2008.08.31 Sunday
午後から夜にかけて、会議に次ぐ会議で夏休みが終わった。
「昼の部」の法人は、スタッフの入れ替わりが激しいなぁとあらためて発見する。5年もたつと、全員が入れ替わっているほど。
去る人もいれば新顔もいて、出て行って戻ってきたスタッフもいる。
「あれまっ、あの人は?」「やめられました」
「いつの間に!?」「もう、しばらく前になりますよ」
「気がつかんかったなぁ。しばらく顔を見ないと思ってたら」
「このたび私が新しく着任しました。よろしく」
こんな目まぐるしいあいさつをかわして、着任歓迎や仕切り直しをかねて、ついつい乾杯の勢いで一、二杯やってしまった。このあと、別法人で会議だというのに。
ほろ酔い気分で、「夜の法人」へ。
コーヒーやお茶をがぶ飲みして会議に臨んでも、頭がボーッとしている。申し訳ない。
こちらのスタッフ一同は皆さん手慣れているというか、常勤も非常勤も入れ替わりがほとんどなくて、毎年の経験知で悠々と対処している感じ。この「知恵の輪」は貴重だと思う。
輪ができる前に分散してしまう職場も多いから、落ち着いた絆を感じる輪は、よけい貴重に感じる。昼の法人も夜の法人も、医療と福祉の国家試験突破が組織目標なのだが、成績は「ゆったり勤務」の夜の法人の方が上がっている(職種も違うから、単純に比較できないとはいえ)。
やはり、働くオジサンには、ゆとりが大事だなと思う。
遊ぶとか打ち上げを派手にやるとか、そういう息抜きではなくて、周囲を見渡すと、働き方の参考になる。そうした目配り気配り聞き耳が働くぐらいのゆとりは、大人の仕事には不可欠だ。
いい意味で「もっと働くべか」と刺激されることもあるし、他山の石とさせてもらうような失敗談も聞ける。
もちろん、どのプロフェッショナルも自分のなすべきことをしっかりやって、お隣りさんがハラハラひやひやドキドキするような不手際がなくて、信頼の絆で結ばれているんだろうけど。
支え合って補い合う絆も大事だとは思うけれど、個人が卓越することで自然にできる絆も、ほどよい緊張感とリスペクトが漂っていて、いいものだ。おそらく僕が一番たよりなくて危なっかしい極楽トンボのようだから、「県庁の星」みたいな新人が加わってもいいのに・・・と思っても、若手ほ短期で消えてしまう。
人事は難しいね。永遠の組織の課題だ。
明けて日曜日は、一緒に成長した昔の同僚の同窓会。会計と民法の先生が町内会の用事で欠席し、経営学と経済学の顔なじみミドルと3人で茶話会となった。
一緒に成長したといっても、これまた最若手の僕が、いろいろ教わりつつ、ひたすら耳学問させてもらった立場である。
そのお礼に、僕が幹事役を引き受けている。メールで情報交換できればいいのだが、だれも携帯すら持っていないからアナログな日程調整と召集作業は、けっこう手間がかかる。
でも、肉声が聞けて、またお互いの老化をネタに病院情報を交換できる(笑)から、それもまたよしである。
数年前はベンチャー立ち上げの風も吹いていたはずだが、今どこ吹く風。
経理、法務、総務、広報(あえていえば僕がこの担当になるだろうか)そして現場経験の長い熟練者ばかりで、ブレーンはそろっているのだが、いかんせん平均年齢が高いのがハンディキャップかな。
まさか、「大沢社長」誕生のあかつきには、「雇ってくれへん?年俸700万でええから」なんて無理難題をふっかけ、赤字になろうものなら激しく突き上げる・・・なんてことにならなければいいが(苦笑)。
サービス残業、燃え尽き、低い生産性が当たり前になっている福祉労働について、示唆に富む経営コンサルタントさんの労務分析は、またあらためて。