solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
院外観戦


病院の事務局長さんと会って、シンポジウム(?)の打ち合わせで土曜日の午後いっぱい費やした。
これまでのシンポジウムは、「ご本尊」の鶴の一声から企画が始まり、懐刀のような事務局長さんが阿吽の呼吸で中身を練って行き、大枠ができたところで、下々の委員に諮られ・・・と、上位下達も甚だしい運営がなされてきた。ははーん、またその流れですか…

きのうも、そしていつも、懐刀さんを介して話が伝わってくる。
電話やメールで親分に直談判できないほど巨大な組織でもないし、職場の部下ではない僕だからこそ、ずけずけ言えてきたところはあった。面と向かって院長批判をしてきた無礼講は、周囲をハラハラさせてきただろうと思う。
それでも、僕のごとき無礼者を破門せず、「今度の企画について意見を聞きたい」と話を向けてくれるのはありがたい。
あいかわらず、「懐刀を介して」とはいえ(苦笑)。

で、何をするのかというと、地域の独居高齢者の実態調査をして、市民フォーラムでも・・・
フムフム、ナルホド、ホホホーと素案をうかがってから、あいかわらず僕は事務局長さん以上に気楽な立場であるから、身もふたもないダメ出しをしてしまった。

「一病院が地域で調査をやると、当然いろいろなニーズを掘り起こすことになりますが、患者が病院に殺到したら、今の態勢で責任もって受けとめられますか?医師も看護師も余ってるわけではないでしょ?」
「たしかに・・・ベッドは一杯で、今のスタッフだとこれ以上受け入れられないのが実態なんですよ。退院促進しているぐらいで」

「調査は周到な計画を立てて、一気にやって分析しないと、信頼性が問われますよ。事務部門で、マンパワーを割けますか?」
「事務職員はリストラ真っ最中です。調査専門のスタッフなんて、とてもとても・・・」

どうも、調査のイメージが社会学屋と医療側とで相当なギャップがあることがわかった。
地域独自の事情もあるようで、患者の「行き先」をめぐって周辺の開業医とはケンカしたくないそうだ。
それはそれで、しかたない事情だろう。
理論や労力の不足は、いざとなれば調査専門会社に外注する道もあるのだが、僕の頭は「その先」にワープしていた。いざ、やってその先に何があるのか?と。

「ご本尊」の院長先生も終末期医療や孤独死の問題にかかわってこられたこともあって、切実に独居高齢者の近未来を憂いておられる様子はとてもよくわかる。
ただ、高齢シングルといっても十人十色。
不本意と確信犯。
未婚単身と離婚単身。
ホワイトカラーとブルーカラー。
資産持ちと貧困層。
そして、男と女。

十人十色なりのニーズがあって、その中には
「今でも結婚したいのでございますよ。72歳女性」
「病気退職したとたん妻子に逃げられた!途方に暮れる58歳男性」
「俺は孤独死でいいのだ48歳男性」
「彼女を紹介してほしい48歳男性」
「腹上死にあこがれる48歳男性」
なんて声も掘り起こされてくるかもしれないのだ。

調べました。わかりました。でも何もできません。
では、無責任というものだ。調査は調査、本業は本業で別建てにしてもかまわないのだが、「そうは世間が卸さない」ものだったりする。
大学や役所の調査だと、何かの参考にするから、アンケートとらせてね〜でお茶を濁すことも、許されるだろうけど。

結局のところ、大規模な社会調査ではなくサンプリングした上での聴き取り調査が精一杯では??
といったところに落ち着いたのだが、懐刀さん曰く、
「院長は大風呂敷を広げるわりに、具体的な方策を示してくれないから、雲をつかむような話なんですよ」
と苦笑されるばかり。大変ですねー

僕も、本を分担執筆したとき、字数の配分さえ知らせてくれなかったことでも、院長とは大げんかしたっけ。
着地点が見えない仕事は、重労働でなくても恐ろしい。逆に、重労働でも、「ここまで」とわかっていれば、作戦の立てようもあるものだ。
つかみどころのない巨大な仕事をわかりやすい形にして、小ユニットに刻んで処理方法を示すことができるマネージメント能力は、福祉や医療のように「いい人の自己犠牲」に限りなく依存しがちな仕事には、特に必要ではないかと思う。

さて、市民集会はどういうところに落ち着くのやら。
市民運動なのか研究なのか病院のCSRなのか、中途半端な活動は終わりがない。
愛想も尽かせてくれない院長先生の懐の深さとも、裏腹なんですがね。
エンドレスな禅問答になってしまった二次会=夜の部は、またあらためて。

こんな日でした(日記) | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0)
アニキ


まこっちゃん復帰秒読み!?のニュースは聞いていたので、クビを長くして楽しみにしていたら、「委員会」ではなく「胸いっぱい」に出ていた。
お元気そうで何より。

いつまでも毒舌芸人の口封じをしておくと、何があって、どうなったのか?と不審なイメージが一人歩きするので(もう、してるか)、いつかは解禁にするしかないのだろう。
それとひきかえに、「謹慎は解いてやるから、蒸し返すなよ」とクギを刺されたことは想像に難くない。

結局、ABCがどう判断したか、関係スポンサー、関係プロダクション、関係者とどう水面下のかけ引きがあったのかは、永遠に表面化しないだろう。ミヤテツさんとABCとの確執も未解決のままだし、どうも大阪朝日は最近おかしい(まぁ、朝日新聞グループだからな…)。

電波なり新聞なりは「公器」として、一定の倫理規範と人権擁護を課せられております。
…と、建て前はその通りだろうし、あまり言いたい放題を野放しにすると、2ちゃんねる化して自分の首を絞めることになる。

毒舌芸人にしても、信頼できる情報ソースにあたってきちんと分析し、何を言うべきか、どう世論を形成して行くか、周到なシナリオを持たないと、うかつなことはいえない。というか、それをしておくのがブレーンではないの?と今さらながら思うのだが、芸人はファンの「ウケ」についついなびいて、媚びてしまうのかな。ファンほど気まぐれであてにならないものはないのに。

サイキックなんか、ローカル放送とはいえAM電波だから全国に飛んでいることは自覚不足だったのかもしれない。
なにより、オンエアやイベントを録音して業界に流していたリスナーがいたようだから(ねじ曲がってはいるけれどファン心理の一面だろう)、「敵は味方の中にいる」のが哀しい現実だったようだ。

ここだけの話(あぁ、かをり嬢もトラブっている最中だな)なんか、必ず洩れ伝わっていくと肝に銘じておかないと、聞き手を信用する方が愚かなのだ。
壁に耳あり障子に目あり。実は、壁も障子もあるようでなかったりする。私の耳と口は鉄壁です!というやつに限って、金魚すくいのポイみたいにユルユルだったりしてね。

だから僕は、「ここだけの話やで」と前置きして、だれがフリーメイソンリーか、だれがイルミナティか、マイクでしゃべるときは小声にしている(笑)。ICレコーダーで講義を録音しておられる学生殿もいるのはわかっているから、個人的に役に立てていtだいているのか、それともチクリと刺されるか抹殺されるか、楽しみではある。

いや、学生を疑っているわけではないのじゃが、「ここだけの話」は、聞いた本人が「ここだけ」をよそに持ち運んで行くことで、「ここだけ」がつながって面になって行くわけで・・・(!!)。
「ねーねー、ここだけの話だって聞いたんだけどー」
と、悪びれもせず簡単に結界を越えてしまう乙女心の大胆不敵なことよ。あぁ…(苦笑)
ま、乙女もオトメンも大差ないのかもしれんが。

やはり、あの日影忠男と沖雅也のように菊花の契り(笑)を結ぶ仲は絶滅寸前。乙女心が蔓延する世の中に、「秘密」など成り立たないのかもしれませんな。みんな、しゃべるしゃべる。「エントリー」するする。つぶやくつぶやく。
えらそうに、わかったようなことをしゃべっているワタクシが、女子の指ひとつ握ったことがない事実は、いつバレることやら????

こんな日でした(日記) | 14:04 | comments(4) | trackbacks(0)
日光浴欠乏症


ストーブもいらず、窓は開けっ放しでちょうどいい花見シーズンの陽気。これぐらいで異常気象でもないのかな。
生暖かい春の夜中というのは、これから何かが生まれてきそうなコーフンを覚えて、一年で一番好きな時間帯だ。外で四足のオスたちメスたちも阿鼻叫喚の叫び声をあげている。お仲間ですな。

やけに生暖かい日が続くなぁと思っていたら、夜半から雨になった。
しとしと雨音を聞きながらショパンなんか聴いていたらコテンと寝てしまいそうなので、ブランデンブルク協奏曲をガンガンかけて、ハイテンションを維持する。

問題集を鬼の追い込み執筆中で、徹夜続きなのだ。
雨だとそれほど深刻なドラキュラ気分にもならないとはいえ、ここ3日ばかり、日光を浴びていない!

構成は与えられているので苦労しないものの、量が多い。また何万字かになりそうで泣けてくる。
今度は、テクストをエクセルシートに張り込んで納稿しなくてはいけない。このちまちました作業も、気が重い。

あらかじめ期限もわかっていたわけだから、もっと早くから取り組んでおけばいいのは重々承知してはいても、崖っぷちに追い込まれないとドーパミンが出てこない。困ったもんだ。
いかにも温和で誠実な編集者が、「できてますでしょうか…」と丁重な探りを入れてきて下さるのが申し訳ないほど。
もう、この担当さんで問題集・教科書・今回の問題集と3つ目なので、僕の「崖っぷち脱稿」の悪癖はご存知のはずだが、だからといって甘えてはいけませんね。

目がしょぼつき、肩が凝り、足がしびれ、腰が痛み、お茶を入れたり冷蔵庫をあさったりしているうちに、無性に腹が減って、こんなときこそ「夜明けの絶品夜食」である。
といっても、しがない独り身、焼きソバかラーメンに決まっている。UFOを切らしているから、焼きうどんで空腹をなだめる。あー、絶品!

ハイテンションなもんで、感情が高ぶってくる。
天国の親父は、自分でも台所に立っていたが即席麺も好きで、マルちゃんがお気に入りのブランドだったなー、組合のPB袋ラーメン(こんなものが、昭和40年代の労組には流通していたのだ)を、段ボール箱いっぱい仕入れてきてくれたっけなー・・・と追憶にふけっては号泣(笑)。
んな、あほな。

さて、「遅れそうです」とお詫びのメールを送って、数時間の中休みにするか。

今日のお仕事がちゃんと仕上がったら、私がごほうび♪
なんつって魔女のようにささやいてくれる悩ましい秘書が部屋にいてくれたら・・・!!
いてくれたら・・・!! 
時給1万円出すから!(6分でミッション完了するし!笑)

と妄想が湧いてくる。はやく身を固めなさいって言ってるっしょ!と、姉は北の大地で苦笑いしているだろう。
もう手遅れの、禁断症状である。

こんな日でした(日記) | 07:37 | comments(7) | trackbacks(0)
脱帽コリアンパワー


イライラしながらの作業を、明け方までSTOUTを呑みながらやっていたので、昼寝をして目が覚めたら夕方だった。
ドラキュラみたいな生活やなーと苦笑しつつ、図書館まで愛車を飛ばして、そのあと駅へ。

高架下のマイ・ガードレールに愛車をくくりつけていたら、ガイドブックを持った女子2名が韓国語で

「*********、*****、モザイク*********!?」

と声をかけてきた。声の主は「二十歳の常盤貴子」風だったが、連れが常に貴子の陰に隠れていて影が薄い。貴子は「日本人に声をかける「勇敢な斬り込み隊長」のようだ。

なるほど、旅先で道に迷ったら、チャリダーに声をかけるのが手堅い。個人旅行の知恵である。
歩行者やドライバーはよそ者である確率も高いけれど、チャリダーは(たいてい)地元住民に決まっているから。
そんな本能的な知恵と勇気をふりしぼって、怪しい自転車おじさんに声をかけてきた梨花女子大学生(推定)には同情するものの、なにせ貴子の連れが「日本旅行ビビりまくりオーラ」を発しているもんだから、あまり親切にして警戒させるのも気の毒な気がした。

不審がられると竹島を返してくれなくなるので(笑)、
「フィギュアスケート、見ましたかな?」と振ると、
「イエス、イエス!」

「おめでとう」と祝福してあげると、大笑いしていた。よしよし・・・
って、なにがヨシヨシなのかわからんが、連れて行っても大した距離でもないのに、道案内だけにしておいた。せっかくの日本旅行は二人で楽しんでもらうのがよろしいわな。

「地下街に下りて、まっすぐ行って突き当たりで左に上がってもらうと、そのへんに標識がありますから」
と案内して見送ってしまったのだが、「つきまとわれなくてよかった」と思われているか、「不親切」と思われたか、あとは野となれ山となれの心境。
ちょうど祖国のヒロインの完勝をライバル国内で知ったであろう梨花女子大生(推定)の気分はどんなもんだったのか、もう少し英会話力があれば聞いてみればよかったのだが、わたしゃシャイでニヒルなゴルゴなのである。

メダルの数だけで国威発揚につながるお国柄もどうかと思うものの、韓国人ツーリストが身にまとっている気負いのような、警戒心のような感情が少しでも解けて、ゲレンデへお供できるようになればよろしいのではないかと思う。
スポーツ観戦はケンカになりかねないが、一緒にやる分には仲間になれるからね。

きのうのショートプログラムはもう、甲乙つけがたい名演技だったのではないだろうか。
浅田真央が、ノーミスにこだわるあまり(?)、やはり回転のたびごとに流れが止まっていたのに対して、キム・ヨナはシームレス&パワフル&パーフェクトの貫録勝ち。
でも、いい滑りを見せてくれたなーと素朴に競技を観戦できた。その得点順が、結果的にこうなったというだけ。

もちろん、真央がいなければ今のキム・ヨナはなかったともいえるわけで・・・
負け惜しみではなく、すなおにキム・ヨナの貫録勝ちを讃えつつ、切磋琢磨してソチでも競いあってもらえるなら、それがスポーツ観戦ファンの楽しみでいいのではないかい?

音楽や美術でナショナリズムを持ち出して同胞のタイトルにこだわる日本人は(おそらく)いないように、世界一の演技を見せてくれるスケーター、スキーヤーが何人でもいいのだ。いい演技を楽しめれば。
日の丸にこだわりすぎているスポーツ実況には辟易する気分が募ってくる。競技そのものの技の美、世界の名選手たちを素直に紹介すればいいのにね。

こんな日でした(日記) | 06:31 | comments(7) | trackbacks(0)
丸ウェアてんやわんや


徹夜でインフルエンザと格闘することになってしまった。
スクリーンセーバーで熱帯魚を鑑賞しようと思ってダウンロードしたら、「ダウンロードでウィルス感染の危険がありますからチェックしませんか」とご親切にオプションがついていたので、PC confidentialというフリーウェアをクリックしてしまった。そいつが、インチキだったのだ。

「いまシステムスキャンしてるからねー」といいつつ、何をどういじくってやがるのか、全体の動作が遅くなる。お魚動画も削除できないどころか、前にインストールしていた万華鏡を勝手に消して、このマルウェアのメーカー(Winfernoと名乗っている)の広告ページが表示されるだけになってしまった。
なんや、スクリーンセーバーを偽装した広告チラシやがな!と異変に気づいたのものの、アンインストールしようにもできない。デスクトップにできてしまったshredderのアイコンも削除できなければ、プロパティも開けないのだ。

検索してみると、日本人でも感染者がいるようだが、解決にならない答えしか書き込みがない。shredderもスクリーンセーバーも、けっこうダウンロードされているはずだろうに。
案の定、米国内での評判は散々で、「どうすりゃいいのだ!!」「ならずもの企業め」「愚かなアイコンよ消えろ!」「だれか消し方教えて下され」,etc,etc・・・と悲痛な書き込みがあちこちのコミュニティやBBSに見つかった。

どうも、会社のサイト自体、セキュリティソフトを求めてクリクリすると偽装スパイウェアがダウンロードされたりする落とし穴ありありの仕掛け満点なキュートな業者なんですな(苦笑)。だから、「サイト自体をブラウザでブロックしなさい」とアドバイスしているセキュリティ・サービスもある。

SOS書き込みへの返答の中に、「削除専用のフリーソフトがありますよ」とあったので、それをダウンロードしたら、スキャンして感染を報告してくれた。
と思ったら、「削除したけりゃ購入しろ」である。なんだかな〜
どいつもこいつも、グルちゃうの?

けちなワタクシは、無料で駆除して復元することしか考えないので、あちこち探して「軽い・多機能・タダ」と評判のチェコ製Avast!をダウンロードして、スキャン。
感染ファイルをいくつかピックアップしてくれて、それをどう処理したのか謎だが、PC confidentialがらみのマルウェアは、コントロールパネルの「プログラム削除」からすんなり削除できるようになっていた。やれやれ。

ローカルのアウトルックにはアドレスも何も登録してないのだが、サンダーバードには去年までのメールは移しているので、そこから被害者が広がらないかと気がかりではある。ヒトミ1号に送信した熱烈肉迫求愛メールが、ヒトミ18号に転送されたりしたら、どうすりゃええだか…!?
プログラムファイルもメールフォルダも全部スキャンしておいたけどね。
重症化すれば、そのときこそ電脳ポリス豊岡署に出動してもらうか?

夜が明けて、Avast!が常駐してリアルタイムで監視しているビブ郎くんは少し重いが(なにせ512MBしか実装してないのに、Avast!は常に約500MB占有しているのだ)、非力なマシンの足を引っ張る重さは、保険みたいなものか?

それにしても、PC confidentialは悪意なんだか、ただ出来が悪いだけなのか、酷評されているわりに堂々と商売しているし、被害者を狙うハイエナもいたりして、魑魅魍魎の世界は「すぐそこ」にうごめいているのはおっかないことで…。
やっぱりザウルスが安全かなーと、90年代に戻りたくなっている弱気な春先である。

こんな日でした(日記) | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0)
みかんの気持ち


和歌山のJAと県が、農家の後継ぎに花嫁を結びつける出会い事業を始めました、とニュースがホノボノと伝えていた。
どこかの農村で、アジアの花嫁を迎え入れる公共事業をやってフェミニストに叩かれていた記憶もあるから、いまさら?と思わないでもない。

アジアの花嫁なら人身売買(フェミニストの弁)で、大和撫子なら人身売買でない、となるわけではないから、出会いの場を設定して、「嫁候補」女性の国籍がどこであろうと、本人が納得の上であれば、これぐらいの公費支出は異論も出ないのかもしれない。
それほど、後継者不足は切羽つまった問題なのだとお察しするばかりだ。

なら、個人商店の後継ぎ問題はどうだ、町工場はどうだ、漁師はどうだ・・・と「われもわれも」に要望が拡がって行けば、どこまでお役所は面倒を見るのだろうか。どういう線引きをするのか、出会い事業仕分け(笑)にかけられることはないのか??と老婆心も出てくる。

インタビューを受けていたみかん農家の青年(イケメンに近い好青年)は、「ふだん木ばかり相手にしていて、女性と出会う場がない」と苦笑していたけれど、私も出会いがないわさ!と憤慨する保育士さんや介護福祉士さんもいるだろう。
さすがに僕は便乗するつもりはないし、その気になれば出会いの場はいくらでもある時代だ。職場はみかん山でも、マイカーを飛ばせばどこにでも行けるし、ネットで相手を探す(第二の木嶋佳苗に要注意)こともできる。出会いがないわけではない。

住所の問題ではなく、出会い即「農家に嫁入り」の覚悟を求められることも、彼氏・彼女双方にとって気が重い鞘当てをしなくてはいけない。
お役所の出会いイベントだと、最初から「農家の後継ぎを産んでくれる花嫁」を期待しているわけだから、明快といえば明快だ。雅子様になる覚悟の女性だけ応募するわけで、後継ぎを産めない事情のある女性は対象外。

それが差別になるかならないかはさておき、花嫁でも花婿でも、自分や相手方が背負っているものを最初から開示して出会うのは、公明正大でよろしいと思う。「こんなはずじゃなかった」という悲劇を減らすためにも。

不運にして僕と職場で出会う紳士淑女は、「こんなものがついてきますよ」とビビるような背景を気づかされて、ひょっとしたら婚姻率を下げているのかもしれない罪の意識を感じることもあるのだが(苦笑)、ビビってやめる人(僕が筆頭かな)は結婚に向いていない。出たとこ勝負で挙式してしまうと、友人の祝福というものはだいたい無責任だし、親族の支えはおせっかいの裏返しだったりする。

素朴に結婚にあこがれている青年淑女は笑って聞き流しているだけだが、既婚者で深くうなずいている方がおられる姿を見るのは、「大人のデートの話題は墓と介護」と話す場面だ。つまり、親との関係と、宗教とのつきあい。
相手の実家がみかん農家か町工場か、会社か医院かは二の次で、いつ変わるかわからない職業より、家族や信仰は永遠について回るのだ。相性ぴったりのカップルがたまたまスンニ派とシーア派、日蓮宗とクリスチャンだったら・・・(!!)。苦肉の策で、子供は偶数もうけて、半々信者にしておくとか(笑)。

現実には、親の介護も無視できない不安材料だろう。
行政は、個人でなんとかできる出会い支援より、子供に介護負担が及ばないような政策にウェイトを置く方が、本質的な少子化(未婚化)対策になることに気づくべきだわな。

あとは、働きながら子育てできる環境か。
これも、保育所と職場と自宅をできるだけ近づける「我が家のコンパクトシティづくり」で何とかできるかもしれない。身動きできない持ち家はやめて、身軽な賃貸で(これも家賃助成している自治体の制度を利用できる)。こうなると、ハウスメーカー業界が黙ってませんな。

そう考えると(考えてない人は、ワタクシの未来社会学の授業を受ければわかるようになります!婚姻率は下がるけど)、出会いの機会がない事情は枝葉の問題になってくる。
仕事と育児と老後(親の次は自分たち)の不安は、お役所任せでも個人責任でもいかんともしがたい「想定外の事情」もつきものだ。それを、どうやりくりして行くか、柔軟な戦術を立てて修正して行くマネージメント能力こそが!!・・・といえば、勝間さんぽくなって息苦しい(自分が女として生まれて育っていればあんな風に考える気がするけど)。

なるようになるわな♪と身を任せて「どこか」に運ばれて行く度胸があれば、悩みも不安もずいぶん減るだろうけどね。
考えないようにしていれば「考えて!」と怒られるし、考えすぎると警戒されるし(笑)・・・大自然と向き合って悩めば、気晴らしにはなっても問題そのものは消えない。
答えをくれるのは、猫だけである(香山リカ先生の診断を受けるしかないか?)。

こんな日でした(日記) | 19:00 | comments(6) | trackbacks(0)
麻婆カレー説


松屋のポスターで、
大きなナスがゴロリの麻婆ナス定食スタート!
と宣伝していたので、580円なりを支払って勝負してきた。
んー、微妙だった。

麻婆ナスは大好きなのに、あまり定食屋にはない(麻婆豆腐定食なら定番だ)から、とりあえず帰宅途上で24時間いつでもいただけるのはありがたい。
・・・というポイントをつけるとしても、やはりファスト定食屋の限界か、麻婆もナスも少々水っぽかった。食べごたえがどうも、はかないのだ。

チープな食材で飯を食わせるには、濃い味つけをする「吉野家商法」が定番だが、松屋の味はそれほど濃いわけでもない(塩分おさえめ・・・てか?)。
強火でカーッとひき肉から滲み出させる「麻婆らしさ」が欠けているんですな。残念。

「麻婆」は定番の豆腐バージョンだけでなく、ご飯にかけても野菜を入れてもラーメンにしてもいい。中華版のカレーみたいなものだと思う。だから、敬意を払っていただきたいものである。

希望退職を募ったら「定員」オーバーの応募があったとさえささやかれている松屋だから、中華鍋をふりまわす料理人なんか店にはいないし、レトルトのチン!で終わり。
汁まで薄々の希釈液を使うほど経営に行きづまっているわけでもないだろうに、もうちょいがんばってもいいのではないですかい?外食評論家としては、どうも足が向かないから。
あと50円たせば、王将の中華丼+餃子の黄金ペアで満腹になれるから、そりゃ王将が絶好調なわけですよ。

中華は、中途半端にやれば墓穴を掘ってしまうことは、ラーメン屋の死屍累々を見ればわかる。バカにできないのだ。
それなら自分で作れ!
と麻婆の神様に命じられても、「我が心の夕食堂」を求めて、さすらいの旅は漂流へ、やがて野垂れ死にか・・・??

食べた飲んだ美酒美食 | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0)
工作員になろう


いかんなぁ…打率がまだまだ低い。2時間で一気読みしてしまえる新刊を釣り上げるセンスをもっと上げなければ。
低打率で当たった久々の新刊が、森博嗣『創るセンス 工作の思考』(集英社新書)
異彩の工学博士小説家として、注目していた。といっても、森さんの小説は読んだことがない。
この新書を読み通して、なるほど、「小説も工作物なのだ」とわかった次第。

わが兄貴と同い年の森博士は、やはり「昭和の少年時代」の申し子らしく、工作に熱中してアマチュア無線の免許を取り、半田ごてを武器にアンプ、無線機器を「量産」し、手作り感覚を磨いていく。
同じく建築家であったお父様も粋な計らいをしていたようで、「道具」なら惜しみなく買ってくれたそうだ。なるほどね。ゲーム機を買わない代わりに、ゲーム機を自作する手段を与えるわけね。

ラジコン模型から発展して蒸気機関車まで作る中で、理論とエンジニアリングの「普遍性」を模索する。
といっても、経営にも家庭にも研究にもオールマイティに活かせるぞ!と謳ったマニュアル本(つまり暴論ね)でもなければ、今どきの子供を嘆いてみせる紋切り型のエッセイでもない。

子供をいじくるより、まず大人がものづくりを楽しむ大切さを説くくだりには、ひざを打って共感できる。楽しいことが見つからないつまらない人生の悩みに対しては、「あなたがつまらない人間だから」とサラリ言ってのけるセンスも、的を得ていると思う。

「おもしろがること」を忘れた大人も子供も、既製品に飽食して、予測不可能なハプニングに遭遇すると打ちのめされるだけだろう。
人とけんかしたり、仕事で失敗したり、病気で倒れたりしても、冷静にエンジニアリングして行けば、針穴から見える未来もあるだろうに、と思う。

寝食も忘れてものづくりに没頭できるのが、工作員の強みでもあり、「取りつくシマのなさ」かもしれない。
庭で機関車を走らせる夫と、「ばっかみたい」と冷笑する奥様族との、いまどきの力関係を見ると、工作員の肩身はどんどん狭くなっているようだ。

服や料理や植物を手作りする楽しみと、「工作員」のセンスは、まぐわう…いや交わるところもあるだろうに、これは男の世界、これは女の世界・・・と線引きされてしまう時代は、いつ始まったのだろうか。
ふとそんなことも思いながら、半田ごてを自在に操る美女とどこかで出会うと、一瞬で萌え上がるかもしれませんなぁ。

読みました(書評) | 23:32 | comments(0) | trackbacks(0)
総合型スポーツクラブ


今夜でやっと年度末の最後の仕事が終わった。やれやれ。
ちょうど時期がバンクーバー祭り中、相手は柔整師の卵だから、「スポーツ社会学入門」で90分。入門ったって、今日でお別れなのに(笑)。

ウィンタースポーツ=寒い、骨折、単調、と目に映る「サマー派」もいるから、その誤解を解くのもお定まりのステップになる。
実際、負傷してイヤになった妻帯者もいて、不運としかいいようがない。初歩からきっちり教える指導者がいて、安全第一で生涯スポーツを楽しめる受け皿があれば、スポーツ人口も増えて、世界レベルの選手が出てくる苗床になるだろうに。

実際には、学校の部活動を卒業(引退)してしまうと、スポーツは「青春時代の思い出」になってしまうケースが大半だろう。
「昔は野球に打ち込んだものだが」「こう見えても、けっこう鳴らしたものだ」と胸を張っても、なぜやめたのですか?と僕なんかはグサリ質問してしまう。やめざるをえない事情もあるだろうけどね。

実業団が野球部もバレーボール部もスキー部も手放す傾向はしばらく続きそうだから、就職しても好きな種目をずっと楽しみながら稼ぐ道は、なかなか一般人には望めない。
だからこそ、地域ベースの総合型スポーツクラブが必要で、文部科学省も力を入れているようだが、選手育成なのか福祉目的なのか教育政策なのか、ちょっと焦点がぼやけている印象は受ける。

競技スポーツの選手育成を学校の部活動や体育会に依存していると、せいぜい3年か4年の短期間のスゴロクで、最終学年になると引退せざるをえない(高橋大輔のように大学院という手もあるが)。プロとアマ(特にジュニア)が接触するには制約もあるし、反対意見も根強い。

クラブスポーツだと、ジュニアから五輪選手まで「ひとつ屋根の下」で練習できるし、指導者も層が厚い。
たとえば、北島康介に指導してもらえる小学生は幸せだ。もし水泳部というものが学校にしかなければ、指導者の採用の壁があったり、受講できる生徒の年齢層にもおのずと限界があるから、水泳やサッカーはクラブスポーツに向いている。
競技にこだわらなければ、細く長く続けて、生涯スポーツの受け皿にもなる。

野球はどうだ、一番うまくいっている(と思われている)サッカーはどうだ・・・と学生諸君に聞いて行くと、意外に草野球の草リーグ(?)に入っている者もいる反面、柔道場や剣道場となると、習いたくてもなかなか身近にないという。大阪市内でさえ。

そう考えると、ウィンタースポーツなんかは、もっと悪条件だわな。スキー/スノボとスケートはまだ練習場があるが、ホッケーなんかやりたいと思っても絶望的だったりする。
地元と現場が遠いと、地元のクラブに入って現地への団体遠征になるか、個人で現地のクラブに所属するか…。いずれにしても、かなり不便ではある。

オフシーズンのトレーニングやコンディショニングを身近で診てくれる指導者がいれば、結果的に医療・福祉ケアの一部も担ってくれることにもなるから、国はもっと積極的にスポーツ予算を割いた方が、安い公共投資になると思う。
あまり役所っぽい組織にならないようにあくまでも健全経営のNPOの形にして、「季節スポーツのオフシーズン・メニューが豊富なクラブ」こそ、一番ほしい形なのだが・・・
なければ創る!と奮起するほど僕は世話好きではないから、鼻息も荒くなりようがない。
でも、ちょっと忸怩たるものはあるから、「人生の達人スキークラブ」なら、やってもいいかな?

スポーツ | 23:34 | comments(0) | trackbacks(0)
五刀流から二刀流へ


エアエッジを解約してきた。
さすがに5回線は多すぎるわな。ハイブリに070と080が乗っていて、エアエッジにも070〜がついていて、もうFAX受信用にだけ維持しているような家の078もあって、「携帯しない090」も目覚まし時計として維持している。

端末をたたいたウィルコム社員くん、
「ハイブリッドをお使いでしたら、必要ありませんね」
と納得顔。会社が傾いているんだから、もっと顧客にひれ伏すぐらい感謝しないと…(笑)。
数時間後には、4回線に「減便」完了した。

今日の新聞各紙に、「携帯に負けたウィルコム」「医療用に活路もあるかも」云々の経済記事が並んでいた。
まだ、顧客数と売り上げではイーモバイルには負けていないんですがねー。

XGPの拡大に設備投資がかさんだとか、融資を受けられなかったとか、「経営上の敗因」は短く書いてあった。
それもあるかもしれないが、PHSが負けたというより、ケータイ・ユーザーがキャリアに囲い込まれて、複雑怪奇な料金プランや「無料通話分」という名のトリックにだまされ続けているといえなくもない。
ガラパゴスといわれる日本規格の島の中で、1億人の囚われ人はみな勝ち負けどころか依存状態。

ケータイなんか、いらん!
と開き直れるほど僕も達観していられる哲人ではないのだが、ケータイ・メールだけは巻き込まれずにすんでいる。
仕事の依頼も連絡も、ちゃんと電話をかけてきてくれるし、PCでクラウド仕事はぼちぼちやれているから、「受け専」の電話機があればよろしいのだ。

今まで070だけで仕事もプライベートもカバーしてきたのだが、ハイブリッドの通話料がスペシャル仕様(?)で高くなってしまったこともあって、この際「受け専」は090にして、分けてみようかなと遅ればせながら決意した。まぁ、職場に届け出るだけの話。

あぁ…これで、自然に「圏外」で仕事連絡が入らなかった山奥にもトンネルにも、ドコモの電波が届くわけか。
低性能時代の070は、ありがたいことに電車に乗っているときも着信しなかった。PHS誕生時には、自転車でも危なかったから、僕は電話がかかると立ち止まってしまうクセが染みついたまま今に至っている(苦笑)。

ゲレンデや日本アルプスで、大自然の中で仕事の電話をやりとりしているジャパニーズ・ビジーネスマンの姿を見るたびに、「きれいさっぱり圏外」の僕は、憐れみを覚え、歪んだ開放感(笑)を噛みしめるのであった。コンサート会場でも安心だし。
それが、どこでもかかってくるわけですな。
しかも、電話機ダブルだから。

ややこしい妻子持ちの殿方が2台目の端末を個人で持つと、恐妻にあらぬ疑いをかけられて、言い訳しても疑われて・・・とグチっていたりするようだが、5台使い回そうが1台ポッキリだろうが、浮気するやつはする、しないやつはしない。

そもそも、ケータイ・メールで浮気の連絡をとりあっているから、盗み見るだのバレただのハートマークがどうたらこうたらと火種になるんではないですかい?
愛人とケータイで密会の連絡をとりあっている愚か者は、明日のタイガー・ウッズみたいなもの。完全犯罪を狙うゴルゴな浮気は、伝書鳩で手紙を飛ばすのだ。

わしの2台を見てみぃ!どこにもプライベートメールは残っとらんぞ!
と胸をはってみせる相手もいないから、浮気どころか、本気のカケラの兆しの予定の可能性もない。
幸せなんだか、絶望的なんだか…。
伝書鳩で文通してくれる奇抜な相手と浮気したいのぅ。
その前に、PHS愛好家の「本カノ」か。

こんな日でした(日記) | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0)
| 1/3PAGES | >>


CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28      
<< February 2010 >>
PROFILE
NEW ENTRY
RECENT COMMENT
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
your IP
ブログパーツUL5
OTHERS
RECOMMEND

SPONSORED LINKS