発作的に、発売即お買い上げしてしまった。ラジオを。
たぶん、スタパさんより早い、いや速いレポートになるね。
なにかと評判の、
サン電子のトークマスターを買うべきかどうすべきか、1年越しで迷っていたところだった。ただ、トークマスターはガチガチに価格統制されていて、お買い得な店がない。僕はこんな商いが好きではないのと、電池が内蔵リチウムイオンに変わっているのがひっかかっていた(初代トークマスターは単4電池だったっけ)。
専用リチウムイオン電池なんてのは、これまたメーカーの勝手な都合にすぎない仕様であって、ユーザーに常に充電の心配をさせる罪作りな電源なのだ。世界中どこでも買える単3、単4電池で動く方が安心なんである。
たぶん、そんなユーザーの声をしっかり聴き取ってR&Dに励んできたのだろう、パナソニックに吸収されてパンヨー(!?)になりかけている三洋電機の気合いを感じるラジオつきICレコーダーが、出たのである21日に!
ウェブで調べて、「よーしこれなら合格」と勝手に解禁サインを出して、
ICR−RS110Mをターゲットに、ヨドバシへ出陣してまいったわけだ。
もちろん、電源はサンヨーの売りの
エネループ。単4でもよかっただろうに、余裕の単3仕様にしたおかげで、電池の持ちはいい反面、電池スペースがこないに盛り上がってしまいましてん・・・と弁解が聞こえてきそうなデザインになっている。これはこれで、ご愛嬌なんですけどね。
ICレコーダーは、本体ICメモリーに記録するものが大半だったのが、外部メモリーで容量を拡張できる本機のようなタイプが増えている。RS110にも先行モデルがあって、
ICRーRB78Mは内蔵メモリー1GBのみ。あとチューナーのプリセットボタンが3つしかなかった。このあたりで、ためらっていた消費者もいたと思う。
それが、RS−110はプリセット20ch、うちダイレクト選局ボタンに充てられるのが5ch(AM、FM各バンドにつき)と進化しているから、だいたい困らなくなった。
さすが庶民家電メーカーの貫禄で、かゆいところに手が届きますねーと感心するのは、関東、関西、中部、東北、北海道、中国、九州のエリアが登録されているところ。主な局の周波数がプリセットされているから、全国を移動するような出張族サラリーマンだと、エリアを選ぶだけで、あとはボタン一発選局ができるわけね。
ユーザー登録も可能で、僕の場合は関西モードで登録すると微妙に不便なところがあって、KBS京都やFM滋賀はスキップしたい、地元局だけ優先的にダイレクトボタンに登録しときましょー、とカスタマイズしたいわけだ。
そして、トークマスターをにらんで盛り込まれたのがタイマー録音。
あちらは20件の予約ができたのにくらべると、5件の予約設定はちと少ないが、まぁ定期的に録音する番組は5つでおさまるだろう。
予約件数では負けたものの、パンヨーいやサンヨーのウルトラCは、クレードルにステレオ・スピーカーと、AM、FMの外付けアンテナを標準付属にしてしまい、レコーダーと合体させると、まんまラジカセ(ラジオ+ICレコーダーだとラジアイ?ラジレコ?)になる技だ。おもしろい!
おまけに本体のエネループ充電もできる。やりますなぁ、トークマスターより1万円も安いのに。
レコーダー本体のデザインが、ただボタンが表面に羅列されていて、あか抜けないなぁ・・・と思っていたのは、このクレードルと一体になって操作パネルになることを前提としているからだとわかる。なるほどねぇ。
そのクレードルは、VHSビデオぐらいのサイズで、AC電源をつなぐと本体のエネループを充電する。
スピーカーは小さいが、けっこういい音で部屋聴きも余裕だ。欲をいえば、ロッドアンテナぐらいつけてくれたら、もっとラジカセっぽくなるのに。FM用にはしょぼいワイヤーアンテナが付属しているけど、これだと据え置きが前提になるからね(針金でループアンテナを作ってガムテープで固定してみるか、と思案中)。
ここまでは、まぁウェブで下調べしてわかる仕様で、それを店頭に確かめに行ったわけだが、ちょっとてこずった。
店員いわく「販売はいたしますが、まだ見本の陳列が始まっておりませんで・・・」と、おあずけをくらわしてくれるのだ。カウンターで個人的に見せてもらうこともままならない。杓子定規な規則を守っているのだろうか。
質問をすると、「調べてまいります」と奥にひっこみ、サイズを尋ねると、類似品を並べて「幅はこれと同じぐらい、高さはこちらより少し低いぐらい」と実に回りくどい説明をなさる。あぁ、隔靴掻痒じゃ!!カユいぞ、カユイ!
まぁ、大体は見当がついたので、現物を見ないで店頭で買った初めての買い物になるかもしれない(昔の人のお見合いは、こんなだったらしい)。29,800円にポイント10%還元で、だいたいカカクコムの最安店へ注文して送料をたした代金とトントンになる。だったら、買って帰るヨロコビの労働があった方がいいか。
電車内の30分で、梱包をぶっちゃけて、10局分のプリセットやら時刻セットの初期設定をすませてしまったぞ。
「火入れ式」も電車内。エネループ付属だから、すぐ使えるのがうれしい。
うーん、サンヨーらしいマイルドなラジオ音声だ。6種類のプリセット・イコライザーが選べるほか、5セグメントのグライコをカスタマイズして自分好みの音質設定もできる。至れりつくせりですなぁ。
録音もちゃんとできるのを確認したぞ(2GBのマイクロSDが同梱されている)。ビットレートは32kbpsから384kbpsまで選べるだけでなく、リニアPCM録音までできる!!
あとは、予約録音がしっかりできるか(時報で時刻を自動補正するらしい)、マイクロSDに音源を入れてDAPとして使えるかどうか、USBコンポとつないでデータの互換性があるかどうかをチェックするとして、とりあえずは第1回ってことで・・・。
いやー、なかなかの多機能&高性能で、感動さえ覚えるね。