solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
2006年5月の日記
そっくりで賞

at 2006 05/31 23:13 編集

芸術選奨で文部科学大臣賞を受賞した和田義彦さんの盗作騒動、出るわ出るわの「ウリふたつ絵画」。
こりゃもう、「あちゃ〜!!」である。
おまけに、原作者の前では盗作を認めて、コトを荒立てないよう隠蔽工作もしていたそうだから、これはもう、1日でも早く土下座をして引退する方がいいと思うのだが、画壇というのはそうアッサリとはいかないようだ。

もともと画家は「ロゴスと言論の人」ではないから、疑惑を追及されて反撃しようとすると、どんどんキテレツなことを口走って傷口を深くしてしまうのが痛々しい。
「一緒にデッサンした仲なので、共通のイメージを持っている」
には、当のアルベルト・スギさんが「和田?知らんぞ」と言い捨てられるし、言うに事欠いて
「似ているのは、彼へのオマージュだから」
なんて名言(迷言)も飛び出した。
そのうち、追い詰められると
「絵筆を持った私の腕に頭に、アルベルトが降臨したのです。ヌォーーーッ!!」
などと、やりはじめるのではないだろうか。

もちろん、いくぶん真実が混じっていたとしても、この弁明を認めてはいけないのだ画壇は。
なぜなら、こんな苦し紛れの弁明で盗作が免罪されてしまったら、アニメやコミックなど中国でじゃんじゃんコピーされて、「これすぺて、日本アニメ界へのオマージュあるよ!」と言い訳されて終わってしまうから。
下手な言い逃れやカムフラージュ、すりかえ、しらばっくれ、自己弁護は、模倣犯にパクられるネタになるだけなのだ。

今回の油絵は、ごちゃごちゃいわずに並べて展示すれば、だれの目にも立派な盗作は明らかだろう。
おまけに、原作者より色合いが濃くて、上手に見える絵もあっやりするから(笑)ややこしい。
それほど画才のある和田画伯だからこそ、1からオリジナルの絵を極めたらいいいだろうにとも思うのだが、ネタを見ながら描いているうちに、「ぬぉ〜〜〜っ俺はアルベルト!!」と確信してしまうのやら?


村上ファンドーゾ

at 2006 05/30 22:52 編集

阪神株のTOBが、うまく功を奏するか・・・
「村上タイガース」問題は、にらみあいが続いている。
感情的に「村上、出て行け」と野次るタイガース・ファンも多いようだが(実際、シンガポールに逃げたけど)、さて、どっちが阪神電鉄にとって吉となるかは、素人の僕にはわからない。

結局、阪神は村上ファンドに支配されるか、ライバルに支配されるかになるわけで、阪急ホールディングスのいう「対等に経営統合」というのが社交辞令にすぎないことは、素人にもわかる。

村上ファンドは事業再生のためのファンドではなく、経営実務をするつもりはないようだから、それが吉と出るか凶と出るかについても、社内でも見方が分かれるのかもしれない。今までの経営に不満を募らせている社員、ライバルの傘下に入ることを嫌悪する社員なんてのも、いると思うのだが。

ライバルに乗っ取られるのと、電鉄経営の素人に乗っ取られるのと、どっちが惨めなのか。
国取り合戦の時代にたとえれば、城をバカ殿様に使わせるのと、宿敵に明け渡すのと、どっちが城を守れるのか?という難題みたいなものかな。

阪神と阪急は、やはりライバルでいてこそ、利用者にとっては楽しいし(鉄ちゃんだけか?)、経営戦略を競いあう原動力になると思うのだ。
経営戦略といえば、もし村上ファンドが阪神株をごっそり外資系航空会社に売って、たとえば「阪神の親会社、バージン航空」なんて構図になったら、それはそれでおもしろい。国内エアライン独占市場に切り込めるチャンスになるかもしれない。

僕が村上さんの立場なら、そんな展開を画策するぞ。
実際、「物言う株主」を自称しているんだから、ただの人騒がせではなくて、変な閉鎖市場に風穴を開ける株主になってほしいものだ。
だから、本気で狙うべきなのは、NTT牛耳る電話業界と銀行業界ではないのかな。ぜひ、かきまわしてみせてほしいね村上さん!


シーバス利がある?

at 2006 05/29 22:37 編集

不健康な週末である。
「晩酌」の代わりを土・日にやれば、「土酌」とか「日酌」とでもいえばええんかいな?
・・・と、どうでもいいことを想像しながら、やはりブレンデッド・ウィスキーの決定版はこれでしょう!!ということで、シーバス・リーガルに手を出した。これまた安いんだから、笑ってしまう。

下手するとボトル1本あけてしまいそうなほど、口当たりがいい。
それでも、香り高さでは、バランタインが好みかな。
というわけで、ウィスキーをウィスキーで割って飲んでしまそうな勢いだ。オソロシい・・・(笑)。

洋酒、舶来品などが、どことなく高級感で光り輝いていて、ニッカでもサントリーでもないというだけでウィスキーが祝祭気分を感じさせてくれた時代というのは、貧しくても幸せだったのかもしれないなぁと思う。
こう何でも安くなってしまうと、手に入れた喜びも、ボトルから立ち昇るオーラも乏しい。
すぐ手が届く幸せは、実は薄いんだろうね。
ゴクッ!!


ぶんすうのおべんきょう

at 2006 05/28 13:20 編集

社会保険庁の年金加入率偽装は、あまりにも幼稚な発想だから、こんな「カンニング」レベルのいんちきをしでかす官僚のIQが恥ずかしいし、大騒ぎしているのも恥ずかしい。

分母をいじくれば率がよくなる。
・・・こんなの、何十年も前から、受験ビジネスが「合格率」とやらで当たり前のように使ってきた手口ですがな。最近も、法律関係の予備校がやらかして、摘発されていたっけ。

「100人も生徒がいるのに、10人しか合格者が出てない!どうしましょう教務部長」
「90人は生徒じゃなかったことにしろ」
「そんな無茶な!」
「うーむ、そしたら特別クラスというのをつくって、10人はそこに在籍としとけ。なら特別クラスは100%合格だ」
「1回だけ模試うけた外部の子が合格してるんですが」
「んー、それ分子に上乗せしとけ」
「ウホッ!これで100%突破ですね部長」
「ヌハハハハハハ」

とまぁ、スクールビジネスの分母の絞り込み+分子の拡大は、こんなふうに行われている。

年金だけでなく、健保も延滞や減免がずいぶん多いようだから、「国民皆保険制度」の建て前と実態は、想像以上に差があると思う。
NHK受信料の「納付率」も、分母は怪しいぞ。
ワンセグやカーナビだけでテレビを見ている人もいるだろうし、老人施設や病院で見ている人もいるはずで、全部カウントすると分母はうんと増えて、未納率・未契約率は相当な値になるのではないだろうか。
あと、加入契約してるが何年も延滞中とか。

ったくもう、幼稚なインチキで国民をなめてはいかんよ、役所とNHKは(あ、同じか)。
所得激減とか、ちゃんと理由のある社会保険の減免措置はしかたないと思うが、分母をきっちり算定しないと、制度そのものが本質的に不公平をはらんで、信頼を失うだろう(もう遅いか?)。

それにだ。税金も社会保険も、一定所得があれば個人単位で負担することになっているのに、NHK受信料は世帯単位というのが、どうにもこうにも納得できん!
とまぁ、社保庁への矛先がついNHKに飛び火してしまう。

しょせん、役所仕事は「ことにする」で処理されて、世の中は「そういうことになっている」で回っているのだろう。
政府は国民を守ることになっているし、夫と妻は愛しあっていることになっているし、そういうことにしておかないと変なレッテルを貼られてしまう。

どうして?ほんと?
と問いつづける子供の感性は、大切に守りたいと思う。
あの「週刊こどもニュース」のアナウンサーは、NHKをやめてフリーになったようだから、公共放送のウソとか、民放の弱点を、ネット上の「池上放送局」でぶちまけまくってくれたらアッパレなんだが・・・


サバイバルの現実

at 2006 05/27 21:32 編集

エベレストに両足義足で登頂した登山家の、溌剌としたスマイル写真には感動したが、その後ぶつけられた非難の顛末にも感動した。
頂上近くで遭難している別の登山者がいたのに救助せず、見捨てて帰ったのは、倫理に反する!という難癖である。
まるで、山を知らない人が机の上で憤慨している、生徒会レベルの倫理ですなぁ。

一般に、「冒険」ゾーンに入りそうな登山だと、チームを組んで何段階かのキャンプを順に設営しながら、登れそうにない登山者は途中で帰らせるのが通例になっている(と、僕は思っていた)。
でないと、「足手まとい」が全員の命を危険にさらすから(ワールドカップサッカーの選手選抜も、同じ理屈だと思う)。
足手まとい・・・といっちゃ気の毒だが、別に死刑宣告するわけじゃなし、「また鍛えて再挑戦しましょう」というだけの話。

ちょっと日帰りハイキングぐらいでも、途中で「私、もうダメ」とギブアップしそうな人を、動けなくなりそうな場所まで連れて行くのはリスキーだ。「じゃー、さよなら」というわけには行かないから、責任者が連れ添って送り帰さなくてはいけない。
「そんなことまでしていただくのは申し訳ない。わたし一人で帰りますからっ!!」などという、わかってない人のことを、足手まといというのだが。

僕はヒマラヤなんか知らないショボいトレッカーにすぎないが、自分の身の安全を考えるのに精一杯の極限状態で、ヒト様を助けようと考えると、二重遭難へまっしぐらだろう。
それに、遭難者を救助するのは登山者のモラルか?・・・といえば、当たり前のようで当たり前ではない。

一瞬にして、常識が非常識に変わってしまうのが、大自然のこわいところだ。助けたいけど助けるわけにはいかないこともある。
たとえば、上にいた仲間が落石もろとも落ちてきたとき、受け止めて助けようと考えると、そろって転落死するから、身をかわすしかなかった・・・そんな非業の遭難譚を、山小屋の夜に聞かされることもある。
人命救助は、街でも山でも海でも人間として当たり前のことで、ただし「できる範囲で」としかいえないのだ。

今回のエベレスト登頂&遭難ニュースで救いだったのは、亡くなったデビッド・シャープさんの御両親の姿勢だ。
「息子に酸素マスクをあてるまでしてくれて、感謝に堪えない。登山者の使命は人命救助ではなく、自分を守ることですから」とコメントしているそうだ。
あぁ、大人じゃな〜!!と感動してしまった(涙)。

でも、これが「勝ち組・負け組」が鮮明になる社会の原理とつながっているわけだから、複雑な気分ではある。
「できる人も、できない人も、みんな登頂」なんて社会は、幻なのか?本気でめざすべき社会なのか?


キヤノンよ、おまえもか

at 2006 05/26 22:51 編集

あぁ・・・キヤノンも、フィルムカメラから撤退する。
今年になって、ニコンに続いく大メーカーがフィルムを見捨てる(ニコンは完全撤退ではないけど)発表をしたことになる。寂しいねぇ・・・。
キヤノンがいうには、新規の製品開発は採算が合わないということで、それはそれでわかるのだが、新製品はいいから、メンテナンスぐらいは末長くフォローしてほしいものだ。

で、ビッグ2が撤退すると、フィルムカメラを買いたい人が、ニコンとキヤノンが握っていた陣地に入ると、さてどのメーカーが受け皿になるのか。
コシナなんてのもがんばっているし、レンズはライツの豊富な資産を使えるから、賢明な選択になるかもしれない。

で、そのライカは、ちょっと首をかしげるようなビンテージ路線を展開してて、なんじゃこりゃ?と思っていたものだが、もしかしてこれ、団塊世代をターゲットにしているのかも。
さて、団塊サマサマとなるのか。
ちょっと期待したいところもある。「やっぱりフィルムを残したいですな」という感性は、フィルムカメラ業界の救世主となるかもかもかもしれない。
そば打ちや陶芸のブームとモノクロDPEなんてのも、なんとなく地続きな感じがするのだが。

がんばれ団塊!
あなたたちが、FDレンズを、OMレンズに光を当てる(通す)のです!!
・・・でも、「子供が出て行ったマイホームを売って、ハッセル・フルセットとかニコンF1けたシリーズをそろえる」なんてことをされたら、相場が上がりそうで不安。
だから、値切りもがんばっていただきたい(笑)。


またひとつ消灯

at 2006 05/25 22:58 編集

例外的に、本日日記。
大阪で夕食をとって帰ろうかとも思ったが、何げなく、神戸まで帰ってから、以前の職場近くの喫茶店で簡単な夕食と決定。
いつも、まったりとコーヒーを飲んでいると2時間で閉店という時間に来ているからガラ空きなのだが、今夜はいやに込み合っていた。

そういえば、ここで食事するの初めてやな〜と思いつつピラフをいただいて、ふと壁を見ると、
「今日で閉店。長年のご愛顧ありがとうございました」
と貼り紙が!

おぉ、なんで!なんでじゃー!!
と叫びそうになったではないか。
たしかに経営者ご夫妻は高齢で、引退を決めたようだから、それもしかたないとはいえ、無性に寂しい。

近ごろ珍しく喫茶店らしい喫茶店で、ギシギシ鳴る木の床も風情があったし、くたびれたソファー席は座り心地がよかった。
今夜も何かステージを見ての帰りなのか、楽器を持った客が出入りしたり、隣席のグループは演劇談義で盛り上がっていた。

あぁ、こんな貴重な文化空間が、また1つ減る・・・と僕が嘆くのも変か。この近くの舞台から流れてくる客も、ここが閉店すれば別の店に流れて行くだけのことだろう。

BGMは、ショパンの悲しいワルツ34番、そして華麗なる大円舞曲へ。
でも、この最後の夜だけの喧噪で、かき消されかけていた。
そして、そのにぎわいも間もなく23:00に消える。

減価償却できていたら、固定資産税だけ負担で、居抜きで貸してくれないいものだろうか。カメラ喫茶にするか、ラジオ喫茶にするか、執事喫茶にするか、勝手な夢だけモヤモヤと広がる。
おそらく、経営の厳しい現実は、一吹きで淡い夢(何が淡いだ)をかき消してしまうだろうけど。

ともかく、ご苦労さんでしたね喫茶「迎賓館」!!


やり直せる方がいい

at 2006 05/24 23:11 編集

きのうの続き。
「もうあかんとなった夫婦は、がまんせず別れる方がいい」といえば、すぐ「我が家の危機」を感じるほど、今どきの家族というのは脆弱なのだろうか。
何を言われようと、世間で熟年離婚が増えようと、不倫がはやろうと、「うちは大丈夫じゃいハッハッハ!人は人、うちはうち」で、悠然と構えていればいいだろうにね。

臓器提供意思表示カードも、選択的夫婦別姓も、それがいやな人はちゃんと拒否できるようになっているのに、まるでオール・オア・ナッシングのように反対する動きというのは、不思議といえば不思議。

今は、「別れちゃいなさい!」が売りの、みのもんた調の即答人生相談がはやっているようだから、冷静に考えないと、妙にもっともらしいかけ声が通ってしまうのはこわい。
これも、小泉ワンフレーズ政治が日本列島を覆っているせいだろか?

不安要因は、「超わかりやすいワンフレーズ」だけではない。
古くは失楽園から、今の熟年離婚のような罪つくりなブーム(笑)、法制度や税の改革、天変地異、そして病気や障害など、いろんな大波小波にさらされて、家族は試練を受ける。まるで、リトマス試験紙を日めくりしているようなものかもしれない。
それで強くなる絆もあれば、もろく崩れて行くはかない縁もあるというだけの話。

もちろん、ややこしいことなく平穏に長生きしてポックリ永眠できればハッピーだろうけど、そんな幸運はまずない。
ならば、試練は早いうちに経験してしまうのも、人生の引き出しになって、後々の糧になるかもしれない。
・・・・と、前向きに考えるとしましょう、離婚も再婚も独身も選択しにくい社会よりは、まだましなんだから。


苦い幸福

at 2006 05/23 23:43 編集

「離婚が増えるのは、いいこと」と発言したら、匿名のクレームをもらった。Q&AをアップすべくAを書きながら、つい考えさせられた。
両親の離婚を経験した同じ立場でさえ、179度も見方が違ってくることがあるようだ。

だれもが祝福する結婚 と、
だれもが納得する離婚 があるとして、その間にはバリエーションがさまざま。
そして、
仮面夫婦でも離婚してなければ幸せという人もいれば、
仮面夫婦なら離婚してくれれば幸せという人もいる。

感じ方も人それぞれなら、家庭の姿もさまざま。それぞれの幸福の形があるし、不幸の形があるから、一般論は限界がある。
それに、一般的に「離婚は悲劇」と思われてきたからこそ、できずに苦労している弱者というのは多い(代表は主婦と子供だ)。
だから、夫婦の形を守ることに執着した仮面夫婦や、だれか一人の忍耐で持ちこたえているような家族は、いっそ解き放たれた方がええんちゃうの?と素朴に思う。
ましてや、子供の命を危険にさらすような親は、1日も早く隔絶すべきなのだ。これは異論がないと思う。

難しいのは、いい親の離婚。大半がそうではないだろうか。
子供にとっては、楽しい団欒の空気や家族旅行の思い出が脳裏にある――いや、その中で子供の情操は育ってくる――から、それが二度と戻ってこない家族崩壊はつらい。いくら理性で割り切って、「人生こんなもの」と考えても、理性の裂け目からとめどなく涙が吹き出すこともある。

けれど、機械の修理のように、人間関係の亀裂は修復できないものでもある。
たとえ亀裂の原因が明らかで、それがきれいに解決したとしても、時計の針を戻すように、「争い前」に戻って団欒再生・・・というわけにはいかない。人間の刻む時間の流れは、単に均等な年月日や分秒ではない「歴史」なので、やりなおせない。

起きてしまったことは、すべて、常に「とりかえしがつかない」ことだから、それが不幸なことなら、未来への悪影響を最小限にとどめることを考えるしかないと僕は思う。
過去の不幸がトラウマになっている人に、「こうすべきだった」と言ってもしかたないし、今を肯定するしかない。
それ以外に、気の利いた受けとめ方ができそうにない。反省。


久々おばちゃん

at 2006 05/22 18:33 編集

職場近くのなじみの定食屋に久々に寄る時間ができた。体調を崩して休職しているという乙女25歳が半径5m以内にいたので、「1食で15品目はいってる定食を食って、ファイト一発」と誘って連行した。

何カ月ぶりかの店に入ると、おばちゃんが「あらま〜どっかで見た顔やこと」「あっら、美しい女性つれてっ!!」と萌えながら喜んでいた。今まですみませんでしたねぇ、むさくるしいのが一人で。

妖しく怪しまれつつ(笑)差し向かいで合計30品目いただいて(合計しても意味ないが)、幸せな満腹感で「あー、これで今日は晩飯いらんぐらいやね」と納得しあって、きっぱり別れたぞ。
別にきっぱりしなくてもいいけど、とにかく意地でもきっぱり別れたからね!

その後いきがかり上、僕は地元で中華定食屋に吸い寄せられて夕食をとることになった。
ここにも、なじみのおばちゃんがいるから、一瞬「あれっ!大阪からワープしてきたか?」とも思う錯覚におそわれてしまった。
それほど、定食屋のおばちゃん像というのは似ている。「笑顔、働き者、150cm」が共通項。

この遺伝子を受け継ぎながら、すくすく育った御令嬢が、「笑顔・働き者・170cm」の藤原紀香だったりすると、萌え上がるね確実に。もう話は勝手にトントン拍子である(=暴走気味)。
おかーさん、素敵です!
おとーさん、一緒に山へ!
で外堀を埋めて行く作戦が、果たしていつ功を奏するか・・・。
一人で勝手にできあがっているだけか?


苫小牧てんてこまい

at 2006 05/21 16:38 編集

苫小牧市長が、酔ってスナックのママ(?)に「お触り」したというので、自慰を開陳!いや辞意を会見で明らかにしていた。

その記者会見の場に、ちらりと映っていた弁護人ふうの女性を、僕は懐かしく思い出してしまった。たしか社会党の国会議員で、道知事選挙にも出ていた伊藤秀子弁護士ではないか。
弁護士会とも闘っていたりする闘争派のようだが、この伊藤女史と、なんと女房を右と左に従えて会見やってた市長、あなたはマザコン?(笑)

その女房が、涙声でこぼす夫の痴態も、まぁご本人にとっては恥辱だろうが、見てる側としては笑ってしまった。

シャツにキスマークをつけられて帰るのはしょっちゅう、あるときはペンで女性の名前や落書きまで書かれていることもありました・・・

って、いじめられっ子の小学生じゃあるまいし、いいオヤジがへべれけで「落書きされるがまま」というのも、なんだか御陽気だねぇ。書く方も、酔わせておけば市長に落書きしてお咎めナシなんだから、たぶん楽しいこと楽しいこと。

そんな笑われ役の見返りに、「触らせてくんねーか」というノリだったのかもしれないが、もちろん強制猥褻は罪ではある。
ただ、会見で「500万円の示談金を要求された」と打ち明けるのは、うかつなのか、ケツまくる覚悟の暴露なのか・・・?
いくら被害者でも、示談金を要求する(払わないと被害届を出す)というのは、恐喝罪スレスレの恫喝ではないのかな。

それに、今まで触られもしながら金を落としてくれるお得意さんとして引っ張ってきたなら、「お触りぐらい許される親密な仲」と勘違いさせる一因をつくったといえなくもない。
「触らせてくれないなら、以後この店に金を落としてやらない」と脅していたなら、それはそれで罪だろうけど。

酒場のトラブルというのは、だれも正確な事実関係が語れないものだから、どうしても水かけ論になってしまう。
いっそ市長や知事のような人限定の「会員制無礼講サロン」みたいな店をつくればいいと思う。クラブ「蝶舎」とかね。

アメリカには、学者センセイのための学会秘書派遣サービスなる
ビジネスがあるらしくて、要はデートクラブのようだ。学会で遠くへ行くとき随行して雑用や通訳をするというのが表看板で、雑用には「いわずもがなのオプション」がついていたりする。

もちろん、雇われる秘書というのも、仕事を了解した上での受託だから、よほど犯罪的なことでなければ、「仕事」をこなして、訴えたりしない(だから、あまり表立った事件として報道されない)。

それが日本では、たとえば研究室秘書を学会に随行して添い寝を強要した(だけで収まらなかっただろうけど)というので、京大を追われ仏門に入り、最期はオーストリアで客死した教授がいたように、身近なところで怪しげなことをして事件になるお偉いさんが多い。
仕事上で親密な関係と、オフで親密な関係というのは、いっしょくたにしてはまずいし、危機管理能力という点で、結局「仕事のできる大人」とはいえないだろう。

そう考えると、あくまでもフィクションではあれ、財前五郎は第一外科のナースとできてしまうことはなかったから、えらい。
変な感心をしてる場合じゃないか。

このさい、やめる苫小牧市長は懲戒を免れて辞職扱いに持ち込めば、退職金をスナック「苫小牧市蝶舎」開店につぎ込んで、地元に還元したらいい。「落書き自由」を売りにしてね。
もしかすると、「○○会館建設の入札は○○万円で**土建が落札するよ」てなインサイダー情報まで書かれたりして、談合事件として明るみに出れば、元市長が落書きされたままの間抜けな姿で「証拠品」として(笑)出廷したりすることになるだろう。
書かれ放題のさえないオヤジも、役に立つことがあれば、捨てたもんではない。

それに、今回のお触りは「ここまでするか!!」の悪行ではなく、市長の地位があるからこそ歯止めがかかっていた結果だとみれば、ただのオヤジになってしまうと歯止めがなくなるよ。
心を入れ替えてメイド喫茶に萌える楽しみにでも目覚めてくれたら無難なのだが、そう考えると、女子プロレスや宝塚歌劇にはまっていた堺屋太一元経企庁長官(大阪万博の立役者)は、「萌え」の大先輩だったということか?


ストラスアイラ

at 2006 05/20 10:50 編集

土曜日まで出勤のイレギュラー勤務が、やっと今日で終わる。
ちょうど週の真ん中あたりが休みだとひと息つけるのだが、そうもなっていないので、「命の水」を充電して勤労に励む。

「命の水」は、ウィスキーの別名だとか。
同じ麦からできるビールは、とりあえず即効で陽気になれるが、ウィスキーはカッカと熱くなる感じ。だから、山岳救助犬のセントバーナードは、ウィスキーの小樽を携えて遭難者に与える伝説があるのだろう。

今月は、ストラスアイラに食指を伸ばしてみた。
やはりシングルモルトは気高いというか、ノーブルな感じがする。スノークのような口調で(吹き替えは広川太一郎)「だれにでも好んでもらわなくてけっこう」と、整然とすましているかのようだ。
たしかに、個性が強い。ブレンデッド・ウィスキーが甘くまろやかに感じるほど、ストラスアイラは尖っている。

地元で、妖精が出ると言われる湖の水を仕込みに使っているそうだが、たしかに「男酒」ではなく「女酒」である。しかも、切れ味がシャープな天海祐希(まだ残っている)。

英国の酒飲みは、ウィスキーのチェイサーにビールをあおるそうだが(本来の目的である酔い鎮めというより、相乗作用になってしまうなこりゃ)、僕はストラスアイラのチェイサーに、笑いたくなるほど安くなっているバランタインをグイグイやっている。
まるで、シングルモルトはイントロで、ブレンドが本編みたいなものか?

存分に堪能しても、目覚めはさわやかで、安眠を約束してくれる妙薬みたいになっている。
あぁ、いかんぞ、いかんぞ!こんな酒浸りは。


ズバリすっぱ抜くわよ!

at 2006 05/19 22:55 編集

天海祐希がニセ占い師を演じるドラマに、リアルニセ占い師(笑)がかみついた。

ニセじゃないわよあんた!!

とでもいいたいのだろうか・・・でも因縁つけたってことが、何か後ろめたいところに着火したことをうかがわせる、とてもわかりやすいリアクションですな。

そんなドラマも、占いおばさんの番組も見ない僕は、いざこざの半分しか楽しめていない。ちと損だな。

占いといえば、ずいぶん前に、本屋にずらり並んだ文庫本の中から1冊選んで、「占ってあげる」と申し出た小娘がいたのを思い出した。
その判定によると、僕は水星人だったか土星人だったか、ともかく地球人ではないことがわかって、それが今にして思えば細木和子の占いだった。てっきり、自分はニャントロ人だと思っていたのに。
まぁ、何人とでも勝手に決めとくれ、と開き直って、表向きは「占いに寛大な人」を演じるのが、大人のたしなみというものかもしれないな(笑)。

しかし、ペテン占いを暴露するジャーナリスト役に、天海祐希は最適任だ。
ほぼ日刊イトイ新聞で、「おいら」を名乗ってエッセイを書いていたような気がするが、さっぱりした度胸があって、弁護士役やジャーナリスト役がよく似合う(藤原紀香も、いけるかもしれない)。
この調子で、次はスピリチュアルなんとかのペテンをすっぱ抜くようなドラマも、演じてほしいものだ。

よもや、それが縁になって天海祐希が江原祐希になってしまうなんてことはあってほしくないが、それもありえるのが芸能界だから、うかつに提案はできない。
んー、でも闘ってほしい。


内河秒読み?

at 2006 05/18 22:57 編集

やっと小嶋社長がつかまった。
警察も、とろいのか慎重すぎるのか、それとも「今か今か気分」を高めて国民のハラハラ感を引っぱったわけか?

たった1件の販売で詐欺容疑というのも、いかにも別件逮捕くさい。
もし3週間ごとに、「この物件も詐欺容疑で再逮捕だ」なんてことを続けると、半永久的に留置できそうだ。それほど、「被害者」は多いから。

あの、とぼけた木村建設社長もつかまったし、姉歯さんは「得度」して(笑)被告席に立っていて、こう関係者が一網打尽にされているように見えると、「なんで、あの爺様が・・・!?」と思う国民の矛先は、やはり、あの総研の内河社長だ。

こう外堀を埋められて行くと、ご本人も少しは身の振り方を考えているかもしれないが、鉄面皮のいい見本みたいなキャラクターだから、しおらしく頭を下げることなど、ないだろう。
そのへんは、あのゴージャス小嶋社長の方が、「折れる」「堕ちる」姿もインパクトがあって効果的だ。姉歯さんなんか、最初からションボリしてるしなぁ・・・(笑)。

しかし、いまだ未開の闇は、伊藤元国土庁長官が切り口になりそうな政界ルートだろう。
その方が絶対に本丸のはずだが、姉歯、小嶋、篠塚支店長、そして内河・・・と強烈な役者諸兄を、さんざん生中継で見せられたから、「味気ない政界ルート」は人目をひかないだろう。
それが残念といえば残念。泡盛の後のチューハイみたいで、気が抜けてしまうぞ。

とはいえ、伊藤元国土庁長官というのも、いてもいなくても、どうでもいいような冴えないキャラだから、あっさりトカゲの尻尾にされてしまいそうな気もする。
どこをつつけば、膿が噴出するように「政界デトックス」できるのだろうか。


日本の38度線

at 2006 05/17 23:13 編集

韓国民団と朝鮮総連が和解!
というのが、どれだけ大ニュースになるのかピンとこないが、吸収合併というのでもなさそうだ。
今さら対立しあってても無益ですな、ここは朝鮮半島じゃないんだから仲良くやりましょう・・・という空気が、自然に雪解けに結びついたのだろうか。
だとすると、いい動きだと思う。それぞれ民俗団体として共存共栄して行ければいい。

そして、この日本が、半島統一のシミュレーションの場になるかもしれない。
ムスリムとユダヤ人が共生しているのも、遠く離れたアジアの島国のいいところ。
これが逆に、海外に行くと共産党員と創価学会員も在外邦人同士として、少しは仲良くなるのではないか?・・・甘いか?

同じ民族の溝といえば、台湾と共産中国の関係も、個人的には気になる。もし、今こじれている(干渉されているだけだが)靖国問題が収拾しても、「台湾をどう見るか」について、共産中国は蒸し返してくるだろう・・・というか、靖国より古い問題だ。

こちらは「38度線があるかないか」だけの明解な問題ではなくて、北京と台北に政府があるのに加えて、華僑パワーという世界的なプレゼンスもある。
台湾の合併だ独立だという話になると、これも火花が散ることになりかねない。沖縄のすぐ隣りで、だ。
こんなアジアのパワー・バランスの難しさを考えれば、民団と総連の和解は「やっとこさ」な感じもするけれど、最初の一歩ということで、日+朝+韓=キムチ共和国をめざしていただきたいものだ。


祭り囃子を背に

at 2006 05/16 18:59 編集

そういえば、地元で神戸祭りというのがあって、知らん間に終わっていた。
先週、立ち話した大家さんは、「あのサンバチームの大胆なの、恥ずかしいてあきませんわ」と笑っていたけれど、ブラジルあり阿波踊りありバトントワリングありの、まぁ「何でもありパレード」が売りの催しではある。

何でもありということは、「何もない」のと紙一重で、地元民でもふと冷静になって「で、この祭って、何なの?」「これぞ神戸祭というツボは何?」と思ってしまう面もある。
ともかく何か賑々しくやって人が集まれば、その日だけは店の売り上げも出るだろうし、巨大なホコテンを練り歩きたいパフォーマーにとっては晴れの舞台に恵まれるわけで、まーいいんじゃないすか?と遠目で見てしまう。
この距離感は、われながら少し寂しい。

こんなふうに、同じ区で、100万人の観客が集まってやっているにもかかわらず、妙に実感が伝わってこない、透明感のある(笑)催しではある。
おまけに歴史の重みも伝統民俗テイストも皆無な珍しい祭だから、いっそコスプレ大パレードでもやればどうかと思う。すると全国から「デジイチ」カメラマンが押し寄せて、おそらくトータル何億枚という画像を全国に持ち帰ることになるのだろう。
いまどきのお祭りは、デジカメ買ったが撮るものがないミドルやシルバーにとっては、「素材の数々」が流れてくるような場なのかもしれない。

そうなって行くと、カードの画像をその場でDVDに焼いて持ち帰れるプレスセンターみたいなブースもできれば便利でありましょうな。
沿道の屋台も、フランクフルトやポップコーンより、圧倒的に単価の高いSDカードとか、充電済みエネループ電池なんてのを涼しげに売ってたりする(笑)。

すでに、個人的に「重装備」で出動して、お仕事に励んでいるカメラマンというのは昔からいたもんな。キャリーカートとかカメラマンリュックに「兵器」を装填して、人込みの中あちこちぶつけながら(いててっ!!)陣地を移動するマニアが。

祭以外でも、花火大会でも各種のストリートイベントでも、催しそのものに、もう新しいコンテンツはない。むしろ、シューティング系、ワッチ系、ナンパ系etcetc・・・の魑魅魍魎の生態を見ている方が、時代を反映していておもしろい。

中には、よからぬ動機で人込みに出勤するやつもいるようで、警備スタッフの視線や連携、駆け引きみたいなものが垣間見えることもある。僕には、その目線が実線で見える(いや別に犯罪者ではないけど)。あ、あのおまわりさんの目線は、20m先の観客がかまえたカメラの液晶モニターに刺さっている!!とかね。

こんな土俵際というか、場外乱闘というか、「本編の周辺」を読み解くのが、社会学だったりするのだ。・・・と、もっともらしく言うと、もっともらしい(笑)。

祭の警備体制を調べるマニアもいて、これはコンサート会場の外で「ここは何MHz使ってるんだろう」と、広帯域受信機でスキャンなんぞやっているマニアと地続きである。
そんな世界など、わたしゃ無関係だからね・・・
といいつつ、実は紙一重なのかもしれない。


マイ・ウェイ、マイ・ペース

at 2006 05/15 22:52 編集

めずらしく、ヒトサマを率いて裏山お散歩コースへ。
運動不足なので・・・という男女二人は、400m程度の登り下りに、ゼーゼーハーハーいいつつも、なんとか無事に下山してきた。

雨上がりの山は、新緑がまぶしかった。
藤の花、つつじの花、鳥の声、あふれる紫外線・・・春の山は命にあふれている感じがする。あぁ、いいねぇ。グリーン・シャワー!!
ときどき立ち止まって息を整え、さわやかな緑風と紫外線を浴びる。

グループで歩いているハイカーの静かな歓声も、すれ違う見知らぬハイカー同士でかわすあいさつも、ある種さわやかな人の輪を感じさせてくれるから、一人で歩いていてもホノボノと楽しい。
今回は「ひとり自然に親しむ不安の主」に応える散歩を企画したのだが、まぁたしかに「女子単独自然徘徊」は勧めたくないものの、やはり一人で一通りの経験をして身につけるしかないことも多いのが事実。
それに慣れるか、懲りるか、開眼するか・・・。

一人で旅に出ても、自然に仲間ができるものだ。
そもそも学校も会社も一人で飛び込むものだから、別に誘い合わなくても気楽に覗けばいいのが道楽の世界だと思う。
僕も、関西から一緒にスキーに行く常連仲間より、現地で落ち合う仲間の方が多くなってしまった。
ただそれは、地元で嫌われているせいかもしれなくて(笑)、さんぜんと輝いて見える一匹狼への道は、なかなか遠いのだ。


グキッ!!

at 2006 05/14 11:54 編集

ゴジラ松井のけがは、画面でリプレイを見るたびに、
イタタタタタタタタタタ!!
と、もらい泣きしそうな場面だった。ありえない方向に、手首がガクンと曲がってたもんな。何度もプレイバックしてほしくないいシーンだ。
本当に、お気の毒。

連続試合出場の記録も途切れてしまったわけだが、あのトメさんは、いい言い方をしていた。
「初めての試練」だと。

なるほどねぇ・・・記録が途切れて「終わり」ではなくて、仕切り直して1から再スタートと考えればいいわけだ。
それに、たしかに連続試合出場記録は立派だが、裏を返せば「記録を断念する雪辱は未経験」ということなのだ。

成功し続けるだけでなく、中断したり地に堕ちたりのマイナス経験のあるヒーローの方が、なんとなく人間として大きいなぁと思ったりもする。不思議なもんだ。

「俺は禁煙を何回もやってるぞ」というのも、こんな理屈なのかも(笑)。
 


いれてちょーよ

at 2006 05/13 16:29 編集

最初ゲラゲラ、あとでヒヤヒヤ、実はハラハラするニアミスに、やはり笑ってしまった。不謹慎ながら。

名古屋市営地下鉄の運転士が電車を回送中、客室に忘れた手袋を取りに出たらドアが締まってしまい、車掌が非常ブレーキで止めるまで無人で走っていたそうだ。
駅に入って停まったそうだから、ホームで待っていた客は驚いただろうねぇ。無人電車が入ってきたんだから(しかも、バツの悪そうな顔をした運転士が客室にいる!笑)。

巷では、ホテルで裸で放り出されて、アラどうしましょう!!
というヘナチョコ男の緊急事態はよくあるようだが(なんだか、志村けんのギャグにも、こんなのがあったぞ)、そんな気分ではなかっただろうか、名古屋の運転士は。

もちろん、そもそも裸になっても鍵は手放すな・・・じゃない、電車が走っているとき運転席から離れるのが間違いなのであって、これが飛行機のパイロットなら、ただごとではすまない(志村けんには、操縦士コントをやってみてほしい)。

最近は経費節約でワンマンカーも多いから、もし車掌がいない電車で、持ち場を離れる間抜け運転士がいたら、どうなっていたか。
乗客がいて、河村たかしみたいな運転士もなぜか乗客席にいたりして、
「アラ、運転士さん、なぜここに?」
「いやー鍵かかっちゃったもんでよー、次の駅で降りて外から入るしかないんだがも」
「次の駅って?」
「止まらなくなっとりますけん、博多まで行くしかありませんな」
「そんなー!!」
というのも、なかなかほほえましい。
もちろん、払った運賃は払い戻しで、珍しい無人特急にたくさん乗れて、おまけにホテル代まで出してもらえるかもしれない。
そんな発想は、鉄分が濃すぎるせいか?
あ、「あそこの前党首」は、撮りテツだったな。


相互マスターベーション業界

at 2006 05/12 22:05 編集

中央青山監査法人が業務停止処分・・・って、どこか似てるなぁと思ったら、建築確認を民間会社がやっているのと、目クソ鼻クソではないのかな。
民業は、相互監視と自己チェックでやってくれ、行政は介入しないから。
と見えて、内実あのイーホームズの役員にも、国土交通省からの天下りが巣食っていた。会計監査の会社に、財務省や金融庁からの天下りがいてもおかしくないよね?と、国民は素朴な疑問を持つわな。

企業会計は詳しく知らないが、国内の監査法人にチェックしてもらわにゃいかんものだろうか。
外資系の銀行をシャットアウトしている日本談合共和国だから、監査法人が国内で業務独占しているとしても不思議ではないけどね。

もし、「どこに発注してもいいよ」ということなら、価格とサービスでしのぎをけ削っている海外の監査法人に決算書や財務諸表をデータとして送って、監査をしてもらえばいい。
ってわけにはいかんのか?

いま身近なところでは、駐車違反が民間委託されようとしているが、結局は、民間といっても警察OBが天下っている会社が、小銭稼ぎの道を開いてもらうだけの話。
規制緩和や民業活性化というのも、かえって「官」の民への間接支配が強まることになりかねない。
そして取り締まりの現場では、公務執行妨害事件や贈収賄が後を断たないと思う。

かといって、政府が許認可権を取り戻して強権を発揮して下さい!!というわけにはいかない。
どうせなら、「○○免許財団」みたいなのをつくって業務外注を受ける方が、かしこいのかもしれない。そもそもは介護事業所やケアマネージャーというのも、似た発想でできた制度だしね。

会計監査が民間委託されているように、そのうち「勝手に軍隊」(これ三島由紀夫がやった)、「勝手に公安」(これ暴力団)、「勝手に新薬を認可する会社」(これからでかいビジネスチャンスになりそう)・・・なんてのが、どんどん出現するかもしれない。
国はチェックできない。

では、業界内での自主規制と相互監視は正常に機能するか?
そんなこと、できるかいな。
市場競争になると、「あそこの検査はユルユル」なんて評判が立つところが仕事をたくさん受注するに決まってるんだから。


福祉D・I・Y

at 2006 05/11 23:23 編集

連休明けの今週から、しばらく土曜日までみっちり仕事で、疲れがたまりそうな予感。
疲れるといっても、足腰とか肩凝りでもなく、気が滅入る世界をこれでもか!これでもか!といわんばかりに創り出して、その毒気にあてられている気分だ(医療者の院内感染みたいなものか?)。

そりゃ虐待だDVだ老老介護だ治安悪化だ自殺だ負け組だ年金崩壊だと不安をあおるようなテーマが、毎回のように手を替え品を替えて出てくる・・・いや、出しているのは僕なのだが(笑)、実際そんな内容なんだから、ある程度しかたない。とりあえず、申し訳ない。

おまけに、就職難である。
「これをしたい」と夢見つつ職探しをするのは、ごく自然だし、けっこうだと思う。
ところが、専門にこだわるほど、雇う側との接点は限られて行くから、そもそも職にありつけない。「つぶしがきく」のは法学部・・・ではなく、つぶしのきく人ときかない人がいるという感じ。

福祉の世界には、心理業界ほど異常ではないようだが、「これをしたい」と決めている人もいて、「ではその分野の実績を拝見」となると、それがない。即戦力にならない=専門がない新人は、とりあえず便利に使える人材としてスタートするしかないのは、医療の世界でも法律の世界でも同じではないだろうか。

もう何年も前に、立命館の女子学生が、「ターミナルケア専門のMSWになりたい」というので、ある病院の事務長さんに引き合わせたことがあった。大学のゼミでそんな勉強をして、興味を持ったのだとか。
しかし、「事務職員として通常の仕事をしてもらわなくてはいけないし、制度上はMSWというのは点数もつかないから不要」と、冷徹な現実を突きつけられてしまった。「お勉強」と「興味津々」だけでは、現実に撃墜されて終わってしまう。
医者のピラミッドの中で文系専門職が認知されるには、よほどのコア・コンピタンスがなければ、勝ち昇って行けないと思う。

または、フレームワークががらりと変わるチャンスのようなものをつかむか。病院から、「ぜひ来て下さい」と頭を下げられるような専門家になるのも1つ。リハビリメイクなんてのも、いいニッチを突いた専門スキルだと思う。

福祉や心理の仕事は、「どこに雇用されるか」ばかり考えているようだから、営業に回る発想はなさそうだ。
事業所のメンタルヘルスとか、既婚OLの生活相談とか、巡回相談業務として「起業」できるんじゃないかとも思うのだが。雇ってもらえないなら、雇う法人を自分で立ちあがて、「まず私を採用」とかね(笑)。

となると、まるでスケート連盟疑惑みたいな世界だが、既存の法人を私物化するのは問題だとしても、「私のための法人」を立ち上げるのは、決して悪徳ではない。余剰利益が出れば、公共性や社会貢献を考えればいいわけで。

そう考えると、福祉の世界に「経済学専攻」や「建築専攻」のような畑違いの人材が参戦してくるのは、とても楽しみだし、新しい発想の病院や施設ができるのではないだろうか。
職場も仕事も、なくて困るなら創ればいいのだ。


やっとこさ衣替え

at 2006 05/11 13:54 編集

あ〜夏が来た!!
と思わせる陽気。スーツで出勤するのも汗だくになるほどの暑さだから、先に私服をガラリと衣替えした。もう、夏服と冬服しか品揃えがない身の上だから、簡単である。
さすが倉敷パワー!と絶賛したくなる爽快な繊維クールマックスの綿パンと、スポーツサンダルで決まり。
これで、10月までしのげる(笑)。

クールビズのおかげで、紳士服業界やストッキング業界は売り上げが落ちて困っているそうだが、いっそクールビズ関連業に変変して、我が国のビジネスシーンから「汗だく」を追放してほしいとさえ、僕は思う。
涼しくて、失礼にならない、エレガントな着こなしを、ファッション業界はありったけの知恵をしぼって考案してみてほしいものだ。

介護や保育の現場で、ジャージやエプロン姿でのびのび働いているスタッフは、さわやかでいいなぁと思う。
エアコンと蛍光灯とPCディスプレイがセットになったオフィスで9時間も10時間も生産に励むというのは、醒めて見るとブロイラーのような、ずいぶん非人間的な姿ではないか?・・・という気もする。

今週は特に蒸し暑いから、僕の職場のジャージ姿の紳士淑女諸君が、周囲のサラリーマンやOLの方々より、なんぼか健康的で丈夫そうに見えてくる。
会社員も、ジャージで行けばいいのに・・・
てのは暴論か?


先立つ不孝

at 2006 05/09 22:23 編集

吉行理恵さんの訃報。
兄妹そろって芥川賞作家というのは珍しいらしい。僕には、開高健つながりで、長兄の淳之介さんの『驟雨』『夕暮まで』あたりを、はるか昔に読みかじったぐらいの思い出しかない。

残された美容師の老母あぐりさんは、98歳。
連ドラ「あぐり美容室」も見たことがなかったが、あぐりさんにしろ、先日亡くなったコシノ母にしろ、「明治の母」の強いこと!

あぐりさんの家には長女の女優・和子さんが、身の回りの世話をしに通っているそうだが、もっと海外旅行に行きたいと胸をふらませておられる。
そんな老母が、息子や娘を見送った後に生きえいる世界というのは、どんなものだろうかと想像する。

妹が旅立って行った先にいる息子淳之介を、あぐりさんは殊のほか愛しておられたようだ。亡くなって10年たつ今も、霊前に水と健康茶をそなえては、「あの子は体が弱かったから、これで元気になってくれるでしょう」と随想に書いておられる。

天国の息子の健康を祈っているのか、いや亡き息子が天国にいるとは思っていないのか、それともこの世とあの世が混沌としている世界に生きておられるのか、ともかく、あぁこれが親心なんだなぁ・・・と感じたものだった。

事故、事件にしろ病死にしろ、順序通りでない家族との死別は、納得できない不条理感を背負わせることになると思う。
そこに、「卑属死別ケア」なんて名前をつけてメンタルケアの技法を築いて行くことを考える業界人もいるだろうが、納得できる条理の世界なんて、創れるのだろうか。
やはり、迷みい悩み呻吟し懊悩する人を救済するのは、信仰ということになるのか・・・。


大人買い、大人控え

at 2006 05/08 18:07 編集

昨日のつづき。
ガソリンが数円ほど値上げ、ビールの税率も引き上げ・・・で、庶民いじめだ家計が危機だ!!と騒がれつつ、空前の好景気のGWだったようだ。
「私たち、値上げ反対と(笑って)叫んでいるけど、まだまだ搾り取られる余裕ありま〜す」とアピールしているようなもんではないかい?(笑)
なのに、1円単位の物価に過剰反応して、おとーさんの小遣いが減らされたりしているのは、悪いお戯れというか、気の毒な話ではあるね。

たしかに節約するのもけっこうだが、客を回すことしか考えてないような激安店へ飲み食いしに行くぐらいなら、100円余分に払ってでも心地よさを買いたいな・・・と自然に思うようになった。社会学者の野村一夫さんが『未熟者の天下』(青春新書)でいう「大人買い」の心意気である。

さんざん「安物買いの銭失い」を身を切って学習してきた成果が、いいものを厳選する買い方にあらわれてくる・・・
こんな大人になりたいものだと思う。

たとえば、あえて安酒は飲まなくなったのは、ささやかな実践といえるかも。
数円の値段差でとやかくいうぐらいなら、いっそ節酒して、ハレの日に名酒をじっくり味わう方がいいと思う。

それに、庶民狙いの安酒が値上げする一方の今、いい洋酒は値下がりする一方。あんまり見向きされない酒は、チャンスなのだ。ねぇ、村上さん(ファンドのあなたではないよ!)。
というわけで、ちゃんとしたシングルモルトとじっくり向き合うのもいいし、ブレンドの口当たりの良さは、食中酒にもぴったりで、ストレートでくいくい飲める。円高基調のおかげか、マッカランもバランタインも、笑ってしまうほど安いのである。

とはいえ、店での単価は下がらない。
いいバーに指定席を持てるぐらいに出世できればいいのだが、まだまだそこまではたどりつけないから、自宅で好きなペースでやっている。
お酌という習わしと縁がないのも、洋酒のいいところだ。
そんなマイペース呑んべえにとっては、ホステスとかキャバ嬢の類がいる魔界には侵入したことがないのだが、あぁいう飲まされ方、たかられ方(笑)は、ある種の雇用対策になっているのかな?

そう考えると、自分は貢献度ゼロだな・・・と苦笑する。酒は大人買いする一方、飲まされる店は「大人控え」してきたのだが。
何本もの空ボトルを粗大ゴミ収集の朝に出しつつ、スッキリした酔い醒めを感じた連休明けであった。


こんな余暇でよか?

at 2006 05/07 16:05 編集

連休最終日は雨の予報。どこか行くなら今日のうちに!!と無理やり動こうとするが、電車に乗って行楽地に行く気にもならず(あ、この連休は電車に乗らなかった)、「思い立ったらの裏山」でお茶を濁してきた。

いきなり、ほほえましいんだか誤算ぽいのか、どっちにしても笑ってしまうカップル目撃。
ビーナスブリッジへの急坂を、ベビーカーを押す若妻とベビーを抱いた若旦那が、ヒーヒーいいながら歩いているのだ。ここへベビーカー押してくる人は、初めて見たぞ。

追い抜きぎわに「ご苦労さんでんな〜」と声をかけると、二人して苦笑していた。
まぁ、こんな若夫婦デートも楽しくていもんでしょう。しんどいだけの登りと違って、今度は急な坂道の下りの方が、スリル満点で楽しめるし。

するりするりと歩き慣れた山道をたどって、心地よい汗をかく。
すでに天気が下り坂で日がささなかったのは幸いだったが、とにかく虫が多かった。
花が咲き乱れて、虫を呼ぶ。その虫が鳥を呼ぶ・・・で、実に色とりどりの鳥の声が山道にこだまする。あぁ、春爛漫ですなぁ。
至近距離で聞くうぐいすの声は、艶っぽくて本当に美しい。

花粉と鳥糞とインフルエンザ・ウィルスをふんだんに浴びつつ(?)、フタタビ公園へ。
さすが「連休シフト」で増産体制でいてくれたせいか、いつも夕方に打ち止めになっている名物タコ焼きも無事にいただけて、茶屋の昔のおねーさんと軽くあいさつをかわして、下山する。

いったい、雪が積もれば必ず登ってくる、しかも夕暮れ間近にタコ焼き目当てに・・・という僕の素性を、どう想像しておられるのだろうか。
ともかく、ひいきにしてますから、昭和風味のタコ焼きを、命果てるまで続けて下され・・・と背中で語りつつ、山を下るゴルゴ。

心地よく疲れてひと風呂あびて、実にささやかな9連休のハイライトをしめくくった。夜は写真アップ作業。
なんだか、「ジャガーやらフェラーリやら持っているけどサンデードライバー」のようなゴージャス感があるぞ。ちがうか?

「連休を海外ですごした数百万人かの帰国ラッシュ」とやらを見ていると、こんな高額な時期にホイホイ脱出できる人なら、消費税25%でも年金負担率36%でもできるんちゃう?
・・・と、政治家に考えさせるだけだろうね、世間のリゾート景気は。


ココイマイチ

at 2006 05/06 19:10 編集

ココイチで、いつもの野菜カレーを注文したら、
「ビーフですかポークですか」
と、わけのわからんことを聞かれて一瞬、脳血栓になってしまった。
えっ!何それ・・・!!

あのねー、ビーフカレーもポークカレーも食いたくないから、野菜カレーなんです!!
今日だけは私ベジタリアンなのです!!(昨日は餃子を食ったけど)
と憤慨したいのを抑えつつ、「えーっと、いつも野菜カレー、で通っとるんですが、何か変わったの?」と聞いてみても、メニューが変わったわけではない。
ビーフ風味かポーク風味か、ということらしい。
ややこしいのう。
真性ベジタリアンがうっかり注文してしまうと、言語道断の仮性野菜カレーやなこりゃ。
まるで、ビールを注文したら「熱燗ですか水割りですか」と返されたようなもんではないかい?

連休でボケーーーッとしていたら、思わぬところでフェイントに遭ってしまった子供の日であった。
こんなことでは、ゴルゴに戻れない。


不倫は文化で訴訟はゲーム

at 2006 05/05 22:15 編集

北米トヨタのセクハラ訴訟は、破格の請求額215億円!!
元秘書の大和撫子も、思い切った請求をしたもんだ。たぶん、弁護士が焚きつけたんだろうけど。

これを、「215億円の被害を受けた女性」と見ると、セカンド・セクハラになりかねないが、会社がでかいと懲罰的に賠償額もでかくなるのが、かの地の裁判らしい。会社をやるなら零細企業やなぁ・・・(セクハラ対策かい!!笑)。

もし、満額でなくても半分でも十分の一しか認められなくても、「触ったら○億円請求されるOL」というのは、雇うにもヒヤヒヤものの「地雷人間」になってしまうだろう。
まぁ、本人はその覚悟で提訴しているだろうし、もし○億円もらえたら、今さらOLとして転職活動なんかしなくていいわけだが。

もちろん、犯罪は犯罪だし、セクハラ自体をなくして行くための「懲罰賠償」は、ある程度の正当性はあると思うが、マクドのドライブスルーでコーヒーをこぼされて訴え、数億円勝ち取った御婦人のようなニュースを聞くいて思うのは、そんなことでも裁判でシロクロと賠償額をはっきりさせて行くのが、はたして幸福な社会の方向なのかどうか・・・。
当然、真似する原告が続出する。被告になりそうな側は細かな対策を立てて、同じような失態はくりかえさないから、結局は「最初に取ったもん勝ち」になる。

こんな訴訟社会は、公正といえば公正だろうが、セクハラというカードを使った訴訟ゲームになっているように見える。このカードは、場合によっては名誉棄損であったり製造物責任であったり過失傷害であったりするだけで、手を替え品を替え、至るところに落とし穴があいている。
争い沙汰にしないで被害者が納得する・・・そんな知恵が働く余地のない社会というのは、めぐりめぐって、加害者も被害者も細かなルールで縛って追いつめて行くのではないだろうか。

いま叫ばれている格差社会は、勝者と敗者がはっきり分かれる――または順位がつく――ゲームの原理に流れて行く予兆のように僕は感じる。
これがゼロ・サム・ゲームだと、少数の勝者の利得=膨大な敗者の損失の和であるから、取られた分は取り返せる可能性もある(だからゲームとして継続する)。「いつかは自分も」という意気込みで。
ところが、実は可能性や希望さえ奪っている格差社会を描いたのが社会学者の山田昌弘さんだ。

官僚と納税者の関係も、医療と患者の関係も、膨大な犠牲の上に少数者の特権が制度として保障されている。
その損失と利得がゼロ・サムになっているかどうかは、わからない。ただ、「いつかは官僚に」「いつかはかせげる医者に」という夢も、大学入試でクロシロつけられてしまうのが現実。19歳かそこらで、あがりが見えてしまう双六ゲームなのだ。

いま医者は必ずしも「おいしい」仕事ではない面も見えてきて、ゲームとしてもっとおもしろい人生を求める連中が増えているように見える。
金融の世界で非ゼロサム・ゲームを楽しんでいる錬金術師もいるだろうし、訴訟ゲームの勝者になるような、企業法務専門の弁護士も日本にぼちぼち出てきているようだ。
ゲーム社会の功罪については、まだ僕にはわからない。が、コスト・パフォーマンスを追求する社会へ向かって行くのは確かだろう。

不運にも、僕の手持ちのカードは法律でも金融術でもITでもない。ダチョウ上島よろしく「訴えてやる!!」で、ほんまに億万長者になってしまうような道は、どこかで開けるのだろうか。
黒木瞳部長にセクハラされて、さんざん楽しんでから手のひらを返して提訴、「まー5億円で勘弁しちゃる」なんてことは、宇宙が滅んでもないだろうが(笑)。


連休改造案

at 2006 05/04 19:13 編集

博多どんたくの中継をやっていた。
花自動車は、路面電車が走っていた昔は花電車だったそうで、「光のオブラートのような幻想的な花電車が近づいてくると、子供たちが喜んで、うっとり眺めてたもんですよ」と地元の関係者が話しておられた。
そうか・・・祭を楽しみにする庶民感情は、花電車が走っていた神戸まつりと同じなんやね〜と、ほほえましく思ったのであった。

で、そもそもなぜ5月3日に?とキャスターに尋ねられて、
「市民が1つになるお祭りをしたい、でもシンボルになるもんがない、そこで平和憲法を祝って仲良くやりましょう!ちゅうことですわ」
と答えておられたけど、そうでしたか!?
室町時代にルーツがある祭らしいけど。

福岡市民が憲法大好きぞろいというわけでもないだろうが、まぁ「ご本尊が憲法」という祭りがあっても、おもしろくていい。
ついでに、警官と犯罪者が暗躍する「刑法祭」、離婚でもめている男女が主役の「民法祭」なんてのも、どこかでやってほしい(沖縄では、なんといっても日米安全保障条約祭だな)。

無責任な提案はさておき、憲法記念日の催しも、メーデーも、どうも盛り上がりに乏しかった。
子供の日も、少子化のせいか盛り上がりに欠けるし、みどりの日は移動するし、どうも祝日の趣旨がぼやける一方だ。
ここは、いっそ個別の「○○の日」はやめて、「黄金連休」とでも決めて、1週間どかんと休みにしてもいいと思う。

もちろん僕は民族大移動や横並びが嫌いだから、この連休に出勤した人には、出勤日の2倍の有給休暇を保障すればいい。
そうすれば、イナゴの群れのような混雑は、かえって緩和すると思う。

それでも、「バカンスは横並び!!」
が好きだからねぇ・・・我々は。

レストランに行っても、当たり前のように「お先にご注文うかがっておきます」「お名前そこに書いていただけますか」と、つなぎとめて待たせる店だらけだし、「ほな、よそ行きまっさ」と浮足立つ僕は「待ちましょうよ30分ぐらい、おしゃべりしてたらいいんだから」というノンキ星人と、亀裂がつきもの。
「感覚が合わんな。もう離婚や」
「結婚してないじゃないの」
と、のどかな島田珠代ギャグなんかやってるうちは、平和なのか?(食事するための行列なんか、本気で嫌なのだが・・・)。


ウルトラ愛国社

at 2006 05/03 20:09 編集

教育基本法改定案が、国会に出てしまった。
ヘタレ民主党の議席もしょぼいから、可決成立するだろう。

論点は、「国を愛する心」を明文化するのが戦前回帰ではないか?という点。
与野党そろって気運が高まっている憲法改定とあわせて、すわ愛国主義だ右傾化だと警戒する一派もある。

政治的な意図なり力関係なりは、行使する側も気づかないことがあるし、使われても気づかない奴隷犬心理というのもある。
ときには、気づかせないように使う政治力もある。

政治臭を匂わせず、美しい心の問題にカムフラージュすれば、政治や思想が何より苦手な主婦層や学生たちがツルツル飲み込んでくれる・・・そんな技法と成果(これ自体まさに政治的な力学なのだが)を手にしたのが、「国を愛する心の教育」を推進する臨床心理学者で文化庁長官の河合隼雄だった。
教育基本法改定はスタートラインではなく、その布石がもう二昔前から打たれていたのだ。

で、愛国教育をすれば、国を愛するように人を愛し郷土を愛し仕事を愛し、争いも妬みも差別もない日本になる。
・・・のか?
実は「見えなくなる」だけちゃうのか?

と、僕のような疑問を捨てられないやつは、心病んでいるということにされかねない。どこかで引かれている線を知らぬ間に踏み越えると、まず職場・学校からあっさり排除されるからね(司法修習を終えて任官を拒否された元同僚は、なんと最高裁を被告として訴訟を起こしていたが、静かに職場から消えてしまった)。

人が人として生きる制度的保障と、国家権力に「これだけはするな」とクサビを打ち込むのが憲法の役割だったはずだ。
付随的な違憲審査しかしない日本では、裁判でも憲法判断は避けてお茶を濁すことが多いが、もっと憲法判断もすればいいのにと思う。庶民も、憲法に照らしてみて、「こんな学校生活や職場や病院・福祉施設のありかたは、人権侵害だらけ!」と声を上げて行くのが、憲政というものの土台ではないのかね。

まだ土台が育っていなのに改定というのは、ちと早い。順序が間違い。だから、改定賛成か反対かという前に、「検討するのもまだ早い」と思う。

ヘルパー講座で、母親と同い年の紳士から、「憲法改定はどう思いますか」と問われて、ヌヌヌとなった日のことを思い出す。
「難問のかわしかたはプロ級」の僕だから、「えーそうですねー、変える以前に使いこなしてない国民だから、たとえ変わっても意味がわからず、メリットもリスクも気づかないんじゃないでしょうかー」と答えたような記憶がある。

きっちり憲法に依拠しながら施策や産業が発展して、どうにもこうにも国が滅びそうになっているというなら、改定も最後の選択肢にはなるかもしれない。
その検証を、国民参加でしっかりやればいいと思うのだが、「脳高速」な改憲派は、ときにトンデモ理論を持ち出してくるのがキュートだ。

たとえば、「自衛隊を国連軍に参加させられないから、金を出すだけで汗も血も出さない日本は笑われている」「隣国から主権侵害されても手出しできないのは我慢ならん!」と叫ぶ。
だから9条改定だということになるようだが、「汗も血も出せないから、金を出しますねん何がご不満?」と言い返せばいいのだ。できる面で最大限の国際貢献をしていれば、それはそれで誇りに思っていいではないか。それだけの話。

で、国を愛する教育は是か非かといえば、そんなところで攻防戦をやっていても徒労である。
わがモットーは、「一歩先を行く」。
ウルトラ愛国児童・生徒になればいいのだ。

英語なんてやめて漢籍を学びたい!!と訴えよう(先生がおらんわい)。
「先生とサッカーしょうか」と言われたら、「先生、日本語を大事にして外来語はやめて下さい!蹴球でしょ?」てな追求をすればいい。パソコンは電脳、メールは電文とか(笑)。

当然、洋服なんか否定して、和服登校である。校長も生徒も。
修学旅行は、伊勢神宮(僕も行った)に江田島に靖国。
どうだ、愛国少年少女が教育基本法を越えて増殖すると、「愛国やめぃ!」ということになるのではないかい?

ブレる政府というのも頼りないかぎりだが、「国を愛するべし」より、「愛される政府」になるべく努力してほしいもんだ。
鈴木宗男の代わりに、坂田利夫に議員バッジをつけてやれ。
佐藤ゆかり議員は、ぜひ安達佑美ママに対抗してほしい。
などなど・・・。
まじめな話、公務員の年収は半額にして、それでも骨身を砕いて仕事をしていたら、「おまわりさん大変でんな、パトロール手伝いましょう」「消防士さん、うちらの消防団も協力しますよ」「市営交通は乗り物オタクにおまかせ」てな社会になり、どんどん国民が「公務」に参入する。
これが、実質的に国を愛するということになると思うのだが。


労働者の採点

at 2006 05/02 17:42 編集

一杯やりましょか〜!!と、保釈されたホリエクンからの連絡でスタンバイ。
久しぶりだから、とヒトミ1号も招集する。連休おかまいなしの仕事帰りでしたか御苦労さん!
お忙しい皆さんが飛び石連休で、どこにも行かない僕が9連休というのも、いやはや皮肉な話やね。

連休の中日でもあって、東梅田は「巣箱の蜜蜂」のような混雑だった。
西梅田でひっそりこっそり飲むのが好みの僕を知るヒトミ1号は、「いっそ毒ガスまきたいでしょー」と笑いつつ、おすすめの店とやらに引っ張って行きよる。

「ビールの安い店」というふれこみだったから、「なんだか妙に飲みやすいビールやね」と二人して首をかしげながら、クイクイあおる。
なにしろ混んでいたので、大声で会話しないと聞こえない店だった。これは健康によろしい。のかな?

結局、お誘いの主は「11時まで残業で死にそうメール」が届いて欠席。お気の毒に。今日はメーデーですぜ。
別れぎわには、ホリエクンの家来でありながらヒトミ2号を狙う(笑)平井犬からヒトミ直撃電話。「おい、怪しいオッサンにいたずらされてないか!!」って?
なんだか、ややこしく入り乱れつつ、すれ違いだらけですなぁ。

帰宅すると、平井犬から「妹にPC壊されデータ全滅、ネットワーク接続できません!!」と涙の携帯メール。
みなバタバタ、すったもんだしつつ、連休後半戦に賭けるか?

労働者の採点
ホリエクン 120点
平井犬    90点
ヒトミ2号 90点
ま、3人たして300点だからいいでしょう、ということで。


連休バブル

at 2006 05/01 22:34 編集

スーツケースが飛ぶように売れているとか、むやみに海外脱出する旅行者がむやみに多いとか、企業の新人研修も豪華になってきたとか、景気が回復したかのようなニュースが並んでいる。
学生の就職率が上がった、バブル期なみの採用数だ、ベアも実現・・・というのも、「就職の前段階」にかかわる者としては、とりあえず安心材料ではある。

けれど、本当のドン底に堕ちると本物の回復ができるが、ドン底に堕ちていないと見当違いの回復をしてしまう・・・と僕は思う。病気の診断と治療みたいなもので。

たとえばバブル崩壊に遭って、豪邸の評価額が落ちて豪華なローンだけ残りるような経験をして、「やっぱり、大事なものは○○」というものが見えた人と、見えないままの人が、少なくないはずだ。
人によっては「家より健康」と思うかもしれないし、家族の絆こそ最優先と実信するかもしれないし、仕事やライフワークあっての自分を再確認することもあるだろう。

もし、失われた10年を取り戻すには、やっぱり「バブル再来」!と思い込んでいるバカは、自分の家計の不良債権も処理できないであろー!!
・・・と、鼻息を荒げてえらそうなことをほざいても、「では君のカメラの山は、不良債権ではないのか?」と問われると、まったく完敗するしかない不良中年である。

旅行その他の趣味は、ニヤニヤと思い出し笑いするごとに回収されて行く宝物のような気もするけど、しかし・・・あんまり自分に投資するばかりだと、社会貢献にならないかもしれんなぁ。
近所の奥さまがたをそそのかして(笑)、といっても火遊びではなく、生涯学習や起業に目覚める「きっかけ野郎」にでもなるとするか?
goo日記アーカイブ2006年 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
2006年5月の書き込み
To hirochan111111@goo at 2006 05/26 13:43 編集 返信
RE:こんにちは〜♪

お久しぶりでございます。

>「執事喫茶」をされるのなら、福岡から飛んで行きますヨ!!(笑)

>福岡も最近、味のあるお店が閉店しています。

メイド喫茶、やってみますか?
現役か、「管理職」かで・・・(笑)
執事喫茶というのは、想像以上に難しい商売だろうなと思います。僕は「危機管理」で失敗するのが見え見えなので、たぶん無理です。
「執事学校」は、毎日やってたりするのですが。

>そうそう、数日前の25歳の乙女とのその後を聞きたかったのに
また来週あたりに会いますが、何もありませんよ、128%。
ハッハッハ


From hirochan111111@goo To osawasense@goo at 2006 05/26 12:30 編集 返信
こんにちは〜♪

お久しぶりです♪ 随分とご無沙汰しました〜〜(笑)

「執事喫茶」をされるのなら、福岡から飛んで行きますヨ!!(笑)

福岡も最近、味のあるお店が閉店しています。
残念ですけど、高齢には勝てないようです。
暑い夏の来る前になんでしょうかネ・・・

そうそう、数日前の25歳の乙女とのその後を聞きたかったのに、
そのまま帰すなんて、MOTTAINAI!!(笑)

次のロマンスを期待しております・・・(笑)


To aco_1990@goo at 2006 05/25 00:31 編集 返信
RE:こんばんわ

カキコミありがとうございます。
どうぞ今後とも、ごひいきに。

>すてきなHPですね★メインの文字の色はどこでかえるんですか??

ログインして、「デザイン」のところで変更できますよ。
ご発展をお祈りしています。
また、のぞかせていただきます。


From aco_1990@goo To osawasense@goo at 2006 05/24 23:25 編集 返信
こんばんわ

すてきなHPですね★メインの文字の色はどこでかえるんですか??


To buddaunderstands@goo at 2006 05/20 10:15 編集 返信
RE:御訪問ありがとう!

ご訪問&書き込みありがとうございます。

>少々強引なことも書いてるようですが、社会をよく観察されていて評価できるように思います。政治家になるおつもりですか?
>本当の智恵を持って、民衆のためになることを実現されるよう期待いたします。

中途半端に強引かもしれません。「どっちか」に収拾して行かねばとは思うのですが。
政治家には向いてません。
民衆が、本来もっているはずの智恵を麻痺させられ、目にはウロコがはりついているのでは?・・・と考えるあまり、わめいているだけなんですけどね。
また、ごひいきの程を。


From buddaunderstands@goo ( Mail ) To osawasense@goo at 2006 05/19 11:29 編集 返信
御訪問ありがとう!

少し覗かせていただきました。
少々強引なことも書いてるようですが、社会をよく観察されていて評価できるように思います。政治家になるおつもりですか?
本当の智恵を持って、民衆のためになることを実現されるよう期待いたします。それでは、また。


To at 2006 05/08 00:16 編集 返信
RE:味の方はいかがでしたか?

わがままなカレー好きゴルゴを笑ってやっていただき、ありがとうございます。
それと、お孫さんの初節句、おめでとうございます。

>「ココイマイチ」笑ってしまいました。
>でも、風味までビーフだポークだって我侭を言う人がいるんでしょうね?野菜カレーって、(余分な)肉だけお箸で取リ出した野菜の分量が多いカレーのことでしょうか?
>今度野菜カレーに初挑戦してみます。(笑)

外食店の野菜カレーは、たぶん肉を除いただけでしょうね。肉のダシが効いているのかづか、ちょっとわかりませんでしたが、かぎわけてこだわる客が、いるのかも・・・(笑)。
そのぶん野菜が少し多めに入っていて、ジャガイモは「場もたせ」のような気がしますが、僕のひいきのタマネギが、ごくわずかです!!
牛を食べないインド人が「牛肉を使わないマクドナルド」を発明したようなウルトラCを、ココイチに望むべくもありませんが。
ぜひ、ゴルゴも頬がゆるむような「我が家カレー」をつくってみて下さい。


From oishiine@goo To osawasense@goo at 2006 05/07 07:56 編集 返信
味の方はいかがでしたか?

osawasense様、お久しぶりです。

体調はすっかり良くなられましたか?
「ココイマイチ」笑ってしまいました。
でも、風味までビーフだポークだって我侭を言う人がいるんでしょうね?野菜カレーって、(余分な)肉だけお箸で取リ出した野菜の分量が多いカレーのことでしょうか?
今度野菜カレーに初挑戦してみます。(笑)
ご訪問有難うございました。


To hikawa163@goo at 2006 05/06 13:18 編集 返信
RE:ご無沙汰しております

花と空の便り、ありがとうございます。

>先生はこの時期はどちらへもお出かけにならないのですか。
>時間の余裕さえあれば、こんな時、無理に出る事もないですね。
>私は暇は沢山ありますがどこへも行きません。

GWには出歩かなくなりました。ふだんなかなか会えない人と会う機会になればいいかなと思うぐらいで。
銭湯でのんびり・・・というのも、粋でいですね。「地元再発見」もまた余暇の収穫といえるでしょうか。
連休が明ければ、「祝日なし2カ月」の蒸し暑い季節です。
せいぜい、お互い今のうちに充電しておくとしましょう!


From hikawa163@goo To at 2006 05/06 14:22 編集 返信
ご無沙汰しております




先生はこの時期はどちらへもお出かけにならないのですか。
時間の余裕さえあれば、こんな時、無理に出る事もないですね。
私は暇は沢山ありますがどこへも行きません。

今日はお邪魔かもしれませんが、花と空を置いてゆきます。
(こんな能天気も中にはいます、ごめんなさい)


From hirochan111111@goo To osawasense@goo at 2006 05/01 14:40 編集 返信
RE:では、じっくり語り合いましょう〜♪(笑)

osawasense先生、お時間取らせてすみませんでした。

勉強になり、ありがとうございました〜。

ひろちゃんでした〜♪


To hirochan111111@goo at 2006 05/01 14:30 編集 返信
RE:では、じっくり語り合いましょう〜♪(笑)

(続きです)
では、家制度を復活させて縛れば、子供を産みやすく日本国も反映するのか?といえば、後ろ向きな気がしますね。

第1回国勢調査のあった大正末期は、出生率が6ぐらいあり、日本国は成長・拡大していたのかもしれない。
ただ、高い出生率は、子供の死亡率が高くて「補充要員」が必要だったこと、避妊や家族計画が普及せず望まない妊娠・出産が多かったこと(結果として、捨て子も多かった)、子供に高い教育を受けさせなかったことなど、マイナス面も多かったんですよ。そもそも、7割の国民が農民で(今は5%です)、働き手が必要だったから、子沢山=豊かになれたのです。
いま、ひろちゃん宅にもし6人の子がいて、高卒+αの進学をさせてやりたいと思ったら、どうしますか?

復古主義は、考えることを捨てた人が陥りやすい道で、必ず矛盾するのです。
「インターネットも電子レンジも携帯も手放したくないけど、そんな時代の家族に戻りたい」は、まぁファンタジーとして夢見るのは自由ですが、無理でしょうね。

ひろちゃんも、単に昔に戻れというつもりではないはずです。
家族の崩壊や日本の衰退を救う答えが見えないから、「懐かしい時代の美しい面だけ見えてくる」のも、無理はない。偉い学者でさえ陥ってしまう罠です。
でも、対策は未来志向で考え続けるしかない。

男女の関係も、特定の形へ誘導したり縛ったりするのではなくて、逆に「多様性」を前提にして、産みやすく育てやすい社会を考えないと、DVや過労死や介護奴隷といった問題はなくなりません。
子供に対する責任の取り方を、男女が相互乗り入れできれば
いいわけで、その男女が婚姻届を出しているかどうかは、二の次です。


To hirochan111111@goo at 2006 05/01 14:28 編集 返信
RE:では、じっくり語り合いましょう〜♪(笑)

連休なので少しヒマができましたが、これ以上のコメントはもうできませんよ。
掲示板だから、役に立つ面もあるかと思って書きますが、せめて歴史を勉強しましょう奥様!

>「扶養」についてだけど、あくまで私の考えたことで調べたことではないからネ。
>「扶養」制度って言うのは、「婚姻」制度の特典だと思うのよ。
>「家」制度の確立の為だと思うのネ。
>これが「国家」の繁栄に繋がると思うの。

家制度は現行憲法で否定され、その戦後の60年の中で、ひろちゃんも僕も生まれ育ってきましたね。

ひろちゃんのイメージはどうだかわかりませんが、
・家父長権が絶対で、
・家督は長男が一人で相続、
・嫁は男系子孫繁栄のための産み育てる役割
というのが、家制度です。その象徴が天皇家(家督は宮廷予算として管理されますけどね)。

そもそも、家制度なんて、大昔から正しい姿があって、戦後に崩れてきたというものではありません。江戸時代までは、武士と貴族だけが家の規範でまとまっていて、9割の日本人は、もっと柔軟で多様な家族生活をしていた・・・という検証もあります(たとえば石川英輔さんの講談社文庫版の著作がたくさん出てますから、まずそのへんから勉強をスタートしてみて下さい)。

明治憲法の時代になると、家制度の中では、子を産まない嫁は失格であったし、「夫の浮気は甲斐性・妻の浮気は重罪」で、妻は夫の浮気にも暴力にも耐えるしかなかった。それが嫁=妻の務めでした。個性や自己実現など、嫁がアピールする余地はなかった(立派な女史も稀にいた事実は否定しませんが)。
そんな時代にも、いい面はあったかもしれないし、僕も「家父長権は低下しすぎている」と思うことはあるものの、こんな明治憲法の時代に戻るのは無理でしょう。

一度手に入れた自由を捨てて、家制度に復古すべしと考える人は、それを実践して試してみてから、「こんなに幸せになりました」とPRしてみればどうかと思います。アメリカの一部に、開拓期の生活そのままを実践しているコミューンがあるそうですが。

国家については、
さて、「国家」って何ですか?
というところから認識がすれ違っていると思うので、立ち入りません。
財政だけ考えると、年金その他の社会保障を破綻させないためには、「支え手を増やして、広く浅く負担する」しかないと思います。

むしろ、不公平な税制や社会保障負担が、国民の中に無言の相互不信感や溝や妬みを生んで、国を分断させる亀裂になります。
現に年金やNHK受信料制度はそうなっていますよ、「世代間戦争」と名づけた学者もいて・・・。
所得税も健保も免除されつつ、それと相殺できるぐらいの社会貢献が見えていたら、とやかく言われないんですけどね。

>「扶養」制度がなかったら、結婚しない男女が多くなると思うの。内縁という形ではあると思うけどネ。
>そうなれば、子供をつくらなくなるし、出来ても「非嫡出子」になるわけよネ。
>そうしたら「家」制度は崩壊するし、人口は減るし、国家の衰退に繋がると思うのよネ。

あまりに粗雑な推論で、なんだか弁護士抜きの裁判みたいなスピード感がありますな(笑)。

「未婚の子は非嫡出子になる、そうしたら家制度は崩壊して人口は減る」
のではなく、
「非嫡出子という制度を使って結婚させる圧力をかけてきた国家が限界にきていて、自らを衰退させている」
のではありませんか?

ひろちゃんの周囲には、「イエ制度が復活してくれたら喜んで結婚して、ぽんぽん産むわ」という女性がゴロゴロいるのでしょうか?(そんな喜び組が実際いたら、農家の長男の悩みなんか消えてしまいますね)。
僕の周囲には、仕事は続けたい(蓄積したキャリアは捨てたくない)、でも育児と両立させにくいのが現実で、結婚自体をためらっている女性は、ゴロゴロいますが。

出生率を上げたいなら、未婚でも働きながらでも不利にならない子育て対策を考えればいい。実際そうなりつつあるのは、正しいと思う。
ことさらに未婚ママや内縁カップルを優遇しろというつもりはありません。両親の関係について責任のない子供を差別して、間接的に親に圧力をかける「卑劣な法制度」を壊すべきだと思うわけです。

世間には、「結婚したくないけど子供はほしい」女性も、それをけしからんと思う保守派もいるでしょう。
そこで、仮面結婚して亭主に給料を運ばせ、いざ離婚となっても養育費の名目で金づるを引っ張り、父子関係を断絶させる・・・。
こんなエゴでアホでだらしない母親の罪は、僕自身さんざん嘆いてきたことです。
ありえる話として、シングルママが増えて、国に育児手当を要求したりすると、それは厄介なことになりそうです。働いて己の子供も食わして行けない親は、そもそも子供を持つべきではないのに。

では、家制度を復活させて縛れ
goo掲示板アーカイブ2006年 | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0)
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