solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
不純なバナナ


10月下旬の肌寒さです!!
と天気予報で脅かすもんだから、あわてて衣替えを決めて、4ヶ月ぶりの背広で出勤した。ネクタイのしめ方も忘れていた。情けない。
しとしと霧雨続きの一日とはいえ、寒いほどでもないから、汗かきましたがな。オーバーな天気予報め!

仕事をかたづけ、神戸へ戻って家賃を振り込み、野暮用やら猫用やらのミッションをばたばたとすませて、今日はむやみに早く帰宅できた。すごく効率がいい。
いつも11時の閉店間際にしか寄らないコープに寄ってみると、見違えるように食材があふれていて、もちろん客もひしめいている。

「本日のバナナ終了」と貼り紙あり。
朝バナナダイエットがはやっている話は、おととい夜中のサイキックで聞いて初めて知ったのだが、リンゴ、こんにゃくゼリー、レコーディングの次はバナナですか…。年替わりのダイエット・アイテムは、次は何だろうね。Dr.石原結實は、ニンジンが奇跡の野菜!!とPRしているから、ニンジンが品薄になったりして。

そんな「具ピンポイント」のダイエットブームは、迷惑な話だなーまったく。昔からちゃんとリンゴやニンジンやバナナを食べている健康人にとっては、ブームで飛びついて買い占める客は、健康への侵襲者なんである。
サイキックでも悪態をついていたけど、森久美子のバナナダイエットは、結局バナナを「食い足す」だけで、バナナを食っている私が免罪符になっているから、お戯れもほどほどに、てことらしい。

ほほー、森久美子が火つけ役でしたか。
あれはあれで芸なんだから、やせる必要もないと思うけどね。
石塚くん、松村、パパイヤ、内山君あたりがやせたら、芸能界快食タレント枠は、ずいぶん寂しくなるのではないかな。森久美子は、やせても膨張してもいいから、もう少し物静かになってくれたら、画面に映っても許せる。

で、売り切れると無性にバナナが食いたくなるのがくやしい。
果物は、インスタントラーメンやスナック菓子よりも毎日欠かせない「お口の恋人」なのだ。横取りしないでいただきたいですなぁ。

秋は柿や梨なんかに浮気もできるからいいものの、付和雷同でバナナに飛びついている消費者は、まぁバナナはいいとして、お菓子とマイカーをやめた方がやせられるのではないかい?
僕もポテチやプリッツの類はめったに食べないが、せんべい、おかきの類には弱い。フルーツからは、ばかにならない果糖を摂っているはずだし、油断できませんな。

しかし・・・今年の柿は出はじめたばかりなのに、できがいいなぁ。
「ありがとございまーしゅ」の店で4個、8個とまとめ買いしてしまう。
「ありがと」の「あ」の前に、微妙に「ん」がついて粘りを出してきたのが、よけいに聞き捨てならなくて、通り過ごせずついつい寄ってしまう。
こりゃ、あちらの術中にはめられてしまいましたな…(笑)
こんな日でした(日記) | 19:40 | comments(2) | -
調教師奮闘中


「犬は三日飼うと恩を忘れない」は、こと猫には通じないようで・・・
1週間、毎日エサやりに通っても、敵意むき出しで威嚇してくる。隅っこに追い詰めると、たぶん恐怖からだろう、プリプリと脱糞しているから変に便秘対策にはなっていたりするのだが、あまり健康的ではないね。
ま、この秋は猫と根くらべをしつつ、少しは「心を許せる訪問客」に近づければと思いつつ、通い家政夫(やつはオス猫だから通い妻か?)をしている。こんな根気は、しゃべるメスにはしたことがないから、そこが四つ足のメスの魔性みたいなもんですかね。

1日飼うと恩を忘れない迷い犬も飼っていたことがあるが、犬猫の違いもさることながら、命拾いしたとか、よほど身にしみる原体験でもして保護者として刷り込まれないと、あとからいくら教え込んでも学習できない他者認知というのはあるようだ。
お産のときに取り上げた子猫など、もう親子のように僕になついて寝床に入ってくる、あぐらをかけば「特等席」に入り込んで熟睡する、通知簿を見せにくる、似顔絵を描いてくる(笑)・・・と、殊勝な息子に育ったものだ。

そんな人と動物との関係は、今はペットショップのような業者が介在して、猫は「仕入れ」られて商品として品質管理され、人への抜きがたい不信感と警戒感を刷り込まれて「販売」される。母宅の猫も、猫歴45年か50年かにして初めてペットショップ経由でやってきたブランド猫である。
我が家のように全員が犬猫とともに暮らしてきたような、いちおう理解のある飼い主ぞろいといえるる「客」もいれば、ぬいぐるみ感覚で買い求めて、引越し先で飼えなくなったから捨ててしまうような客でも、金さえ出せば命が売り渡される。どこか、見合い結婚とドットコム・ラバーズとの違いに似ている。

『イヌネコにしか心を開けない人たち』のDr.香山リカは自宅の前にいた捨て犬猫も飼っているらしいが、そんな偶然の出会い(神仏を信じる人にとっては他生の縁と受けとめることもあるだろう)は、だんだん野良犬猫の管理が進むにつれて商業システムの中に取り込まれ、売買されるのが当たり前になってくる。僕の古くさい頭の中では、いまだにペットの商品化には抵抗もあって、動物病院の掲示板に貼ってある里親募集が、いちおう「獣医さんの介在する見合いシステム」として許せる感じはある。

とはいえ、当の動物自身には何の罪もないわけで、前の飼い主との不幸な別れを刻み込んだ犬猫を、そのまま受け入れて家庭に迎え入れる飼い主と出会えれば、とりあえずの命拾いにはなる。「最後まで責任をもって飼えるかどうか」は重い踏み絵なのだが、肝心の人間の命だって平均寿命まで責任をもって健康管理できるかといえば怪しい。
だから、幼稚園児ぐらいの子供が飼いたいといえば、まぁ就職するぐらいまでは犬猫は生きているから、子供が成長する過程に寄り添えるいい伴侶になると思う。パパ、飼っていいでしょ?は神の声みたいなものだ。習い事やケータイやパソコンを買い与えるより、はるかに異次元の深い情操を与えられると思う。

子は夫婦のかすがいにしてはいけない。子が「かすがい、やめた!」と独立して行くと、夫婦はお互いのだらしなさと直面することになるだけだ。
ペットこそ家族のかすがいになるような・・・うちだけの話かな?
こんな日でした(日記) | 16:13 | comments(2) | -
さあ夏山開き


いい具合に前線が来たようで、立山はうっすら雪化粧・・・
とニュースで見て、さーシーズン到来!トレーニングだ足慣らしだ開山式だ!!と、はやる心で裏山を歩いてきた。

冗談半分に出撃指令を出した乙女が「打率5割」で、かわいそうに都合がついてしまったコードネーム栃東と待ち合わせて同行二人となった。すみませんねぇ。
天気も、今にも泣き出しそうな曇りだったものの、そこは晴れ男のワタクシの神通力。幸い、雨具まではいらなかった。

この道連れ、ランニングをしている関係でか、トレイルランもやる気満々乙女なので、「そこ、かけ登ってみるかい?」とけしかけると、ウヒョーッ!と走ってけつまづいてドテン。申し訳ないことで。
でも、静かな森の小道を小走りにかけ下るルートは、「楽しいっすわー」と、前向きに行進してくれて、よかったっすわ。
僕の行きつけの売店では、いちおうお品書きにあったかき氷を注文して、店員一同「は?かき氷!?」と凍らせていたほど若さが爆発していた。

あれこれ指図しなくても、自分でいいセンスの身支度をそろえて健脚ぶりを発揮してくれるのは、いまどきの男子にも期待できないガッツでありましたな。野生児そのものの乗りは、さわやかで楽しい。

「いいかい、働き蜂と鯉に落ちてひっつくと、必ず彼女が家に縛りつけられて旅にも行けなくなるんだから、狙いは誤るでないぞゴルゴ」と説教しながら歩いていたのが、やがて何の拍子にか、しもネタ特集に入って行った。
『山でウンコをする方法』を引用しながら、「野糞は紙を燃やして埋めるべし」「これを機会に、立ちしょん名人になれれば、免許皆伝してあげよう」とセクハラしながら下山してきたのであった。ヌハハハハハハ

こういう話が通じない乙女は、四駆で山のような道具と一緒に運ばれていくオートキャンプで充分だと思うけどね。マイバッグとかゴミ分別で得意げになっているやつに限って、オートキャンプだもんなぁ…偽善だよ姫のエコは。
こんな日でした(日記) | 18:29 | comments(0) | -
赤ペン先生の苦悩


メーリングリスト、入りませんかと紙メール資料添付(いや、同封か)で呼びかけた元同僚から、拝復で始まり敬具、机下で終わる格調高い返信をいただいた。
会計学が御専門で、今は後進の指導役として論文の添削などされていて、執筆された教科書の一部が同封されていた。

随所に、「本を読まない生活実態はいかがなものかっ!!」「専門テーマに目を奪われて、哲学的な問いを忘れることなかれ!」などと苦言がにじみ出ている。いや、はっきり書かれている。
学生からすると親世代だから、こうも言いたくなるのでしょう、そうですよねーとシンパシーは覚える・・・のだが、ひと世代若い僕から見ても、せっかくの先生の苦言は、平成世代の心には届いてないだろうなぁとも思う。

「岩波新書ぐらいは読み通せ」がカビくさい説教にしか聞こえず、「まるでダメ。最初から書き直せ」と返せば全人格否定された気分で、自分の代わりに模範文を書いてくれる親切な先生を捜して放浪に出るのが、いま風の学生業である。信じられない話だが、代わりに書いてあげる先生はリアルにいるのだ。それが真心だと思ってか。

原稿用紙を出して、下書きも構成図も飛ばしていきなり清書を始める学生に驚いたのは、もう一昔も前の話。段落なんかない(段落って何ですか?である)。
今は、親指でしか文章を書かない(打たない)から、まず原稿用紙に手書きで400字が、もたない。漢字からして怪しい(焼酎学校と書く僕がえらそうなことはいえない)。

まぁこんなグチをこぼしても何にもならない。
じっくり本を読むとか、書いて消して練り直してまとまった文章を構築して行くような作業に快感なり達成感なりを感じないと、ただの難行苦行でしかない。5分おきにケータイメールが入って、そのたびに返信を打ってつながり感を保っている方が、読書なんかより楽しい体になってしまった人種は、それで行けばいいと思うのである。

メールの合い間に宿題をコピペで打ち出して提出して、そんなものに単位を与えて卒業させるような学校は、倒産して当然。さっさと教育業界から退場して、養鶏場か養豚場に転業した方がいいのである。

そんな投げ出し気分になる現場だからこそ、0.1%ぐらいの確率で哲人青年、哲人令嬢が現れたりすると、「栴檀は双葉より芳し」で、その香りは同僚一同に行き届き、ちょっと目が覚める(笑)。
この、何年かに一度ぐらいの原石の輝きがあるおかげで、なんとか仕事が続く。

今の小中高校に、原石に磨きをかける環境があるのだろうか。
着うたに反応するだけの子を送り込んで、本を読め漢字を書けとけしかけたって、そりゃ無理だろう。いくら中高年が親心から説教しても詮無しである。

説教は、ベトナムかカンボジアかバングラデシュかスリランカあたりで、知的向上心が旺盛な世代に向けた方が実を結ぶかもしれない。つくづく、そう思う。
もちろん、説教だけでなく、技を見せて、胸を貸して、ときには投げ飛ばされ役になって人を育てる少林寺の達人でないと役に立たない。

「ハノイをめざした方がよかですよ」と声をかけたいセンセイも少なくないし、この国で老いて行くのは不安でしかないから、これからシニア出国はうんと加速すると思う。
5%も出て行けば、高齢化率はぐっと下がりますな。
名案だ!(笑)
こんな日でした(日記) | 21:31 | comments(0) | -
哀愁の引き際


純ちゃんが突然やめた。
さすが変人。推したコイケが総裁選で落ちたから撤退するわけでもなかろうに、あまりにもあっけない。

古い自民党をぶっこわす!と息巻いていたわりに、次男に後を継がせるなんて、やはり頭の中は古かったようだ。
年配の世代は、やはり引き際の鮮やかさを見せてこそ尊敬され、ときには慰留されるものだと想う。小泉元首相なら、タイゾーその他のチルドレンをちゃんと処理してから政界引退すべきではないですかねぇ・・・。

それにひきかえ、王監督は偉い。
娘の理恵を後任監督に指名したりしなかったもんな(そば食い姿で有名になった医者と結婚しかかったけど)。
ときには優しく、ときには怖く、選手を叱咤激励し、勝利を喜びあい敗戦を悔やまず、名将のギョロ目は世界一の野球人の威厳に満ち満ちている。
王貞治を見習えっちゅうねん、永田町のボス猿どもは。

ラソーダ監督の鬼気迫るギョロ目もそうだし、故・仰木彬さんの柔和な目も印象的だったが、目力は名将の条件だと想う。目が人を射るのだ。
最悪なのは、目だけ笑っていない薄ら笑い。これは不気味だ。信用してはいけない。
純ちゃんも麻生も福田も、この系列ではなかったかな。安倍シンゾーは、たぶん人のいいとっちゃん坊やだったのだろう。哀れなほど気の抜けたスマイルは、「苦笑」以上のものではなかった。

僕も目で乙女をとろけさせる力を磨いているので、これがうまくいけば無言で人に気づかれずに作戦遂行できる平和なレーザービームだ。
ところが、実戦で(?)やってみると、「なんで片っぽの眉毛だけ動くんですかー!!」とケタケタ笑われるだけで、まわりにもばれて作戦失敗。
よほど顔が引きつって痙攣しているようだ。いけませんね。
目で乙女を射落とす力は、ちょっと身につきそうにない。

おバカな「現役」気分を自認しているヘタレな僕とちがって、老人力を主張するコペルニクス老人の赤瀬川原平さんが、先見日記をリタイアするという。ついさっき知ったところで、寂しいよりも驚いてしまった。
晩飯を食べながら、お歴々の日替わり日記をケータイでつらつら眺めるのは、けっこう哀愁のある生活習慣になっていたし、赤瀬川さんの脱力感も自然でよかった。
最近は、目が悪い、関節が痛い、歯が頭が・・・と「故障レポート」が多くなっていたので、ちょっと心配。

路上観察ブームの立役者になったのはもうふた昔も前の話だが、あれって(僕も真似してみたけど)いかにも老人の路地歩きのテンポで成り立っていた道楽だ。若いと物足りなくて、すぐ飽きる。
だから、古希の今こそ路上観察EXを・・・と期待しているので、ゲンペイさん、がんばって下さい。
引退には20年早い!

こんな日でした(日記) | 22:31 | comments(0) | -
濃い川筋の殺意の夜


半径3m内閣だの、仮免許内閣だの、仲良し俺様内閣だの、酷評されている顔触れは、やはり「俺様」の半径1m以内の地味な仮免許大臣ばかりがそろった麻生内閣。
ベルトコンベアのように死刑をサクサクやりたい邦夫ちゃん以外、コワモテもいないし、加齢臭は強そうだし、地味すぎる。あのドレスで度肝を抜いてくれた猪口邦子チックな民間人もいない。
18大臣中、世襲が11人もいるから、お父さん、お祖父さんの思い出話も、じいさま同好会の定番メニューだな。

「人生経験半世紀以内」は、聖子と優子の二人しかいない。
いかにも、じーさまとジジ殺しの酒豪(この二人の底なしの日本酒好きが、ジジ殺しのゆえんだったりする)でまとまった同窓会ですがな。

その、ジジ殺しに遭遇したのだ今夜。
最寄り駅のショップ99で、さらに半額の特価品をみすぼらしく探していたら、オーラとフェロモンをまき散らしつつ、迷彩服のスーパーモデルが入店してきて、「アラーこんばんはー!!こんなところで、やっぱり!」
かねてから、「マイ話題沸騰」の(笑)コードネーム知花くららであった。

ふとした立ち話で家の最寄り駅が同じだと知ってからさっぱり会わないので、やはり警戒しておられますな????と推察しておった矢先の今夜である。
さっさと買い物すませて帰りたまえっ!!と僕がテレパシーを送っていると、先にレジをすませて待っていて、「一緒に帰りません?」

ジジ殺しなことを言いよりますなぁ。
送ってくださる?なんて当然のように言われると不幸の郵便書簡を送ってやる僕の根性を、とっくに見透かしているかのようだ。
20cmは低いワタクシはボディーガードには役不足だが、まぁ夜道で悲鳴をあげる担当ぐらいはできます。
ではではでは、と一緒に夜の坂道をトボトボ。

「入院中の親の飼い猫を世話するのが日課になっててね・・・でも慣れてくれなくて、引っかかれて・・トホホホホホ」
と近況を話すと、
「私も飼ってるんですよー!私の帰りを待ってて、飛んできてくれます」
と・・・、さすがに「猫がお好きなら見にきませんか」というメッセージへと強引通訳するほどの妄想王子になるのを、なんとか寸止め。

のこのこ禁断の花園へ足を踏み入れると、コワモテのおにーさんがソファーでえらそうにふんぞりかえってたりする予感も約51%あり、その禁断の香りが、これまた知花くららなんですなぁ(笑)。薔薇にはトゲがつきものだからね。

10分ほどの二人歩きはあっという間に終わり、知花くららの部屋の前で正しく別れを告げて、さらに坂道の残り半分を、いつもより心なしか重い足取りで、鼻血をすすりつつ帰宅したことでした。
チャン、チャン♪

こんな日でした(日記) | 22:50 | comments(8) | -
親の背中


東金市で殺された女児が、祖父が経営し母親が勤める病院に遊びに行っていた「周辺情報」は、他人事ではない気もするあまり、よけいにかわいそうに思える。とにもかくにも、御冥福を祈ってあげたい。
最後の遊び場になってしまった母親の勤務先も、はた目には、ほほえましい家族経営的な医療機関に見える。実際、そうだっただろうと思う。思いたい。

とはいえ、おとなしくてお利口さんな、「理事長ドクターの娘さんのお嬢ちゃん」が職場に遊びに来ていると、ちょっとした緊張感は出てくるかもしれない。後輩ナースとか、純粋にビジネスライクに働いている職員にとっては。
無粋にもそんな横槍を入れてしまうのは、僕も幼いころは自宅のとなりの両親の職場が、もうわが家の庭の延長だったから、大人になって思い返すと、(これは悪童の僕に限ったことだろうけど)ずいぶん迷惑をかけていただろうなぁと気づくからである。

点滴液におしっこを注ぎ入れたり、倉庫の台車を出してきてスケボー代わりに廊下を疾走したり、手術室に侵入して右の患者さんと左の患者さんをこっそり置き換えたり・・・とまぁ、このうち2つは冗談だが、こんな悪行三昧を犯しても、叱られなかったんですな。

親の同僚がみな「優しいおじちゃん・おばちゃんたち」で、叱られた記憶がないのは、絶対に僕が神童でもアイドルでもなく、親が大勢の部下を睥睨するような医師だったでもなく、素朴に「職場の和」で気兼ねして叱れなかったせいだろう。
今だから、わかる。

その病院の経営者は政府だったから、親方日の丸的におおらかというか、経営管理も私立病院ほどシビアでなかった面が幸いしていたのかもしれない。
和気あいあいそのもののスタッフは、一緒に温泉やバーベキューやスキーに行くような「準家族」だった(だからといって、本来の病院としての機能が)。だから、露骨にいたずらをするとちゃんと叱られた。

たまたま大事故が起きなかったからよかったようなものの(バスのようなレントゲン車の屋根から落ちて大ケガしたのは自業自得で、絶壁頭が残っているのはいい古傷だ)、なにかとナーバスになっている職場に職員の子供がウロチョロしているのは、どんなもんだろうと思う。
たとえば、中日ドラゴンズのベンチに、あの落合監督の伝説的な息子がいたら・・・全選手が無言の猛反発をするね。たぶん、監督が見ていない隙にフクシ君はいびりたおされる(笑)。

そう、特に管理職や経営者の御子息がいたら、ものすごく気を遣う。職場の人間関係は、そんなものだ。うかつに叱れない。
逆に、部長の息子にポカスカと愛の鞭をふるうヒラ社員がいたら、その度胸が買われるか、はたまたそんな社員をあぶり出すためのリトマス試験紙として「御子息来社」が利用されるかも・・・と、あれやこれや憶測が憶測を呼んで、仕事どころではないぞ。

僕なら、点数かせぎをするかな。出世しそうな上司の御子息をベタぼめして。
同じ腹の従業員がベタぼめ合戦になり、あげく「落合部長に会いにきたフクシ君に色じかけをするOL」が出てきたりすると、こりゃ職場ではなくなるか(苦笑)。

首都圏のサラリーマンは通勤時間が年々長くなって、21世紀に入って平均で片道1時間を超えている。郊外住宅地が拡大し、マイホームが年々遠くなっているせいで。
電車で1時間も離れたところに親の職場があると、親が汗をかいて労働している現場と家庭とは、完全に別世界になる。こんな職住分離の現実は、親の背中を見ずに育つ子の問題行動や、ロールモデルの喪失といった弊害につながる。

だから、「平和なサバービアの不幸」を話すとき、僕はパパの働く姿を子供に見せてやりましょう!と言い添えるのだが、実際には難しい。気を遣うことも多々あるだろうし、結局は公私混同的に同僚に子守り役を押しつけている形になりかねない。
「ケーキ屋ケンちゃん」のような牧歌的な世界(まぁ、今おっさんのケンちゃんはリアルに道を踏み外したけどね)は、もう商社マンとか営業マンの世界では実現困難だ。ねんねこで赤ん坊を背負って場立ちしている証券ディーラー(笑)なんかがいたら、感心するけどね。

飼い猫が招き猫になって商売繁盛になったりするのは、自営業にはありがちな例だろうけど、ナマの子供だとそうはいかない。憎たらしいのが4割、可愛げのないのが4割、ませたのが3割、粗暴なのが2割ぐらいいるから、うちのかわいい息子(娘)が、世間の皆さんにとってもかわいい子に映るとは限らないのだ(犬猫についてもいえることだが)。

そう考えると、男の職場たるもの、「女・子供・犬猫の入ってこない戦艦大和」であった方が、仕事には集中できるようで・・・でも自営業や農林水産業は家族総出でやった方がほほえましいし・・・職種によるのかな。

今の職場自体は、働く老若男女が居合わせているわけだから、それはそれで疑似家族のようになって行く要素はおおいにある。ちょい悪おやじには女房役がつき、黒田知永子課長には万年ペーペー大沢が仕え(同い年なのに、あちらは管理職、こちらはマゾ的に永遠の下男なのだ)、くんずほぐれつの伏魔殿になって・・・行かないものでしょうか。
U18の子供は絶対立ち入り禁止だな。汚れた大人の世界は。
こんな日でした(日記) | 21:42 | comments(0) | -
泡盛に完敗



いやもう、何十年ぶりだろう二日酔いしたのは。
沖縄料理屋で美酒美食を浴びて、店のおかみさんおすすめの泡盛を3人で1本空けて、かなりフラフラになりつつ解散。梅田から阪神電車に乗った。

終点で気づいた。あちゃー!須磨まで来てしもうた。
あわてて、JRならまだ電車があるかいなとすぐ近くのJR須磨駅まで千鳥足で向かうと、午前0時半に、もう上り電車がない。下りは1時まであるのに!

しぶしぶ、タクシーで帰ることにする。
運転手のおとっつぁん、ニヤニヤと「乗りすごしでっか?」と痛いところを突っ込んでくれる。長距離乗ってあげるんだから、慰めのひとことぐらい、ほしいよな。

須磨区、長田区、兵庫区とメーターうなぎのぼりで走り、中央区まで4000円。痛いねぇ。
よく冗談で、飲んでJRで帰る友人に「米原まで行ってしまわんように」「姫路で起きても帰ってこれないよ」と脅かしてきたものだが、自分が「終着駅の間抜け客」になるとは・・・

車掌に起こされたことが学生時代に一度だけあるものの、それ以後は品行方正な酔っ払い客(?)をしていたから、もう25年ぶりぐらいだったわけだ。タクシー帰宅は。
かえって、姫路あたりまで行っていればネカフェでもあっただろうが、夜中の須磨駅前はいたって静かな住宅地で何もなかった。海岸のベンチで寝るという手もあったけどね。
おそるべし、泡盛パワーである。

今日になっても、頭が熱くて足元もふらつく。
でも、母親が入院したので猫の世話に通わなくてはいけないので、千鳥足で自転車をこいでエサやりとトイレ掃除をしに行ってきた。1ヶ月以上は、うかうか酔っ払えない日が続く。
こんな時期だからこそ、皮肉な運命の神様は「お泊まりしたいの嬢」と出会わせてくれたり・・・しないだろうな。
こんな日でした(日記) | 15:04 | comments(2) | -
タローの姫vs小沢の姫


朝から、何度もチャイムが鳴ったり無言電話が入ったりする不穏な日だった。
空き巣なら「来宅していただいて生け捕り」にすべく、玄関にダガーナイフとスタンガンと催涙スプレーを備え、チャイムにはいっさい出ないことにしているのだが、あいにく侵入者なし。

宅配の不在通知も入っていないから、ただの飛び込みセールスだったのだろうか。それとも、兵庫27区から立候補の準備を着々と進めるワタクシに、刺客が!?(笑)
ま、ファンタジーはファンタジーとして・・・

政局も不穏だから、どこでワタクシに白羽の矢が当たるか、吹き矢で狙われるかわからない。
小沢一郎はじきじきに刺客集めに奔走しているようで、南海放送の永江孝子アナなんかはいい感じのオバサマだから、政界の中条きよし塩崎元官房長官は戦々恐々としているかもしれない。

長崎の久間腹黒タヌキおやじの地元には、薬害訴訟の福田衣理子嬢が立って出るらしい。
時の人になっただけでなく、立派な人柄だと思うが、政治家としては未知数だわな。
似た経歴の議員としては、いま変なことになっている川田龍平議員と一緒にしてはいけないとはいえ、大丈夫だろうか。

「グレーな老練政治家vs清廉潔白な新人」は、とりあえず注目を集めるわけで、姫の虎退治」は有名な逸話だが、その後の姫が何をやらかしているか(いや、議員になる前からやんちゃな過去があったわけだが)、有権者は見せつけられたからね。
個人的には、片山虎さんも野党と議論のできる実力者だから、その方が実はあると思うし、破廉恥なスキャンダルからは何も実はないのだ。

政治手腕が未知数でも、「フレッシュ」なだけで人気が沸騰するのはアメリカ大統領候補でも同じ。大丈夫かね、当選しても任期中ずっと暗殺されるリスクを引きずって回る大統領で。
あっちの大統領はあっちの国民に任せるしかないけどね。

サラ・ペイリンのような顔を小沢一浪が発掘してうまく使えれば、それこそ元総理の地元の刺客として効果絶大だろう。
あいにく、コイケほどの顔さえ民主党にはいないのが残念(蓮舫が適役かも)。ぶってぶって姫とゴルフおやじは、必ず地雷になるから自民にくれてやって、加藤紘一さんあたりと2:1議席トレードしてもいいと思うんですが。

ゆかり&聖子役も民主党にいないのは、「熟専」の政局ファンとしても寂しい限りだ。
あの二人になら、刺されてもいい。そこを、プスッと・・・
解散総選挙となるなら、タロー総理のお手並拝見としましょう。
こんな日でした(日記) | 18:08 | comments(0) | -
なにも言えねぇっすチョー整理法


ちょうどミスドの前を通りかかったら、やんでいた雨がジャージャー降ってきたので、雨宿りをかねて久々のミスドへ。
今まで、須磨海岸や日本橋での業務の疲れ(!?)をミスドで癒しがてら、飲茶セットはときどきいただいていたのだが、今のセットメニューは少し複雑化していた。飲茶セットに近いやつを、とボリュームセットを注文する。

炊き込みご飯とかワンタン麺とか食っていると、いったい何屋さん?と思うけれど、売りのメニューになっているんだから注文するまでのこと。あぁ・・・ここでドーナツ食ったことないなぁ・・・モスでハンバーガー食ったこともないし、あっ!そういえばマクドに行った記憶がなかった(笑)。
別に強烈な主義主張があって避けているつもりはないのだが、たまたま僕の街歩きコースと腹具合にぴったり合うマクドがないだけ。かろうじて、ミスドが歩調に合う。

マクドがファストフード界トップに君臨してくれているおかげで、ミスドのガラガラ感が僕にはありがたい。
カウンターでは、やはりおっちゃんがラーメンをズルズルすすりつつ、店員のおねーちゃんに「雨ひどいなー」とか「何時まで仕事?」とか話しかけているし、マクドあたりとは客層がずいぶん違うようだ。

いいねぇ、このさびれ感。
親会社も、イメージアップに四苦八苦しているようだが、不二家のペコちゃんポコちゃん、ケンタッキーのサンダース軍曹に対抗して、レレレのおじさんでも起用すれば、もっと日本人には親しみやすくなると思うけど。いかがでしょうダスキンさん。

主力メニューとむやみにアメリカングラフィティ的な店内BGMと「ダスキン」のミスマッチが居心地イマイチ感を高めつつ、雨宿りだからしかたない。こうして雨上がりを待ちつつ、カフェ読書は、16日に出たばかりの野口悠紀夫センセイの『超超整理法』(講談社)である。

老経済学者とはいえ、野口教授のいつものテンポは健在で小気味いい。
もう、この野口「超○○」シリーズは、読むことが目的になってしまって、じゃばら手帳も押し出しファイルシステムも、導入する必要も色気もさっぱりない。でも、出ると読んでしまうなぁ・・・講談社商法に、はめられちまいましたな。

経営学の年配の元同僚は、かなりアナログな紳士だが、『ホームページにオフィスをつくる』(光文社新書)は評価しておられた。
そうか・・・僕が野口本をただのビジネス本やハッキング啓発書とちがって一目おいているのは、まさにこの『ホームページにオフィスをつくる』の書名がアピールしているように、「思想がある」からなのだ。

ノウハウ本に思想が必要かといえば、「そんなもん不要。即効で年収アップして、人脈が増えて、資格がとれるTipsがあればいいのだ」とお求めの読者も多いと思う(ストライプ柄の細いスーツのサラリーマン諸君とかね)。
たしかに巷には、その手のGTD本やビジネスハッキング術の類はあふれかえっていても、なんだか似たりよったり。一般的なサラリーマンあんちゃんに幅広くうけることを狙っているせいかもしれない。

逆に、野口本なんかは、営業マンや店員からは「そんなに膨大なファイルなんか作成しないし」とか「せんせ、ケータイ使ってないでしょ!」と突っ込まれどころ満載である。
でも、長年の愛読者としては、けっこう時代の流れにうまく乗っていて、カビくさくならないところはえらいと思う。

上で野口先生を老経済学者と書いてしまったが、どうしてどうして、柔軟で貪欲なのだ。
彼のバックボーンになっている思想は、おそらくアメリカ流の徹底したプラグマティズムで、使えるようになったものは遠慮せず使う(たとえば遅くて不便だったPDF)。守るべきものは守る(たとえば袋ファイル)。

数年前まで「デジタル・オフィスなんか、メーカの空虚な宣伝文句」と批判していたのを、「前言撤回!使えるぞ」とひるがえしているのも、潔いと思う。
となると、僕が気になるのは、あの「捨てる」整理法の辰己渚さんとの論争だ(野口『超整理法2』中公文庫)。

というのも、領収書から手紙から思い出の写真まで、どんどん捨てましょう!!「いつか使う」用途は決して訪れない!とアジる辰己女史に対して、
「人類の文明は捨てないから遺産として残ったのだ喝!個人の仕事の業績や家庭生活の記録も、簡単に捨てていいものであるか喝!この人の考え方には、恐怖すら覚える喝!」
と、こきおろしていたのだ野口教授は。
ごもっともだと思う(あ、この論争は2年前の日記にも書いてたようだ)。

まぁ、当の辰己女史が、自分の生い立ちからのアルバムや亭主からもらった恋文や子供の賞状の類を、本当に片っ端から捨てているのかはかなり疑わしいところもあるから、ノリノリおばさんの叩き売り本を真に受けない方が「大人の対応」ですよ野口先生…とは思いつつ、基本的に僕は野口シンパである。
ところが、まさかとは思うが、あの「捨てない整理法」も前言撤回して、「迷ったら捨ててもよいだろう」と超プラグマティズムに傾いてしまうと、ちょっと哀しい。

たぶん教授のことだから、テラバイト級の自宅サーバー・アレイに、せっせと旅の思い出や映画など保存しておられるだろうね。
次は、天変地異に備えてマイ・アーカイブを守るための「超倉庫術」なんてのを手がけるかもしれないぞ(!?)。

これを紙のままやろうとしてビルを立ててしまったのが立花隆だったが、ミニカー倉庫を建てた森永卓郎や、おもちゃ博物館の北原照久さんのように、コレクションを我が城にまとめあげるのは、男に特有の発想のようですな。
現代の「俺様城」願望かな?
わかるなぁわかるなぁ。僕も制服城を・・・(笑)。
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