つい「ジャケ買い」してしまうことになっているのが年刊ムック『ラジオマニア』。
表紙には、
我が愛しのICR-RS110Mがフィーチャーされていて、やっと日の目を見るようになったか次世代ラジカセが!!…と感慨無量の勢いで即お買い上げ。
記事のほうも、最近はやりのメモリーつきラジオ(ラジオつきICレコーダーといえばいいか?)を特集して比較勝負させている。
メモリー・オーディオのおかげで、留守録音が手軽になったので、数千円から数万円クラスまで、タイマーつきラジカセ(カセがないからメモラジか)はけっこう出ている。ほんのり熱い市場なのだ。
僕も、出た当初はサン電子の
トークマスターがほしかった。
ところが、定価販売が徹底されていて、よくまぁ公取委が行政指導しないものだとあきれるほど、高い高い。こういう商いをする会社は好きになれない。
それに、どんどんモデルチェンジをくりかえして高性能化するにつれ、汎用(単四)電池が使えなくなってしまった。僕は、愛用のデジカメも「単三電池で駆動」を絶対条件にしている世界標準電池マニヤなのである。
トークマスターの対抗馬として出てきたのがサンヨーのエムラジで、とてもいい音だし感度もいいしカードで容量はなんぼでも増やせるし、とりあえず重宝している。さすがサンヨーさん、かゆいところに手が届く操作性にはすっかり慣れてしまった。基本は通勤ラジオのようだから、選局は、メモリーしたチャンネルボタンにダイレクトで同調できるのがいい。
あえて難をいえば、ラジオ録音のビットレートが固定なので、音質は犠牲にしてAMを超長時間録音したいとき少し不便なぐらい。
そこを、『ラジオマニア』も突いていたのだが、それ以外は絶賛に次ぐ絶賛。
一方のトークマスターには、難癖をつけるつける(笑)。まさかライターはサンヨーの回し者?と思うほど。
でも、ライバル機種がどんどん出てきて土俵の上で競い合ってこその技術力だからね。
サンヨーのモデルチェンジも楽しみだし、サン電子の値崩れにも期待している今日このごろ。
その引き金になるのか、サンヨー以上に「ワハハハハ〜こりゃーもろパクリやがな」と苦笑してしまうようなメモラジを、ヨドバシで発見してしまった。
韓国製の
「ラジオクロス」24,800円なり。
単4電池で駆動、内臓メモリー2GBに加えてマイクロSDにビットレート可変で録音できる。
留守設定は20系統もあって(サンヨーは5系統)、おまけにFMはワイドだから海外でも使える(しかし日本の外に、こんなにラジオ講座の留守録音に熱心な人民がいるとも思えない)。
機能面ではそっくりで互角だから、販路さえ広がれば、トークマスターの好敵手になりそうだ。値段も、微妙な線で対決姿勢を見せている。
僕も手が出かかっているのがやばい。
あ・・・書評のつもりが、ラジオ評になってしまった(苦笑)。
エムラジ対決以外に、実は『ラジオマニア』には特に目玉がなかった。あくまでも、僕には新鮮味がなかっただけだが、山田耕嗣のベリカード・コレクションは、もういいでしょう??・・・と飽き飽きしている読者もいると思う。
おまけに、ネタに事欠いてか、全国のラジオ局の10年前と20年前の番組表を一挙掲載だなんて、どんな資料価値があるというんでしょ。「あー、なつかし」で終わりだからね。
このへんは、いわゆる黄金期BCLラジオへのオマージュ記事が一巡してしまった感じだから(次は通信型RXの紹介に走るか?)もっと中華ラジオの解剖記事を載せてほしい。僕のこのブログだって、
KK-S500や
G6でググって来られる方が一番多いぐらいだから、中華ラジオ情報は案外不足しているのだ。ニーズは確かにある。
『ラジオマニア』は年刊だから、来年は採り上げる顔ぶれもちがってくるだろうが、中華ラジオのブームはしばらく続くと思う(日本のメーカーにやる気がないだけ)。
さすがに、「SQNYのスカイセンセーション」なんか出てこないだろうけど(笑)、あれば熱烈即買してしまうかも・・・。
いわば「新撰組」の
ラジオクロス
迎え撃てるか!?
「幕府軍」トークマスター