solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
コンパ 親分!


母校の教授研究室を訪ねてきた。
ちょうど昨日は、宝塚音楽学校の合格発表日だったらしい。
それとは関係ないのだろうが、宝塚行きの阪急電車には、でかい瀬川瑛子ジュニアのようなおねーさんが二人お乗りあそばしておられ、プラットフォームを歩く先輩団員らしき(これも)でかい瀬川瑛子ジュニアを見つけるや、車内で気をつけして、「おはようございますっ!!」と挨拶を飛ばしていた。
未来の黒木瞳とも、どこかで乗り合わせていたのかもしれないが、タスキに「天海祐希になる予定」「きっと真矢みき」「壇れい確実」と書いといてくれれば、わかりやすいのに。

年度の変わり目の教授は忙しく、ゼミ用の資料集を作成する仕事の合い間だったようで、しばらく中座してくれと促されて、学内をぶらぶら。
10年ほど前に10年ぶりに訪問して以来のキャンパス、キャンパスタウンだ。同伴の博士はもっと久々で、大昔に下宿していた界隈を散策。廃墟の一歩手前だった(笑)。
往年の学生街らしい名残りは、ところどころに残ってはいたものの、不自然に真新しい道路がついた通りや、更地になったままの一角は、震災の爪痕かもしれませんねーと推し量るしかない。

教授のお仕事がひと段落ついてからダウンタウンに流れ、社会美学の議論が始まる。
袋小路の座敷席で、二人のPh.Dと二人のMA、皆さんスパスパ煙草をふかしまくり、清く正しく健やかなヒトラー・ユーゲントのワタクシは受動喫煙させられることさせられること(笑)。
生体デトックス作用の勢いで、話の中身もさっぱり排出されてしまったぞ。

ただ、後半でチン入してきた杉本彩が
「あぁた、結局何したいのさ!」
と一喝して、ナイーブな博士はしどろもどろになっていたのはスリリングで酔いが醒めた(笑)。
皆わかっていて、口にしないストライクな尋問ですがな。
僕が足をふんだりすると「痛いやんけー」と叱られるのに、杉本彩はさすが「女王様の前立腺挿入」である。憎まれないのは、美女の人徳ですな。ブヒッ!!

洋の東西を問わず学者になるレールはしっかり敷かれていて、登山鉄道のような急勾配かもしれないが、ここをコツコツ登って行くのが学者の王道ではある。大学教員が学者であるとは限らないが、建築家やアーチストから教授ポストに就く道は、それはそれで険しい回り道ではあるだろう。アカデミズムの外の世界で成功すれば、その業績も何十年か何世紀か残るわけだし、チィチィパッパをさせられる教職には魅力を感じないかもしれない。

先輩は、たとえるなら底力のある大型機関車だが、道路を走っておられる感じもするので、レールに乗るか車体を変えるか、選択を迫られている立場かもしれない。
どんな乗り物でどんな道を切り拓いて行かれるか、期待しつつ声援を送りたいと思う。

こんな日でした(日記) | 20:41 | comments(2) | trackbacks(0)
波ヲ摑メ


『BCLライフ2010』をアマゾンから超速で送ってもらった。佐川も、速いぞ!
三才ブックスの広告の表紙写真に、小さく小さく写っているR-1000のパネルを、ワタクシは見逃さなかった。ケンウッド以前のトリオのゼネカバ受信機である。トリオのSSBハンディ機、トリオのHF機・・・と、現ケンウッドには、昔から全幅の信頼をおいていたのだ(もちろん、R-1000は現役続行中)。

時代の流れで、「ペルセウス活用術」が特集されているのはしかたないとはいえ、中華ラジオから軍用機まで、スモールループアンテナ製作も含めて、けっこうハード指向なムックになっている(売れるかな?)。「全国人気DJ紹介」のようなヤワな記事はない。
骨太いコンテンツは、それはそれで評価したいところだ。

ハード指向になると、難しいのは入手ルート。
中華ラジオは、取り扱い業者も増えているとはいえ、通販が頼みの綱。保証はどうなっているのか、試用できないのか、通販にはまだまだ課題が多い。ラジオの目利きを自負すること35年のワタクシでも、先日ちょっとつまずいた。
「往年の名機」や軍用機なんかになると、「どこで買えっちゅうねん」と突っこみたくなるほど、入手方法に関する情報が乏しい。

結果、持てる者と持たざる者との格差社会になっているのだ(笑)電波系ワールドも。
スカセンもクーガも、生産ストップしてから現役で稼動できる絶対数が少ないから、バカみたいな値段がオークションでついたりしている。中古カメラ市場より、品質管理は荒れているのではないだろうか。
ハード好きとしては、哀しい現実である。
なければ作ればいい、と昔なら考えただろうが、今の学校教育でそんな技術力はさっぱり身につかないからね。

BCLライフ2010は、もう初心者をすっ飛ばして慢性患者をターゲットにしたようなコンテンツだから、僕には心地よくても(哀)、うーん…未病の患者をやんわり罹患させられるか、いかに重症化させられるか(笑)、おマニヤ系出版社のテーマではないでしょうか。
三才ブックスより宝島社あたりが、豪華付録をつけて、
春のコーデはラジオがラッキーアイテム♪
とかなんとか・・・
無理だろうな。

読みました(書評) | 13:30 | comments(2) | trackbacks(0)
僕はネイティブ日本人失格


シューカツ中の博士を励ますあまり、「英語道場やりはったら、どうすか?」と焚きつけると、その気になってしまったようで、入門させられそうになっている(笑)。ありがたく御指導いただく日も近いかもしれないが。
博士が昨日カフェで熱弁をふるっておられた「nativismの壁」は、やはり島国のぬるま湯で暮らしていると、ぴんとこない。
公民権の上での差別となると、表立ってはないのが移民合衆国の建て前ではあれ、事件化しない水面下のレベルで、差別とすれすれの「よそ者あつかい」は、ぬぐえないらしい。新聞にコラムを書いて人気者になるほど卓越した英語力をもってしても、面と向かってエイリアン視される場面に、日々の暮らしのそこかしこで出くわすのだそうな。

むしろ、神話と化しているとはいえエスニシティとナショナリティが高く一致している日本の方が、エイリアンに対しては寛容な(というか鈍感というか)ところがないでもない。
もちろん、在日コリアンとの衝突はなくなったわけではないし、法的にも同等の権利が保障されているわけではない。

とはいえ、正しい日本語を話さないエイリアンは、当の日本人だったりすることもままあるわけで、言語は唯一絶対の基準にはならない。
「日本人らしさ」をものさしにコミュニティの一員として認めるかどうかを判断しようとすると、いったい日本のnativismとは何ぞや?と考えさせられてしまう。ナショナリズムともエスニシティとも違う。生理的な距離感、肌が合うかどうか、信用できるかどうか・・・エイリアンがエイリアンでなくなるのは、帰化するとか、法律婚をして永住資格を得るだけではない何かがある。
それが明文化されていない点では、日米に大差があるわけでもなさそうだ。

子供手当法案が可決成立して、国籍を問わず日本に住所のある外国人も支給対象になったことに、ナショナリズム濃厚なメディアは「こんな申請も出てくるぞ」「血税を、こんな外国人に分配するのか」「在外日本人に支給されないのはおかしい」と、声をあげている。

たしかに、欠陥だらけの法ではあるから、長妻厚労大臣も来年の見直しを示唆しているのは、お粗末なこっちゃなーと苦笑するしかない。外国人参政権も懸案だ。
こういう議論の中で、日本人のnativismらしきものがにじみ出てくるのだろうが、それでも根拠は薄弱だ。根拠なんか問われたって、「ジローラモさん宅に支給するのはいいけど工作員みたいなコリアンにビタ一文もくれてやるな」といった感情的なものにすぎない。

選挙もポピュリズムなら、立法も行政もポピュリズム。
「朝鮮学校は金親子の肖像写真を撤去すれば授業料無償化を考えてやってもいい」なんて某府知事トオルちゃんの大衆迎合発言は、そりゃ思想・信条・信教・学問の自由を保障した憲法違反ではないの?と、だれか突っ込んでやれないのか。

一度、勇気のある高等学校は天皇と金日成とヒトラーとチェ・ゲバラと毛沢東とフィデル・カストロあたりの顔写真(そうかガッカリ名誉会長も加えてみよう)をズラリ掲示してみて、「どれを残して、どれをはずすと認めてもらえるか」と実験してみればよろしいのだ。

いや、憲法に忠実に従うなら、私立学校はだれの肖像画を崇め奉ろうと自由である。
十字架をかかげる高等学校もいくらでもあって、首相の靖国参拝に反対している宗派もある。
だったら、授業料無償化からはずすのか?

国籍と人種、血統、住所とナショナル・アイデンティティ、エスニック・アイデンティティが、どれも100%ニッポンです!という日本人だけで社会政策の恩恵をシェアしようとすること自体、もはや不可能だし、そんな国のありかたこそ、空想に近い不自然なnativismだろう。
あんたの祖先、1000年も遡ってみれば渡来人の血が入ってない保証があるのかい?
と問われて、自信満々で「○○家50代のDNAサンプル」なんか出せる日本人は、まぁおらんでしょう。

では、日本人で出稼ぎをしていてスマトラ島に第4夫人までいて子供が20人!!なんて外国人には、支給するのか、どうするのか。
幼稚園、保育園、小中高校(民族学校を含む)に在籍する子供の数に応じて、学校に支給すればよろしいのである。
金親子の写真を拝んでたって、いいではないか。
「拉致日本人を返せ」署名していただくのを条件にする方が、よほど意味のある施策になると思ったりもするのだが、まぁそうなると別の議論が沸騰するかもしれんな。
ともあれ、人道主義を、国境を越えた普遍の価値にして行く道を考えた方が、未来志向でよろしいと思うのだが。

政治 | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0)
好きなことを勉強して食って行くには?


読書会で要約発表。
『教育の職業的意義』は、タイトル通りのことを日々考えさせられていることもあって、関心事ストライクのテーマだ。ちょうど昨日も会議で(毎年のことだが)、実学重視!就職力向上!を唱和してきたところだった。

最近は国立大学まで手を染めるようになってきたキャリア教育は、永遠に終わらない自分探しと適性不安を生むだけ。
かといって、職業教育を強く否定する教養主義や古典素養へのノスタルジーも、いまさら戻っていくわけにはいかない過去の遺物。
いまや職場は家族経営体ではなく、いつクビになっても大海原を自力で泳いで行く覚悟と背中合わせだから、別の意味で職業を意識した高等教育・専門教育は必要。

と、とりたてて斬新なメッセージではないものの、教育の意味を現状(産業界や政治状況)への適応を実現するだけでなく、「正しい抵抗」を身につける術でもある、というバランス感覚は、もっと強調されていい。
エンプロイアビリティ、セルフ・アドボカシー、コア・コンピタンス,etc,etcのフレーズが、底流では自己責任と、職場・社会への同化圧力として働くことは往々にしてある。適応がうまく行かない「不器用さ」、「すわり心地の悪さ」は、本人の側ではなく、社会の側に何か機能障害や構造的欠陥があると考える余地は、自己責任論にはない。

早い話が、まさにこのテーマで今日初めて議論に加わってもらった博士が、並はずれた努力で豊富な在米経験と卓越した英語力を持って帰っても、なかなか仕事がない。教育と就労のミスマッチは、すでにポスドク問題として、万単位の「就職待ち博士」を見ればわかる。留学していると、空きポスト情報もなかなか入ってこないし、すぐ帰国というわけにもいかない。

博士の力量を活かせるポストが確保されていないこともそうだし、学校と産業界、行政府・立法府といった組織間の人材の受け渡しが、あまり透明化されているわけでもない。
就職先を決めてから進学をしないと、まず入学を拒まれかねないのが大学院の実情だ(すでに25年前の修士課程でもそうだった)。
もっとも、就職の世話を期待する院生がいれば、それはそれで問題なのだが、放火大学院でさえキャリア教育をやってたりするご時世だからね…。

かくして、読書会は俎上に乗せた議題が議題だけに、教育側、新卒の受け皿としての病院事務局、そして研究者・・・と当事者のリアルな鼎談へと変容して、僕はそれでとても有意義だったのだが、下手すると経営会議みたいな面もなきにしもあらず。
すみませんねぇ…オフの日の茶話会なのに。

おかげで、異文化コミュニケーションスキルと、その背景で見えない形で作用しているフレーム分析の視点を活かして、博士が自力で立ち上げようとするアウトラインが見えてきたようだ。近い将来、外国人医療者やワーカーが、どういう形で日本社会で受け入れられ能力を発揮できるか、教育とOJTではカバーできない部分のコンサルティングのような仕事は、きっと必要になってくるだろうと思う。

「なんぼでも君の英文のレジュメでもペーペーでも、添削しちゃるよ。有料で」と、ありがたくお申し出いただいたので、五十にして帰国された先輩と入れ替わりに、五十にしてタイへ移住するのもいいか〜!!というバブルな夢を描いてしまった。
チュラロンコン大学、いいかもな〜

こんな日でした(日記) | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0)
DEGEN 1123


またポチッとやってしまった中華ラジオ。
初めてのDEGENである。DEGENのシリーズ名「愛好者○号」は(ソニーでいえばスカイセンサーのような、メーカーの気合い印か?)、このポケットラジオにはついていない。

位置づけも、本格的DX受信には程遠い通勤ラジオか?いや、どこかで見たことがある「語学講座エアチェック用ラジオ」をパクった・・・いや意識した・・・ひょっとして参考にしたようなデザインである。
カラーバリエーションをそろえると、けっこうPOPな表面パネルデザインに見えるのではないかな?

本体メモリーが2GBあるので、数十時間分のラジオは録音できるし、もちろんパソコンに転送できる。タイマー録音ができないのは少しだけ残念だが、なにせ5,000円しないラジオだからね。ここだけ、トークマスターに及ばなかったところだ。
モデルチェンジしたせいで叩き売られているのかもしれんが、なにせ単4電池が使える旧型の方がよろしいのだ。実はそれが、実は誤算であることに間もなく気づくはめになる。

けっこう、いろんな通販ショップが扱っているようで、ワールド無線で7,500円のところ、アマゾンで4,980円で発見。とっさに、ポチッとやってしまった次第。
数日であっさり届いた。ワールド無線は香港からミラクルスピード発送だが、アマゾンの出店業者は名古屋から「スーパースピード発送」ぐらいだった。

パソコンにUSBでつなぐと、PDFでの日本語取説がコピーできる形になっている。小冊子のマニュアルは英語と中国語だから、紙面でもなんとなく操作法や設定はわかる。
時計をセットして、ホイホイホイ・・・と受信チェック。

んん〜〜〜〜????
なんじゃ、このAM受信部は。
安い回路に無理してDSPなんか採用したせいか?
感度は充分でも、音質がどうもイマイチ。好みの問題かもしれんが、かなり息苦しい感じの音質で、今まで聴いたことがないような個性的な音質である。ゼロビートを数十ヘルツはずしたような。

AMに反して、FMはすばらしい。ステレオでもノイズがあまり入らず、そもそも感度も高い。
だから、もうAMはオマケと割り切って使えば、悪くない通勤ラジオといえるかもしれない。まぁ、通勤ラジオ兼オーディオプレイヤーとなると、やはりサンヨーのRSワンテンが「王者の貫禄」か。
かえすがえすも、FMの迫力ある高音質とAMのプアな音との落差が、惜しい。

単価は安かったから、「もうこれは授業料」と思って、マーケットプレイス送りになる可能性大である。ほしい人には、さらに半額で販売しますが(笑)。

アッと驚き打ちのめされるような、ウルトラ高コストパフォーマンス!!の中華ラジオは出てこないものだろうか。最近ちょっと目くるめく新製品を見ないのは寂しい。
ラジオ・アディクション(こんな病名が、いかにもありそうだ)から、少しは引き戻された感じで助かるんですが…。

買いました(むだづかい) | 21:39 | comments(0) | trackbacks(0)
奇跡の38歳


丸岡いずみvs宮根の2時50分(江頭みたいだが)の「関関戦」が終わってしまった。名物コーナーだったのに。
今日は総集編までやっていた。悪趣味な…(笑)。

大阪のミヤネ屋と、在京の丸岡いずみ。この、すぐには襲えない距離感が絶妙だ。
YTV制作といっても、ゲストはほとんど東京からの出張組だから、某電脳検事の弟のようなエコノミスト殿なんか、また東京に戻ればすぐ会えるもんねーと優位目線に立って、粉(?)をかけていた。「眼鏡姿を見せて下さいよー」と。
おぉ、おたくエコノミストは眼鏡フェチでもあったのか。

僕は自分で必要ないせいで、ないものねだりというか、眼鏡美女にはあこがれますな。
眼鏡を封印してしまったテレ朝の上山千穂アナも、今日で昼前のニュースを降板したのだが、最初のころは精悍な眼鏡姿だった。長身だし、とても似合っていたのに、照明の反射やなんかでTV映りが難しいのだろうか。男性アナ陣営も、コンタクトばかりだしね。

ま、眼鏡はよろしい。
終わるコーナー、終わる番組が相次ぐ改編期である。
MBSの鉄分濃厚な馬野アナの「たびぐみ」も終了してしまった。
先週は阪神なんば線のインタビュー取材で、なかなか気合いも入っていて、聴きごたえがあった。「鉄道網から考える関西経済」のような目線が、ただの乗りテツ食べテツ撮りテツ読みテツ向けのホビー番組とは異質の、ためになる企画だったと思うんですがね。
広い夜空(昼空でもいいけど)に鉄分が散布されて、またどの枠にか鉄旅モノが復活することを祈るとしましょう。

案外、ロケ音源を使う(しかない)ラジオの方が、鉄道情緒は「健全に」伝わるような気がするのは僕だけだろうか。
TVや雑誌で、みごとなショットをこれでもかといわんばかりに映し出すと、真似するやつは必ず出てくるわけで、ちゃんと鉄道会社に企画を通してプロが演出する映像を再現しようとすると、線路敷地に侵入したり三脚を立てたり、窓からビデオカメラを突き出したりする不届き者が必ず出てきますわいな。

最近の鉄ちゃんご乱行は、雑誌とTVに責任の一端はあるのではないかな?という気もするんである。もちろん、なんといっても実行犯こそ悪いのだが。
線路の音や駅の騒音を流しながら、旅の思い出を披露しあうような、なごやか〜な鉄旅番組があれば、それでいい。

その意味で、路面電車跡(跡!である)なんかを録音取材して臨場感満点に構成している馬場章夫さんは、さすがラジオの職人だなと思う。
旅の情緒は、匂いと音なのである。
これもマニヤックな目線かもしれんけどね。

見た聴いた受信した(メディア評) | 16:50 | comments(2) | trackbacks(0)
がんばれMr.Postman


職場からのエクスパックの不在通知が入っていたので、ポタリングついでに取りに行ってきた。
4日ぶりに雨があがったと思ったら、戻り寒波のせいか、けっこう寒い。吐く息も白い。
時間外窓口は、いつもは長蛇の列なのに、今夜はすいていた。

最近、中央郵便局のATMの部屋が別室になっていて、いったん外に出て回らなくてはいけないのが不便だが、それでもついでに出し入れしても「イレブンPM」まで手数料タダなのはうれしい。
郵便の授受は24時間、人の手で窓口対応してくれる。うーん、ハートフル・サービスですなぁ。

おい銀行ども!せめてこれぐらいのサービスを実行してから、ゆうちょ批判をしなさいよ。
しずかちゃんの郵政巨大化案に、銀行もJAも信金も戦々恐々としています!民業圧迫です!・・・と泣き言をぶつけてくる前に、だ。

民間金融機関は、「公平な条件で競争すべきだ」とぬかしているが、本当に公平な条件というのは、外資系も入れて、ということである。上海銀行、ドイツ銀行、マカオ銀行,etc,etcと競争して、メガバンクの1つか2つ敗退する覚悟があるんですかい?
時間外ATM手数料を無料にする「お仲間」を村八分にしたりしちゃーいけませんよ。

ただでさえ、ゆうちょは足かせをはめられている。
1億円もの保険契約はできないし、貯金の預け入れ限度額も、いたって庶民のカツカツのふところレベルだ。1000万円(しずか案では2000万円)は、妥当な足かせだろう。
それ以上預けるような金持ちや法人の顔ばかり見て、銀行は仕事をしてきたのではなかったのか?

低いハードルであずけた郵便貯金が、どう運用されてきたかも、国民は知っている。
承知の上で、お国のために貯金し、保険に入り、せっせと手紙を書き(これは今どき僕ぐらいか?)、小包を送ってきたのである。
24時間ハートを運ぶ郵便局ネットワークは、まさにユニバーサル・サービス。しずかちゃんのおっしゃる通り!

とまぁ、身内びいきで郵便国営化まで行っちまいそうなエールを送る僕が時代錯誤なのは、よーくわかっちょる。
さすがに、NTTを電電公社に戻せとまでは言わんが(PHSを救うのは国営電話事業しかないけどねぇ…)、郵便と、払い渋りしない保険と、手数料をかすめ取らない貯金は、一体で守っていただきたい。
がんばれ国民新党!(笑)

キャッシュフローの停滞をゆうちょのせいにするのは、いいがかりもいいところだ。
「あたしの成績が悪いのは、パパのせいなんだから!!パパのバカバカ〜」
と八つ当たりしているコ娘のような銀行は、欧・米・中のモンスターに踏み潰してもらいなさいって。
なぜ郵便局が厚く信頼されているか、金融機関、ノンバンクは庶民の目線で考えることですな。

こんな日でした(日記) | 23:38 | comments(2) | trackbacks(0)
氷河期


珍しく、梅雨どきでもないのに3日連続で雨。
こんなこと、まずない。どうなってんでしょ。まるで雨季。

こじつけるわけではないが、超氷河期の大卒生に、格安の在籍費でモラトリアムを与える大学がぽつぽつ出てきて、「ありがたいことです」と未内定新卒者がインタビューに答えていたりする。
卒業先延ばし作戦は、昔々からあったような気もするのだが、今のはただ新卒でシューカツできるためだけの便宜的な身分を与えるだけだから、中身は既卒浪人と変わらない。

やっていることも、セミナーだのスクールだの会社訪問だの、似たようなことをやっているわけだから、既卒か新卒かの記号にこだわるゲームみたいなものか?(処女で嫁ぐのが女子のたしなみだった時代を笑えないよ)。

大学に残るなら、うんと学問に励んでほしいものだが、シューカツをするため、とだれもが了解しているから、企業も勉強の成果は?なんて突っ込んだりしない。
でも、勉強してこなかった大学生を採用して、大丈夫か?そんな子は、「作業」しかできませんぞ。
内定マニュアルは読まなかったけど、『資本論』は読破しましたゼと豪語する学生の方が、いじくり甲斐があって(笑)おもしろいのではないだろうか。

なぜ企業は、「大学にいるなら大学でしかできない勉強をするのが本分」と言わないのか。いや、大学まで自動車教習所と化して実学一辺倒になっているから、乱世を見透す知性はどこで育つのだろう?と心配になるばかりだ。

原書の1冊も読んだことがない英文科生、ケインズを知らない経済学部生,etc,etcの笑えるサンプルは昔からいたとはいえ、あいも変わらず生産され続けて、「エヘヘヘヘ、大学の勉強なんて、役に立ちませんわ」と学生も企業も苦笑しながらうなずいている。
共感しあうために学校を悪者にするなら、泥をかぶる覚悟で、僕はそれでもいいと思う。

許せないのは、この愚かな自己否定を一緒になってやっている同業者。
松下幸之助が「座学は役に立たない」というならわかるが、教育者が仕事の意味を自己否定して笑ってみせるのは、謙遜にしては知性もウィットもない。役に立たない教育をやっている教師は、首を差し出せ。職場はバタバタ廃校していけばいい。
「学歴も座学も役に立たない」と本気で思っている会社は、中卒を採用して育ててみせてこそ言行一致というものだ。

どうしてこう、新卒労働市場は、非生産的なワンパターン思考を捨てないのだろうか。
「頭でっかち」がいけないなら、でかい頭に合う実務をさせて人間的に大きくすればいいだろうに、抜きん出ているところを否定したり叩いてみたりする悪趣味な体質は、古き悪き日本的教育の体質そのままでありますな。
経験を理論化して、普遍的なナレッジにする頭がないと、その労働者は経営資産にならないし、次世代への資産のバトンタッチもできないのではないだろうか。

この紋切り型の病いを見抜いてメスを入れてみせる力が、あいにく新卒クンたちにはなかなかないから、今までやってきた学業を全否定されても、うなだれて内定くださいとペコペコするしかない。かわいそうに。

すでにどこか内定が決まったか、ダメもとで受けるシューカツ生は、会社の面接でイヤミなことを言われたら、
「おいオッサン、あんた自身が学校で役に立たない勉強をしてきただけだろが。大卒を採用するなら、学問を実践に活かせる研究開発をさせなさいよ!」
とぶちまける野武士みたいなのが、出てこないもんだろうか。
「女子はコシカケ」といわんばかりの企業に、「育児休暇と託児所を保証してから言えっちゅうの」と噛みつくミニ田嶋陽子はいるらしいが(笑)。

モラトリアムをもらった学生は、くだらないシューカツ・スクールなんかに時間と金を浪費するより、じっくりと別学部の科目履修でもやって、最後の学問チャンスを噛みしめる方が、人生の糧になると思いますな。22歳の4回生より24歳の4回生の方が劣ると本気で思っている会社なんか、相手にしない方がいい。

僕が人事部長なら(商社でも病院でも)、『カラマーゾフの兄弟』を読破して、ドストエフスキーのことなら目を輝かせて何時間でもしゃべれるような学生こそ、採用したいものだ。
それで使える人材になるか、売り上げ向上に貢献してくれるかは未知数だが、まぁ人件費とトントンの貢献さえしてくれれば、作家デビューする職員がいてもおもしろいではないか。起業だけがベンチャーではないのだ。
病む職員が続出する福祉職場なんてのも、風の噂によるとあるらしいから、いい人材がいないと嘆く愚かな会社は、いい人材をつぶしてしまう己の愚を直視しろっての。

こんな日でした(日記) | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0)
謝怨会


祝日に、ポツンと開催されていたので、ポツンとそれだけのために、大阪のホテルへ出勤してきた。ベタな、寝起きの普段着で。

半フォーマル・半カジュアルなこれぐらいの集まりの方が、くつろげていい。
卒業式後のパーティーだと慌ただしく、怒涛の騒乱の中で立ち話をしなくてはいけないから、疲れてしまう。この日だけは、ツーショット写真を撮られまくる。が、あとで送ってきた試しがない。そんなもんである。

それより、大人の卒業式の方が、ちゃんと話が通じるから意味があるのだ。
みな大学の卒業式は一度は経験済みだから、この二度目か三度目の「今度こそ卒業」の意味を、自分なりにかみしめておられるはずだ。メソメソ・ウルウルしている感動の場面はどこを探しても見当たらないが、連絡先交換は盛んで、「実用的な集会」なんですな。その方が、出席する値打ちはあるってもんだ。

全講師のショート・スピーチは、どれも格調高く実用的で、示唆と含蓄に富んでいる。
僕がトリだったので、けつをまくるつもりで

「いっしょけんめい、働かんように。福祉職が病んでどうするんですか!?よく遊び、よく休みで行きましょう!」

と言い放って、失笑を買ってしまった。99%本気なんですけどねー(笑)。
もっとも、最初から立派なことをいう人物と思われていないだろうから、「相変わらず、あの調子だな」と聞き捨てられているかもしれない。毎年つきあっている同僚からは。

お開きの後、ロビーでツーショット写真を御所望の乙女と初めて込み入った話をする機会があった。
どうも結婚をあせっておられるらしい。なんだか短時間のうちに、年齢から生い立ちから、釣書みたいな情報が伝わってきたぞ。

乙女の心境はさっぱりわからんが、「四捨五入で三十歳」なら、あせることないでしょうに?と思うんですがね。まだアラサーだと、鯉より自立でしょうよ。

「いまどき三十歳が成人式みたいなもんだから、三十路はコンカツより一人前の仕事師になる土台固めをした方がよくね?」
「でも、親は早くってせかすし・・・。お見合いの口はバツイチとか、ピピッとこない人ばかりになるんです」

そりゃ年寄りにまかせると、昔ながらの相場みたいなものがあてがわれますって(僕は死別シングルママでもいっこうにかまわんのに、声はかかりません)。
まずは好きなこと一緒にやって、一緒に暮らして、そこから結婚とか義理の親とのつきあいかたも見えてくるもんではないのでしょうか福島瑞穂さん!(と、都合のいいところでコメントを振る)

「最初から結婚前提の出会いだと、値踏みもシビアになるんちゃうかな。親との関係とか、金銭面とか。」
「でも、手相で今年がチャンスって出たんです」
「ほほー、でもあせらん方がよろしいよ。いま身近でいい御縁があったように見えても、そのうち距離が開いて、すきま風が吹くようになるんだから。お互い行き先がピッタリ合う人を探したらいかがかな?いつか世界のどこかで見つかりますって」
「ええっ!日本では探せないんですか〜」
「すぐほしい!なら、出会い系に登録するとか」
「イヤです!!」
「僕も出会いバーベキューとか出会いスキーなんかやってますが、なんなら呑み会に来る?」
「えっ、紹介してくれるんですか」

てな流れで、今度の仕事は「出会い幹事」である。なんだかな〜。
キューピット、幹事、司会者、神主、受付(笑)は今までやってきたから、今度は牧師のコスプレをやってみるチャンスかね?

でも、「完全カヤの外」だと、かえって楽しめるから立場上ラクである。人のスリルとサスペンスも、人の幸せも、人の不幸も。
よくいえば、耳学問になるというか、参考になりますというか。
いつの間にか、カヤの中にひきずりこまれているかもしれないのに(笑)。

こんな日でした(日記) | 23:04 | comments(4) | trackbacks(0)
アドベンチャー起業


問題集の校正が終わり、今度は模擬試験の作成が少し先の仕事で仮契約。
これはまだ先なので、ほかの科目の分担執筆者いませんか?と打診されるまま、人材斡旋まで引き受けてしまった。

この仕事なら、あの方こそ適任かもしれない、そういえばあの人はどうだろう・・・と「脳内パソナ」をしていると、人事担当者のような目線になりがち。自戒しないと、傲慢な人物評価をしてしまう罠に陥る。
部下を持つ身になると、避けられない非情な立場にいつかは立たされるのかもしれないが、組織の上下関係には権力がつきものでも、フリーランサーのゆるいネットワークの中だと、権力ではなく情報がサバイバルの糧になる。

権力関係がいやで部下を持たない身を通していても、不意にどこかで「忸怩たる思い」に直面することはある。
たとえば、昔の同僚を僕が転職した先に紹介して、何年かやってもらってうまく行かないとき、「実はこういう面で合わなかった」と双方からそれぞれの見方・言い分を聞くことがある。
「それなら、最初から求めるスキルや成果、働く条件をきちんとオープンにしておけばよかったのに」と思うようなミスマッチもある。

個人と個人の「情報の取り引き」は、お互い腹を探るのが難しい。
職探しを縁の薄い人に頼むと、ブローカーのような怪しげな仲介者が金銭を要求したり、恩を売ったりすることも、ままあるようだ。生々しい話を聞くと、殺伐とした気持ちになる。頭を下げる相手を見誤ると、後々ややこしいものを引きずることもあるし、ババをつかまされたりするのだ。

なんでまた、こんなポストにこれほどの人が据え置かれているんだろうと思っていると、そのセクション自体がお払い箱になってしまうような「親会社の都合」もある。やめた後で顛末を聞いて、一蓮托生はこわいね…と胸をなでおろしたこともあった。

お互い信頼して伸び伸びと仕事のできる職場に巡りあえた人は幸運だが、腐った組織で鼻をつまみながら勤めていると、死に神のような生気のない顔に変わっていく人材は少なくない。
そうならないよう、いい組織を捜し求める道と、ネットワークの中で生き延びていく道のどちらを選ぶか。

または、才能があれば居心地のいい組織を自分で築く道もあるのだが、リスクとリターンをドライに計算しなくてはいけない。
完全に自己決定・個人責任の世界は、自由と引き換えに、いざというときケツをふいてくれるのは自分以外にいない。

この季節、
「ぜひ、つくって下さい。一緒にやりましょ」
と、お仲間から声がかかるのが恒例の年中行事(?)のようになっている。
どうも茶坊主になろうとしている(笑)のがわかるから、一緒にやると一緒に沈没して行く予感もある。甘えあい・もたれあいになること必至。意気投合する親しい仲間と寄り合いでビジネスなんか始めると、険悪なことになりかねない。
自分のやりたいことだけやって、楽しく働いて一生安泰なんて、ファンタジーの世界だからね。

民主党政権になったおかげといえばいいのか、国会に生産者協働組合の法制化案が提出されているから、NPOでもなく個人事業でもなく、「全員参加経営」の事業体が実現しそうではある。
いい使い道が拡がればいいのだが、法務、経理、人事、広報、渉外、営業・・・と、経営の多面性は意外に荷が重い。

それでも、やるならやらにゃならん(にわかに、その気になっている自分がこわい)。
無責任な恩師(笑)は、実例まで出して「こんな私塾をやらにゃだめなんよ」とそそのかしてくれるが、さて、どんなもんですかね。平成義塾が立ち上がるか????

僕は福沢諭吉にも勝海舟にもなる自信が皆無だから、ギルドのような形の方が性に合っている気がするのだが、秘密結社と化してしまう予感もある。
組織はオーナーの人柄そのものだからねぇ…

こんな日でした(日記) | 15:55 | comments(4) | trackbacks(0)
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