solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
2006年1月の日記
うつぼ公園冬の陣

at 2006 01/31 23:25 編集

大阪のホームレステント撤去騒動は、実況中継を見る限り、相当な規模にふくらんでいるように見える。
もしかすると、支援者や報道関係者が半分以上を占めているのではないかと思うほど。

寸前に、別の裁判で「テントも住民登録可」の判決が出ていたので、何か影響が出るかと思っていたが、「市役所のメンツにかけて、一度振り上げた強権は絶対に行使し尽くす」という鼻息なのだろうか。
法的な手続きとしては「正当な公権力の行使」ということになるのかもしれないが、もう少し柔軟な転居支援のやりかたもなかったのかと思う。

そして、なにより不気味だったのは、「市民からの苦情も多数寄せられているのだ」を旗印に行政代執行が行われていたこと。
そうですか…苦情を多数寄せれば、住居を取り壊せるわけね。
べらぼうな好待遇でボンクラ仕事している市職員について、苦情を殺到させれば、住居手当ぐらいは廃止できるんだろうかね?
ついでに、互助年金も。

おそらく、不当にもらいすぎている年金や諸手当、その他のフリンジベネフィットを、大阪市職員の分だけでも合算すると、ホームレス1万人ぐらいの最低生活費ぐらいにはあてられるのではないかと思う。つまり、ホームレスがなくなる。

まぁ、実際そう簡単な算術で解決する問題ではないのは重々承知している。
こんなことをすると、「ホームレスを甘やかすな」「ホームレスが増えるだけ」という意見が出るのも、もっともだと思う。ホームレスに恵まれた生活をされると困る。つまり、みせしめ的にみじめな暮らしぶりを示してくれた方が、「こうなってはいかんよ」という見本(?)になる。ということは、目ざわりがないと困る、という皮肉な面を帯びるのだ、貧困問題というのは。

ホームレスは、その街の住民の市民感覚を浮き彫りにするリトマス試験紙でもある。
これぐらいの公園のホームレスを密告して、自分の手は汚さず公権力で排除させようとする市民が「相当数」いるなら、その数を公務員のムダ摘発に総結集した方が、絶対に地方自治は健全になるんちゃうか?と思うのだが、大阪市民の「人情度」を、じっくり見せてもらうとしよう。


新社名ライム・インとか、東横ドアとか・・・

at 2006 01/30 22:59 編集

いつも寄っている図書館のとなりに、古くから地元の映画ファンに親しまれていた二番館があって、ロードショー二順目ぐらいの作品を、よく抱き合わせで安く上映してくれていた。

でも、映画館不況に震災が襲って、倒壊したまま廃業、その跡地にはビジネスホテルが建てられ、やっと開業目前にまでこぎつけた。
それが東横イン。

いやはやー、ここの本社社長も、相当なタヌキおやじだな。
釈明会見を見ていて笑ってしまいそうになるが、こっちが笑う前に、あっちが笑いやがった。

いかにも、「制限速度60キロのところを65キロで走るぐらい、皆やってる違反だから、ガタガタいうな」と言いたいのが、明々白々でよくわかる、いやわかりすぎるメッセージではないか。
社長ともあるもの、もう少しひねったレトリックというのを工夫してほしいものだが、あのタヌキの脳みそでは、このレベルの言い逃れが限界なのだろう。

こういう開き直りをするふざけた社長は、頭か心臓の病気で入院したとき、動脈と静脈を取り違えてつながれる運命にある・・・いや、あれば楽しい。「よく似た血管だから、取り違えはよくあることじゃいガタガタいうなぃ!!」と、いさめてやればよろしい。
ついでに、「私のつなぎそこねた血管と、あなたのホテルの欠陥と、どっちが罪深い?」と、駄洒落でオチをつけてやれば、国民は拍手喝采。

もちろん、違法改造を指示したのはどの部署のだれなのか?が問われることになるだろうが、こんなときこそ、ここぞとばかりに皆「社長に言われた」「社長の方針だった」と口をそろえたりするのではないだろうか。あの社長キャラにして、この社風ありという感じで。

ひるがえって、あのライブドアも、まぁ今になってタレコミする「元社員」「元幹部」が、出るわ出るわ。
その中でも、どう見ても「おれ、江川達也をモデルにしてます」というのがよくわかる(わかりすぎる)ふやけたオッサンも、かん高い声がうるさいのなんの。中身のあること何も言わないくせに、これをきっかけにコメンテーターにでものしあがろうと夢見ているのか、すっとんきょうな声が耳障りでしかたない。
だれか、デリートしてやれ!
・・・という発想が、すでに我が身がIT化しつつある危ない兆しか?


文通

at 2006 01/29 22:09 編集

キュートな元人妻から、思い出したように何枚かの紙メールが届いた。花柄封筒で。

こういうのに、わたしゃ弱い(笑)。
そうでしょ御同輩!!とアンケートをとったならば、たぶん男の弱みランキングで
1.手料理(お菓子を含む)
2.介抱(看病を含む)
3.手編みグッズ
に続くぐらい、紙メールはハイスコアではないだろうか。

ただ、紙メールといっても恋文(中島みゆき風)とは限らないし、ただの気分転換で書いたものだったりするから、なに勘違いしてるのオッサン!と笑われそうだが。

気合いを入れて、万年筆で返事をしたためようとするが、しっかっしっ書きにくい筆記用具やなこりゃ。
安物のせいか、それとも単に僕が万年筆なりの圧力や傾け方に慣れていないせいなのか、まるで小学生が細口サインペンでなぐり書きしたような筆跡になってしまった。

まぁ、そのうち本調子が出るでしょー、と願いつつ書き終わったら、結局12歳止まりの下手くそ手紙のままで、上達も見込めないので、そのまま投函となった。
投函してしまえば、こんな「恥部」が手元に残らないのは紙メールの潔いところで、それが災いすると相手の家宝になるかもしれんなぁ、と不安になったりもする(僕がノーベル社会学賞を取るとか、ハリウッド最年長子役賞をもらうとか、有名人になれば)。

ともあれ、妄想がふくらむのも紙メールの醍醐味で、Eメール時代の徒花みたいなものか?
東浩紀さんだったか、若手のポストモダン思想家が「郵便的不安」というおもしろい切り口で社会を切ってみせているけれど、「郵便的悦楽」「郵便的妄想」もあってもいいのではないか?と、ふと思った。
妄想手紙を送りつけられた相手は迷惑だろうけど。


がんばれ受験生

at 2006 01/28 23:41 編集

週末は、あっちこっちで入試やら国家試験やらでピリピリしている。
センター試験はというと、歯切れ悪く「やりなおし」をしている。
受験生は、ホントにお気の毒。
原因になったリスニング試験用のポンコツ端末は、どこのメーカー製なのか、会社名を公開すべきだと思う。巨額の利権を手にしながら、おそまつな機械で受験生を惑わせて、頬かむりしてちゃーいかんわな。

ええかげん、大学全入学時代にさしかかろうとしているんだから、あっさり入試なんか廃止すればいのに、と思う。
大学入学は「資格試験」という形にすれば、高3生でも勤労者でも主婦でも、不公平なく大学進学できるのではないだろうか。

あぁ、この季節になるとそんな構想を実現したくて、文部科学大臣のイスを狙ってしまう浮気性な僕がいる。
厚生労働大臣じゃなかったんすか!
とつっこんでくれる青年諸君は、そろそろ本気で僕への一票を考えてくれているようで、たのもしい。
でも、僕に一票投じてくれるような前途有望な諸君は、東大だ早慶だとコップの中の唾ぜりあいになんかに加わらず、バークレーを、マサチューセッツをめざす方が賢明だと思うのだが。


ちょい良しオヤジ?

at 2006 01/27 22:00 編集

十数人の女性と一夫多妻生活をしていて、別件で逮捕されたスキンヘッド男は、マスコミ業界で多数派を占める男どもに、やはりジェラシ〜をかきたてているようだ。

果たしてマインドコントロールなのか、集団暗示なのか、脅迫なのか、これから調べは進むだろうが、このうち方で取り締まれるのは脅迫や強要だけで、幸福感を与える(?)まやかし自体は、どうにも強制措置を下しようがない。

たとえスキンヘッドのハーレムを立件して起訴しても、塀の外に出てくるのは、そう先のことではないだろう。起訴猶予、執行猶予ということもあるだろうし。

そうなったら、ただではすまさん!ぐらいの気迫を、報道のしかたに感じるぞ。
チクショーあんな57歳のどこが魅力なのだ!!
と、テレビマンは腹の底で思っているし、活字メディアは行間にジェラシ〜をにじませているのが、よくわかる。

でも、モテモテ男に群がる雌、フェロモン女性に群がる雄、ホストに貢ぐ女性客、カリスマ美容師に通いつめてスキンヘッドになるまで刈り上げる(!?)女性ファン・・・いつの世もどこにでも、こんな発情種はおられるのだ。

宗教社会学で必ず言及される事例も、戦後だけで十指に余るほどあったと思う。
世間でも、謎の宗教やセミナー、ヒーリングなんちゃら、スピリチュアルかんちゃら、癒しのピーヒャララの類になると、反社会的組織だ、形を変えた詐欺商法だと叩かれてきた。
で、なくなったか?
といえば、なくならないどころか、「純度」が高まっているのではないかと思う。

この種のカルトやカリスマに「帰依」してしまう信者が、リアルな日常生活でどれだけ生きがいを感じていたか、ちゃんと分析しいないと、カルト被害者の「供給源」はなくならないのではないだろうか。
しょせん、報道や法的な制裁は「後の祭り」だからね。

正常な判断が働かない日常生活、心を病ませる社会があるのに、「大丈夫、被害に遭っても心のケアするから」と構えているのが、心理学ブームの落とし子のような発想法だ。
こんな幼稚で未熟な「サイコ野放し社会」は、スキンヘッド2号、3号・・・に「生け贄」を供給しつづけるだけだと思う。

それに、攻撃されるほど、帰依が強くなったりすることもあるわけで・・・。
よく引き合いに出されるイエスの方舟の女性信者たちは、「教祖のおっちゃん」が死去した後も、たしか博多でスナックを経営して集団生活しているらしいし、もうそこまで行けば、犠牲者にも被害者にも見えなくなるのが不思議だわな。

つまり、違法なことさえしなければ、司法が手出しできない。それで5年、10年と持ちこたえれば、「方舟のおっちゃん」の域にまで達することもできるわけだ。
こうして、心理操作屋さんたちの世界も、コンプライアンスを徹底して、ビジネスライクになって行くのかな。

あげくの果ては、「カルトに求められるコンプライアンス」「企業価値最高のカルトたれ」「継続は力です!!」なんて演説してたりするかもしれない。たたかれ続けたカリスマほど、妙に箔がついて、売れっ子になったりして(笑)。


カムバック・ミラー

at 2006 01/26 23:05 編集

あの「手鏡教授」が、大学の客員教授に復帰!
才能や知識を無駄にするには惜しい人材だから…という大学の英断(?)には、とりあえず拍手を贈ろう。
しかし、キャンパスは学生も教職員も含めて、スリルとサスペンスが渦巻くだろうね。女子学生は全員ズボン姿になってたりして。
果ては「バックミラー」さえ口に出せない、「前かがみ」とも言いにくい・・・こんな禁句ゲームで、ピリピリと緊張するのではないだろうか。

たしかに、国策捜査の犠牲になった面はあるから、植草さんのスカート覗き未遂にくらべると、たいていの教員をたたけばホコリが出そうなセクハラやアカハラの方が、道義的な罪は重い。
司法の結果はそれなりに重いものだし、「これぐらいの失態で」などと言おうものなら今度は僕が泥をかぶるかもしれないが、学者として・アナリストとしての人間まるごと葬る生け贄世論は、ちょっとどうかとも思う。
そういえば、オウム事件で日本女子大を追われた島田センセイという前例もあったっけ。

さあ、植草教授には、手鏡事件それ自体は鑑として(変なシャレ)、いっそ政治の闇に切り込むメスさばきに磨きをかけてもらいたいものだ。「こんな政府批判をしていると、迷惑防止条例だ名誉毀損だと恣意的な法適用を受けますよ!」というゼミは、迫真のリアリティを持つだろうから。
受講してみようかな?


マッカラン

at 2006 01/25 22:59 編集

純米酒ウィルスをかかえたまま、今度はシングルモルト・ウィルスに感染してしまった。
かれこれ83年いろんな酒を飲んできて、あぁやはりウィスキーを、ワシの体細胞は求めておるなぁと実感する。

「その道」の本を読みあさること2ケタ、蒸留所の本丸はスコットランドの北の最果てマッカラン宮殿らしいとわかってきた。
同名の「ザ・マッカラン」は10年もの、12年もの・・・25年もの、そして幻の50年ものと熟成が進むほど、目の玉が飛び出るほど高価になってくる。

「スコッチウィスキーのロールスロイス」の異名をほしいままにするボトルは、風格と威厳に満ちている。川島なお美写真集より、味わい深く見入ってしまうぞ(笑)スコッチ・ウィスキーのボトル一覧写真は。
飲みたい。
カタログによると、12年もので相場1万円ほど。これなら手が届く。

まず職場近くの輸入酒コーナーをチェックしてみると、4500円。
なんじゃこりゃ。関税の引き下げなのか、あっけなく値崩れしている。うれしいね。
あさましい欲が出て、大阪と神戸のデパート、リカーショップを数軒まわってみる。どこもワイン・ブーム一色で、あってもブランデー。ウィスキーなんか、申し訳程度にサントリーとニッカを置いてあります一応・・・という品揃えだ。ロールスロイスなし!

地元に戻って、前から気にしつつ通りすぎていた、車庫のような――扉も窓もない――酒屋をのぞいてみた。
すると、片隅にひっそりたたずんでいた。ザ・マッカラン12年もの、なんと3500円。ずっっけそうだ。
なんだか、ありがたみが薄れるなぁ。

でも、ありがたく速攻で救出(いかにもヲタクの発想)して帰り、着替えもそこそこに台所で初ひとくち、ストレートで。

ぬぉーっ、うまい!
芳醇な香り、滑らかな重さ、からみつかない柔らかさ・・・

うまく形容できないが、安ウィスキーとは別格だ。
ニッカのブレンデッド・ウィスキーをさらにお湯で割って(チープ!)すする庶民の味も、それなりに捨て難いのだが、輸入酒が値崩れしているけっこうな世の中だから、手の届く出費で本物のシングルモルトを大切に味わうのも、至福のひとときだと思う。

ウィスキーの影が薄いのは、ワインブームで相対的にそうなっているせいばかりでもなく、怒涛のようなビール商戦に押されているせいかもしれず、昔ながらのうさんくさいイメージも災いしているようだ。
うさんくさい化粧くさいホステスがちゃらちゃらつくる水割りとか、接待で会社につけてタダ酒くらおうとするサラリーマンの腹黒さとか、ともかくネットリ汚れたオヤジ臭が、この宝石のような美酒を汚染してきたのかもしれない。

だからこそ、僕はストレートでやる。
のどに、食道に、生気がガツンと染みこんで行く。じっくり、本物と対話できる感じがする。バカ騒ぎとも一気飲みとも「下心」ともなじまない、大人の酒である。
まぁ、僕が愛でている限りにおいて、紳士の・・・とはいいきれないが、そんな苦笑いも味に変えてくれる魔法の液体だと思う。

ザ・マッカランを軸に、次に狙うはストラスアイラ。
宝探しの旅が、始まル・・・(てな書きかた、川上弘美だな)。


被害者、なにサマ?

at 2006 01/24 23:09 編集

堀江ショックは、メディア各局をトチ狂わせているようで、この点ではホリエモンのいう「メディアとITの融合」を超えて、ブログをテレビが追いかけているように見える。

社長日記を、でかでかと無節操なアップで画面いっぱいに映し出して、これで「取材」したつもりなのか知らんが、報道の自殺だねこりゃ。恥を知れテレビ屋ども!

街頭インタビューだって、本当に「投資家を欺いたのはけしからん」という声しかなかったのか?
これも、個人投資家の「絶望ブログ」の類をバカまるだしで映し出しているニュース番組があったけど、「こんなに被害者が出ています」とでも言いたいわけか?

もしマイクを向けられたら、僕は言ってのけるぞ。
あの社長が、脱法ビジネスをやってきたことは衆知の事実。それを知ってライブドアに出資している投資家は、「脱法がんばれ応援団」ではないか。バカタレ!
株は、投資家の意志で売買されて、配当も損失も、その投資家に帰属するのが当たり前。株券が紙くずになっても、そりゃ自業自得ではないか。

「若手企業家の星だったのに、残念です」
てな若年性アルツハイマー患者もいるようだ。
逆ですがな。
あの虚業で浮かれたお子ちゃまを、チヤホヤ祭り上げてベンチャーの英雄に仕立て上げた世の中がバカでした、ということではないか。

似た発想で、
いい先生なのに、ロリコン犯罪に走るなんて!!
なんて嘆かれるような事件の報を聞くと、僕は「いや、ロリコンが教師になっただけやがな」と考えてしまう。
ちと横道にそれてしまったが、違うか?

だから、ライブドアを袋叩きにしている素人裁判官を見ると、とことん調子のいい、小便くさい庶民感情の甘さが鼻について離れない。

選挙の票集めパンダに使った自民党の責任はどうなんだ!!
と、野党もマスコミも息巻いているのは、まぁ「想定内」の儀式みたいな反応だが、投票率が上がったとか、効果もあったではないのかねー。

立候補も自由、どの政党が後押ししようと、自由である。
僕は、「票集めパンダ」の中でも、当選して実際さっぱり仕事をしていないスポーツマン&スポーツウーマン議員(そりゃそうだろ、政経も歴史も授業さぼってスキーやスケートや格闘技ばかりやってきたんだから、何もわからんわな)の罪の方が重いと思うぞ。血税を無駄にしているのは、本当はだれなのか?

操作報道、偏向報道に躍らされて、照準をにぶらせてはいかんよね。
ブログ画面をアップにして手抜き番組を垂れ流している某放送局に、受信料を払う必要なんかないのである。


スノー臭ざんまい

at 2006 01/23 21:21 編集

ただのウォーキング・イベントに参加しただけで、すぐ寝つけないほど疲れていた。
目が熱くて、頭に濃霧がかかったような感じ。なんでやねん。
困ったもんだ、翌朝は登山なのに。

山登りやスキーだと、疲れかたもわかりやすい。ポテンと寝たらコロリと疲れもとれる。
リズムとかスピード感が、そうさせているのかも・・・?と勝手に考えているのだが。

結局ほとんど寝つけず、日曜日は5時半起きで待ち合わせ先へ。
快適・安心のホリエモン運転士の四駆では、いつも助手席で熟睡させてもらっているのに、道中もほとんど眠気はなかった。

この勢いで、1005mの千ガ峰には、軽快に登頂できてしまった。まぁ、六甲山レベルの高さだから、ふだん足慣らしはできている。

雪を見ると「庭かけ回る犬」状態になる二人は、コースタイムを切るペースでガシガシ歩き、先行集団に追いつき追い越し(競技しているつもりはないが)、極上の天気、極上の新雪、ちょうどいい冷気を満喫できた。
雪の中でハーハーはしゃいで笑うのが、やはり最高だ。

おかげで、帰りの助手席では安眠をむさぼり、帰って写真の処理が一気にできた(→ひとり旅アルバムへ)。
相棒ホリエモンも、
八ヶ岳、来月行きましょー!!
スノーシュー買うぞー愛妻にねだって!!
バックカントリーが俺を呼んでいる〜!!
と、ハイテンションだった。
いいのかな?愛妻家を山に誘い出してばかりで(笑)。


ボラボラボラボラボラ!!

at 2006 01/22 21:14 編集

ギュッと濃縮されたような週末だった。
消費カロリーは、軽く1万kcalにはなっただろうか。

まず、土曜日は西宮で、阪急百貨店主催の馬場章夫さんとのボラボラウォーク。初参加だったが、予想通中高年ハイカー約70名のアースカラーで集合場所は埋まっていた。
苦楽園から北山植物園へ登り、広田神社へ下って西宮北口がゴールの、約10km程度の道程のりだが、「オール坂道」である。

関西AM業界の右大臣が浜村純、左大臣が馬場章夫という感じで、そのご本尊ばんばさん(67歳)の軽快なトークやフットワークについて行くだけで、老いも若きもけっこうヘトヘト。いやもー、すごい速さだ。

歩くと脳が活性化するらしい説を証明するように、立ち寄った神社や植物園でのミニ解説も、参加者とのカメラショット・サービスも、笑顔で大盤ぶるまい。
「洪水トーク35年」のスタミナは、まったく衰えていない。

カメラやラジオのコレクターでもあるばんばさんが、当日首から下げていたのが、オリンパスペンW。
ふだんはライカM6使いの名手だが、さすがに「お客さん多数」のイベントでは、目立たない国産レトロカメラで決めてられたようだ。ネクタイなんかより、百倍よく似合っている。

そのペンWは、なんと塗装がはげて地金の真鍮が鈍く光っている。ここからして、もう完敗である。
「それ、ペンですねー。うちのファミリーカメラも、ペンEEDでして・・・」と話しかけると、「ええでしょ。ちょっと持ってみなはれ。この重さがええんよね」と笑っていた。
うん、わかるわかる・・・レトロなカメラの触感を愛でるこの気持ち!

いま、ラジオで自分のコレクションしているカメラのシャッター音をマイクで拾ってしみじみ聞かせるコーナーなんて、だれがやっているだろうか。おまけに、アシスタントのおねーちゃんにまでいじくらせて、カシャリ、カチリとやっているマニアなんて・・・。

このばんばさんの秘蔵コレクションが、ミクロネシアだったかアフリカか南アジアかの裸族の「コテカ」(ペニスケース)なのは有名な話。
だから、ひょっとして「これ中古やけど、そっち新品。つけてみなはれ」なんてすすめられそうな勢いも、なきにしもあらず。
アシスタント嬢を辞職に追い込まないよう、カルトな深夜おじさん、もっとがんばってほしいものだ。


モツでええやん

at 2006 01/21 21:43 編集

危険部位発見!!
背骨が混入!!
アメリカンビーフけしからん!!

とまぁ、鬼の首が入っていたような騒ぎだ。
過剰反応しすぎちゃうの〜?と言おうものなら吹き飛ばされそうな、やはり過剰反応だ。

日本向けスペシャル仕様の輸出ビーフに、骨髄が混じっていたそうだが、さてこれで死者が出るリスクは、どれぐらいあるのだろうか。
人をひき殺すクルマや、愛煙家と周囲の人もろともガンのリスクを高める煙草の方が、なんぼか危いんでないかい?
BSE犠牲者の数にくらべて、米軍が殺したイラクの非戦闘員の数は・・・などと、今ここで取り上げるつもりはないけれど。

でも、せっかくアメリカ食肉業者が丹念に日本向けビーフをさばいてくれてるんだから、細かいこといわず牛丼にどんどん使ったらいいのだ。
そして、我が国の牛丼ジャンキーが、動脈硬化、心筋梗塞、脂肪肝、脳血栓etcetcetcで続々と入院すれば、「狂牛病のリスクなんてこんなに小さい!」とPRできそうなものよ(笑)。違うか?

それに、制裁で全面禁輸というのも、大人げない。
そんなネガティブ指向ではなくて、仕返しに「日本食の危険部位」を輸出してやればよろしい。
もう納豆ぐらいではインパクトがないから、くさや、なれ寿司、魚醤あたりの「危険臭」を発射してみればどうかと思うぞ。
ま、結局どれもヘルシーだというので、後々感謝されることになるだけだが。

ビーフは食わない僕だから、好き勝手なことを言ってられるわけで、焼き肉と牛丼を食いあさりたくて禁断症状が出ているような牛肉ジャンキーには、口封じされそうな気もする。

なんて、日本人同士で諍いになるのもまずいから、一致団結して「ビーフはいやだけど、鯨ならなんぼでも輸入してやるよ」と訴えてみるのもいい。
そうすれば、あいつらのこと、手のひらを返したように捕鯨に行って、とれとれの鯨肉を輸出してくるのではないだろうか?


がんばれリフォーム職人

at 2006 01/20 22:04 編集

たんすの肥やしになりかけていたコートをリフォームしようと思って、いくつかの店を偵察してきた。
「3000円、1週間あずかり」というのが相場。なんだか、間延びする感じ。

そりゃ、ジーンズのように1時間仕上げを!とまでは求めないが、この「間延び感」も、消費をためらわせる一因だと思う。
電話帳でも探して、ネットでも検索して、「相場」に二の足を踏んでいた。

・・・ところへ、通りかかった路上に立て看を発見。リフォーム屋らしい。
そのビルへ入ってみると、実に陰気で質素(笑)。大昔の精工舎のミシンが、オブジェなのか表札代わりなのか置いてあって、壁に張りつけたジーパンにペンキで「スソアゲ最速」と力強く書いてある。

店は、およそ店には見えない作業場で、おそらく守衛控え室だったような窓のない小部屋で、パンクなBGMがガンガン流れる中で、若いお針子さんが一心不乱に働いている。
ミシンを回していたあんちゃんが出てきて、応対してくれた。

閉店前に持ち込んだので翌日仕上げになったが、コートも2時間でやってしまうという。1890円なり。
たしかに最速で、最安値である。

翌日取りに行ったら、きれいに仕上がっていて、あっけないやら感動するやら。
やはり後ろでは、若いお針子さんお針子クンたちが、熱心に作業をしていた。

もしかすると、ダッフルコートをピーコートに改装するなんて大胆な改造も、頼めば「やってみるっす」と引き受けてくれそうな気もした。
あぁ、いいなぁ、こういう店は。未来のソニヤ・リキエル、高田賢三が、こういうところから育って行くのかもしれない。

ひいきにしたい構えの店・・・というか集団である。僕が前々から大まじめに考えている「歩ける寝袋」も、頼んでみっか?(笑)。
だから、どうか、つぶれませんように・・・。
またまた、怒りどころかホノボノと満足した街角発見なのであった。


一蓮托生

at 2006 01/19 23:01 編集

ライブドアショックで東証がシステムダウン。
ITベンチャー企業に見えても、実体はマネーゲーマーの「やっちゃ場」みたいな組織だったわけで、けしからん話だ!
というのが、世間の声。

世間の常識と、世界の良識はずいぶん違うようだ。
上場を認めた会社には、やんちゃなところもあるわけで、何をしでかすかわからない(しかも、ワンマンカリスマの個人商店といってもいい、あのライブドアである)、それによって売りが殺到する事態もあり得る。
・・・と「想定する」のが、大人の対応ではないのかね。

たった1社の不祥事で売買すべて停止してしまうシステムというのは、これシステムと呼ぶに値しない、世界の田舎のバラックみたいなもんではないか。

見方によっては、ライブドア、ないしホリエモンはリトマス試験紙みたいなところがあって、この社会がどうチヤホヤするか振り回されるか、相手にしないか利用するか、その出方が金融市場の「成熟度」をあぶり出しているような気がする。

ホリエモンにあやかって、投資ブームを煽ったメディアも、投資家気取りのド素人も、けっこう楽しんできたでしょうに。
検察が動いたぐらいで、したり顔で断罪するのも大人げない姿だ。

なにかにつけて「黒幕」にばかり興味が行ってしまう僕は、これでボロもうけする会社があるに違いない・・・と確信する。いくら不幸な事件があっても、必ず利を得るやつがいるものだから。

たとえば、ライブドアに買収されて、今回の事件で株価総額がガタ落ちする会社が、2ケタはあるだろう。そこに忍び寄って、投げ売りされた株をせっせと引き受ける外資がいて、株価が元に戻った時点で転売する。

おとしめて、救って、育てて(育てたように見せて)、売り飛ばす。
なんだか、貧農の娘を買い叩く女郎屋の手口ではないか!(笑)とたとえるのは古くさいが、結局そういうことではないのかな。
安く買って高く売るのが商いの基本だから、それ自体は当たり前の行為だろうけど。

さてこれで、地に堕ちた「ライブドア」を買う外資というのは、あるのだろうか。
外資でなくてもいい。
小嶋社長、いかがですかな?自家用機オーナーの縁(こじつけ)ということで。


ニコンよお前もか

at 2006 01/20 00:50 編集

ライブドア騒動も「あぁ、やってても不思議じゃないことじゃな」、
小嶋社長オンステージも、「あぁ、知らぬ存ぜぬ作戦じゃな」
で、あまりインパクトがない昨日のニュースだったが、別の小さな経済記事の方が衝撃的だった。

ニコンが、フィルムカメラから撤退して行くのだそうな。
いやはや、こっちの方が大ショック。
これはもう、日産が「クルマやめます」というに等しい、自殺宣告ではないか。

そりゃたしかに、この通りのデジカメ時代。
経営資源をデジタル画像関連に集中して行くのは、素人にもわかる流れではあるよ。
しかしねぇ・・・である。
キヤノンなら、コニカミノルタならわかる。
最右翼のニコンよ、おまえもオリンパスに続いてか!
という感じ。つくづく、寂しいねぇ。

と、僕はF3チタンブラックをなでなでしながら(笑)、涙するのであった。
そして、CDが普及して、レコードプレスをする会社も針の生産も、「消える」と断言されまくっていた時代を思い出す。
結果、どうなったか。

まぁ、多少のレトロ趣味としてだろうけど、よほど酔狂なマニアが日陰で楽しむ程度には、レコードは生き残っている。
フィルムも、遅かれ早かれこうなって行きそうな気もする。

真空管アンプを大事にかかえて、フィルムを名残り惜しむ僕でさえ、音楽はCDにMD(デジタルではあっても、円盤にこだわっているつもり)。
手帳は完全に電子手帳。父の形見の計算尺なんぞ、さっぱり使わず電卓ばかり。
くくくく・・・
こうして、わがアナログライフは四角四面に切り刻まれ、デジタルモザイク化して行くのだろうか。

それにしても、ニコン一眼レフは20世紀の報道の歴史そのものでもある。中古市場で、あと半世紀は文化遺産として残るだろうか。
いや、そうあってほしい。

案外、しぶとく老獪に「現役続投」して行くのは、ライカにツァイスにハッセルだったりするのではないだろうか。最初から、デジタルへ怒涛のようになびいて行く大衆を相手にしてこなかったし。

70年前のライカでも現役だから安心・・・
とはいえ、フィルムそのものが生産されなくなると、フィルムカメラという工業製品は、空シャッターを切って楽しむだけのおもちゃになってしまう。
ええ、それでもええわい!押して押して涙するからなワシは!!(苦笑)


検察も想定内?

at 2006 01/17 23:00 編集

ライブドアに地検のメスが入った!
という昨夜のニュースに続いて、今日の夕刊紙には「ホリエモン逮捕!」の見出しが躍っていた。もちろん、「…へ、…も、…か」つきで。
事実関係はよくわからないが、警察ではなく地検が動いているということは、裁判所の令状も出てクロの確信があるからで、ホリエモンの血圧は穏やかじゃないだろう。

でも、派手に投資ゲームをやって拡大した会社だから、多少の灰色があってもおかしくないだろうし、法律に一切触れずに経営されているわけないよなーと素人でも察しがつきそうなものだ。ただ、今まで騒ぎにならなかっただけ。

これは、最初から司直の網が張り巡らされていて、ホリエモンもライブドアもその中で遊んでいた、と。何かのきっかけか、リークか、裏切りかで、司法が動いたということではないかと思う。

政治家工作が甘くて、甘い蜜を吸わせるのを怠ったのかもしれない。
または、仁義を切るのを忘れたか、任侠に反することをしたか、そんな筋の甘さが闇のどなたかの逆鱗に触れたのか・・・。
ホリエモン劇場で潤った業界もあるはずだから、さぁこのへんで、祭り囃子の太鼓腹には生け贄になってもらって、ハイお祭り終了!という手打ちが行われたような印象もある。

つまり、シナリオが最初から書かれていて、闇の力がいつ動くか、手のひらを返すかは、さすがのマネーゲームの寵児も、寵児であるからこそ気づかなかったのかもしれない。
これで、「ユダヤの陰謀だ!」てなことを言い出すと某カルトみたいになってしまうが、そっちの世界に行っちゃうと、それはそれでホリエモン祭り第2幕である。
がんばれ太鼓腹!
「広報担当」は、三味線が似合うぞ。


想定災害

at 2006 01/16 23:02 編集

まさか人間が変わったわけではないだろうし、好々爺になるトシでもないけれど、今年になってから怒りという感情が芽生えてこない。なんでかね?

これではosawasenseの存在意義がない!
といわれようと、心は平安、暮らしは安寧、質実剛健、明朗会計、清廉潔白、明鏡止水の「いま」である。なんでかね。
年末の入院で抗生剤漬けになったおかげで、今はやりのデトックスができたということだろうか。

新成人暴ご乱行に続いて、これから今月は小嶋社長の国会質疑、宮崎勤の最高裁判決・・・と、怒りネタはめじろおしなのに、もう怒る予感さえしてこない。
おおざっぱに見ると、「想定の範囲内」の事故、事件、不祥事ばかりなのだ。

それでも、怒るのとは違う意味で心を痛めてしまうのが、雪下ろし事故で、もう100人を超える老若男女が命を落としている。

命綱をつけずに屋根で雪下ろし作業をする高齢者・・・。
軒下直下で、落ちてきた雪に窒息して亡くなる雪国の住人・・・。

どれも気の毒な事故ではあるけれど、起きて当然の、シナリオ通りの悲劇ではないか。
地震の津波報道を聞いて、海岸に見物に行って高波に飲まれる愚か者は、だれも同情しないと思うが、それと大差ない気もする。

もちろん、だれも除雪作業をしてくれないから、危険を承知で作業をしなければいけない独居老人の身の上は、おおいに同情の余地があるのだが、それにしても、みすみす命を危険にさらさなくても・・・と思う。命綱一本、なぜつけないのだろう。
責めるつもりは毛頭ないし、ともかく後味の悪い大疑問なのだ。

その土地に住んでいると、当然のタブーは染みこんでいるはずだから、雪国だと「空身で屋根に昇らない」のは、「飲んだら運転するな、運転するなら飲むな」に匹敵する不文律ではないのだろうか。
いやはや、わからん。なんでかね。

危いことは重々わかっていても、とにかく無理をおして外に出てしまう「追いつめられ感」のような境遇に置かれているのかもしれない。雪国の高齢者は。
どんな装置があればいいとか、除雪部隊を送り込むべきだとか、目に見える工夫も必要だとはいえ、なにか目に見えない追いつめられるような生活が、高齢社会と足並みを合わせて蔓延して行く・・・そのゆくえは、僕には「想定」困難だ。
「いま取り戻そう家族の絆!!」で片づく話ではないだろうし。


梅田はもえているか

at 2006 01/15 22:57 編集

そういえば、今年はまだ梅田を歩いていないのだった。まだ、大阪の新年を知らない!というと大げさだが、大阪駅は通過するばかり。

土曜の夜は臨時出勤があったので、少し早めに神戸を出て、「お年玉をもらった子がヨドバシカメラ」の気分でも味わってこようかと思っていたのに、あっという間に夕暮れになってしまった。

夜勤だからといって、それまでの昼間が空き時間になるわけでは決してない。絶対にない。悲しい現実だが、なんやかんやで準備に時間がかかって、ギリギリまで「準就労時間」になってしまうものだ。
看護や介護の職業人は、夜勤がつきものだろうから、似たような時間の生煮え感を持つかもしれない。

まぁ、僕はただ要領が悪いだけかもしれないが、仕事が終われば途中下車してちょっと一杯、とか買い物でも・・・という気も起きないほど、寝床へ一直線。ふだん残業もないから、子持ちになれば帰宅一直線の優等生パパになれること確実か?
ただ現実にそうなったらなったで、反動で「寄り道大王」になってしまうものかもしれないなーと思う。飲み屋街のおとっつぁんたちを見ていると。

帰れなくなるほど飲み屋にベッタリたれこめるような御きげん大王が、バブル時代には普通にいたものだ。いや、学生もOLも。
僕はネオン街にときめくタイプではないけれど、もう10時にもなると人がまばらになるネオン街というのも、寂しいと思う。
子供は家で留守番をさせてでも、もっと大人が街へ出て、社交文化が育てばいいのに。


今週の萌えはじめ

at 2006 01/14 23:02 編集

長い三が日が明けて、やっと今週から仕事始めだった。
月曜の祝日が土曜出勤で帳消しになり、ふだん通りの疲れがどっと襲ってきた。

これぐらいの「社会復帰」にエネルギーがいるほど、冬休みは骨休めしすぎたということかもしれない。息抜きと骨休めのダブルで、息休めに骨抜き・・・という感じ。そりゃ立ち直れんわな。

それでも、昨日から一息に春が来たような陽気で、おかげで寒さに凍える朝は来なかった。
そのポカポカと生暖かい夜風に乗って、電脳判事が、電脳装甲車(雪道仕様)を飛ばして買い物に来た。
「もう、雪はいらん」とぼやいている。

けだるく、ロイホでケーキセットとフルーツパフェをむさぼるおっさん二人。
電脳デジカメ判事は、フィルムカメラの終焉を力説する。
たぶん、ライカでも買おうものなら、256mの高みから見下ろす勢いで蔑視されるだろう(笑)。
さんざん、レタッチのことを「偽造」「偽造」と呼んで反感を買ったからなぁ・・・。

あぁ、今年も電脳判事にどう裁かれるのか、アナログ男のささやかな抵抗も遅ればせながらの年明けである。


b-mobile勝手にキャンペーン

at 2006 01/13 23:48 編集

プリペイ式のデータ通信カードを試しに使ってみると、けっこういい感じで、旅先でも「ネットホイホイ」が楽しめた。これは以前の日記にも書いた通り。

それを見ていた隣りの寝床の弟子が、最初は「でかい携帯電話」と思っていたのかもしれないが、「えっ、それ普通のホームページも自由に見られるんすか」と、浦島太郎のようなことを尋ねてきた。そこで簡単にPHSパワーの宣伝をすると、さっそくW-ZERO3を予約しに行くほど、興味津々。

ま、こういうきっかけでも、PHSの可能性が見えてくるのは、いいことかもしれない。「PHS功労賞」でもいただきたいほどだ。

僕はというと、ウィルコムの端末を解約して、ウィルコムから回線リースされている(らしい)キャリアの端末に乗り換えたわけだが、6ヶ月延長でライセンス更新すると、特典が+1ヶ月ついて4万円なので、実質的な月料金はかなり安い。本当のパケット定額だし。

これは公衆無線LANも使えるのだが、スポットでしかない無線アクセスポイントより、やはり「面」で全国をカバーするウィルコムのネットワークは、すごいもんだと思う。
W-ZERO3を買った弟子が飽きたら、「1万円で下取りしたげるよ〜」と、悪魔のささやきをメールしたりしている今日このごろ。
できれば、b-mobile紹介キャンペーンにせっせと協力して、「漁夫の利」を得たいところだが…。


雪国ジャパンへ、ようこそ

at 2006 01/12 22:08 編集

毎日ポカポカと日光降り注ぐ神戸では想像しにくいほど、新潟の積雪は記録更新中だとか。ちょっとは瀬戸内地方で引き受けてあげたい気もするほど。

人里で4mも5mも積もると、スキー場はスキーどころではなくなるらしいし、孤立集落では生活自体が成り立たないだろう。
まめに雪おろしをしないと家がつぶれるから、「冬は沖縄へ避難」というわけにも行かない。ホントに、お見舞いするばかりだ。

そうか、沖縄か。
いや、もっと南でもいい。
日本で働きたい南アジアの人々に、冬だけ限定で「雪下ろしビザ」を発行してもいいのではないだろうか。雪もタダで輸出する(ほしがるのかな?)。

最初は「コンナ雪、初メテデス!」「ビューティフル!!」と喜んでいても、1日たてば「寒イノイヤデス」と言い始めるから(笑)、そうなれば帰国していただく(ごめんね)。
補充要員は何億人といるぞ。

そして、「日本ハ黄金の国ダト思ッテタケド、白銀ノ国ダッタ。寒クテ死ニソウ」と言いふらしてもらえば、密輸や風俗目的で不法入国しようとする連中がふるい落とされ、雪おろしを喜んでしてくれる外国人が増える。

・・・なんて、うまいこと行くわけはないだろうな。
おまけに「アジア人を日本の調整弁に使うな」と朝日新聞が問題視しそうだから、この名案はボツだろうけど、雪国の弱みにつけこんで怪しい雪おろしボランティアが出没しているらしいから、こういう悪辣日本人より、優良外国人の方がいい。

仕事のついでにスキーに親しんでもらうと、もしかして「マレーシア代表」「タイ代表」etcetcのアルペンスキー選手がオリンピックに出られて、感謝されるかもしれない。

ともかく、物見遊山でもいいから、アジアの隣人たちはどんどん雪国日本に来て、鍋料理や漬物にも親しんでみてほしいと思う。
「あまりにも違うアジア」を発見する場になれば、それはそれでおもしろいではないか。



ボラボラ年賀状

at 2006 01/11 21:29 編集

正月のアルベルト対談で、
「大阪にゃーローカルな深夜ラジオがあってね、毎朝の帯をやってたときは鳴りを潜めていた馬場さんが週イチの真夜中生放送に移って、マニア純度がぐっと濃くなった」
「といいますと?」
「たとえば、旅先の電車の音を生録して流すとか」
「フムフム」
「趣味でコクレションしているクラシックカメラの、シャッター音をマイクの前で作動させて、しみじみしている」
「なんですかそりゃー!!」
と、ガテン系カメラコレクターのアルベルトは小爆笑していた。

ま、そういう番組である・・・というより、そういうパーソナリティがやっている番組だから、朝だろうと夜中だろうと濃厚になるのだ。
このアルベルト対談で思い出したので、年賀状をFAXで番組に送ってみた。
すると、その日の夜の番組スタート早々、ちゃんと読み上げてくれて驚いたばかりか、御丁寧にも、メイン・パーソナリティの馬場さん(67歳)が御自宅から生カラー写真「貼付」の(笑)年賀状を送って下さった。もちろん、自宅住所と自宅電話つきで。
まるで「親戚のおっちゃん」の乗りである。いやはや感動。

FAXで、僕のハッセルブラッドの激安入手エピソードを書いたところ、ラジオでは「よかったら、触らしてネ」と呼びかけてくれたので、その布石(!?)かもしれない。
美大生のころから探検家でもあった馬場さんは、世界各地の珍品のコレクションのためにマンション1世帯分を別に借りているそうだが、カメラやラジオ、時計のような「文明の利器」も集めているらしい。
だから、僕がしょぼしょぼ集めているレンジファインダー・カメラや短波ラジオぐらい、足元にも及ばないほどの個人博物館長であらせられるのだが、どんな道でも達人がそばにいるというのは、ありがたいことでもある。
ますます無駄金を使うことになりそうなのが、不安の種ではあるのだが・・・。
「師匠、お部屋ギューギューですよ、引き取ってあげましょう!」
という段取りには、ならないものだろうか。


真成人はいるのか?

at 2006 01/10 22:35 編集

今年の成人式は、だいぶ静かだったとはいえ、ザ・グレート・サスケ議員がラリアット一歩手前まで(?)行きかけたクラッカー少年がいたようだ。
軽くコキッとやっておいても、よかったかもしれないのに。

とはいえ、荒れたら非難ゴーゴーひろみ郷、静まりかえると「元気がない」と言われる、で新成人にとっては身の振り方に戸惑と式典ではないかとお察しする。
どないせえっちゅうの?と。

この類の式典に、僕は行かなかった(というより案内も来なかった)ので、新成人の心境なんぞ、よくわからない。
でも、今これだけ話題になっている儀式を中高生のころからニュースで見ていて、いざ自分の番を迎えるときには、ちょっとは冷静に臨めるというもんではないのだろうか。

だから、おのれの間抜けぶりを披露しに行くことになりそうなら、最初からボイコットした方がクールというもの。
せっかくの連休なのに、なにも連休に挙行しなくていい式典に足を運んで、叱られたりさらし者になったりするのも、なんだかなぁ・・・と思うばかりだ。

およそ式典というものは、○山△男くんという個人を引き立てるものでもないし、個性を競い合うステージでもない。結婚式だって、家と家の格式の張り合いだったりする。
成人式は、ただ20歳の男女の群れを集めて制作する儀式にすぎないのだから、おとなしくふるまっておくか、それがいやならスキーにでも行くべし。
とアジるのは不謹慎か?

ちょうど、社会学者の野村一夫さんが『未熟者の天下』(青春新書)を世に放ち、子供に示しのつかない大人の体たらくを手厳しく指摘していて、おぉこれは成人の日に合わせたグッド・タイミング!おみごと!と僕はうなずきながら読んでいる。

そうなのだ。
子は親の鑑というではないか。
この親にして、この子あり。
いい大人のロール・モデルが身近にないから、子供だって戸惑ってしまうのではないだろうかね。

成人式で悪ふざけする新成人は、ぶんなぐれば修正されそうな気もするが、ロリコン犯罪者は治るとは思えない。
そして、そもそも子供をぶんなぐれる親がいない。
不甲斐ない・・・ま、僕も自信がない(苦笑)。

大リーガーやトリノの星や宇宙飛行士や名医など、立派な大人も多い反面、日々の暮らしの中で惚れ惚れする大人がいないのではないだろうか。

子供に上げ膳据え膳したり、お子様に感動を与えたくてしかたない寂しい大人は多いが、そんなペテンを子供はちゃんと見抜いていると思う。
「僕たちにかまうのはいいから、少子化や年金不安をどうにか解決して、老後のケツは自分で拭いてよね」と返されると、大人はどうするのだろうか。

成人式や元服は、もとは大人社会への加入儀礼(イニシエーション)が起源だっただろうに、「こんな世界の一員になりたくない」と思われるようでは、情けない。
一体いつから、老成することが忌み嫌われる社会に変わってsまったのだろう。
四十代の文化の風格なんてのは、ヨーロッパにしかないようだが。

イヒヒヒヒ、ええで〜大人の世界は。大人の恋愛、大人の買い物、大人の旅、大人の味・・・!!
と、尻の青い新成人がうらやんで「早く仲間にいれて下さい兄貴!!姐御!!」と土下座するような「完熟世界」を創った方がいい。
僕など、この「イヒヒヒヒ」を言いたいところなど、まだまだ青い中年ビギナーだが、早く中尾彬の飲み仲間に入れてほしいものである。


スペルマ〜ン!!

at 2006 01/09 22:54 編集

仙台の赤ちゃん誘拐事件は、逮捕状が出てからも匿名報道されていて、歯がゆかったのなんの。

まぁ、被疑者の名前を遠く離れた神戸で知ったからといって、何がどうなるものではないが、しかし被疑者の人権保護にはナーバスになっているもんだなと感じる。
どうせなら、被害者家族の名前こそ匿名にしないと、ガセネタや偽脅迫のリスクにさらされるのではないかと思うのだが。

いま、犯罪報道の匿名化を、警察が判断できる(被害者の要請を代弁して、というポーズで)ような改定案があって、もちろん報道機関はそろって猛反対している。

犯罪の種類によっては、被害者がコトを書き立てないでほしいと思う面もあるだろう。
そこで、警察が「ねっ、マスコミに騒がれると被害者のあなたもつらいでしょう?だから伏せておきましょう」と被害者を味方につけて報道発表を渋るようになると、司法の監視ができなくなる!という危険が、報道機関の恐れるところでもある。

けどねぇ・・・である。
「悪いやつがつかまったら一件落着」とはいかないのが、被害者の感情というもの。
報道する側はというと、国民の「知る権利」を代わりに行使するのだと自負しているようだが、報道するなら、犯人の身柄がどうなっているか、公判がどう進行しているか、確定した刑の詳細、出所日などなど、徹底的に明らかにしないと、社会不安は消えない。

僕が前々から憤慨しているのが、公務員や医者、学者などが法を侵したとき、どんな処分が下ったか、ほとんど報道されない点だ。
免職になる前に辞職して、退職金を滑り込みセーフでもらうクソ役人は、一体いくら血税をせしめることになっているのか・・・こんな下世話な現実こそ、報道機関は暴いていただきたいわな。
「○○事件△△被告その後コーナー」でも設けて。

国民に知らせるべき、(税金の使い道を含む)公務員の処分の詳細をきちんと報道せずに、報道の権利など主張するのは、ちょっと筋違いではないのかね。

仙台の誘拐事件は、公務員の犯罪というわけではなく、ありふれた単細胞型(?)犯罪のように見えるが、貸しすぎのサラ金業界の体質も、さらけ出してみろよなーマスコミは。
「CM大広告主サマには手厳しいこと言えない」んだったら、マスコミは自殺してるに等しいよ。


60歳1年生

at 2006 01/08 22:48 編集

唐突に03から電話がかかってきて、だれだろう?まさか上北沢暗室職人ではないだろうし・・・と思いつつ出ると、タイムスリップしてしまった。

80年代に、ある電気雑誌に書いた簡単な工作記事に、編集部経由で手紙をくれた読者だった。
導線1本に低周波(オーディオ)信号と直流電流を通して、離れたところでオーディオ信号だけ取り出すという、まぁ大それた言いかたをすれば画期的な大発明。
まぁ、ただのケミカル・コンデンサー1本でできる、「ちょっとした工夫」のレベルなのだが、たぶん僕が原稿料というものをもらった初めての売文だったと思う。

個人的には、これでノーベル物理学賞に一歩近づいたワイと自画自賛しまくってはいても、世間の反応は冷たい(当たり前か)。
そんな中で、ただ一人、目からウロコのすばらしい工夫です!!と称賛してくれて、細かな作業上のアドバイスを求めてこられたのが、当時「ラジオ工作青年」の面影のあった大島さん(仮名)であった。

連絡はもっぱら文通で、お互いの道具や得意分野を紹介しあって、かなり年下の大学生であった僕に、謙虚にいろいろアドバイスを求めてこられて、「誠実な人だな」と印象に残っていた。
やがて、僕は電気工作の世界から離れ、律義な大島さんとも年賀状だけのやりとりになって、20年余りが経った。
その雑誌も廃刊になった。

それが、なぜか生電話である。
昔、「ダイヤル黒電話」時代に会話は交わしたことがあって、そのときの声そのままの張りがあった。
「なぜ電話さしあげたかと言いますと」の理由でもあるのだが、ちょうど還暦を迎えた、ついては心機一転新しいことを始めたくて・・・という声は、とても60歳には聞こえなかった。

情報科学を勉強したくて、大学にチャレンジしてみたいとおっしゃる大島さんは、肝心の情報集めがうまく行っていないようで、「こんなトシで、昔果たせなかった夢をあきらめられないなんてね・・・」と苦笑気味。

「そんなことないですよ、僕も大学院と編入学の予備校で教えていましたが、年長の社会人の方が現役の大学生より合格しやすいんですよ。大学も、1から手取り足取り教えなくてはいけない子供より、社会人の知恵や経験をほしがっていますから」と話すと、「えっ!そんなもんですか」と、信じられない様子だった。

話した内容は事実なのだが、還暦からの理工系の「その先」については、なんともいえない。
無責任なこともいえないし、あとはご本人の意志で切り開いて行けばいいと思う。

5年ほど前の統計では、25歳以上で高等教育を受けている成人の割合は、アメリカで39%、英国で47%、ドイツでなんと53%。
これに対して、日本は16%にすぎない(労働慣行や教育制度の違いもあるから一概に優劣を断定できないけれど)。

学生は22歳かそこらで終わるもの、あとは定年まで仕事人間になって、60歳でいっせいにリタイアする・・・というベルトコンベア人生が日本の「標準」になっていて、だからこそ団塊問題ぐらいででそわそわ浮き足立ってしまうのだ。
ベルトコンベアから降りること、ベルトコンベアに乗らないことは、この世からドロップアウトするような意味合いを持ってしまう。

でも僕自身、社会人大学生、大学院生に出会ってきて、ドロップアウトになろうが生涯所得が減ろうが、婚期が遅れようが家庭崩壊しようが(笑)、勉強したいのだ!!の情熱に打ち負かされてきたからこそ、切実に思う。
こんな年配学生こそ、キャンパスを闊歩して、ヘナチョコ少年少女を蹴散らし、アホ学者を笑える原動力になれるはずだ、と。

大島さんは、「いやー、理系は学費が高いから、昔あこがれてた国立にチャレンジするだけですけどね」とさわやかに笑うが、もしかして東大?日本のMIT・・・?
東大なら、あそこの定年は60歳だから、教授がみな年下というのも、おもしろいだろうなぁ(笑)。


年始の改名

at 2006 01/07 21:49 編集

もう8年ほど利用しているプロバイダーが、別会社に債権譲渡、その会社がまた別会社に吸収合併・・・とドミノ状態で、あぁ通信業界に再編はつきものかな、と達観気分。

なりゆきを待っているだけだと心もとないので、このさいパーマネント・アドレスだけでも確保しておこうと、同窓会ドメインのアドレスを取得。その新しいシンプルなアドレスを、年賀状に入れて出した。
そのアドレスへ、ぼちぼち返信が届き始めて、まぁ1年がかりで完全移行できればいいかな・・・と悠長に構えている新年である。

思い起こせば、初めてのプロバイダーは姓をアカウントにしたらすんなり取れて、現行のプロバイダーも、あっさり誕生月(july)で決まった。
こんなふうに、マイナーなプロバイダーだと、わりと希望通りのシンプルなアドレスが取れる余地があるものの、存続が危ういというリスクもあるわけで、niftyのような大手にはない醍醐味&スリル(笑)と背中合わせなのだった。

まさか母校は倒産したりM&Aしたりしないだろうと思うが、大阪大学と大阪外大、神戸大学と神戸商船大のような例もあるから、安心はできない。たぶん三菱電機グループよりは長生きするだろうね〜という程度の読みで、月500円でメールサーバーを契約したのだった。

そういえば、上北沢暗室職人と大学の再編について雑談していて、「まさか東大と商船大が合併して東京大学商船学部ってことは、ないやろね」と笑っていたのだが、合併した国公立大学の関係者のアドレスは、どうなるんだろうか?

おまけに、ジェンダーフリー政策が飛び火すると、奇抜な国立大学ができる可能性だってあるぞ(興味本位の予想でしかないけど)。お茶の水女子大が「東京大学お茶の水学部」になるとか、高知大学女子学部とか(女子学部という学部が奇異に見えるのに、女子大学が普通にあることも奇異ではある)。
北国では「小樽商科大学北海道学部」というのも、おしゃれでいい。北大は黙っちゃないだろうな・・・

僕の新アドレスが、関西人以外には大学の名前には見られないローカル略称だから、ついシャクにさわって、税金経営大学の名前で遊ばせてもらっただけ。


追悼・三浦敬三

at 2006 01/06 22:47 編集

記録的な積雪と寒さが連日のようにニュースになっている中、最高齢プロスキーヤーの訃報が飛び込んできた。
101歳は大往生だと思うし、去年まで現役の姿をテレビで見ていたので、「まだまだ・・・」「いつかどこかで・・・」と思っていた。
それもかなわないうちに、雪空に舞い上がるように、静かに昇天された。

陸上、体操の世界からスキーに入って80年。
スキーヤーとしてだけでなく、山岳写真の世界でもビエンナーレに作品を出すプロだった。本職は、農学を修めた上での営林局署員だったそうだが、後半生は「三浦雄一郎を育てた父」として名前が世に響いた。さくらパパとか、チチローとか、今でこそ「パパタレント」は多いが、ご本人が子供以上に現役バリバリというのが敬三さんだった。
これこそマルチタレントの元祖だろう。

えらいのは、もっともらしく人生や真理や命を語ることがなかった点。
木訥に「ただ、スキーをしたいから健康に気を配ってるだけです」と語る敬三爺の人柄は、きっと神格化されることを拒むだろう。
そこがまた、いい。

政治屋や財界人は、「生涯現役」を政策のキャッチフレーズにかかげているが、その腹は医療費、社会保障給付の抑制にあるのは見え見え。
実際には、一生を捧げ好きなことに打ち込めるほどの価値は、なかなか凡人は手にすることができない。
「これができなくなれば、自分が自分でなくなる」といえるような最高の価値は?というと、おぼろげにしか見えてこない。結局、家族が大事です・・・ということにしておけば無難なのだ。

でも、「これができなくなれば死なせてほしい」というような何かを持った人こそ、個人として存立する大人だと思う。
スキーその他のスポーツでも芸術でも、そう言えたら立派だと思うが、酒、煙草でもいい。命が惜しくて煙草をやめる人は仮性愛煙家という感じがするし、家族を持ってバイクを降りるようなライダーも、仮性。最近のニュースにちなむと、雪が降りすぎているから・・・と変な理由でスキーに行かない贅沢者も、仮性。

真性マニア、真性エンスー、真性オタクの域をめざすのだ!
てな1年にしたいものだ。


三が日レクイエム

at 2006 01/05 23:24 編集

地元の初詣で名所といえば生田神社というのがあって、よくまぁこんな繁華街に!と感心してしまうような場所にうずもれている。
・・・ように見えて、実際には源平の時代から鎮座しているのだから、隣接する東急ハンズもネオン街も、あとから勝手にできてひしめいているだけ。

そんな場所がよすぎるのか悪いのか、この季節になると露店が何百軒と出て、あたり一帯はソースやらポップコーンやらの匂いが充満している。
初詣で客をあてこんでの商売繁盛でもあるし、今さら「露店メインおまけの神社」の実態をどうにか変えようにも、身動きできないくらい利権がグチャグチャになっているのだろう。

それにしても、正月の京都は行ったことがないが、大阪の天満宮も住吉大社も、奈良の春日神社も、もっと整然としていて、一応厳かな初春の雰囲気はあったぞ。

なのになぜ、わが地元じゃ正月早々、ジャンクフードとバカップルが街を「汚し初め」するかねぇ!!
と、ため息が出る。
ま、毎年恒例の「怒り初め」だから、怒りネタもなければないで寂しい気もする。

きのうの仕事始めから、街はビジネスモードに衣替え。
成人の日まで正月休みの僕は(これじゃ祝日の意味がないがな)、夕暮れの公園で取り残された気分だ。

なんでこう、日本人みな横イチで休んで働いて旅して群れるのだろう。
横イチが好きなら、いっせいに子づくりすれば出生率も回復して年金不安はなくなるのに・・・(他人事のようにしか言えない)。
紅白も去年並の低視聴率だったそうだから、価値観が分散するいい兆しかもしれないけど。


アルベルト・ホリデー随伴記

at 2006 01/04 09:43 編集

上北沢暗室職人が、18きっぷ消化を兼ねて兵庫県に遠征・・・というので、東経135°で落ち合った。
駅ナカのカフェで、職人のマニヤじゃなかったマミヤRB67をかちゃかちゃとリボルビングしながら、ひとときカメラ談義。いかにもガテン系カメラですなぁ。

この日の御予定が、姫路モノレール廃線跡撮影、団地の廃墟「点検」、加古川の某企業の社宅跡、とまぁ新年早々すばらしい濃度。
時間の都合で加古川は省略しまして・・・と惜しむアルベルト君は、よほど惜しかったのか、明石港で海鳥に石を投げてバカヤロー!!と遠吠えする、「ふだんは紳士」であった(笑)。

「魚の棚の活気を激写」が正月休みで空振りに終わったので、本場の明石焼きでまったりくつろいで、瀬戸内の海の幸のカケラぐらいは味わえたかな?

港に行くと、まぁオッサン二人だからロマンもへったくれもなく、フェリーの旅の醍醐味やら、中古漁船を買うべ?やら、つい乗り物談義に流れる。

「コンコルドの窓枠が展示されてるんです!!ぜひ見に行きましょう案内しますからっ」と航空博物館に誘ってくれているアルベルト君のことだから、嗚呼、これで空港にでも連れ添って行くと、激しく技術的な話になるだろう(軍用兼用空港なんか、目の色が変わるな)。

いやはや、今年もおマニヤさまの磁場から逃れられそうにない。
おまえこそ磁極だ!と陰口をたたかれそうだが。



海の男の初夢

at 2006 01/03 13:38 編集

ふと、初夢はいつ見る夢のこと?と思いつつも、元旦の夜は熟睡して夢のカケラもない。
よりによって元日から、レギュラー通りの「サイキック青年団」は下世話なネタ満載。これが子守り歌になって、深い安眠に落ちたのであった。
あぁ、元旦から邪悪な洗礼を受けてしまった・・・今年も清く正しく生きられそうにない。

そのかわり、けさは造船所を散歩する夢を見た。なぜか、大阪市此花区と場所も特定されている。
今年初めての夢だから、これが初夢か?

宝船の絵を枕に敷いて寝るといい夢が見られるとか、縁起がいいとか聞いたことがあるが、頭の中に船、しかも建造中ホヤホヤの船の下を、船底をじっくり観察しなら歩いた夢である。よほど縁起がいいことが、何かあるのだろうか。

または、「船出しろ」というお苦げなのか、「水難事故に遭うかもよ」という暗示なのか・・・どうすりゃええねん!!と悩まされる初夢なのであった。
港、港に彼女がいて・・・と、古めかしくもご陽気な筋書きの夢だけでも見られたらよかったのに(実話だと金と命がなんぼあっても足りんわい)。


年賀状vs年賀メール

at 2006 01/02 14:27 編集

大晦日の夜に年賀状を買いに行くと、中央郵便局は長蛇の列。
みな、似た者同士やねぇ・・・と勝手に仲間意識を感じていると、ほとんど年賀状を買いにきた客ではなかった。

家に帰って、正真正銘の元日に年賀状を印刷。未だにプリントゴッコで超アナログ印刷だから、インクで汚れるわ、印刷がずれるわ、印字がかすれるわで何枚かはボツになる。

なにを酔狂なことやってるかねぇ・・・
と、インクジェット年賀状の差し出し人たちは、あざ笑っているかもしれない。
心をこめているからです!
と言うつもりはないが、プリントゴッコの手間というのは、中途半端なものかもしれない。

本当にあらたまった気持ちで年始のあいさつ状を出したい相手というのは、両手で数えるほどいるかどうか。それぐらいだと、1枚1枚手書きしても「面倒」を感じないはずだ。

「ええぃ、PCで宛て名書きから全部やっちゃえ」と思う相手=その他大多数だろうから、この部分はメールに置き換わって行くだろうし、それでいいと思う。
メールだと動画までOKだから、かえって臨場感があるぐらいだ。「ケータイだけ族」なんかは、すでにそうなっているのではないだろうか。

といっても、赤ん坊のカラー写真でかでか年賀状をもらってもやるせないのに、何メガバイトものヘビーメールで「満1歳になりました」の赤ん坊バタバタ動画を送られても、もっと困る(笑)。
送るなら、「こうしてつくりました」画像にしてほしいものだ。
sabato財閥嬢にも転送して、採点してあげるから(笑)。


エアチェック冬の時代

at 2006 01/01 23:23 編集

昨日をふりかえる日記といっても、今日だけは「昨年をふりかえる」ことになるから、間延びした感じがする。
それに、大晦日は淡々と、バタバタと、平穏に過ぎて、2005年は去ってしまったから、これといって感慨もなにもない。

それにしても、大晦日から三が日にかけて、テレパルと180分ビデオテープをごっそり買い込んで特番を録画しまくり、正月明けにじっくりプレイバックしていたのは、すぐこの前だったような気がする。

ところが、最近ホントにつまらない。テレビもラジオも。
紅白の斜陽だけでなく、もう放送業界は「出尽くし感」にさいなまれているのではないだろうか。目新しい企画が何もない。
見落とすと惜しいとか、録画を愛蔵版にしたいとか、そんなプレシャス感のある力作がなくて、ただ騒々しいだけ。

気合いが入っている時代劇にしても、番宣を本編の何十倍垂れ流してまんねん!と言いたくなるほど舞台裏見せまくりだから、ドラマを見ているのか、「話題の俳優カタログ」を見せられているのか、わからんではないか。

・・・というほど、まともに見ていないのだが、これじゃー、年越しライブや旅行に出かけてしまう人が増えるわけだ。
今年も紅白を見ずに、かといって裏番組も見ずに音楽を聴いて年を越したのだが、紅白離れの次は、紅白の視聴率低下が話題にさえならない時代が来るのではないだろうか。

放送業界は、「ネットとの融合」も含めて、画期的に変わらないと、電波を独占してくだらない番組を一方通行で垂れ流しているだけだと、今以上には成長しないと思う。
そんなことを考えさせられる年末年始は、テレビもラジオも大好きな電波人間にとっては、やはりつらい。

ありがたいことに、某公共放送の帯番組をやっているアナウンサーから、例年のように年賀状が届いていた。
いかにも「社宅です」とわかる自宅住所が印刷されている。

この、「一回り兄貴」は、おしゃべりが大好きでラジオが大好きで、マンガが大好きな団塊の世代だ。
70年安保闘争世代でもあるこの方々が第一線を去った後、放送業界はどう変わるのだろうか。

いっそのこと、団塊パワーの置き土産(笑)で、あっと驚くレトロな番組を再現してくれないものだろうか。
ヤングオーオーとか、鶴光のオールナイトニッポンとか・・・
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