用」と売り込みに熱が入っている。
目玉焼きが乗っているのは、スタンダードカレーに慣れた一般地方民をたじろがせる「カレーライスに生卵」という浪速趣味のあらわれだろうか。
ソバメシ「本体」は、ピリッと辛味もきいていて、なかなかうまかった。650円なり。
マヨネーズはプリインストールされていないし、了解なしのトッピングもしよらん。この店は正しい。
しかし、ヤキソバ+ヤキメシ=ヤキヤキではなくソバメシとは、これいかに?
まじめな一般地方民がきいたら、「ソバとご飯」ぐらいのイメージしかわかないのではないだろうか。焼きそばライス定食を思い浮かべるのもちょっと貧相だし、おい神戸のソバメシよ、損しとるよ。
神戸の、といってもコアな神戸で生まれ育った僕でも、ソバメシというのは新種だ。
西の方の下町が発祥らしいが、同じ神戸でも摂津文化圏と播磨文化圏に分かれているから、庶民食にも違いが出てくるのがおもしろい。
「コナモン研究」を究める熊谷真菜女史だったら、どう分析されるのだろうか。
たまに、夜中に無性にソース味を求めたくなることがあるけれど、インスタントの焼きそばや焼きそばや焼きうどんでは、どうにも物足りない。やはり、鉄板+ソースがホットでいい。
その昔、賀川豊彦がソーシャルワークの礎を築いた下町のお好み焼き屋で、おばちゃんが「夏こそ鉄板!」と気合いを入れながら焼いてくれたお好み焼きも、「街が感じさせるおふくろの味」である。
外国人観光客も、懐石や寿司より、こんな庶民食を食べ歩いたらいいのに、と思う。
娘は葵
at 2004 06/12 10:55 編集
人名漢字の使用制限が少しだけ緩和されたニュースの裏で、使ってよろしくなった漢字というのが「???」を巻き起こしている。
そりゃそうだろう、姦や糞や呪を子供の名前につける親が、実際いるわけか?(前にあった悪魔ちゃんを思い出すぞ)。
双子に目糞鼻糞とか、こち亀の主人公が両津姦吉になったりするのも、いかがかものか・・・。
「苺ちゃん」を命名したかった親は万歳したい気分だろうけど、イチゴは「一五」でかわすという手もある(親はお調子者ですとPRしてるようなものだが)。
なんだか懐かしいポケベル時代の数字ゴロ合わせ作戦を思い出す「北島三二六」という技だって使えるわな。
むしろ、名前負けしている不幸なケースをなんとか救済した方がよろしいぞ。
たとえば、「もえ」に限って、本人と面接して使用許可を出すべきだろう。
「親の願望は分かるけどネあんた、このギャップは人騒がせですから公序良俗違反!」と、裁判所で却下されるべきだ。世論は「燃え」るかな?
わが兄宅で飼っている雑種犬の名前が「もえ」で、小屋に表札までかかっているが、このもえちゃんはかわいいから許されよう。犬に負ける人間もいてよろしい。
この調子で、すでに「拓也」を我が子につけているママがいることは間違いないが(苦笑)、そろそろずばり「四」と命名してヨンさまと呼ぶおかしなママやら姑がいてもおかしくない。
気持ちは、わかる・・・わかるけど、ねぇ・・・。
子供の命名で遊んではいけない。
昔はアニメふうの名前とか外国人ぽい名前をつける親はいなかったのではないかねぇ。
うちの親も大真面目に、兄は靖国神社に、僕は昭和天皇の名前にちなんで命名したという。なんちゅう右翼・愛国一家かと思われそうだが・・・。
その僕が、息子を球児にしたくて、「犠牲バントでチームに貢献する人間になってほしい」と願って「犠打郎」とでも命名すると、「大騒ぎだろう」なぁ・・・
ウルトラバイタリティ
at 2004 06/13 23:06 編集
雑誌原稿のロケに行くぞ者ども!と野生人どもに声をかけると、マウンテンバイク夫婦が出馬というか、出走してくれることになった。
いちおう「神戸の海と山を結ぶサイクリングコース」というコンセプトなので、玄関口は新神戸駅として朝イチに集合。
低気圧一過で、雲ひとつない極上の天気だ。
山あいの新神戸から時計回りに、王子公園〜HAT神戸〜ポートアイランドと海へ出て、メリケンパークを通って山の手へ遡行し大倉山でフィナーレ。
これ、三宮、北野、元町(中華街)を無視した、神戸商工会議所ご立腹のチープきわまりないコースである。しかたない、ワシの独断なのだから。
唯一、料金を払ったのが動物園で、ペンギンさんやパンダのおとっつぁん、お猿さんにクジャクさんたちと友情をはぐくんだ(笑)、
隣町が故郷の僕にとっては、この動物園は、小学生無料という特権もあって庭のような場所だった。
ジェットコースターや遊具など、浅草の花屋敷のようなレトロな味わいがある。案の定、時代の流れで消えてしまった設備もあったが、回転ブランコと鏡の館は健在で、35年ぶりのご対面で涙がにじんだ。
動物園から南下してピカピカのHAT神戸を通りすぎ、ポートアイランドへ渡る。本州を離れて眺める六甲の山々と街並は、紺碧と濃緑とオフホワイトのコントラストが目にしみる。
人工島で昼食をとって、メリケンパークでデザートタイム。「若旦那」が鉄柱にもたれて眠そうにしている。
前夜は夜釣りをしていて一睡もしていないそうな。いやはや遊び好きなことで、すばらしい!
ゴールはやはり山好きな3人にちなんで、街のど真ん中の「山頂」へ、標高数十mをこぎ登る。
6時間かけたサイクリングの疲れが出たか、ついに若旦那が寝床についてしまった。緑陰の風にくすぐられながら、午睡をむさぼっている。
「あとは帰ってホンカク的に寝てやー、お疲れ〜」と簡単に手を振ってお開き。
帰宅して腕時計を外すと、真っ赤に日焼けしていた。紫外線素通し」のような澄んだ空気だったからなぁ。
「UVケア」という言葉は、いつも後の祭りである。
なごり雪
at 2004 06/14 19:37 編集
年1回かならず見る初夢兼見納めが、今年は6月にずれこんで、やっと上演(笑)された。
滑り納めスキーである。
ゲレンデは、新潟に飛ぶ年もあるが、今年は地元六甲山だった。
登山していたら残雪があって、かろうじての「名残り雪」を堪能してきた。
便利な大脳だが、やはりナマ体験できるに越したことはない。
立山はまだ雪の中らしい。
梅雨どきの中途半端な時期に、わざわざ滑りに行こうと考える熱意もなくなってしまった。
いっそ、はやく海の日を迎え撃ちたい。
まるでワーキングホリデー
at 2004 06/15 20:48 編集
会社員が7時に家を出て7時に帰ることなんて、まずないぐらい働きづめなのはわかっているから、週に1回10時出勤10時帰宅があろうと泣き言ほざいてたらいかん!
・・・と、それはわかってはいても、やはり疲れる一日仕事だ。
さぁ今日は中休みだ、とぬか喜びしても、なんだかメールやFAXや手渡しでどっさり仕事がたまってしまう。
メールは「どっさり感」がないのでクセモノだ。
部品を渡されて、「今日中に5個これを作るのが君の仕事だ」というような労働だと、どんなにわかりやすいだろう。
農業だと、「自分の畑はここからあそこまで」とわかっているし、いくらがんばっても6月に稲が実るわけでもないから、これまた明快だ。
ところがサービス業は無限に仕事が増える。おまけに終わりがない。
医者だと、患者の全快退院で一件落着になりそうだが、次々に患者はやって来るから、仕事に終わりはなさそうだ。
心を込めていると無限に浪費してしまうから、どこかで「これで完成」とキリをつけるのが、職業人なのだろうと思う。
それでも芸能人などは24時間スターであることを期待されるから、大変だろうね。
桂小枝は、24時を過ぎるとリアルな(素の)「青木君」に戻るらしいから、見習いたいものだ。
戻って行く「素の自分」があれば、そうしたいけどねぇ・・・
近鉄ヴェルディ九重部屋
at 2004 06/16 18:58 編集
赤字球団のリストラ・・・としか野球音痴には見えない「オリックス・バファローズ」騒動も、球界にとっては大問題らしい。
「でかいもの何でも敵」の朝日新聞は、ジャイアンツ分割案を社説でアピールしていたし(一理ある名案かな)、ロッテのお偉がたは韓国チームを招くのはどうだ!?と意気込んでいる(これも名案)。「外国チーム枠」というのは、案外おもしろそうではある。
糾弾も事業経営だから、球界再編も避けられないのだろうが、オリックスのような「野球にも手を出してみました」発想だと、地元もファンも裏切ることになる。
いっそ、アメリカ大好きな経営者なら、「読売タイガース」「阪神ジャイアンツ」のような世紀の大合併を陰で演出してみせてくれんかな。これで、長年の敵対関係は解消しまっせ。
まぁ実際そんなことは無理だろうから、さしあたってパ・リーグに1チーム補う必要がある。
名案をいくつかあげてみると・・・
1。リトルリーグか甲子園優勝チームを毎年ゲスト枠で入れればどうだろうか。このチームに負けると大恥だから、5球団は必死に闘うだろうし、少年チームの腕も上がることうけあい。
2。シニアチーム枠
各チームOBで編成する。掛布、バース、クロマティ、張本、金田、川上、スタルヒン、ベーブ・ルース・・・とそろえばもう、オカルト風味で人気ナンバーワン―ただし故障者続出要介護チーム―になるだろう。
個人的には、カルロス・ポンセをぜひスタメンにしてほしい。
3。異種格闘枠
女子ソフトボールチームとか、相撲部屋で1チーム編成して野球をやってもらえば、これまたパリーグならではの人気カードになるんちゃうか?西武vs高砂部屋とか。
オリックス対女子柔道部チームで「夫婦対決」になったり、「ヤワラちゃん系」に盗塁で寝技を決められて野球選手が悶絶していたりするかもしれない。
パリーグは、巨人を頂点にしたセリーグのがちがちピラミッドとは違って、もう少し大胆な改造もできるのではないだろうか。
と、思うあまりの戯れ言めいた改革案なのだが・・・。
彼研
at 2004 06/17 14:29 編集
本日のランチは、新大阪駅構内カレー研究所を開拓。
いつも寝ぼけまなこの好青年塚田君が情報提供してくれながら、はや3年。やっと課題達成(笑)である。
客が全員、なぜかダークスーツ姿であった。
団体さんではなく、皆ばらばらなのに、なぜかダークスーツの三十路男、四十路男が並んでいる。な・な・なんでや〜?
キーマカレーを注文したら、あとから入ってきたやはりダークスーツ男が2〜3人つづけてキーマカレー。この店の名物なのか?
BGMもインドポップスだし、カレンダーもなぜかヒンディー語だし、それなりに演出はしているようだが、だったらなぁ、わざわざ「インドカレー」と品書きを出して、(ビーフ)と書くかぁ?「インドカレー(野菜)」ならわかるけど。
おまけに、キーマカレーがどっぷり「大阪」していた。
先週のソバメシ店につづいて、このキーマカレーにも半熟の目玉焼きが乗っていた。
目玉焼きも生卵も、それ自体は嫌いではないが、なんだかねぇ・・・。
核保有国インドと戦っても、この「なにわテイスト」は勝利しそうな気がする。
肝心のルーの味はというと、なんだか目くらましに遭ったようで、「印象うっすー」で終わってしまった。
これは、「これからカレーを研究しなさいよ」というメッセージなのだろうか。「コレカレ研」か。
この乗りで、お好み焼き研究所(お好み研)、タコヤキ研究所(タコ研)、焼きそば研究所(ヤソ研)・・・と開店して行けばおもしろいのに。
「なんやら総研」の羽振りがよかったころ、僕の先輩が「なんやら研究所」をつくりたくて暗躍しておられたことがあった。
今やすっかり、ケネディ、バテル、カーネギーといったアメリカのシンクタンクが世界戦略の頭脳になってて、三菱も三和も野村も、我が国の大手「総研」は往年の勢いがないが(仕事をさせてくれた日本総研はグングン伸びます!と予言しておこう)、案外、シンクタンクというのは、私設博物館と同様おったてること自体は簡単にできる。明日から「タコヤキの受託研究ならびに独自研究、外食産業政策への提言」を看板に掲げれば、一応シンクタンクである。
まぁ、タコヤキぐらいでシンクタンクもないものだが。
「カレ研」というのも、「OL500人委員会」の関連機関として旗揚げできそうな気もする。研究テーマは、ずばり「間違いない金ヅル種馬くんの射止め方」しかない。
あー、せちがらいものだ(笑)。
「しあわせ研究所」でもつくろうかね。
ボーダーレス・リーグ
at 2004 06/18 17:13 編集
通勤電車の中から朝ふと山を眺めると、新神戸オリエンタルホテルの屋上に、クレーンが乗っかっていた。
初めての眺めではないのだが、
オリエンタルホテル→ダイエー→再建→パリーグ→再編成
と、勝手な連想が働いてしまって、もしやホテル解体か?と勘ぐってしまう。
5チームになるだけでパリーグ問題はかたづかないらしく、1リーグ制にする案も出ているそうな。
そうなると、巨人や阪神と戦うパリーグ・チームが放映権料をかせげるから(つまりテレビ中継されるようになるってことね)リーグ合併はパリーグの思惑だということか。
たしかに、オリックス宮内オーナーも話してたように、野球人気が、ダブル松井&イチロー効果のアメリカ大リーグに奪われている部分も相当あるだろう。例にあげちゃー悪いが、日ハムがどこでどんな試合をしているかより、「今日の松井&イチロー」コーナーの方が関心が高い。
それは国内のゲームが飽きられている(元凶は某金満タレント球団だろう)こと、放送網の発達で視聴者がボーダーレス化していることetcの当然の結果で、おもしろくないゲームを束ねていくら放送回数を増やしても、「あれこれセットでお買い得!!」の通販の発想と変わらず、球界の知性を疑う。
やはり、ゲームで勝負してほしい。
横綱が「外国人専用」になってしまった大相撲の方が、世の流れに対して柔軟ではないんだろうか。プロ野球も、「ガイジン枠」など撤廃すれば、アジアや中米から年俸300万円でも喜んで野球をする選手がどんどんやって来るだろう。1億もらっても当然のような顔をしている鼻高選手の目の前に、500万円の年俸から祖国に仕送りして一家を養うんだ!と気迫満々でプレーしてくれるパンチョレロくん、グエンダックくんを20人雇用した方が、人気チームになると思う。
人情話の好きな日本人だと、
「祖国のバナナ農園の集会所におかれたテレビで、村人みんながカルロス君のプレーに大声援。ホームランを打つと村に花火が上がります」
なんてドラマに感動して、せっせと球場に足を運ぶだろう。それも自然な野球の応援というものだと思う。
選手の背景にたちのぼる苦難の生い立ち・・・のようなオーラの消失は、野球だけでなく、バレーボールも低迷させているのだ!というのが、我が仮説である。
リトルリーグ→高校野球の「球児製造工程」から生産されてきた野球マシンを、企業が動かす予定調和のようなゲームは、見ていてもおもしろくない。
筋書きの見えるドラマは、吉本新喜劇だけでいい。
読めない筋書きを演じられる外国人選手よ、日本のプロスポーツ界を揺るがせてくれ。
土地記号家電
at 2004 06/19 13:58 編集
心斎橋のソニータワーが閉鎖決定。
わがくつろぎエリア西梅田に移転するためだというから、行きやすくなって歓迎なのだが、規模縮小には違いないから、寂しいものだ。
「おい、大阪にソニータワーいうのができたんやが、行くか?」
てな乗りで、あいよ〜とチュー坊だった僕が父の誘いについて行ったのが、「ミナミ・デビュー」の日だった。
以来、僕に限らず心斎橋のランドマークはソニータワー!だったはずだ。アメリカ村なんて、大学生になるまで知らなかった。
ソニー信者のオーディアマニアの父にとっては、3人息子の中で唯一「電波系」の僕を巻き込めば、堂々と道楽を楽しめる好都合な存在だったわけで、持ちつ持たれつの癒着(笑)は、なにかとメリットもあったようだ。
ソニー製品はもう、仏壇もないわが家では崇拝対象であった(笑)。松下の製品はナシ(毛嫌いしてたわけではないけど)。
オープンリールデッキからアンプからターンテーブルからLLカセットコーダーからBCLラジオまで、「犬と猫とソニー」は家族の一員だったようなものだ。
僕のみつくろったバイオノートを触り始めて5ケ月で世を去ってしまった父は、「ワシはこっちにおるから、ソニータワーは天国も移転すればええんや」と笑っているだろう。
家電不況は、どのメーカーにとっても深刻なのだろうし、もう家電は飽和状態でもある。
「オリンピックをプラズマテレビで!!」って、「平成天皇ご成婚パレードをテレビで!!」「東京オリンピックはカラーテレビで!!」の時代と同じパターンで、進歩がない。
もう、テレビの時代やないでしょ。
と、家電業界のカモであり続けたテレビっ子としては、醒めた気分にもなってしまう。・・・これもソニータワー売り上げ減の元凶かな?と反省しつつも、オーディオ&ビジュアルは袋小路の停滞をしているように見える。
ホームシアターって、昔も4チャンネルサラウンドとかバイノーラルとかセンターウーハーとか、似たようなのが次々に消えて行ったよなー。
生活習慣として根づかなかったせいかもしれない。
だから、「時間と年金がゆったりある老人」が増えれば、ホームシアターも1つの巨大市場になるとは思う。
でも、現に買う決定をするのは一家の大黒柱で、住宅ローンや子供の教育費をずっしり背負っているのが難点。このおとっつぁんがたを動かすようなオーディオ&ビジュアルか、主婦と子供が飛びつくような「きゃわいい系」で売り込むしかない。
僕が一目おいているのが北欧デザインで、夏は涼味満点で冬は暖かみを感じさせるグッドデザイン家電も多い。
B&Oのオーディオコンポなんてのはとっつきにくいが、同じデンマーク生まれオルトフォンのレコードカートリッジは安いものだから、その音に心酔した僕は、米国製シュア派だった父と、トーンアームに差し替えながら使っていた。
家電一般も、もっと色とりどりの製品がEU圏から入ってきてもいいように思う。せいぜい知名度があるのは、ノキアの携帯ぐらいではないかだろうか。
ボルボなんかは日本でも人気があるが、もっとマイナーな北欧の飛行機メーカーの車に、僕の弟は乗っていて、五木寛之さんもこの車について、こだわりのエッセイを書いておられた。
車もこの島国には飽和状態だが、耐久消費材のマーケティングは、性能より「人とちょっと違う」記号で勝負するしかないのかもしれない。
ま、イスラエル製のパソコンとか、ウラル原産木で建てるマイホームとか、凝りすぎると「へ〜」も通りこして絶句されてしまいそうだ。
悩デザイン
at 2004 06/20 13:04 編集
今日が「ノー・デザイン・デー」というのは初耳だった。ノーマイカーデー、ノースモーキングデーetcはおなじみだが、効果は疑問だらけで、ノーデザインデーも心配してしまう。
デザインというのも、とらえどころがないので、どうにでも解釈ができる。
僕のように「ワンステージ90分のデザイン」に苦心している同業者も多いし、時間のデザインはビジネスマン共通の課題でもある。
人生という長さになると、「もうライフデザインやめた」てな人が増えると、年金と生保は大ピンチだから、人生のデザインはほとんど国民の義務みたいに洗脳されているのが現代日本人。なかなかラテンにはなれないのだ。
ノー・デザイン・デーは、主に視覚の問題らしくて、「使い捨てをあおる欲望刺激デザインをボイコットしましょう」という世界的な運動になっているようだ。
別にいいと思うがなぁ・・・というのが素朴な感想で、思わず買わされてしまうデザインはアッパレだと思うし、無駄買いにならないよう物欲をコントロールすればいいわけだ。
いや、モバイルギアやらジョルナダやらザウルスやら、「魅惑の電脳小物」に負け続けている僕には、偉そうな反論はできないだけなのだが。
最近も、今までみたこともないパステルカラーのラフマのデイパックと、「ただの緑色」ではない深草色のジャックウルフスキンのアタックザックが、行きつけのアウトドアショップに出ていて、ふらふら〜と手がのびそうで困っている。
我慢するのが健全か、買って持て余すのが健全か・・・。
すでに、ボーイスカウト小隊ぐらいに配分できそうなほど、リュックは「在庫」ができてしまった。
わがショッピング判事Dがま先生が「カメラとリュックと、3けたになるのはどっちが先や?」と、取り調べを受けそうだ。
便器が喫水線
at 2004 06/21 10:41 編集
台風ぐらいのことで、なぜ日本列島は四国を見放すのか!!
鉄道も船も飛行機も橋も、軒並みシャットダウン。
ふだん、讃岐うどんだ土佐のマグロだとちやほやしておきながら、満腹になった客が本州に帰れなくなっているではないか。お気の毒に。
たしかに警戒はせんといかんだろうが、身動きできない側もつらいだろうと思う。逃げ場がないというのは。
逆に、さすがの朴念仁の僕でさえ身の毛もよだつほどおぞましい災害が、「動きまわる汚水」である。
つまり、床上浸水というやつは、お隣りさん御近所さんの便所からあふれ出た糞尿が、あたり一面に漂ってくるということではないのか国土交通大臣!
マンホールのふたを押し上げて茶色い水が噴出しているのは、ま・ま・まさか、下水ではないだろうね市長!
地下室で溺死する気の毒な人というのは、もしかすると上の階からの糞尿希釈水で窒息しているわけですか管理人!
と、憤りまくるのだ憂国の士としては。
水害後に呑気に畳を乾かしたり服を干したりしている住民もおられるが、見えないだけで、やってることは「大腸菌染め友禅」ちゃうかなーと思う僕は、神経質すぎるのだろうか。
でも、プールにウンコ1つ浮かんでいただけで、パニックになったりする現代人は、そのウンコがしっかり者で底に沈んでいて見えなければ無頓着すぎるように思う。尿となると、あっちの美女も、そこのおっさんも垂れ流し状態の超閉鎖水域がプールなのだよ皆さん!
水害で「地域まるごと湖」と化してしまったら、もう、気にするだけ徒労かもしれないが。
コンビニにおいてあるような、おでん鍋の仕切りみたいな柵があれば、気休めにはなるだろうか。
つくづく、ウンコも死体も流れているガンジス川の水で沐浴したり歯を磨いたりできるインド人は偉大だと思うが、昔わが弟だって銭湯の湯舟で、ベビースターラーメンをじかに温めて食べていた。
どや!?
と自慢すればいいのか、嘆けばいいのか・・・
列島各地の水害予防を、心からお祈りする次第である。
台風充電器
at 2004 06/22 12:12 編集
ひときわ山の緑が濃く見える台風一過、被害さえなければ、たまには台風もいいものだ。大気汚染を吹き飛ばしてくれるから。
この風力をどこかにためておいて、必要なときに使えるようになれば便利だろうに。
大気汚染も熱帯夜もかなりごまかせるだろうし、プシッと小出しにしてタバコや厚化粧を撃退できればありがたい(笑)。
なんといっても、風力は発電エネルギーに期待されていて、24時間使えるのがいい。うちの裏山に実験用の風力発電機が回っていて、市のシンボルマークと錨マークの電飾をまかなっているのだが、データとノウハウをもっと公開して、「屋根に1台、風車を回そう」のキャンペーンをすればいいのに、と思う。
99%行くことはないだろうに、もし無人島に住まにゃならんとしたら、僕は「1冊の本」なんかいらんから、発電機と釣り竿ぐらいはほしい。
海沿いだと、波力発電すれば永遠に使える。
電気を起こして使い道がないとしかたないから、テレビにラジオにCDコンポに・・・となると、オートキャンプの愚劣さ丸写しになるから、電子ブロック1セットあればいいか。これならラジオになったりSOS送信機になったりするし。
電力は、中近東との関係や原発権益がからんでくるから、なかなか利権がクリーンなエネルギーは進まない。
チクショー!コノヤロー!とにぎにぎすると発電できる携帯充電器というのを持っているが、怒りが解消できるどころか、ストレスがどんどんチャージされて行く。
空飛べ円盤
at 2004 06/23 16:54 編集
バージンメガストアが神戸から撤退する。
少し寂しいが、それもそうだろなーと納得するしかない。そもそもCDが売れない時代に、狭い繁華街にタワーとHMVとバージンと3店も固まっていれば、つぶしあい必至。
顧客囲い込みの手口で、どのCD屋でもポイントカードを出していて、僕もあちこち持っていたが、有効期限内にたまった試しがない。
3店足せばクリアしそうでも、我が店のポイントを他店で使われてたまるか!客を取り逃がすものか!と囲い込んで、結局「心底のお得意さん」が増えるのか?
結局、僕はカードを出すのをやめてしまったし、お作りしましょうか?と言われても断り続けてきた。
消費者が待ち望む?ポイントの融通はかなわないまま、1店脱落である。
CD業界さんも、そろそろセコい手口はやめてほしい。こんなこと続けてきたから、ウィニーに客を奪われるんちゃうの?
値下げが目に見える消費者利益であって、ポイントで釣ろう、縛ろうとしてると、醒めてしまうよ。
並行輸入盤を規制する法律を味方につけて、再販制度の後ろ盾に守られ続け、高コストの殿様商売してたらあきまへん。
「アルミの円盤もプラスチックの円盤も磁気テープもいらん、データをダウンロードすれば」という感覚の音楽ファンも増えている時代だ。
マクルーハンじゃないが、「メディアもメッセージである」と思う僕は、未だにEメールより紙メールに感動するアナクロ人間だし、ジャケットも含めて音楽メディアの形に愛着を感じる。
だから、音楽店が充電スタンドみたいになると寂しいし、そもそもネットワークオーディオは店舗がいらない。
なんだか、授業が空洞化している教育の実態と重なって見えてくるバージン問題であった(こじつけか?)。
ウィークリー・M
at 2004 06/24 13:40 編集
炊き込み御飯定食をいただいて新大阪駅をブラブラ〜ッとしていたら、今日も地味なオーラを発散する宮崎哲弥に遭遇した。毎週木曜午後に、在阪TVのレギュラー番組でも持っているんだろうか。
今日は「談」で本を物色していたので、こちらもぢっくり観察することができた。どんな本を手に持ってレジに向かおうとしていたかは、彼の名誉のために伏せておこう(笑)。
しかし・・・「有名税」という言葉があるように、有名になると不自由にもなるもんだ。
おちおち居酒屋にも行けないし(→からまれる)、電車にも乗れないし(→いじられる)、レンタルビデオも借りられない(→致命的)。自宅から出れば、プライバシーはなさそうだ。
芸人も文化人も似ているが、文化人の方が、ギャラは安いのに思想がらみの難癖をつけられがちだから、報われないだろう。
「文化人枠」で政界進出しようという作戦も、われながら腰砕けになりそうでいけない。
ムハハハ
at 2004 06/25 15:09 編集
いきなり一人称が「俺様はなぁ・・・!」になってしまいそうな、カバンに1冊のスタミナドリンク本が、シーナさん。
ぢめぢめしたうっとうしい時期に、いいタイミングで角川文庫から『むはのむは固め』が出たので新大阪で買って、車中の人になる。
『むは』は改題して『くねくね文字の行方』になっていた。
まぁ、出たんだからいいとするが、「むは」とは何であるのか、謎は残ったまま。
東海林さだおさんとの「ビールうぐうぐ対談」という名文句は、とてもストレートに実感が伝わってくるのに。
新刊文庫には、「ソーメンカボチャを知っておるか」「うーむのあとさき」「おれはわしではない」・・・と、いつものシーナ節エッセイが並んでいて、顔もほころぶのだが、案の定、神戸までの新快速電車でコテンと寝てしまったので、悦楽の車内読書はできなかった。
でも「くねくね文字」というのは、表紙の写真が一発すっきり解答だ。ほほぅ、こうして書く字のことですかい。
選挙戦スタート
at 2004 06/26 15:16 編集
参院選が公示されて、第一声をあげてきたから疲れたよ・・・と笑うたびに、少年少女も笑って聞いている。「女装して出てるから、気がつかへんよ〜」と煙幕を張ってあるから、ばれそうにない(笑)。
本サイト上のわがマニフェストも、くそまじめに解釈して「不道徳ではないか」「人権無視もはなはだしい」と非難する脳硬直患者がこの世に7人ほどいるかもしれないが、なぁに道徳は完璧ではないし法律は万能でもない。ウィンドウズにもバグやセキュリティ・ホールがつきものであったりするように。
法律を盾に受信料を取り立てにくるNHKの脳硬直は前に断罪した通りだが、法律を遵守しているドライバーはこの世におらんわい。
金科玉条のように政治屋や経営者の論理を押しつけてくる原理主義者は、万景峰号に積み込んで某国に送致してやればよろしい。
しばしば村の常識と世界の常識は違うもの。世界に目を向けさせず村の掟だけを守らせようとするミニ・キムジョンイルは、日本社会の至る所に生息している。
だから、ワタクシの票田は、偽善にまみれ既得権益に縛られた有権者ではなく、しがらみのない「未来の有権者」なのである。
我が恩師が「日本て国はよー、敗者復活を認めねぇんだ。人間を使い捨てしやがる」と、優しい目で本質的なことをぼやいておられたのは、中国戦線の従軍経験からだろうか。
100gでも機体を軽くするために、脱出装置も被弾よけ鉄板もコックピットに装備しなかったゼロ戦は、被弾するとあっという間に燃え上がり税金をつぎ込んで訓練した兵士が犬死にしてしまった。花と散るのが美徳だと洗脳されて。
そんな時代から、どれだけ変わっているだろうか。リストラされただけでホームレスになったり命を断ったりするおじさんたちは、現代の使い捨て兵士ではないか。
60年前に出征兵士を万歳で見送った家族やご近所さんは、今は1200万人の主婦と、その予備軍へと姿かたちを変えている。
この構造を変えないと、リストラ自殺もDVも低出生率も、解決しないと思う。どこの党が、どの派閥がという次元ではなく、男は社畜に専念し、女は家にこもって養われることが日本のためだと主張する男女が、世直しを阻む最強の抵抗勢力だろう。
今度の選挙には、辻本ミサイルを浴びて散ったムネオも、落とし穴でこけた辻本本人も、敗者復活戦に打って出ている。
何度でも、戦ってみればいいと思う。
当選しようと落選しようと、世代別性別職業別の投票分析が、将来を占う重要な答えになるはずだ。
ブッシュの親友フセインや、ハンドミラー植草一秀、耳にタコ田代まさしetcetcのキラ星のような(笑)著名士を名簿に並べた政党は、比例代表で何票とれるだろうか(案外、無党派層と無投票層の指示を集めるかもしれない)。
広告塔には、ラブホテルで待つわ岡村孝子と干されてる鈴木あみーごを起用して、コンサートのような選挙遊説をやるのも効果的か。
どこかの政党やらないか?
と、よそに振るのも、われながらズルいとこかね。
茶道野外流
at 2004 06/27 22:19 編集
「もろこし茶」というのが発売されて「お、なかなかええやん」と思っていたのもつかの間、いっせいにコンビニから消えてしまった。
百均に出ていたから、別に何か品質に問題があったわけでもなさそうだが、それにしてもペットボトル茶の市場は、やたらにぎわっているような気がする。今年は特に。
濃い緑茶やら、うす甘い抹茶やら、カテキンがどうのイエモンさんがどうのと、売り文句も賑々しい。
僕は去年そば茶を「専攻」していたのだが、最初は珍しかったそば茶も、もうかすんでしまうほど、今年は特に新規参入が多いように思う。個人的には、とてもうれしい百花繚乱だ。
日本人にとっても大歓迎の動きだろうけど。
ソバやトウモロコシやと「イロモノ系」になびいてしまう軟弱な僕は、コーヒー、紅茶もフレイバー系をあれこれ試してしまう。「粉と葉」が10種類ぐらい並んでいて消化して行くのだが、結局は使いかけのパッケージを湿らせてしまう。いっせいに(あぁもったいない)。
要は、消費するペースより「おっ」と思って衝動買いしてくるペースが上回っているのが原因だから、解決は簡単な話なのだが・・・。
飲みかけが何種類も冷蔵庫の中にゴロゴロしていると、幼いころ「宵越しの茶は飲むな」と教わっていた家庭の知恵も、どこ吹く風。「冷蔵していれば大丈夫」と変な迷信をさそう罪な家電製品である、冷蔵庫というやつは。
でも、夏だからこそキンキンに冷えたやつがいい。
このごろ、カバンやリュックに500ccボトルをさして歩くいでたちがはやっているようだが、あれをやるとすぐぬるーくなって泡立って、なんだか不潔な液体に見えてくる。
街を歩きながら、のどがかわいたらいつでもその場で飲めるからいいのだろうけど、まるで点滴ではないか(笑)。のどをうるおす場所と時間をピチッと区切れば、それで「休憩」になるんではないだろうか。
子供が水筒を持ち歩くのは、まぁガマンができない性みたいなもんでしかたないとは思うが、大人まで、ぐじゅぐじゅと「働きながら休みながら結局仕事も休憩も生煮え」になりつつあるように思う。
ま、深夜ラジオを聞きながら受験勉強していた僕がえらそうなことはいえないが、ただ僕は不器用なので、同時並行で本業と息抜きはできない。
歩きながらハンバーガーを食ったりしたこともないし(食べるときは胃に血液を集中させたいのである)、ピッチ愛好家の性で電話がかかってくると立ち止まってしまうのが恥ずかしい。歩きながらの通話ができないのだ。
だから500ccボトルもベンチか自宅かでしか飲めないのだが、それもせめてものワシなりのお茶への仁義というもんである。
P中
at 2004 06/28 10:25 編集
携帯を持たないと外を歩けない携帯中毒が増殖中ケシカラン!!といいつつ、PDAを忘れて骨抜き・・・。
携帯で何百字も打つ人類に敬意?を覚えつつ、本日の日記はここまででダウン。
オス!
at 2004 06/29 12:52 編集
朝いつものすいた快速電車に乗り遅れたので満員の新快速に乗るはめになり、昼休みは立ち話、夕方3時間の空き時間は梅田の書店かけもちで捜しもの・・・と、座る間がなかった月曜日は、本当に疲れた。
帰ってバタンと倒れ込むように寝込むが、朝早くに目が覚めてしまう。あぁ、夏休みまであと3週間、もつか?・・・
こんなことでは選挙戦を戦い抜けない!!と気合を入れてみせると、「がんばって下さい投票しますんで」と、冗談のわかる支持者(笑)も増えてきたのは、一応うれしい。
素顔じゃないよ女装して出てるよと悪乗りすると、「あっ神戸で見ましたよ、共産党だったんですか」という反響も昨夜いただいた。
んー、まぁ、それでもよろしい。
投票する側としては、某党を除いてあちこち投票してきたから、特にこだわりはないのだ。
昼下がりに、大阪駅前にナマ木枯紋次郎が演説に来ていて、腰巾着をしているはずの同級生にからんでやろうかと思って運動員に聞くと、「今日は東京にいます」と、つれない返事。なんやつまらん。目先を変えて、「緑の会議」にでも入れちゃろかと思ったのに。
緑の会議というのも、名前だけはほのぼのしてていい。民主党は自由民主党から自由がとれただけだし、斜眠党は末期的だし、皆ほのぼの風味でやんわり与党を包囲すればいいと思う。共産党は「赤の会議」に改名して集会は「赤の広場」と命名するとか。
UFO党、オウム真理党etcが続出したひと昔前の選挙は楽しかったが、醒めた時代の反映か、どうも生真面目な党が多い。
女性党というのを、不勉強にして今回初めて存じ上げたのだが、やはり「婦人会役員のお歴々」風の候補者が並んでいて、ちょっと精彩を欠く感じ。中ピ連の榎本美沙子(だったか?)のようにピンクのヘルメットというパフォーマンスぐらいは、何か見せてほしいものだ。
してみると、男性党がないのはこれいかに?
ヤローども限定で「怪しい探検隊」をやっているシーナ誠親分なら、すぐさま「怪しい探検党」ぐらいできそうだし、親分と沢のひとし画伯、木村晋介弁護士、野田カヌー船長、林シェフあたりまでは比例代表で当選しそうだ。
議員宿舎は無駄!と、テント暮らしで国会に登院してくれたりするだろう。
あんまりむさくるしいのもイメージダウンで損だから、特例で「男役」も党員資格を認めて、天海祐希、涼風真世、真矢みきを打ち出す。
おぉ、これは実に「野生と美の共演」になりそうではないか。
しゃんしゃん台風
at 2004 06/30 12:55 編集
株主総会が特定の日に集中しているのも資本主義だか全体主義だかわからんが、いつもながらのシャンシャン総会が、儀礼的に全国でくりかえされているのだろう。
近鉄は、さすがに「忍耐と善意の株主」から、無配どうにかしちくり!と突き上げもあったらしいが、経営責任の急所を突くような異議なり動議なりは出たのだろうか。
「カエルの面にしょんべん・公務員に罵声・経営者に株主総会」で、お互い慣れっこになっていて、ただ「総会ちゃんとやりました」の形式だけが一人歩きしているような・・・
バファローズはライブドアが買収を申し出たそうだが、「どこか」がやりそうに思っていた。
オリックスのホームグラウンドは、グリーンスタジアムという神戸らしい名前の地元球場だったが、街頭モデムばらまきプロバイダーが自社の名前に塗り替えてしまった。楽天がヴィッセル神戸。
とくれば、へたりかけている球団をいただく機会を狙うネットベンチャーがうごめくのも不思議ではない。
創り育てて行く手間はいらない。ゼニで選手の頬をなで叩いて、収益がでなければ手放したらいいじゃん。
てな感覚が透けて見えるとしたら、買収劇は最初からつまづくのではないかい?オリックス自体が反面教師だろうに。
ゼニさえあれば愛着も知恵も二の次で買収が簡単にできる――そんな金融資本主義は、これからますます猛威をふるうだろうが、そんな御時世だからこそ、ナベツネのような古風なカリスマは文鎮のような意味を持ち続けるのだろうな〜と、勉強になった株主爽快であった。
しゃん、しゃん!