solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
開店閉店変店


神戸市民にとっては、「写真とカメラのことならコヤマカメラ!」の老舗店が閉店してしまった。謹んで、哀悼の念を捧げたい。ご苦労さまでした、と。

僕はそんなに上得意ではなかったのに、ラッシュやダイレクトプリントをよく出すマイナー客だったせいか、ちゃんと名前を憶えてくれていた義理堅い店だった。
もちろん、どんな注文にも応じてくれて、「あそこに行けばカメラと写真のことならなんとかなる」と信頼される駆け込み寺でもあった。

カウンターがコの字につながっていてスツールが並び、カメラ一台(1個ではなく一台、の感覚を反映した店構えだったのだ)を買うにも店員とじっくり差し向かいで話しながら説明を聞くスタイル。
フィルムが巻き戻せないとか、トラブルを持ちこむと、何人もの店員がカウンターをはさんで集まり、「だれかの知恵」か「おっちゃんたちの知恵」で解決する。

レンズキャップ1個注文するのでも、「そこにおかけになって連絡先をお書き下さい」だったから、丁重でいいけど能率が悪いだろうなぁ・・・とひとごとながら心配していたものだ。
これは数年前に閉店した元町エリアの老舗店ヒラマツカメラと似ていて、ヒラマツは女の子さえいなくて、じーさまが敷居を高くして店もお高くとまっていた「ガラパゴス支店」だったから、つぶれるのは時間の問題だった。

昭和の発想の店だと、同時プリント受付やフィルムの販売は(たぶんバイトの)女の子たち、カメラは中高年ベテラン店員、と役割分担が決まっていたりする。
その中間の、ガンガン売りさばきまっせ!!といいたげな働き盛りの営業マンは、向かいの星電社やら近所のJoshin、ハーバーランドのソフマップあたりへと、みごとに棲み分けができあがっている。

「父たち娘たち」で昔ながらの商いをやっていた老舗店が、デジカメ時代に息絶えたわけだ。
それはそれで、しかたないことかもしれないし、時代に合うビジネスモデルというのも、たしかにあると思う。

安ければいいってものでもない。事実、コヤマカメラは星電社より安かったし、品揃えも豊富だった。
ただ、カメラが家電品になってしまったから、「iPodや携帯を買いに行くついでにデジカメものぞいてみようかな」の流れに、カメラ専門店としてついていけなかったのかもしれない。ヨドバシやビックカメラも「家電量販店」と化しているし、デジカメはホームセンターなんかでも売っていたりするからね。
専門店の生き延びる場は、マニアをうならせる道しかないのかな?(そのマニアが、コンスタントにお賽銭を払ってくれればの話)

実際、元町に住んでいる僕でも、めったに三宮センター街に行かないから、コヤマカメラが4月はじめに閉店していたことにも気づかなかった。最寄り駅はたった一駅の差なのに、元町の方がベタベタに庶民的で、地元感覚が濃い〜のだ。

その地元にも栄枯盛衰は進んでいて、イエローカメラが金券屋に化け、それも閉店して海鮮丼店に変身していた。
三宮の高架下にもあるので行ったことはある。今週ちょいと「元町の味」を探りに寄ってみると、やっぱり同じ味だった(当たり前か)。
「神戸中央卸売市場の魚屋さん直営」を売りにしているので、480円で妥当な丼が出てくる。寿司にすると6貫ぐらいだろうか。けっこうまともな味噌汁はプラス40円。
とにかく改札の目の前にあるので、仕事帰りが遅くなったときは便利だ。11PM閉店なので、本店と同じ24時間営業になれば申し分ない。

ここで腹ごしらえをして、さーて夜食と朝食を仕入れて帰るか、とショップ99に寄ってみると、おぉ!看板が「ローソンストア100」に変わっているではないか。ローソンと提携しているのは知っていたが、乗っ取ったわけね。それで1円アップした、と。
そのせいか偶然かはわからんが、まるで上海の市場(行ったことないけど)のように段ボールが散らばっていた店内はすっきりきれいになっていたような・・・たぶん、ローソン流の在庫管理が導入されたのだろう。

気になるのは、ほとんど中国語が公用語になっていた店員の顔ぶれ。
たまたま蚊さんはいなかったものの、腸さんがクール・プリティに徹して電光石火のレジ打ちをやっていたのでホッとひと安心。ローソンよ、腸さんを大事にするように。

「ちんまや」も復活したし、恋川筋の家路は少し明るく楽しくなった。
フジカラーのパレットプラザはなんとかがんばっているから、コダック党としても、せいぜい利用してあげるとしましょう。

こんな日でした(日記) | 17:12 | comments(0) | trackbacks(0)
ネダメ・カンタービレ


7連休明けの今週は、けっこう疲れた。
寝だめは生理学的にはできないらしいが、気分的に思いきり寝てやった。ミンザイなんかをのんでいる現代人も当たり前になっているのに、情けないほど寝つきがよくて恥ずかしい。

寝つきも寝覚めもいいのに夢がリアルで気疲れするのは、実は深く眠っていない証拠ではないかと思う。夢の精みたいなのがいて、夢マニヤの心に降りてくるのかもしれない。
すぐ寝る僕の夢枕には、明らかにドイツと長野と地元とわかる夢の精が、代わる代わる降臨してくる(ドイツは行ったことがないのに、なぜかドイツなのだ)。

けさ、まさに目覚める直前には、いやにリアルな三宮の街頭で、僕は弱りきっていた。
前にも会ったことがある(もちろん、夢の中で)ちんぴら2名に、「あんちゃん、ええ儲け話あるから乗らへんか」と誘われ、あいまいに断っていたら、からむことからむこと・・・。

そんな経験は実生活ではなかったから、ひょっとして予知夢なのだろうか。
三宮センタープラザからつきまとわれ、お茶を濁しつつはぐらかし、トアロード中腹ぐらいまで歩いてようやく振り切ったのだが、コースが実にリアルで、まるで僕の夢の世界は「現実シミュレーター」。だから緊張したりハラハラしたり、ときには感動したりで疲れてしまう。
あぁ…これでは安眠できてない証拠だな。体は休めているようだが。

またいつ、顔なじみになってしまったちんぴらが登場なさるかわからない。たしか、一人は元学生のような気がするので、よほど恨まれるようなことをリアルにしているのに自分で気づかないで、夢の精が告げてくれているのか・・・?だとしたら、ちゃんと言葉で因縁つけろよな!

と、今度ガツンと言ってやろうと思っていたら、幸せな夢(9割がたハッピー・ドラマなので、「夢運」はいいのかな)が続いて、ガツンの覚悟を忘れてしまう。
今夜は、スコットランド産の新しい「ミンザイ」を試してみよう…

こんな日でした(日記) | 23:10 | comments(2) | trackbacks(0)
AKG48?


結局、4/18の工事でも復活しなかったヘッドホンはあきらめて、2代目に希望を託すことにした。
ちゃちな仕様に抗議してAKGをボイコットしようかと思ったものの、重低音の深いオーストリアン・サウンド(産地は中国だが)に引き寄せられて、性懲りもなく同じAKGの上位モデルK420へ。
ヨドバシの店員あんちゃん、「アーカーゲーのこの機種で、よろしかったですね」と、マニヤックな呼び方がわかってますやん。

ハイウジングを結ぶアームも、可動部分も、価格帯が上がった分ぐらいの差はある。
折りたたんで入れるケースがついているのも、AKGのこのシリーズの「おまけ」で、K28には百均レベル以下(!!)のちゃちな袋しかついてなかったのが、さすがに少し上位機種になると、セミ・ハードケースがついている。AKGの刻印つきで。

ただ、サイズがかなり限界レベルまで窮屈で、収納しようとするとかなり力がかかるから、そのうちまたどこか割れたり曲がったりしかねないぞ!?!?と気をもむ。精神衛生上よろしくありませんな。
このへんは、百均で代替品を物色してみればいいか。

音質はもちろん上々で、もっと上位のゼンハイザーよりいいかもしれない。
売り場で重低音を比較モニターしたボーズほど誇張されていなくて、自然に帯域の広い周波数特性を持っている感じがする。
ヨーヨー・マ&エンニオ・モリコーネのコンピレーションCDは、とても官能的な響き・・・ついつい、座椅子に座ったまま、居眠りしてしまった(またもや!)。あー気持ちいい。でも首が痛い(苦笑)。

ヘッドホン道楽は、ラジオほどではないけどクセになりそうで困る。
メガネに凝る人の気持ちも、わかる気がする。僕はメガネともコンタクトとも縁がないから、顔にくっつける器具のフィットネス感というのは実感できなかったのだが、ヘッドホンの好みは少し近いものかもしれない(違うかな?)。鳴ればいいってものではないから、実用品ではなくそれ以上の嗜好品の世界だ。

髪の乱れを避けてオーバーヘッド・タイプのヘッドホンを避ける乙女もいるようだが、やはり「心地よい圧」で耳殻に密着するか、覆うようなハウジングで聴くスタイルは、定番だと思う。
耳かけ式やカナル型など、いろいろ試してきた僕も、やはりフナに始まり・・・ではないけど「ヘッドホンらしいヘッドホン」に落ち着いた。
ソニー様なんか、あれこれ変った折りたたみヘッドホンを打ち出しているのはけっこうでも、基本に戻ってほしいよね。AKGやゼンハイザーを見習ってほしい。
部屋の片隅の置き物になってしまっている、安くないスタジオモニター(900ST)を見るたびに、世界のソニーの落日を見るような気になるのは悲しい。

買いました(むだづかい) | 17:56 | comments(0) | trackbacks(0)
新潮テツ文庫


今月末の新潮文庫は、かつてないほど鉄分が濃いー!!
タイトルだけ見ても、
華麗なる還暦シングル・関川夏央さんの『汽車旅放浪記』
われらがかっちゃん・勝谷誠彦『麺道一直線』
現役鉄道員・難波とん平の涙と笑いのエッセイ『鉄道員は見た!』
そして、テツを撮る鉄血カメラマン・櫻井寛さんの『今すぐ乗りたい!「世界名列車」の旅』
いやはや、すごい。

小泉武夫センセイや塩野七生マダムの薀蓄コテコテ物語も読みたい。でも、今日のところはかっちゃんと櫻井さんの2冊だけをお買い上げ。
実は昨夜、変に居眠りしてしまい、明け方に起きて風呂に入って寝るという不規則な夜を明かしてしまった。結局2時間ほどで起きて朝イチ出勤しなくてはいけなかったので、どうにも頭が重くてしんどかったのだが、駅ナカ書店で鉄分をいただいて元気になったのだった。

「機関車かっちゃん」の足跡は、北は網走の「しれとこそば」から、南は宮崎の釜揚げうどんまで、ただの全国「地麺」めぐりの漫遊記のように見えて、この食べ歩きの足が鉄道なのだ。一筆書き切符を編集部のテツに手配してもらい、ローカル線にも細かく分け入り、地元の麺を訪ね歩く。細かいねぇ、取材も。

勢い余って、ムグンファ号に乗ってソウルへ、江原道へと、韓国にまでテツの旅は飛び出して行く。
もう、麺の取材というより、かっちゃんもテツ好きねぇ・・・とあきれてしまいますな。だから、かっちゃんの『麺道一直線』は、立派な鉄道本でもあるのだ。

テツ(写真)業界の四天王の一角に君臨する櫻井さんの方は、青蔵鉄道からオリエント急行、TGV、ユーロスターからカナディアン号、オールド・パタゴニア急行、南アフリカのブル・トレインまで、世界の名列車を乗り歩く(撮り歩く)壮大なガイドブックにもなっている。
同じ櫻井さんのPHP新書『世界一周!大陸横断鉄道の旅』のニュー・バージョンともいえるかな。かゆいところに手が届く最新情報も親切に添えられている。

巻頭カラーグラビアもついて、400円の文庫に収まっているので、お買い得感は満点。ただ、惜しむらくは本文の写真が小さなモノクロになってしまったのは惜しい(単行本の方を買えばいいか…)。フルカラーで倍額のヘビー級文庫でも売れると思うけどね。

たぶん、一社としては最長の路線網を持っているはずのアムトラックは、カリフォルニア・ゼファー号だけピックアップされているので、コースト・スターライト号の部分は僕に書かせてもらってもよかったのに…と厚かましい注文もつけたくなる。
まぁ、そんな「すきま」も読者に出された宿題のようなものかな?まだまだ魅力的な路線・車両があるので探してみてね、と。

この時期の「鉄分放流」は、テツの夏休みの計画をにらんでのことかもしれない。受けて立とうではないか!
といっても、ドカンと2ヶ月休めた勤務のメリハリが最近なくなってしまったので、18きっぷでお茶を濁すのが精一杯になりそうで悔しい。
テツ子を発掘する「邪道」に走りそうな予感に自己嫌悪・・・「本線」に軌道修正しなくては!!

読みました(書評) | 19:02 | comments(0) | trackbacks(0)
雑木林の誘惑


300冊ちかくのH本やHビデオを田んぼに捨てて逮捕された名張市役所職員は、世間の失笑を一手に集めて、一躍「時の人」になっている・・・わけないか。
ほほえましいやら、ほろ苦いやら、胸がキュンと引きつけを起こしそうな、甘酸っぱいレモンとイカの香りがしそうなホノボノ系ニュースだったですな。

この冷ややかな世間の目にも温度差があるのは確実で、通りすがりのOL28歳は「ばっかみたい。恥ずかしいし、けがらわしい」とケンもほろろ。
一方、ほろ酔い気分の49歳部長代理は、「いやー、そう責めてやるなって。こいつの気持ちもわかるよ。たしかに処分に困るから。それをほしがる小僧も世間にいるからね。俺もよく拾ったもんなぁ・・・雑木林のH本は、神様からの贈り物だったぞ」と、遠い目でしみじみ。

ノスタルジーはともかくとして、一応ゴミはゴミとして正しく出さなくてはいけないから、不法投棄はメッ!!ぐらいの罰はくらってもしかたない。こうして世間にさらされて大恥をかいたんだから、罰も免職まで行くと気の毒な気もする。
そこはなんとか、拾って狂喜乱舞している少年たちから、嘆願書が出ないものだろうか(笑)。「おじさんは捨てたんじゃない、僕たちが拾いにくるのを知ってて、そこに置いてくれたんだ」とか。

いまどき、そんな殊勝なH本大好き少年(矛盾するようなしないような・・・)いないか。
ケータイでH画像はなんぼでもDLできてしまう世の中は、それで即「性の乱れだ!!」てことにはならないにしても、苦労して山をよじ登り、茂みをかきわけかきわけ、ようやく奥の院にたどりついて本堂を御開帳!!と正しいステップをふんでほしいものだ。
そんなハードルを少年に課するのが、大人の責任ってもんでしょうよ!!

だから、不法投棄役人は、ゆるめの不要本は道端に、きわどいのは山道に、コアなやつは岩山に、裏DVDは滝壺にでも「放置」するぐらいの工夫があってもよかった(廃棄はイケマセン)。次のステップを探り当てて行く楽しみも出てくるっちゅうもんですがな。
それが、拾い主への愛ってもんでしょうよ!!

もちろん、僕はU18坊やが大人の世界を覗くのは反対だから、不法放置(投棄)もしないし、だいいち婦女子に拾われても困る。
「へー、男って、こんなのが好きなんだ」
と誤解されては困るからだ。
最近は、青年コミック誌にもグラビアページがついていたりして、婦女子の目にふれることが多い。
すると、
「なんでバスルームで水着を着てるの?」
とかなんとか、素朴な突っ込みも入るわな。答えに困るではないか。あんなので喜んでいる男子がいれば、前に出なさい!!といいたいほどだ。

それほど、殿方自身でさえも意味のわからん「欲情装置」が湯水のように量産され、それで興奮するよう仕向けられているわけだ。困ったことに。

男性諸君は、「風呂場で水着」撲滅委員会でも結成して、抵抗運動をしてみてほしい。
意外に殿方を萌えさせるのは、バスルーム水着でも裸エプロンでもなく、「マスク姿」なのだ!と。

こんな日でした(日記) | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0)
休校で喜ぶ子供・補講を求める大人


1週間の初夏休みが、いいきっかけになった・・・ということで、衣替えすることにした。ざまーみろ!!と悪態をつかなくていいのだが、黒革靴ともネクタイとも背広とも、しばらくオサラバである。せいせいする。
だからといって、いきなりクールビズになるのも、わがワードローブのチープさ。情けない。「カジュアルな仕事師」への道は遠い。

大阪は、ボタンダウン一枚でちょうどいい陽気だったけれど、まだまだマスク・シンドロームのなごりがあって、サラリーマン(ウーマン)の3人に一人は、保菌者なのか自己防衛なのか、マスクをしておられる。
どうも五十代以上の中高年は抗体をもっているらしい・・・とささやかれはじめると、微妙なのは、若く見せたいベテランの乙女たち。

秋野暢子のような姐御は「やったー!わたしゃ大丈夫だよん」と堂々と喜んでいたりして、それはそれで魅力的なオババへの坂道ですわな。
でも、アンチエイジングに血マナコになっている微妙な世代は、何かのお札のように(笑)マスクを「表示」していたりする。ご苦労さんなことだ。
無抵抗でエイジングに身を任せている僕など、喜んで五十路になりたいものだが、気持ちの上ではそうでも、抗体があるのかどうかはわからない。

和田秀樹ドクターは、中高年世代は不衛生で過労で、食品添加物もたくさん摂ってきた、その生き残りはかえって長生きするのではないかと『人生の軌道修正』(新潮新書)で書いていた。案外そうかもな、と感じさせるものはある。毀誉褒貶もあるにはあれど、意外にドクター和田は「加齢学」に関しては説得力ある見識をお持ちだと思う。

いまどきの学校に外から難癖をつけるだけではなくて(雇用慣行がガラリと変わって失業率が一時的に50%ぐらいにでもならない限り、学校も変わりようがないのだ)、「こう学ぼう、老いも若きも」というメッセージが底辺にある。良心的なスタンスだと思う。

和田ドクターのメッセージを真に受けて、せめて夜学に入学してくる中高年が増えれば、さぞかし教室には「濃淡」ができて楽しいだろうにと思うのだが、けっこう「同化」してしまうのは惜しい。
実際には親子ほど年齢差があっても、けっこう兄弟の乗りで和気あいあいとやっているのだ。礒野波平さん役やバカボンのママ的な熟女がいて、人生の後輩たちをたしなめている光景もあっていいのに。

教室が「社会の縮図」になる可能性は、小・中・高校には期待できないから(定時制はおもしろそうだが)、問題は就職して社会にもまれた老若男女が、しみじみと勉強したいと思うとき、学びやすい形の学校があるかどうかだ。どれだけ学生の多様性があるか?が、高齢社会で生き残れる学校の条件になるのではないだろうか。18、9の子供ばかり一斉にブロイラーのように育てる学校は、没落して行く。

池田理代子さんの音大進学は、ひとつの大学進学の理想形だ。
大学かくあるべし!!とおねだり三昧ではなくて、学びたいことはこうして実現すればいい、と例に出せるモデルが身の回りにゴロゴロいる社会こそ、知的に豊かな社会なのだと思う。
そんなことを考えるきっかけになった「仕事始め」だった。

こんな日でした(日記) | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0)
危険な安心


金曜日にしか行かない職場から、真っ先に「今週より再開しますので、どうぞ出勤なさって下さい」と電話をもらった。電話に出たら、顔なじみの事務員嬢なのに、驚いたような声でドギマギしている。僕が病の床に伏せていると思われていたのか、それとも2週間会えないのが寂しくて声に感動されたのか…(笑)。

ともかく、やれやれ…の自宅軟禁解除である(明日から出勤する職場からは、まだ連絡がないんですが!!)
神戸高校はまだ謹慎中で、ほんと気の毒ですな。
全国に散らばって旅に出て、「神戸・大阪の客お断り」とトンチンカンな差別をしている店に痰を吐いて回ってやりましょう!・・・ったって、痰なんか吐きそうな子がいないのが神戸高校の毛並みのよさだから、ひたすらおとなしく自宅で耐えていることだろう。

甲南女子大の妖しいお姉さまと、神戸大学大倉山キャンパスのお兄さまが、神戸高校生の家へ家庭教師がてら慰問に行ってあげればどうですかね?
高2の息子を持つパパも、なぜか自宅待機して父子そろってお姉さまを待ち受けていたりして(笑)。

商店街の人出は回復したようにも見える。そういつまでも、「身の回りのだれも、かかった兆しさえ見えない風邪」をおそれて経済をストップさせておく愚かさに、しびれをきらせた感じ。たしかに、人口の1%程度の発症者がいて、その分母には何倍かの未病の感染者がいるにはいるから、狼少年とまではいえないけれど、騒ぎすぎてませんでしたか?と苦笑してしまう。

発症した子たちも、適切に処置されれば数日で熱が引いて、あっけなく治っているではないか。
橋下大阪府知事も、一般のインフルエンザ扱いにして、かかったらかかったで迅速に対処すればいい、と合理的な判断をしている。当初から、早く舵を切りたかったようだ。

水際対策をすり抜けてしまったケースや、海外渡航歴のない高校生が発症したケースをみれば、「黒船来襲」のようなイメージで疫病対策をしようとするのは、気休めにはなっても安全対策にはならないことがわかった。
数年前の研究会で僕が紹介した山岸俊男『安心社会から信頼社会へ』(中公新書)は、僕にとっても初めて明確に「安全と安心の違い」をきちんと教えてくれた本だった。インフルエンザ騒動で、あらためて「知らぬが仏、で安心している社会の危なっかしさを教えてくれた気がする。

たとえば、「うつらないようにマスクをしましょう」は、気分的には安心できても、安全か危険かといえば危険なまま。これだけで「安心」している社会だと、風評被害や、発症者が出るとパニックが起きる。
「安全社会」は、次の手、次の手をちゃんと考えて冷静に対応する。
水も漏らさぬ水際対策をとってあるから安心!!ではなくて、それが失敗したらどうするか?を想定して、フールプループのシステムを築いておくのが「安全」対策なのだ。

山岸博士は、社会保障のストラテジーを想定しているので、疫病対策にも活かしてほしいと思う。
保育・介護施設をストップさせるなら、在宅サービスを公的に供給する臨時措置とワンセットにしないと、「インフルエンザにはかからなかったが失業した」なんて悲劇が防げない。感染症が広がろうと天変地異が起きようと、育児と介護は任せておけるシステムがほしい。

お上に下駄を預けて統率されるのがいいとは限らないが、大阪府の戦術、神戸市の戦術は叩き台に乗せられ今後の参考にもなると思う。神戸は都市直下型大震災でもエイズでも新型インフルエンザでも、さきがけなのだ。
いまだに「バイキンくんが来たー!逃げろ〜」の精神構造でドタバタやっている東京の田舎者は、早く成長して、信頼できる事後処理システムを築いておきなさいよ。渋谷や新宿で集団発症したら、人災で死人が出まっせ。

こんな日でした(日記) | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)
駄右衛門復活!


恋川筋には妖しい二本足の雌猫が出没するので、晩飯は駅をはさんで反対側ですませている今日このごろ。
まるで定食屋ストリートと化している大通り沿いは、三宮に比べてとても便利でありがたい。

激戦区には店の栄枯盛衰もあるわけで、ひいきにしていた「駄右衛門カレー」が、酒も出す鉄板焼き屋(花門亭)に「宗旨替え」してしまった。この屋号の関係はよくわからんが、単品メニューでカレーは残っていた。
酒のあてにカレーを食べる客は絶対いないから、客単価は鉄板焼きの方ががかせげるのだろう。

それが、ココイチが最近オープンして発奮したのか、花門亭に駄右衛門カレーが復活していた。
正確にいうと、「発芽玄米にターメリックで風味をつけて、ルーには20種類のハーブをブレンド」でヘルシー志向を売りにしていた駄右衛門カレーver.1に比べて、ver.2はスタミナを打ち出している感じ。

基本は鉄板焼き屋で、オーダーするとカレーライスもすみっこでつくりますよ、というスタンスで、ベーシックカレー一品に縮小していたカレー・メニューが、ねぎ牛しゃぶカレー、ガーリックカレー、とんテキカレー、シーフードカレー、野菜カレー・・・と、多彩になっている。

なんや、それなら表にも堂々と生まれ変わりました駄右衛門カレー!!と看板を出しておけばいいのに…と拍子抜けしながら野菜カレーを注文して、ライスとルーはオリジナル通りの香り高い味にほっとした。おいしゅうございました。

ベーシックで500円、野菜をトッピングすると650円で、並びのココイチと微妙に近い値段設定だ。あとはPR次第かな。
親会社の営業魂がどっちに向いているのかわからないし、いまどきカレーやコナモンで大ブレークする店はまずないから、あとはいかにコアな客を増やせるか?が運命の分かれ道だろう。

コナモンにこだわる客はけっこういて、大阪と神戸でも「名物」が別々にあるし、東京や広島まで広げるとまったく別の料理にさえ見えてくるから、鉄板の世界は広い。
僕は大阪風のボテッとした分厚いお好み焼きと濃い口ソースが好きなので、クレープみたいに薄く薄く延ばしてご満悦の神戸の鉄板焼きは好みではない。そばめしは、個人的にはケチくさく見えてしかたないし。
それで酒が進み客層も増えるなら、しかたないんですが。

でも夜はちゃんと「晩ご飯」にしたいから、鉄板焼きにライスで満足できるかどうか??が永遠の課題なんですな。
ソースとご飯が、どうにもこうにも僕の中では友好条約を結んでくれない。焼肉のタレはご飯に絶妙なのだが…。
寿司にソースをかけて食う子供がいたりすると、「サンドイッチをお茶漬けで食ってみろ!!」と悪態をつきたくなるのだ。

ご飯へのこだわりを捨てた方が、鉄板焼きでもイタリアンでもフレンチでも選択肢は増えそうな気もするのだが、「ご飯の呪い」にとりつかれているのかな?
さすがに、阿倍寛が名演していたような「独りイタリアン」はまだやったことがないものの(4人席を一人で陣取ることはあるけど)、「独り卒業」より「独りイタリアン」「独り焼肉」の方がハードルは段違いに低い。

独りが似合うカレースタンドは、ファストフード以上にありがたい存在だから、もっと増えてほしい。
ビッラルさんにも、しばらく会ってないしな・・・

食べた飲んだ美酒美食 | 16:55 | comments(2) | trackbacks(0)
京都タクシー観光


週末から、観光客が戻ってくるから、迎え入れる準備におおわらわ!!
と紋切り型のニュースが垂れ流されて、復活音頭が聞こえてくる。
いったい、なんやったの?新型インフルエンザ騒動って。

「震源地」の神戸で、結局だれか死にましたか?と突っ込みたくもなる。ドタバタ騒動の一方で、毎日90人が自殺をしているのですよ、この国は。
こんな過剰反応は、伝統的に祝祭が果たしてきたように、連帯感(のようなもの)を強める働きはしたかもしれない。仮想敵を仕立てて団結を強めるプロパガンダは、あの偉大なる将軍様の国では今も健在だが、あちらを笑えた身かね関西のお役所は。

関西だけではない。
これは真面目なのかコントなのか…ぎりぎりの「ボーダー劇」ぽく見えたのが、京都タクシー修学旅行
なんでも、「感染しちゃだめだから、キミたち4人ずつタクシーに乗って名所めぐりしなさい。途中で下車しちゃー感染するからね!!」と修学旅行生を送り出した中学校があるのだった。
まるで、ミヤネ屋の高田タクシー観光ではないか!!ワハハハハハハ

センセイも、正直に「あのコーナーをパクりました」と白状すればええんちゃいますか〜?。52歳の女性教頭曰く、「実は高田純次さまが好きなんです」・・・とか、しっぽり告白すればよろしいのに(笑)。

この修学旅行タクシーは、下車せず観光しなくてはいけないから、気まぐれ純ちゃんのように自由自在とはいかない。
食事も運転手さんに頼んでハンバーガーを買ってきてもらい、車内ですませるらしい。そこまで徹底しますか…いや、そこまでして観光してくれるのは、ありがたいことではあるか。

で、食えば出ますわな。
「運転手さん、これ捨ててきて下さ〜い」
と、温かいビニール袋を渡すのだろうか。大変ですなぁ、「下車なしタクシー観光」も。

考えた中学校もえらい。
「クルマに乗ったまま寺いくつ回れるか?」となると、「自転車から降りずに阪の町を走り通せるか」をやっていた鉄腕DASHの企画みたいではないか。

次は、日光あたりに全員がすっぽり防護服をまとった「修学旅行隊」も現れるのではないかい?パナウェーブ研究所の信者が何人か混ざってたりしてね(笑)。
パフォーマンスとして、やってみればいいのに。

衛生観念も過敏すぎると、「バイキン」でいちびる小学生と大差ないから、教育委員会は大人の知恵を発揮してほしい。小学生なみの発想を天下にさらけ出すから、わが子を私学にやりたい親が増えるのですよ。
ディープに観光して、京都・奈良市民と濃厚接触して、感染してなければ特典をかせげるコンペをやればいいのだ。
生徒はそれぞれに頭をしぼって、作戦を立てるはずだ。それでこそ、校外学習の総決算になりますな。

「DX東寺で感染してきた生活指導のOセンセイ」なんかが笑いものになれば、生徒はみな自信をつけて卒業して下さる。大人ってバカだよね、俺たち(私たち)の方がよっぽど知の集積だよ、とかなんとか、えらそーなことをほざいてうぬぼれる(笑)。
それがOセンセイの狙いなのだ。ムハハハハハハ
だから今年もDX東寺いかせて下さいよー校長!!とすがろうにも、さすがに来年はインフルエンザも終息しているかな。

こんな日でした(日記) | 22:39 | comments(2) | trackbacks(0)
これしか、なかろうもん!


食糧備蓄するほどドタバタうろたえている神戸市民はいなくなったはずだが、外出は確実に減っているようで、灯の消えた地下街はわびしい。
僕は毎日せっせと不要不急の散歩をして回っているので、発症すると「それみたことか」と後ろ指をさされること確実でしょうな。

ちゃんと出歩いているくせに、備蓄とかミリめしブームと聞くと血が騒ぐ。
あんまり保存はきかないから備蓄には向いてないチルド餃子に、なにやら長ったらしいs名前がついていたので試しに買ってみた。「これが博多の餃子たい」ですと。滋賀県近江八幡市の八洋食品株式会社滋賀工場製。会社は福岡の新宮町にあるようだ。

素材は国産にこだわっているらしく、野菜餃子バージョンを買ったのだが、ニラ、たまねぎも香ばしくて、さっぱりしている。ごま油で炒めて蒸して、ほんの10分で完成。
なかなか、いけますやん。

パッケージには、「これしかなかろうもん!」とイラストつき。また博多弁のボキャブラリーが増えたとですよ(笑)。

餃子は、(ほぼ)完全栄養食品だそうで、僕もひいきにしている。心温まる水餃子もいいし、こんがり蒸し焼きもいい。
僕も含めて、関西の大学に通った学生は、王将が無料で配っている「餃子券」につられて、一度は王将の洗礼を受けているものだ。京都王将、大阪王将、神戸に は中華街・・・としのぎを削っていて、僕は神戸市民のくせに京都王将はひいきにしている。コストパフォーマンスは最高だと思う(なにより、店が多いし)。

その王将で、おとといだったか晩飯に餃子をいただいてマスクをして外に出ると、おぉっ!!ニンニクの匂いって、こういうことやったんか!と気づかされたのは、マスクの妙な効能といえるのかな。マスクをしてなければ、自分ではなかなか食後の匂いには気づかないものだから。

にんにくも納豆も、独特の匂いはあっても、一概に「くさい」わけではないから、おならや汗と同じように「くさい、くさい」と騒ぐなガキどもめ!と僕はボキャブラリー貧困層を断罪してまわっているのだが、いざ胃に入って消化吸収されると、独特な匂いに化ける食事は多い。
にんにく臭ぐらいは、大目に見てやれる世の中になってほしいものだ(香水の方が、絶対クサいって)。

ただ、餃子+白ご飯の定食だけは、どうも受け付けない。
関東人が、お好み焼き+ご飯とか、ラーメンライスを平気で注文している関西人を理解できない気持ちもわかる。
決して、変な組み合わせではないんですがね。

餃子には炒飯でしょう!
これも、こんがり具合が難しく、卵をあしらった色取りも難しく、ソースいらずにできるかどうか味つけも難しい。奥が深いのだ。

であるから、生半可な「日曜朝の彼女の炒飯」では、免許皆伝とはならない。
黒木瞳の生焼け炒飯なんか、ちゃぶ台をひっくりかえしちゃるけんね。でも、ほしのあきがエプロン一枚で作った炒飯だと、どうしたらええとですか!!

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食べた飲んだ美酒美食 | 11:23 | comments(4) | trackbacks(0)
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