2010.05.31 Monday
瑞穂さん、えらい!
どうぞ罷免してちょうだい、民酒党の株がますます下がり斜眠党の評価が上がる(か?)だけだから、と首を差し出した作戦に、ハトさんがかかってしまった。
最後の最後まで、首を切らない友愛にこだわった平野パナソニック官房長官が、「ここはひとつ、自発的に辞職するという形でどうかね」と水を向けたらしいが、不祥事役人の依願退職じゃあるまいし、弁護士瑞穂を動かせなかった。
そんな偽装クビ切りの悪辣さに泣いている勤労者がどれだけいるか、民酒党と斜眠党のどっちが感度良好かが衆知されたわけだ。
政治屋のゲーム界ならまだしも、ほんと偽装離職のあの手この手は多いんですから。連合はハトさんパナさんに進言できなかったのか?
官邸での意思決定の奥深いところは、なかなか素人にはわかりづらいので、報道だけ見てもよくわからないところはある。最大の闇は、霞が関と永田町の力関係だったりする。
結果的に、勤労者や沖縄県民の苦しみより、「安保にヒビ割れさせるようなこと、やめときなさいって」とアンシャン・レジームを守ることばかり優先する霞が関コトなかれ官僚の言いなりになったことは明らかだ。事業仕分けへのリベンジかもしれない。
コトが安保問題となると、「そうは言っても次元の違う高度な政治判断をしなくてはいけないし」と弁解したくなるのもごもっとも。
そんな政治的弁解がまたヘタクソで、よけいに墓穴を掘り、傷口に塩をすりこむようなことをしてしまうのが、ハトさんの弱点だしね。
同じ結果になったとしても、「あ、そう太郎」に、例の笑顔で「まぁ、そんなもんだって」と肩を叩かれれば、「あ、そうか」と納得してしまいそうだ(これも危ないけど)。
でも、なんだか玉虫色で丸め込んで、ええじゃないか節で苦笑いに終わらせてしまう魔力のようなものが、「あ、そう太郎」なんかにはあった気がする。故・小渕首相のように沖縄愛が人格ににじみ出ていた政治家もいた。心を許して、託してみようかと思わせるようなフトコロがね。
そんなプロ政治家が、民酒党にはいない。
院政の黒幕にびびっている小粒ばかりが、生徒会をやっているような頼りなさ。大丈夫か?
中曽根さんでもスカウトしてこないと、黒幕に鈴をつけるお目付け役がいない。黄門様はのほほんとスローライフなコメントをつぶやくだけだし・・・小池栄子の入浴シーン復活には、もう爺様を萌えさせるものがないのかもしれない(関係ないか)。
あえて弁護するなら、ハトさんの決断は「ふりだしに戻った」段階だから、痔民党の尻拭いを一からやりなおすべく仕切りなおしてもらうことにかすかな期待を持つしかない。
親日的な米軍退役官僚を政府にスカウトして交渉するぐらいのウルトラCは、無理なのだろうか。日系人議員や官僚、ロビイストを巧みに駒として使う米国政府のやりかたは、そのまま永田町に持ち込むわけにはいかないだろうが、蓮舫の青い目バージョンのような政治家を育てておいた方がいいと思うぞ。
こんな政見になると、感情的に「反中・反米・反朝」の空気が濃くなる気配もこわい。いや、愚かしい。
プラグマティックに考えて、「沖縄の基地負担を大阪府で分担していいんじゃないすかね」と所信表明するトオル府知事は、どこかカチンとくるのに僕の考え方と妙に近いので苦笑してしまう。
米軍基地は辺野古か、国外追放かで連立政権が割れてしまった今では手遅れなのだろうか、第三の選択肢を提案するのは。
今日でJALが神戸空港から撤退してしまった。
なら、「F22いらっしゃい」と、神戸市長は・・・まぁ絶対に言わないだろうが、トオルちゃんなら「基地誘致のプラス効果も考えればどうなんすかね」と、おそらく考えているはずだ。
USJの沖合いに基地用地を埋め立てれば、巨大な公共事業になるし、サンゴ礁が犠牲になることはない(地元漁協にはちゃんと補償をすること)。
いまUSJスタッフが晩飯を食っている餃子の王将西梅田店に、兵士も並ぶことになって、仲良く餃子に舌鼓をうつ。日米中の最強アライアンスである(笑)。
こんなホットな、しかも在日同胞の密度も日本一のエリアに、ミサイルを撃ち込むバカ息子はさすがにいませんて。
個人的には、「生F22」は一度見たいと思う不埒な動機もあるのだが、沖縄県民の負担は関西で少しでも分担できればいいし、ステーブン・セガールの行きつけ店もビリー・ブランクス隊長のジムも、波及効果で潤うこと確実。
大阪都普天間市を造成しませんかトオル知事!