2006.12.31 Sunday
聖子の辞書
at 2006 12/31 19:40 編集
電子辞書のコンテンツ・カードを買いにヨドバシへ行ったら、もう駅から正面玄関へ、ベルトコンベアのように客が注入される勢いだった。
クリスマスでも正月でもないのに。
なんだ、君たちはっ!!
と憤慨しようにも、「おまえこそ、なんでこんな晦日に電子辞書なのだ。われわれは、家族団欒用品を買いに来た正しい消費者なのだ!」と逆襲されると完敗だから、ひたすら人込みをかきわけかきわけ売り場へ直行。
ソニーが撤退していた。
あらまっ!!
電子辞書市場は、カシオ、シャープ、セイコー、キヤノンの4強の麻雀戦と化している。
ソニーお得意のくるくるダイヤルも愛嬌があったのだが、辞書にだけでなく、どうも最近ソニーは覇気がなくて寂しい。
辞書データをパソコンで編集できるソフト添付・・・なんてのも、画期的だったのに。
結局、セイコーの電子辞書に乗り換えた。語学を一番よく研究している感じなので。
市場の「麻雀対決」は、変なオプション競争も飛び出していて、カラー百科やワンセグ視聴なんてオマケもついているが、そんなもん辞書にはいらない。
辞書に備わっていてほしいのは、枕機能とダンベル機能(笑)である。まぁ、それも電子化されるとなくなってしまうけど。
SEIKOの辞書は(YUKARIブランドの辞書があれば、触りたおしてみたい)、コンテンツ自体にそれほど奇抜さはないが、使い勝手はまぁまぁだ。キーボードの触感はいい。
英仏・仏英辞典が入っているので、仏語を引くと自動的に英語の勉強になるぞ!!
といっても結局、そこからリーダーズかジーニアスで和訳にたどりつかないと意味不明、という語彙もあるにはあるが、仏和、英和をストレートに引くより、こんなふうに「迂回」する方が、頭を使えるのではないかと思う。
あぁ、来年こそ外国語を・・・と誓ってはかなわずのくりかえしになるのがシャクだが、外国語の勉強というのは、そんなものかもしれない。昔から。
そして、次はアラビア語だの、スペイン語だのと次々につまみ食いするのも、けっこう楽しかったりする。何百とある言語だから、文法や構音の違いで、自分の向き不向きがわかったりするのもおもしろい。
僕の頭は、どうにもドイツ語や中国語には向かないようで、何度も何度も挫折してしまった。
ただ、「やーめた」と思った寸前に憶えたフレーズが、案外ずっと記憶にあったりするから、挫折するのも悪くない。
禁煙回数が多いほどタバコがうまい。断酒するほど酒がうまい。なんてのと同じかな?
さて、来年はフィンランド語でもやってみようか。
英訳辞書はすでにアマゾンで買っていたりするのだが、英語で標記すると「フィニッシュ」だから、なんだか速攻でマスターできそうな?というか、「あなたムダだから勉強終わり」と言われているような気もしないでもない。
ゲレンデの波平さん
at 2006 12/30 21:00 編集
四国も九州も、積雪!!
とニュースが脅かしてくれて、「そうかー、裏山が八ヶ岳になってくれるかな」と山歩きの用意をして楽しみにしていたのに、なんだ、この陽気は????と肩すかし。さすがに、京都市内はうっすら雪化粧したらしいが・・・。
雪乞いさえしている冬好きな身にしてみれば、うららかに、サラサラと温暖な瀬戸内気候は、うらめしくなる。
何カ月も鉛色の雲の下のような気候も気が滅入るかもしれないが、冬は冬らしい方がいいと思う。
おてんとさまはニコニコと小春日和ですましてやがる一方で、冬の便りはメールでやってくるご時世だ。
僕から見ておとっつぁん世代になる横浜のスキー仲間から、「いつ行きますか?私は今シーズン3級にチャレンジします」と、年末恒例のメールをいただいた。律義で向上心のある好漢でいらっしゃる。
放送大学で勉強しておられて、メーリングリストやスクーリングを活用して順調に単位を習得しておられると思ったら、大学院までめざしているという。すごい!
身近な友人や職場の同僚や親戚筋が、かえって憚って言わないこともぶつけてきてくれる貴重な殿方でもある。
ギョロリと大きく、しかし優しい目で、
「結婚は、しないんですか」
と、ポツンと尋ねてくる。そして、しみじみ感慨深げに
「した方が、いいでしょうなぁ・・・」
と、虚空を仰いでおられる(笑)。しろ!とプレッシャーをかけてくることもない、仙人の風格である。
かつての身近な遊び仲間は、足並みが合わなくなって何年もたつのに、ここのところ、現地で集結する雪男、雪女たちのご縁の方が深くなっている。年齢層も3世代にわたっている。
こんな遊びの輪も、時空を飛んでいるようでファンタスティックだ。
「ぜひ、1月にお会いしましょう」とレスを書いて、ようやく僕は年賀状の印刷にとりかかった。
年取りを 忘れさせるか 年越しライブ
at 2006 12/29 22:14 編集
まだ土日ちゃうやん!と憤慨しているのに、図書館までもが年末年始の休みに入ってしまい、居場所がなくなった・・・というのは大げさだが、もうそんな時期なのだった。
帰省ラッシュも始まったようで、心ある一部の篤志家からは、こんなありがたいメールまでいただいた。
> 急なお誘いごめんなさい。
> ちょうどさっき私を除いた家族が田舎に帰ったので、家に私一人なんです。
> 普段は狭く感じるこの家が今は広く感じます…。
> ちょっと寂しいので遊びに来てくれませんか?
> もちろん接待しますよ。
> 食事・寝る場所は提供します。
> 年の瀬で忙しいとは思うんですけど、もし時間あったら来てください。
> http://freeweb.lovelovesexywoman・・・
うぅぅぅぅぅっ、うれしいねぇ。ラブラブ・セクシー・ウーマンさん!(笑)
この手のお誘いも成長しているのか、だんだん手がこんでくるのが楽しみである。「接待」としか書いてなくて、「聖行為」をほのめかさないところが、ハイ・テクニックといえるかもね。
でも、こんな誘いによろめく老若男女もいると思うぞ、この時期は。
「来年こそ○○したい」と反省しているポジティブ人に、「歳末特価!年内入会なら入会金無料 **フィットネス」とか、「歳末在庫一掃叩き売り!! **ウェディング」とか。
ま、そんなのはウソくさいが、近ごろの新種は、カウントダウン・ライブというやつらしい。
一見、好きなアーチストと楽しく新年を迎えよう、という趣旨に見えるのがミソ。同じアーチストの、クリスマス・コンサートにはちょっと行きにくいがカウントダウン・ライブなら・・・というファンがいるのだ。
第一、家で永平寺の鐘の生中継を見ているのが正しい日本人の年越しだというのに(笑)、家にいたくない男女が外に集まって年を越すとなれば、それは即ち「ライブのように見える出会いの場」ではないのでしょうか!!
と憤慨してもしかたない。
あの手この手で、少しでも出生率が上がればよろしいのだ。
どうせなら、ムッシュかまやつクラスが養命酒でも飲みながら、「仮面夫婦、やめちゃいなよ〜」と無責任にアジるカウントダウン・ライブをやれば、ファンの定年世代も発情して、離婚だ再婚だおめでただ(笑)と、騒動になるだろうね。
観客の中には、エロかわいい女子を仕込んでおけばいい。
すると、さすがに厳寒期は玉が縮こまっているおじさんも「エロやらしい」元男子に戻って、「あぁ、古女房に退職金も年金も半分くれてやらー!!」とケツをまくって、若い吸血女を囲う夢を見る。
こんな老いらくの酩酊も、団塊退職金が世に循環するきっかけになると思う。
保険会社でも車メーカーでもなく、吸血女よがんばってくれ!
そして、ほしいモノにはひと通り満ち足りて、今度は「チープ&シックがいいな」と思ってくれたら、次に控える共通一次世代のワタクシにお鉢が回ってくる。
・・・かな?
さぶっ!
at 2006 12/28 22:17 編集
夏の終わりに「物件確認」で初めて訪れたとき以来、今のアパートの廊下には絶えず落ち葉が散らばっていた。
南北に細長い3階建て長屋が2棟ならんで建っていて、廊下でつないだような構造だから、山側から浜側には吹き抜けになっていて、壁がない。
そこへまさか、50mほど北側にある山からじかに葉っぱが飛んできているわけないわなぁ・・・とは思うものの、なぜだか落ち葉が絶えない。毎週、ちゃんとメンテナンスで掃除されているのに。
そんなすきまだらけの建物も、自然の好きな僕は気に入っているからいいとして、きのうの爆弾低気圧とやらで、近所の雑木はすっかり裸になっている。
僕の毎日の足になってくれている自転車は屋外に停めてあって、上にさしかかっている木が、うまいこと雨よけのひさしになってくれていたのが、一夜にして葉っぱが全部吹き飛ばされてしまった。もう、屋根ナシの雨ざらしである。
、部屋に入れてやらにゃいかんなー・・・と、氷雨に濡れる愛車をみるたびに思う冬の訪れ。紙ふうせんの「冬が来る前に」が脳裏にリフレインする(笑)。
キンキンに冷えた六甲おろしが吹き始めた。
部屋に入れてあげられるのは、とっくに冬が来てから以降になりそうだ。
ケトル人
at 2006 12/27 21:08 編集
雑貨屋の店先で、ホーローのケトルが目に入った。
ケトルがワタクシを呼ぶ顔をしていたのだ。
家には、とても「ケトル」などと呼べない、安物のアルミのやかんしかない。内側はどす黒くなって変な匂いがつくようになったし、かといって電気ポットはあんまり好きではない。「今からお茶するぞ」というとき、いちいち湯を沸かす手間が、要介護予防になっておるのだ。
金属臭がつかない素材といえば、チタンである。チタン製のシエラカップは熱伝導率も低くて、使いやすいけれど、高いのが玉に傷。
なら、ホーローが手頃かな?と思いつつ、いい出物を物色していたのだった。
出会ったケトルは、炎を底にもれなく受けて沸かしますよ!といわんばかりのアポロチョコレートみたいな円錐形で、容量は2リッターあるから充分だ。ずしりと重い。
「Tuwano」とブランドらしきロゴが書いてあって、ひかえめな花柄がついているから、「もしかして安野光雅さん監修?」とも思ったが、2000円足らずのケトルで、そんなことはないわね。
ストーブに乗せて、じっくり時間をかけて、かんかん湯を沸かすのが、なかなかいい気分。加湿器の代わりにもなってくれるし。
沸騰するのは案外早くて、コーヒーをいれるぐらいの量だとあっという間だ。バニラ、ヘーゼルナッツ、メイプル、ブルーマウンテンと好みの粉を並べて、とっかえひっかえ喫茶している。
あぁ、この自己陶酔、「結婚できない男」の阿部寛そのものではないか!!
まぁ、いいか。
コーヒーより何より、僕が感動したのが、ホーローケトルで冷えた白湯の、柔らかくクセのない清らかさだ。
飲んだ翌朝にケトルに冷えた湯冷ましは、実にうまい。あぁ甘露!・・・と心に染みる感じさえする。なんだろう、この魔法は。
今年は、「愛情をもって接すると、水の質がよくなります」なんていうトンデモ理科教育が話題になっていたけれど、うちでは逆。水の愛情を感じるのだな。
小中学校に、伝道にでも行くか。「ぬるま湯より、冷水かぶれ!」と。
もちろん、相手は教育公務員である。
高校駅弁選手権も見てみたい
at 2006 12/26 22:04 編集
もう「一昨日記」になるが、たまたま・偶然・ひょんなことから高校駅伝を見ていた。
アジア大会以来、怪物がいる!と地元校の前評判が高かったのは、あぁこの競技?という程度に思い出した。
たしかに、力走だった。
1区で二十何位と出遅れたところを、2区の小林祐梨子はなんと20人抜き。生で実況を見ていると、胸がすく快挙だった。もう、父親世代としては号泣もの(笑)。
彼女には、「人間機関車ザトペッ子」の愛称をあげたい(迷惑だろうけど)。
アンカーの小林幸栄も、ストイックにスパートをかけてきて、実にみごとに凜とした勇姿だった。ナギナタの選手にも見えるほど、眼光の鋭く美しいことよ。
心を打ち砕かれたワタクシは、もう涙の海に浮かびつつ優勝を祝福していた(笑)。
個人的には、声で癒される須磨佳津江さんにも萌えているが、須磨学園の女子選手は燃えている。すごい。
なにより偉いなと思ったのが、留学生で強化していない点。
この「選手強化」が、最近の高校や大学対抗の陸上競技のいじましい眺めで、違和感をぬぐえないのである。
たとえば、純粋に広島が好きで、日本で働きたくて留学してきましたエチオピアから!という留学生はいいとしても、いかにも、「勝つために留学の名目で招聘してきました合法でしょ?」といわんばかりのチームづくりは、うーん・・・クロではないが、どこか白々しい。
商業スポーツや芸能がどんどんグローバル化することは、それはそれでいいだろうが、お国同士の合戦が「兵庫vs宮城vsケニア」みたいな戦いになると、ちょっと違和感を覚えないわけにはいかない。関ヶ原の合戦に、強いから助っ人を、というのでポルトガル人やオランダ人が加わっていたら、「そりゃないよ」という気分になるのと似ている。
選手自身に責任はないし、国際競争に刺激されて、日本の駅伝の質が上がる面もあるのだろうが、インターハイやインカレのスポーツは、そもそも排他的でいいと思うのだ。
かといって、国籍を条件にすると「王貞治さん問題」が再燃するから、何年か以上この国に住んで納豆を食べていれば何国人でもいいよ、とすればどうだろうか。
都道府県単位の「地域条件」もつけて、兵庫代表で出るなら結納は生田神社でやってもらうとか、東京都代表なら知事とケンカしてみせるとか、三重県代表ならミエを張りまくってもらうとか(もう、ヤケクソ)。
やはり、観戦する側は「すごいね、広島焼きパワーは」「雪国で練習しにくいだろうに、立派だな」というふうに土地のイメージを重ね合わせて見ているものだから(僕だけか?)、その先入観にこたえまくってほしいものだ。
となると、佐賀県は困る。いや、佐賀県人は困らないだろうが、観戦する県外人が、イメージを持ちにくくて戸惑う。
あと、僕の個人的な戸惑いだと、群馬県、栃木県も困る。いやまぁ・・・ひったくり日本一の府で、よく無事に練習してなさるな」と同情してしまう某府のような、鮮烈なイメージがわかないのだ。
だから、案外カラーの薄い県からは、ケニア人、エチオピア人、セネガル人etcetcetcの留学生が出るチャンスが大ということになる。
そうならないように、おとなしい県は、次の駅伝でがんばってほしい。
冬至からイブへ
at 2006 12/25 13:04 編集
白夜の国には、太陽の恵みに感謝する夏至祭という行事があるそうだが、近所のスーパーに行くと、「冬至祭り」と銘打ったカボチャ・パンを売っていた。
カボチャがパンになるのかなぁ・・・パサパサちゃうかなぁ・・・と思っていたら、案の定パサパサしていた(笑)。
でも、まぁ香ばしくてよろしかった。
明けて天皇誕生日は、悲しい別れの日。
9月の末に古いアパート退去のあいさつをして、ぐずぐず後片づけを引き延ばして、やっとこさ完全退去を遂げたのだった。
仏のような大家さんの「お住まいでないんでしたら、家賃いいですよ」の言葉に甘えるあまり、いやはや3カ月も家賃を踏み倒していた計算になる。通常の家賃からして大幅割り引きしてもらっていたから、もう、敷金を放棄してもいいぐらいだ。
40歳を境に、前後5年半ずつ暮らした思い出多き部屋には、未練も若干しみついていた。
それを拭き清めるかのように念入りに拭き掃除をして、トイレや風呂場のタイルも磨き抜いたあと最後のゴミ袋をまとめて、ガランと空いた暗い部屋を振り向いくと、ジーーーンとなる。
あの震災直後の、妙に空が広く、街はしらじらと埃っぽく、乾いた寒風の中を、赤帽の軽トラック1台で引っ越した日が、つい最近のことのようにフラッシュバックする。「仮住まいのつもり」にしては長く、しかし実感としてはあっという間の下山手ライフだった(最近『下山手ドレス』というコミックを見つけたが、あまり土地柄は描かれてなくて、木村紺さんの『神戸在住』の方が、神戸の山手ライフを生き生きと描いている感じがしたぞ)。
鍵を返しに行くと、大家のおばちゃまは風邪を引いた様子で、寝床から出てきたような姿で応対してくれた。
ただただ恐縮する。
別れられない・・・というか、案外ふらりと会いに行くのに抵抗がないのは、お隣りさんのトラちゃんである。
久しぶりに道端で会ったら、やはり顔を憶えてくれていて、ニャーニャーとまとわりついてスリスリしてくれた。「冬仕様」で丸々と太っていて、それがまたご愛嬌だ。
きみに会うべく、わざわざ回り道をして、この歩道でラブコールしちゃるからね、と念押しの撫でこすりをして、別れてきた。
イブはトラちゃんと路上の逢瀬であった。
わびしいんだか、寂しいんだか・・・
徳川家斉へ
at 2006 12/24 16:07 編集
ルミナリエで騒がしかった我が「晩飯ガーデン」に、やっと平穏が戻ってきたと思ったら、週末とクリスマスが重なってまんがな・・・。なんだろねー、このオスメス繁殖率は!?
クルマでクリスマスの北野町にくる痴れ者も、後を絶たない。案の定、大渋滞していた。
これと同じことが、住宅街で起きているのだそうな。
調和もコンセプトもない家々(レナウンかい!!)のイルミネーションを、だれが名づけたか「イエナリエ」。オカマの徳川家斉じゃあるまいし、むしろ中国語っぽく電飾家並と書いた方がしっくりくるわい。
それも過熱気味で、電気代がかかる、見物の車で渋滞する、ゴミを捨てられる、あげく電飾を盗まれる・・・と苦労も募る一方だとか。そのうち消防から漏電の危険など指摘されるのではなかろうか。
やらかしている本人が、満足感との兼ね合いで続けるかやめるか決めればいいだけだから、まぁがんばって下され、と「対岸の火事」を見物する気分でいるしかない。これから目立とうと思えば、「炎上第一号」になるしか・・・(失敬)。
学生さまに、「なんで家を飾るんでしょうね?」と聞かれて、「まわりにつられてるだけちゃう?やらないと、村八分もされかねないし」と答えてはみたものの、やりたくない家とか、旅行に出たい家は困るだろうね。
街中うかれてキラキラチカチカやっている中に、ブラックホールのように暗黒の家が実在すれば、それはそれで目立つだろう。目立つ家は村八分になるから、目立たないようにキラキラやってもらわないと困ります!!と自治会で決議されたりして(笑)。
実は、我が亡父が40年も前にイエナリエをやっていた。
LEDなんかなかった時代だから、ボ〜ッと灯る豆電球を何十個と連ねた電線を軒先に這わせた地味なやつだが、もちろん近所中あるいは昭和40年前後の神戸市内でやっている家なんかなかったと思う。だれもやってなかったからこそ、意義があるのだ。
母には大不評であったが、子供としては幻想的で、ショボい長屋がにわかに華やかになったようで、楽しかった。
今でも、豆電球の電飾を見ると、ふるさとの軒先へと想いがスパークして、懐かしい気分になる。
案外、こんな発想自体は昔からあったのだろうが、近所の手前とか世間体を気にして、抑えている家も多いと思う。それも普通の感覚だろうけど、いざ始まれば、顔では平静を装っても、実はムキになって競いあっているようで、ハラハラする。
ニュータウンというのは、ドングリの背くらべみたいな世帯がはめこまれている街だから、夫の地位や子供のお受験、妻がVERYに出たか(笑)、次はイエナリエ・・・と、近所に差をつけたい欲望が渦巻いていたりする。
それを商機とばかりに、一軒一軒に、「来年は勝てる最新イタリア直輸入イルミネーション豪華版150万円!!」てなDMを投函して回れば、けっこう飛びつくのではないだろうか。「イエナリエ勝ち組・負け組」とか煽ったりして。
いや、最初からイルミネーションをパネルではめこんで、ミニコンポやラジカセみたいにグラデーションで光ったりする住宅というのも、出てくる可能性はある。
イエナリエで過熱している三田市ワシントン村に対抗して、三木市(神戸市にパンダの耳みたいに隣接している左耳が三田市だとすれば、右耳にあたる古都)に「キラキラ村」なんてできれば、分譲が飛ぶように売れる・・・かな?
今は、マイホームの電飾なんて、とお笑いぐさだが、行政も住宅メーカーもデベロッパーもスクラムを組んで大々的にやれば、お笑いぐさから暴挙へとグレードアップして、やがて快挙に変わるでありましょう!!
でも、やはり「暴挙止まり」かもしれない。
ヤマンバと同じ運命かも。
モスいずこ?
at 2006 12/23 17:37 編集
何年かおきに改装工事をしていた――ということは、それなりに設備投資していた――モスバーガーが、工事もせず閉店の貼り紙もせず、ひっそりとシャッターをおろしたまま、年末になってしまった。
かなり、人間くさい、いい店だったのに・・・いや、「モスバーガーを食べないモスバーガー常連」としてマークされていただけかもしれないが、もっとマークされたかった(笑)。
ごったがえすほどでないとファストフードの収益は出ないのかもしれないが、閑古鳥がさえずる店が、僕は大好きなのだ。でも、いつ通りかかってもガラガラで、スタッフも余裕の応対ができるのは、会社にとってはまずいのだろう。
最寄り駅が同じで、利用する改札が西口から東口に変わった程度の素行の変化でも、見えてくる街の景色はずいぶん違う。
もう、西口方面に足を延ばすことはさっぱりなくなったが、なんとまー味気ない界隈だったもんだと思う。
いや、別にけなすつもりはないが、県庁や県警本部のお膝下というのは、意外とコバンザメみたいな店も少なくて、夜は実にひっそり寂しくなる。
職場のすぐ近くで仕事の延長みたいな飲み食いをして、トラブルや機密漏洩が起きるのはまずいから、「オフィス直下」のような飲み屋でクダを巻く公務員など、今どきいないのかもしれない。
朝は、駅から押し寄せる役人の大波小波をかきわけつつ駅に向かっていたのが、いま東口に向かう朝は、大波も小波もない。
東と西とで、行き交う人種がまったく違うのだ。
そして、退勤後に神戸に戻って東口から恋の川筋(ただのマイ・ネーミングで、地図には鯉川筋と書いてある)をトボトボ家路につくと、個性的かつ魅惑の飲食店が程よい間隔で鼻をくすぐってくれる。この点だけでも、僕は「東口の幸福」を感じる(笑)。
そんな並びにモスがあったのだが、あまりファストフード需要がない区域なのか、なかなか素人には事情がわからない。シナボン・カフェなんか半年かそこらで撤退したし、独立系のカフェは焼き肉屋に代わってしまった。軽飲食業の厳しさは、まぁ足を引っ張る張本人の僕がいうのも何だが、大変なのでございましょう。
そして、トア・ウェストの雑貨屋さんムーブメントが恋の川にまで迫ってきて、いまトアロードから恋の川までのブロックに、コチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャした小間物屋さん(あぁ、昔はこう呼んでたよなぁ)がひしめいている。
これはこれで楽しいからよろしいとして、昼間の辻でいきなり「あったー!!」「かわいー!!」と指をさす乙女にはイエローカードである。きみたち、もっとモスバーガーに行ったげなさい!
テレパシーで警報を発したり、去った店をレーダー探査したり、まれにお初の店をひやかしてみたりと地元を耕しながら、無難なクリスマス(僕の犠牲者が出ないということ)をマイペースで楽しんでいる。
あと1日、単発の臨時出勤で仕事納め。
まだゲレンデからラブコールが来ないのは寂しい暖冬だが・・・
僕を捨てるなんてっ!!
at 2006 12/22 23:24 編集
「約束してた結婚、やっぱりやめるわ」と破棄して2カ月後に別の男と結婚した女を訴えた元カレに、けっこう風当たりが強い。
「それぐらい、許してやれよ」「お前もお前、見る目がなかったんじゃないか」「女はそんなもんだよ」・・・このへんが、殿方の代表意見のようだ。
ま、たしかにね。
これが男女逆だったら、裁判ではすまないだろうし、新妻までターゲットになり、また振られた元カノをそそのかす男もいたりして、ベトナム戦争状態になるでしょうなぁ。狙撃覚悟でいえば。
裁判所は、親にまで紹介して実質的に婚約が成立していたとみなして、婚約解消の損害賠償を支払う命令を出したらしいが、まぁ駆った原告も負けた被告も、どっちも後味がよくない結末だ(まさか、控訴するのか?)。
腰の軽い元カノに、今の夫はちょっとタチが悪くなる(笑)可能性だってあるし、セックスレスになるとこの元カノは、「進めない・戻れない」気まずい立場に追い込まれるのではないだろうか。
だから、この微妙な三角関係未満のV字というかΛ型というか、できあがった三者関係のキーマンは、「新しい夫」だろうと思う。元カノが反省しているとは思えないから(失礼)、よほど夫の人間ができていないと、お二人の未来にも暗雲がたちこめている。
それは、もう当事者だけの問題だからいいとして、僕が「逆の関係だったら」と仮定して考えたのは、さらに裏ねじりした「円満
に祝福してくれる元カノ」である。こんな元カノの「おめでと。お幸せを祈るわ」こそ、恐ろしい呪文(笑)はないと思う。
第一、祝福する必要がないのに祝福するようにふるまう腹が恐ろしいではないか。
「あなただったら、いい人みつかるわ」
「新しい彼女、私に似てる人?」
てなこと、あぁぁぁぁ・・・言う必要が256%ない、ウルトラおせっかいなのに、これを言わずにおれない御婦人がいるようで、恐ろしい!!(笑)
もし元カレが「俺とどっちがうまい?」なんてこと言えば、ストーカーか変態か嫌がらせにしか見られないだろうに。
別れた未練や復讐心は、男女どっちが持つものか一概にはいえないものの、あるならあるでいいから、別方向に活かした方がよかんべ?と思う。
その結果として「ポジティブ・シングル」が増えているのか、人口動態のわびしい将来予測が出ていた。
裏切ったの約束果たしてだの、ドロドロした婚姻はやめて、石田純一とシングルママばかりの社会になれば、それはそれで出生率が上がってストレスは減って、いいではないか。ねぇ。
初めてのCDラジエム
at 2006 12/21 17:09 編集
今はもう、ラジカセといわないようで、ラジMといえばいいのか、CDMDシステムという一部の呼び名も変だし、ともかく混乱するラジMを通販で買った。見つけた店は、四国の三豊市にある、「にがり商品製造・販売、冷凍冷蔵倉庫業、車海老養殖、生餌販売、活魚・海産物販売」の多角経営な業者(笑)だった。
秋葉原や日本橋でしのぎを削っている業者だと、店舗がないとか、会員登録させるとか、電話での問い合わせ不可とか、コストを切りつめ客をギリギリまで縛ろうとするところが多いが、四国のこの会社は、ちゃんとフリーダイヤルで問い合わせや変更を受け付けているのが良心的だ。それでいて、「ほぼ最安」だった。
2日で届いた。エビもジャコもにがりもオマケなしで。
ピピピッと日付やらディスプレイやら調整して、ループアンテナをつけて、セットアップ完了である。
平凡な形の「CDラジエム」だが、内蔵メモリーが512MBついているほか、USB端子がついていて、カードリーダー/ライターがつながる(ようだ)。SDカードに録音できれば、ザウルスで聞けるのではないか?と考えたわけだ。カードリーダー/ライターを買ってないので、まだ実験できていないが。
あと、BBSによるとバスパワーのHDDをつないで外部録音している人もいるらしい。
そう、はやりのHDDコンポがほしいと思っていたのだが、どうもまだまだ割高感があるし、すぐ容量アップしてモデルチェンジするのは目に見えている。外づけドライブだと、ディスクのアップグレードは簡単だし無駄にならない。
まぁ、実際にCD1000枚分も入れたりしても聴く時間がないから、容量競争はバカバカしいものだが、ラジオをガンガン録音できるのは安心だ。
MDだと最大で5時間ちょっとだったから、語学講座なんかデイリー録音していたら、あっという間に一杯になっていた。第一、一杯になるほど怠けて聴かないものは、まとめて聴くことなど決してない!
HDDだと、ラジオ講座数年分は楽々入る。
こりゃ確実に、「怠け癖強化マシン」になりそうな予感(笑)。
ドラムス缶でフィンランディア
at 2006 12/20 14:31 編集
ここ2年、「フィンランド研究家」と化しているので、フィンランディア・レーベルには敏感に反応してしまう。
とはいえ、冬は妙にボサノバやタンゴなど、ラテンが心にしみる。暖房かんかんの部屋でアイスクリームがオツな味になるのと同じかな。
ラテン的な楽器の中ではスチール・ドラム(パン)の暖かい音が好きで、いろいろ漁っていても、なかなかソリストというのは見つからない。せいぜい、「ラテンの味つけ」的に起用されているぐらい。
これ1つでメロディとリズムの両方を奏でられるマルチな楽器だから、ソロでしみじみ聴くにも向いている楽器だろうになぁ・・・と思うのだが、ひょんなことからスチール・ドラムでクラシック!?というCDを見つけた。
そもそも、スチール・ドラムは、アフリカ人奴隷が中南米に連行されて働かされている合い間に、捨てられたドラム缶を楽器代わりに奏でていたという悲惨な歴史が背景にある。「もとはゴミ」だから、世界一チープというか、貧相な楽器だろう(一度、習うつもりでスチール・ドラムの取り扱い店を検索したら、市価が 20万円もしたのでびっくりした)。
このCD、ドラム缶出身の(笑)楽器で、バッハを、ビゼーを、ヘンデルを演奏しているのだ。
ジャケット写真には、20人余りの陽気なおっさんたちの黒い顔が並んでいる。英文ライナーしか入ってないので苦心して解読すると、このバンドは、すでに1940年代に形ができはじめた、という。「設立1940年」ではないアバウトさが、いいではないか。
トリニダード・トバゴの地元バンドの演奏だ。バンド名はデスペラード――ならず者――という。すばらしい!!
ならず者によるG線上のアリアである。ヘンデルのメサイアである。
なんといっても、僕のお気に入りシベリウスの交響曲フィンランディアを、カリブ海バンドが奏でているのはすばらしかった。まるで「緯度80度はなれた異文化感」が時空を超えている。
本来ならフィルハーモニーで奏でるメロディーをドラム缶で・・・ということだから(笑)、いったい何個叩いてんだべ?と思うほどの連弾になっている。
そのせいで、スチール・ドラムにも、アルト、テナー、ソプラノがあるのではないかと思うほど、色とりどりにパートを分担していて、見事な合奏になっているのであった。
いやー、暖まるなぁ。
舘野泉さんのピアノ曲にも、じんときている昨今なのだが、ラティーノ奏でる北国のクラシックというのも、親しみやすくていい。とはいえ、ファンキーでヒップホップ!!というのではない、大まじめなクラシックだから、スチール・ドラムを知らずに一心不乱に一直線にピアノやチェロをやっている良家の令嬢や貴公子が聴くと、一瞬なんの楽器かわからないかもしれない。
「ドラム缶専攻」という芸大生は、ジュリアードやバークレーにはいるかもしれない。習うには、やはり渡航するしかないかな?
(と、本気になりかけているのが我ながらこわい)
がんばれ広島漁協連
at 2006 12/19 22:55 編集
「トムとジェリー」の生みの親でアニメ作家のジョゼフ・バーベラさんが、95歳の長寿を全うされたそうだ。
ご冥福を祈りたい。
劇場アニメのディズニーは別として、僕が初めてのめりこむように没頭したアニメが、トムとジェリーだった。
猫とネズミのいたずらのかけあいなんて、日本の寓話みたいだが、サリーちゃんやオバQとは、滑らかさ、弾力感、とびかかる寸前の間まで表現するリズム感が、明らかに違っていた。
悪さをしても憎めず、こらしめも間が抜けていてむごたらしくならず、どっちのキャラクターも、本当に愛くるしい。まさかとは思うが、いたずらvsこらしめの両方の役を憎まれないキャラで立てるという芸は、ドリフターズに受け継がれたのかもしれない(99%違うだろう)。
それに、僕がずーーーーっと印象に残っているのが、ジェリーがよく盗み食いしていたチーズだった。穴だらけで、スポンジのような、しかもドカンと煉瓦のように置いてあるチーズなんて、当時の庶民の家庭には縁がなかった。
だから、実にうまそうに見えたものだった。
モノクロのテレビで見ていただけなのに、子供の想像力は食い気に刺激されて、とても発達していた、ということか。
チーズといえば・・・と結びつけるのは強引だが、今「海のミルク」が風評被害で売れないんだとか。
生ガキ=ノロ・ウィルスと直結させてしまう消費者が多いのか、実際には人同士や排泄からの感染がほとんどで、カキからの感染はないらしいのに、敬遠されているのだそうな。
今年は豊作(というのか大漁というのか)で、身も大きくてうまいらしいのに、もったいない話である。二枚貝だというだけで、なぜかカキが風評被害のスケープゴートになっているのだ。
それに、ウィルス騒動になると、いまだブルース・ウィルスと呼ばれるブルース・ウィリスさんも怒っているだろう(ベッドは別途、人間ドックは人間犬でまかり通ってしまうアバウトな国だから、まぁ許してやって下され)。
しかし、いざカキの卵とじ丼など食べようとすると、どうしても気になったり、実際に緊張のあまり腹具合が変調をきたしたりするから、食品衛生の問題というのはナーバスで難しい。
拾い食いや悪食がまかり通っていた「トムとジェリー」の時代は、アトピーの同級生もいなかったし、いじめ自殺もなかった(そのかわり、仲間を募って決闘したりしていた)。
そんな時代に戻るべきだというつもりはないが、心も体もナーバスな時代になるというのは、賢い方向に進化しているのかどうか、疑問ではある。
「賢明に、あえてアバウト」というのが幸福かもしれんなぁ・・・とボンヤリ思いながら、うがいも手洗いもせず「怠けてアバウト」になってしまっている我が身に、天誅はくだるのか?
教育基本波動
at 2006 12/18 23:51 編集
教育基本法が、あっさり改定されてしまった。
「××な日々」で勝谷さんは、改定に猛反対する日教組系教員のドタバタ騒ぎを非難していた。ずいぶん先鋭化した反対運動もあったようだし、シンパな報道機関も、ちょっと中立とは言えない取り上げ方ではないかい?と思う。
それに、現場の先生方の危機意識もわからなくもないが、あまり過敏になりすぎると、抵抗のための抵抗になってしまうのではないかと、つい老婆心も出る。
改定のポイントは、公共心を育てることと、生涯教育の必要性を初めて明確にうたったこと。
これ自体は、高齢社会の教育の目標としては至極もっともだと思う。たぶん、ワタクシの選挙公約を参考にされたのであろう(エヘン!)。
たぶん現場の教師は(他人事みたいに・・・笑)、公共心の育成=君が代・日の丸の強制→軍国主義と直結する回路をお持ちなのだろう。
たしかに、そんな回路はあり得ないわけではない。警戒は必要だ。
ただ、学校でいくら「左の先生」が国歌斉唱で起立せず国旗に礼もせず抵抗を示したとしても、スポーツの国際試合になると、日本人こぞって日の丸と君が代に涙するのだ。オリンピックで金メダルをとっても日の丸にそっぽを向く選手がいたらアッパレだと思うが(一度見てみたい)、公共心云々の次元をすっとばして、愛国心に簡単に吸いついてしまうのが日本人の現実だからね・・・。
国家による教育統制に反対するなら、教員社会はきちんと自律・自浄・自己管理をしてみせてほしいぞ、と世間は注文をつけていると思う。
変態教師の存在や、教師しかできない教師、いじめにお手上げなサジ投げ教師などなど、日教組が何もできないなら、教師みずからが品質管理をするTQCでも実践してもらわなくてはいけない。
現場も雑務に忙殺されて大変なんです・・・といった声も、ある意味わかる。言いたいことは皆どんどん吐き出せばいいと思う。
それより僕が最近、こりゃ愛国心云々よりこわいぞ、と思ったのが、水の伝説というのか、「水に語りかけましょう」教育のような、トンデモ系のネタ。
あまりにも疲れてしまったせいか、スピリチュアルな世界にイっちゃった先生もいるらしい。
または、確信犯か?
どっちにしても、こういうトンデモ先生を笑って楽しめる分別を持った児童と、伝染してしまう免疫不全児童がいるわけで、「トンデモ耐性格差」みたいなものが出現するだろうね。子供の世界も格差社会なのだ。
伊吹文明大臣、こういうセンセイに熱烈なテレパシーを送って、第七銀河に導いてあげなさい!(笑)
ルミナリエは佐呂間町で
at 2006 12/17 12:24 編集
土曜日夕方の元町駅界隈はひどかった。
「ルミナリエ渋滞」である。それも、歩道に群集ダンゴができてしまって、にっちもさっちも行かない。そのせいか、遠くを迂回する誘導路が用意されて、そっちに行けだの立ち止まるなだの、詰めろ渡れ急げだのと、拡声器と警笛が鳴り響く。
この渋滞は、(暖かい週末だったせいか)過去に見たことがないほど異様な混み方だったが、不思議なことに報道によると、今年の「ルミナリエ観客数」は過去最低だそうな。
募金も協賛金も集まらず、経費も節減して、それでも来年は開催できるかどうか・・・と主催者が嘆く声というのは、毎年聞く話だが、演出ではなく本当なら、さっさとやめればよかろうに。
1年か2年やめてみて、再開を熱望する声や寄付金がちゃんと集まったら、またやればいいのだ。
来客動員が減っているのは、東京でも大阪でも似たようなことを始めたせいでもあるし、単だ飽きられつつあるのかもしれない。
真偽のほどはわからないが、著作権を独占しているプロデューサーの黒い噂も、報じられていたっけ。
実行委員会は、一度このプロデューサーとの関係を白紙に戻して、入札制度で費用を抑えようとしたそうだが、結局このプロデューサーが最低額で落札したという。なんのこっちゃ。それなら、最初から安くやれっちゅうに(笑)。
第一、「まずプロデューサーありき」の実行委員会だから、あのプロデューサーとイタリア人コンビに金が流れなくなるような落札なりコンペなり、ありえないのだ。もう、バカな入札パフォーマンスをするでない!
そもそも「鎮魂のともしび」なのか商いなのか、だんだん灰色になってきたから、市民はあれやこれやと憶測して、足が遠のいているのではありませぬか?
ルミナリエ粉砕を叫びはじめると1テラバイトぐらいになってしまうのでさておくとして、三宮の駅構内のドトールコーヒーにお茶しに入ると、不思議にも静か。普通の週末なみの混み具合だった。
ホットラテSをすする僕の向かいには、作業服姿の「35歳マイホームパパ」が、ノートを開いて何か御検討をしながら、アイスコーヒーをがぶ飲みしていた。ストローなんか使わず、まさに「マグ・コップ」スタイルが、豪快でいい。
間もなく、疲れたのか、ウトウトしはじめた35歳現場監督。
世間がルミナリエで浮かれている週末に、冬の現場で働く現業労働者こそ、えらい!いやほんと。
旦那、お疲れさんですなぁ肩もみまひょか・・・と言いたい気持ちだけテレパシーで送っておいた。
それにひきかえ・・・と比較してもしかたないが、ルミナリエぐらいで錯乱して汚らしくチューしあうバカップルよ、ここはニューヨークでもパリでもないアジアの路上だ!
これもテレパシーで散布しておいた。
次は松下EMI?
at 2006 12/16 17:27 編集
東芝がEMIに株を「売り戻す」らしい。
つまり音楽業界から撤退するということで、EMIはビートルズの版権を持っている大御所だから、これからどんな形で音楽資産を活かして行くのか、期待したいところだ。
ビートルズ党の同級生を尻目に、中坊の僕はオリビア・ニュートン・ジョンのLPばかり買っていた。そのオリビアの音源も、東芝が握っていた。
LPは1カ月の小遣いとほぼ同額で、レコードは本と同じくビタ一文値引き販売していなかった。東芝一社をうらむつもりはないが、国内各社の横並びは、やはり旧通産省ひきいる護送船団で守られていたわけだ。
10円でも安く買いたいファンは、洋楽党であれば抜け道があった。輸入盤は、500円から1000円も安かった。まだ今ほど円高ではない時代で、為替レートは1ドル250円ぐらいではなかったかと思う。
アメリカ盤がこれだけ安いということは、いかに音源を輸入しているレコード会社が暴利をあげていることか!!という憶測を、中高生でも温めていた。その矛先を、「ライナーノーツくだらんのぅ、こんな紙切れで1000円アップするか〜」と、オマケに八つ当たりしていたものだ。
不満分子にとっての「風穴」は、輸入盤であった。せっせとタワレコに通って、密封されたラップをやぶいて「おぉぉぉぉバークレーの風〜!!」とバカな快感に浸っていた、そんな夢を見させてくれたのが、タワレコ。
震災全壊から11年たって再建された神戸新聞会館にテナントで入ったタワレコは巨大で、DAPの時代を忘れさせるほど繁盛している。やっぱり、メディアを手に取る悦びみたいなものは打ち消せないということかな。
しかし、「円盤党」を自負する僕でも、タワレコもバージンもHMVも、ポイントカードが埋まらないまま有効期限が終わってしまうほど、新譜は買わない。中古ばかり買っているから、結局CD業界には貢献していないのだ。
その代わり、りずむぼっくすのポイントカードは何回更新したことか。
きのうも、ふもとの支店(里で飲食、買い物して山に帰るという感じがいい!)でデンマークの準古典カール・ニールセンの交響曲ボックスを発見。
3枚組のうち、1枚に盤質最低印がついているのが気になったので、店員さんに「大丈夫?」と聞くと、検盤をしてくれた。
スタンドライトに斜めにかざして、「ここの端から端まで、擦り傷が何本かあるんですよ。それでCランクなんですけど、全面ひっかいていても再生できますよ。問題ありましたら、返品しますんで」と、対応してくれた。
良心的な店は、商品の評価が厳しくて信頼できる(マツミヤカメラもそうだ)。
おまけに、13cmの至近距離で顔を寄せて説明してくれる店員の美貌に、不肖ワタクシは撃沈されたといってもよろしい(えらそうに)。
2980円でお買い上げ。20円おまけしてくれて、スタンプ3個。ありがとう!
帰って聞くと、問題なかった。
ロイヤル・ストックホルム・フィルの演奏は、冬にふさわしい、ダイヤモンドダストのような透明感があるような・・・。
ともかく身が引き締まる感じがする。
交響曲は重厚すぎてめったに聴かないのだが、滑るような音の大河は、聴き疲れない。
オープン・ザ・ドア!タイプのシックな赤い紙箱には、ライナーとディスクが3枚。箱にもディスクにも、紅葉がデザインされている。
こんな質感もいい。ふと、CDは「ダウンロード」にはない質感で勝負すればいいのに、とも思う。贈り物にもいいし(これが「贈りダウンロード」では、ちょっとね・・・)。
圧倒的な質感、というより、粗大ゴミになりかねないズシリと思い円盤が、LPである。
レコード・プレイヤーは粗大ゴミで出したくせに、30年も前にせっせと買っていたLPは性懲りもなく引っ越しで持ってきていて、どうするねん・・・と我ながら途方に暮れている。
おまけに、家電屋の売り場なんかで、昔ひいきにして使っていたオルトフォン(偶然、ニールセンと同じデンマークのメーカーだ)のカートリッジや、トーン・アームの曲線にうっとり見入ってしまう我を発見する。
あぁ、また場所ふさぎな道楽が、ぶりかえしかねない!!
本間かいな
at 2006 12/15 22:03 編集
政府税調会長の「官舎の愛人問題」で、マスコミが浮き足立っている。よくある話だが、飽きもせず焚きつける下半身ジャーナリズムは健在だ。
本妻とは離婚調停中で、いま同居して身の回りの世話をしているというパートナーは、新地のホステス出身の五十代美女だという。
やりますなぁ本間センセイ!
このさい、青臭い世論を挑発するように、ケツまくればよろしいのではないか?
私たち、愛し合っているのです!
愛人と同居して、配偶者手当をもらっているわけではない。一人で住もうと彼女と住もうと、家賃は同じではないか。
それに、日本のシルバー恋愛が活性化すれば、景気もよくなる。
などなど、論理で盾つけばいいのだ。
本間センセイは、シンポジウムか何かで遠くから拝見したことしかないが、同僚の経済学屋さん、経営学屋さんらの評価も高くて、確かなエコノミストのようだ。
僕は本間センセイご専門の財政学にはまったく門外漢だが、専門分野でいい仕事をされているなら、愛人の一人や十人、いいではないかい?と思う。別に官舎が「愛の流刑地」になるわけじゃなし。
こんな「無理めのスキャンダル」が焚きつけられるたびに、僕は愛人が墓参に訪れるミッテラン元仏大統領をひきあいに出すのだが、まぁ日欧の社会背景は違うといえば違う。
違うからこそ、給与を愛人に使って、それでいい仕事ができていたらスキャンダルにしない「大人の反応」を、参考にしたらどうかとも思うのだ。
芸能人の親玉格では、最近ルチアーノ・パバロッティが何度目かの再婚で、六十何歳かでパパになっている。
この線をめざして下さい本間センセイ!(笑)
愛人が55歳だと、ちょっと厳しいけれど、そこがセンセイのえらいところ。「飲み屋の女の子に手を出した」なんて殿方は掃いて捨てるほどいる。
もし本間センセイが、小娘をはらませて、ゆすられて、家庭崩壊・・・と絵に描いたような間抜け教授なら、すぐクビにすればいいのだ。
いま報じられている愛人の魅力で、めでたく63歳にしてパパになれたなら、おめでたムードで倫理だ公私混同だと追及する声はかき消されてしまうだろう。
メディアは、愛人報道なんか保留しておいて、センセイの肝心のお仕事ぶりをきちんと伝えて、評価してみせてほしいぞ。
カンパ希望
at 2006 12/14 17:20 編集
冬の訪れが遅い。世界的な暖冬のようで、ヨーロッパ・アルプスのスキー場でさえ、全面滑走可はゼロだそうだ。
日本でも、雪は降れども、まだまだ根雪がつかずゲレンデ・オープンとはいかない。
雪乞いをしたい陽気だが、佐呂間町や山古志村の仮設住宅の御苦労を思うと、おいそれと雪遊びの都合ばかり考えるわけにはいかない。
おまけに、悲報が入ってきた。
JRが、シュプール号を廃止するのだそうな。
トホホホホホホ・・・
毎夜、通年運行の夜行の間をぬうように信州直行のシュプール号が出て、週末など3本も増発して、それでも乗客で満杯になっていた盛況ぶりは、ほんのひと昔前の眺めである。
それが、今の乗客は最盛期の30分の1だというから、運行すればするほど赤字なのだろう。スキー人口が減っているばかりか、「電車で行くよりクルマ」が常識になっているようだ。
あぁ、これも時代の流れかなぁ、とあきらめるしかない。
在来線は走っているから、足が完全になくなったわけではないし、当分の間「鉄分濃厚なスキー」は続けるつもりだが。
それに、電車好きな僕でも、そもそもシュプール号はあんまり乗らなかった。車両はいいが低料金とはいえないし、JRが「抱き合わせ販売」していた提携の宿も印象がイマイチ。
こんな怠慢企画も、客離れの一因ではなかったかと思う。失敗して「やめちゃいます」では無能そのもので、失敗を改善してこその経営ではないのだろうか。
たしかに、友人のクルマに便乗させてもらうと格安になるメリットは大きい。
でも、ワリカンで安くなるということは、土日しか休めない仲間に日程を合わせなくてはいけない。一人抜けると割高になるから、僕だけ先に行っている(または、しばらく旅先に残る)というような「和を乱す行為」は嫌われる。
僕の友人は全員がそれぞれ別職種・別職場のサラリーマンだから、仕事の都合やモチベーションを合わせるのは至難の技だったりする。
ワリカンにならない不便さが、個人の自由を保障してくれるのが公共交通のメリットでもある。4人でも割安にならない反面、たとえ一人になっても割高にならない。
だから、僕と似た境遇と思われる一人客、家族からはじき出されたと思しき(?)おとっつぁんが、夜行列車には多い。
そのあたりの哀愁(笑)を、シュプール号の演出に使えばよかったんではないかい?とワタクシは思う。ネーミングも「後ろ髪号」「しがらみフリートレイン」とか。
まぁ、今さら提案しても無駄か。
いま飲酒運転に風当たりが強いが、運転へのプレッシャーが強まるほど、飲酒や喫煙は増えるのではないか?と、飲酒運転にも煙草にもクルマにも「部外者」な僕は想像するばかりだ。
運転そのものが楽しくてたまらないカーマニア様は、がんばっていただけばいいとしても、何時間も「排気ガスの帯」の中を同じ姿勢でじっとしているなんて、激しく健康に悪いでありましょう?・・・とお見舞いしてしまう。
冬の旅の楽しみは、車窓を眺めながらの雪見酒でしょう!!
てなトドメをワタクシごときの若造からちくちくやられると、「ワシも夜汽車でスキーに行きたいもんじゃ」「あなただけなんて、ずるいざーます」というシルバー人口は少なくないと思う。
この層に応えられるウィンター・リゾートこそ、世界一の健康寿命をダントツで維持できる秘訣になるはずだ。
ゲレンデに広瀬香美をかけなくていい。藤あや子に氷川きよしで、しみじみズンドコ滑ればいい。
いやほんと、子供相手のリゾートなんぞ、未来はない。銀世界はシルバー・エイジのものだ。
六十代のガールフレンドに、「いつ初滑り行きます〜?」と、冬の訪れメールでも出してみようか・・・
代理人は影武者でいるべし
at 2006 12/13 21:12 編集
松坂の交渉が難航している。
のは本当なのか、難航ドラマを演出して交渉技術に箔をつけようとしているだけなのか、代理人スコット・ボラス氏の腕も腹もわからない。
僕の予想は、「苦闘しました」顔のボラス氏が、まんまと報酬をせしめて、めでたく松坂メジャー・デビュー!・・・となる筋書き。
「日本のシステムをメジャーリーグのシステムにはめこむのは大変だ」とはボラス氏の弁だが、おいおい、システムのせいにするか〜?
むしろ、代理人交渉というアメリカン・システムに有能な選手がはめ込まれて、交渉決裂のあげく選手が活躍するチャンスをつぶしてしまうことも、あったのではないだろうか。
自分の意志で代理人に交渉を任せたい選手はそうすればいいだろうが、球団もファンも選手もボストン市民も、ぶっちゃけた気持ち「代理人が交渉をややこしくしているだけちゃうの?」と思っているにちがいない。もう、ひと昔も前から、大リーグ選手の年俸高騰は、代理人交渉が元凶だと指摘されていたからね。
依頼人と代理人との間で意志疎通がうまくできなくて、「丸投げ」しているようだと、歩み寄りも足並みが乱れて、交渉が成功裏に完成しないことだってある。
今回は、松坂がボラス氏とどれだけ「交渉」を詰めていたのか、また松坂&ライオンズがどれだけ交渉代理人を主体的に活用しているのかが、気になるところだ。
これは弁護士や税理士とのつきあいも同じで、「ソリューションを丸投げ」する日本人は多いと思う。
そもそも、松坂自身「球団はどこでもいいっす」と言っていたのだから(これはこれで、潔い腹のくくり方だ)、そもそも代理人いらずの入札ではなかったかな?とさえ思うぞ。
西武での3億円を最低落札価格にして、ヤフオクに出品者「松坂大輔」、出品「俺」で出しても(笑)いいのだ。
交渉や質疑応答の内容は全世界に公開されるから、ヤフオクは空前のPVを記録するだろうね。
こんな大リーグ選手(候補)の代理人交渉で、たとえ年俸インフレのような弊害があっても、旨みを求めてビジネスにする人々が続々と出てくることは確かだ。
それならそれで、野球とは関係ないところで、代理人交渉を採り入れたらいいのに、と思う場面は多い。
たとえば、お見合いも、ある面で代理人交渉といえるかもしれない。
別れさせ屋という商売があるぐらいだから、デート代理人、代理夫、代理妻というのも出てくるかもしれない。代理母より簡単だし。
スポーツ界だと、高校球児たちも代理人交渉の時代になって行くだろうし(まぁ、未成年者の雇用契約には法廷後見人が設定されるわけだが)、力士の世界など、とっくにそうなっているのかもしれない。モンゴル・ルートやヨーロッパ・ルートで金の卵を発掘してくる代理人というのが、いるとしか思えない角界だから。
ただ、代理人の手綱さばきは日本人の未熟なところだから、丸投げしないで、暗礁に乗り上げたら「無能な代理人は解任する!」と出ないと、法外な報酬をかすめ取られるだけ。
なかなか心を鬼にできない優しい日本人には、「代理人を解任する代理人」なんてのも、必要かもしれない。
食堂街の天の声
at 2006 12/12 22:14 編集
食堂街を通りかかったら、定食屋のおばちゃんがいきなり「四季あるよー!!」と声をかけてきたので、蜘蛛の巣にかかった虫のごとく、僕は「うを清」に吸い込まれて行った。座る前から、四季定食730円なりのオーダーが通っている。
おそるべし、おばちゃんフェロモン!
といっても、僕は「色気より食い気」だし、ここのおばちゃんは調理も給仕もしない客引きとレジ専門。雌蜘蛛ひと筋50年という風格で、毎週寄るわけではない僕のような浮気男の顔もしっかり記憶して、熱い視線と絶妙の呼び声で捕捉してくれるのだ(プロですなぁ)。
でも、こんなおばちゃんのいる飲み屋なら、常連になってもいいと思う。「あーらセンセ」と魂胆みえみえのおねーちゃん声には注意しろよ・・・と「天の父の声」が脳裏にこだまする。
この「天の声」が年の瀬から会計年度末にかけてのキーワードになりそうな、談合知事が出てくる出てくる。
いやはや、素敵な言葉であるね。天が発するメッセージだから、知事が言った事実はないのに、聞く方が「この工事はA社に発注するように」というように聞こえる。これは便利な符牒だ。
まぁ、時代劇をみても、「わかっておろうな?」「しかと承りました、お代官さま」なんて会話は定番だから、たぶん卑弥呼の時代から談合=まつりごとの常として定着してきたのだろう。だから、なくならない。
とすれば、談合根絶なんてムダなことはやめて、思わず納税者がうなってしまうような、見世物的な談合を披露してほしいものだ。
「宇宙の波動が私を動かしたのだ」と口走るニューエイジ系の知事がいてもいいし、NHK出身の某知事など「あぁぁぁっ私の脳に、電波がっ・・・!!」となれば説得力抜群。
でも、魂だの宇宙だの崇高なことを垂れ流しているやつほど、ゼニの流れている地上には降りてくるから、タチが悪い。天の声を発するやつは、天国に祭り上げておけばいいのだ(ポアしろというつもりはない)。
我が地元の県知事はどうだかわからないが、知事や市長の選挙からして与野党相乗りで候補を一本化する「できレース」は、談合選挙だと非難されている。談合選挙に加わっていないのは共産党だけだといってもいい。
談合が問題だというなら、首長の選挙も俎上に乗せろといいたいね。
我が家から出勤するとき、ドカーンと屏風のように立ち並ぶ県庁舎の威容がいやでも目に入る。東京都庁の3倍はあるのではないか?とさえ思う。
そのたびに、県知事というのがいかに権力を握っているか、つい考えさせられる。
ほんと、地方自治体というのは、知事の王国ではないかね。
警察と教育委員会の人事権を握っているだけでも、相当な権力だ。これだけで、その気になれば反対勢力を「粛正」できるに充分な公権力だ。
連邦制のアメリカと比較するのは無理があるが、警察権力は郡や市の単位に分散させた方がいいのではないだろうか。「ロス市警コロンボ」「サンフランシスコ市警マクロード」だと絵になるが、県警となると「犬警」みたいな響きになるし(こうなりゃほとんどイチャモンだな)、実際ワンちゃんなみの無能警官もいたりする。
せめて、アッパレな公共工事を発注して県庁舎はぜんぶ地下に埋めてくれれば、大阪湾が一望できるようになって気分はスッキリなのだが、そんな僕のような庶民は「庁舎が目障り」てな次元でしかブーイングできないのが哀しい。
地の声に耳を傾ける知事は、いるのだろうか。
日曜大工と日曜破壊
at 2006 12/11 17:57 編集
忙しい日曜日だった。
銅線やら両面テープやらバタバタと買い物をして、愛車で市街地を駆け巡る。
旧居留地を通りかかったら、まだ点灯3時間前だというのに、ルミナリエ会場の歩道に見物客がズラリ並んで座り込んでいる。皆さん、ヒマねぇ・・・。
この日は、旧宅に置き去りにしていた個人情報関連の紙ゴミを、焼却処分する日に決めていた。
旧友ひろゆき君が「もう、ほかそと思てるボロボロのバーベキューコンロありますよ」というので、それを借りることにして、本人とワンセットで来てもらった。「お礼するでー」と条件つきで。
「燃料」は、なんでこんなに細切れ仕事ばかりしてきたのか・・・と情けなくなるワーキング・プアの象徴のような雇用契約書類だけで数百通。
そのほか郵便物、給料明細、領収証などなど、袋づめして20kg強はあったが、盛大な焚き火は「プライベートごみ」をどんどん灰にしてくれた。
屋上で盛大に始めたところ、火の粉がまわりに飛散しはじめたので、ドアを締めて踊り場でパチパチ燃やし続けたので、二人で燻されること2時間。最後は水で完全に消火して、灰を処分。
「お疲れさん〜」で二人してカレーうどん屋へ。熱烈推薦のカレーうどん卵かけ御飯セットを、ひろゆき君ペロリと猛スピードで平らげてしまった。
ありがたい友である。
おかげで、やっと引っ越しの残務処理が完結した。
そのあと、アンテナの「設計と施工」である。
といっても、段ボールに銅線を貼りつけてスパイダー・コイルを巻き、AM用アンテナに仕立てただけ。
原価は105円だが、コンポにつなぐとバッチリ高感度で作動してくれた。捨てるときも惜しくない。引っ越し前も使っていたタイプだが、その「1号機」は壁に直貼りしていて、あまりにもチープな見栄えなので、運び出す家財道具にさえ入れず、あっさり捨ててきたほど。
「2号機」は段ボールに貼りつけているから、自立型・方位可変型のバージョンアップ版(笑)である。
こんなものでも、既製品を買うと4000円ほどの値がついているから、百均で部品調達すると、笑えるほどハイ・コストパフォーマンスのアンテナができる。
おかげで、いい音でラジオが聞こえるようになった。めでたし、めでたし。いっそ手作りで商売しようかな?(笑)
次は105円でFMアンテナ、ゆくゆくは「中華鍋でBSアンテナ」である。そうなると105円には収まりそうにないが・・・。
クーガ115救出
at 2006 12/10 14:07 編集
冷たい雨の中、モトコーを通ってハーバーランドへ歩いてみた。
自宅と三宮とハーバーランドの「三角形」がちょうど一周1万歩だったのが、ちょっと尖った二等辺三角形になったので、足で実感してみるか・・・とエクスキューズをつけないと腰が重い、じめっとした夕暮れだった。
モトコーに入るまで、けっこう遠かった。
入ってすぐ、間口数十cmの時計屋があって、「電池交換500円、Gショック1000円」と貼り紙が出ている。
怪しい激安である(笑)。ふつう時計屋だと1000円、Gショックは下手するとメーカー送りで3000円とられたりする(ヨドバシカメラがそうだったような・・・)。
液晶は出ているが針が止まったプロトレックを見てもらうと、「10分ほど待ってや・・・いや、15分もらおか」と、ちょっと気になるためらい方をされながらも、預けてヒマつぶしして受け取りに行く。あまりにも間口が狭いから、何度か通り過ぎてしまったほど。
「ハイ、できとるよー1000円。0.5秒しか狂うてまへん」と、推定63歳のおやっさんは自信満々で手渡してくれた(笑)。必至に時刻設定しておきやした、といわんばかりに。
自信より腕前が不安なんだが、一応ちゃんと動いているから、まぁいいか。
カビくさい商店街を、さらにチュルチュルと西へ進む。
ときどきのぞく、間口が1mもある(!?)リサイクル電器屋に、短波ラジオが並んでいて、銀のクーガーが輝いていた。クーガ・シリーズの「7」と「2200」はこの店で買った。どこから仕入れてくるのか知らないが、わりと通好みのラジオを並べている店である。
動作チェックさせてもらうと、さすがに30年以上たったらしいガタが出ている。が、感度抜群。雑音源になっているロータリースイッチとバリコンの汚れは、分解して何とかできそうだったので、8000円で購入してしまった。ズシリと重いのに、ユニクロのビニール袋にしか入れてくれないのが少し不安。
このあとハーバーランドをうろついていたら、なにぶんラジオが頼りないビニール袋に入っていることもあって手がしびれ、市バスで帰宅することにした。
自宅最寄りまでのバスというのも、初めて乗った気がする。20分でも30分でも歩いて、とにかく駅をめざすのが電車男の習性だから、路線バスには乗らないのだ。
週末の夕食どきの車内はガラガラで、歩いて帰るより時間がかかった気もするが、初めて見る街の明かりのような気分で、車窓風景を楽しめた。30分弱も乗っていると、とろんと眠くなってくる。
バスに揺られてウトウトというのは、悪くない気分だ。
あぁ、まだまだ知らん地元があるなぁ・・・「宝探し」せんといかんなぁ、と思う雨の夕暮れ散歩だった。
暴露する草される華
at 2006 12/09 15:55 編集
石原眞理子の暴露本で芸能界激震か・・・?
いや、「その程度」で話題になる芸能界と、「その程度」のことで動揺する男性芸能人と、「その程度」しか売りものがないお騒がせ女優の、ちーちーぱっぱでしかないと思うが。
名前のあがった諸君に、ワタクシは助言してあげたい。
名誉だ家庭だと今になってあわてふためくでない!ウンコふんだ俺が間抜けだっただけ、と観念すべし。
「火遊びがいくつ表に出てもいいけど、あの女優と遊んだことだけは秘密にしたかった」とでもぼやいてヤケ酒呑んで、忘れようではないか。俺とのネタで小遣い稼がせてやるか、ぐらいに太っ腹でいればいいのだ。
トレンディ女優というのは、芸や能と無縁の、ほんと泡みたいな存在だったなぁ・・・と幻の80年代を回想するばかりだ。
といっても、僕は結局リアルタイムでその手のドラマは見たことがなかったから、バブル崩壊後に何かの拍子で東京ラブストーリーや男女七人を見ると、爆笑できる。まじめに変なリアクションのオンパレードで満ち満ちている喜劇ではないかとさえ思えるのだ。
実際あの手の精神構造というか、躁状態のOLや女子大生がいたのかどうか、当の石原眞理子の頭が沸いていた時代に、僕はテニスサークルにも発情オフィスにも縁がなかったから、その中に生きてきただろうに、生きてきた実感がない不思議な時代ではある。
むしろ、ドロドロ系の「無邪気な関係」の方に僕は見入っていたけれど、故・古尾谷雅人も鶴見辰吾も、いい俳優になっている。
となると、織田裕二は、このまま野口五郎の後を追うのか?さんま路線へ舵を取るのか?
そして、石原眞理子に刺激されて、鈴木保奈美が復活してきたら、どうするのだ?
今さら出せる芸や能はないから、暴露本という出し物しかなくて、すると震撼となる男優たちは多いと思うね。
石原で13人だったから、保奈美だと26人ぐらいは、今の愛妻に頭を垂れる騒ぎになるだろう。
あぁ、若気の至りは恥ずかしいツケが回ってくるものだ。ちゃんと先回りして暴露してしまえば、ワクチンにもなるだろうに。
口が軽いのと口下手なのと、どっちがみっともないかといえば前の方だが、サバイバル能力は「口軽尻軽ギャラ軽」の方だ。
だから、男性諸君も、股間・・・じゃなかった沽券など捨てて、先回り暴露すればいいのだ(どうですか石田純一さん、羽賀研二くん!)。
そう考えると、暴露本なんか出して訴訟騒ぎまで巻き起こさなくても、騒がれるまま・言われるまま笑って泥をかぶって芸人をやっている石田、羽賀は妙にえらいと思う。
嫌われつつも、ちゃっかりサバイバルしているキャラクターは、見習いたいものだ。
と僕が参考にすると、江頭2:50か出川哲朗の方に行ってしまうこと確実なのはつらい。
コープvsトーホー
at 2006 12/08 21:45 編集
4年間、たぶん埃まみれのメンテナンス不足で故障したであろうMDコンポが、こりゃ自己責任だなーと後ろめたく思いつつも無料で修理されたので、引き取ってきた。
その足で、同じダイエーの別フロアで寸法直ししたズボンを受け取りに寄ると、北川正恭前三重県知事のような実直な店員氏が、やけに恐縮して「実は、商品を汚してしまいまして・・・」と低姿勢。
見せてもらうと、すそに米粒大ほどの薄〜いシミがついている程度だった。
僕のオフのズボンは、自転車に乗るときチェーンの油汚れが右すそ内側に必ずつくので、汚れは遅かれ早かれつくと覚悟している。シミぐらい全然OKである。
それでも、恐縮しまくりの店員さんはあたふたと「代金2割をご返却ということで・・・」という処理をしてくれた。
ありがたいことである。
ダイエーには、再建に税金が投入されたりして風当たりも強いせいか、けっこうサービスに気をつかっている感じはする。ただ、手際が悪いというか、万事「あたふた感」があって、それがスーパーらしいというか、ご愛嬌というか(笑)。
高級スーパーとか高級コンビニというのが僕はきらいだから、ダイエーにはバタくさい路線で突き進んでほしい。ひいきにするからね・・・とテレパシーを送りながら、実は近所のコープで加入手続きをしてしまった。
サービスカウンターの沢田嬢が伊藤美咲といい勝負をしていたので、1万口出資してしまいそうになったほどだ。
この灘神戸生協もダイエーもそろって地元だから、両方立てていると、ふだんの買い物は2店でほとんどまかなえてしまうのがありがたい。偶数日はダイエー、奇数日はコープ、とでも使い分けるとするか?
こうして、閉店前「半額シール」狙いでお世話になったトーホーストアともお別れである。
「お客さん、私を見捨てて伊藤美咲に行くのね」と、トーホー松浦亜弥のうるんだ目線が俺の背中に突き刺さる。
すまねぇな、あばよ。達者でな!(笑)
スーパーフリーウェイ
at 2006 12/07 15:52 編集
会員が高速道路を「無賃乗車」していたフリーウェイクラブが解散したそうな。
というより、会員が次々に逮捕されて、会が崩壊したというのが実情だろう。クルマ社会に疎い無免許男の僕でも、国がその気で取り締まりをすれば、あっけなくつぶされるわけね・・・と察しがつく。
このクラブがどれだけ一理あるポリシーを持っていたのか、詳しくはわからない。
それでも、「簡単につぶされないしかけ」を備えていなかった点は脇が甘かったでないかい?と思う。
たとえば、NHK受信料不払いを訴えている個人や団体はいろいろあるが、バックには朝日新聞社や東大がついていたりする。
いや、組織ぐるみで違法行為をあおっているというつもりはない。訴える側にも、それだけの地位保障がないと、なかなか実力行使ができないということだろう。
犯罪を助長するつもりは毛頭ないけれど、犯罪とはいいきれない「脱法」行為はどうだろう。
たとえば、国民年金は踏み倒しているが、経営する会社は税金を何億円も払っていて、国が強く出ると法人登記を海外に移してしまうよ♪という経営者とか。通行料は払わないけど、サービスエリアの上得意客で、走るたびに何万円も落としているSAマニアとか。
ついつい引き合いに出してしまうのは申し訳ないが、NHKに貢献していながら受信料を払っていない芸能人なんてのも、いるに違いない。
逆に考えれば、あの大人気タレントが、なぜ出ないの?というタレントは、叩けばホコリも出るケースがあるにちがいない。
NHKとしては受信契約しているかどうかすぐ把握しているだろうから、出演させるわけには行かないだろうね。どこで「おれ受信料払ってないけどさ、出演してNHK視聴率に貢献してんだよね」としゃべられたりすると面目まるつぶれだから。
貢献は貢献、料金は料金、別問題です。
と、「公会計放送局」も国も、当然つっぱねるしかないのはわかる。
が、トータルで考えて、取り締まりの副作用とモラルハザードの損益をじっくり検証してほしいものだと思う。
僕がもし高速道路会社の社長なら、料金所を突破したやつがいたら、監視カメラやオービスですぐ捕捉できるわけだから、出口でつかまえて仕事をさせるね。料金相当の補修作業とか、清掃とか。その場で労賃を支払って、源泉徴収して、直後に料金相当額を支払ってもらう。
こうすれば、突破者は「タダで突破してやったさ」なんて誇り(?)を持ったまま、道路会社側も金銭的損害はなく、国も所得税を取れる。
裏返せば、NHKにも使える手ではないだろうか。
「私を写すなら、取材料として○千円払ってよね」という人が増えたりして・・・いや、決してあおるつもりはないが。
そこで、「フリーウェイクラブ」に戻れば、このさはバージョンアップして、「スーパーフリーウェイクラブ」として生まれ変わってほしい(元早稲田大生の和田受刑者は入れないよ)。
ちゃんと料金は払うことにして、犯罪行為は慎むと誓約する。
その代わり、道路会社は料金相当額以上の旨みを用意すればいいのだ。有名な北陸道の、越前海岸に張り出したルートにはガードレールをつけず、速度制限もつけない。思いきりヘアピンカーブをつけてやればいい。
すると、ローリング族なんか、「球児の甲子園」のごとく全国から走りにくるぞ。道央道も東北道も東名も名神も山陽道も、波及効果で潤うにちがいない。あぁ無責任・・・(笑)。
なら、責任をもって提案できるのは、安全運転を戸塚ヨット・メソッドでしつける暴走族よ出でよ!である。
おい少年、親を刺したくなったらハーレーでぶっとばせ!おっと免許ちゃんと取りな、あたいがうしろに乗って、ムギュッと熱血教習してやるからさ、と藤原紀香みたいな姐御が仕切るレディースがいたら、最強の交通安全団体になるね。もう国家公安委員会から天下り希望のじいさま続出で、国のお墨付きにも支えられて。
会費10万円でも、僕は入会する。少年会員より、中年会員の方が多くなりそうな気もするが(笑)。
「婦人部」は赤西君みたいなのが仕切る。こんな暴走族は、出生率も異常に上がったりする(笑)。
at 2006 12/31 19:40 編集
電子辞書のコンテンツ・カードを買いにヨドバシへ行ったら、もう駅から正面玄関へ、ベルトコンベアのように客が注入される勢いだった。
クリスマスでも正月でもないのに。
なんだ、君たちはっ!!
と憤慨しようにも、「おまえこそ、なんでこんな晦日に電子辞書なのだ。われわれは、家族団欒用品を買いに来た正しい消費者なのだ!」と逆襲されると完敗だから、ひたすら人込みをかきわけかきわけ売り場へ直行。
ソニーが撤退していた。
あらまっ!!
電子辞書市場は、カシオ、シャープ、セイコー、キヤノンの4強の麻雀戦と化している。
ソニーお得意のくるくるダイヤルも愛嬌があったのだが、辞書にだけでなく、どうも最近ソニーは覇気がなくて寂しい。
辞書データをパソコンで編集できるソフト添付・・・なんてのも、画期的だったのに。
結局、セイコーの電子辞書に乗り換えた。語学を一番よく研究している感じなので。
市場の「麻雀対決」は、変なオプション競争も飛び出していて、カラー百科やワンセグ視聴なんてオマケもついているが、そんなもん辞書にはいらない。
辞書に備わっていてほしいのは、枕機能とダンベル機能(笑)である。まぁ、それも電子化されるとなくなってしまうけど。
SEIKOの辞書は(YUKARIブランドの辞書があれば、触りたおしてみたい)、コンテンツ自体にそれほど奇抜さはないが、使い勝手はまぁまぁだ。キーボードの触感はいい。
英仏・仏英辞典が入っているので、仏語を引くと自動的に英語の勉強になるぞ!!
といっても結局、そこからリーダーズかジーニアスで和訳にたどりつかないと意味不明、という語彙もあるにはあるが、仏和、英和をストレートに引くより、こんなふうに「迂回」する方が、頭を使えるのではないかと思う。
あぁ、来年こそ外国語を・・・と誓ってはかなわずのくりかえしになるのがシャクだが、外国語の勉強というのは、そんなものかもしれない。昔から。
そして、次はアラビア語だの、スペイン語だのと次々につまみ食いするのも、けっこう楽しかったりする。何百とある言語だから、文法や構音の違いで、自分の向き不向きがわかったりするのもおもしろい。
僕の頭は、どうにもドイツ語や中国語には向かないようで、何度も何度も挫折してしまった。
ただ、「やーめた」と思った寸前に憶えたフレーズが、案外ずっと記憶にあったりするから、挫折するのも悪くない。
禁煙回数が多いほどタバコがうまい。断酒するほど酒がうまい。なんてのと同じかな?
さて、来年はフィンランド語でもやってみようか。
英訳辞書はすでにアマゾンで買っていたりするのだが、英語で標記すると「フィニッシュ」だから、なんだか速攻でマスターできそうな?というか、「あなたムダだから勉強終わり」と言われているような気もしないでもない。
ゲレンデの波平さん
at 2006 12/30 21:00 編集
四国も九州も、積雪!!
とニュースが脅かしてくれて、「そうかー、裏山が八ヶ岳になってくれるかな」と山歩きの用意をして楽しみにしていたのに、なんだ、この陽気は????と肩すかし。さすがに、京都市内はうっすら雪化粧したらしいが・・・。
雪乞いさえしている冬好きな身にしてみれば、うららかに、サラサラと温暖な瀬戸内気候は、うらめしくなる。
何カ月も鉛色の雲の下のような気候も気が滅入るかもしれないが、冬は冬らしい方がいいと思う。
おてんとさまはニコニコと小春日和ですましてやがる一方で、冬の便りはメールでやってくるご時世だ。
僕から見ておとっつぁん世代になる横浜のスキー仲間から、「いつ行きますか?私は今シーズン3級にチャレンジします」と、年末恒例のメールをいただいた。律義で向上心のある好漢でいらっしゃる。
放送大学で勉強しておられて、メーリングリストやスクーリングを活用して順調に単位を習得しておられると思ったら、大学院までめざしているという。すごい!
身近な友人や職場の同僚や親戚筋が、かえって憚って言わないこともぶつけてきてくれる貴重な殿方でもある。
ギョロリと大きく、しかし優しい目で、
「結婚は、しないんですか」
と、ポツンと尋ねてくる。そして、しみじみ感慨深げに
「した方が、いいでしょうなぁ・・・」
と、虚空を仰いでおられる(笑)。しろ!とプレッシャーをかけてくることもない、仙人の風格である。
かつての身近な遊び仲間は、足並みが合わなくなって何年もたつのに、ここのところ、現地で集結する雪男、雪女たちのご縁の方が深くなっている。年齢層も3世代にわたっている。
こんな遊びの輪も、時空を飛んでいるようでファンタスティックだ。
「ぜひ、1月にお会いしましょう」とレスを書いて、ようやく僕は年賀状の印刷にとりかかった。
年取りを 忘れさせるか 年越しライブ
at 2006 12/29 22:14 編集
まだ土日ちゃうやん!と憤慨しているのに、図書館までもが年末年始の休みに入ってしまい、居場所がなくなった・・・というのは大げさだが、もうそんな時期なのだった。
帰省ラッシュも始まったようで、心ある一部の篤志家からは、こんなありがたいメールまでいただいた。
> 急なお誘いごめんなさい。
> ちょうどさっき私を除いた家族が田舎に帰ったので、家に私一人なんです。
> 普段は狭く感じるこの家が今は広く感じます…。
> ちょっと寂しいので遊びに来てくれませんか?
> もちろん接待しますよ。
> 食事・寝る場所は提供します。
> 年の瀬で忙しいとは思うんですけど、もし時間あったら来てください。
> http://freeweb.lovelovesexywoman・・・
うぅぅぅぅぅっ、うれしいねぇ。ラブラブ・セクシー・ウーマンさん!(笑)
この手のお誘いも成長しているのか、だんだん手がこんでくるのが楽しみである。「接待」としか書いてなくて、「聖行為」をほのめかさないところが、ハイ・テクニックといえるかもね。
でも、こんな誘いによろめく老若男女もいると思うぞ、この時期は。
「来年こそ○○したい」と反省しているポジティブ人に、「歳末特価!年内入会なら入会金無料 **フィットネス」とか、「歳末在庫一掃叩き売り!! **ウェディング」とか。
ま、そんなのはウソくさいが、近ごろの新種は、カウントダウン・ライブというやつらしい。
一見、好きなアーチストと楽しく新年を迎えよう、という趣旨に見えるのがミソ。同じアーチストの、クリスマス・コンサートにはちょっと行きにくいがカウントダウン・ライブなら・・・というファンがいるのだ。
第一、家で永平寺の鐘の生中継を見ているのが正しい日本人の年越しだというのに(笑)、家にいたくない男女が外に集まって年を越すとなれば、それは即ち「ライブのように見える出会いの場」ではないのでしょうか!!
と憤慨してもしかたない。
あの手この手で、少しでも出生率が上がればよろしいのだ。
どうせなら、ムッシュかまやつクラスが養命酒でも飲みながら、「仮面夫婦、やめちゃいなよ〜」と無責任にアジるカウントダウン・ライブをやれば、ファンの定年世代も発情して、離婚だ再婚だおめでただ(笑)と、騒動になるだろうね。
観客の中には、エロかわいい女子を仕込んでおけばいい。
すると、さすがに厳寒期は玉が縮こまっているおじさんも「エロやらしい」元男子に戻って、「あぁ、古女房に退職金も年金も半分くれてやらー!!」とケツをまくって、若い吸血女を囲う夢を見る。
こんな老いらくの酩酊も、団塊退職金が世に循環するきっかけになると思う。
保険会社でも車メーカーでもなく、吸血女よがんばってくれ!
そして、ほしいモノにはひと通り満ち足りて、今度は「チープ&シックがいいな」と思ってくれたら、次に控える共通一次世代のワタクシにお鉢が回ってくる。
・・・かな?
さぶっ!
at 2006 12/28 22:17 編集
夏の終わりに「物件確認」で初めて訪れたとき以来、今のアパートの廊下には絶えず落ち葉が散らばっていた。
南北に細長い3階建て長屋が2棟ならんで建っていて、廊下でつないだような構造だから、山側から浜側には吹き抜けになっていて、壁がない。
そこへまさか、50mほど北側にある山からじかに葉っぱが飛んできているわけないわなぁ・・・とは思うものの、なぜだか落ち葉が絶えない。毎週、ちゃんとメンテナンスで掃除されているのに。
そんなすきまだらけの建物も、自然の好きな僕は気に入っているからいいとして、きのうの爆弾低気圧とやらで、近所の雑木はすっかり裸になっている。
僕の毎日の足になってくれている自転車は屋外に停めてあって、上にさしかかっている木が、うまいこと雨よけのひさしになってくれていたのが、一夜にして葉っぱが全部吹き飛ばされてしまった。もう、屋根ナシの雨ざらしである。
、部屋に入れてやらにゃいかんなー・・・と、氷雨に濡れる愛車をみるたびに思う冬の訪れ。紙ふうせんの「冬が来る前に」が脳裏にリフレインする(笑)。
キンキンに冷えた六甲おろしが吹き始めた。
部屋に入れてあげられるのは、とっくに冬が来てから以降になりそうだ。
ケトル人
at 2006 12/27 21:08 編集
雑貨屋の店先で、ホーローのケトルが目に入った。
ケトルがワタクシを呼ぶ顔をしていたのだ。
家には、とても「ケトル」などと呼べない、安物のアルミのやかんしかない。内側はどす黒くなって変な匂いがつくようになったし、かといって電気ポットはあんまり好きではない。「今からお茶するぞ」というとき、いちいち湯を沸かす手間が、要介護予防になっておるのだ。
金属臭がつかない素材といえば、チタンである。チタン製のシエラカップは熱伝導率も低くて、使いやすいけれど、高いのが玉に傷。
なら、ホーローが手頃かな?と思いつつ、いい出物を物色していたのだった。
出会ったケトルは、炎を底にもれなく受けて沸かしますよ!といわんばかりのアポロチョコレートみたいな円錐形で、容量は2リッターあるから充分だ。ずしりと重い。
「Tuwano」とブランドらしきロゴが書いてあって、ひかえめな花柄がついているから、「もしかして安野光雅さん監修?」とも思ったが、2000円足らずのケトルで、そんなことはないわね。
ストーブに乗せて、じっくり時間をかけて、かんかん湯を沸かすのが、なかなかいい気分。加湿器の代わりにもなってくれるし。
沸騰するのは案外早くて、コーヒーをいれるぐらいの量だとあっという間だ。バニラ、ヘーゼルナッツ、メイプル、ブルーマウンテンと好みの粉を並べて、とっかえひっかえ喫茶している。
あぁ、この自己陶酔、「結婚できない男」の阿部寛そのものではないか!!
まぁ、いいか。
コーヒーより何より、僕が感動したのが、ホーローケトルで冷えた白湯の、柔らかくクセのない清らかさだ。
飲んだ翌朝にケトルに冷えた湯冷ましは、実にうまい。あぁ甘露!・・・と心に染みる感じさえする。なんだろう、この魔法は。
今年は、「愛情をもって接すると、水の質がよくなります」なんていうトンデモ理科教育が話題になっていたけれど、うちでは逆。水の愛情を感じるのだな。
小中学校に、伝道にでも行くか。「ぬるま湯より、冷水かぶれ!」と。
もちろん、相手は教育公務員である。
高校駅弁選手権も見てみたい
at 2006 12/26 22:04 編集
もう「一昨日記」になるが、たまたま・偶然・ひょんなことから高校駅伝を見ていた。
アジア大会以来、怪物がいる!と地元校の前評判が高かったのは、あぁこの競技?という程度に思い出した。
たしかに、力走だった。
1区で二十何位と出遅れたところを、2区の小林祐梨子はなんと20人抜き。生で実況を見ていると、胸がすく快挙だった。もう、父親世代としては号泣もの(笑)。
彼女には、「人間機関車ザトペッ子」の愛称をあげたい(迷惑だろうけど)。
アンカーの小林幸栄も、ストイックにスパートをかけてきて、実にみごとに凜とした勇姿だった。ナギナタの選手にも見えるほど、眼光の鋭く美しいことよ。
心を打ち砕かれたワタクシは、もう涙の海に浮かびつつ優勝を祝福していた(笑)。
個人的には、声で癒される須磨佳津江さんにも萌えているが、須磨学園の女子選手は燃えている。すごい。
なにより偉いなと思ったのが、留学生で強化していない点。
この「選手強化」が、最近の高校や大学対抗の陸上競技のいじましい眺めで、違和感をぬぐえないのである。
たとえば、純粋に広島が好きで、日本で働きたくて留学してきましたエチオピアから!という留学生はいいとしても、いかにも、「勝つために留学の名目で招聘してきました合法でしょ?」といわんばかりのチームづくりは、うーん・・・クロではないが、どこか白々しい。
商業スポーツや芸能がどんどんグローバル化することは、それはそれでいいだろうが、お国同士の合戦が「兵庫vs宮城vsケニア」みたいな戦いになると、ちょっと違和感を覚えないわけにはいかない。関ヶ原の合戦に、強いから助っ人を、というのでポルトガル人やオランダ人が加わっていたら、「そりゃないよ」という気分になるのと似ている。
選手自身に責任はないし、国際競争に刺激されて、日本の駅伝の質が上がる面もあるのだろうが、インターハイやインカレのスポーツは、そもそも排他的でいいと思うのだ。
かといって、国籍を条件にすると「王貞治さん問題」が再燃するから、何年か以上この国に住んで納豆を食べていれば何国人でもいいよ、とすればどうだろうか。
都道府県単位の「地域条件」もつけて、兵庫代表で出るなら結納は生田神社でやってもらうとか、東京都代表なら知事とケンカしてみせるとか、三重県代表ならミエを張りまくってもらうとか(もう、ヤケクソ)。
やはり、観戦する側は「すごいね、広島焼きパワーは」「雪国で練習しにくいだろうに、立派だな」というふうに土地のイメージを重ね合わせて見ているものだから(僕だけか?)、その先入観にこたえまくってほしいものだ。
となると、佐賀県は困る。いや、佐賀県人は困らないだろうが、観戦する県外人が、イメージを持ちにくくて戸惑う。
あと、僕の個人的な戸惑いだと、群馬県、栃木県も困る。いやまぁ・・・ひったくり日本一の府で、よく無事に練習してなさるな」と同情してしまう某府のような、鮮烈なイメージがわかないのだ。
だから、案外カラーの薄い県からは、ケニア人、エチオピア人、セネガル人etcetcetcの留学生が出るチャンスが大ということになる。
そうならないように、おとなしい県は、次の駅伝でがんばってほしい。
冬至からイブへ
at 2006 12/25 13:04 編集
白夜の国には、太陽の恵みに感謝する夏至祭という行事があるそうだが、近所のスーパーに行くと、「冬至祭り」と銘打ったカボチャ・パンを売っていた。
カボチャがパンになるのかなぁ・・・パサパサちゃうかなぁ・・・と思っていたら、案の定パサパサしていた(笑)。
でも、まぁ香ばしくてよろしかった。
明けて天皇誕生日は、悲しい別れの日。
9月の末に古いアパート退去のあいさつをして、ぐずぐず後片づけを引き延ばして、やっとこさ完全退去を遂げたのだった。
仏のような大家さんの「お住まいでないんでしたら、家賃いいですよ」の言葉に甘えるあまり、いやはや3カ月も家賃を踏み倒していた計算になる。通常の家賃からして大幅割り引きしてもらっていたから、もう、敷金を放棄してもいいぐらいだ。
40歳を境に、前後5年半ずつ暮らした思い出多き部屋には、未練も若干しみついていた。
それを拭き清めるかのように念入りに拭き掃除をして、トイレや風呂場のタイルも磨き抜いたあと最後のゴミ袋をまとめて、ガランと空いた暗い部屋を振り向いくと、ジーーーンとなる。
あの震災直後の、妙に空が広く、街はしらじらと埃っぽく、乾いた寒風の中を、赤帽の軽トラック1台で引っ越した日が、つい最近のことのようにフラッシュバックする。「仮住まいのつもり」にしては長く、しかし実感としてはあっという間の下山手ライフだった(最近『下山手ドレス』というコミックを見つけたが、あまり土地柄は描かれてなくて、木村紺さんの『神戸在住』の方が、神戸の山手ライフを生き生きと描いている感じがしたぞ)。
鍵を返しに行くと、大家のおばちゃまは風邪を引いた様子で、寝床から出てきたような姿で応対してくれた。
ただただ恐縮する。
別れられない・・・というか、案外ふらりと会いに行くのに抵抗がないのは、お隣りさんのトラちゃんである。
久しぶりに道端で会ったら、やはり顔を憶えてくれていて、ニャーニャーとまとわりついてスリスリしてくれた。「冬仕様」で丸々と太っていて、それがまたご愛嬌だ。
きみに会うべく、わざわざ回り道をして、この歩道でラブコールしちゃるからね、と念押しの撫でこすりをして、別れてきた。
イブはトラちゃんと路上の逢瀬であった。
わびしいんだか、寂しいんだか・・・
徳川家斉へ
at 2006 12/24 16:07 編集
ルミナリエで騒がしかった我が「晩飯ガーデン」に、やっと平穏が戻ってきたと思ったら、週末とクリスマスが重なってまんがな・・・。なんだろねー、このオスメス繁殖率は!?
クルマでクリスマスの北野町にくる痴れ者も、後を絶たない。案の定、大渋滞していた。
これと同じことが、住宅街で起きているのだそうな。
調和もコンセプトもない家々(レナウンかい!!)のイルミネーションを、だれが名づけたか「イエナリエ」。オカマの徳川家斉じゃあるまいし、むしろ中国語っぽく電飾家並と書いた方がしっくりくるわい。
それも過熱気味で、電気代がかかる、見物の車で渋滞する、ゴミを捨てられる、あげく電飾を盗まれる・・・と苦労も募る一方だとか。そのうち消防から漏電の危険など指摘されるのではなかろうか。
やらかしている本人が、満足感との兼ね合いで続けるかやめるか決めればいいだけだから、まぁがんばって下され、と「対岸の火事」を見物する気分でいるしかない。これから目立とうと思えば、「炎上第一号」になるしか・・・(失敬)。
学生さまに、「なんで家を飾るんでしょうね?」と聞かれて、「まわりにつられてるだけちゃう?やらないと、村八分もされかねないし」と答えてはみたものの、やりたくない家とか、旅行に出たい家は困るだろうね。
街中うかれてキラキラチカチカやっている中に、ブラックホールのように暗黒の家が実在すれば、それはそれで目立つだろう。目立つ家は村八分になるから、目立たないようにキラキラやってもらわないと困ります!!と自治会で決議されたりして(笑)。
実は、我が亡父が40年も前にイエナリエをやっていた。
LEDなんかなかった時代だから、ボ〜ッと灯る豆電球を何十個と連ねた電線を軒先に這わせた地味なやつだが、もちろん近所中あるいは昭和40年前後の神戸市内でやっている家なんかなかったと思う。だれもやってなかったからこそ、意義があるのだ。
母には大不評であったが、子供としては幻想的で、ショボい長屋がにわかに華やかになったようで、楽しかった。
今でも、豆電球の電飾を見ると、ふるさとの軒先へと想いがスパークして、懐かしい気分になる。
案外、こんな発想自体は昔からあったのだろうが、近所の手前とか世間体を気にして、抑えている家も多いと思う。それも普通の感覚だろうけど、いざ始まれば、顔では平静を装っても、実はムキになって競いあっているようで、ハラハラする。
ニュータウンというのは、ドングリの背くらべみたいな世帯がはめこまれている街だから、夫の地位や子供のお受験、妻がVERYに出たか(笑)、次はイエナリエ・・・と、近所に差をつけたい欲望が渦巻いていたりする。
それを商機とばかりに、一軒一軒に、「来年は勝てる最新イタリア直輸入イルミネーション豪華版150万円!!」てなDMを投函して回れば、けっこう飛びつくのではないだろうか。「イエナリエ勝ち組・負け組」とか煽ったりして。
いや、最初からイルミネーションをパネルではめこんで、ミニコンポやラジカセみたいにグラデーションで光ったりする住宅というのも、出てくる可能性はある。
イエナリエで過熱している三田市ワシントン村に対抗して、三木市(神戸市にパンダの耳みたいに隣接している左耳が三田市だとすれば、右耳にあたる古都)に「キラキラ村」なんてできれば、分譲が飛ぶように売れる・・・かな?
今は、マイホームの電飾なんて、とお笑いぐさだが、行政も住宅メーカーもデベロッパーもスクラムを組んで大々的にやれば、お笑いぐさから暴挙へとグレードアップして、やがて快挙に変わるでありましょう!!
でも、やはり「暴挙止まり」かもしれない。
ヤマンバと同じ運命かも。
モスいずこ?
at 2006 12/23 17:37 編集
何年かおきに改装工事をしていた――ということは、それなりに設備投資していた――モスバーガーが、工事もせず閉店の貼り紙もせず、ひっそりとシャッターをおろしたまま、年末になってしまった。
かなり、人間くさい、いい店だったのに・・・いや、「モスバーガーを食べないモスバーガー常連」としてマークされていただけかもしれないが、もっとマークされたかった(笑)。
ごったがえすほどでないとファストフードの収益は出ないのかもしれないが、閑古鳥がさえずる店が、僕は大好きなのだ。でも、いつ通りかかってもガラガラで、スタッフも余裕の応対ができるのは、会社にとってはまずいのだろう。
最寄り駅が同じで、利用する改札が西口から東口に変わった程度の素行の変化でも、見えてくる街の景色はずいぶん違う。
もう、西口方面に足を延ばすことはさっぱりなくなったが、なんとまー味気ない界隈だったもんだと思う。
いや、別にけなすつもりはないが、県庁や県警本部のお膝下というのは、意外とコバンザメみたいな店も少なくて、夜は実にひっそり寂しくなる。
職場のすぐ近くで仕事の延長みたいな飲み食いをして、トラブルや機密漏洩が起きるのはまずいから、「オフィス直下」のような飲み屋でクダを巻く公務員など、今どきいないのかもしれない。
朝は、駅から押し寄せる役人の大波小波をかきわけつつ駅に向かっていたのが、いま東口に向かう朝は、大波も小波もない。
東と西とで、行き交う人種がまったく違うのだ。
そして、退勤後に神戸に戻って東口から恋の川筋(ただのマイ・ネーミングで、地図には鯉川筋と書いてある)をトボトボ家路につくと、個性的かつ魅惑の飲食店が程よい間隔で鼻をくすぐってくれる。この点だけでも、僕は「東口の幸福」を感じる(笑)。
そんな並びにモスがあったのだが、あまりファストフード需要がない区域なのか、なかなか素人には事情がわからない。シナボン・カフェなんか半年かそこらで撤退したし、独立系のカフェは焼き肉屋に代わってしまった。軽飲食業の厳しさは、まぁ足を引っ張る張本人の僕がいうのも何だが、大変なのでございましょう。
そして、トア・ウェストの雑貨屋さんムーブメントが恋の川にまで迫ってきて、いまトアロードから恋の川までのブロックに、コチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャコチャした小間物屋さん(あぁ、昔はこう呼んでたよなぁ)がひしめいている。
これはこれで楽しいからよろしいとして、昼間の辻でいきなり「あったー!!」「かわいー!!」と指をさす乙女にはイエローカードである。きみたち、もっとモスバーガーに行ったげなさい!
テレパシーで警報を発したり、去った店をレーダー探査したり、まれにお初の店をひやかしてみたりと地元を耕しながら、無難なクリスマス(僕の犠牲者が出ないということ)をマイペースで楽しんでいる。
あと1日、単発の臨時出勤で仕事納め。
まだゲレンデからラブコールが来ないのは寂しい暖冬だが・・・
僕を捨てるなんてっ!!
at 2006 12/22 23:24 編集
「約束してた結婚、やっぱりやめるわ」と破棄して2カ月後に別の男と結婚した女を訴えた元カレに、けっこう風当たりが強い。
「それぐらい、許してやれよ」「お前もお前、見る目がなかったんじゃないか」「女はそんなもんだよ」・・・このへんが、殿方の代表意見のようだ。
ま、たしかにね。
これが男女逆だったら、裁判ではすまないだろうし、新妻までターゲットになり、また振られた元カノをそそのかす男もいたりして、ベトナム戦争状態になるでしょうなぁ。狙撃覚悟でいえば。
裁判所は、親にまで紹介して実質的に婚約が成立していたとみなして、婚約解消の損害賠償を支払う命令を出したらしいが、まぁ駆った原告も負けた被告も、どっちも後味がよくない結末だ(まさか、控訴するのか?)。
腰の軽い元カノに、今の夫はちょっとタチが悪くなる(笑)可能性だってあるし、セックスレスになるとこの元カノは、「進めない・戻れない」気まずい立場に追い込まれるのではないだろうか。
だから、この微妙な三角関係未満のV字というかΛ型というか、できあがった三者関係のキーマンは、「新しい夫」だろうと思う。元カノが反省しているとは思えないから(失礼)、よほど夫の人間ができていないと、お二人の未来にも暗雲がたちこめている。
それは、もう当事者だけの問題だからいいとして、僕が「逆の関係だったら」と仮定して考えたのは、さらに裏ねじりした「円満
に祝福してくれる元カノ」である。こんな元カノの「おめでと。お幸せを祈るわ」こそ、恐ろしい呪文(笑)はないと思う。
第一、祝福する必要がないのに祝福するようにふるまう腹が恐ろしいではないか。
「あなただったら、いい人みつかるわ」
「新しい彼女、私に似てる人?」
てなこと、あぁぁぁぁ・・・言う必要が256%ない、ウルトラおせっかいなのに、これを言わずにおれない御婦人がいるようで、恐ろしい!!(笑)
もし元カレが「俺とどっちがうまい?」なんてこと言えば、ストーカーか変態か嫌がらせにしか見られないだろうに。
別れた未練や復讐心は、男女どっちが持つものか一概にはいえないものの、あるならあるでいいから、別方向に活かした方がよかんべ?と思う。
その結果として「ポジティブ・シングル」が増えているのか、人口動態のわびしい将来予測が出ていた。
裏切ったの約束果たしてだの、ドロドロした婚姻はやめて、石田純一とシングルママばかりの社会になれば、それはそれで出生率が上がってストレスは減って、いいではないか。ねぇ。
初めてのCDラジエム
at 2006 12/21 17:09 編集
今はもう、ラジカセといわないようで、ラジMといえばいいのか、CDMDシステムという一部の呼び名も変だし、ともかく混乱するラジMを通販で買った。見つけた店は、四国の三豊市にある、「にがり商品製造・販売、冷凍冷蔵倉庫業、車海老養殖、生餌販売、活魚・海産物販売」の多角経営な業者(笑)だった。
秋葉原や日本橋でしのぎを削っている業者だと、店舗がないとか、会員登録させるとか、電話での問い合わせ不可とか、コストを切りつめ客をギリギリまで縛ろうとするところが多いが、四国のこの会社は、ちゃんとフリーダイヤルで問い合わせや変更を受け付けているのが良心的だ。それでいて、「ほぼ最安」だった。
2日で届いた。エビもジャコもにがりもオマケなしで。
ピピピッと日付やらディスプレイやら調整して、ループアンテナをつけて、セットアップ完了である。
平凡な形の「CDラジエム」だが、内蔵メモリーが512MBついているほか、USB端子がついていて、カードリーダー/ライターがつながる(ようだ)。SDカードに録音できれば、ザウルスで聞けるのではないか?と考えたわけだ。カードリーダー/ライターを買ってないので、まだ実験できていないが。
あと、BBSによるとバスパワーのHDDをつないで外部録音している人もいるらしい。
そう、はやりのHDDコンポがほしいと思っていたのだが、どうもまだまだ割高感があるし、すぐ容量アップしてモデルチェンジするのは目に見えている。外づけドライブだと、ディスクのアップグレードは簡単だし無駄にならない。
まぁ、実際にCD1000枚分も入れたりしても聴く時間がないから、容量競争はバカバカしいものだが、ラジオをガンガン録音できるのは安心だ。
MDだと最大で5時間ちょっとだったから、語学講座なんかデイリー録音していたら、あっという間に一杯になっていた。第一、一杯になるほど怠けて聴かないものは、まとめて聴くことなど決してない!
HDDだと、ラジオ講座数年分は楽々入る。
こりゃ確実に、「怠け癖強化マシン」になりそうな予感(笑)。
ドラムス缶でフィンランディア
at 2006 12/20 14:31 編集
ここ2年、「フィンランド研究家」と化しているので、フィンランディア・レーベルには敏感に反応してしまう。
とはいえ、冬は妙にボサノバやタンゴなど、ラテンが心にしみる。暖房かんかんの部屋でアイスクリームがオツな味になるのと同じかな。
ラテン的な楽器の中ではスチール・ドラム(パン)の暖かい音が好きで、いろいろ漁っていても、なかなかソリストというのは見つからない。せいぜい、「ラテンの味つけ」的に起用されているぐらい。
これ1つでメロディとリズムの両方を奏でられるマルチな楽器だから、ソロでしみじみ聴くにも向いている楽器だろうになぁ・・・と思うのだが、ひょんなことからスチール・ドラムでクラシック!?というCDを見つけた。
そもそも、スチール・ドラムは、アフリカ人奴隷が中南米に連行されて働かされている合い間に、捨てられたドラム缶を楽器代わりに奏でていたという悲惨な歴史が背景にある。「もとはゴミ」だから、世界一チープというか、貧相な楽器だろう(一度、習うつもりでスチール・ドラムの取り扱い店を検索したら、市価が 20万円もしたのでびっくりした)。
このCD、ドラム缶出身の(笑)楽器で、バッハを、ビゼーを、ヘンデルを演奏しているのだ。
ジャケット写真には、20人余りの陽気なおっさんたちの黒い顔が並んでいる。英文ライナーしか入ってないので苦心して解読すると、このバンドは、すでに1940年代に形ができはじめた、という。「設立1940年」ではないアバウトさが、いいではないか。
トリニダード・トバゴの地元バンドの演奏だ。バンド名はデスペラード――ならず者――という。すばらしい!!
ならず者によるG線上のアリアである。ヘンデルのメサイアである。
なんといっても、僕のお気に入りシベリウスの交響曲フィンランディアを、カリブ海バンドが奏でているのはすばらしかった。まるで「緯度80度はなれた異文化感」が時空を超えている。
本来ならフィルハーモニーで奏でるメロディーをドラム缶で・・・ということだから(笑)、いったい何個叩いてんだべ?と思うほどの連弾になっている。
そのせいで、スチール・ドラムにも、アルト、テナー、ソプラノがあるのではないかと思うほど、色とりどりにパートを分担していて、見事な合奏になっているのであった。
いやー、暖まるなぁ。
舘野泉さんのピアノ曲にも、じんときている昨今なのだが、ラティーノ奏でる北国のクラシックというのも、親しみやすくていい。とはいえ、ファンキーでヒップホップ!!というのではない、大まじめなクラシックだから、スチール・ドラムを知らずに一心不乱に一直線にピアノやチェロをやっている良家の令嬢や貴公子が聴くと、一瞬なんの楽器かわからないかもしれない。
「ドラム缶専攻」という芸大生は、ジュリアードやバークレーにはいるかもしれない。習うには、やはり渡航するしかないかな?
(と、本気になりかけているのが我ながらこわい)
がんばれ広島漁協連
at 2006 12/19 22:55 編集
「トムとジェリー」の生みの親でアニメ作家のジョゼフ・バーベラさんが、95歳の長寿を全うされたそうだ。
ご冥福を祈りたい。
劇場アニメのディズニーは別として、僕が初めてのめりこむように没頭したアニメが、トムとジェリーだった。
猫とネズミのいたずらのかけあいなんて、日本の寓話みたいだが、サリーちゃんやオバQとは、滑らかさ、弾力感、とびかかる寸前の間まで表現するリズム感が、明らかに違っていた。
悪さをしても憎めず、こらしめも間が抜けていてむごたらしくならず、どっちのキャラクターも、本当に愛くるしい。まさかとは思うが、いたずらvsこらしめの両方の役を憎まれないキャラで立てるという芸は、ドリフターズに受け継がれたのかもしれない(99%違うだろう)。
それに、僕がずーーーーっと印象に残っているのが、ジェリーがよく盗み食いしていたチーズだった。穴だらけで、スポンジのような、しかもドカンと煉瓦のように置いてあるチーズなんて、当時の庶民の家庭には縁がなかった。
だから、実にうまそうに見えたものだった。
モノクロのテレビで見ていただけなのに、子供の想像力は食い気に刺激されて、とても発達していた、ということか。
チーズといえば・・・と結びつけるのは強引だが、今「海のミルク」が風評被害で売れないんだとか。
生ガキ=ノロ・ウィルスと直結させてしまう消費者が多いのか、実際には人同士や排泄からの感染がほとんどで、カキからの感染はないらしいのに、敬遠されているのだそうな。
今年は豊作(というのか大漁というのか)で、身も大きくてうまいらしいのに、もったいない話である。二枚貝だというだけで、なぜかカキが風評被害のスケープゴートになっているのだ。
それに、ウィルス騒動になると、いまだブルース・ウィルスと呼ばれるブルース・ウィリスさんも怒っているだろう(ベッドは別途、人間ドックは人間犬でまかり通ってしまうアバウトな国だから、まぁ許してやって下され)。
しかし、いざカキの卵とじ丼など食べようとすると、どうしても気になったり、実際に緊張のあまり腹具合が変調をきたしたりするから、食品衛生の問題というのはナーバスで難しい。
拾い食いや悪食がまかり通っていた「トムとジェリー」の時代は、アトピーの同級生もいなかったし、いじめ自殺もなかった(そのかわり、仲間を募って決闘したりしていた)。
そんな時代に戻るべきだというつもりはないが、心も体もナーバスな時代になるというのは、賢い方向に進化しているのかどうか、疑問ではある。
「賢明に、あえてアバウト」というのが幸福かもしれんなぁ・・・とボンヤリ思いながら、うがいも手洗いもせず「怠けてアバウト」になってしまっている我が身に、天誅はくだるのか?
教育基本波動
at 2006 12/18 23:51 編集
教育基本法が、あっさり改定されてしまった。
「××な日々」で勝谷さんは、改定に猛反対する日教組系教員のドタバタ騒ぎを非難していた。ずいぶん先鋭化した反対運動もあったようだし、シンパな報道機関も、ちょっと中立とは言えない取り上げ方ではないかい?と思う。
それに、現場の先生方の危機意識もわからなくもないが、あまり過敏になりすぎると、抵抗のための抵抗になってしまうのではないかと、つい老婆心も出る。
改定のポイントは、公共心を育てることと、生涯教育の必要性を初めて明確にうたったこと。
これ自体は、高齢社会の教育の目標としては至極もっともだと思う。たぶん、ワタクシの選挙公約を参考にされたのであろう(エヘン!)。
たぶん現場の教師は(他人事みたいに・・・笑)、公共心の育成=君が代・日の丸の強制→軍国主義と直結する回路をお持ちなのだろう。
たしかに、そんな回路はあり得ないわけではない。警戒は必要だ。
ただ、学校でいくら「左の先生」が国歌斉唱で起立せず国旗に礼もせず抵抗を示したとしても、スポーツの国際試合になると、日本人こぞって日の丸と君が代に涙するのだ。オリンピックで金メダルをとっても日の丸にそっぽを向く選手がいたらアッパレだと思うが(一度見てみたい)、公共心云々の次元をすっとばして、愛国心に簡単に吸いついてしまうのが日本人の現実だからね・・・。
国家による教育統制に反対するなら、教員社会はきちんと自律・自浄・自己管理をしてみせてほしいぞ、と世間は注文をつけていると思う。
変態教師の存在や、教師しかできない教師、いじめにお手上げなサジ投げ教師などなど、日教組が何もできないなら、教師みずからが品質管理をするTQCでも実践してもらわなくてはいけない。
現場も雑務に忙殺されて大変なんです・・・といった声も、ある意味わかる。言いたいことは皆どんどん吐き出せばいいと思う。
それより僕が最近、こりゃ愛国心云々よりこわいぞ、と思ったのが、水の伝説というのか、「水に語りかけましょう」教育のような、トンデモ系のネタ。
あまりにも疲れてしまったせいか、スピリチュアルな世界にイっちゃった先生もいるらしい。
または、確信犯か?
どっちにしても、こういうトンデモ先生を笑って楽しめる分別を持った児童と、伝染してしまう免疫不全児童がいるわけで、「トンデモ耐性格差」みたいなものが出現するだろうね。子供の世界も格差社会なのだ。
伊吹文明大臣、こういうセンセイに熱烈なテレパシーを送って、第七銀河に導いてあげなさい!(笑)
ルミナリエは佐呂間町で
at 2006 12/17 12:24 編集
土曜日夕方の元町駅界隈はひどかった。
「ルミナリエ渋滞」である。それも、歩道に群集ダンゴができてしまって、にっちもさっちも行かない。そのせいか、遠くを迂回する誘導路が用意されて、そっちに行けだの立ち止まるなだの、詰めろ渡れ急げだのと、拡声器と警笛が鳴り響く。
この渋滞は、(暖かい週末だったせいか)過去に見たことがないほど異様な混み方だったが、不思議なことに報道によると、今年の「ルミナリエ観客数」は過去最低だそうな。
募金も協賛金も集まらず、経費も節減して、それでも来年は開催できるかどうか・・・と主催者が嘆く声というのは、毎年聞く話だが、演出ではなく本当なら、さっさとやめればよかろうに。
1年か2年やめてみて、再開を熱望する声や寄付金がちゃんと集まったら、またやればいいのだ。
来客動員が減っているのは、東京でも大阪でも似たようなことを始めたせいでもあるし、単だ飽きられつつあるのかもしれない。
真偽のほどはわからないが、著作権を独占しているプロデューサーの黒い噂も、報じられていたっけ。
実行委員会は、一度このプロデューサーとの関係を白紙に戻して、入札制度で費用を抑えようとしたそうだが、結局このプロデューサーが最低額で落札したという。なんのこっちゃ。それなら、最初から安くやれっちゅうに(笑)。
第一、「まずプロデューサーありき」の実行委員会だから、あのプロデューサーとイタリア人コンビに金が流れなくなるような落札なりコンペなり、ありえないのだ。もう、バカな入札パフォーマンスをするでない!
そもそも「鎮魂のともしび」なのか商いなのか、だんだん灰色になってきたから、市民はあれやこれやと憶測して、足が遠のいているのではありませぬか?
ルミナリエ粉砕を叫びはじめると1テラバイトぐらいになってしまうのでさておくとして、三宮の駅構内のドトールコーヒーにお茶しに入ると、不思議にも静か。普通の週末なみの混み具合だった。
ホットラテSをすする僕の向かいには、作業服姿の「35歳マイホームパパ」が、ノートを開いて何か御検討をしながら、アイスコーヒーをがぶ飲みしていた。ストローなんか使わず、まさに「マグ・コップ」スタイルが、豪快でいい。
間もなく、疲れたのか、ウトウトしはじめた35歳現場監督。
世間がルミナリエで浮かれている週末に、冬の現場で働く現業労働者こそ、えらい!いやほんと。
旦那、お疲れさんですなぁ肩もみまひょか・・・と言いたい気持ちだけテレパシーで送っておいた。
それにひきかえ・・・と比較してもしかたないが、ルミナリエぐらいで錯乱して汚らしくチューしあうバカップルよ、ここはニューヨークでもパリでもないアジアの路上だ!
これもテレパシーで散布しておいた。
次は松下EMI?
at 2006 12/16 17:27 編集
東芝がEMIに株を「売り戻す」らしい。
つまり音楽業界から撤退するということで、EMIはビートルズの版権を持っている大御所だから、これからどんな形で音楽資産を活かして行くのか、期待したいところだ。
ビートルズ党の同級生を尻目に、中坊の僕はオリビア・ニュートン・ジョンのLPばかり買っていた。そのオリビアの音源も、東芝が握っていた。
LPは1カ月の小遣いとほぼ同額で、レコードは本と同じくビタ一文値引き販売していなかった。東芝一社をうらむつもりはないが、国内各社の横並びは、やはり旧通産省ひきいる護送船団で守られていたわけだ。
10円でも安く買いたいファンは、洋楽党であれば抜け道があった。輸入盤は、500円から1000円も安かった。まだ今ほど円高ではない時代で、為替レートは1ドル250円ぐらいではなかったかと思う。
アメリカ盤がこれだけ安いということは、いかに音源を輸入しているレコード会社が暴利をあげていることか!!という憶測を、中高生でも温めていた。その矛先を、「ライナーノーツくだらんのぅ、こんな紙切れで1000円アップするか〜」と、オマケに八つ当たりしていたものだ。
不満分子にとっての「風穴」は、輸入盤であった。せっせとタワレコに通って、密封されたラップをやぶいて「おぉぉぉぉバークレーの風〜!!」とバカな快感に浸っていた、そんな夢を見させてくれたのが、タワレコ。
震災全壊から11年たって再建された神戸新聞会館にテナントで入ったタワレコは巨大で、DAPの時代を忘れさせるほど繁盛している。やっぱり、メディアを手に取る悦びみたいなものは打ち消せないということかな。
しかし、「円盤党」を自負する僕でも、タワレコもバージンもHMVも、ポイントカードが埋まらないまま有効期限が終わってしまうほど、新譜は買わない。中古ばかり買っているから、結局CD業界には貢献していないのだ。
その代わり、りずむぼっくすのポイントカードは何回更新したことか。
きのうも、ふもとの支店(里で飲食、買い物して山に帰るという感じがいい!)でデンマークの準古典カール・ニールセンの交響曲ボックスを発見。
3枚組のうち、1枚に盤質最低印がついているのが気になったので、店員さんに「大丈夫?」と聞くと、検盤をしてくれた。
スタンドライトに斜めにかざして、「ここの端から端まで、擦り傷が何本かあるんですよ。それでCランクなんですけど、全面ひっかいていても再生できますよ。問題ありましたら、返品しますんで」と、対応してくれた。
良心的な店は、商品の評価が厳しくて信頼できる(マツミヤカメラもそうだ)。
おまけに、13cmの至近距離で顔を寄せて説明してくれる店員の美貌に、不肖ワタクシは撃沈されたといってもよろしい(えらそうに)。
2980円でお買い上げ。20円おまけしてくれて、スタンプ3個。ありがとう!
帰って聞くと、問題なかった。
ロイヤル・ストックホルム・フィルの演奏は、冬にふさわしい、ダイヤモンドダストのような透明感があるような・・・。
ともかく身が引き締まる感じがする。
交響曲は重厚すぎてめったに聴かないのだが、滑るような音の大河は、聴き疲れない。
オープン・ザ・ドア!タイプのシックな赤い紙箱には、ライナーとディスクが3枚。箱にもディスクにも、紅葉がデザインされている。
こんな質感もいい。ふと、CDは「ダウンロード」にはない質感で勝負すればいいのに、とも思う。贈り物にもいいし(これが「贈りダウンロード」では、ちょっとね・・・)。
圧倒的な質感、というより、粗大ゴミになりかねないズシリと思い円盤が、LPである。
レコード・プレイヤーは粗大ゴミで出したくせに、30年も前にせっせと買っていたLPは性懲りもなく引っ越しで持ってきていて、どうするねん・・・と我ながら途方に暮れている。
おまけに、家電屋の売り場なんかで、昔ひいきにして使っていたオルトフォン(偶然、ニールセンと同じデンマークのメーカーだ)のカートリッジや、トーン・アームの曲線にうっとり見入ってしまう我を発見する。
あぁ、また場所ふさぎな道楽が、ぶりかえしかねない!!
本間かいな
at 2006 12/15 22:03 編集
政府税調会長の「官舎の愛人問題」で、マスコミが浮き足立っている。よくある話だが、飽きもせず焚きつける下半身ジャーナリズムは健在だ。
本妻とは離婚調停中で、いま同居して身の回りの世話をしているというパートナーは、新地のホステス出身の五十代美女だという。
やりますなぁ本間センセイ!
このさい、青臭い世論を挑発するように、ケツまくればよろしいのではないか?
私たち、愛し合っているのです!
愛人と同居して、配偶者手当をもらっているわけではない。一人で住もうと彼女と住もうと、家賃は同じではないか。
それに、日本のシルバー恋愛が活性化すれば、景気もよくなる。
などなど、論理で盾つけばいいのだ。
本間センセイは、シンポジウムか何かで遠くから拝見したことしかないが、同僚の経済学屋さん、経営学屋さんらの評価も高くて、確かなエコノミストのようだ。
僕は本間センセイご専門の財政学にはまったく門外漢だが、専門分野でいい仕事をされているなら、愛人の一人や十人、いいではないかい?と思う。別に官舎が「愛の流刑地」になるわけじゃなし。
こんな「無理めのスキャンダル」が焚きつけられるたびに、僕は愛人が墓参に訪れるミッテラン元仏大統領をひきあいに出すのだが、まぁ日欧の社会背景は違うといえば違う。
違うからこそ、給与を愛人に使って、それでいい仕事ができていたらスキャンダルにしない「大人の反応」を、参考にしたらどうかとも思うのだ。
芸能人の親玉格では、最近ルチアーノ・パバロッティが何度目かの再婚で、六十何歳かでパパになっている。
この線をめざして下さい本間センセイ!(笑)
愛人が55歳だと、ちょっと厳しいけれど、そこがセンセイのえらいところ。「飲み屋の女の子に手を出した」なんて殿方は掃いて捨てるほどいる。
もし本間センセイが、小娘をはらませて、ゆすられて、家庭崩壊・・・と絵に描いたような間抜け教授なら、すぐクビにすればいいのだ。
いま報じられている愛人の魅力で、めでたく63歳にしてパパになれたなら、おめでたムードで倫理だ公私混同だと追及する声はかき消されてしまうだろう。
メディアは、愛人報道なんか保留しておいて、センセイの肝心のお仕事ぶりをきちんと伝えて、評価してみせてほしいぞ。
カンパ希望
at 2006 12/14 17:20 編集
冬の訪れが遅い。世界的な暖冬のようで、ヨーロッパ・アルプスのスキー場でさえ、全面滑走可はゼロだそうだ。
日本でも、雪は降れども、まだまだ根雪がつかずゲレンデ・オープンとはいかない。
雪乞いをしたい陽気だが、佐呂間町や山古志村の仮設住宅の御苦労を思うと、おいそれと雪遊びの都合ばかり考えるわけにはいかない。
おまけに、悲報が入ってきた。
JRが、シュプール号を廃止するのだそうな。
トホホホホホホ・・・
毎夜、通年運行の夜行の間をぬうように信州直行のシュプール号が出て、週末など3本も増発して、それでも乗客で満杯になっていた盛況ぶりは、ほんのひと昔前の眺めである。
それが、今の乗客は最盛期の30分の1だというから、運行すればするほど赤字なのだろう。スキー人口が減っているばかりか、「電車で行くよりクルマ」が常識になっているようだ。
あぁ、これも時代の流れかなぁ、とあきらめるしかない。
在来線は走っているから、足が完全になくなったわけではないし、当分の間「鉄分濃厚なスキー」は続けるつもりだが。
それに、電車好きな僕でも、そもそもシュプール号はあんまり乗らなかった。車両はいいが低料金とはいえないし、JRが「抱き合わせ販売」していた提携の宿も印象がイマイチ。
こんな怠慢企画も、客離れの一因ではなかったかと思う。失敗して「やめちゃいます」では無能そのもので、失敗を改善してこその経営ではないのだろうか。
たしかに、友人のクルマに便乗させてもらうと格安になるメリットは大きい。
でも、ワリカンで安くなるということは、土日しか休めない仲間に日程を合わせなくてはいけない。一人抜けると割高になるから、僕だけ先に行っている(または、しばらく旅先に残る)というような「和を乱す行為」は嫌われる。
僕の友人は全員がそれぞれ別職種・別職場のサラリーマンだから、仕事の都合やモチベーションを合わせるのは至難の技だったりする。
ワリカンにならない不便さが、個人の自由を保障してくれるのが公共交通のメリットでもある。4人でも割安にならない反面、たとえ一人になっても割高にならない。
だから、僕と似た境遇と思われる一人客、家族からはじき出されたと思しき(?)おとっつぁんが、夜行列車には多い。
そのあたりの哀愁(笑)を、シュプール号の演出に使えばよかったんではないかい?とワタクシは思う。ネーミングも「後ろ髪号」「しがらみフリートレイン」とか。
まぁ、今さら提案しても無駄か。
いま飲酒運転に風当たりが強いが、運転へのプレッシャーが強まるほど、飲酒や喫煙は増えるのではないか?と、飲酒運転にも煙草にもクルマにも「部外者」な僕は想像するばかりだ。
運転そのものが楽しくてたまらないカーマニア様は、がんばっていただけばいいとしても、何時間も「排気ガスの帯」の中を同じ姿勢でじっとしているなんて、激しく健康に悪いでありましょう?・・・とお見舞いしてしまう。
冬の旅の楽しみは、車窓を眺めながらの雪見酒でしょう!!
てなトドメをワタクシごときの若造からちくちくやられると、「ワシも夜汽車でスキーに行きたいもんじゃ」「あなただけなんて、ずるいざーます」というシルバー人口は少なくないと思う。
この層に応えられるウィンター・リゾートこそ、世界一の健康寿命をダントツで維持できる秘訣になるはずだ。
ゲレンデに広瀬香美をかけなくていい。藤あや子に氷川きよしで、しみじみズンドコ滑ればいい。
いやほんと、子供相手のリゾートなんぞ、未来はない。銀世界はシルバー・エイジのものだ。
六十代のガールフレンドに、「いつ初滑り行きます〜?」と、冬の訪れメールでも出してみようか・・・
代理人は影武者でいるべし
at 2006 12/13 21:12 編集
松坂の交渉が難航している。
のは本当なのか、難航ドラマを演出して交渉技術に箔をつけようとしているだけなのか、代理人スコット・ボラス氏の腕も腹もわからない。
僕の予想は、「苦闘しました」顔のボラス氏が、まんまと報酬をせしめて、めでたく松坂メジャー・デビュー!・・・となる筋書き。
「日本のシステムをメジャーリーグのシステムにはめこむのは大変だ」とはボラス氏の弁だが、おいおい、システムのせいにするか〜?
むしろ、代理人交渉というアメリカン・システムに有能な選手がはめ込まれて、交渉決裂のあげく選手が活躍するチャンスをつぶしてしまうことも、あったのではないだろうか。
自分の意志で代理人に交渉を任せたい選手はそうすればいいだろうが、球団もファンも選手もボストン市民も、ぶっちゃけた気持ち「代理人が交渉をややこしくしているだけちゃうの?」と思っているにちがいない。もう、ひと昔も前から、大リーグ選手の年俸高騰は、代理人交渉が元凶だと指摘されていたからね。
依頼人と代理人との間で意志疎通がうまくできなくて、「丸投げ」しているようだと、歩み寄りも足並みが乱れて、交渉が成功裏に完成しないことだってある。
今回は、松坂がボラス氏とどれだけ「交渉」を詰めていたのか、また松坂&ライオンズがどれだけ交渉代理人を主体的に活用しているのかが、気になるところだ。
これは弁護士や税理士とのつきあいも同じで、「ソリューションを丸投げ」する日本人は多いと思う。
そもそも、松坂自身「球団はどこでもいいっす」と言っていたのだから(これはこれで、潔い腹のくくり方だ)、そもそも代理人いらずの入札ではなかったかな?とさえ思うぞ。
西武での3億円を最低落札価格にして、ヤフオクに出品者「松坂大輔」、出品「俺」で出しても(笑)いいのだ。
交渉や質疑応答の内容は全世界に公開されるから、ヤフオクは空前のPVを記録するだろうね。
こんな大リーグ選手(候補)の代理人交渉で、たとえ年俸インフレのような弊害があっても、旨みを求めてビジネスにする人々が続々と出てくることは確かだ。
それならそれで、野球とは関係ないところで、代理人交渉を採り入れたらいいのに、と思う場面は多い。
たとえば、お見合いも、ある面で代理人交渉といえるかもしれない。
別れさせ屋という商売があるぐらいだから、デート代理人、代理夫、代理妻というのも出てくるかもしれない。代理母より簡単だし。
スポーツ界だと、高校球児たちも代理人交渉の時代になって行くだろうし(まぁ、未成年者の雇用契約には法廷後見人が設定されるわけだが)、力士の世界など、とっくにそうなっているのかもしれない。モンゴル・ルートやヨーロッパ・ルートで金の卵を発掘してくる代理人というのが、いるとしか思えない角界だから。
ただ、代理人の手綱さばきは日本人の未熟なところだから、丸投げしないで、暗礁に乗り上げたら「無能な代理人は解任する!」と出ないと、法外な報酬をかすめ取られるだけ。
なかなか心を鬼にできない優しい日本人には、「代理人を解任する代理人」なんてのも、必要かもしれない。
食堂街の天の声
at 2006 12/12 22:14 編集
食堂街を通りかかったら、定食屋のおばちゃんがいきなり「四季あるよー!!」と声をかけてきたので、蜘蛛の巣にかかった虫のごとく、僕は「うを清」に吸い込まれて行った。座る前から、四季定食730円なりのオーダーが通っている。
おそるべし、おばちゃんフェロモン!
といっても、僕は「色気より食い気」だし、ここのおばちゃんは調理も給仕もしない客引きとレジ専門。雌蜘蛛ひと筋50年という風格で、毎週寄るわけではない僕のような浮気男の顔もしっかり記憶して、熱い視線と絶妙の呼び声で捕捉してくれるのだ(プロですなぁ)。
でも、こんなおばちゃんのいる飲み屋なら、常連になってもいいと思う。「あーらセンセ」と魂胆みえみえのおねーちゃん声には注意しろよ・・・と「天の父の声」が脳裏にこだまする。
この「天の声」が年の瀬から会計年度末にかけてのキーワードになりそうな、談合知事が出てくる出てくる。
いやはや、素敵な言葉であるね。天が発するメッセージだから、知事が言った事実はないのに、聞く方が「この工事はA社に発注するように」というように聞こえる。これは便利な符牒だ。
まぁ、時代劇をみても、「わかっておろうな?」「しかと承りました、お代官さま」なんて会話は定番だから、たぶん卑弥呼の時代から談合=まつりごとの常として定着してきたのだろう。だから、なくならない。
とすれば、談合根絶なんてムダなことはやめて、思わず納税者がうなってしまうような、見世物的な談合を披露してほしいものだ。
「宇宙の波動が私を動かしたのだ」と口走るニューエイジ系の知事がいてもいいし、NHK出身の某知事など「あぁぁぁっ私の脳に、電波がっ・・・!!」となれば説得力抜群。
でも、魂だの宇宙だの崇高なことを垂れ流しているやつほど、ゼニの流れている地上には降りてくるから、タチが悪い。天の声を発するやつは、天国に祭り上げておけばいいのだ(ポアしろというつもりはない)。
我が地元の県知事はどうだかわからないが、知事や市長の選挙からして与野党相乗りで候補を一本化する「できレース」は、談合選挙だと非難されている。談合選挙に加わっていないのは共産党だけだといってもいい。
談合が問題だというなら、首長の選挙も俎上に乗せろといいたいね。
我が家から出勤するとき、ドカーンと屏風のように立ち並ぶ県庁舎の威容がいやでも目に入る。東京都庁の3倍はあるのではないか?とさえ思う。
そのたびに、県知事というのがいかに権力を握っているか、つい考えさせられる。
ほんと、地方自治体というのは、知事の王国ではないかね。
警察と教育委員会の人事権を握っているだけでも、相当な権力だ。これだけで、その気になれば反対勢力を「粛正」できるに充分な公権力だ。
連邦制のアメリカと比較するのは無理があるが、警察権力は郡や市の単位に分散させた方がいいのではないだろうか。「ロス市警コロンボ」「サンフランシスコ市警マクロード」だと絵になるが、県警となると「犬警」みたいな響きになるし(こうなりゃほとんどイチャモンだな)、実際ワンちゃんなみの無能警官もいたりする。
せめて、アッパレな公共工事を発注して県庁舎はぜんぶ地下に埋めてくれれば、大阪湾が一望できるようになって気分はスッキリなのだが、そんな僕のような庶民は「庁舎が目障り」てな次元でしかブーイングできないのが哀しい。
地の声に耳を傾ける知事は、いるのだろうか。
日曜大工と日曜破壊
at 2006 12/11 17:57 編集
忙しい日曜日だった。
銅線やら両面テープやらバタバタと買い物をして、愛車で市街地を駆け巡る。
旧居留地を通りかかったら、まだ点灯3時間前だというのに、ルミナリエ会場の歩道に見物客がズラリ並んで座り込んでいる。皆さん、ヒマねぇ・・・。
この日は、旧宅に置き去りにしていた個人情報関連の紙ゴミを、焼却処分する日に決めていた。
旧友ひろゆき君が「もう、ほかそと思てるボロボロのバーベキューコンロありますよ」というので、それを借りることにして、本人とワンセットで来てもらった。「お礼するでー」と条件つきで。
「燃料」は、なんでこんなに細切れ仕事ばかりしてきたのか・・・と情けなくなるワーキング・プアの象徴のような雇用契約書類だけで数百通。
そのほか郵便物、給料明細、領収証などなど、袋づめして20kg強はあったが、盛大な焚き火は「プライベートごみ」をどんどん灰にしてくれた。
屋上で盛大に始めたところ、火の粉がまわりに飛散しはじめたので、ドアを締めて踊り場でパチパチ燃やし続けたので、二人で燻されること2時間。最後は水で完全に消火して、灰を処分。
「お疲れさん〜」で二人してカレーうどん屋へ。熱烈推薦のカレーうどん卵かけ御飯セットを、ひろゆき君ペロリと猛スピードで平らげてしまった。
ありがたい友である。
おかげで、やっと引っ越しの残務処理が完結した。
そのあと、アンテナの「設計と施工」である。
といっても、段ボールに銅線を貼りつけてスパイダー・コイルを巻き、AM用アンテナに仕立てただけ。
原価は105円だが、コンポにつなぐとバッチリ高感度で作動してくれた。捨てるときも惜しくない。引っ越し前も使っていたタイプだが、その「1号機」は壁に直貼りしていて、あまりにもチープな見栄えなので、運び出す家財道具にさえ入れず、あっさり捨ててきたほど。
「2号機」は段ボールに貼りつけているから、自立型・方位可変型のバージョンアップ版(笑)である。
こんなものでも、既製品を買うと4000円ほどの値がついているから、百均で部品調達すると、笑えるほどハイ・コストパフォーマンスのアンテナができる。
おかげで、いい音でラジオが聞こえるようになった。めでたし、めでたし。いっそ手作りで商売しようかな?(笑)
次は105円でFMアンテナ、ゆくゆくは「中華鍋でBSアンテナ」である。そうなると105円には収まりそうにないが・・・。
クーガ115救出
at 2006 12/10 14:07 編集
冷たい雨の中、モトコーを通ってハーバーランドへ歩いてみた。
自宅と三宮とハーバーランドの「三角形」がちょうど一周1万歩だったのが、ちょっと尖った二等辺三角形になったので、足で実感してみるか・・・とエクスキューズをつけないと腰が重い、じめっとした夕暮れだった。
モトコーに入るまで、けっこう遠かった。
入ってすぐ、間口数十cmの時計屋があって、「電池交換500円、Gショック1000円」と貼り紙が出ている。
怪しい激安である(笑)。ふつう時計屋だと1000円、Gショックは下手するとメーカー送りで3000円とられたりする(ヨドバシカメラがそうだったような・・・)。
液晶は出ているが針が止まったプロトレックを見てもらうと、「10分ほど待ってや・・・いや、15分もらおか」と、ちょっと気になるためらい方をされながらも、預けてヒマつぶしして受け取りに行く。あまりにも間口が狭いから、何度か通り過ぎてしまったほど。
「ハイ、できとるよー1000円。0.5秒しか狂うてまへん」と、推定63歳のおやっさんは自信満々で手渡してくれた(笑)。必至に時刻設定しておきやした、といわんばかりに。
自信より腕前が不安なんだが、一応ちゃんと動いているから、まぁいいか。
カビくさい商店街を、さらにチュルチュルと西へ進む。
ときどきのぞく、間口が1mもある(!?)リサイクル電器屋に、短波ラジオが並んでいて、銀のクーガーが輝いていた。クーガ・シリーズの「7」と「2200」はこの店で買った。どこから仕入れてくるのか知らないが、わりと通好みのラジオを並べている店である。
動作チェックさせてもらうと、さすがに30年以上たったらしいガタが出ている。が、感度抜群。雑音源になっているロータリースイッチとバリコンの汚れは、分解して何とかできそうだったので、8000円で購入してしまった。ズシリと重いのに、ユニクロのビニール袋にしか入れてくれないのが少し不安。
このあとハーバーランドをうろついていたら、なにぶんラジオが頼りないビニール袋に入っていることもあって手がしびれ、市バスで帰宅することにした。
自宅最寄りまでのバスというのも、初めて乗った気がする。20分でも30分でも歩いて、とにかく駅をめざすのが電車男の習性だから、路線バスには乗らないのだ。
週末の夕食どきの車内はガラガラで、歩いて帰るより時間がかかった気もするが、初めて見る街の明かりのような気分で、車窓風景を楽しめた。30分弱も乗っていると、とろんと眠くなってくる。
バスに揺られてウトウトというのは、悪くない気分だ。
あぁ、まだまだ知らん地元があるなぁ・・・「宝探し」せんといかんなぁ、と思う雨の夕暮れ散歩だった。
暴露する草される華
at 2006 12/09 15:55 編集
石原眞理子の暴露本で芸能界激震か・・・?
いや、「その程度」で話題になる芸能界と、「その程度」のことで動揺する男性芸能人と、「その程度」しか売りものがないお騒がせ女優の、ちーちーぱっぱでしかないと思うが。
名前のあがった諸君に、ワタクシは助言してあげたい。
名誉だ家庭だと今になってあわてふためくでない!ウンコふんだ俺が間抜けだっただけ、と観念すべし。
「火遊びがいくつ表に出てもいいけど、あの女優と遊んだことだけは秘密にしたかった」とでもぼやいてヤケ酒呑んで、忘れようではないか。俺とのネタで小遣い稼がせてやるか、ぐらいに太っ腹でいればいいのだ。
トレンディ女優というのは、芸や能と無縁の、ほんと泡みたいな存在だったなぁ・・・と幻の80年代を回想するばかりだ。
といっても、僕は結局リアルタイムでその手のドラマは見たことがなかったから、バブル崩壊後に何かの拍子で東京ラブストーリーや男女七人を見ると、爆笑できる。まじめに変なリアクションのオンパレードで満ち満ちている喜劇ではないかとさえ思えるのだ。
実際あの手の精神構造というか、躁状態のOLや女子大生がいたのかどうか、当の石原眞理子の頭が沸いていた時代に、僕はテニスサークルにも発情オフィスにも縁がなかったから、その中に生きてきただろうに、生きてきた実感がない不思議な時代ではある。
むしろ、ドロドロ系の「無邪気な関係」の方に僕は見入っていたけれど、故・古尾谷雅人も鶴見辰吾も、いい俳優になっている。
となると、織田裕二は、このまま野口五郎の後を追うのか?さんま路線へ舵を取るのか?
そして、石原眞理子に刺激されて、鈴木保奈美が復活してきたら、どうするのだ?
今さら出せる芸や能はないから、暴露本という出し物しかなくて、すると震撼となる男優たちは多いと思うね。
石原で13人だったから、保奈美だと26人ぐらいは、今の愛妻に頭を垂れる騒ぎになるだろう。
あぁ、若気の至りは恥ずかしいツケが回ってくるものだ。ちゃんと先回りして暴露してしまえば、ワクチンにもなるだろうに。
口が軽いのと口下手なのと、どっちがみっともないかといえば前の方だが、サバイバル能力は「口軽尻軽ギャラ軽」の方だ。
だから、男性諸君も、股間・・・じゃなかった沽券など捨てて、先回り暴露すればいいのだ(どうですか石田純一さん、羽賀研二くん!)。
そう考えると、暴露本なんか出して訴訟騒ぎまで巻き起こさなくても、騒がれるまま・言われるまま笑って泥をかぶって芸人をやっている石田、羽賀は妙にえらいと思う。
嫌われつつも、ちゃっかりサバイバルしているキャラクターは、見習いたいものだ。
と僕が参考にすると、江頭2:50か出川哲朗の方に行ってしまうこと確実なのはつらい。
コープvsトーホー
at 2006 12/08 21:45 編集
4年間、たぶん埃まみれのメンテナンス不足で故障したであろうMDコンポが、こりゃ自己責任だなーと後ろめたく思いつつも無料で修理されたので、引き取ってきた。
その足で、同じダイエーの別フロアで寸法直ししたズボンを受け取りに寄ると、北川正恭前三重県知事のような実直な店員氏が、やけに恐縮して「実は、商品を汚してしまいまして・・・」と低姿勢。
見せてもらうと、すそに米粒大ほどの薄〜いシミがついている程度だった。
僕のオフのズボンは、自転車に乗るときチェーンの油汚れが右すそ内側に必ずつくので、汚れは遅かれ早かれつくと覚悟している。シミぐらい全然OKである。
それでも、恐縮しまくりの店員さんはあたふたと「代金2割をご返却ということで・・・」という処理をしてくれた。
ありがたいことである。
ダイエーには、再建に税金が投入されたりして風当たりも強いせいか、けっこうサービスに気をつかっている感じはする。ただ、手際が悪いというか、万事「あたふた感」があって、それがスーパーらしいというか、ご愛嬌というか(笑)。
高級スーパーとか高級コンビニというのが僕はきらいだから、ダイエーにはバタくさい路線で突き進んでほしい。ひいきにするからね・・・とテレパシーを送りながら、実は近所のコープで加入手続きをしてしまった。
サービスカウンターの沢田嬢が伊藤美咲といい勝負をしていたので、1万口出資してしまいそうになったほどだ。
この灘神戸生協もダイエーもそろって地元だから、両方立てていると、ふだんの買い物は2店でほとんどまかなえてしまうのがありがたい。偶数日はダイエー、奇数日はコープ、とでも使い分けるとするか?
こうして、閉店前「半額シール」狙いでお世話になったトーホーストアともお別れである。
「お客さん、私を見捨てて伊藤美咲に行くのね」と、トーホー松浦亜弥のうるんだ目線が俺の背中に突き刺さる。
すまねぇな、あばよ。達者でな!(笑)
スーパーフリーウェイ
at 2006 12/07 15:52 編集
会員が高速道路を「無賃乗車」していたフリーウェイクラブが解散したそうな。
というより、会員が次々に逮捕されて、会が崩壊したというのが実情だろう。クルマ社会に疎い無免許男の僕でも、国がその気で取り締まりをすれば、あっけなくつぶされるわけね・・・と察しがつく。
このクラブがどれだけ一理あるポリシーを持っていたのか、詳しくはわからない。
それでも、「簡単につぶされないしかけ」を備えていなかった点は脇が甘かったでないかい?と思う。
たとえば、NHK受信料不払いを訴えている個人や団体はいろいろあるが、バックには朝日新聞社や東大がついていたりする。
いや、組織ぐるみで違法行為をあおっているというつもりはない。訴える側にも、それだけの地位保障がないと、なかなか実力行使ができないということだろう。
犯罪を助長するつもりは毛頭ないけれど、犯罪とはいいきれない「脱法」行為はどうだろう。
たとえば、国民年金は踏み倒しているが、経営する会社は税金を何億円も払っていて、国が強く出ると法人登記を海外に移してしまうよ♪という経営者とか。通行料は払わないけど、サービスエリアの上得意客で、走るたびに何万円も落としているSAマニアとか。
ついつい引き合いに出してしまうのは申し訳ないが、NHKに貢献していながら受信料を払っていない芸能人なんてのも、いるに違いない。
逆に考えれば、あの大人気タレントが、なぜ出ないの?というタレントは、叩けばホコリも出るケースがあるにちがいない。
NHKとしては受信契約しているかどうかすぐ把握しているだろうから、出演させるわけには行かないだろうね。どこで「おれ受信料払ってないけどさ、出演してNHK視聴率に貢献してんだよね」としゃべられたりすると面目まるつぶれだから。
貢献は貢献、料金は料金、別問題です。
と、「公会計放送局」も国も、当然つっぱねるしかないのはわかる。
が、トータルで考えて、取り締まりの副作用とモラルハザードの損益をじっくり検証してほしいものだと思う。
僕がもし高速道路会社の社長なら、料金所を突破したやつがいたら、監視カメラやオービスですぐ捕捉できるわけだから、出口でつかまえて仕事をさせるね。料金相当の補修作業とか、清掃とか。その場で労賃を支払って、源泉徴収して、直後に料金相当額を支払ってもらう。
こうすれば、突破者は「タダで突破してやったさ」なんて誇り(?)を持ったまま、道路会社側も金銭的損害はなく、国も所得税を取れる。
裏返せば、NHKにも使える手ではないだろうか。
「私を写すなら、取材料として○千円払ってよね」という人が増えたりして・・・いや、決してあおるつもりはないが。
そこで、「フリーウェイクラブ」に戻れば、このさはバージョンアップして、「スーパーフリーウェイクラブ」として生まれ変わってほしい(元早稲田大生の和田受刑者は入れないよ)。
ちゃんと料金は払うことにして、犯罪行為は慎むと誓約する。
その代わり、道路会社は料金相当額以上の旨みを用意すればいいのだ。有名な北陸道の、越前海岸に張り出したルートにはガードレールをつけず、速度制限もつけない。思いきりヘアピンカーブをつけてやればいい。
すると、ローリング族なんか、「球児の甲子園」のごとく全国から走りにくるぞ。道央道も東北道も東名も名神も山陽道も、波及効果で潤うにちがいない。あぁ無責任・・・(笑)。
なら、責任をもって提案できるのは、安全運転を戸塚ヨット・メソッドでしつける暴走族よ出でよ!である。
おい少年、親を刺したくなったらハーレーでぶっとばせ!おっと免許ちゃんと取りな、あたいがうしろに乗って、ムギュッと熱血教習してやるからさ、と藤原紀香みたいな姐御が仕切るレディースがいたら、最強の交通安全団体になるね。もう国家公安委員会から天下り希望のじいさま続出で、国のお墨付きにも支えられて。
会費10万円でも、僕は入会する。少年会員より、中年会員の方が多くなりそうな気もするが(笑)。
「婦人部」は赤西君みたいなのが仕切る。こんな暴走族は、出生率も異常に上がったりする(笑)。