solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
ささやき会見ショー


経営している焼き肉店で犠牲者を出してしまった代表取締役たむけん、謝罪会見はしおらしくて評価が高かったようだが、それでもどうしても「どっちも本業」で行きたいらしい。

飲食店を経営しているくせに「カンピロバクターって、知りませんでした」は正直というか、危機管理の自覚が足りなかったのがバレバレで、これはしっかり勉強してほしい・・・いや、しっかり芸に専念してほしいというか・・・芸能人にとっては、店も自己表現のひとつになってるのかねぇ・・・と考えると、やめられないもんですかね。

だったら、せっかく芸人の飲食店の不祥事なんだから、和服姿の母親が記者会見に出てきて、
「頭の中が真っ白になって・・・頭が真っ白で・・・肉は真っ黒・・・謝罪は真っ赤なウソでして・・・」
とでもささやいてくれたら、パロディーで笑えたかもしれない。実際、笑えないだろうけど。

そこへ、スポーツ刈りの童顔取締役が出てきて、「現場の個人的ミスです!」と責任のがれをやって、記者会見場が騒然となると、ミートホープ長男がおもむろに割って入り、「生レバーにバイ菌を塗ったんなら塗ったと、はっきり認めて下さい社長」と諭す(笑)。
たむけん本人は、ミーホトープのエースコック社長を演じてもいいけど、丸明の憮然社長を演じるとちょっと毒気が強すぎるかな。

そうなるともう、オールスターキャストですな。
どの偽装会社も名バイプレイヤーぞろいで、被疑者は出ていないのに茶番劇を演じて袋叩きを浴びて退場して行った。ちょっと惜しい。

焼肉たむらは、被害者を出しているのに、たった数日の自粛で復活したのは、ずいぶん不条理だな。
客から、「タレ、甘いのぅ。ほんま、おまえとこ甘すぎるで。甘々処分やな」と当てこすりされてもしかたない。
これなら、店はショーパブに模様替えして、記者会見ショーでもやればどうだ?
吉兆やミートホープの社員を採用して、働かせてやったらどうだ?レジ打ちは、山本モナで決まりだ。ごった返す大入り満員だね確実に。

小泉純一郎の物まね芸が大当たりしたりしているからこそ、社会派のお笑いを開拓するのが、人生幸郎亡き後の浪速のお笑いがすべきことではないっすかねぇ!!
と、DAIGOが入ってくるのも、大阪っぽくない、か。
こんな日でした(日記) | 22:48 | comments(0) | -
カシオ20年


デジアナ腕時計のボタンが接触不良気味なので、地元のカシオテクノに持ち込んだ。
前にも似た故障で持ち込んだので、電話番号を伝えると、おばちゃん社員は奥で記録を照会して、申し訳なさそうな顔で戻ってきた。

「前回は、修理不能ということで、無料で電池交換のみさせていただいて、お返ししたようですね」
「そうです。たしかゴミがつまってボタンが接触不良になってただけで、簡単な清掃で治ったようなので、それだけでいいんですが。部品交換はもうできないらしいので」
「前回お返しするときに、今後は責任を持ってサポートできない、とのことでお引き取りいただいたと思うんです」
「ですから、部品交換とか修理ではなくて、前回と同じ点検だけでも・・・」
これでも受理してくれない。

たしかに、20年も使い倒す客は想定していないのかもしれない。
老舗メーカーなら、そんなことないんだろうに・・・というのは、勝手な思い込みかな?

あまり食い下がってクレーマー登録されても困るのだが、どうにも奥歯にモノのはさまったような言い草だ。
「もうサポート対象外なのだと念を押して、手切れ金代わりに無料で電池交換までしてやったんだから、また持ってくるな」といいたげなメッセージが伝わってくる。

こうなりそうな予想はある程度していたし、僕もダメモトで訪ねた窓口だから、案の定とげとげしいやりとりではなく、脱力感満点の「のれんに腕押し」に終始した。
またこの窓口が、おばちゃん二人だけのお通夜のように静かな支社だったのも災いして、「無駄な抵抗はよせ」どころか、無駄な要求をする気も起きなかった。

結局、「止まるまでの命、修理不可」をのんで引き下がってきた紳士的なワタクシであった。
昔からほとんど腕時計の好みは変わらないし、そろそろ一生ものの機械式時計を持っておくのもいいかな・・・となるとロレックスかな・・・いま値崩れしてるからな。
と、バカ高い買い物に導かれて行きそうなところが、こわい。

腕時計や指輪は、グラム単価の高い小物として成り金の象徴になりやすいから、そういうものに金をかけない(指輪の類は、買ったこともはめたこともない)つもりで人生前半は乗り切ってきた。
だから、「たかが腕時計」に10万円以上も出す気になれない気持ちはそのままなのだが、機能的に信頼できて、時を越えたデザインとなると、「たかがロレックス、されどロレックス」に見えてくる。まぁ、別に(なぜかアラブ人に人気の)庶民価格の機械式セイコーファイブでもいいんですが。

別にエコな理由ではなくて、腕時計の電池も、いつまでその規格が安定的に供給維持されるかわからないものだから、できればこれ以上、電池式腕時計は持ちたくない。
では、ソーラーはどうだ!
とソーラー電波時計もオフ用に使ってはいるけれど、なにせbaby−Gだもんで、ビジネスと見合い(!?)には使えんわい。

電波時計も、最初は福島県から半径何百kmかだけがエリアだったのが、北米対応、ヨーロッパ対応、ワールドワイド対応・・・と進化し続けている。てことは、まだまだ発展途上だから、「一生もの」の域には程遠いかな。
それに、うちの置き時計と腕時計の2つの電波時計は、表示が一致したためしがない。どちらかがウソをついているのだ。

「君たちが気持ちをひとつにしてくれないと、電波時計界の仲間が信頼されなくなるよ、だから足並をそろえてくれんかね」
とお願いしても、ウソをやめようとしない。
それに、僕は腕時計を5分か10分ほど進めておいて、朝など余裕が出るように工夫しているのに、電波時計は余計なおせっかいで時刻を合わせてくれよる。正確なのは余裕ゼロってことだから、電波時計はが普及するほど世の中にストレスは蓄積され、鬱病も増えるんではないかね?

致命的に遅れたりするのでなければ、許せる範囲で狂っていて、目が離せなくて、気にかけているうちに愛着もわいてくるような、そんな機械式腕時計と出会って、いいつきあいをしたいものだ。
それなら、モトコーへ?(笑)
出会いも博打のような予感がするけど。
こんな日でした(日記) | 23:00 | comments(2) | -
MDR−CD900ST


朝イチ出勤が、ようやく一段落ついた。
「夏休み、どっか行きまんの?」「紀伊半島周遊切符ちゅうのが、出てまっせ」と、夏旅気分で浮き足立っている神田うの先生とカレイの煮つけ定食を共に囲んだ後、しばしのお別れ。

午後はぽっかりと空いたので、僕の方は退勤してから梅田に途中下車して、長いこと棚上げしていた買い物をすませる。途中下車しようと思うだけ、気持ちにゆとりが出てきた感じかな。

棚上げといっても、要は物欲をおさえていただけで、棚上げしているうちに消えてしまう物欲はそれでよしとして、ずっとくすぶっている邪念は、きちんと処理しておかなくてはいけない。
今は(永遠に?)、「また、こんなの買って!!」とよけいなグチを噴射してくる悪妻ヒトミがいないので、独断の幸福を味わえるのだ。

それでもたしかに、いくつ使い分ければ気がすむのだ!?とあきれてしまうヘッドホンを、またまた買うことにした。
すでに、まぁまぁいい音で安眠に誘ってくれるタイプを使い分けているのだが、やはり、レファレンス・モデルでしょ!!てことで、定評のあるタイプをおさえておくことにした。

何を今さら・・・と思うきっかけになったのが、ノイズキャンセリング機能のプチ・ブーム。1万円そこそこのから、5万円超のものまで、魔法のように雑音が消えるヘッドホンは、たしかにやみつきになりそうなヒット作だと思う。
音楽を聴かなくても、耳栓代わりにも使えそうだ。

でも、逆位相の音を打ち消すとやらの原理のせいか、店でモニターしてみると、けっこう圧迫感がある。電池が別にいることも、少しネック。
それなら、ふつうに遮音性の高い密閉型でいいんではないかい?位相反転だのなんだのと電子回路をはさまない方が、音も自然だろうし。
で、スタジオモニター・タイプに行き着いたわけだ。

プロユースにしては安いなぁ・・・と思えたMDR−CD900STは、味もそっけもない無地の箱に入っていただけで、取説も何もない。
唯一の付属品は、紙切れで「プロ用ですから保証はついていません」と但し書きされているのみ。んー、だからといって、保証しないって理由にはならんのとちがうか?と首をかしげてしまった。

ふつうに使っている分には故障するようなものではないから、まぁ大丈夫でしょう。しかしそっけないなぁ。
プラグ変換アダプターを別に買って、さっそくうちの「ぬぎぬぎスタジオ」へ持ち帰ってモニター!!

やはり、耳をすっぽり覆うハウジングは遮音性が高くて、かといって重苦しくはない。密閉型にありがちな、頭蓋骨をしめつけるアイアンクロー(懐かしいプロレス技!)のような圧力と重量は、さすがにソニーさん、よく考えて是正している。絶妙に軽く、でもしっとりした密着感に作り込んである。

スタジオモニターの存在意義は、「検査用」ってことだから、音づくりも色づけも徹底排除して無愛想を究めたような音である。だから、「力強く、弾むような・・・」「柔らかみがあって聞き惚れそうな・・・」なんて批評は寄せつけない。黒部の源流の岩清水みたいな音質といっていいだろうか。
解像度は高くて、「いろんな楽器が見えてくる」といえばいいのかな。シンバルのしなりや、弦のこすれや、ドラムの風圧まで伝わってくる感じ。

音を鳴らした瞬間に感動するわけでもなし、愛着がわく温室でもなく、ひたすら「有能で忠実で寡黙な秘書」のようで、だからこそ飽きずに長いつきあいができるのかもしれない。
不安要因は、最近なにかと話題の「ソニー・タイマー」ぐらいで(笑)。

そういえば、ソニーはこんな優秀なヘッドホンを出してきた反面、スタジオモニター・スピーカーは出していない。不思議だ。
別にどんなタイプでもスタジオでモニター用に使っている例はあるだろうけど、「その世界」だと、やはりJBLの4343がレファレンスの中のレファレンスとして頂点に光り輝いてきたと思う。

もっとも、スタジオモニターを6畳のリスニングルームで鳴らす日本的オーディオマニアの世界で、半ば神話になってしまった感のある4343だから、実態はボーズもあり、アルテックもあり、ダイヤトーンもありの百花繚乱。
海外では、かつての円安時代の恩恵もあって、ヤマハのNSー1000Mなんかが普及していて、それをパーソナルユースにしたNS−10Mが国内でメガヒットしたりはしていた。あの白いコーン紙は、斬新でおしゃれで、オーディオおじさんだけでなく女子も猫もバンド野郎も杓子も憧れた熱い時代があったなぁ・・・。

スピーカーは、インテリア性もあるから、ホームバーや百科事典と並んで、庶民なりの豊かさの象徴として買い求められた調度品でもあったようだ。木目調、大理石調、テクノ風・・・と、まるで家具の装いのようにエンクロージャーは個性を競い合っていたし、僕もクルミの木を使ったソニーのSS−5GXなるスピーカーを捜し求めて幾星霜(笑)、骨董屋から発掘してきたことがある。

こんな日本人のスピーカー好きも僕の疑問で、ご近所への遠慮が欠かせないウサギ小屋でボリュームを抑え抑え鳴らすスピーカーより、遠慮のいらないヘッドホンをもっと追究したらよかったのに〜????と首をかしげてしまうのだ。
そして、スピーカーなら家族で友人同士で音楽を楽しめるのに、日本のオーディオマニヤは、もっぱら「俺の聖域」に自閉して、その中でマイ・サウンドに浸るしかけとして、4343があり、マッキントッシュがあり、「2トラさんぱち」があった。
変なの。

ボリュームを8時か9時の位置で絞り絞り鳴らすスピーカーなら、ナショナルでも東芝でも大差ないわけで、心おきなくかませるヘッドホンに投資した方が、「正しい日本人オーディオ」が堪能できたのではないかなーと思うね。
そのへんから、「赤信号と渋滞だらけの日本列島にメルセデスなんか恥ずかしいぞ自転車を究めるべし!」と持論にハンドルを切って行きたいところだが、横道は封印するとして、日本人はもっとヘッドホンに執着していいと思うぞ。安いし、楽しいし、気持ちいいし。

凝り性のあんちゃん・尖ったねーちゃんが、ヘッドホンをバッグにぶらさげているファッションは、気持ちとしてはよーくわかるし、家でも職場でも、ぜひTPOに合う「お耳の友」をそろえてほしいと思う。スピーカーだと、そうは行かないからね。
「外資系OLがビジネスバッッグから取り出すゼンハイザー」なんか見ると、あぁグラマンvsゼロ戦!!と嘆息して日本経済の暗雲を勝手に予想してしまうワタクシは、考えすぎだろうか。

買いました(むだづかい) | 23:14 | comments(0) | -
都心の落とし穴
在阪の気象予報士が「こんな雨、大阪で初めて」とびびっていた大雨を、TVで見ている神戸は、妙にカンカン照りだった。
そのうち、晴れ間がそっちに行くんちゃうか〜と予想していたら、天気が東から西へ逆襲してきたようで、神戸もにわかに空が暗くなったかと思うと、猛烈な雷雨がドンピカ、ザーザー降り始めた。

おかげで気温が急降下して(下がったのは雷雨の結果ではなく原因だったようだが)、高松や徳島が35℃もあるのに、大阪は25℃にまで落ちた。涼味満点でありがたい。
・・・なんて風流がってる場合ではない。市街の(ふだんは)しょぼい川が濁流になって、何人もの命を飲み込んでしまったのだ。

しょぼいといっても、この都賀川はクネクネと曲がりくねっていて、増水するとカーブの堤を洗うような氾濫を起こす川で、うっかり近づくと足をすくわれてしまう。よそ者でも、山の近さとカーブの多さを見ると、おっかないと感じるかもしれない。

とはいえ、カンカン照りからほんの数時間後の悲劇を、だれが予想しただろう。10分で1.3mも水位が上がったようだ。雨がやむと、もう何もなかったような顔した、元のしょぼい流れに戻っている。

六甲山麓に昔から住んでいる住民は、鉄砲水のこわさは身に染みてわかっているはずだし、摩耶山から噴出して街を洗い流してしまうかと思うほどの鉄砲水を、僕も昭和40年代に見ている。
源流から海まで数kmしかない表六甲の川は、「これぐらいの雨が降ると、あっという間に鉄砲水がやってくる」ことは知った上でつきあうべき落とし穴なのだ。僕は、川ではない側溝に足をすくわれたこともある。

今はただただ被害者のご冥福を祈るばかりだが、油断して水辺で遊びたがる子供の首に縄をつけてでも、大人が退避させなくてはいかんのと違うかな。今回の被害者は、阪神大水害を知らない世代のようだし、哀しい教訓としてあらためて学習してもらうしかない。
もちろん、治水対策も一工夫ほしい。都賀川だけでなく、都心の川は完璧に護岸を固めてしまって、「ここから川原に降りなさい」といわんばかりの石段が切ってあるのは、丁寧なのか余計なお世話なのか・・・ちょっと首をかしげてしまうぞ。

もし天然の川岸だったら、どこの水際からでも岸へ堤へ駆け上がって行けるだろうに、あまりにも完璧に(実は完璧ではないのだが)護岸整備されていると、川原はまるで「駅のプラットフォームまで落差数mの線路」みたいな場所になる。
鉄砲水だ、危ない!と思って岸に上がろうとしても、どこからも上がれないのだ。カヌーイスト野田知佑さんなら、「ここから川に近づきなさいと指定するかのような傲慢お役所仕事」とこきおろすだろう。

都市河川は、場所によっては、何mものコンクリートの断崖絶壁だったりするし、ろくに木や草も生えていないから、引っかかる場所もなく急流に押し流されてしまう。
道行く人がすぐそこに見えながら、濁流に呑み込まれ流されて行く被害者は、情けないどころじゃない絶望的な気分だったでしょう。合掌。

今さら、石ころや砂地のひろがる川原が復活するとは思えないけれど、一瞬にして「巨大な排水溝」になってしまう川を、水遊びできる親水公園のように勘違いさせる罠は、行政の罪である。
○○川と呼ばず、「排水溝1号線」と呼んだ方がいいのかもしれない。哀しい都会の現実だが。
こんな日でした(日記) | 19:49 | comments(2) | -
こんな日本でよかったとも


たまたま新聞の広告で見かけたウチダ先生の『こんな日本でよかったね』を書店に探しに行くと、平積みになっているではないか。
なんとか、発売日前に手に入れることができて、心地よく読み進む。閉塞ニッポンの大人の「夏休み読書」には、ウチダ先生がいい。

おっと、閉塞してるのかニッポンは?とウチダ先生なら逆設問してきそうだ。
少子化問題など、存在しない!
日本が世界の辺境で、アメリカの属国で、何がいけないのだ?
まことしやかな俗説を斬るいつものウチダ節のおかげで、目からウロコがぽろぽろ剥がれ落ちるのを感じる。

なにかとネタになりがちな格差問題についても、ウチダ先生の手にかかると、格差論はつまるところ「もっと俺に金くれ」でしかない、答えの決まりきっているおねだりにすぎない。
金が常に再優先で関心であり続ける状態を貧乏というのであるから、家賃を払えない時代でもニコニコ本を呼んだり音楽を聴いたりしていた私は金持ちであった、と胸を張る。そうねぇ・・・これでいいんですよね。

「でも、あなたは東大出の学者。将来に希望も持てただろうし、現に今は大学教授・・・」と、つい僕も突っ込みそうになる下衆なやっかみに対しては、返し技を決めてくれる。
たしかにそれはそうかもしれないし、貧乏にあえいでいる私たちの気持ちなどわかるか!?と言われれば、「わからないね」とズバリ。
そして、下層民が「俺が下層から見る社会の現実こそ真実であって、富裕層には格差社会の深刻さなど理解できないのだ」といいたげな、被害者の(信奉している)全能性を笑い飛ばす。
なるほど!

ウチダ説を援用するなら、極道やスラム街や戦場で過ごした経験があるからって、神がかり的に人や社会の真理を見たかのごとく、しみじみ託宣を語りたがる医師や奉仕家や宗教家も、「全能ウィルス」保菌者といえるかもしれませんな。
悲惨な現場ばかり見ていると、それはあくまでも非現実であることに気づかなくなる麻薬作用にかかっているジャーナリストや医療者は多いからね。

格差を論じる人間は、自分の立ち位置に酔って、下層にとどまろうと全力を尽くすのである(と、慧眼ウチダは指摘する)。または、いかに今の社会が劣悪で悲惨であるか、被害を並べたてる。
やめましょうよ、非生産的なことは。
賛成です。

ほかの著作でもウチダ先生がくりかえし揶揄してきたマルクス主義とフェミニズムの限界については、本書でも軽いジャブを浴びせているのだが、ぜひマルクス主義フェミニストとの激論も拝見したいものだと「食欲」がわいてくる。
というのも、「こんど上野千鶴子の講演を聞きに行くんですが・・・」と打ち明けてくれた僕と同世代のベテラン乙女が、数日前に「実は私、フェミニズムが女性を救えるとは思えなくて・・・」ともつぶやいておられたので、この眼鏡でウチダ説をどう読むか、感想をうかがってみたいものである。

夏休みの子供のタスクは、読書感想文をあわてて書いて出すか、せいぜい教室で棒読みさせられる(笑)ぐらいだが、討論できるのが大人の特権だ。
目からウロコを落とすだけでなく、身ぐるみ剥がしあって(!?)裸一貫で「夏の百冊フェス」やりたいもんですよね。
読みました(書評) | 22:50 | comments(0) | -
甲子園はMLBの草狩り場


珍しく、きのうは高校野球の県大会決勝を見てしまった。
報徳学園vs神戸弘陵の強豪対決であった。
1対1の投手戦は延長線にもつれこみ、劇的なサヨナラで報徳が優勝。

北神戸エリアでは僕の母校のライバルにあたる神戸弘陵は(いちゃもんに近いこじつけだが)応援せず、報徳の優勝をとりあえず祈っておいたら、予想通りになった。
でも、サヨナラが決まったとたん砂煙の中で号泣していた負け組のナインたちの方が、いい経験をしていると思う。慰めでも美談でもなく、くやし涙こそ、打たれ強い人間を育てるような気もするからね(鬱屈して行くと困るけど)。

それにしても、こんないい試合なのに、夏休みなのに、観客席に鳴いていた閑古鳥は、なんだろなーこりゃ・・・とあっけにとられたぞ。
外野席なんか、閉鎖しているのかと思うほど観客ゼロだった。ベンチ裏の内野席に、それぞれのチームの身内や関係者がかたまって応援していただけ。

宮城県代表決定戦の東北vs仙台育英もダイジェストで見たら、外野席にはちらほら客が見えたものの、それでも客の入りは低調だった。
たしかに、もう「夏は甲子園!!」で日本中が沸く時代でもないし、ともかく猛暑だし、「甲子園なんかよりUSJがいい」とぬかす非国民な妻と子(笑)が増えているのかもしれない。ちょっと寂しい。
やはり日本の夏は、甲子園のサイレンで黙祷するお盆を過ごしていただきたいものである。

まぁ別に、精神論を唱えるつもりはない。
野球は意外に選手の判断で自由になれる競技ではなくて、監督の采配が「見どころ」だから、教育上いいサンプルになると思う。親子が野球をネタに議論できる家族団欒も、いい光景だ。

星野ジャパンに注目が集まっているのは「五輪前夜」のいいムードだと思うが、キューバや韓国やアメリカのチーム・マネージメントもよく比較研究しないと、本当の「勝負ごとの応援」にはならないんである。
そこが、スター選手だけ応援する女子供の黄色い声援(キムタク総理ドラマの人気も、この延長だろが!?)と、日本国の威信を賭けた玉砕応援との違いなんである!

なんつう気合いだけは高まるけど、僕がもし体操かスキーかの五輪級のアスリートで、代表メンバーから落ちれば、国籍をくれる国にころがりこんで代表選手になるね♪
と、日の丸に背を向ける国賊野郎なところも自覚している。遠慮も誇りもない。

愛娘の葵ちゃんは、スケートかなんか始めて「真央ちゃんの後輩になりたい」と言い出すかもしれない。
「なにー、家を離れて中京高校?ふざけおって・・・。やるならスルツカヤ先生のいるモスクワへ留学しなさいっ!!」とけしかけるかな。
ナハハハハハハ
こんな日でした(日記) | 21:15 | comments(0) | -
矢野先生リターンズ?


ついに、大分県教委に裏口就職していた女性教諭が、自慰表明
・・・と匿名報道されていても、両親の名前と顔写真が「矢野容疑者夫妻」としてでかでかと出ているから、あんまり匿名報道の意味がないような気もするのだが、まさか教壇に居座るわけにはいかないから、やめるのは時間の問題だった。長い夏休みに入る今の時期が、ちょうどいい「やめどき」だったと思う。

「人気のある先生だった」とフォローしていたメディアも少なからずあったが、おいおい、絶大なカリスマ人気があって、「せんせい、やめないで」の嘆願書がどっさり集まれば合格扱いになるってものでもなかろ?
こんな情実人事に未練をにじませるような新聞社は、インチキ採用試験の匂いがするぞ(笑)。

矢野センセイの実際の試験成績はどうだったかわからないが、かりに及第点を取っていても、どこかでインチキをやっていればアウトになってしまうのはしかたない。
もちろん、「不正は自分の知らないところでなされていた」と弁解することもできるのだが、親子の間柄だと、「子の受験を慮って…」「薄々親バカだと知りつつ…」のようなお情の世界に事実関係がまぎれてしまうと「やったもん勝ち」になてしまう。役所としては、きっぱり取り消した方がいい。

今回だけは、矢野センセイは「辞職」が受理された形で、採用自体は取り消されず(採用されていた教員が辞職したとみなしたわけだから)、退職金も支払われることになるのだろうが、自発的に身を引いたところは潔い。勤続1年程度のスズメの涙ほどの退職金も、はなむけには許されると思う(あぁ、これも情実評価かな)。

それに、本当に人気があるセンセイなのだったら(単に、3の倍数で変身する芸で笑わせていたとか、そんな次元ではないでしょ?)、もう一度正々堂々と受験しなおしてリベンジを果たすとか、塾でも開いて私教育の世界で勝負するのもありだと思う。
人気とスキルがちゃんと報酬ではねかえってくる仕事の方が、やりがいがあるものだし、でんじろう先生がいい見本だろう。

それほどの有名人でなくても、ありふれた塾や予備校でも、営業努力と実績がものをいう実力主義の世界だ。
小中学校のすぐそばにあっても、小役人センセイたちにとっては、不人気でクビになるサービス業など、別世界なんだろうけど。

もちろん、公教育に携わっている公務員をまるごと否定する暴論を吐くつもりはない。
いい仕事をしているセンセイをうんと評価して、無能先生はウサギ小屋担当にするような、めりはりのきいた人事システムができた方が、いいことはいい。

辞職した矢野センセイが、実際に何が優秀だったのか、どうがんばっていたのか、個人的に関心はある。ただ単に「水と一緒に赤子を流す」ような排除メカニズムばかり働くのは、一時のカタルシスにはなっても、決して得策ではないと思うから。
もし「あの矢野センセイ、わたみ社長が小学校に採用!」てなことになれば、それはそれで光明になるのではないだろうか。

「敗者復活戦のできる社会」は、センセイたちが教えている社会目標でもあるはずだし、そもそも敗者復活のできない社会だと、教育は意味がない。
そのセンセイ業界からして、敗者復活をさせない使い捨て組織だと、説得力がないわな。
ロリコン教諭は、ちょっと危なっかしいけど。
こんな日でした(日記) | 23:00 | comments(0) | -
パトリオット二号スタンバイ


ゆうべ、夕食がてら立ち寄った地元の長崎ちゃんぽん屋さんに集う客の顔ぶれは、けっこう多国籍だった。
カウンターにはドイツ人ヘルムート君、グループ席に一人で座るパキスタン人のラワルピンディ氏、そして同じく一人で陣取るケムール人の僕。

その僕のとなりには、アメリカ人スコット君と、「宝塚メイク」の大和撫子。
皆さんの国籍は適当だが、パキスタン人もドイツ人もケムール人もちゃんと日本語で注文していたのに、おとなりさんが、親日家で在日ケムール人の僕の心をざわつかせるバカップルであったのだ。
どちもどっちだろうけど、このコ娘が、限りなくフニャフニャした英会話をしておるのだ。"I sink so"とかなんとか(沈んでどうする!?と、I think soですよ)。
スコット君も、ちゃんと大人の英会話を指導してあげなさいって。

コ娘も、英会話の無料レッスン気分でスコット君をつかまえて連れ回しているだけなのかもしれんが、「郷ひろみにあっては郷ひろみに従え」でありますよ。外国人同士ならともかく、日本人を相手に英会話を通す帝国主義者の根性は、叩きなおさにゃなりません!!

こっ恥ずかしい日本人が、ただ個人的にぽつんと恥をかいているだけならいい。でも、白人は変な学習をするのだ。
曰く、「ジャップ・ガールは英語で会話してくれるから楽。交渉事でも、無料で通訳までしてくれる」
曰く、「でも英語で口論をしかけるとすぐ泣いて逃げるから楽」
曰く、「After all,easy to handle♪」

男同士の会話で、彼らは大和撫子を、プチロマンスのコンビニのように見ていることは、何度となく気づかされた。
ハハハハ、気持ちいい思いを何年かしておさらばすれば、海外まで追いかけてくる能力はないから、扱いやすいよね、と。
自信をもって、言い返せないのが悔しい

「男同士の会話」として腹を割って話してくれるのはありがたいとしても、そのフレンドシップとナショナリズムとが、微妙に僕の中でせめぎあうのでありますな。
「ほんま、奴隷犬のように媚びてコケティッシュを安売りする大和撫子よ、みっともないぞ」
と思う反面、僕と同じ社会で生きて苦楽を共にしてきた同胞であることも事実。見捨てておくのもどうかと思うし…。

ただ、いまさら「おまえら、日本語で話したまえ!誇りはどこ行った!?リスペクトはないのか!」と食ってかかる気力は、ほとんどない(元々ないかも)。
いやはや、あきらめの境地である。

もちろん日本男児にだって、東南アジアの街角で日本語で話しかけてくる妙齢の女性がいれば、デレデレするやつはいるでしょうよ。
あぁ、そのとき日本男児の目に映る、美白ぱっちり目メイクを念入りに施工したアジアの乙女が、まさに「英会話する大和撫子」と同類項なんだよなーと気づかされますな。

僕はチェンマイで、マニラで、ホーチミンで、「イラサイマセーー」の声にはなびいて行かない自信はあるけれど、「ワタシ、エドジダイヲ、ケンキュシテイマス」というチュラロンコン大学の修士課程2年生なんて才媛がいたら、バンコクの街頭で「日本語会話」してしまいそうな気もする。現地の男たちの視線や、いかに・・・?
「あいつ、日本人の彼女がいるおかげで、日本語ペラペラだな」と見られる可能性も、51%ほどありそうだが。
こんな日でした(日記) | 17:32 | comments(0) | -
のってますかー!?


陳麻家に入っていつものハーフセットを注文したら、テーブルに置いた電話を見て、店員のあんちゃんが「おっ!それ、載ってたやつ・・・ですよね」と親しげに話しかけてきた。
載ってたやつと言われても、困りますな(笑)。初対面の店員クンが読んでいる活字媒体なんか知らないので、適当にあしらいつつ、「まー、けっこう扱いは厄介ですよ」とアドバイスしておいた。

たしかに、厄介でナーバスで不可解な電話機である。
電話機としては、とても厄介。
着信を受けたら受話音量がミュート状態だったりするし、留守電の設定がしにくいし、設定したらどうなるのかもわからん。

待ち受け画面には、アイコンやら常駐プログラムやらを表示しておけるのだが、いくつかダウンロードしてみると、画面の解像度設定が違う。QVGA用のランチャーなんかインストールすると、豆粒みたいなアイコンしか出ない。VGA用のはあっても、アドエスはWVGAだったりして、豆粒がサムネールにも「進化」してくれない。
つまり、画面の規格もVGAからWVGAまでまちまちで、てんで進化途上なのだ。

正月まで使っていた、メーラーもブラウザもない「純電話機」を懐かしみつつ、「やっぱり、電話機は電話機能だけに特化されてた方がええのかね〜と、しみじみ思いなおしている今日このごろ。
愛フォンふうの待ち受け画面にしようとしている己も不甲斐ないが、かゆいところに手が届くようなアプリが出るまでの辛抱かな?

ふと、「純喫茶」の看板に萌えていた薄汚い悪がき時代まで、ついでに思い出したりして、不純(つまり多機能)スマートフォンとの隔靴掻痒なつきあいにふりまわされる暑い夏は続いて行く・・・。

こんな日でした(日記) | 23:19 | comments(2) | -
夏フェスだよ学校も


通勤時間帯といっても、けっこうな学生割合なのか、夏休みに入って8時台の快速はすいていた。やれやれ。
僕が小走りに駆け降りて行くのとすれちがいに、恋川筋を登ってくるバスに、山手女子中・高の生徒が飛び乗っていたのは、たぶん夏期講習かな・・・ご苦労さん・・・と声援を送信しておいた。いやはや勉強熱心だこと。

僕も毎年、単発で社会学系の学部に「巡業」に行くのだが、今年はもう6月に一件すませてしまった。よりによって、蒸し暑く祝日のない、疲れのたまる季節に。
階段の大教室で、桃のような学生は皆みずみずしく反応してくれたのだが、こういう番外編スタディは、夏まっ盛りの方が気分も弾けると思う。夏祭り気分でね。

嬬恋や苗場・・・といっても関西人にはなじみのない野外ライブの聖地だが、夏フェスの乗りで夏期講習をやればいかがでしょう、学生の皆さん!
浪人生も、JKも、お受験PTAも、大学生のシューカツも、夏フェスにしてしまう。
名づけて、「真珠湾から60年の学徒出陣」

夏フェスらしくなく、場所はミッドウェイや硫黄島が聖地になる。宿舎はいらんよね、塹壕か迷彩テントで合宿すれば。
ここにこもって夏を乗り切った野武士たちは、異様に合格率が高くなったりする。

ミッドウェイへ学徒出陣する先輩を見送る凡人受験生は、まぁ国内の高原あたりでなごめばいいでしょう。
模擬店は、旺文社とか研究社出版がずらり。ステーキレストランと豚カツ屋があってもいい。いや、みんなでBBQをやれば和気あいあいでいいではないか。

名物予備校の、なぜか古文を担当していることが多い熟女は、水着にパレオかなんかはおって、悩ましく野外授業をする。
僕も受験生になります!!

中学受験講座には、ロリコン先生濃度が高いから、千秋とYOUを仕込んでおいて、ムラムラ禁断症状に釘を刺してもらおう。
そのPTA世代は、灘中に行きそうな坊やを、田園調布雙葉志望の娘の婚約者にと、むやみに早い青田刈り(だめですよ奥さん、じかに手出しをしては!笑)。

最初は奇抜すぎても、だんだん夏の名物イベントになって、中には十浪!!と救いのない(受験をやめたくない)浪人野郎がいたりして、野外講座のようなフェスなのか、フェスのような受験講座なのかわからなくなってくる。
ま、それもいいでしょう。

みんなでワイワイ楽しげにやっていること自体に意味があるんだから、共通テーマはラブ&ピースってことで、円くおさまる。医学部志願者も、司法浪人も、めざすところは人の世のラブ&ピースでしょうが!?(こじつけっぽいなぁ・・・)

ベネッセでも電通でもいいから、こんな楽しい受験生夏祭りを企画すれば、ちょっとは尊敬するんですがね。
やったらやったで、集まるのはシンガポール人とかアメリカ人、フィンランド人たちばかりで、日本の受験生はまたしても玉砕することになりそうだ。
こんな日でした(日記) | 23:00 | comments(0) | -
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