solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
麦の栄養ドリンク


午後から夜にかけて、会議に次ぐ会議で夏休みが終わった。
「昼の部」の法人は、スタッフの入れ替わりが激しいなぁとあらためて発見する。5年もたつと、全員が入れ替わっているほど。
去る人もいれば新顔もいて、出て行って戻ってきたスタッフもいる。
「あれまっ、あの人は?」「やめられました」
「いつの間に!?」「もう、しばらく前になりますよ」
「気がつかんかったなぁ。しばらく顔を見ないと思ってたら」
「このたび私が新しく着任しました。よろしく」

こんな目まぐるしいあいさつをかわして、着任歓迎や仕切り直しをかねて、ついつい乾杯の勢いで一、二杯やってしまった。このあと、別法人で会議だというのに。

ほろ酔い気分で、「夜の法人」へ。
コーヒーやお茶をがぶ飲みして会議に臨んでも、頭がボーッとしている。申し訳ない。

こちらのスタッフ一同は皆さん手慣れているというか、常勤も非常勤も入れ替わりがほとんどなくて、毎年の経験知で悠々と対処している感じ。この「知恵の輪」は貴重だと思う。
輪ができる前に分散してしまう職場も多いから、落ち着いた絆を感じる輪は、よけい貴重に感じる。昼の法人も夜の法人も、医療と福祉の国家試験突破が組織目標なのだが、成績は「ゆったり勤務」の夜の法人の方が上がっている(職種も違うから、単純に比較できないとはいえ)。

やはり、働くオジサンには、ゆとりが大事だなと思う。
遊ぶとか打ち上げを派手にやるとか、そういう息抜きではなくて、周囲を見渡すと、働き方の参考になる。そうした目配り気配り聞き耳が働くぐらいのゆとりは、大人の仕事には不可欠だ。
いい意味で「もっと働くべか」と刺激されることもあるし、他山の石とさせてもらうような失敗談も聞ける。

もちろん、どのプロフェッショナルも自分のなすべきことをしっかりやって、お隣りさんがハラハラひやひやドキドキするような不手際がなくて、信頼の絆で結ばれているんだろうけど。
支え合って補い合う絆も大事だとは思うけれど、個人が卓越することで自然にできる絆も、ほどよい緊張感とリスペクトが漂っていて、いいものだ。おそらく僕が一番たよりなくて危なっかしい極楽トンボのようだから、「県庁の星」みたいな新人が加わってもいいのに・・・と思っても、若手ほ短期で消えてしまう。
人事は難しいね。永遠の組織の課題だ。

明けて日曜日は、一緒に成長した昔の同僚の同窓会。会計と民法の先生が町内会の用事で欠席し、経営学と経済学の顔なじみミドルと3人で茶話会となった。
一緒に成長したといっても、これまた最若手の僕が、いろいろ教わりつつ、ひたすら耳学問させてもらった立場である。

そのお礼に、僕が幹事役を引き受けている。メールで情報交換できればいいのだが、だれも携帯すら持っていないからアナログな日程調整と召集作業は、けっこう手間がかかる。
でも、肉声が聞けて、またお互いの老化をネタに病院情報を交換できる(笑)から、それもまたよしである。

数年前はベンチャー立ち上げの風も吹いていたはずだが、今どこ吹く風。
経理、法務、総務、広報(あえていえば僕がこの担当になるだろうか)そして現場経験の長い熟練者ばかりで、ブレーンはそろっているのだが、いかんせん平均年齢が高いのがハンディキャップかな。
まさか、「大沢社長」誕生のあかつきには、「雇ってくれへん?年俸700万でええから」なんて無理難題をふっかけ、赤字になろうものなら激しく突き上げる・・・なんてことにならなければいいが(苦笑)。
サービス残業、燃え尽き、低い生産性が当たり前になっている福祉労働について、示唆に富む経営コンサルタントさんの労務分析は、またあらためて。

こんな日でした(日記) | 20:35 | comments(0) | -
がんばれハンズひっそりメッセ


仕事帰りに、おととい開幕のHANDS MESSEをぷらっとのぞいてきた。
閉店前の遅い時間でもあったし、客はまばらで、あまり熱気がない。年末のメッセの方が、「歳末大売り出し」の風情があって、客が殺到している感じ。

ワゴン商品もかなり限定されているし(行楽グッズを売りさばくような腹づもりなのだろうか)、そもそも買わねばならないモノがない。
だから、カゴ一杯に買い込んでスタコラかけずりまわっているおばさんの購買力なんか、すごいとさえ思う。

夏の終わりのバーゲンというのも、脱力感があって悪くない。
遮光カーテンは、ちょっと相場より安いかな・・・とブックマーク。直射日光のあたる部屋に、遮光カーテンはけっこう効果的な避暑グッズなのだ。寝室にしかつけていないので、リビング用につけるか・・・ったって、もう夏も終わりなのに(苦笑)。

最上階から巡回を始めて、いきなり今年980円も出して買ったコクヨのけしポンの類似品が、半額で出ていたのは、ちょっと悔しい。一応ブックマーク。

この際だから、試してみるか?と前々からうかがっていたフードプロセッサーは、やはり人気商品なのか品切れ。こうなると、かえって物欲が湧いてくる。ブックマーク。
万病の予防に、ドクター石原のにんじんジュース!!と気合いを入れてガーガーやって、まぁ3日ぐらいは稼働しそうなキッチン家電だな。

実際に買った気分で、ふところは痛まないブックマーク・ショッピングで豊かな気分になって、結局は買わない。
そんな僕のような客(客じゃないな、通行人か)は決して例外ではないだろうに、ハンズの商いは昔から変わってないねぇ。百貨店業界がM&Aで激変しようと、ロフトが対抗しようと、昭和の時代からハンズはそのまま。
これはこれで懐かしいやら、根気強いやら。大丈夫なんでしょうか。

第一号の藤沢店は閉店してしまったらしいし、ファンだからこそ、経営状態が気になる低調バーゲン・・・「だったら、買えよ」と言われても、その気になる品がないんだから、「もう、終わった」のかなハンズは。

あまり強烈な主張のない地味な商品が多いのも損をしている。
わが平成シングルライフをじっと見守り、震災で倒れても壊れなかった北欧産パインの組み立て本棚は、まだまだ現役だ。白木が飴色になってきたところに、しみじみとした渋みを帯びてきている感じ。
こういう家具なり小物なりを、細く長く実直に供給してくれればいいのに、今は扱っていないから、買い足せない。
そこなんですよ、小売店の信頼性は。

こんな日でした(日記) | 20:53 | comments(0) | -
水難見舞い


神戸は台風前夜のように蒸し蒸ししているのに、雨はぱらつく程度で、ツクツクボウシが元気に鳴いている。安西マリア(古っ!)じゃないが、ギ〜ラギ〜ラ太陽も照っている。
なのに、東日本は大雨と水害でパニック。ただただ、犠牲者のご冥福を祈ることしかできない。

念力でできることとしては、雷は六本木ヒルズに集めて、雨は四国で分担キャッチできれば、どんなに都合よく天の恵みをいただけるだろう・・・と思うばかりだが、そうは問屋がおろさない。
お天道様は、気まぐれなもんですな。

統計的にはどうだかわからないが、『岸辺のアルバム』みたいなマイホーム流失が生中継されてしまう眺めも、見慣れてしまうほど多くなった気もする。マイカー水没より、はるかに深刻な悲劇なのに、見慣れるのはこわい。

雨漏りとか床上浸水、震災とは異質な「夢のマイホーム漂流」は、無性に物悲しい。飼われていた犬や猫、鳥カゴは避難させてもらえただろうか(ときどき犬が一緒に流されている眺めを見るけど)、あの家に棲み着いているネズミやゴキブリ、こうもりやコオロギは目が覚めると「住所不定」になっていて、驚くだろうねーとお見舞いするばかりだ。

坂道の街では、浸水は遭ったことも聞いたこともない災害だが、「街まるごと地滑り」の可能性はあるわけだ。
阪神大震災で歴史が区切られた気分の地元民としては、

戸建て→燃える崩れる流れる→二重ローン

の地獄絵を目の当たりにしているから、ますます「賃貸で身軽に」を決意してしまう。日本に住んでいたら地震はどこで遭うかわからないし、テキサスに住むなら竜巻は覚悟せにゃならんし、窪地に住んでいたら浸水も想定しないとね。

そういえば、賃貸損保の契約更新通知が届いていた。
もう2年たったのか・・・早いなぁと思いながら、保険を更新する。
僕は雷にも当たったし、震度7でシェイクされたし、里帰り中に火事で焼け出されたし、食中毒は何度も遭っているし(はずかしー!!)、あと残っているのは意外にも水害だけ。カナヅチだから、これは致命傷になるかもしれないなぁ・・・と思いつつ、サイクロン禍のミャンマーの死屍累々を水に流してしまう日本人の忘れっぽさにもあきれてしまう。
こんな日でした(日記) | 19:45 | comments(0) | -
ぶちます、ぶちます(二郎さん風に)


あの「ぶってぶって姫」が、民主党から出て新党結成。
もひとつインパクトのない「改革クラブ」の名前は、なんだか場当たり的で、前途が思いやられる。

そのへんは折り込み済みで、公明、自民から「乳頭」を誘われることを見越してのパフォーマンスかもしれない。散々しぶって自分に注目させて、「しぶってしぶって姫」への改名をねらっていたりして(笑)。「ぶって」の前にいろんな字をくっつけると、それもリアルに楽しめるのが姫の人徳ってやつですな。

離党勧告を受けるより、二人のオヤジと誘い合わせて・・・というのがキュートな姫らしい。形の上では、自分でヒップをまくって出て行ったわけだから、もめなくてよかったのかな。
ぶってぶってファンとしては、少し寂しいけれど、まぁ性界を引退するわけではないから、姫がどこでまたジジ殺しをしかけるか、見守ることにいたしましょう。

選挙区をコロコロ転がされて立場のない佐藤ゆかりが自民党からポロリと出てきてくれれば、「不倫議連」を結成して連合する手もあるぞ。顧問には、政界失楽園の船田元と畑恵が就任して、大物新人候補として石田純一を立てよう。

むしろ、これは切り捨てないとまずい所属議員は、「母屋」にいるんじゃないですかい?ハトヤマさん。
ゴルファーのパパと、いかがわしさでは年季が入っている沖縄のバンドおじさんだ。選挙のときには客寄せパンダに使えたとはいえ、叩けば埃が出てくるだけ。あ、もうすでに叩かれまくってるか、パパは。

乙女や主婦が発病して政界に出るとき必ず「福祉と教育」を訴えるように、このおっさん二人は、結局ゴルフと歌しか頭にないもんだから、漠然と「スポーツ振興!」「泣きな〜さ〜い〜」しかいえない。まだ高校生徒会の方が、きちんと政策立案できるような気もするぞ。
やっかいな議員を置いておくと、ひょっとして政権交替すると巨大野党から格好の攻撃対象になる。どこかで永田メール問題ぐらいの仕掛けをかまされると、自爆する議員はゴロゴロいると思う。

「非自民」への関心をみると、共産党員が増えているのは『蟹工船』の誤読効果(笑)によるものだから、共産党はバブル党員をかかえて苦労するね、今後。
新党大地とか国民新党にじわじわ人気が出ている事情も、何となくわかる。2けたの議員数をかかえると、キャスティング・ボートを握ることにもなりそうだから、泡沫新党といってもあなどれないのだ。

でも、こうして野党がドタバタするおかげで、結局は自民、たのむよ麻生さん!と期待する声は相対的に強くなることにならないのかな。実際、麻生さん、年金世代にしてはかっこいいもんねぇ(かっこよさでは、サイクリスト谷垣さんが随一だと思うけど)。

個人的には、政党政治の現実を無視して、谷垣禎一さんに「自転車庁」をつくってもらう夢と、総理をめざす男(笑)河村たかしのサプライズに期待しているポスト福田の政局なのだが、どっちも可能性としては五分五分だな。たして1割。
9割がた、あっけない結果になりそうな気もする。
悲鳴由美子姫は、佐藤ゆかりと銀座でクラブなど経営してはどうか。喜んで「お上りさん」になるファンは、僕だけではないでしょう。

こんな日でした(日記) | 22:31 | comments(0) | -
捨てるの次は「つぶす」


夏休みが今日で終わりました。
読書感想文を提出します。

ってことで、古本屋に出ていたピカピカの新古書を選んだ。
僕の大好きな宝島社の『smartインテリアbook2008年春夏版』である。雑誌を読んで、なにが悪い!
と、ちゅー坊の僕は反抗していたなぁ・・・。

インテリア・ムックの特集は、「散らかり部屋150の即効薬」。
いいねぇ。収納大好き、それ以上に散らかし大好きの日本人には、永遠のテーマだ。
そこは、あんちゃん向けのSmartであるからして、大技・裏技の数々は、『すてきな奥さん』『美しい部屋』『ESSE』あたりとは斬り口が違う(禁じ手かもしれませんな)。

たとえば・・・
「97 ベランダボックスでリビングを広くしよう」は、わかる。
「99 ロフトベッド2つ並べて空間を倍増」も、名案だ。なんなら、ロフトベッド6台ならべて6畳間を埋め尽くすと、12畳分使えるってことか?
すごいなぁ。部屋を水平に2分割した形になって、高さ1mほどの薄っぺらい部屋が2つできるわけだ。ペットルームにすると、犬猫は思うぞんぶん走り回れるぞ。

デッドスペースの活用は、収納の鉄則みたいなものである。
すでに

「100 ブロックとレンガで床を底上げして床下収納」

で書いてあるように、床面積が薄くても全面収納に使えると、かなり入る。
たんす預金も26億円ぐらいできるだろうし、糠漬けの容器を並べると、孫や子の何世代分も保存できるでしょう。

ただ、「99」と併用すると、1部屋が2階構造になっているから、高さは90cmぐらいになって、居間ではまっすぐ立てそうにない。部屋の天井が、ほとんど座高である。これはこれで落ち着く人もいるのかな。クルマで寝泊まりするのに慣れていれば、苦ではないのかも。
「フゥ〜ッ、台所でやっと背伸びできるわい」なんてことになろうにも、おっと台所は収納スペースになってますがな(笑)。

この涙ながらの収納の技も、100番台になると、編集部は苦境に追いやられたようだ(笑)。
「101 押し入れをベッドルームに」ってのは、なんだか昔々からある技だが、実際に押し入れで寝ている友人というのは、見たことがない。夏は暑くてたまらんでしょうに。
押し入れで寝ている夫婦なんかがいたら、けっこう僕は好きになれるかも(笑)。

だんだんネタが尽きてきたのか、CD収納については、

「104 キッチンをつぶしてビッシリ並べよう」  ←おいおい!

「106 ベランダをつぶしてベッドルームに」
  ←自宅で青空生活やがな!


「108 バスルームをつぶして収納庫に」
  ←えっ!銭湯通いするんかい?


「109 荷物を実家へ送ってしまう」
  ←いっそ実家に帰れば?


「110 レンタルボックスを借りる」
  ←たしか、住んでる人もいたよなぁ…


と、つっこみどころ満載の、ノリノリあげあげインテリア指南なのだ。
モノのために部屋の主はベランダに寝て、台所も風呂も使えない風呂つき1DKに家賃を払う・・・って、すばらしいシュールレアリスムだな。

そして、111から150までを探しても、すみからすみまで探しても、載ってないのだ。109と110が「最後の裏技」と書いてあるから、看板に偽りありだな。
たぶん、企画段階では150の収納テクを盛り込むつもりが、近藤典子さんに断られ、Dr.コパに「おたくの出版社で風水をイカサマっぽく書いてたでしょ!!」と協力拒否されて、50枠が空いてしまったのではないだろうか。

おそらく、綴じ込みハガキで苦情が殺到したのだろう、いま出ている秋冬号には、ちゃんと150まで小技が並んでいて、ずいぶん編集部も頭をしぼったようだ。
おまけに、「女子は男子の部屋のここが気になっちゃいます!!」てなアンケートまで載っている。

彼氏の部屋でしたいこと=映画を見る、ゲーム、お料理をつくってあげる・・・って、なーーーーにネコかぶってござるか!!
交尾しか、なかろ?
Smartは「あんちゃん雑誌」なんだから、もっと読者が噴火いや奮起するようなサービス・アンサーを、捏造でもして乗せてやってほしいよな。
「こんな部屋で変な気分になっちゃいます」
とか、
「両親と一緒に来たくなる彼の書斎」
とか・・・これ、実感こもってます、こもってます!(笑)。

インテリア指南書は、東京都港区三田に下宿することが、あくまでも自分の中で内定した年から読みあさってきた(受験参考書を読みあさらないのが本末転倒だった)から、ひょっとすると無線雑誌より読者歴は長いかもしれない。
いろんな雑誌――婦人系、あんちゃん系のポパイにホットドッグプレス、物欲系のPenやBRUTUS、ちょい悪オヤジ系などなど――のインテリア特集も見てきた。

でも、いまだに彼氏と彼女(夫婦でなくてもいい、カップルでも)が好みを分かち合って、持ち寄って創りあげるインテリア記事が、ないんですな。
そっち方面は、間取りや戸建て設計の「建築雑誌」が受け皿になるようで。

本質的に、「小物装飾は女房におまかせ」「資金計画は俺の経済力で」と役割分担ができあがっているのかもしれない。だから、Smartのようなぶっ飛んだ奇策も出てくるわけでね。
かといって、レジ袋でシャワーキャップを作ったり牛乳パックを小物入れにしたりするのに頭を絞っている彼女(または妻)をねぎらって調子に乗ったら・・・ますます帰宅しづらくなりませんか?

読みました(書評) | 22:41 | comments(4) | -
くらくらもやもやした雨


日曜日が週5回もあるので、「これではいかん」と無理やり月曜日をつくって、せめて新しい1週間が始まったことを体にたたきこむ。
こうでもしないと、去年は日曜日が週7回あると思っていて大失敗したので。

とはいえ、月曜日は図書館と散髪屋が定休日。定番の立ち寄りスポットがないので(散髪屋は30年もご無沙汰しているけど)、いつもの中華定食屋が月曜日のスポットになってしまった。
店は、先生!先生!と呼びあっているグループ客で珍しく混んでいて、僕にお茶が出でくるのも、どうも忘れられていたようだ。

腰の曲がった「元町の母」は、グループ客の帰った後、ごめんね〜といいながら出してくれたけど、「グループ対応」なのかTVがついていなかったので、にぎわいが去った後しんと静まり返ってしまった。
こんなメリハリは、ちょっと寂しい。
ぐったり疲れているおかみさん方と雑談を交わすのも忍びなくて、そそくさとチャーハン定食をいただいて会計。

坂道を上がって、いつものコープ、いつもの果物屋に寄って家路につく。
果物屋の「アリガト、ゴザイマシュ」のあんちゃんは、聞いたことがない言葉で客の家族と楽しそうに会話していた。タガログ語だけはなんとなく音感でそれとわかるのだが、ベトナム語なのか、タイ語なのか、ともかく聞き馴れないアクセントの言葉だった。
じっとりした小雨で煙る裸電球をバックに、なんだかプノンペンかチェンマイの街頭にいるような(旅したこともないのに)錯覚を覚えたね(笑)。

驟雨が降ったりやんだりして街全体にフォギーがかかっているような眺め、蒸し暑いんだか涼しいんだか微妙な陽気、中華定食に「アリガトゴザイマシュ」で(笑)、どこか現実感のない、夢うつつがぼやけてしまったような不思議な夜の散歩だった。昼は夏でも夜は秋だしね。

幻想的な光景が刻み込まれるごとに、僕が夢の中で歩く街は、ますますリアルになって行く。ほんと、夢の中で「この筋を渡ると3丁目」とわかるような、精密な街ができあがっていて、コンビニもレストランもちゃんと「定位置」にあるんだから、増殖するサイバーシティみたいな感じ。妄想ジェネレータみたいな脳に感謝しなくてはいけないな。
それだけ、覚醒して歩いているつもりでもボケーッと徘徊しているってことなのかもしれないが。

こんな日でした(日記) | 21:51 | comments(0) | -
閉会の辞


やれやれ、北京が終わった。
やれやれどころじゃない中共の「さぁチベット抑え込むぞ」モードへのシフトを見て、マイノリティたちは不安な日々が始まったことだろう。いっそ、4年ぐらい続くロングラン五輪をやってくれた方が、世界の関心がずっと中国に集まるだろうに。

「そこまで言って委員会」で勝谷さんが吠えていたオリンピックの課題は、やっぱりマラソンの選手補充だった。
素人から玄人まで、これほど敗因分析が一致した種目はなかったのではないだろうか。

その一方で、選手個人を責める大人気ない日本人は、(便所の落書きウェブを除けば)目にしなかったのが救いだった。そのあたりは劉翔選手への身内からのバッシングとは雲泥の差で、スポーツが国民文化としてよく熟している証拠だといえないのかな。

共産主義国で何十億円も毎年かせいでいると、持ち上げて落とす落差もチョモランマなみで、まだ金欠にあえいでいる日本選手の方が同情してもらいやすい(よかったね、チープで)。
まぁ、どっちがアスリートとしてうれしいかは、競技する人それぞれに違うだろうけど。

星野ジャパンが完敗したのも、期待はずれの度合いより、日本のセパ両リーグの損失の方が大きいと思う。
そもそも、国内リーグがあり、親善野球があり、WBCがあるのに、屋上屋を重ねるようなオリンピック参加は、

勝って得るもの<負ける確率+損失

だったと思う。はやく藤川も新井も矢野も帰ってきてほしかった。阿部と上原は北京に置いてきていいから(笑)。
星野さんも決して手を抜いたわけでもないし、あれこれ敗因分析しても、ロンドン野球はないんだから、これからはWBCに賭けて戦力分析すればいい。

福田選手団長が指摘していたように、「スター選手を五輪直前に集めて全力を発揮できるもんじゃない」んだとしたら、五輪に行けるだけで思い残すことなく死んでもいいぐらいの選手を集めればよかった。川藤さんとか、灰皿を150km/hで投げる伊良部とか。「がんばれベアーズ」みたいになって、これはこれで感動するよ、日本中が。

IOCからは「神聖な五輪をなめてもらっちゃ困る」と苦情も来そうだが、「それなら野球を廃止するな」と返せばいいのだ。
こんな交渉力も、国際試合の実力のひとつだと思う。
柔道やレスリングの疑惑の判定でも、ともかく交渉力が弱い。
選手に「英語で抗議して説き伏せろ」なんて求めるのは無理な話だから(すでに欧米の選手はこの点で優位に立っている)、交渉役・抗議役は団体がしっかりと後ろ盾になってやるべきだ。
そんな力がないということは、ひいては選手に無用のピンチに巻き込むリスク、不安を強いることになる。

第一シード選手が故障したらどう補充するか?
ミスジャッジがあったらどうするか?
母語で手厳しいヤジを浴びたらどう対処させるか?
こんなトラブルを、あるものとして想定して手立てを打っておくのは国際常識だと思うのだが、どこまでやっていたのだろうか。
性善説で世渡りしてきた日本人の「世」は日本列島のことで、世界ではなかったようだ。

結局、全身シェイクされて目からウロコがボロボロはがれ落ちたあげく
「世界は広いなぁ」
「上には上がいるなぁ」
と、思い知った五輪だったわけだ。

なぜ世界を見ないのか?
なぜ村祭りで満足しているのか?
は、日本に(たぶん、選手はバガボンドにもおおいに乗り気だろうが、団体が官僚化しているのが足かせかな)突きつけられた大きな課題だが、一方その「世界」はますますボーダーレス化している。
ロンドンには、英国もフランスはおろか、今まで選手いたっけ?と思うようなルクセンブルグやキプロスやアイスランドを代表する競合卓球選手が居並び、よくみると全員が中国人!!てこともありえるぞ。
もう、国対抗の意味がないのだ。いや、国対抗にしているからこそ、枠が空いている国に強い選手が移籍して五輪の晴れ舞台に出られるわけで・・・

五輪用に世界規模のクラブチームを編成して、チーム対抗にした方が実力勝負らしくなるのではないかな?サッカーみたいにね。
実際には、国際規模の実業団対抗になるから、「ブリティッシュ・ペトロリウムの陸上は世界一」とか、「シンクロをしたければレノボに入れ」となる方が、自然だと思う。「体操王国ニッポン」とか、「柔道発祥国の誇りとメンツ」とか、日本国を単位にしてチームの強弱を考えても限界があるのだ。

スイミングクラブも道場もボーダーレス化した方が、チーム戦力としては強くなるだろう。たぶん、関係者はわかっているはずだ。
ケニアのマラソン選手サムエル・ワンジルのように、高校留学時代に覚えた日本語で「日本の皆さん、ありがとう!」と優勝会見しているシーンが、これから当たり前になるのも楽しみではないか。
ただ、仮病で休むやつとか、大麻を吸うアウトロー(笑)が出てくるリスクは、当然ある。

だから、リスク管理は大事でありまして・・・。
朝原宣治の現役続行のためにも。
40歳でメダル!!いけるよね?ナイスパパ。
スポーツ | 23:07 | comments(0) | -
なんちゅうか、本中華


親族会議・・・といっても、辛気臭い寄り合いではなく、夏バテ回復のための中華料理フルコースを、10人で囲む宴席で満腹になってきた。
「フカヒレも、入っているかどうかわからないような舌触りのもありますが、繊維を残す調理をしました」と蘊蓄を聞きながら、へへー、なるほどー、うまうまー、と一同ただただ感心しながら食べる食べる。

この面々で、昔は地元の老舗「群愛飯店」でテーブルをくるくるやりながら宴席に興じていたものだが、高層階から夜景を見下ろしながら静かに楽しむのもいい。「景色もごちそうやなぁ」と親戚のおばさんもご満悦。

昨夜は料理をコースに従ってスタッフが取り分けて小皿に出すスタイルになっていたので、回転テーブルも用なし。これはちょっと寂しかった。
主食も副菜もドサッと全部出てくるのが僕の好みなので、回転卓がちょうどいいのだ。あれは中華料理の大発明だと思う。好き嫌いのある人が混じっていても、うまいこと補いあえるからね。

いとこの息子さんが料理屋でアルバイトしているそうで、「火力がないと中華はうまいことでけん」とかなんとか、これまた蘊蓄を傾ける。たのもしい大学生である。
もしかすると、ビンボー暮らしの僕の台所以外、みなIHコンロになっている気配。これも時代の流れかな。そういえば、コードネーム婚約者の家も、「最近オール電化にしたの」とのことだった。「火の加減をできぬ女子は、台所に立つべからず。エプロンは居間で着てもらう!ヌハハハハハハ」と強く出られるかどうか、応援してやって下さい。

こじゃれた火の元が普及すると、中華鍋が火だるまになるような、豪快な炒めものもできないわけで、ちょっと寂しい。安全第一とはいえ、台所から火が消えて失われるものも、なにかしらあると思うぞ。
とかなんとかいいつつ、子供のいる家庭だと安全第一を考えるのもよくわかるし、ボヤでも出そうものなら「もうガスはこりごり!!」と僕はオール電化物件に鞍替えすると思う。

中華鍋は持っていないが、「IH不可」のマーブルコート・フライパンがけっこう調子がよくて、炎と相性抜群(調理後も洗わなくてもピカピカなのだが、本当に洗わなくていいんでしょうか?と心配になるぐらいだ)。
焼き餃子から麻婆豆腐から、ガラス蓋をして魚の蒸し焼き、スパゲッティ(パスタなんてしゃれたものではなく、いかにも喫茶店で炒めているような)まで、炎で汗だくになりながら「高速処理」するのも楽しい。

どや!速いやろ!強火で攻めてこそ勝ちってもんよ!
と、だれに向けて啖呵をきっているのかわからんが、換気扇をフル回転してもサウナ状態になる台所は、なんだか鍛えられているような修行の場だ(台所には、窓がほしいねぇ)。

こんな修行のメニューに中華はぴったりなのだが、なんだか男の料理っぽくて、「エプロン後ろ姿」とはちょっと不釣り合いかな。
あれは世界遺産に登録しないと・・・。
食べた飲んだ美酒美食 | 07:55 | comments(4) | -
オー!マイミーオ


涼しくなってきたせいか、デジタル機器も妙にアナログな反応をしている。
快方に向かっているから、ありがたいんですが。

プリンターが変調をきたして、何度か小分解までしてリセットかけても紙づまりが直らないときは、「どないしょー、来月から仕事でコンスタントに刷りまくらにゃならんのに」と絶望的になっていた。これを機会に、高くないものだからサブを1台買っておくか…と考えて店を物色したりもしていた。

PCからの印刷だけでなくて、固定電話機としてもFAXとしてもカードをさしてのデジカメプリントにも使っている兼用機なので、1台修理に出すと、あれもこれも「閉店状態」になってしまうのは痛い。
こういうのは、ちょっと貧乏ったらしいねぇ・・・。

どうもノズルも劣化しているようで、必ず1枚目はムニャ〜ッと眠い印字になる。
モノクロでいいからレーザーで、シュパシュパシュパシュパッ!と仕事関係の文書を仕上げたいとも思っていた。買い替えどきかな、と。

それが、おそろおそる1週間ぶりぐらいに印刷してみると、いきなり復活!!しているのだ。1枚目から新品同様にプリントアウトしやがる。
なんだか、夏バテしてたのが復活しただけでなく、前以上に絶好調な気配。殴る叩くの家庭内暴力(笑)を加えていたのを平謝りしてしまった。ごめんね、マイ「ブラザー」。

回復したからよかったものの、けっこうマルチに使っているので(スキャナーだけはまだ使ったことがない)、またダウンすると痛手は大きい。同じモデルをもう1台スタンバイさせておくのが最善のリスクヘッジにはなるのだろうけど、いくら省スペースだからって複合機を2台も並べておくのは気が重い。

感熱紙のFAXとか、マイクロカセットに録音する留守番電話機の時代がなつかしい。
こういう原始的な「個人家電」の全盛期に僕はワンルーム暮らしを始めたのだが、マイクロカセットつき留守番電話機というのが、孤独な暮らしと友人とをつなぐ唯一の生命線だった気がする(無線機もあったけど)。

どんなアイテムが生活の自立を象徴するかは、人によって違うだろうけど、僕は決して20平米のコンクリートの空間ではなく、折り畳みパイプベッドでもなく、炊事道具でもなく、小さな留守番電話機だった。妙に感傷をもよおしてしまうのだ。

端末は1万円かそこらの安さであっても、7万数千円も払って加入権なる摩訶不思議なものを契約しなくてはいけなかったから、それなりの覚悟のいる家電だった。
ポケベルや携帯が生まれたときからある世代の少年少女だと、実家でも自分のプライベートなコミュニケーション・チャンネルを持てるから、「マイ電話機」への特別な思いは湧き起こらないだろうね。

いま、激安で単機能モデルが買えるなら、ちょこまか並列につないでFAXは故障中でも留守番電話は受けられますとか、そんな対応ができるだろうし、その方が安全かもしれないなーと了解はしていても、オールインワンの便利さには負けてしまう。とりあえず、便利だからねぇ。

さすがに、リビング家電みたいな大画面ディスプレイでTVから5.1サラウンドやらネットまでやろうとは思わないが、それが家族だんらんの主役になっている家庭もあるのかもしれない。
昔から、無線機を囲んでなごんでいる電波系ファミリー(ギョギョッ!)やオーディオ親子(これは我が家か)なんてのはいたから、必ずしもハイテクのせいで家族だんらんが減って生活時間が個別化して・・・とは限らない。

わが老母なんか、PCは挫折したものの数年前にFAXを受け入れて、手紙がすぐ送れる楽しみに目覚めたようで、うちにも遺言のような悲壮なFAX(笑)をたまに送ってくる。
受け取り人は僕一人だから、「また死にそうなこと力強く書きやがって」と笑っているのだが、同居人がいたら血相を変えて見舞いに飛んで行くかもしれない。これがFAXの罪なところでもある。

あちらの家族に見られることを承知の上で、熱烈FAXでも手書きして送っちゃろかいなーと思ったりもするのだが、鯉の相手もいるわけでなし、「業務文書」の送受信で酷使するのみ。

くるくるカールして、やがて色褪せてしまう鯉文というのも、今となってはそれなりに情緒を感じていいものだ。
メールはバックアップされてたりするから怖い。添付してきて、「あなたは結婚も否定しない、って書いてたじゃないさー!!」と突きつけられたりするから(笑)。
こんな日でした(日記) | 13:38 | comments(0) | -
魔女のメダルの宅配便


まさか、うちに金メダルが宅配されてきたわけではないだろうが、今朝と昼ごろ、玄関チャイムのワン切りが2回あった。
時間を指定した宅配の再配達以外は一切チャイムに出ないことにしているので(郵便局さん、ごめん)、もちろん出ない。
ピンポンダッシュするような子供は近所にいないし、「あなたの子よ」なんていう魔女の、不幸の宅配便だろうか。ワナワナ・・・

金メダル試合の宇津木さんの解説は、うってかわってカラリと楽しい。
宇津木おばちゃんは「ンギャッ!」「ヌオ”ーッ!!」と擬音も多彩(擬音ではないな。魂の雄叫びだ)。いかめしく「解説者として、いかがなもんか」なんて難癖つけるのもヤボってもんである。

優勝したらしたで、おいおい泣いていたりして、もう解説席にいることを忘れて、特等席で応援している感じ。たぶん、両手グーで、ペンも資料も投げ出していたに違いないね。

厚化粧や華麗な技で闘うキレイどころもいれば、汗と泥にまみれて闘ってこそ輝く女子アスリートもいる。
後者の方が、僕はかっこよろしいと思う。上野由岐子も斎藤監督も、実にハンサムではないか。

「女イチロー」なんて失敬なキャッチフレーズをもらった選手もいたけど、アメリカの巨砲ブストスはどう呼ぶつもりだろう。アメリカのアジアン馬場園?(アメリカン馬場園?)
いずれにせよ、日米両チームともパワー全開で、五輪落ちするのが惜しい好ゲームだった。また復活してほしいものだ(男子ソフトも女子野球もやればいいのに)。

でかい黄色い球はポップでも、ソフトボールはハードで気が抜けない。バドミントンも、初速は超高速で、着地はひらひら舞う。
こんなめりはりが、競技の美しさだし楽しいところだと僕は思う。

あいにく、なでしこジャパンは、ゴールキーパーの死角を狙われてしまった。メダルを首にかけられなくても、これまた善戦したからよろしいではないか。
それに、「さわほまれ」って日本酒の銘柄みたいで清々しい。ぜひ、酔っ払い界のメダル獲得をめざしてほしい(日本酒は、強豪が乱戦してますよ!)。

いや、メダルなんかより、負け方の美学みたいなものは確かにあるから、負けて美しい姿こそ、大人のスポーツだと思う。人生に負けてバーで泥酔して暴れるなんて、応援してきたファンへの裏切りだからね。酒癖の悪い元ピッチャーは、大沢監督かと張本さんから「ダブル喝サンド」を受けてもらいたい。

記録がどうだった、メダルを何個とれた、こけた脱げた笑った泣いたは長いアスリート人生の一里塚にすぎない。
小出監督が外車をころがしてちょい悪オヤジになってたり、長崎宏子が学歴詐称して講演ビジネスに励んでいるとか、アスリートのその後も十人十色だ。
だから、「みっともなくない晩年」を見せてほしいよなぁ。木原光知子さんのように。

個人的には、競歩の山崎がまたまた誘導ミスでチベット自治区まで歩いて行って、世界中に原地の実態も生中継されてしまうことを期待したのだが、これも残念ながら、脱線はなかった。
ともかく、完走(完歩?)おめでとう!と汗だくで祝福したい。

こんな日でした(日記) | 21:38 | comments(2) | -
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