2008.04.30 Wednesday
結局またガソリンが上がるらしい。史上最高値になるかもしれないそうだから、ただこわいもの見たさで、その「歴史的瞬間」を見たい気もする。
たしか筒井康隆さんの短編で、タバコがなくなる日を描いた近未来スラップスティックSFがあったと思うけど、今月のガソリン狂詩曲は、現実がそのままスラップスティックだな。
日本人とりわけ関東人は行列が大好きだ、とトミー・リー・ジョーンズふうに観察しつつ、そもそも行列は立って歩いている人間の動作だったはずなのに、車でもやってしまうのはキュートだ。鳥の目には、人間の奇妙な習性として映っているだろう。円陣を組むのは「族」がやっているし、クルマ星人はともかく乗ったまま何でもすませたい心理構造になってしまうものだろうか。
でも民主党、いくら暫定法案復活反対!一般財源化を求める!といったって、議長ロックアウトまでやっちゃーいけませんね。主張はわかるし、「恒久財源確保」は与野党の合意事項だから近々本格審議すればいいとして、抵抗のパフォーマンスが幼稚だ。
とりあえずガソリン税を元に戻すだけで、紀伊半島一周道路ができるわけでもないし、宮崎県がハネムーンのメッカに返り咲くわけではない。
道路がほしい地方の事情も、お察しするばかりだが、入ってくる利潤より出て行く損失が上回ってしまうストロー効果も考えなくてはいけない。たとえば神戸と直結した徳島はどうなのか。富津、木更津あたりの「アクアライン効果」はどうなのか…?
地域振興が道路整備と一体になって(どころか不可分の関係だとみなされて)、ガソリン税が地域を救うかのようなプロパガンダも、あざとい気がする。人口も減少、クルマも飽和、高齢化が進む一方・・・こんな社会で、道路はそんなに神通力を発揮するものだろうか。「道路族の都合」と土建業界との結託がいかに根強いか、知れわたった点だけは「皮肉な功績」だといえるけど。
このさいガソリン税は廃止して、安くなるのがいい!とは思えない。
自営業ドライバーのご苦労は心からお見舞いするのだが、1ナンバー、4ナンバーの車両の税率をうんと優遇して、それで罪滅ぼしにすればいいと思う。
クルマがないと買い物さえできない(らしい)地方は、買い物代行を交代でやればどうだろう。JAスーパーの前で井戸端会議する奥さんの数だけクルマが駐車してある・・・なんて、ものすごい無駄だと思うぞ。「道路」特定財源ではなく「環境保護財源」にすれば、リッター200円でも納得するかも・・・いや、パニクるかな。
クルマのメーカーがスポンサーになっている番組では、「できるだけクルマには乗らないようにしましょう」とはなかなか口走れないが、NHKこそこんな正論は流していいと思う。企業に気を使うことないんだから。ガソリン燃やすの、やめましょ!とね。
ガセネタなのかどうか憶測を招いた「松下・三洋合併か!?」のニュースも、松下が車体を、三洋が電源を担当して、本格的な電動カー実用化へとつながる気配を想像すると、ちょいと楽しい。エコな充電スタンドには、風車や水車が回っていたりしてね。
それでも、神戸市北区あ、のセルフ式スタンドでタンクに入れようとして引火させてしまった間抜けがいたように、「盗電」にくるやつも現れるだろう。
そんな不届き者には、「家で発電しなさい」と、プルトニウムかウラニウムを進呈して、「自家処理」を前提に、セルフ発電の刑にすればいいのだ。クリーンでいいと思うんですが。
たしか筒井康隆さんの短編で、タバコがなくなる日を描いた近未来スラップスティックSFがあったと思うけど、今月のガソリン狂詩曲は、現実がそのままスラップスティックだな。
日本人とりわけ関東人は行列が大好きだ、とトミー・リー・ジョーンズふうに観察しつつ、そもそも行列は立って歩いている人間の動作だったはずなのに、車でもやってしまうのはキュートだ。鳥の目には、人間の奇妙な習性として映っているだろう。円陣を組むのは「族」がやっているし、クルマ星人はともかく乗ったまま何でもすませたい心理構造になってしまうものだろうか。
でも民主党、いくら暫定法案復活反対!一般財源化を求める!といったって、議長ロックアウトまでやっちゃーいけませんね。主張はわかるし、「恒久財源確保」は与野党の合意事項だから近々本格審議すればいいとして、抵抗のパフォーマンスが幼稚だ。
とりあえずガソリン税を元に戻すだけで、紀伊半島一周道路ができるわけでもないし、宮崎県がハネムーンのメッカに返り咲くわけではない。
道路がほしい地方の事情も、お察しするばかりだが、入ってくる利潤より出て行く損失が上回ってしまうストロー効果も考えなくてはいけない。たとえば神戸と直結した徳島はどうなのか。富津、木更津あたりの「アクアライン効果」はどうなのか…?
地域振興が道路整備と一体になって(どころか不可分の関係だとみなされて)、ガソリン税が地域を救うかのようなプロパガンダも、あざとい気がする。人口も減少、クルマも飽和、高齢化が進む一方・・・こんな社会で、道路はそんなに神通力を発揮するものだろうか。「道路族の都合」と土建業界との結託がいかに根強いか、知れわたった点だけは「皮肉な功績」だといえるけど。
このさいガソリン税は廃止して、安くなるのがいい!とは思えない。
自営業ドライバーのご苦労は心からお見舞いするのだが、1ナンバー、4ナンバーの車両の税率をうんと優遇して、それで罪滅ぼしにすればいいと思う。
クルマがないと買い物さえできない(らしい)地方は、買い物代行を交代でやればどうだろう。JAスーパーの前で井戸端会議する奥さんの数だけクルマが駐車してある・・・なんて、ものすごい無駄だと思うぞ。「道路」特定財源ではなく「環境保護財源」にすれば、リッター200円でも納得するかも・・・いや、パニクるかな。
クルマのメーカーがスポンサーになっている番組では、「できるだけクルマには乗らないようにしましょう」とはなかなか口走れないが、NHKこそこんな正論は流していいと思う。企業に気を使うことないんだから。ガソリン燃やすの、やめましょ!とね。
ガセネタなのかどうか憶測を招いた「松下・三洋合併か!?」のニュースも、松下が車体を、三洋が電源を担当して、本格的な電動カー実用化へとつながる気配を想像すると、ちょいと楽しい。エコな充電スタンドには、風車や水車が回っていたりしてね。
それでも、神戸市北区あ、のセルフ式スタンドでタンクに入れようとして引火させてしまった間抜けがいたように、「盗電」にくるやつも現れるだろう。
そんな不届き者には、「家で発電しなさい」と、プルトニウムかウラニウムを進呈して、「自家処理」を前提に、セルフ発電の刑にすればいいのだ。クリーンでいいと思うんですが。