solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
2005年11月の日記
参考人デスマッチ

at 2005 11/30 22:45 編集

いつもの定食屋前を通りかかったら、コードネーム八千草薫おばちゃんが「四季あるよー」と声をかけてくれたので、吸い込まれるように店に入り、15品目の四季定食730円なりをいただいてきた(うどんが品切れで貝だくさんな豚汁になっていたから、もっと彩り豊かだった)。

いい具合に満腹になったので、このまま帰って昼寝するか…と帰宅したころに、ちょうど国会中継をやっていた。
これがもう迫力満点で、大好きな昼寝も惜しんで、質疑終了まで見てしまった。

例の建築士さんは、「こわくて家から出られない」という理由で引きこもっているらしいから、イーホームズの藤田社長と、ヒューザー小嶋社長、木村建設社長と支店長が証人喚問を受けていた。

なんといっても主役は小嶋社長である。
数々の圧力やもみ消し工作を暴露されて、自分に不利になりそうな証言をするイーホームズへ、発言を遮って「バカヤロー!!」と恫喝するわ、国土交通省を叱り散らすわで、委員長に「感情的にならないように!」とたしなめられていた。

一方で、被害者救済にはしおらしく「全責任を負います」「倒れるなら前向きに倒れます」と、ペコペコ(前向きに倒れるって、なんじゃそりゃー!?と、議員の失笑を買っていた)。
しかしまぁ、よりによって国会の証人喚問で、ここまで人情パフォーマンスのできる逸材は、だからこそワイドショーで引っ張りだこなのだろう。
「サイキック」では、自家用ジェットヘリ所有、息抜きは銀座で豪遊・・・と身辺を暴露されていた小嶋社長は、それにしても大人物だ。

建築士は免許を取り消されると生業がパーだが、経営者は資格も免許もいらない。
だから、これで計画倒産となっても、すぐ別会社を立ち上げて、素知らぬ顔でローコスト・マンション販売業ができる。少なくとも、不可能ではない。
おそろしい話だが。

この疑獄事件の責任者は、設計者、施工者、販売業者、アホ役人みなそろって罪滅ぼし業務を立ち上げてほしい。
さしあたって、格安ハートフルな葬儀社、墓園経営というのはどうだろうか。
ジェットヘリで全国に葬祭サービスを出前して回る小嶋社長というのは、よけいにうさんくさいけど。


懲役より兵役

at 2005 11/29 21:18 編集

党内でも浮いた存在だったという西村真悟議員、キャラクターは、なかなか熱くておちゃめなので嫌いではないのだが、しょんぼりと出頭して行った。

「これは国策逮捕だ!」「口封じだ!」と言い捨てていたようだが、あのねぇ、あなたが言うことは、あなたが言うまでもなく皆わかっていること。「日本は核武装すべきだ」「首相は狙撃されるべき男」なんて力説していたんだから、そりゃ先手必勝の標的になるって。

100件もの非弁活動というのは、いかにも司法当局が逮捕のタイミングを計っていたんだろうなぁ・・・と思わせる違反件数だ。
最初に発覚した一件か二件の段階で「これでやめないと逮捕するよ」と警告されていなかったのだろうか。

しかし民主党のリーダーシップは頼りない。
党首の前原クンは、党の命取りになるような議員に対して、ガツンと言える心臓の持ち主には見えない。造反議員の首を次々に軌って行った小泉首相とは大違い。
このあたりは、コワモテ小沢一郎の方が適役だ。

党是がどうであれ、与党であれ野党であれ、手綱さばきのできない党首は、政党を崩壊させて行くのではないかいなと思う。刷新をアピールするリーダー若返りといったって、それだけではマスコット・キャラクターと同じだからねぇ。

さしあたって、西村さんは議員も弁護士も辞職して猛反省ポーズをとり、なんとか執行猶予判決をもらえば、新党を立ち上げて政界復帰する・・・というシナリオが考えられる。
いや、あのスピリットからすると、もしかして軍隊をつくるかもしれない。三島由紀夫みたいに。

そして、竹島に乗り込んだ勢いで、今度は東シナ海の海底油田に潜水するのではないか?あの人なら、極秘ルート(まさか、茂ちゃんコネクションではないだろうな)で潜水艦ぐらい調達してきそうだから、「回天2005艇長」となれる日は近い!!
そうなりゃテレビだって喜ぶんだから。


持ち家は大博打

at 2005 11/28 23:00 編集

欠陥設計マンション問題は、あちこちに飛び火して、ホテルも16カ所ほど営業できなくなっているそうな。
ホテルもマンション住人もお気の毒だが、ホテルになると、建設会社に引きずられて、連鎖倒産さえしかねない。ほんと、お気の毒な話だ。

「実は、*本木ヒルズも手を抜いてました」「○○地下街も崩れるよ」というような、もっとすごいホコロビが出てくるのではないだろうか。
マンションだけではない。飛行機の整備ミスも続発しているし、三菱の欠陥車は何人もん命を奪っているし、電車のATSも欠陥品だったりする。
もう、この世まるごと信じられません状態だ。

科学と技術と社会の関係に一般化して考えると(STSという研究分野がある)、医療なんかは目の前の命にかかわるテーマだから、一般国民も盲信せず、なんとか自分で判断しようとする(医者からすると、下駄をあずけない患者は厄介者だろうけど)。
素人なりに、「自分の体の不調は自分の感覚が教えてくれる」と思い込んでいたりするから。

それが、マイホームやマイカーとなると、設計者を全面的に信用してしまうのは不思議だ。
まぁ、たしかに素人判断は不可能に近いけれども。

「おかしいぞ」と思っても、うちの部屋だけ梁を多めに・・・というわけにも行かないから、そこが区分所有の宿命かもしれない。
だから、「区分借用」で通して、おかしくなったら引っ越せる身軽さを僕は選んでいるのだが、いざ倒壊したら、持ち家族の命も賃貸派の命も、同じ運命ではある。
ただローンだけが残る・・・という生き地獄は、持ち家族にとっては踏んだり蹴ったりだろう。

この点だけでも、姉歯の被害者さんたちには、税金を投入してでも救済してあげればいいと思う。
となると、頭金わずかで月々の返済額も少なくて、超長期ローンを組んでいる人と、頭金も返済額も多額でほとんど支払いがすんでいる人との「すでに住んで得た効用」は、けっこうな格差があるだろう。
もし買い戻しするならするで、これまた被害者の感情にはねじれが出てきそうで、お見舞いするばかりだ。


初雪を迎えに

at 2005 11/27 22:46 編集

またたく間の土曜日であった。
夜明け前に神戸を出て鳥取まで「助手席野郎」になり、登山開始。2時間で一気に標高差800mをかせいで、新雪まばゆい氷ノ山に立つことができた。

いい時期に、いい山へ誘ってくれた相棒ホリエモンに感謝するばかりだ。
下山では、ガクガク痙攣するほど太股筋を酷使したが、それでも一気に下って再び「助手席うたた寝野郎」になり、神戸へ運んでもらった。

八ヶ岳だと3時間で1300m。1時間で400m登る。日本の山の平均勾配だと、ほとんどこれが「マイ・ペース」になってきた。
まだペースを上げることもできるかもしれない・・・と思ったのは、帰宅して洗濯、炊事、アウトドア・アルバムへの画像アップロードを、その日のうちにやってしまったからでもある。
まだまだ余裕があったのかもしれない。

よーし、これで来月は中央道、走ってもらおか〜?
と鼻息を荒くしていたら、頼みのホリエモンが「ほんま、行くんすかー!?」と、あきれていた。
そやねー。新婚の若旦那を、遭難の危機にさらすのも罪な話かな。

それなら、今度はバックカントリー・スキーやってみっか?
というあたりで、なんとなく意気投合した二人だが、これはこれで「設備投資」が高くつくから、どっちにしてもキュートな奥様からは「そそのかさないでちょうだいっ!!」と反感を買いそうだ(笑)。

しかし、いやに効率的に山と後始末が片づいてしまった土曜日だったな。
今日も筋肉痛はなかったし。
よかった、よかった。


がんばれスポーツ・ガール

at 2005 11/26 23:05 編集

昨夜まとめて見ていたスポーツニュースは興奮した。
朝青龍を破った琴欧州をたたえて、土俵に舞う座布団の雨あられ。
九州場所が観客低迷していたらしいから、もしかすると「座布団飛ばしサクラ」が演出していた・・・のかも、かもしれないが、いやそんなことはないか。いい試合だったもの。

それより僕が落涙するほど感動したのは、オーストラリアでの体操女子世界選手権。
2回もあん馬から落ちてしまった大島杏子の18位というのは、順位だけみると「世界の壁は厚いです」でかたづけられそうな数字ではある。

けれど、初遠征で、2度も「落馬」しても、途中棄権せず、冷静に演技を続けた勇気はすばらしい。
リングサイド(というのか?)に戻るときの泣きそうな顔も、いじましくも美しいかったし、すべて演技を終えてしめくくるときの、「やりとげた」かのような表情もドラマチックだった。
ほんの短時間でも、一皮むけるのが目に見えてわかる。
いいねぇ、将来が楽しみで。

若いアスリートに一番頭が上がらないのは、ミシェル・ウィーのパットの瞬間に携帯を鳴らしてボギーにさせてしまった、間抜けなギャラリーだ!
んもー、バカヤローがいたものである。

アスリートの実力とは別に、観客の質も「世界観客権」をやらなきゃいかんね。スポーツ記者の投票か何かで。
人のことはともかく、せいぜい僕は、いいファンでいたいものだ。


初冬のファッション・チェック!!

at 2005 11/25 23:23 編集

ブレザーのカフスボタンが2つも落ちてしまっていたので、スペアを買いに行くと、あるわあるわ似たようなボタンが・・・!
おぼろげな「見覚え」をたよりに、とりあえずワンセット買って帰って確かめてみると、なんとかセーフ。
たかが飾りのボタンに、なにかと維持費のかかるのもうっとうしいが、これもサラリーマンの宿命だろうか。

維持費がかかりそう・・・といえば、ウールのコートもそうだ。虫食いには遭わないよう、1年を通して気を遣う。
面倒だなぁ・・・と思いつつも、季節がら、今年は16年ぶりに新調してみるか、とう気分でいたところに、目にはとまってしまったのが、アンゴラ・ウールの七分コート、投げ売り価格の1万円!!
負けしまった。いや、激しくあちらが負けて出てくれているもんだから、仲良く負けてしまった。

となりにあったカシミアなんか、8万円が3万円になっていて食指が動いたが、中途半端に高い感じもして思いとどまった。
実際、とてもコートなしでは外を歩けないような極寒の日なんて、瀬戸内気候の温暖な神戸では正味1カ月もあるかどうかだし、また外歩きの仕事でもない。

ウォームビズ賛成とはいっても、そもそも年々暖かくなっているから、ごく軽く暖房して、あとはセーターで充分ではないかと思う。
夏のクール・ビズのとばっちりで売り上げ激減のストッキング業界は、タイツで挽回しょうとしているそうだが、ブーツが大はやりのようだ。
どっちにしろ、暖房軽減の効果があるなら大歓迎だが、しかしあのブーツといしろもの、水虫が新たな乙女の悩みになっているとも聞くし、ゴミとか石が入ったら大変だねー・・・と、お見舞いするばかり。カメムシでも入ったしまったら大変だ。

やはり、冬も「アウトドア・テイスト」が最も機能的で、気を遣わないでいし、ジェンダーフリーも気楽ではないかと思う。
ワーキングブーツやパーカをかっこよく着こなしている乙女なんて、ほれぼれするほどかっっこいいし。

アウトドア・テイストというわけでもないだろうが、スーツにリュックという変てこなビジネスマンは、まだまだ絶滅しない。なんかスーツにスニーカーという「体育教師スタイル」に通じるようで、僕は見るだけで恥ずかしいのだが、俳優かだれかがはやらせたスタイルなのだろうか。あんなスタイルの良さは、さっぱりわからない。
バシッと調和のとれたスーツ・スタイルで行くか、潔く山男スタイルで開き直るか、日本男児は腹をくくればどうかと思うのだが。


フィンランドヤネン

at 2005 11/24 22:26 編集

シベリウスの組曲にちなんだ(のか?)フィンランディア・レーベルに、鋭敏に反応するようになってしまった。音楽は聴覚芸術なのに、視覚も嗅覚も感度アップしつつあるのだ。

兆候としては、「○○○ネン」という名前に、ついピクリ。
きのう中古屋で発掘・・・というか、浮かび上がって見えたのを「救出」してきたのは、新進のチェリスト、マルコ・ユロネンとピアノのマウッティ・ラウティオのデュエット・アルバム。

スラブ音楽をメインに、最後はピアソラで締めくくる構成は、なかなか聞きごたえがあった。
「南米を北欧にアレンジ」したといえばいいのか、旋律に覚えがなければ原曲がタンゴとは気づかないほど、自分の音楽にしている。お見事。

マウッティ・ラウティオは、シベリウス音楽院で、舘野泉さんに師事したという解説が書いてあった。
片手の名ピアニスト舘野泉さんん名声は、恥ずかしながら僕は最近知ったのだが、そうか・・・こんなところで、日本にご縁があったのか。

ついでに、並んでいた輸入盤に嗅覚が反応した。
リイサ・マトヴァイネンという演奏者らしいが、裏ジャケットを見ると10人ほどのグループで、だれがご本人だか、わからない。
みなさんフィンランドの民族楽器をかかえて、ほほえんでいる。

なんはともあれ、聴いてみましょー!!
というわけで、針を落とす・・・なんて古いが、そんな気分になるほど、アンティークな音色が聞こえてきた。ケルト音楽に近いが、チベット民謡の響きもあるぞ。

ライナーノーツなんかないし、歌は全部フィンランド語だから、内容はさっぱりわからん。タイトルぐらいは、殊勝にも持っているFinnish-Englishの辞書で調べられるけれど、これは奥の深い音楽世界だなーと思うことしきり。
夏川りみの沖縄弁のアルバムが、歌詞がさっぱりわからんながらも心に響いた感覚に、ちょっと近いかもしれない。

さて、これからトーベ・ヤンソンの短編小説世界に入ってみよう。
しばらく、フィンランドから目が離せない。


チームQちゃんあと50年

at 2005 11/23 17:10 編集

タイミングがずれたが、「チームQちゃん」、よくやった!
いやはや、おみごと。あっぱれ。
前の日に、小出監督が例によって一杯ひっかけた調子で(笑)「明日は優勝ですよ優勝!復活!」と笑っていたのを、眉唾で見ていた「チームOちゃん」監督の不肖・ワタクシは、猛反省するばかりだ。

関係ない僕が猛反省するほどなら、Qちゃんをアテネに行かせなかった日本陸連は、面目まるつぶれだろう。
野口みずきが優勝したからよかったものの、もう少し利口な布陣で臨んだら、金・銀・銅を大和撫子が独占していたかもしれない(札幌五輪の感動再燃だ)。

これで、日本陸連のじいさまどもは、おとなしく丸刈りした頭をQちゃんに垂れて、未来志向でマラソン強化に取り組んでいただきたい。
たとえば、「人生はマラソンです熟女ランナー」の編成。
有森さん復活、増田明美も(スポーツキャスターの方が稼げるワなんて言ってないで)復活、松野明美も滑りっぱなしの芸能界をリタイアして復活。
どなたも、まだまだ走れそうではないか。

スポーツ界は、熟女に活躍してもらうのがいい。
フィギュアスケートや女子体操を追っかける男どもといえば、ちょっと危ない感じもするが、その母親世代の競技というのは、覗き見てはいけないような、でも、チラリとだけ見てみたいような気もする。この「含羞の味」というのが、いずれ禁断の蜜の味へと(笑)熟成されて行くだろう。

女子柔道(婦人柔道)なんか、壮絶になるかもしれない。
「お前のだんな出世しやがって!」とか、「これで勝利すれば、わたしゃマイホームローン完済するんだ!」とか、所帯じみたファイトがぶつかりあう。解説も妙に経済的になったりする。
ついに、ボキッ!!と、すごい音が聞こえたりして(笑)。

歌謡界が、「都はるみを聴く中高生」とまでは広がらないのに、中高生時代から聴き続けてアラマァ四十台・・・という松田聖子ファン、サザン応援団、ユーミン信者、中島みゆき信者etcetcが支えているのと同じ構図へと、スポーツ界も変わって行くと思う。

それこそ、生涯スポーツ=要介護予防=生涯現役社会構想と結びついて、世界一の健康長寿社会を実現できるのではないだろうか。厚生労働省も、旗振りしてほしいものだ。
「お年寄り=ゲートボール」の発想はやめて、かといっていきなりマラソンは危ないから、とりあえず「銀世界と温泉ついでにスキー」で笑える中高年が増えればいいなぁ・・・と思う晩秋の今日このごろである。


豊かな海づくり大会

at 2005 11/22 19:58 編集

なにかと不祥事続きのNHKで、
「豊かな海づくり大会(今年は)神奈川大会」
という催しを中継していた。

第十八長介丸とか、水産高校実習船とか、釣り舟つれたか丸・・・という具合に、漁業関係の船が、鼓笛隊の演奏するマーチに乗って、海を行進(航行?)して行くのである。
自衛隊の観閲式の水産版というところかな?
なんとまぁ、こんな催しがあるとは知らなんだ。
それに、これが都道府県持ち回り行事であることも知らなかった。海の日生まれとしては、恥ずかしい限り。

ご臨席あそばされた天皇皇后両陛下から、アワビとサザエの稚貝贈呈。続いて、マアナゴ、マコガレイ、マダイ、ホシガレイの稚魚御放流。これが、厳かな公式行事である。すばらしく、厳かに食欲をそそるではないか(笑)。

こういうマイナーな行事の生中継は、水産関係者しか見ないだろうから、視聴率はほとんど期待できない。
だからこそ、NHKでしか見られないレアな番組ではある。もし、同じ時間帯に学生スポーツの全国大会なんてやってたら、「いったいNHKなに考えてんだか!」と袋叩きに遭うに違いない。

新嘗祭のような農耕神事は、国民みな知っている皇室行事として有名だろうけど、この調子で行くと、畜産業や林業の行事もあるに違いない。
牛さん豚さんの行進とか、きこりの昇り降りとか・・・。
ぜひ、やってほしい。行事も大々的に、中継も粛々と。

消防、警察、自衛隊、海上保安庁なんかのお披露目行事は、一部のマニヤさまが追っかけていて、「今月の婦警さん」コーナーのある雑誌まで出ている(知っているお前こそ・・・と突っ込まれても困るが)。

すでに、クルーザーや客船はファンが多いが、水産関係の船なんかも、これから最先端のおマニヤ・アイテムになって行くかもしれない。
一瞬みただけで総トン数何トンかわかるとか、取り舵何度とっているか言い当てるとか・・・。
船舶免許や航海士、機関士のような、国土交通省管轄の資格とは別に、いかにもオタク濃度を測るような検定試験もあればいい。イカロス社あたり主催で。

陸も海も空も、陰の主役はオタクなのである。
「表の主役」からすると、パーツは盗むは、とんでもない場所にウロチョロするわで迷惑な存在かもしれないが、大目に見てやっていただきたいものだ。


出会い系ハイキング第二弾

at 2005 11/21 17:45 編集

前の日曜日に歩いて日が暮れたコースを、逆にたどってきた。
今度は、ヘッドランプに雨具に防寒着もばっちり、ついでに鉄の三脚やらハッセルやらを40リッターのアタックザックにつめると、もう涙が出るほど重い。山道に入ってすぐ汗がにじみ出る。
ふだん手ぶらで歩いている散歩コースで、荷役仕事をしているような気分だ。もう、イヤッ!!(笑)

ヒーヒー、ハーハーいいつつ、山上の公園にたどりついた。
パブロフの犬と化した僕は、お茶屋のタコ焼きに直行。

この店では、タコ焼きのとなりに、おでんもグツグツ煮ていて(煮られていて・・・というのは変か)、きのうは寒かったせいか、おでんが大人気だった。
でも、「犬」はタコ焼き。

たまたま、僕の向かいでは、おばちゃん二人連れが、おでんにぱくついていた。

「ほっれ、この厚揚げ本格派やわ食べてみ食べてみ。揚げるとこ見てたけど、ええ豆腐ちゃんと仕入れてるはずやで」
「ほんま、おいしいなー。うちも昔は豆腐屋で買うてたけど、今は石橋のスーパーばっかしやわ」
「スーパーのんは、あかんな」
「そやなー。ほんま、これおいしいな。ニガリの味するで」

てな調子で、豆腐ネタで15分おしゃべりしていた。
皿を返しがてら、店のおかみさんに
「豆腐、特別に仕入れてますのん?ほうでっか・・・やっぱり、おいしい思たわ。ごっそさん!」
と声をかけていた。

そして、どっこらしょっとリュックを背負って歩いて行った。
驚いた。
座っている姿は、おばちゃん商店街で買ったおばちゃんファッションで決まっているおばちゃんだったが、もしかして、ふもとから歩いてきた猛者だったのかもしれない。

偉大なり、おばちゃんハイカー!!
・・・と、パワーをもらった日曜ハイキングであった。
京都のように、ごったがえすこともなく紅葉を鑑賞できるし、標高を上げれば、もうしばらく楽しめるかな?


姉歯さんスカウト!

at 2005 11/20 21:53 編集

あの「手抜き建築士」が設計したマンションの入居者は、さぞかし不安な暮らしを強いられているだろうと、お見舞いするばかり。
京王グループのホテルなんか、営業ストップするはめになって、このクラスの損害賠償はもう、資格剥奪された建築士個人では不可能だろう。

やり手の建築士なら、人生の残りをかけて数十億円ぐらいの売り上げは出せるだろうから、あの渦中の人物には「特殊建築士」の資格を与えて、どんどん仕事をしてもらう。
・・・というわけには行かない。
いっそ、「素人に設計させた木造8階建て刑務所」にでも収監されて、スリルを味わう刑を受けてもらうか?

でも、コスト削減、工期短縮のプレッシャーもわからなくもない。
病気を治すヒマもないほど過労気味の建築士さんが身内にいるから、業界全体がリスキーな風潮に感染しているような感じではないのだろうか。なんだか、JRの事故を思い出すぞ。

それに、民放では袋叩きになっていた疑惑の建築士の言い訳というのは、あんがい傾聴に値すると僕は思う。
「最初にチェックで指摘されていたらやってないのに、パスしちゃった」
「検査するのも民間会社だから、委託している国にも責任がある」
なるほど、ナルホド・・・のご意見である。

業界内部で民間会社同士がお互いを検査しあう体制なんて、談合体質と紙一重ではないのだろうか。
と、業界の闇に光があたることになったなら、あの建築士は1級剥奪らしいから、かわりに「名誉建築士」ぐらいにしてあげたらいい。またはNPO建築Gメンの顧問とか。

やっちゃならんことをやっちゃたプロは、葬り去るとカタルシスになるのかもしれんが、この前科を活かさない手はない。
「破れかぶれで全部しゃべるぞ!」という弾みがつくのが楽しみではないか。
「実は首相*邸も、帝*ホテルも、*本木ヒルズも手抜きだよ」という話は、出てほしくないような、出てほしいような、出るべきのような出ない方がいいような・・・

司法取引じゃないが、ほかに知っている手抜き設計施工があれば洗いざらい吐いてもらって、その代わり刑事罰と資格取り消しのどっちかを免除するとか、もっとかしこい「罪人の活用法」を考えればどうかとも思う。

そうか!
つまり、業界に「こいつがつかまって吐かれたら全滅だから、かばいましょう隠しましょう守りましょう」の空気があって、不正がなかなか表面化しないのだ。

と考えることもできる。
中高生で、同級生の喫煙をチクるやつがいたら、共犯者にしてしまうのと同じ構図だな。
それじゃー芸能界の***汚染も、同じかな?


サニー電機?

at 2005 11/19 22:58 編集

サンヨーが、「総合家電メーカー」をやめるそうだ。
ちと、寂しいねぇ。
といっても、そういえばサンヨー製品は持ってない。
関西の家電メーカーとして、親近感をあれど、案外その製品の浸透率は、僕の暮らしについてはゼロに近い。

往年のBCLブームのときは、パルサー8700がポップなデザインで好きだったのだが、実際に買うのは松下やソニーになってしまう。
決して低性能なものを作っているわけではないだろうに、このあたりのブランド・イメージは損しているようだ。
そもそも家電業界は、本当にトレンドを読むのが難しいと思う。
白もの家電は、今さらヒット商品でもないだろうし・・・。

ところが今、ソニーも危ない。
ブラウン管にこだわって薄型テレビ業界に乗り出すのが遅れたとか、いろいろ批判はされているようだが、素人の僕には苦戦の原因はよくわからない。ブランド・イメージにあぐらをかいていたのだろうか。

僕がさっぱり買ってなかったメーカーと、一番「ブランド買い」していたメーカーがともに大リストラを迫られている。
案外、地味〜に「丈夫で長持ち」なものをコツコツ作り続けているメーカーが強いのかもしれない。
んー、やはり、♪明るいナショナル、みんなうち中、なんでもナショナル〜なのだろうか?


ラーメン紅白戦

at 2005 11/18 18:45 編集

うどん、ソバは夏でも食べるのに、ラーメンは「夏以外限定」だ。冬眠に備えて、体が脂肪を求めるせいだろうか。

ラーメンマニアは、「美味しんぼ」の乗りで金に糸目をつけず全国津々浦々を巡って、味を追求しているようだが、高くてうまいものは当たり前だ。
だから僕は「この安さでこの味!?」という方に行く。

最近shop99ばかり寄っていて、なじみの百均へ御無沙汰していたので「顔つなぎ」しに行くと、生麺鍋焼きの味噌煮込みうどんも、カレーうどんも、健在だった。これはうれしい。

簡単な煮炊きでもする手間がかかる生麺タイプより、カップラーメンの方が湯を入れるだけだから簡単でいいやと思う消費者は多いと思う。実際、具をふりかけて湯を注ぐ時間だけとれば、あと3分間は別の用事をしていればいいわけだし。

でも、百均にカップラーメンと同額で並ぶ鍋焼きうどん&ラーメンは、手間ひま以上の値打ちがある!と思うのである。
よほどヒマなときは、麺を一度ゆがいて、スープも別に似て、ちょっと気の利いた具もたして調理したりするバリエーションも楽しめる。

とかなんとかいいつつ、ラ王より安いラーメン店なんかが近所にあるから、「180円でこのうまさ!!」と思うと、百均の鍋焼き麺も危うい。
「赤勝て白勝て」の気分である。


求むクールな暖房

at 2005 11/17 21:09 編集

あいさつで「お寒うなりまして」が決まり文句になる晩秋、ほんま一気に12月の陽気やなぁという感じ。
で、きのうから衣替えしたわけだが、電車も店も大げさに暖房しているもんだから、汗をかくと後々かえって冷える。

せっかくウォーム・ビズを呼びかけているんだから、「暖房法」かなんかで暖めすぎを禁止すればいいのにと思うが、そんな「上からのお達し」は拒絶反応もありそうだ。

それにしても、店員はシャツ1枚でいるからいいものの、いやシャツ1枚の店員の感覚で暖房温度を決めているとしか思えない店も多いから、外を歩く上着のままで入ると汗をかく。
上着預かりロッカーでもあれば気が利いているとも思うが、やそれなら最初から設定温度を下げてくれというのが正解だろう。

ウォームビズもクールビズも、僕が大昔から(笑)主張してきた「暮らしの知恵」だから、やっと世間がわかってきはじめたか・・・というのは、傲慢だろうか。

寒いけど雪不足でスキーができない冬や、
厚着とエアコン熱でよけい暑い夏
なんかは、だれも望まない季節だろうから、ちょっと考えなおしてみてもええんちゃう?と思う。

やはり、冬は寒くあってほしいねぇ・・・
とぼんやり思っていた昼下がりに、仲間から「来月、山に行きましょう!もちろんテント泊で」と気合いの入ったメール。
野郎二人で暖め合うってか?


衣替え

at 2005 11/16 21:59 編集

急に木枯らし1号のような寒風が吹きはじめたので、さすがにサマースーツでは寒い。
冬はヘリンボーンの灰色ジャケットと紺ブレを着まわしていて飽きてきたので、思い切って(というほど高額でもない)ダークスーツをそろえてみた。「吊るし」の上下セットで、珍しく袖を通しただけでジャストフィットだったので、即決。

考えてみれば、仕事にはあらたまった服を着ようとしなかったので(サマースーツさえ夏に着たことがなく、袖を通したのは10月になってからだ)、ダークスーツというのは気分からして息苦しい。

それに、中身がカゲロウのように薄いので、スーツを着れば金持ちに、普段着のアウトドアウェアでいればフーテンにと自由自在に(?)見られ方が違ってくるのがややこしい。
こんな薄いキャラクターの凡人にくらべれば、野球選手やサッカー選手のように、どんなスーツを着ても「体育会系!」をアピールできる強烈な個性は、たいしたもんだと思う(力士も、どうがんばっても変装不可能だろう)。

凡人が「服装効果」を実感するわかりやすい場面は、ネオン街を通るとき。普段着で自転車に乗っていたらまず声をかけてこない客引きが、スーツで歩いていたら10倍はもてもて(苦笑)。

どうせなら、こんないやなもて方より、本当にもてたいものだが、職場で会ったことしかな婦女子にオフで会ったとき、たいていガッカリされて(そりゃそうだろう、フーテン・スタイルだから)「スーツ姿がいい」などとワガママを言われる。
「では、スーツ姿で会ったら、速効で君のハ〜トはトロトロに溶けてくれるのか!?」と迫ると、そうはならないんだから、世の中うまく行かない。

だから、あえてスーツ姿でデートに臨んでいるカップルなど、不思議に思えてしかたないのだが(ボクシング観戦にでも行くのだろうか)、僕なんかは「ネクタイ=どこで首を絞められるかわからんリスキー・アイテム」と思い込んでいるので、スーツは避けたい。
やはり、僕にとってはスーツはファッションではなく、ただただ仕事着である。


16歳劇場

at 2005 11/15 23:01 編集

捜査員を「おまえ!」よばわりしたり、「そんな子はもません」とうそぶいたりするママ殺し女子高生がいるかと思えば、「ふられた劇場」で一人芝居していた男子高校生・・・。この国には、1億8000万人ぐらいの人格が住んどるんではないかとさえ思えてくる。

いっそ、あの男子高校生と女子高生がつきあえばどやろ?と不謹慎なことも考えてしまう。ブログを共同で立ち上げて、帝国だか宇宙だかを創っていたりして。

あの子はブログに観察日記つけてたらしいね・・・と雑談していたら、職場の「19歳女子」が、アクセントを治してくださった。
「おかき」と同じアクセントは間違いらしくて、あの「クラブー」と同じアクセントが正しいらしい。

いやはや、ティーンズの世界は、独特の符牒が流通しているようで難しい。
もしかすると、これは、仲間に入れてちょ!と迎合する大人と、毅然と黙認する大人とを識別するリトマス試験紙である!
などとむつかしくとらえて、対決の構えをとるのがワタクシだ。
こんなおっさんがいるから、地下世界に潜む子が出てくるのかな?


里山の晩秋

at 2005 11/14 22:13 編集

どんより曇って、いい具合に冷え込んできた日曜の午後に、腰が上がって、心ははや裏山へ。
もう、白いつえをついても歩けそうな散歩道だ。
錦秋の秋というには程遠いしょぼい裏山だが、途中で紅葉と黄葉と緑が一緒についている枝が落ちていた。拾って帰ろうかと思いつつ、写真を撮ったら忘れてしまった。

さらに40分ほど登ると、中年ご夫婦が木をたぐりよせて何やら作業をしている。
「何か採れまんの?」と尋ねたら、おとっつぁんが「ほれ、クコの実。小さい頃よう食べたわ。懐しいてな」と、手のひらに4粒、差し出してくれた。

ひと粒いただいて渋い甘みを噛みしめ、礼を告げて山寺への道を登って行く。そやねー、ザクロやイチヂク、アケビなんかをよく見つけて食べてましたよね、ご同輩!・・・

山寺はパスして、終点の公園へ。
池のボートも引き揚げて、もうすっかり冬支度に入っている。いつものタコ焼き屋に寄って「4時のおやつ」タイムとする。
すると、定価400円のところ、おばちゃんが「すんまへんな、今日は300円分しかおましまへんねん」と申し訳なさそうに言う。「300円分」というのが、いい。
その最後の端切れのような6個ほどに、その代わりソースをドボドボ塗ってくれた(笑)。

腹ごしらえをして、さて夕暮れも迫ってきたし、新神戸駅をめざすか、と猛速下山。
ほとんど走るようなスピードだったが、途中で日が暮れてしまった。よりによって、こんなときに限って、ヘッドランプを持ってきてなかった。

まぁ、夜景を眺めながらの山道歩きも風流でええもんだ・・・と悠長に構えて、無事に下山。
集団でこんな状況になると、必ずそわそわ・びくびくパニクり始める隊員がいたりするもので、「日が暮れるの当たり前やろ。また朝になったら明るぅなるわい」となだめると、よけいにビビったりされる。
ナイトハイクでもやって、慣れておくのがいいかもしれない。
晩秋は無性にわびしいけどなぁ・・・


怨念税

at 2005 11/13 20:11 編集

神戸市職員の破産が増えている、と神戸新聞に載っていた。年間数十件程度だそうな。
年収が下がって、贅沢三昧な生活が破綻するのだと分析されていたのだが、下がった年収が、それでも平均800万円。下がって800万である!

定年まで雇用安泰で、民間のサラリーマンより5割も高給。
正午ジャストには、市役所近くの食堂では職員が「いただきます」しているし、7時閉館の市立図書館は、本当に7時に真っ暗になっている(笑)。

もう、こいつらを養うのがいやになるぞ、市民税を絞り取られている身としては。
お願いだから、無能クソ役人は、せいぜいサラ金地獄にでも堕ちて目を覚ましてくれればいい。
ついでに退職してくれれば、いったい何倍のパートを雇えることやら。

「市役所が終点」という、腹の底みえみえの地下鉄を走らせ(大阪でそんな市営地下鉄が走っていたら、爆破されまっせ)、神戸空港はもう、怒る気すら萎えてくる巨額のゼネコンびいきだし、市役所の豪華なことといったら、もう・・・。

ある大阪市民の美女(26歳)は、神戸市役所を見て、ついでに兵庫県庁を見て、兵庫県警本部も見て、その威容に「おかしい!!」「なんすかコリャ!!」「ありえねー!!」と絶句していたが(美女である)、それは正常な感覚だ。

ところが、絶句しないのだな、神戸市民は。ルミナリエだ夜景だとウルウルしていれば、市民税で養われている公僕がどんなに厚遇を受けて私腹を肥やしていても、「いいんじゃない〜?」とニコニコしている。

「公務員みんながみんなダメじゃないしー」という声は、必ず漏れ聞こえるものだが、あえていえば、「みんながみんな腐っているのです」と言うしかない。具体的なAさんBさんの問題ではなく、彼らを採用し人件費を投じている枠組み自体がおかしいからだ。

たとえば、800万もらっている先生(ちょうど40歳ぐらいだろう)が学習塾や予備校に転職したら、やって行けるだろうか。民間教育事業だと、あれやこれやの合格率が落ちても、不登校が出ても、首が飛ぶのである。

こんな公務員天国にメスを入れられるのは、やはり小泉行革なのかな。その点では応援したい気もするが。
日本国を根本的にダメにしている白血病みたいな存在が公務員制度だと僕は確信しているので、強力に退治して、たたき直して行ける権力は、やはりイケイケムードの与党でしかない。

腹立たしいが、だからこそ逃げてはいかんと思う。
怨嗟を込めて、市民税を払い続けよう。でないと、発言する資格がない。シアトルにでも移住して「いやー姉妹都市のKOBEはひどい市だったね」と言うのは恥さらしだから(去ったなら文句は言うまい)。

その意味で、憤り、闘い続ける大阪市民とは共闘できる同志だと思う。がんばろうではないか。
給与水準を民間レベルに近づけろ!公僕失格の公務員はクビ!

・・・と運動をやっていれば、なんとか審議会委員なんてのに任命されて、「会議手当て1回50万円」なんてことにならないかな?(裏切り者め!笑)。


スパッと行こか

at 2005 11/12 12:08 編集

スイカと提携しているイコカと、今度はピタパが提携することになって、ややこしいんだか、便利なんだか。
名前は、イカピ(酒のあて風)?・・・ピスカ(おしっこか?)・・・スカピ(おなら風)・・・?
「スピカ」も星空を連想させてろまんちっくだし、まったく新しく、ええい関西風で行ったれ「マァエエカ」となる可能性は、ない。

そもそもは、JRに対抗して関西の私鉄各社が提携してできたのが、ピタパだったのではないかな。
客を奪い合うより、便利になって全体で電車利用客が多くなればお互い得♪という理由で提携拡大するとしたら、とても正しい。
ライバルは、同業他社ではなく、マイカーなのだ。

切符が共通でシームレスになるなら、いっそ電車もがんがん相互乗り入れしたらどうかと思う。
軌道幅の違うJRや神戸電鉄は独自路線で行ってもらうとして、阪神、阪急、京阪、近鉄、南海の大手5社は、ぜひ色とりどりの相互乗り入れで、楽しく混乱させていただきたいものだ。

いや、すでに神戸市内では同じ線路、駅に阪神、阪急、山陽電車が乗り入れ合っていて普通の眺めになっているし、3社の電車が横3列に並んで停まる高速神戸駅の、あるポイント、ある時間は、「鉄ヲタの聖なる時空」になっている(らしい)。一石三鳥の撮影ができるとか・・・。

大阪で市営地下鉄と阪急が相互乗り入れてしているのに味をしめてか(?)、今度は神戸市営地下鉄と阪急がやってみましょう!という話もあるという。
長年の宿敵阪急に負けてられない阪神は、大阪ミナミにダイレクトに乗り入れてる近鉄とつながり「奈良まで行きまっせ」の構想も披露した。
阪急が京阪神を結んでいるとはいえ、奇妙な路線が災いして京都〜神戸の直通電車すら走らせられないから、奈良〜大阪〜姫路を直結できるなら、阪神は偉い。

いいぞ、もっとやれ!の乗りではあるけれど、あんまり入り乱れすぎて、山陽電車と阪急電車が阪急六甲駅で衝突した事故みたいなのも困るし、もちろん安全第一なのはいうまでもない。

安全を、といいつつ、乗り入れ拡大で僕がひそかに懸念している(期待ちゃうかと突っ込まれる覚悟で)のが、電車ジャックの出現。
ハイジャック、バスジャックはよくあるのに、電車ジャックというのは聞かない。でも、数年前にフライトシミュレーター・マニアが全日空機を乗っ取ったような動機が、鉄ヲタに芽生えないとはいえないはずだ。

いや、関口宏ジュニアがやっていたJR最長一筆書きは、「そうか、乗っ取ればこれだけできるんだ」とイケナイ鉄ちゃんの胸をふくらませたに違いない。
いざとなれば、鉄ヲタは、悪意も犯行の目的も見失ってしまう名人だから、身の代金の要求なんかどうでもよくなって、南海電車を乗っ取って土佐くろしお鉄道までつないで走らせてみせるとか、ウルトラC難度の相互乗り入れに挑もうとするだろう。

そういうのは、「犯罪イケマセン」といわねばならないが、しかし、しかし、人的な被害がなければ・・・一度だけなら・・・みごと成功するなら・・・いや、やはりイケマセンというしかないのがつらい(んだか・・・?)。
もしかすると、鉄人・上北沢暗室クンが「あそこのポイントさえ突破すれば行けるはず」と、火に油を注ぐような書き込みをしてくれそうで、それもこわい(・・・んだか?)。


からくり三脚

at 2005 11/11 19:51 編集

再出撃して行った八百富で、あっと驚く三脚の謎が解けた。
うなってしまった。
いやはや、さすがイタリア製というか、なんというか・・・こんな発想の三脚なんて、「横並び」で固まっている日本のメーカーからは出てこないな。

僕の1kgクラスの「軽快三脚」ポジションには、すでにカルマンのマジック1という1万円ちょいの安物があって、それなりに活用しているから、あっと驚く三脚のつけ入る隙はない。こいつは畳むと平たい板のようになって、厚さは三脚の足1本分。
この変態ぶりは、よくわからんが「さすがドイツ製」と称賛しておこう(引き出しに入ります・・・と店員はすすめてくれたけど、引き出しに三脚いれまっかいな)。
日本軍は、こういうおもしろい国々と「三脚」を組んで世界を相手に戦っていたんだから、足並なんか合うわけがないわな。

「変わりダネ三脚」枠が埋まっていたので、三脚はやめて、露出計を発掘して買ってきた。ライカメーター・・・と行きたいところだが、フォクトレンダーのクリップ・オン・タイプが半額ほどだったので、。

こんなものこそ、CdSと簡単なトランジスタ回路で手作りできそうな気もするが、そこは気分で・・・のフォクトレンダーだ。
さぁ、これでライカM4だろうとM3だろうと、安心して露出を決められるぞ。

ということは、いまだに「人間露出計」の測光能力が身についていないということだから、デジカメや使い捨てカメラを笑うことなんか、できないのだ。
修行せねばっ!!


カメラテレパシー

at 2005 11/10 23:38 編集

行きつけの八百富写真機店で、摩訶不思議なイタリア製の三脚を見つけて、安いから買おうかな?という気になったものの、ゆるめ方がわからないので店員に聞いたら、売る側もわかってなかった(笑)。二人してカラクリと格闘して、やはりわからない。

すんません、ベテランが今日は休みで・・・ということで、「継続審議」になった。まぁ、いいか。一所に格闘してくれるだけでも付加価値という感じ。

30cm横のカウンターでは、地味ーな姿の女の子(推定短大1年生)が、一眼レフを買いに来ていた。そういえば、僕が来店したときには、ぢっとショーウィンドーを見つめていたっけ。

百戦錬磨の浪速の商人もなかなか好みをつかみかねるタイプ
なのは、すぐわかった。「軽いの」「かわいいの」がいいの、という自然なカメラガールだ。

ふと、後ろにいた別の客(推定68歳)と目が合って、「苦労してるご様子ですな、ご両人」てな目線メッセージが交わされた。
心温まるテレパシーであった(笑)。

少女は、店員がいくつか見つくろったペンタックスMEとMGあたりを比較していたから、どちらかで手を打ったのかもしれない。
まぁ、こうしてマイ・ファースト・カメラと出会って、はまって、浮気して、戻って・・・というカメラとの結婚生活が続くものだろう(ハーレムを築くバカ野郎もいる)。
短大生も、がんばっていただきたい。

それにしては、独断でパートナーを選ぶのは、勇気がいることかもしれない。なにか案内本でも目を通していればリスクは減らせるかもしれない。

いきなり「かわいいかめら」を衝動買いしたあかつきには、
「ファインダーを見たら、ボケボケです。故障してるみたいなの」
「フォーカスリングを回してピント合わせてますか?」
「フォーカス、ピント・・・何なのそれ?」
てなほほえましい会話も楽しめるかもしれないが・・・。

水先案内人のワタクシに一言かけてくれたら(そんなことは絶対ないと思うが)、相手の好みや性格や予算をよーくうかがって、結局「これにしとき」とおしつけるだろう(少女の都合なんか意に介さない)。

電池がなくても働くカメラ!

「これに、しとき」とおしつけて一件落着、いや千件でも落着させるぞ。
デジカメ時代だからこそ、デジカメにできなくてフィルムカメラに残された芸は、そこだけではないか。
「電池いらず、電池いらず・・・」と、僕は電圧マックスでテレパシーを発信して店を後にしたのであった。


ダイエー・アウトドア追悼

at 2005 11/09 22:55 編集

そういえば、日に日にダイエー・ハーバーランド店の閉鎖が近づいているのだった。
運命の日は、30日。

ここは、スーパーのくせにアウトドア用品がずらりと並んで、僕もずいぶん買い物をしてきた。
サティやイトーヨーカドーと違って、ダイエーはジーニングライフの専門家、ヘビーデューティーの専門家を70年代からかかえていたらしく、けっこうまともなものを扱っていた。

それが、「全品半額」の貼り紙パワーで、コールマンの品々なんかは真っ先に空っぽ。
今はもう、残骸のようなグッズしか残っていない。明るい廃墟を見るようで、しみじみ寂しい。

普通のダイエーの、ゆうに2倍はありそうな敷地面積のビルに5フロアを借りていた店が撤退するのだ。ひとごとながら、地域全体の冷え込みが心配になる。
撤退後の引き継ぎ手が見つかっていないそうだから、廃墟のようなビルがどーんと建ったままだと、向かいの阪急百貨店が「うちに客いただき」とはならないほど、この界隈がさびれて行く可能性まで心配されている。

流通不況とか、店舗の破壊と創造だとか、今に始まったことではないものの、それにしても物売りは難しい。
マイカー客を狙えばいいのか、ニューファミリーを狙えばいのか、中高年に優しい店でないといけないのか、ターゲットも定めにくいだろう。

店を減らすのが至上命令みたいだから、僕が妙に好きだった「ダイエー・アウトドア」の復活は望み薄だが、大事に長く使い続けるのがダイエー・グッズの供養になるのかな?
ダイエー・グッズといっても、サロモンのロング&ショートスキーも、シエラデザインのマウンテンパーカも、コールマンのバッグも、どれも質のいいものばかりだから(そのくせどれも半額ほどで買えるから、だからダイエーさまさまなのだ)、この質と値段のうれしいアンバランスは、つくづく別れ難い。

ことアウトドア・グッズについては、「より良いものを、より安く」のダイエー魂はちゃんと守られていたし、中内さんのご冥福を謹んで祈りたいと思う。


追悼 本田美奈子

at 2005 11/08 21:39 編集

ひょいと電脳判事から電話で呼び出しがあって、出廷してまいった。
ファミレスで、弾まない電脳談義をまったり。

「うちのマシンは、メモリー128しかないねん」
「なんじゃそりゃ。終わっとる」
「デジタル一眼より、やっぱりフィルム一眼が好きやなぁ」
「フンッ、終わっとる」
とまぁ、剣もホロロに裁かれる(笑)。

かつてカメラ小僧をしていた判事クン、同い年の本田美奈子の訃報に話が飛ぶと、懐しそうに小僧時代をふりかえっていた。

本田美奈子、井森美幸、1つ上の小泉今日子、渡辺美里あたりが、我々のアイドルだった加茂・・・いや、一緒にしてくれるな!と言われれば、それもそうだ、わしらは石川ひとみにキャンディーズ世代ですばい!ということになる。

このへんの追っかけ相手で、世代の分かれ目になったりするのだが、音楽を糸口にした世代文化論はよくあるから、我々おマニヤさまは、「サンニッパ」「白レンズ」「ゴーヨンゴ」なんて符牒で盛り上がったり、遠くを見る目になったり、打ちのめされたりする。
今のデジカメ世代だと、たとえば「300mmf2.8」というレンズの、うむをいわせない威光も、ぴんとこないだろう。時代の流れとはいえ、少し寂しい。

電脳判事によると、デジタル一眼でいう画角45度あたりの焦点距離は28mmぐらいらしいのだが、この数値も、画像素子の対角線長によって変わってくる。
1/3インチだ2/3インチだと各社が勝手なサイズのデジタルSLRを乱造しているから、「ライカ判で50mm」をたたきこまれた世代としては、逆にぴんとこない。

それなら、
ついて行けない→古い頭は置き去り
になるのかと思いきや、結局のところデジタル静止画記録素子はライカ判サイズに近づいてきたことはEOS5デジタルで明らかになった。

とすると、「28mm=標準」で頭を切り替えて苦労させられた「デジタル飛びつき世代」は、また50mmを中心にした交換レンズ・システムに戻されて、再びワンセット買わされることになるよな?と僕は被告席で断末魔のつぶやきをもらして、ええぃ黙れ黙れクラシック頭め!と判事の冷ややかな蔑笑を返されてしまった。

デジカメ5台、カメラつき携帯2個を使い、フィルムもデジカメも両方使い分けている僕は、なぜかガチガチのアナログ人間、右翼カメラ男、カメラ保守主義者・・・のように見られる。
まぁそう演技しているせいもあるが、心外で不本意でショッキングで、案外楽しい。

アナログは終わった「ことにしている」最先端人間にしてみれば、僕のようなのは「ほんまに、そうかぁ〜?」とささやく厭味な亡霊なのだろう。時代の最先端を走るために断ち切ろうとしているもの、断ち切れないもの、葬ったものが、あぶり出されてくるのだ。
リトマス試験紙か?わたしゃ(笑)。

まぁ、道楽の世界は「俺が一番イケてる」「自分は進んでいて、あいつは遅れている」と思い込むのも、楽しみの一部になっていたりすることも、確かにある。
ではあっても、捨てた世界にこっそり戻ってくる人を、「やぁ、おかえり」と厭味な笑いで迎えるのも、僕の愉悦であったりする(あぁ、ヤなやっちゃ!!)。


ラジオライフうん十年

at 2005 11/07 08:07 編集

雨で裏山歩きが流れてしまい、くさっていたところへ、珍しく「芦屋コール」。
「いろいろそろえとくから、遊びにこない〜?」
てな変な勧誘に乗って、山で消化予定だった運動量をこなすべく、自転車でこぎ出した。

国道2号線をひたすら東進して約40分、ほぼ2年ぶりの怪しいアパートに着くと、「いらっしゃーい、さあどうぞ」と通された和室に並ぶ短波ラジオ10台 (!!)。「新しいのが入ったから、見てもらおうと思って・・・」という動機も、なんじゃこりゃーと思うが、往年の名器がずらりと林のように並んでいる。

とっかえひっかえ動作チェックしては、「これは高音がイマイチだからフィルターの帯域が・・・」「雑音がひどいのは、接点復活剤で応急処置した方がええね」などと、探究心を発揮しあう二人。
いやはや、コレクターの世界は異様で楽しい(おい、はよ身を固めろよなー、と互いに牽制しつつ)。

さすがに、9時すぎにまた小一時間こいで神戸へ戻らにゃ、と考えただけでもどっと疲れたので、愛車を折り畳んでJRで帰宅。たった210円。我ながらよくまぁ、15kmも夜道をこいで来たもんだ。
そんなワタクシを招いたものは、友情か?マニア魂か?


かけめし愛

at 2005 11/06 15:38 編集

おでんを腹一杯食って帰宅すると、自然に睡魔が襲ってきてコテン。
夜中に、のどが乾いて目が覚めた。
麦茶がうまい。
ついでに、生暖かい夜だったので窓を開けると、空気がうまい。
幸福な余韻の残る「関西風おでん」だった。

多種多様な汁かけ飯の中で、おでんもベスト5位に入るぐらい僕は好きだ。
具ひとつひとつが大きいのが難点だから、よく味の染みた大根を小さく砕いて、あとは昆布ぐらいをまぶせばいい。汁をかけて、できあがり。
ちょっと塩辛いかもしれないが、脂身だらけの牛丼よりはましな気がする。

こんな「おでんかけ飯」の話で職場で目を細めていると、乙女(20歳)が「うちのパパがそれするの。あぁ!イヤ〜〜ッ」と顔を歪めていた。
そんなもんかねぇ。
そりゃたしかに、おでん屋さんでいきなりぶっかけたりはしないが、家でやってみると意外にいける下種な味というのがあるものだ。

その代表格が、あの「猫まんま」だろうか。
これもいくつか説があるようで、主に「ご飯に鰹節をまぶして醤油」をさす場合と、「ご飯に味噌汁」をさす場合があるようだ。わが家では大昔、いりこをまぶして猫にやったりしていた)。

ずぼらの代表格のような味噌汁かけ飯でも、軽く炊きなおして海苔や卵をまぶして雑炊仕立てにして出す店もあるし、丁寧にやればそう下品な献立でもないと僕は思う。
汁かけ飯普及協会を立ち上げたいぐらいだ。

そろそろ粕汁定食が出てくる季節で、あれもぜひ・・・と思ったりするが、さすがにこれはちょっとドロドロしすぎる感じ。
でも誘惑に負けてしまう日が、いつか来るのだろうか。


ラジオのふりして受信機

at 2005 11/05 16:01 編集

いかんいかん、またラジオを買ってしまった。
モデルチェンジして、見るも無残なデザインに変わった機種の在庫をネットで探して、やっと見つけた八王子の店へ発注して昨夜ゲット。

名刺とカセットテープの間ぐらいのサイズで、あんなことやこんなことが聞ける、まぁ知る人ぞ知る類のラジオ。というか受信機というか…。もう、おマニヤさまの世界である。
もうすぐラジオもデジタル化されてアナログAM放送が聞けなくなる(のか?)のに、今さらという気もするが、最期の日までの手慰みにはなるか。

本体のハードウェアの方がはるかに先に行ってしまっていて、ダイヤルの類が一切ない。ボタンだけなので、アナログ人間にはちょっとなじみにくい。
といいつつ、ひととおりの受信チェックはしてしまった。
同じ機能のラジオは、すでに同じメーカの型番1番違いの機種を持っているので、結局目新しいところは何もない。財布に入ってしまうほど小さくなっただけ。

MDとかiPod、テレビつき携帯なんかは、見向きもしなかった新規ユーザーにどんどん普及して行くようだが、マルチバンド受信機は、さっぱり普及しない。たまに新聞広告で出ているが、自分の意思で買って使い始めたとたん、99%の消費者が使いこなせず放置されることになるのではないだろうか。

そのくせモデルチェンジは頻繁だから、いかにおマニヤさま御用達のコレクション・アイテムとして生産・消費されているかがわかる。
メモリーチャンネルのスキャンが秒50chあるか60ch行くかというところで優劣をつけあっているのがおマニヤさまのスタジアムだから、僕はまちがいなく「予選落ち」してしまう。いや、そもそもそんな土俵にあがりたくないし、僕は結局、AM・FM・TV・短波が入るラジオとして使うだけで、「おもしろ無線」の類はおもしろがれない。

でも、「いつものAM・FMラジオとTV」以外の世界を知ったら、案外はまる人々もいると思う。
テレビつき携帯なんか、「予約のいらないホテル」の近くで13chとか14chあたりサーチしてみると、あっと驚く映像電波が漏れ漏れ!!という現実も見えてしまったりする。

そんなホテルが東西南北に建ち並んだアパートで暮らしていた身としては、その分野の「受信」は決して趣味ではないのだが、現実として知っているから、恥じらいある青年男女にはアドバイスしてさしあげる。
すると、「見てるんでしょ!!」と、矛先が変な方に向けられたりするから厄介だ。いや僕が見てるかどうかの問題ではなくて、あなたが見られますよ、という問題なのだが。
ヤブヘビというか…ほな、黙っときましょか?

かくして、「あなたは知らないが、あなたを知っている人」が増える一方。一億だれでもスパイになれるのだ。たった1万円かそこそこで。
盗聴機をしかけるのは、産業スパイなんかではなく、家族が一番多いと聞いたこともある。
更衣室を盗撮するような犯人を監視する盗撮カメラ・・・なんてのになると、わけがわからん。

そんなことは、あってはならない!
あってはならないことは、あるはずがない!
「ことにしておく」のが、安心の論理というものかもしれない(苦笑)。


タイ文化の日

at 2005 11/04 22:48 編集

立ち仕事でお疲れの婦女子がいたので、タイ古式マッサージを紹介して、ついでに一緒にもまれてきた。
10ヶ月ぶりである。
祭日なのに、今回もまた店はガラガラで、肝心のマッサージ嬢も本店に詰めていて、呼んでくるから2時間後に出直して下さいということになった。

カレーライスを食ってひまつぶしして、再び参上。
ありゃ?ラムちゃんと再会できるかもかもかもかも・・・と楽しみにしていたら、今回は若い大和撫子ですがな。まぁ、いいか。
前回は30分でお試ししたが、今回は1時間コース、定価6000円のところ5100円に割り引いてもらった。

タイ人にもんでもらうと、いかにもタイ古式〜という感じがするが、同じマッサージを日本人女子(推定21歳)にやってもらうと、なんだか女子柔道選手に寝技をかけられているような気がするのは、これいかに?

とはいえ、ここをこうしてくり、あそこをもっとどうにかしてくり、と注文する言葉のニュアンスは細かく伝わるのは安心だ。おかげで、荒技より「俺様仕様の肩こりほぐし」がメインになって、それはそれで気持ちよかった。「カスタマイズ」できるマッサージはいい。

ただ、連れの採点は辛かった。「あれなら私にもできる」と。
帰り道、中国整体の店のチラシを取って、「今度はこっち行ってみよ」とはりきっていた。
もまれ心地を探究するのも、楽しい道楽かもしれない。
僕は飲み屋は行きつけお店に入り浸ることはないが、医者やマッサージ屋は入り浸る方が好きだ。あまり、はしごする気になれない。
それも人それぞれのスタイルというものだろうけど。

しかし、ぜんぜん文化的でない日だった。
1時間もまれたりねじられたりたたかれたりし続けたせいなのかどうかはわからんが、微妙に腹具合がおかしくなったし。
刺激が強すぎたか・・・いや、あれじゃーまだ生ぬるい。もっとボキボキ!!と、僕の体はさらなる刺激を求めている。
次は、やはり整体か?


感動の四季

at 2005 11/03 14:37 編集

少し仕事が長引いて、ランチタイムの終わりかけに食堂街へ。
半月ぶりぐらいにいただこうかなと思っていた、15品目どっさりの四季定食が、ディスプレイから消えている。
「あぁ、やっぱり売り切れか…」と肩を落として通りすぎようとしたら、中からおばちゃんが「四季あるよー!!」と声をかけてくれた。
おぉ〜っ半月も御無沙汰していたのに、僕の好みを憶えていてくれたのね!!
と感動して、店に吸い込まれて行った。

お目当ての「四季」は品切れらしいが、ミニうどんを豚汁に変更して、出してあげるという。ありがたいお心遣いだ。もちろん、喜んでいただいてきた。
「この店では、これ」と決めてワンパターン注文している甲斐があったというものだ。

品切れ寸前の四季定食は、メインの炊きこみ御飯も底の方のおこげが多くて、それがかえって残り福という感じ。
いつも以上にうまかった。あぁ幸せ・・・

店員と雑談するでもなし、ただひたすら座ると四季一丁!と注文して黙々と食べていただけだが、さすが年季の入ったおばちゃん店員、僕の顔と注文をちゃんとワンセットメモリーそていたわけで、このプロ根性は本当にすばらしい。

プロ根性と客の構えは、絶妙のバランスというのがあるように思う。
なれなれしく店に根を下ろして、「やぁマスター、いつものアレ」と注文して「は?お客さん、どなた」なんて返されると哀しい。
だから、客が「なじみ度」を競い合っている類の店に、僕は近寄らずに人生後半まで来てしまった(笑)。
砂糖にオス蟻が群がるような、銀座や新地のバー、クラブは、未だに別世界。かりに億万長者になっても、たぶん行かないだろう(経営するかもしれないが)。このへんは、亡父の遺伝子は受け継いでいないようだ。

でも、大衆食堂は大歓迎。
・・・といいつつ、立ち呑み居酒屋は「未踏の地」だから、人生後半の課題だな。
「だめねぇ、私が連れてってあげる」という婦女子がいたら、もう人生後半を幕引きしてもいい(笑)。
 


ウソかマコトかデジタル写真

at 2005 11/02 22:35 編集

産経新聞の「月にコウノトリ」の写真が合成だったというので、大阪本社は処分問題で大揺れ。
なんでも、記者が思い通りの写真が撮れないのでレタッチしてみたら、同僚からよく「できて」ますなぁ!!と言われて、そのまま載せちゃったらしい。
この職場じゃ、写真はレタッチで作るのが当たり前♪だったわけか?

報道の現場がすっかりデジタル化しているのは当然の流れで、デジタル写真といえばレタッチ。
レタッチといえば、こりゃもう日本語で「偽造」と言い換えた方がいい(なにが補正だ)ぐらいの、なんでもありの世界だ。行ったことのない場所の写真も「撮れる」わけだから。

正確さより感動を求める国民が多くなると、「真実を写すのが写真だ」云々の古めかしい原則論は吹き飛んでしまって、「みごとにだましてくれるなら偽造OKよ」てな感じになるか、すでになっているか・・・。
新聞社が決して写真を加工しない良識の府だとは、だれも思わなくなるだろう。

原理原則論の好きな僕でも、「リアリティより迫力」を求めてしまうところが確かにあって、たとえば外国人インタビューなんかでぎくしゃくした同時通訳を聞かされていると、「翻訳原稿を作って声優かアナウンサーが迫力満点で読んでくれよな」と思ってしまう。
こんな願望も、少しレタッチに通じるところがあるかもしれない。

それにしても、「レタッチャブルな写真」に戻ると、たとえばフォトコンテストなんかに大量に送られてくるデジカメ写真は、だれが「偽造したものでない」ことを保証するのだろうか。ちょっと心配。

まぁ、それがモノクロ写真になると、モノクロームであること自体が「作られた世界」だからいいとして・・・・ということは、カラー写真一般だって、同じことがいえるわけで、写真に見えるデジカメ画像なんか、めくるめく虚構の世界を新聞紙上に展開してくれる時代が、すぐそこに来ているのかもしれない。

それも、「ええい、どうにでもなれ」と捨て鉢な気分半分で楽しみだったりするが、ニュースがマトリックスみたいな画像になると、わかりやすいが・・・
飛行機事故や鉄道事故の再現CGは、どんどんリアルになってきているが、そんな悲劇は再現されないところに救いがあるわけで、当の被害者や遺族がテレビで見せられたら、いたたまれないのではないだろうか。


最後はケーキでした

at 2005 11/01 16:37 編集

ケータイしか持ってない相手との待ち合わせは、便利な反面ルーズになりがち。
「今そっちに向かってるところ。あと5分ぐらいね」
「じゃー僕もそっちに移動するから、途中で会えるね」
というのは便利なルーズさで、僕も甘えてしまうところがある。

でも、古風な「喫茶店待ち合わせ」も好きだ。さすがに、喫茶店の電話番号を知らせておいて取り継いでもらうようなことはないが、母校の校章の名前と偶然おなじ「クレセント」という昔ながらの喫茶店で、待ち人になっている時間は、悪くない。

喫茶店を指定しておくと、待たせるのも気にならない…というと身勝手だが、つい古本屋に吸いつけられて寄り道してしまった。

と、そこで学生時代からかかわっている研究会の事務局長さんとバッタリ遭遇。
肩をたたかれて「おや、まぁ!」という感じになったのだが、肩をたたかれた理由が、「へー、背広着てますやん」と物珍しがられただけ(笑)だったというのも、なんじゃそりゃーな気分だ(笑)。

たしかに、研究会には、いつもすそを出したポロシャツにサンダルばきで、靴とかベルトさえ見せることはないから、この男は本職ルンペンで(なつかしい肩書きだ)、背広は世を欺く仮装ではないかと思われたのかもしれない。職場の電話番号も教えたことがないから、疑われてもしかたないわな。

でも、堅気な勤労者と、ヤクザな渡世人、どっちつかずな無頼の徒・・・いろんな人が集うアゴラのような場所は、大事なものだと思う。
それが意外にない、または身近にあるかどうかの情報さえ浸透していないからこそ、選挙でポピュリズムに流されたりするのが、日本の市民社会(以前)の現状ではないだろうか。

ユルゲン・ハーバーマスが公共圏と呼んだ「市井の知のゆりかご」は、ネット時代でこそ自由に育つはずだと思うし、実際あちこちで花開いているのだが、成功例と失敗例との格差も大きいなぁ…というのが実感だ。

骨身を削って、私財を投げうって地域医療に献身されている名医(事務局長さんの上司)の手法に、「年寄りのマスターベーションじゃないか!」と暴言をぶつけたりする僕のようなルンペン研究者は、病院なら病院、NPOならNPO、学校なら学校、会社なら会社という組織を撹乱する「扱いにくい分子」と映るのかもしれない。

それは組織という生き物と個人という生き物との決定的な違いだから、異質性や違和感はどこまでも残るもので、ただ個人と個人は別の次元で文化を共有したり創造したりできる。組織に頼らない個と個の連帯がどこまで可能かというのは、古くて新しくて、そして未来の課題かもしれない。

そんな「組織外活動」は大いに奨励してくれているのが、大ボス院長先生の偉いところだと率直に思うが、その薫陶を受けるには、雇用関係にない者としては距離感がありすぎるから、事務局長さんが触媒のような働きをしてくれている。
お互い、立場も職種も仕事スタイルも違っていても、細々と在野の市民研究活動を共にして、ときには激しく議論しながらも、何かコアになる文化を共有できる相手というのは貴重だ。歴史や政治の話ができる友人というのは、めったにいない。四十代の半ばと終わり…ともに本の山と結婚している独身者である。

ただ「やぁ」と肩をたたかれただけで、ほんわかした幸福感をもらって、略儀をわびながら、僕はクレセントへと小走りして行った。
待ち合わせの相手も「病院関係者」だったが、いやー、研究仲間とばったり会って、それがこんなご縁でねぇ、かくかくしかじかで、ハーバーマスで医療改革で・・・と熱っぽくしゃべりまくる僕は、「で、居酒屋にする?中華に行く?」という話にコロリと回収されて、ただの快楽主義者に堕落して行く秋の宵なのであった。
トホホホホ・・・

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