solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
2007年7月の日記
時間割ドミノ

at 2007 07/31 23:03 編集

夏休み気分にもなれない、すったもんだの忙しさ。
論述試験の採点をかかえるのと平行して、後期のシフト調整を、契約相手の4法人と電話で、メールで、出向いて行って調整しているせいだ。

今日も2法人を渡り歩いて交渉し、書類の受け渡しをすませ、9月からよろしくねー、とスタッフに慌ただしいあいさつをしてきた。
ある日の夕方など、ついに18時に退勤の職場と18時出勤の職場がガチンコ。上司も巻き込んでなんとか収拾をつけ、離れ業でクリアすることになった。大丈夫かね?

10年前の、別の法人グループとの契約も、こんな感じだった。「お呼びがかかれば京阪神どこでも足軽ですよ〜電車大好きだし」とPRしていたら、本当にそうなって行った。
京都は、たまに遊びに行くならいいものの、さすがに9時半に退社して、とろい阪急電車で神戸まで帰らにゃいかんと思うと、近くの祇園で一杯♪て気分にもなれなかった。そんなわけで、祇園童貞のままである(笑)。

移動が多いと無駄な時間も増えるので、今は大阪だけに集中できていること自体、ありがたいことだとは思う。
友人で短大や大学をかけもちしているボヘミアンは、もっと大変だ。1カ所での仕事量はごくわずかだし、通勤時間の方がはるかに長いこともざらにある。

おまけに、最近の大学など、やたら郊外にできる。新設校はたいていそうだし、同志社も立命館も関大も大阪大も、京都の中心、大阪の中心からスピン・アウトしてしまった。

そりゃ梅田とか、東京だと汐留とか、ターミナル駅至近の一等地にキャンパスがあれば、教える側も学ぶ側も便利でいいと思う。
ところが、教育産業というのは投資の回収が目に見える形で実現しないものだから、やはり「売れてる」「ウケている」「当たっている」が見えやすいオフィスビルか巨大ショッピングモールのために、好立地条件は与えられるようだ。しかたないのかな。

NOVAのようになれというつもりはないけれど、古本屋や定食屋、コンパに手ごろな、しかも店長も同窓生のような赤提灯なんかがゴチャゴチャある都心にこそ、学び舎が立地してほしいものだ。

豊かな自然に囲まれて寮生活のできる神戸女学院の美点については、内田樹センセイがエッセイに書いておられて、それはそれでごもっともだと思うのだが、とりあえず仕事で何カ所も渡り歩くステージ芸人にとっては、「駅近ラッキー駅地下なおよし」が率直な気持ちだ。

辺鄙なところに通勤するはめになると、相手方との条件の折衝が難しい。
知人で、大阪から徳島や、日本海側の豊岡まで「通勤」していた猛者もいたが、豊岡は夜行列車で帰る電車賃を出してくれたという。うわぁ・・・と絶句する一方で、ブルトレに萌える男なら、ありがたい遠距離通勤だろう。

僕は「一発芸」で、博多まで新幹線往復+ホテル代を別支給してもらったことがあるが(日本総研さん、ありがとう)、たとえ週1回でも、こんな「リゾ勤」は悪くないかもしれない。
だから逆に、世の中の出張族がブーブー文句を言っているのが信じられない。バチあたりですよ、おとーさんたち!!(家族がいるから出張がわびしいのかもしれないが)

事故と隣り合わせで、夜通しハンドルをにぎっている長距離トラック運転手やバス運転士が、「しんどい」「きつい」とこぼすのはよーくわかるのだが、電車賃も飛行機代も会社持ちでしょ?とつっこみたくなる出張サラリーマン族は、旅をさせてもらってありがとう!!と感謝すべきだと思うぞ。
反感買いそうだが。

僕はまだまだ出張ビギナーで、博多には何度か通勤したのに「中州童貞」のまま。もったいないなぁ。
機会があれば、恋の街(ほんまかいな)札幌出張で、すすきの筆おろしを実現したいものだ。
いや、そもそも大阪に通勤して20年、「新地デビュー」もしてないではないか!興味ないけど・・・と、かっこつけるしかないけど。


あっぱれ讃院選

at 2007 07/30 22:51 編集

やっぱり、選挙を楽しむには投票に行くこっちゃなー、としみじみ思いつつ、いつも「無効票ではトップ得票率」の僕は夜中まで開票速報を見てしまった。
投票した候補が百万票超の得票でトップ当選するのは、やはり溜飲が下がる思いでスカッとする。

ついでに(といっちゃ悪いが)、ツルネン・マルテイさん、おめでとう!
投票はしなかったが、個人的にヒゲの佐藤まさひさ隊長、おめでとう。
レズビヤン尾辻かな子さん、がんと闘う山本孝史さん、残念!!
フジモリさん、残念でした〜アディオス!!

参議院不要論なんて非現実的に思えるほどの、与野党逆転劇を楽しませてもらったなぁ。
ねじれは政局不安定になるからいかん・・・とはいえ、ねじれがせめてもの歯止めにならいと、相次ぐ強行採決で、たとえば年金と医療は一挙に崩壊して行くはずだ。

そして、涙もろいワタクシが注目したのは、「涙」であった。
くやし涙、うれし涙、感謝の涙・・・と悲喜こもごもの分泌液である。バカな少年は小便を放水して武器にするが、大人の女はちょびりちょびりと絞り出して武器にする、アレである。

おぉぉぉぉ、そろそろ泣くぞ泣くぞと思うジャスト・タイミングでうるうるくる泣きべそ王子が原ジャイアンツ監督だったとすれば、目をうるませながらいじましく続投宣言をする安倍首相は、どうも遅漏じゃないのか?と心配してあげたい(ガンは、案外あの能天気アッキーだったかも・・・)。

逆に、もう早々と濡れ濡れ(もちろん、涙で)だったのは、「まるたま穴」であった。いやもう、すでに遊説中にウルウル泣いてみせるのは、ちと早すぎたんではないかい?

あの涙は、どういう状況で持ち前の泣きぼくろが最高に効くかを熟知した、ジジ殺し東大女の本領を発揮した、計算の解であったと思う。
やはり、「女の武器」は健在なのヨ♪と、上野千鶴子のおひざもとを卒業したキャリアウーマンご自身が示してくれたわけである。よりによって、丸珠は最も泣いてはいけない存在だったのに。

ただ、まるたまのほかにも「なんであんな候補が?」と感じてしまう憤懣は、衆議院のタイゾーくんのようなイリュージョン・チャイルドと引き比べてみれば、ちょっとは和らいでしまう。皮肉なことに。

そして、今回の選挙の裏の楽しみが、闘うオバサンの勇姿に萌えさかっていたこと。僕だけかな?
共産党あたりが、けっこう女王様っぽい切れ味の女性候補を毎回擁立するものだが、今回は各党まんべんなく萌えさせてくれたぞ。

民主の愛ちゃんもいいし、社民の上原ひろ子は前国立市長、と女王の風格ありありだ。尼崎市長の元キャビンアテンダント白井文さんも、VERYの表紙に似合うタイプかな?
自民の「まるもゆきこ」は、さて政界の次はクッキング・タレントにでも転職しそうな表記だが、なんかそんな先輩格の議員妻が、衆議院自民党にいたっけね。

島根の亀井亜紀子さんは、宮里藍とそっくりで、女子ゴルフつながりで(?)さくらパパと頭の中でリンクしてしまった。目線がパワフルで、まるたまにないものをすべて持っている感じの、頼もしいニューフェイスおばさんだ。

こうしたおばさんパワー・・・といっても浮き足立ったマドンナ・ブームではなく、しっかりと社会保障や教育や医療の未来を、しがらみ抜きで考えられる政治家が増えた方が絶対いいと思う。
タフな四十代、美しい四十代こそ、社会の腰骨なのだから。

小田実さんのご冥福も祈りつつ。


闘いすんで秘がばれて

at 2007 07/29 22:39 編集

この部屋に移ってきて初めての催しが、残っていた。選挙である。土曜日に選挙活動が一応終わった。
それにしても、静かな選挙戦だった。
いや、闘いは熱戦だったと思うが、選挙カーの騒音がほとんど聞こえない、とても閑静な田舎なのだった。

それでも、さすがに目抜き通りには選挙事務所があって、駐禁も完全無視の選挙カーが何台も停まって、気勢をあげていた。
なぜか、鯉川筋は民主党の事務所が2つあって、逆風の与党の影がない。ま、鴻池さんの地元は芦屋だし、うちの町内には石井一の実家があるから、野党のお膝元タウンなのだ。

そんな地元に、僕はあまり「ふるさと意識」のようなものがない方だが、政治家が近所にいて、橋をかけてくれたり駅を増設してくれたりすると、利益誘導のうまみを身近に感じる有権者感情は、よくわかる。新幹線駅なんか、悲願だろうね。

そんな角栄型のばらまき・飴配り政治の恩恵を実感することがなかった選挙区の住民としては、かえって「あの先生が建ててくれた○○」なんていうシンボルのもとに支持者が集い、かがり火でも焚いて選挙戦をやっている眺めも、経験してみたかった。それこそ、「まつりごとの祭典」だろうなぁ。
勝っても負けても、お涙が伝染してきたりして・・・。そんなハイテンションが、まつりごとの本質だと思う。

僕なら、バス停を造るぐらいしかできないが、やはり学校を建てたいな。
地域住民のご子弟だれでも入学できる、それでいて超進学校の「ミラクル学園」を(笑)。
清く正しく賢く優しい少年少女が、続々と輩出されるミラクル学園は、兵庫選挙区の宝として、党派を超えて支持される・・・かな?大学合格偽装なんかやらなくても。

そこに銅像を建てるなんて貧相なことは、ワタクシはやらない。ずばり、「神殿」を建てるぞ。ワハハハハハ
S価学会も視察したがる洗脳教育で染めあげ、優秀な卒業生は医学部へ進み、赤ひげドクターかブラックジャックになる。

そう、医療改革だ福祉拡充だ平和外交だという前に、それができるタフな少年少女が育たないと、未来はない。「未来の有権者」が、ワタクシの票田なのである!
なんてことを、選挙のたびにほざいているのだが、「入れるよ〜」と言ってくれる少年少女が成人すると、人を見る目もできあがってくるから、そのときにワタクシの正体が見破られてしまうんだよなー・・・


信長なら延暦寺にガソリン

at 2007 07/28 23:01 編集

スケートの織田ノブナリ君、情けないねぇ・・・ぴーぴー泣きじゃくるばかりの記者会見は。
「ええ気分で、サウナあがりにビールきゅっとやっただけやないけー!」とでも逆切れしてみせろってんだ。

おまけに、うたた寝してJRを乗り過ごして、草津で目が覚めたという。
中途半端やのう。
ふつう、大阪からJRに乗れば、「終点の米原まで行ってまうど」ってのが、よくある酔っ払い一般クラスへの脅し文句だ。

中級クラスは。終点の米原でも爆睡していて、おまけにだれにも起こされずに戻ってきて、今度は姫路で目が覚める。ワハハハハハハ
そんな悲喜劇の一部始終を観覧できる機会には恵まれたことがないのだが、阪神間でなら、よく見かけるぞ。
阪神電車の梅田駅に入ってきた電車で爆睡していて、だれにも起こされずに、また神戸方面へ戻って行くおっちゃん客を。特に、真っ昼間のすいている電車に多い。

フッっと目が覚めて、「あぁ、まだ芦屋か、大阪までまだまだあるなぁ・・・ムニャムニャ・・・と眠り直して、どんどん大阪から遠ざかって行ったり。
・・・って、じっと観察しているワタクシも残酷だが、こういう爆睡客が目覚めた時の反応は、最大の見ものだからねぇ。もう、ワクワクするではないか。

そこまでの大物ではなかったノブナリ君、これが去年のJRダイヤ改定で、日本海と瀬戸内海を直結するようになった新快速に乗っていて、「目が覚めたら、敦賀でしてん。ワッハッハ〜!!」と笑っていたら、その豪放磊落ぶりで飲酒バイクぐらいは微罪扱いされいたかもしれない。一応、飲酒運転はいけないことではあるけどね。

スケート選手のバランス間隔で、高槻から京都まで居眠りバイクで転倒せずに走り通せていたら、これはアッパレの上級テクニックだ。たとえつかまっても、大絶賛されていただろう。
もっとも、そんなチャレンジが成功する確率より、大事故→スケーター廃業となる確率の方が高いから、関西大学も、本当に選手として大事に扱うなら、二輪車の運転など禁止すべきだっただろうね。

超一流スキーヤーはオフにサッカーなどしないし、同じように超一流サッカー選手はスキーなどしない。なでしこジャパンは野球をしたりしないし、卓球の愛ちゃんはパチンコをしないのだ。それがプロというものよ。
ただ、「シャラポワの温泉卓球」は見てみたい気がする。
いや、温泉卓球というより、ゆかた卓球というか・・・。
せめて、ゆかたビリヤードでも・・・って、不純か?


次は綺羅羅

at 2007 07/27 23:07 編集

「越光」に「一目惚」には、笑ってしまった。
日本米を、世界の中心でパクリにふける某国で売ろうとしたら、すでにコシヒカリとひとめぼれのブランドが商標登録されていたという。笑いとばすとJAに気の毒だが、しかし脇が甘いねぇ。

これ、パクリ人民共和国のあざとい戦術というより、もしかすると、入れ知恵する日本人がいるように思えてならない。「ブランド名を登録しておけば、本家が売りにきたときロイヤリティを取れまっせ。どこが中国進出しようとしているか分析してやるから、私にはマージン**%よろしくね」とかなんとか、そそのかしているやつが。
アパンマンも、クレヨンしんちゃんも同じではないだろうか。

ソニーはWALKMANを登録したが、英語圏でやるように、漢字文化圏だからこそ、よほど細かく考えて、想定されるブランド名を守らないと、似たようなことが起きかねない。極端な話、「豊田自動車」なんてのが出てくると、本家がレクサスが「模造品」よばわりされかねない。

特に、漢字で書いてある会社名やブランド名は、片っ端から「お手つき」になるおそれがる。資生堂も、三菱も、松下も(すでに日立はパクられてHITACCHIが出ていた)。ワープロソフト「一郎太」があってもおかしくない。神戸牛、松坂牛も危ない。

このへんは、そもそも日本人が漢字をパクってアレンジしているんだから大きなことはいえないだろう・・・と、あちらもこちらも双方それぞれの理屈で正当化してしまう向きもあるから、どうも日本企業としては旗色がよろしくない。

日本側が報復しているわけではないのに、孫悟空の日本版アレンジにかみついてきたりしているから、目には目で、『金瓶梅』を村西とおる監督で撮って「逆輸出」してみるか?
『金瓶梅』の商標を取って、『金瓶梅』で売り出せば問題ない(そういえば、『女子十二楽棒』ってパロディがなかったっけ?)。
資本主義の退廃だ!!拝金帝国唾棄!!とかなんとか、あちらさん得意の横断幕作戦で攻撃してくるように見えて、けっこう「蒼井空的豊満肉体熱烈歓迎」とエレクトしている消費者が、2億人ぐらいはいてくれるね、たぶん。

こんな応酬が、やがてあちらが源氏をパクる、こっちが京劇をパロる・・・と発展して行けば、それはそれで新しい作品として大人気になることも、ないとはいえない。そもそも、文化はそんなものかもしれない。

もっと生産的に、いっそ日中合作で平和裡に作品や製品の共同開発が進めば、それがベストだろうなぁと思うし、ちょっとは見てみたいぞ、カンフー・アレンジの「仮面ライダー」なんかも。


ブログ難民は何万人?

at 2007 07/26 22:45 編集

ブログといえるようないえないような、原型のような亜流のような、このgooのサービスが終わるようだ。
会員個人には通知もないので、もう、「やる気なし」なのかねぇ・・・。
gaiaxから引き継いだはずのサービスを、わずか数年で放置。これでOCN CAFEへ移行してねと促されても、どうも信用できんわなぁ。

で、引っ越し先をどうするか。
並行して維持しているのはgooブログトエキサイトブログ、あとシーサー・ブログもやってたっけ・・・どれも一長一短あって、なかなか「安住の地」がない。ブログ難民か?(笑)
腐敗臭が洩れ臭ってくるミクシィへ行くつもりはないし。

シーサーなんか、「コンテンツのエクスポートばっちり」をうたっているのは、倒産することも想定内なのか(笑)、だとすると誠実でよろしいわい、と妙に評価してしまうが、サーバー反応がとろいことしばしば。勝手にアフィリエイトリンクを埋め込んでくれるのも、便利なんだか、おせっかいなんだか・・・。

携帯でチェックしてみたところでは、エキサイトが一番すっきりしているのにカテゴリーもリンクも表示されるので、このへんで手を打つか?と思案中。ただ、各社ともサービスをいろいろ拡充しているので、来月いっぱいかけてじっくり選ぼうと思う。

いまだに、ブログはしっくりなじまないところがあって、それがなぜなのか?は自分でもよくわからないので、気持ちの中でうまく整理できれば、華々しくブログりまくるか、まったくやめてしまうか、それとも英文デビューするか、セカンドライフに住みついてしまうか、なんともわからない。

まぁ、どんなメディアに横滑りしたとしても、gooでjazzyさん、みかん娘さんらユニークな多士済々と出会えたのもたしかで、ご縁は大切にして行きたいと思う。
結局、オフ会なんか一度もやらなかったし顔を出すこともなかったなぁ・・・と、少し反省。
ひまな方は、
http://k.excite.co.jp/hp/u/cov3/?pid=0004yid=SSL=
のどちらかにおいでいただければ、オフ会がわりになりますよ・・・ということで、残り少ないgoo最後の夏を、しこしこと消化して行くとするか。


修理名人は幸か不幸か・・・?

at 2007 07/25 21:24 編集

めんどくさいなーと思いつつ、職場から小径車専門店へ向かった。面倒なのは、隣りの隣り区なのに、店の最寄り駅まで地下鉄だと3回も乗り換えなくてはいけないこと。それに、大阪地下鉄は、運賃が高いのだ。

そこで、初めてJR東海道線→環状線→京阪と乗り継いで、少し歩くルートを選んだ。
昼下がりのビジネスタウン北浜は、静かで暑かった。
やたらマンション工事が多い。これも時代の流れだろうか。
このあたりに住むと、自転車で買い物&通勤圏になりそうだ。もっとも、空気は最悪だから、運動するほど肺癌リスクは高いと見たぞ。

タイヤ2本を買って、あたふたと神戸へ引き揚げる。たった18インチのタイヤだけなのに、ずしりと重い。
おまけに、ネット通販の相場より5割高い。これじゃー通販の方が早くて手間いらずかもしれんなぁ・・・と思う。

パンクの穴ふさぎなどというチープなことはせず、チューブとタイヤの両方を交換してしまおうと、パンクした後輪をはずす。クイックレリーズのくせに、5年酷使してきたせいか、あちこち癒着していて、車輪をはずすのも力仕事。
ぺちゃんこになっているのに、タイヤも古いチューブも、これまた癒着していて、ひっぺがすようにむしり取る。

新しいチューブは、さすがに張りがあってたのもしい。
爪で傷をつけないよう慎重にはめこんで、少しエアを入れてタイヤをかぶせて行く・・・とまぁ、単純に内側からリム→チューブ→タイヤの順にはめて行くと、難航すること30分。汗だくである。
タイヤをはめて、すきまからチューブを入れて行くのがコツなのだった。あーしんど。

手は真っ黒になり、いろいろ発見しながら、なんとか形だけは新品タイヤとチューブがおさまった。空気を入れて、車体にはめこんで、ちょこまか試乗してみると、なんとなくしっかり地面をグリップしているような、タイトな感触が伝わってきた。

ただ、くせものは「形だけ」は新しいタイヤに替わっただけで、チューブがねじれているとか、リムとタイヤで噛んでいるとか、そんなトラブルが多いらしい。どこでシュパン!!とボロが出るか、わかったもんではないのだ。
自分の素人修理ほど信頼できないものはないからね(苦笑)。

こういうのは、やはり専門店でやってもらった方が、工賃だけなら1000円そこそこなので安心だと思う。
あえて自分でやったのは、まぁ、遠乗りしている途中でパンクでもしたら、自分で修理できるよう「実技」を経験しておこうと思ったからだが、そもそもパンクの修理なんて、自転車歴35年ほどでたしか2回目だ。いや、パンクの経験そのものが2回しかない。

めったにないトラブルの修理であるがゆえに、なかなか腕は上達しない。自分でうまくできるようになるには、しょっちゅうトラブってくれないと困る。いや、それは困る・・・と、セルフメンテナンスというやつは、矛盾と背中合わせなのだ。

メンテナンス・マニュアルもいろいろ出ていて、DVDつきなんてのも買ってはいるのだが、そもそもこんなにしょっちゅう、あちこち故障するものかね?と思ったりもする。

それもそのはず、こういうマニュアル本は、一般的に起こり得る故障をすべて1冊に盛り込んであるわけで、実際のところ高性能車を大切に愛用していると、故障らしい故障は年に1回起こるかどうかだろう。人体の故障より、はるかに頻度は低いほどだ。

自分でてきぱきと故障が修理できるようになるからには、よほど頻繁に試練を与えてくれるような故障続出車に乗っているか(笑)、仲間とチームで走っていて、修理係でも引き受ける必要がありそうだ。
どっちにしろ、避けたい不運ではある。入院や手術のダンドリを熟知して慣れ親しんでいる「達人患者」にはなりたくないのと同じで・・・。

「いやー、僕の愛車は故障しないから修理も下手くそで」とキザに笑っていたいものだが、故障ではなく不満を次々に見つけるのも、「いじくり慣れ」する1つの方法かもしれない。
いっそ、改造王になるか?

そういや無線機なんかは、僕はあちこち改造しまくっていた。
ただ、そんな改造機を久々に引っぱり出してくると、どう改造してスイッチ操作を替えたのか忘れてしまっているから、たとえばアクセルペダルを踏むとクラッチが切れたりするドッキリマシン(笑)になっていたりするから恐い。

改造も、した本人が忘れてしまうんだから、考えものである。
こんなの、僕だけだろうか?
やはり、ノーマルなままが無難かな。


夏休みらしくない月曜出勤

at 2007 07/24 22:53 編集

やっと近畿が梅雨明けした。
スカッと暑くて、夏らしくていい。

いよいよ今週から、夏休みだ!!
とニュースもバラエティも騒いでいるけれど、小中高校生が日本人の何割いるんだか・・・そんなに子供の暦に引きずられるこたぁないのに・・・とケチをつけまくっている僕が、夏休みだ冬休みだ春休みだとのんびりしまくっているんだから、皮肉な話である。

世間のお父さん、お母さんは、子供が休みに入るのが、そんなにうれしいのだろうか。
それともマスコミは、子供の目線で夏休みを祝っているつもりなんだろうか。謎は尽きませんな。

幼稚園3年間から数えて、夏休み歴40年(笑)の僕が、今年は職場シフトの都合で、初めて「夏休み40日」というお宝時間ものがなくなってしまった。
正確には、週1回アサガオに水やりに行く(!?)当番のため、この夏は週休6日ということになる。旅行は5泊6日が限度。

もう、絶望的な気分・・・なんてことをいうと、勤勉なプロレタリアートに鎌と鍬で殴られそうだから、小声でこぼすしかない。これぐらいの出勤増でも、「帰っておいで私の夏時間!!」と、竹内まりお気分になるワタクシは、あぁ、なんと軟弱な中年男であることよ。

でも、もともと僕は海の日から盆あたりまで、灼熱の都心でぢっとしているのが習性だったので、特に盆休みあたりのガラガラの通勤ラッシュ(じゃないか)の電車なんかは、シュールな気分で悪くない。
月曜日の朝8時台のJR東海道線も、心なしかすいていたような気がする。駅ごとに大学があるような阪急神戸線は、もっと劇的に夏の朝はすいていたものだが、今年はまだ阪急電車というものに乗ってないのでわからない。

若年人口が減った昨今は、そんな季節感も薄れているのが、少し寂しいといえば寂しい。夏休みになったらなったで、通学定期でせっせと(学校以上に熱心に?)バイトに通勤する学生が多いせいだろうか。

シューカツだ補習だセミナーだ合宿免許だバイトもはめこんで行かなあかんしー・・・と「予定でびっしり手帳」を見せてもらうと、唖然となる。いざ就職してから毎月200時間も仕事漬けになると、燃え尽きないものかね?と、「夏休み歴40年」としては心配になるぞ。

今なら18きっぷ11500円で、北海道まで乗り継いで行けるぞキミタチ!!
とけしかけたって、「9800円の飛行機チケットもあるから」と、反応はそっけない。まぁ、ムーンライトの実態は、神経質そうなジジ・ババ・マニアが埋め尽くす巡礼列車だからねぇ。
夏の鉄分補給は、うんと穴場を狙わないと・・・。
これが夏休み歴40年男の、夏の宿題である。トホホホホホ


ヘチマ水は知らないけれど

at 2007 07/23 23:11 編集

タイヤひとつ手に入らないだけで、せっせと歩き回って汗をかく梅雨明け陽気。
いやはや、駅から20分の坂道、しかも斜度がどんどんきつくなる「二次関数カーブ」はきつい!

でも、日陰の路地に入って、打ち水なんかしてあったりすると、そこだけ局地的にひんやりしているのを感じる。ジョウロで風情ある打ち水をしてくれているおばーちゃんなど、ありがたい存在だ。ホースでジャージャーやっているおっさんは迷惑だったりするけど。

トンネルのような廊下を外気が通るようになっているアパートは、おぉ都心かと思うほど、風が涼しい。どうりで、どの部屋もエアコンを回している音がしないはずだ(今だけか?これからブンブンうなり始めるのかも・・・)。

那覇より暑い(笑)大阪の、いま前景気が盛り上がっている世界陸上キャンペーン・ブースには、緑のカーテンやミスト水冷のデモが展示されているとかで、あちこちの番組で紹介されている。電力に頼らない天然冷房の知恵をしぼるのは、とてもいい試みだと思う。
ケチケチ精神で効果が上がる技術なんてのは、大阪が世界に誇れる知恵といえるかもしれない。

で、緑のカーテンや打ち水なんかは、昔から自然に庶民が活用していた原理ではある。その打ち水の水滴を細かくしてミスト化するだけで、気化熱を奪いやすくて節水にもなるんだとか。すばらしい!
冬の雪国で道路にシャワーが吹き出しているように、道路やビル壁面からミストが噴出するようになれば、街全体がずいぶん涼しくなるのではないだろうか。

緑の壁は甲子園球場のようなツタが有名で、そういえばペギー葉山の懐メロで「学生時代」なんかは、「ツタのからまるチャペルで祈りを捧げた日」を唄っているもんなぁ。母校のチャペルも図書館も、エアコンなどなかったけれど、まさに歌の通りの風情で、夏は居眠りしに行くのに最高の場所だった。

こんな自然な冷暗所が、街からなくなって久しい。
僕の悪ガキ時代でも、工事現場とかマンションの駐車場とか、味気ない冷暗所に垂れ込めて友だちといけない遊びをしていたほどだから、今の子供も大人も、涼味を味わう知恵なんかなくなっているのかもしれない。

こじゃれたセレブっぽいガーデニングを楽しむなら、朝顔を繁殖させるとか、ヘチマを大量生産するとか、家の壁面を緑で飾れば一石二鳥ぐらいの利点もあると思うのだが、こういう植物は今どきダサいのかな?

ヘチマなんか、うちの庭で立派なやつを収穫して、銭湯に持って行って愛用していたもんだがな。けっこう「自家用ヘチマ」を持って来ているおじさんもいたっけ。
あの感触が、子供の肌には妙にイタキモチよくて、懐しくて、夏の思い出の1つになっている。ベランダでは、できないものだろうか・・・


愛犬バーディー

at 2007 07/22 21:10 編集

自宅玄関前の、街路灯と路肩の間に愛車を留めていたら、市役所が撤去しろと赤紙を貼って行きやがった。
「通行の妨げになります」と書いてある。あほか。
街路灯の鉄柱と路肩の間である。この30cmほどの空間を、昆虫以外のだれが通行するんじゃい!
わざわざこんな住宅地の片隅の生活道路まで巡回して鈴虫の味方をする役所は、いやはや見上げたもんじゃのう。
・・・と、皮肉りたくもなるぞ。

しかも、年月日を書かずに「1週間以内に移動させないと撤去するよ」と脅してある。
こんなふうに、期限を定めず行政処分を通告するのは、権利の乱用ではないか!!と憤慨しつつ、ころあいをみはからって、アパートの駐輪場になんとか押し込んでおいた。満車状態だから、停めにくいのだ。

すると、10日ほどたったころ、僕の愛車と並んで放置されていた、明らかにもう持ち主も乗っていないサビだらけの電動自転車とママチャリ(赤紙つき)が、きれいに撤去されていた。
荒ゴミ処理をしてくれたわけね、わざわざ二度出張して。

持ち主が、2000円を払って取りに行くとは思えない半壊状態の放置自転車を運んで行ったところで、この費用は結局市民税から出るだけ。つまり、コストを回収できない仕事なのである。

こんな公費の無駄遣いを見せつけられれば、なるほど「本当の放置自転車」も増えるわなぁ・・・と考えてしまう。自転車を捨てたくなれば、荒ゴミ日に収集所に持って行かなくても、どこでも思い立ったところに乗り捨てておけば、役所がそこまで車で引き取りに来てくれるんだから。アホくさ。
もちろん、見せしめ効果も狙ってのことだろうが、この「駐輪イコール放置」とみなして撤去しようとする乱暴な道路行政は、やればやるほど回収できない赤字を蓄積させることになると思うぞ。

ちゃんとした駐輪場を整備しないのも、行政の怠慢の1つ。
クルマ1台のスペースがあれば自転車は10台停められるから、100円パーキングは自転車に転用すると10円パーキングになる。みな停めるよ、10円なら。

こうして、バカ高いだけで不便な公営無人駐輪場のライバルになって、料金と利便性を競いあって、いい駐輪場が整備されれば、だれの迷惑にもなっていない駐輪に目くじら立てて取り締まりをしなくても駐輪のお行儀はよくなると思うのだが、どうだろうかね。

で、悪態タラタラつkながらも正規の駐輪場に愛車を移して、一番奥の邪魔にならない隙間に停めておいたら、今度はパンクしてしまった。どうもリム打ちでチューブが避けていたようだ。

タイヤのへりがボロボロで危ないなぁと思いつつ、6気圧ぐらいまでパンパンに空気を入れておいたら、夜のうちにパンクしていた。
約5年こき使って、よく効くブレーキでしょっちゅうリアホイールをロックしてまで道路にこすりつけてきたから、タイヤは丸坊主に近いありさまだった。いい交換時期かな。

と思って、何かとお世話になっているヤマダサイクルセンターにタイヤを買いに行くと、僕の愛車だけは、特殊だからと扱ってなかった。なんじゃとて。
一難、二難、三難である。あぁ、ため息が漏れるわい。

だらしなくタイヤがぺちゃんこになった愛車バーディー君が、不憫でならない。
そのうち、ちゃんと部屋まで上げて、念入りにメンテナンスしちゃるけんね、ということで、しばしの「乗らずの無沙汰」を詫びることにする。
まるで飼い犬だな、自転車ごときでも。


散弾銃受験作戦?

at 2007 07/21 21:03 編集

ある大阪のさもしい高校が、優等生をたぶらかして73もの大学合格実績をかせいで、「当校進学実績」としていたらしい。
あぁ、これで新入生は激減するね。わたしゃ知らんよ。

どうせバレるとわかっていて、こんな愚劣な「実績偽装」をするなんて、よほど理事会が血迷ったか、アルツ・・・なんていうと問題発言か。
麻生太郎さんは、こういう学校呆人にこそアルツ云々と切って捨てるべきでしたな。

センター試験のスコアで合否判定するシステムが、そもそもこういう不正を生む条件のひとつになっていたのは確かで、さもしい高校がインチキに使うことを想定しておくべきだった。
まぁ、この1件で1校が沈没して、再発防止策が講じられるなら、「雨降って痔かたまる」でいいとするか。

いやいや、コトは入試実績の偽装がバレた間抜けな事件だけではすまない。
この3年生は、73大学を受けたことになっていて、72校の合格を放棄しているわけだ。ということは、別の受験生の合格を72件奪っているわけで、不合格になった受験生は、この大阪のあさましい高校を集団提訴してもいいぐらいだと思う。

この受験生が単純に学校からの要請で「受けたことにしていた」大学は、60か70はあるはずだ。「73大学どこでも受かれば入学するつもりだった」なんて抗弁がどこまで認められるか微妙なところだが、そこは法廷で熱弁ふるってもらおか(・・・と、もう被告だと決めつけている)。

そもそも、私大入試のシステムが不正やムダ受験を生む下地になっているのも確か。僕が受けて落ちた大学を同級生が合格して、しかも別大学に入学してしまった苦い思い出もある。そいつ自身と親がそろって恐縮してくれていたし、「入試って、こんなもの」と覚悟していたから、個人的には何も感じなかったけど。

もし、ここがアメリカで、受験生の中に知り合いがいて命運が分かれるようなことがあれば、裁判沙汰になっても不思議ではない。替え玉まで横行するほど受験熱がすさまじい韓国や中国でも、ありえる話だ。まだ日本は牧歌的というか、アバウトなところは救いといえるのかな?
もっとも、僕も合格して行かなかった大学があるから、あまり裁判だ権利だとシビアに声をあげて裁判しろしろとアジると、自分の首をしめることになりかねない。

大学側も、合格しても袖にする受験生を見込んで水増し合格を出しているものだから、それでも合格しなかったなら、よほど成績が悪かった結果だと納得すればすむ話。このボーダーラインぎりぎりの受験生が首の皮1枚つながるか切れるかを気にしている受験というもの自体も、あさましい儀礼だなぁと思うのである。

ほんと、入試なんか抜本的に見直して、早慶や関関同立で勉強したい高校生はどんどん入学させて(もちろん外国語や哲学も猛勉強させて)、1年次からドサドサふるい落として行けばいいのだ。進級のたびに9割が落第する大学がもし実現すると、かりに1万人が入学しても、4年生は10人ということになる。おぉ!見てみたいものだ、このサバイバーを。
「東大は都道府県の人口比に応じて入学枠を割り振れ!」と主張する評論家もいた。これも名案かもしれない。

とかなんとか言いつつ、そうなったらなったで、僕など「昔はな、2月の極寒の入試で苦労するのが試練であった」なんて類の、役に立たない思い出話を垂れるじじいになりそうな気もする(苦笑)。
むしろ、試練のない今の学生の方が、気の毒に見えることもあるのも確か。大学全入時代が間近だからこそ、試練とチャレンジを選ぶ者だけが生き残ればよろしいのはないかと真剣に思うぞ。


柏崎がんばれ

at 2007 07/20 21:48 編集


リケンの柏崎営業所で操業がストップしたせいで、国内の自動車メーカー12社のピストンリングが生産されなくなっている・・・と知って、意外や意外、特定の1企業に依存した部品供給が日本のクルマを支えてたんやなぁと「社会勉強」になった。

僕はナイカー族なので、わが愛車におきかえてみると、ちょうどシマノが操業ストップしたようなものかな。だとすると、日本の誇るべき基幹産業にとっては大打撃だろう。

でも大丈夫、某ニセモノ大国があるぞ。
困った困った困ったとうろたえていると、あちらのミラクル名人は、「激安ピストン」を木と竹で作ってくれるはずだ。ヌハハハハハハ
ちょうど、アメリカで某国製の子供用クッキング玩具が欠陥で販売停止!とのニュースを見ていて、「ありゃりゃ?ママレンジのパクリやないの」と唖然とした日本人も多いはずだ。

もう、後から後から次から次へ、出てくる出てくるパクリ製品!この調子だと、まぎらわしい「レクサヌ」も「スカイライソ」も作ってるに違いないね(笑)。

クルマよりスイ〜ツに心を奪われる軟弱野郎のワタクシにとっては、柏崎の有名企業といえばブルボン製菓。
ホワイトロリータという悩ましい名前のお菓子も、菓子としては絶品だし、僕は今バウムロールにはまっている。バウムクーヘンの本家地元市民である僕から見ても、バウムロールはくどくないトロリ感が絶品だ。下手なスナック菓子より栄養満点で、オールレーズンと並ぶナイスな行動食だし。
新潟は米菓のイメージが強いのに、このブルボンのセンスのよさは尊敬に値する。
ぜひ、風評被害や景気の落ち込みに負けずに、操業復興にがんばってほしい。もちろん、リケンも。

と同時に、「事故なし」から「放射性廃棄物のドラム缶横倒し」ついに「放射能漏れ」「海に流出」と、案の定の事故隠しがポロポロポロポロ明らかになっている東電に、風評被害の損害賠償を求めればいい。

ほんと、隠せば必ず傷口が開いて行くことぐらいわかっているはずなのに、隠し通せると思っているのだろうか、原発企業は!
最初に「原子炉倒壊!県内全域が放射能の渦!!」とぶちかましておけばよかったのに。
・・・ってのは乱暴か?

赤城大臣も、ギャラをはずんでSMクイーンや銀座クラブママを仕込んでおいて、「ヒールで踏んでやったわ」「手切れ金で指3本しか出さないから引っかいてやったの」ぐらいのこと、迫真の演技で言わせておけばよかったのだ。
んー、これも違うか?


もとへ!

at 2007 07/19 22:36 編集

避難所に扇風機が差し入れられたのを、朗報だと浮かれているマスメディアもどうかと思うし、ちゃんと取材しているのだろうか。
何人の被災者が扇風機を希望していて、扇風機で不安が解消されました!災害復興への励みになりました!って人がどれだけいたのだろうか。
別に、扇風機を求めるなというつもりはないけどね。

1日も早く自宅に戻れるか、「戻れる日がわかる」ことこそ、最良の心のケアになるんちゃうかなーと思うのは、素朴な国民感情だろう。
そこを担当するのが、ガリ勉だけの臨床心理士でいいのだろうか?とも思うのは。ナイ〜ブなカウンセラーをいじめたところで、そのまたカウンセラーが必要になるだけだが、被災者の不安のストライクゾーンを逃さず、ちゃんと絶好球を投げられる専門家は、日本に何人いるだろうか。

いつ我が家に帰れるの?
自宅再建の費用はどうしたらいい?
仕事が元どおり続けられるだろうか・・・

これが、生活者の悩みである。これに答える、いや応える専門家が必要なのだ。
生活者という全人的な存在の中から、不眠症とかパニック症候群だけを取り出して「検査」して、何がわかるのだろうか。
大馬鹿者クラスになると、子供を集めて被災地の絵を描かせたり、泣かせるワークショップとやらを開いたりして、被災者の心をもてあそぶ。いいかげんにしろっての。

僕自身も避難所で寝泊まりしたのが、もう12年も前の話だから、今の新潟の被災者の気持ちがどうなのか、正直よくわからない。
ただただ、ストレスがたまっていることでしょう、とお察しするばかりだ。

それに、大人数でかたまっていること自体の心強さとイライラを天秤にかけると、どうもマイナス面が少なくないような気もする。
なのに、「かためておけ」といわんばかりのお役所仕事をひっくりかえすような指摘は、本当にないのかな。もしかして、タブー視されているのか・・・?

普通につつましく生活しているだけでも、子供がむずがっている家族と、高齢者だけの家族とでは温度差が違うし、見舞いや差し入れの多い家族とほとんどない家族との格差は、いやがうえにも浮き彫りになってくる。それも、衆人環視の中で。
こんな光景も、ストレッサーになると思う。

地震それ自体で命拾いしても、避難先で命を落とす被災者が必ずいるのも、やるせない。本当に不憫に思う。無策ぶりを露呈している象徴的な悲劇ではないか。
倒壊・損壊家屋は一日も早く撤去でもして、その土地にプレハブ住宅を建てて住めるように進めて行ってほしい気もする。経済力の乏しい高齢者にとって、仮設住宅の次は公営住宅、そして特養というコースをたどることが多いから、引っ越しに次ぐ引っ越しで、心休まる年はない。
住み慣れた土地に住み続けられない無常感、根なし草のような喪失感は、とりわけ高齢者にはつらいだろう。

家を失ったショックに加えて、慣れない土地で見知らぬ隣人とつきあいながら暮らす中で募ってくる適応障害は、神戸でも問題視されてきた。自殺や孤独死も多い。
この轍を、これからの被災者に踏んでほしくないと切実に思う。


赤城の子守歌

at 2007 07/18 22:58 編集

あえて聞くまでもなく、もう、わかりやすすぎるほど「殴られました」印の赤城農水大臣のばんそうこう姿には笑えた。おまけに、涙目だし、片目は腫れてるし。

これが「暴漢に襲われて・・・」「ウルシにかぶれて・・・」ってことなら、お気の毒に、と同情も誘っただろうが、本人が頑なに否定しているから、見た者は「内輪もめでやられたのボク」と言いたいのだな、と勝手に解釈してしまうのである。
説明責任が命の政治家なんだから、「説明しない=憶測を許してしまう=邪推されて笑われる」のは当たり前。

といっても、邪推の選択肢はさっぱり少ないのが、つまらない。
家柄は由緒正しいかもしれんが、つまらないガリ勉人生を歩んできた、退屈な秀才クンだからね。

仮説1:パパに殴られた

「パパー、実家を事務所に使ったことにしてるんだから、正直にしゃべっちゃだめだよ!」
「何を偉そうなこと言うかセガレよ。ちゃんと口裏を合わせておかないおまえが悪いのじゃ」
「だってだって、ボク御曹司だもん。僕の願望通りに、家の中は動くことになってたよねっ!ねっ!ねっ!」
「バカモン!!おまえの爺さんに代わって、鉄拳だ!」
てな、みっともない若殿のご乱心があった。
と見るのも、かなり信憑性は高そうだぞ。

仮説2:松岡の亡霊と格闘した

「寝込みを襲われたのです、ポストを返せ!と。クワで殴りかかってきたから、私は鎌で応戦したのです!!」なんてことを真面目に主張すると、報道各社は「こりゃまともに問答できない状態だな、お大事に」と引いて行くだろう。もしかすると、河合隼雄文化庁長官が倒れた後のように、報道管制が敷かれるかもしれない。
そうなれば、赤城さん、してやったりであるね。

仮説3:バキューム・キス

だれが?と聞くのは野暮というものだ。
ホステスだろうと愛人だろうと、ドーランでは隠しきれない強烈な跡が残るバキューム・キスとは、どんな威力なのか・・・俺にも宜しくお願いしたい、と望む殿方は多いだろう。
顔は困るけど。

まぁ要はアザをつけたのがだれなのか?に世間の関心は収斂して行くはずだから、そのうち内部リークで全貌が明らかになるだろう。
そのころには、もしかすると内閣改造で、短い任期は終わってしまっているかもしれない。それまでの間もたせとして、ばんそうこう+不精髭+涙目は、けっこう効果的だったということになるのかな?

この目くらまし作戦がうまく行けば、ほかの閣僚もクサい真似を始める可能性があるぞ。
いきなり小池百合子防相が剃髪して出てくるとか(本当に出家したのか、プレイなのか?笑)、
麻生太郎のワイシャツが透けて、亀甲縛りの縄の模様が浮かび上がって見えるとか。
**大臣の髪が咳払いするたびに微妙にズレて行くとか。

記者会見で事務所経費の問題など命取りになりかねない急所に質問されそうになったら、「どころで、皆さん気になさっておるコレのことだが・・・」と横道にそらせる絶好の記号になると思うね、ばんそうこうや包帯は。
さるぐつわや手錠になると、マニアックすぎて、記者会見になじまない。よって、手厳しい質問をかわせる。ゆえに安泰。

と僕は勝手に読み解いているのだが、かなり自信はあるぞ。たぶんアカギくんは仮説1で図星でしょう。
ばれても、どってことない。アカギくんは、あくまでも実験台にすぎないのだ、政治屋たちの。
殴られても、ひっかかれても、吸われても(笑)、御曹司は泣き言をもらさず、ぢっと耐えるしかないのである。六本木の秘密クラブ「空母赤城」で、ビザ〜ルなママの太ももに顔をうずめて、しくしく癒されてなさいって。ワハハハハハハハ


タコ部屋見舞い

at 2007 07/17 22:11 編集

中越地方が震災で非常事態だというのに・・・とレジャーを自粛するのも、うそくさいかもなーと自己弁護しつつ、裏山をほっつき歩いてきた。
さすがに、雨に打たれたのはバチが当たったせいか?

それに、被災地に降る雨が少しでもこっちに回るなら、喜んで降られようではないか!と息巻いてみても、お天道さまには通じそうにない。
非情の雨は中越地方に降り注ぎ、そのせいで瓦礫の山は水を含んだ泥の山と化して、生き埋めになった被災者を窒息させたのではないか?とも思ったりもする。素人の見立てにすぎないが。

高齢者ばかりになった犠牲者にはご冥福を祈ることしかできないが、家を失った万単位の被災者の処遇もハードで、エコノミー症候群やストレスなどで、二次被害が心配されている。
ぜいたくはいえないとしても、「菓子パンと水を支給」って、一体どうよ!?とも思うぞ。被疑者がカツ丼を食って(ドラマの見すぎか?)、張り込み刑事があんパンと牛乳なんだから、せめて北海道で余っているという牛乳ぐらい、どーんと補給できないもんですかい?

体育館で何百人も雑魚寝ってのも、もう国民全員が見慣れていて、いざ自分が台風か震災かの被災者になったとき、「こういうものだ」と自分を納得させてしまう思考誘導も、やるせないものを感じる。

しかたないといえばしかたないが、あの久間さんじゃあるまいし、もっと楽しく快適な被災生活を、行政も企業もボランティアも頭をしぼってほしい。
コールマンのような企業は、ファミリーテントぐらい提供してくれたら、けっこうな宣伝効果もあることうけあいだが、そう考えるとアウトドア業界は「がんばりどき」だろう。

姉歯さんには、永住型仮設住宅(矛盾するなぁ)の「渾身設計」をやってもらって、ミートホープには上ロースの味がする配給食を開発してもらう(あかんかな?)など、こういうときに罪深き話題の人々は罪滅ぼしをしてほしい。その貢献度に応じて、恩赦を出せばいいのである。

ホリエモンもグッドウィル折口も、ほんの少し私財を投じれば、被災者全員の仮設住宅ぐらい、すぐ建つはずだ。そこにアライブドアハイツ」なり「混むスマン住宅」なり出資企業の名前が分かるネーミングになっていても、いいではないか。
こんなCSRは、あまり報道されないようになっているのもいやーな事実。ふと、小指のない作業服姿の「ボランティア」が、被災者ケアで活躍しているのに、周到にテレビが映さないようにしていた阪神大震災を思い出す。

同じように、「進んでないな」と感じたのが、行政が得意とする大部屋一括収容主義。
10人か20人=4〜5世帯単位で細かな避難所暮らしができれば、ストレスはずいぶん減ると思う。ただ、役所の都合としては、1カ所にかためておいて集中管理できる方が、やりやすいのだろう。

いきおい食事は流れ作業になり、トイレには黄金の山ができ、ひっきりなしに訪れるマスコミや医療スタッフや役人のせいで、落ち着いて眠れる避難所ではなくなっている。何十人もの被災者を1カ所に集めて、被災者にとっていいことは何もない。
せめて、仮設住宅が当たるまでは、静かな生活ができるよう、そっとしておくことも大事なことだと思う。


本気やのう

at 2007 07/16 22:40 編集

こんな雨の中、あちこちで祭をやっていた。山笠、那智の火祭り、京都の祇園祭・・・あっぱれやねぇ。本気やねぇ。
かえって悪天候の方が、神妙な気分にもなり、三脚で武装したカメラじいさんも少なくて、純粋な祭らしくなっていいかもしれない。
裸の男が乱舞する、水野シベチョウ晴男さん大興奮のどこかの祭など、当の水野さんが「かけて下さい〜っウホッホッホッホッ!!」と燃え上がっていたりしてね。

もちろん僕は祭の類には寄りつかない。
地元で開港120周年を記念したみなと祭をやっていたのも、ニュースで聞くまで知らなかった。申し訳ない。
そのすぐ近くのソフマップで、僕は小市民的にワゴンセールに萌えあがっていたのだ。

あえてiPodに見向きをせず、今は512MBの消しゴムサイズの安物を使っているのだが、USBメモリーとしてもまぁまぁ使えて重宝している。この程度の容量でも、6000円した。

それが、このたびワゴンに出ていた消しゴム2個分サイズの新製品(かどうか、さっぱりわからんのが中華ITマグマの産物だな)が、今までの不満をクリアした本気モードの逸品のくせにサンキュッパの安さで、衝動買いしてしまった。どうですかーお客さんの俺!!と脳裏で独り言を絶叫しながら。

容量2GBで、SDカードスロットがついている。つまり、無限に増やせるわけで、SDカードリーダー&ライターとしても使えるマスストレージ対応。
補充しやすい単4電池駆動で、FMラジオもついていて、うれしいことにスピーカーまでついている。ラインジャックまでついているので、普通にステレオとつないで録音もできる。

これであとAMラジオとワンセグTVでもついていたら申し分ないけれど、そのへんな技術的に無理な話。
まぁ2GBのカードの値段で、FMチューナーとライター(録音機)とヘッドホン、USB延長ケーブルがついていると考えれば安い。

さっそく、USBつきのMDラジカセに接続してみると、ホイホイすいすいクリアな音で録音――というより、もう転送か転写って感じだな――完了。
このDAPへのタイマー録音も、ばっちりである。
FMとDAPの切り替えが少し手間がかかるのは欠点だが、主にビットレートを落として録音した深夜ラジオのプレイバックが主な使い道だから、これ1台いや「1本」で充分だ。

それに、こんなワゴンセールで叩き売っている小物にすぎないのに、スペックを細々と尋ねる僕(あぁ、いやな客だ)に、「メーカーのサイトを調べてまいります、お待ち下さい」と対応してくれた、TBS安東弘樹アナそっくりの店員さんもえらい。プロフェッショナル!!ですなぁ・・・。

「実は、メーカーがですね、今はないようで・・・」と申し訳なさそうな顔で戻ってきたのが、またご愛嬌だったけど。
ますます怪しい中華DAP、壊れるまで使ってみるとするか?


台風刑法

at 2007 07/15 21:37 編集

あっけなく、台風は東へ去って行った。
せめて、六本木ヒルズだけでも傾けて行ってくれたらよかったのに。

僕は木曜夜に普通に出勤して、実際ヤキモキして台風のゆくえを見守っていたのは金曜、土曜の2日だけ。なのに、ずいぶん長い週末だったように感じる。大文豪だと3日間の嵐を小説にするぐらいだから、台風1つでドラマはいくつも生まれると思う。

ドラマなんて悠長なことを言ってられないのが、現実の農家の方々だろう。
台風銀座のような沖縄や九州が、いくら慣れているといっても、田畑や用水路やビニールハウスが気になって見に行く農民や、裏山が危いとわかっていても自宅から離れられないお年寄りが、あちこちで犠牲になるのが恒例になっている。哀しいことに。

中には、特養に避難勧告が出たところもあった。
せっかくの安住の館が、ノアの箱舟になってしまうわけか?・・・お気の毒に。
避難先に身を寄せて、「はよ家に帰りたいわ」とため息をついているおばーちゃんたちも、不憫でならない。

こういう災害避難は、毎年のように日本のどこかで起きるとわかっているんだから、役所は「安心避難セット」みたいなものを備えておいてほしいやね。
いや、別に「乾パンや毛布を備蓄しておけ」ってな矮小な話ではない。
体育館や公民館で雑魚寝させられているだけでもストレスが募る一方なんだから、ついたてで仕切るだけでも効果はあると思うのに、あいかわらず避難民は大広間で「寝姿さらし者」になっている。お気の毒に。

そのあたりの阪神大震災以来の研究や試行錯誤の蓄積は、どれだけ活かされているのかねぇ?と疑問を覚えるぞ。
「年寄りと子供は、集めて弁当でも配っておけば、二晩、三晩ぐらいしのげるだろ」と皮算用しているのがわかるような、おざなりな避難所シーンが、毎回毎回全国中継されているのだ。そんな場面を見て安心することにさせられてしまっているだけ。

ふと、僕なんかは「ペットの犬猫はどうなっとるんやろ」「空き家の警戒は、だれかが責任持ってやってくれとるの?」と心配してしまうのだが、後先の心配はさせないように、口にさせないように、不思議な力が働いているような気もする。
こういう面のフォローまでマンパワーをきちんと充てて対処できれば、それが「安心避難セット」になるはずだが、そこまで役所は考えて・・・ないだろうねぇ。

僕が初めて聞いた気象情報もあった。ニュースではやたらくどく強調していたので、よほどの重大発表だったのだろう。でも、
「土砂災害警戒情報が出ました」
ったって、「へー、それで?」としか思わないではないか。

どうしてこう、お役所仕事というのは、回りくどくで隔靴掻痒で、何をやりたいのかしてほしいのか不明朗で、つまりは仕事のためにやているような仕事が多いのだろうか。
土砂災害警戒情報なんて、ずばり
「土砂崩れ注意報!」
と言えばいいのだ。違うか?

「避難勧告」とか「避難指示」も、どっちが重いのか、強制的なのか、よくわからない。小学生に聞かれても、大人がよくわかってない。ましてや、ブラジル人にはなおさらわからない。
「逃げましょう」「逃げろ!」と言ってくれたら、明快でいいのに。

次の台風も必ずくるわけだから、ぼちぼち変えて行けばどうだろうね。
「見に行くべからず令」とか、「大雨に負けずがんば令」とか。
ポップな警報は、聞くのが楽しくなるし、耳をそば立てて聞くようになれば、それもまたよろしいではないか。


塵芥一層台風よ来たれ

at 2007 07/14 22:40 編集

「五時から男」でもないのに、日が暮れると、足腰がウズウズ元気になる。街の明かりが〜とてもきれいねヨコハマ〜♪とBGMが聞こえてくる妙なDNAを残してくれたのが亡父の罪つくりなところだ(笑)。

ともあれ、ぢっと停滞していると体がなまってしかたない。
風がさほど強くなかったので、台風というより梅雨末期の大雨のような中、中央図書館へウォーキングしてきた。図書館→神戸駅→自宅と三角定規歩きをすると、ちょうど1時間ほどのウォーキングになる。
このさい突風でぶっ壊れてくれたらリストラできるかも・・・と不埒な思いで65cmの特大ビニール傘をさして出たのだったが、昨夜はほとんど必要なかった。

街の中は人気がなくて、「ちょい高級スーパー」に寄ったら、カットフルーツやビゴさんのパンがたくさん半額で売れ残っていた。悪天候さまさまである。
ラッキー!!と庶民のヨロコビを感じつつ買い込んで、雨に感謝したのであった。
これでミッション完了である。

どうだ、スナックだ赤提灯だとゼニ食い店に寄ることもなく、いたって感心な主婦生活を送る愚息に落胆したか親父め!と、別に悪態つかなくてもいいか。
ただ、模範的なハウスワイフと違って、書店やらソフマップやらに寄って閉店までゴソゴソうろついて、きんきんに冷えた缶ビールがすっかりぬるくなるまで家路につかないのは、まだまだ修行不足なところだ。

連休に入る金曜日の夜の三宮なんて、学生やらOLやらサラリーマンやらが、わらわら集まって阿鼻叫喚の盛り上がり方をしてそやなーと想像しつつ、ひっそりとまじめな散歩コースをとんぼ帰りしてきたのであった。
街の明かりを反映して妖しく漂う雨雲が、なんともいえない夜空の色を演出していて、風のせいでおどろおどろしい渦を描いた模様で愚かな人の世をあざ笑っているかのようだ。
刻一刻と変わる大自然のご機嫌の方が、ちっぽけな人の世のゴタゴタより退屈しないし、雄弁でさえある。


蜜の味の台風

at 2007 07/13 23:22 編集

沖縄や九州には台風が吹き荒れているというのに、お湿り程度しか降らない。
これが瀬戸内気候というやつだろうか。さめうらダムの下流の四国民にも、同情とお見舞いを申し上げるばかりだ。

昨日も、家を出るとき降っていなければ傘を持って出るなんてことが大嫌いな僕は(おかげで出先で降られて買ったコンビニ傘が玄関にゴロゴロある)、殊勝にも傘を持って出勤したところ、結局いらなかった。そこはかとなく、くやしい。

元町駅からずいーっと登って帰る坂道の背山に、錨マークが電飾で浮かび上がっているのだが、てっぺんの輪っか部分が雨雲で曇っていて、その下が煌々と光っている。300mぐらいの低さまで雨雲がたれこめているのに、その下の街には、さっぱり恵みの雨が降らないのだ、きのうも今日も。

さすがにこの週末は台風直撃らしいから、できるだけ被害が出ないことを祈るとして、でも大潮と重なったりするから、不謹慎にも少し楽しみだったりする。
数年前にも、そんなことがあった。岸壁が消えて、もう街の中まで海の一部になっとったのである。それはそれはシュールレアリスムな眺めで、僕はときめいたね。国道2号線が冠水して運河と化していたから、もちろん車はアウトで、消防や警察(これまた準備のいいことに水上警察署なんてのが近くにあるから、憎いね兵庫県警)のボートが出ていたっけ。

幸い、逃げ遅れたお年寄りの救助とか傷病人の搬送のような緊迫した場面は見かけなかったから、非常時にハイテンションになる祝祭心理をちょこっと経験できる・・・そんなのどかな物見遊山が、警察なんかは一番いやがるのだろうね。
「海や川を見に行かないように!!」なんて警戒発令は、もう「いま見ごろだよ」に聞こえてしかたない。いかんなぁ・・・。
週末は、防水デジカメを充電して・・・あかんがな!!(苦笑)


マーメイド・メール

at 2007 07/12 22:34 編集

コードネーム岩崎恭子から、郵便手紙が届いた。
ひょっこりひょこひょことメールをくれていた人魚姫だが、返信すると、妙な受信設定をしているせいか、戻ってきてしまうことが一度や二度でなかった。ややこしいものを感じた僕は、かかわらんとこ、と決め込んでいた。

どんな事情があるのか詮索するつもりはないが、だからこそ、メールのトラブルは電話会社のせいだと考えることにする。その方が平和でよろしい。

ほんと、憶測や不審をよびおこす携帯メールというやつは、罪作りなものであるね。
携帯からPCアドレスに送信してきて、そのアドレスに返信するとしたら、スパム対策で「携帯3社アドレス以外からのメールは受信しない」なんて設定になっていたりする(それなら、ショートメッセージのみ可にしてしまえっちゅうの!)。

192文字とか250字とか、受信容量制限があったりすると、オーバーしたメール本文はブチッと切れるだけ。丁重に返信して、「ところで、から後が切れててわからない」なんて返されたら、もうガックリ落胆する。
オーバーした字だけでも、ケータイキャリアの責任で、送り返してもよかろ?消してしまうとはなんだ!
郵便局は、「ハガキが大きすぎましたから下5分の1切断しときました」なんてこと、しないだろが!!

送った側が「原本」を持っているだろう、という推定の上に3大キャリアが甘えきっているから、送信メールはいつまでも差し出し人から離れて行けない。キャリアは爆速バケツリレーでメールをさばいているだけで、メールサーバーに保存しておくなんて気の利いたことはしてくれない。

そんなケータイメール「だけ」に依存しているユーザーは、特に若い子に多くて危なっかしいものを感じる。タグメールなんかでクラッシュさせられたり、隠しタグで生番号を抜かれたり、リンク先に飛ばされたりするのも、赤子の手をひねるようにできてしまうだろうなぁ・・・。

メールで大事な連絡をしなくてはいけない側としては、せめてGメールあたりのアカウントをとって標準アドレスにしてもらいたいところだ。
ケータイ転送設定しておけば、ケータイメールのように使えて、一応グーグルに受信メールは残るし、字数制限だって事実上なくなるしね。

よーし、これを人魚姫に説教してやるのだ。ブホホン!!・・・と鼻息荒く構えていても、紙メールをくれる女子に、ワタクシはとことん甘い。
一度、ビール呑みに行きましょっ!
と結ばれているともう、ヌハハンヌハハンとなってしまうね。


僕は撃沈されっぱなし

at 2007 07/11 22:53 編集

海自隊員、やってくれるねぇ!
潜水艦の乗組員が、一般女性との合コンをやって、それ自体はいいとして、海自の機関誌(?)のような朝立ち新聞・・・いや『朝雲新聞』に、その「戦果」を書いているのが公にやった。
これが、なかなかの、なかなかな力作なのだ。

戦闘配置についた人間魚雷クンたちは、
「すぐさま接敵、攻撃態勢に入る」
と臨戦状態。

つづいて、
「最初の対抗部隊が芳香を漂わせながらエリア内に侵入!」

芳香ってのが、いいねぇ。
潜水艦といえば、ソナーで敵艦の機械音を探知して攻撃したり回避行動をとったりするものだが、嗅覚も動員するわけか。
いや、敵艦が芳香という新兵器をぷんぷん散布してかかってくるわけね。がんばれ、回天クンたち!

そして、いよいよ戦闘が始まる。ずぶ濡れの戦闘が目に浮かぶぞ。
「誤射、壮絶な海戦!」
おぉ、そうかそうか、誤射もやらかしたかね。伊藤美咲丸めがけて撃った魚雷が、マツコ・デラックスに命中してしまったとか?(あちゃー!!)

最後は結果報告でしめくくられていて、
「撃沈成功○組」
と、ちゃんと数字を示しているところが、さすが自衛隊である。できれば、味方の撃沈が何人、ヤケド何人、再起不能何人と被害分析もしとかないと、次の闘いに活かせないよ。

とまぁ、他愛なくあおったりほめたりしている僕なんかも共犯者と罵られかねないが、この人間魚雷クンたちの戦闘記録が、女性蔑視ではないか、不謹慎ではないかと問題になっているらしい。
どうも女性自衛官からの告発のようだ。

うーむ、撃沈された女性から「失礼な書き方だわ」と言われれば、謝罪するしかないし、書いた場が一応は血税で作成されている公文書であった点もまずいかな?とは思う。
それでも、勤務時間外に、ポケットマネーで世間の会社員やOLがするような息抜きをしているなら、それ自体はよろしいのではないかな?
そこは、納税者に聞いて判断すればいいのだ。
環境型セクハラになる可能性もなきにしもあらずだが、これも女性自衛官の判断を仰げばいい。

政治家が有権者をちゃかしたわけではなし、役人が納税者にケチつけたわけではなし、警官が犯罪者を罵倒したわけでもなし、合コンのような平和なことを、職種がわかるような用語をつかって書いたのがまずいのか、または合コンしていても仕事のことを忘れない殊勝なやつらだったということか・・・?

いずれにせよ、朝雲新聞の購読希望者がズン〜と増えた予感がする。
とともに、だれの脳裏にも浮かんだであろう、「まだまだ潜水艦員は氷山の一角。陸自は?空自は?海保は?」と続編を期待するアーミーおたくのリビドー。

僕も大学の体育実習で合宿していたスキー宿で試みたものだが、匍匐前進ぐらいは陸上自衛隊員の基礎の基礎。たいていの男性はキャンプで同じことを考えるはずだ。
自衛隊員ならではの秘技だと、空挺団員男女がパラシュートの中で「着地までの愛」をはぐくんでいたとしても、それはアッパレな技であると思うぞ。

潜水艦員の仕事は、何週間もつづけて拘束される神経戦で、それはそれは激務だという。普通の船や戦車だと、乗務の合い間にケータイで外の世界の雰囲気を味わうぐらいはできるのに、潜水艦だけは完全密室だ。
だから、自衛隊員のハメはずしは、違法でない限り、内部文書の世界では許容してあげてもいいのではないかと思う。

悪乗りが行きすぎないうちにタガをはめておくのは必要な予防線だが、女性自衛官も、対抗していただけばよろしいと思う。

「自称重戦車級のビリー隊長、脱いだらライフル程度だったわお笑いね」

「あぁっ・・・憎いクールムスクのケミカル兵器、思わず私はバイオ兵器!いま5カ月になりました」

「竹島に水着で乗りつけると、ほほ笑みの韓国兵王子さまたちが大歓迎!私はガードになってないコーストガード」

なんてことは、書けば書くほど荒唐無稽で、真に受ける側がバカみたいだから、案外ズバズバ書いてもらった方が人畜無害で、おまけに楽しめる。
シュンとなった男性隊員は、それを機に「不謹慎執筆」はやめるかもしれない。消防の機関誌かなんかで女性消防隊員が「放水してやったら、鎮火するどころか、燃え上がる燃え上がる」なんてことを書いたりしていると、ちょっと引いてしまうからね。
男性隊員の一部に、妙に萌えはじめる変種がいるかもしれんが(笑)。


38歳非常勤講師パパへの顕彰

at 2007 07/10 20:36 編集

夜の出勤にそなえて夕方ワープロをたたいて資料を作成していたら、ニュース速報で、JR人身事故。
案の定、出勤の足は神戸で10分遅れ、現場に近づくと20分遅れ・・・と乱れて行った。朝のラッシュワーの遅れほどカリカリするものではなかったとはいえ、昼下がりの飛び込み自殺は意表を突く感じもする。

鉛色の雨雲の下、現場駅は数時間前の事故が何でもなかったように機能していた。
子供を道連れにした母子の無理心中で、残された夫は大学非常勤講師だという。
あぁ、僕の周囲にも、家族を扶養していたり住宅ローンまで払っていたりする専業非常勤が多数いるぞ。生活は苦しい。5年先、10年先の展望を夢見て、爪に火を灯すような生活をやりくりしている。

無理心中の母親は会社員でもあったようだが、経済的に楽でなかったのかもしれない。また、妻が「外資系証券会社ディーラー」なんかバリバリやっていたなら、夫婦の歩幅も合わせにくくて、じれったい思いをしていたのかもしれない。

講師組合で統計をとったら、大学の非常勤講師の専業で、平均年収は200万円台だった。
実際には専門学校の非常勤の方が収入はいいのに、アカデミズムに近い職場ならば本望・・・とばかりに悪条件で働いている非常勤の同士たちには、とりあえず同情を禁じえない。その上、妻子がいれば、夫の「崖っぷち感」は相当のものだっただろう。

支えは、愛しい幼な子だったにちがいない。
それを、道連れにする無理心中は、やはり罪深い愚行だと思う。
この世に絶望して「あっち」へ行くのは、大人の女の選択と責任において勝手にやればいいが、子供は分身でもないし、巻き添えにしてはいけない。

百歩ゆずって、夫が借金まみれで浮気症でDV野郎で児童虐待オヤジであったとしても、許されない。
実際のところ、夫は子供を自転車の前後に乗せて買い物に行ったりしている姿(おぉ!うちの姉も娘二人を乗せてサイクリングしていたぞ)も目撃されているから、子煩悩な、いいパパだった様子がうかがえる。
父親としては合格点だろう。なのに、血を分けた子供を愛妻に奪われるのは、本当にお気の毒。

死人に口なしだから、飛び込み妻が実際何に絶望したのかわからないが、もし夫が大学にこだわらず、あちこちかけもちして非常勤をしていれば、子育てには向いている立場ではないかと思う。
安心して育児できるために、と最初から、終身雇用!や手厚い厚生年金!財形貯蓄!なんて期待していると、フラストレーションはたまる一方だ。

大学の非常勤の待遇から推計してみると、週10コマ拘束されると、通年で300コマ。コマ1万円として、年間労働時間は450時間で年収300万円(税込み)となる。
これだけで父子3人暮らしをまかなうと考えると苦しいが、平均的な母子世帯よりは確実にいい条件ではある(働くシングルママは偉いね)。

あんまり簡単に言ってのけると、仲間から闇討ちされかねないけれど(笑)、「ビンボー非常勤は時間持ち」ということになる。
ここで、妻が「もっと働いて稼いでよ!」と求めるか、「時間を最大限に活用しましょう」と考えるかが、家族の運命の別れ道になると思う。

往々にして、労働単価の高い仕事なんてのは、毎日8時間、週40時間も勤務できないものだから、「えっ時給5000円?週給20万円!年収イッセンマンエン!!」とおバカな単純計算をするような妻に、家計のやり繰りをする資格はない(週20万円かせぎまくってみた年、僕は実際バカになりそうだった)。
そういう小中学生レベルは論外としても、「一般会社員より1500時間多く自由裁量時間がある」夫に、何を求めるかが、妻のリトマス試験紙になるのではないだろうか。

シンプルに、原点に立ち返って考えれば、とにかく子供と一緒に過ごす時間にあてれば、託児料、保育料の節約になるだけでなく、子供の情操発達にとっても、金銭に代えられない宝物になるかもしれない。もちろん、夫婦で向かい合う時間もとれる。

子供に顔を覚えてもらえないほどがむしゃらに働いて、塾から大学まで行かせて、そのあとでゴマシオ親父が「子供たちよ、親子の思い出をつくろう」ったって、そりゃ不可能ではないかい?
配偶者には毛嫌いされるし、早けりゃ十代の息子や娘に、ウザい!くさい!どっか行けと言われる(笑)。

それなら、育児ぐらいはとことん時間と真心をつぎこんで、まぁ学資保険ぐらいは積み立てておいて、子供が「ウザい!」と口走った日に、子供の頬に通帳をたたきつけてサラバと家庭を去るのが粋なパパというものよ(笑)。
ま、子供の発育にちゃんと参加したパパは、裏切られる確率は低いと思うけど。

案外、こんな父子関係もあっていいと思っている御同輩は多いのに、それを許さない風潮は、まだまだ根強い。それはひょっとして男性差別じゃないかと疑念を呈するだけで、たぶんフェミニストに核爆撃される(笑)。
「時間も、お金も、財産も。すべて子供のためなんだから」とおねだりする強欲ママこそ、ひょっとすると少子化の元凶だと思うのだが、あぁ、テポドンが飛んできませんように・・・。


ダメ、そこ

at 2007 07/09 19:21 編集

夏は、「そのつもり」で備えているんだから、カーッと暑くてよろしい!

のに、九州が大雨だ洪水だと災難に遭っていたころ、当地では薄曇りで妙に涼しく、そのせいか体調を崩してしまった。
といっても、心配マニアに心配されるのも憂鬱なので、薬も飲まず体温も測らず(だいいち体温計も持っとらん)、ふだん通り夜更かししては出勤している。

母宅に寄って咳こんでいると、結核の全盛期から看護の現場にいた母は「妙な咳をするねぇ。こわいよ」とびびっている。
「なぁに、ただの結核、せいぜい肺ガンどまり」と笑ってごまかしているが、発見されたときにゃ「肺ガン第5ステージ」なんてことに、ならないかどうか・・・(笑)。

普通に歩き回れるし食欲もあるので軽症だと思うけれど、唯一おかしな「重症」部分は、悪寒の一種なのか、やたら全身くすぐったくてしかたない。肌着に皮膚がこすれてもくすぐったくて、風が吹いてもくすぐったくて、階段を降りて肉が揺れてもくすぐったい。いやはや・・・ケタケタケタケタ・・・と笑いが止まらないくすぐったさ、どうにかしてほしい。
女性が下着をつけないでいると、B地区と服とがこすれてアヒアヒ言うお気持ち、よくわかりますな。ちょっとちがうか?

歩くたびに笑いがとまらない触覚過敏がいつまで続くのか・・・これで耳たぶでも噛まれた日にゃー、おそらく悶絶してしまうね(噛んでくれるのは母の飼い猫ミーちゃんだけだから、これはこれで平和でいい)。
あぁ、くすぐったい笑いたい笑えないイヒヒヒヒヒヒ・・・・・・
で、シリアスな病状報告として通用しますことやら。


鳳ヘップバーン啓助

at 2007 07/08 22:18 編集
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