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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
ラッキー7


昨夜は水曜夜のレギュラー最終日で、なんやかんやの引き継ぎで退勤が遅くなってしまった。
そういえば、駅ナカのスーパーが閉店を遅くしていたな…と思い出して、帰りは神戸駅まで乗り越してみた。閉店間際のスーパーで半額シールの宝物をあさり(苦笑)、ちょうど最終バスが見えたので駆け込みセーフ。

この路線は不思議と旅気分になるので、年に何回かは乗るのだが、「終バス」となると客もまばらで、ダウンタウンも閑散としてくる。
進行方向が、どんどん山奥に入っていくような感じになり、地元で平野の祇園さんと親しまれる聖なる山の参道をかすめて走っていると、妙に里心がわいてくるというのか、車内の空気も「おかえりモード」である。客も、どんどん途中で下車して行き、結局最後の乗客は僕になった。
思わず運転士に「おやすみなさい」と声をかけそうになりつつ、下車してすぐの我が家へ。

バスは、僕にとっては旅の足というイメージでもなく、修学旅行の象徴でもなく、「家路」そのものだ。
郊外ニュータウンに家族と暮らしていたころは、駅に近いこともあって、また路線バスというものがなかったので、もう「市バスの乗り方」を忘れてしまうほど電車少年(プラス自転車少年)であった。

でも、もともとは市電、市バスにどっぷり依存していた典型的な下町っ子(だったと思う)。
悠然と走るバスは、三宮ターミナルと家を結ぶ「空飛ぶじゅうたん」のようなもので、ご近所さんと車内で会ったりするローカルな空間であるとともに、どこあたりからかハレの服を着た乗客が乗り降りする繁華街の空気へと入れ替わって行く。
路線の味ってやつですな。

神戸中央を基準にすると、須磨まで行くともう、瀬戸内に旅に来たような感じがするし、六甲山を超える(トンネルで縦貫する)と信州に来たような錯覚をもよおす。六甲や御影の山の手は、「あらまー、住む人種が違うな」と思う豪邸が立ち並んでいたりする。
こんな車窓の変化は、ほとんど昔と変わっていない。市電が市バスに置き換わってしまったのは大きな変化ではあるけれど、市街地のモザイクのような色合いは、意外と昔のままだと思う。

むしろ、郊外ニュータウンは金太郎飴のような「ゼネコン作品群」にすぎないから、都心と郊外を行ったり来たりするバス旅の越境感覚は大きくても、この違いは全国どこでも似たようなものだ。北九州であれ東京であれ札幌であれ、郊外に向かうにつれて退屈してくる。

神戸駅から山麓の住宅街をなめて三宮に下って行く7系統の変化は、200円の値打ちはあるおもしろいドラマである。
たぶん、京都市バスも大阪市バスも、長い路線を乗ると車窓は見飽きないスクリーンだろうと思う。京都市バスは受験で乗ってヒヤヒヤイライラした印象が強すぎるので、めったに乗らなくなったが(地下鉄も便利になったしね)、観光気分で乗ってみるのもいいかな・・・とバス三都物語を考えている秋の雨の日である。

こんな日でした(日記) | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0)
煙草は心の寝て曜日?



年間6800人は受動喫煙で死亡!
と、もっともらしいプロパガンダが垂れ流されているのもどうよ・・・
と思いつつも、愛煙家がんばれ!とまで応援する気にはなれず、400円になったぐらいで卒煙する仮性愛煙家が何万人いるか、見守りたいところだ。

庶民感覚のなさを叩かれまくった「あ、そう太郎」が行きつけのバーで葉巻をくゆらせている姿は、妙に輝いて見える。くゆらせるなら、上質の高い葉っぱを大事に吸えばいいのである。
1箱400円を毎日吸っていた仮性愛煙家は、1本400円の葉巻(ぐらいだと、葉巻としては安い方だ)を一日の終わりにあいみじみくゆらせてはどうだろう。決して歩行たれながし喫煙なんかせずに、行きつけの空間で。
これぐらいの矜持を守ってこそ、大人の文化だと僕は思うぞ。

コンマ何グラムかの麻薬には激しく敏感な日本が、こと受動喫煙にあまりにも鈍感だったのは、決して税収目当ての煙草専売制だけが元凶とはいいきれない。カッちゃんが「偽装国家」と喝破したように、煙草は麻薬ではないことにされていただけで、「ことにする」で世の中まるくおさまっていたわけだ。

実はもっと依存症を植えつける合法的な嗜好品があるかもしれない。薬品も、健康食品も。みな気づいていても、スポンサーに気をつかって発言しなかっただけ。
抗癌剤まるごと否定する医師もおられるように、薬にどっぷり依存する医療や福祉の体質も、いかがわしい匂いがプンプン漂ってくる。

やせたいといっちゃー錠剤を呑み、汗も鼻水も下痢も封じ込めてしまう薬を呑み、お肌ツルッツルになりたいといっちゃー変な注射を打ち、病院に行ってはお土産(笑)に薬を薬を要求する、そんな製薬業界のカモが多いのも事実だが、これはもう鶏と卵の関係だから、どっちもどっちでありましょう。

転院をくりかえす(笑)アラフォーナースが、「どこの病院でも同僚みんな喫煙してる」と苦笑いしていて、そのご本人は喫煙しないが薬漬けであったりする(アララララ)。
病院という人体工場は、病気とケガのスピード解決が至上命題だから、すぐ症状が収まる魔法の杖で患者を(いや、ベッドを)回転させるしかないのだろう。
サラリーマンも、「明日までに熱を下げなくてはいけない」から解熱剤をグイ呑みする。悠長に食事と養生で治します、という時間がない。

では、肉体疲労やストレスは、煙草一服でスーッと消えるものなのか、僕にはよくわからんが、錯覚ではないのかね?という気がしてならない。
太極拳やヨガで楽になる習慣がついていたら、その方がよほど無害で安上がりだと思うのだが。

僕はムダのない小型肉体(笑)がわりと単純にできているので、「いい酒すこし」で極楽になれる。これとて、依存しないですむ保証はないので、別に人に勧めはしないが、吸いながら飲む自殺行為をやっているヤカラには、消せ!とテレパシーを送る。
ストレスは、山に行く日を楽しみにするだけで何とかなる(何とかなる程度のストレスしか背負わないだけ)ものだが、これも今以上に山が混雑すると困るから、声を大にして宣伝はしない。
仮性愛煙家の諸兄は、煙草以外の「俺様癒しサロン」を持てばいいんですがね…。

女性の喫煙率は上がっているという説(正直に自己申告する率も疑問だから、意外に多いだろう)もあるようだから、いずれ裏切られてストレッサーになる鯉だの鮎だののくだらないファンタズィーから覚めて、捨て猫を飼ってあげましょう。
39歳になって独り身で焦ったら、「手に職」と猫つき(子供つきでもいい)なら、ワタクシが何とかしてさしあげるから(笑)。


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こんな日でした(日記) | 15:29 | comments(6) | trackbacks(0)
ガラパゴスナ!


不肖まだまだザウルスを使い倒しているガラパゴス・ユーザーなのだが、なにわ魂シャープさんが「ガラパゴス」と銘打って新しい端末を発表。
おい、当てつけかい!(笑)

愛パッドを追撃する思惑はありありで、ミニ愛パッドのようなサイズのも並行開発。シャープさんはPDAの老舗だから、このへんはお手のもの。
ここに、スケジュール管理もできます住所録もつきます・・・と付加価値をつけて行くと、結局PDAの世界に戻って行きそうな予感もある。なんだかなぁ。

大コケにこけたネットウォーカーをどうするつもりなのか、反省しないまま新機軸を連発したって、消費者は「すぐ次のが出るって」と手を出さないだろう。ソニーがクリエを衣替えして出すかもしれないとか、カシオペアもジェニオもiPAQもあったよな・・・と思い出す小物マニヤは多いと思う。

そう、「小さなタッチパネル端末」は星の数ほど出ていたわけだ。
シャープさんに限れば20年の歴史がある。テリオスなんか、そこそこの画面の広さで、起動1秒だから充分に電子書籍端末になり得たと思う。

別に電子書籍(ニュース/雑誌)端末に特化しなくてもいい。新聞・出版業界にとって黒船のように騒いでいるのは、関係者には深刻な危機かもしれんが、置き換わるべくして置き換わる部分はあっても、「紙の束」の形で残るべくして残る本は残る。
指を何本もはさんで栞にしたり、めくったり戻ったり「あのへん」と当たりをつけて飛んだり、ページを折ったりマーカーを引いたり書き込みをしたりする「身体運動」と読む力とは切り離せない。
もっとも、ある種の障害者にとっては、読書の世界が拡がる福音にはなると思うが。

健康すぎる少年にとっては、雑木林でパリッパリになった雑誌をワクワクしながら拾い読みする、宝探しのような原初体験は貴重である。その苦労と宝の山を当てたヨロコビ(笑)がわからん今どきの少年は、ケータイやPCで苦労せず竜宮城にたどりつく。ケシカラン!
冗談抜きで、こんな体験が子供の探究心を左右するのである。ヒトミさんも激しく同意してくれると思う。

まさか、そんな時代に戻れってのは無理だとしても、愛パッドで『写真時代』が、『GORO』が、『エロトピア』が見られるか?
否、否、否!
IT界の金正日スティーブ君の検閲主義は、ディズニーランドに信者を囲い込み、「林檎共和国の中で許されたコンテンツまでで萌えておけばよろしい」だから、「しずかちゃん入浴」もアウトなんだそうな。アホか。

ことさらに成人コンテンツを追求することもないのだが、追撃するタッチ端末は、アンドロイドでもウィンドウズでもいいから、画像に触れば紅潮するとか、なでると声を出すとか、手加減が強いと「もう、キライ!」とシャットダウンしてしまうとか(笑)、その線をめざしていただきたい。無理っぽいが・・・

そこまでこだわるのは、中国か日本か韓国か???
この3強が欧米人を骨抜きにするとですよ。がんばれシャープさん!



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見た聴いた受信した(メディア評) | 18:40 | comments(2) | trackbacks(0)
酷な調査


国勢調査の調査票を配布にうかがいました留守につき再びうかがいます・・・
と、何度も何度も不在通知が入る。自治会の関係者が人海戦術でやっておられるのはわかるから(前の家主さん宅に家賃を持って行くとき、玄関先に段ボール箱が積んであるのを見たこともある)、労に報いたいと思うものの、なかなかタイミングが合わない。

対面で居住確認して手渡しするのが原則になっているらしく、郵便受けに放り込んでおくわけにもいかないようだ。だから、なかなか効率的に確実に…とはいかないのもしかたない。
確かに居住はしていても、玄関チャイムに返答しない主義の岩窟王も僕だけではないだろう。
チャイムの押し方で、郵便か宅配か国勢調査か、読売新聞か宗教かセールスかがわかるような方法はないものだろうか。

もっとも、そんなものがあれば郵便局をよそおって雑誌の売り込みにくる団体も出てくること必至だから、結局だんまりを決め込むしかない。
ミスターポストマンをやっている兄貴のグチもときどき聞くので、せめて郵便と宅配の「配達」だけはリアルタイムに受け取って、お茶の一杯もふるまってあげたい気持ちは山々なのだが。

2.5ヶ月だけ日本に住んで、すぐ母国に戻って、しばらくするとまた在日して・・・という生活をしている外国人の居住パターンなど、把握するのは不可能だろう(そういえば、百均の蚊さんは元気バリバリで働いているが、八百屋のマシュー君を最近見ない)。
複雑な集団生活をしている外国人もいるだろうし、不法滞在だって少なからずいるはずだ。

書斎や倉庫代わりにワンルームマンションを借りて、泊まりこみで仕事をしている人はどうだ?
本宅にほとんど帰らず、愛人宅にころがりこんで、そこでメシ・風呂・ネルをやっている御仁は、国勢調査でどう把握されるのか?
実家にちゃんと世帯員として登録されていても、公園や地下街で寝泊りしている「ホームありホームレス」もいるだろう。

キャンピングカーはどうだ、宗教施設で修行中の身はどうだ・・・となると、「住んでいる」ことの定義は、ちゃんと定義しないと、200歳高齢者問題のようなケースが数%は含みおきで「国勢」が集計されていることになる。
お区民に背番号がついていない以上、「どうでもいい家族だけど世帯主だから」と古女房ヒトミに記載された御仁が、「私の大事な人だから」と、愛人あきにも同居人として記載されていたりするダブルカウントもありありだ。

国も気を利かせて、「最多居住地を渡り歩いているイケイケ国民ランキング」など発表してくれないものか?
ほほー、すごい!やるなー、この女狐!
と感心させられる・・・って、そんな国勢調査はありえないだろうが、鯉多き国民がひしめくフランス、イタリアあたりの国勢調査だって怪しいものだ。

一部屋に何百人も住民登録されていたりするファンキーな市もあるようだが、リアルにそうだと笑える。
カプセルホテルのように貧困者をつめこんで月家賃5000円ぐらいを取っている貧困ビジネスだって、あるだろう。
悪い意味での貧困ビジネスを肯定する気はないが、本当の苦学生やDV被害者の合宿所のような施設は増えてもいいと思う。家族でもなく、寮でもなく、合宿でもなく、財布も独立しているようで溶け合っている部分もあり、と。

行政が把握するのは至難の業になる(経費もかかる)とはいえ、いい意味での梁山泊のような居住物件が生まるのもおもしろい。それが都市の宿命ではないかと思うし。
月1万円ぐらいの追加で、泊まっても留守にしていても自由のような合宿所があれば、ちょいと利用してみたい気はする。
「本宅」に恐妻がいるわけでもない独り身ではあるけど…。



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こんな日でした(日記) | 18:26 | comments(2) | trackbacks(0)
喫茶店 かしこくなるには15分?


喫茶店をオフィスに、という類の伝道書(笑)は好きで最近も追加洗脳されたところだが、今度は「三色ボールペン教授」による伝道書が出ていた。
斎藤孝センセイの『15分あれば喫茶店に入りなさい』(幻冬舎)を、即買速読即納得。
別に「モバイルオフィスのすすめ」の類ではないので、指南書というより伝道書に近い。社交の場、読書の場、勉強の場として活用しようではないか、と易しく説いたエッセイである。

たしかに、喫茶店は昔から書斎に使われたり、面接会場になったり、ゼミナール室にもなったり、応接室にもなったり、オーディオルームになったり、食卓になったりしてきた融通無碍なところが魅力だ。部室のないサークルは、部室の代わりにしていたり、古くは過激派の参謀本部になっていたりする。
僕は不幸にして乗り遅れた世代だが、うたごえ喫茶のように出会いの場になっていた時代もあったようだ。

齋藤教授のあげた用途で目を引くのは、「喫茶店は教会にもなる」説。おっと・・・きましたね!
といっても、牧師を同伴して礼拝など始めると追い出されること確実だから、「自分の聖書」を持ち込んで耽読三昧に浸りましょう、という穏便な利用法である。これなら、だれにでもできる。

今なら、ノートPCで教会や寺のユーストリームを視聴して手を合わせるぐらいはできるしね。
日蓮宗やバチカンの信徒が隣り合わせで祈祷をやりはじめると超局地戦が起こりかねないから(笑)、「お祈り禁止令」を貼り出す店も出てくるかもしれない。

90年ごろの喫茶店で、必ずといっていいほどどこかの席でやっていて、今でもたまーに見るのは、ネットワークビジネスやセミナー類の勧誘で、これも言ってみりゃー宗教施設の出先として使っているわけだ。
そんなことも許してきた喫茶店という商いは、えらいと思う。

社会学者のユルゲン・ハーバーマスが世論の苗床だと持ち上げたサロンのような喫茶店は、もう絶滅危惧種になってしまったような気もする。
そんな今だからこそ、静かになったわけで、祈りの場に使えるかもしれないし、耳栓をすれば勉強部屋にもなる。

おとといだったか、出勤前に寄った新大阪駅校内のドトールは隣の席で何かの問題集とノートで勉強しているOL様がおられたし、退勤して神戸に戻って閉店1時間前のカフェに寄ったら、店員が簿記の勉強をしていた。気がつくと、なにやらカフェ勉強家が増殖しているようだ。
それならそれなら・・・と気を利かせて高石ともやの「受験生ブルース」なんかBGMにしたら、勉強家は脱力するでしょうな。癒しサロンには・・・ならないか。

居眠りしたり飲み食いしたりするスペースは漫喫にシフトしているから、オープンスペースな喫茶店は、もっと生産的な場所になってもいいと思う。もっといえば、「徒党を組む」結節点のような。
別に、左翼運動に限らなくても(また、むやみに敵視して除外しなくても)、市民運動の場になってもいいし、家庭教師の教室代わりになってもいい。

そう考えると、コーヒー代だけで数時間も使えるのは、安すぎて泣けてくるほどだ。
透明のパーティションで仕切ると、プライバシーも保てるから、商談や決起集会(?)なんかの用途に使う客はきっと増えると思うのだが・・・経営者のマインド次第だな。
そんな心意気は、スタバやドトールには望めそうにない。
がんばって下され、気骨の喫茶店マスター!



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読みました(書評) | 23:17 | comments(6) | trackbacks(0)
カギは対話


大阪湾をぐるりと回って、授産施設へ研修の単発仕事。
初めての南大阪の街で、初めての知的障害者施設で、初めてのテーマ。初めてづくしだった。

持ち時間は4時間。
「別の回の研修は1時間ごとに小休止しながらやりました」と聞いたので、「では今回も、それぐらいの配分で行きましょか」と打ち合わせしていたところが、一気に4時間ぶっ続けで立ち話をしてしまった。あぁ喉が涸れる。法人関係者も、お気の毒でありました。

理事長、事務長と中間管理職が居並ぶ中、福祉職のメンタルヘルスと職務満足度というテーマで、かなり専門性が高い。こういうテーマで国が研修の機会を増やすのは、いいことだと思う。
逆にこちらも、現場の切実な声をうかがえてよかった。

最初、時間ギリギリで事務所に滑り込みセーフをしたところ、たまたまファンキーな事務長が関係者と「成果を出せって言われても、何が成果なんか…」と苦笑しながら雑談しておられたところだった。
なんと、グッドタイミング!
ちょうど月始めに、高橋伸夫さんの名著『虚妄の成果主義』がちくま文庫から出ていたので、その内容も紹介しながら、本日の核心テーマ「授産施設の成果とは何か?」というまな板に、思い思いの意見が出たのは、とりあえずの「成果」ではあった。

理事長さんも、パワフルで温かみのある、しかし眼光するどいベテランの乙女で、中間管理職といっても三十代から四十代と若い。
科学的管理法から人間関係学派、戦後の期待理論に内発的動機づけ理論まで紹介しながら、単年度の成果だけで雇用が左右されるような労務管理は、こと福祉事業では禁じ手といえるかもしれない。

「手塩にかけて仕事を覚えてもらお思ても、なにやら勉強しとるなーと思うたら資格とって転職して行かれると、腰かけにされたんかなーとガックリきますよ」
と、経営者ならではの嘆きもストレートに出てくる。ごもっともだと思う。

「それもそうですが、転職は自由ですからね。採用のとき総合職と一般職のような複線人事を選択してもらうのも、ひとつの方法かもしれませんよ。男女で振り分けると問題になりますけどね」
と、雇用機会均等法にも触れながら、スタッフの定着に思い悩む経営者と、人材流動化を先取りするような策を考えているうちに、少しタイムオーバーで「継続審議」となった。

職場を取り巻く環境を見渡せば、いろいろな資格の取得やリカレント教育の機会も増えて、「今、ここ」の現場に滅私奉公する仕事人は、経営側が期待するほどにはいない。やめるな!と強要するわけにはいかないし、ポータブル・スキルを身につけて業界を転々とするワーカーは、増えることはあっても減ることはないだろう。
「いつか、どこかへ」と腰がうわついているスタッフに疑心暗鬼になる(そんな気配を感じると、たいてい退職は現実のものになるそうだ)のも、よくわかる。

肝心の新人スタッフが今回の対象から除外されていたので、当事者の話も聞いてみないことには打開案は無責任にお示しできないのだが、どうもホンネの対話がうまく行っていないような気配も感じた。大企業ならともかく、小規模な事業所でスタッフ間に溝ができるのは不幸なこと、僕が用意したレジュメの2ページ目でいえば、組織としての危機管理という点からも、望ましいことではない。

また次回があるので、そのとき今回の議題が「発酵」して、何か建設的な案が聞けたらと期待しているところだ。
いやはや…ためになりました。


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こんな日でした(日記) | 23:04 | comments(6) | trackbacks(0)
話してやっからよ


また、腐った役人が全国に流れていたぞ。
絵はおもしろいが、音声は公害だ。

たぶん、一部で話題沸騰中でありましょう、あのトンデモ検事
そりゃー司法試験を突破して、悪と闘ってやっていると誇りをお持ちなのだろう。強大な権力と、強大な無責任を併せ持つ官僚の頂点だから。

警察官とちがって、俺たち法曹資格者だからね、死ぬまでエリートだからね、と思い込んでいるのだろう。たしかに、当たらずとも遠からず。
ですがね、あの大阪地検特捜部の前副部長殿の傲岸不遜なブタづらは、いただけませんな。

つきまとう報道陣を
「あのな、おめぇら」
よばわりした口調は、パーフェクトな「上から目線」を貫き、改竄を知っていたかを問われると
「知るわけねぇだろ」
と薄ら笑い。ナニサマですかねぇ・・・(苦笑)

法曹界で働いているうちにこうなったというより、こういうDNAの男が法曹界に行ってしまったのではないかね?
最高検の取り調べにはペコペコしていたりしてね。なんとか自分の出世に響かないように、弁解と責任転嫁に必死だったり。

勝手に決めつけて申し訳ないが、こういう権威主義的な性分は、医者にも学者にもエンジニアにもいて、俺様は何でも知っている、何でもできる・・・ガハハハハハ・・・と言葉尻と目尻が語っている。
とりわけ、あの検事が血税を吸って、今はうちの近所に異動して生息しているのも忌ま忌ましいが、かといって組織を追われたとしても、弁護士に転職すればOK、とだれもがわかっている。転勤辞令で東京地検沖ノ鳥島支部なんかに飛ばそうとすると、やめてしまうだけ。

むしろ、あの口調は裏社会で即戦力になりそうだ。
それだけ、おっかないということ。
それだけ、品がないということ。
事実、ヤメ検&ヤメ警を大枚はたいて顧問(別に法曹資格はなくたって務まるわいな、アウトロー社会なんだから)に迎え入れたい組は、いくらでもあるだろうから。

こんなときは、「あの敏腕がいないと困る組織」でない方がいい。無難に横並びで無個性で、だれが欠けても困らない組織こそ、ほんらいの官僚組織の自然体だから、
そんな組織が毛嫌いされ、「承認しあっている共同体」のような組織を求める世論も根強い。家族的な職場ってやつね。

そんなもんを求めると、塀の中の親分のために、大相撲の砂かぶり席に顔を並べておくような某組織が、模範になってしまいますがな。親が泣こうとも彫り物を入れてしまう、ある意味で家族以上に濃い血のつながりである。
そりゃー代替わりも「辞令一枚」ではなく、厳かな儀式の中で執り行われる。個人を個人として最大限に承認しているわけですな。
だから、親分がパクられたら、親分が帰ってくるまで待つ。
親分がサジをなげたら、子供は波紋される。

こんな、家族の延長のような組織であっては困るのだお役所は。
正反対に、歯車がおかしければ事務的機械的に取り替えて涼しい顔をしていてほしい。
同じような人材が、出世の階段に控えていて、欠けたら「自動供給」されて行く・・・のが正解。カリスマも、ゴッドハンドもいらない。

カメラに追われてタメ口を撒き散らしている大きな勘違い君は、さっさと国家機関から弾き出されて、組の顧問にでもなればよろしい。さぞかし、「まわりを見下し甲斐」があるだろう。
役所の中の役所が、どこまで身内をかばうか、厳正に処分して綱紀粛正を図れるか、お手並み拝見させていただきましょう。


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こんな日でした(日記) | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0)
ケンジかよ!


大西検事…いや大西賢示つながりで、いま話題の佐藤かよである。
つなぐな!とクレームをうけること覚悟で。

メスを入れることなく、あれだけの偽装度(失敬)まで行くと、アッパレではないか。
トイレが混んでいたら、また彼氏がよろめいたとき、臨機応変にどっちにもスイッチできる(のか?)。

覚悟の程は、椿姫彩菜が上手かもしれんが、佐藤かよは女湯に入るとき「やっぱりモノがモノだけに、お断り」と拒絶されるかもしれない(心は女よ!というオッサンを排除する決め手は、やはり素の外見になるだろうから)。
そんな向かい風で、佐藤かよは鍛えられて行くことでしょう。
女性専用電車はクリアするね。むしろ、そっちに乗らないと身の危険を感じるだろうし。

発生学のもっともらしい説明によれば、女子は100%女なのに対して、男子はばらつきが大きいから、「改造」しなくても女子に近い個体もあれば、どうにも無理めの個体(笑)もある。
それが精神疾患にまでつながっていれば、ご本人の生きづらさは計り知れないから、佐藤かよのような生き方もあり、椿姫彩菜もあり、一人二役の(笑)はるな愛もあり・・・と選べるモデルが増えるのはいいことだと思う。

難しいのは、ジェンダー・アイデンティティと恋愛対象の組み合わせでまたバリエーションが生じること、そこにヘテロかホモかの社会的レッテルがどういう形で貼られるかで、当事者は第二の苦難を負うこと。
同情していいのか、「個人の覚悟の問題」と遠ざけていいのか、これまたややこしいことである。

・・・なんて、現実感のない世界にいる者としては悩むこともないのだが、悩みがトキメキ(?)に変わり得るのは、「実はAKBの中に男子がいました」と発覚するようなケース。
まぁ現実には98%ないだろうが、もしあればすごい。
こんな番狂わせがあると、タイと並ぶ日本の国際競争力になるかもしれないし、新しい市場も開けてくるね。
「あなたも、なれる!」と。

別に診断を受けたり手術したりするまでしなくても、変身キットを買って(怪しい商品やなー)あこがれのアイドルと自分を同化すれば、一人握手会だってできる(笑)。
いわばアイドルを完全に独占できるわけだ。

今のところ超ニッチなクィア業界が、こうして祝祭気分でない日常に進出(滲出?)してくると、内需拡大にもなりますな。
今はキワモノ的な需要かもしれんが、変身願望はだれにでもあるものだから、抑え込むこともない。

第二、第三の佐藤かよが出てくると、角野卓造とまちがわれる女お笑い芸人など、焦るかもしれない。
オッサンのようなオバサンは大阪の下町に普通に5万人ぐらいはいて、佐藤かよには皆さんあっけなく白旗をあげるね。彼氏ができた氷川きよしに裏切られた思いのおばさまファンが、佐藤かよフィールドにどっと民族移動してくるぞ(笑)。

きれいでカワイければええやん♪と、おばさん独自の寛容度はいかんなく発揮される。
竹島問題さえ、ないことにしてしまえる脳内回路は、「戸籍がどうなってようと、かまへん」「混浴、ええよ。私らも男子トイレ入れるし」と、どんどん社会的ボーダーラインを溶かしてしまうからすごい。
勝手に決めつけているようで恐縮だが・・・
旦那が佐藤かよタイプと浮気(になるのか?)すると、少し目まいがするかもしれない。男と男の友情だ」と開き直られると、どうにも対抗できるものではないし。

そんな面で、眺めている分には楽しいが、性のボーダーラインが揺らぐのはどこかとらえどころのない不安がよぎるものである。
ご近所や職場や校内に、男子をまどわす佐藤かよがいると、保守派は三原じゅん子を擁立して「男は男らしく!女は女らしく!」と怪気炎を上げるだろう(笑)。
ワタクシ的には、伊藤かずえの方がいいのだが・・・(余談)。
どうにも支離滅裂になってしまった。
目まいを治すには、迎え酒か…


こんな日でした(日記) | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0)
前代未聞の効用


んまー、検察が大失態をやらかしたものだ。
検事の名前が「大西」でなくてよかったわ〜失礼しちゃうわ〜!!と、はるな愛もバストをなでおろしていることだろう。

証拠の改竄だなんて、バレバレもわかっていただろうに、それでもやる・・・しかも上司も頬かむりしているのが、みっともない。愚かしくて情けない。まだ、裏社会とコンタクトがあった某元検事の方が、いかんことはいかんが、ハイクラスな立ち回りをやらかしていた印象はある。

同じ犯罪でも、だれがやるかで、世間の「唖然度」は違ってくる。
警察が調書を作文するぐらいは、いかんことだが世間は含みおきだろう。ほんまに、犯人はこういう発言をしたんか?と首をかしげるような供述がニュースに出てくるし、また疑いもせず警察発表を右から左にさばいているマスコミの馴れ合い体質も、素人でさえ気づいている。

それが、まさか検察までも証拠偽造をするとは・・・信頼は完全に地に堕ちたぞ!!と驚いてみせて、紋切り型だがカマトトぶるのも、たいがいにしましょうよ学級新聞各紙のみなさん。
絶対に、この一件だけやないって。
前代未聞イコール「オンリーワン・ケース」ではないのだ。
ゴキブリ1匹いれば物陰に30匹はいる、とCMでやっていたように、検察の証拠隠し、証拠偽造、証拠捏造は水面下の氷山だと考えた方がいい。

その意味で、前代未聞なことが起きると、疑いもしなかったことが陽の目を浴びることになる効用はある。200歳高齢者の問題もそうだった。
消防官が放火なんかしない。
人情刑事はカツ丼をおごってくれる。
タクシー運転手は道を知っている。
こんな期待は、ことごとく裏切られる。信じる方がバカを見る。

裁判官が買春や痴漢でつかまる時代だから、検事にとって証拠偽造ぐらいはお手のものだろう。
ガサ入れで違法薬物が出てきたって、本当に部屋から出てきたのか、捜査員が持ち込んで「発見してみせた」のか、おおいに疑わしくなる。あぁ恐ろしや・・・

現場検証で写真をパチパチ撮っているのも、デジカメだと偽造いやレタッチはし放題だからね。
裁判員裁判で、司法解剖写真が裁判員にショックを与えるためモザイクをかけますとか、色調処理をします・・・となると、被告は叫んでもいいだろう。「証拠を偽造するな」と。

悪意の証拠偽造と善意の証拠偽造(加工)は違います!と反論されるかもしれんが、たとえば性犯罪の被告が妙にイイ人で、犯行の詳細を包み隠さず法廷でしゃべるに忍びない、と慮って、「チョメチョメ」とか「いたずら」などとぼかした表現をするのは、どうなんだろう。
被害者の心情を思いやって、オブラートにくるんで言え!と叩かれかねない気もする。

つまり、ゴマンと発生している軽い犯罪だと、「こういうことにしておいた方が審理は滞りなく進んで、被告も早く楽になれる」といいたげな、検察・弁護人・裁判所のツーカーな申し合わせで、ベルトコンベア的に処理されていると考える余地も大いに出てくるわけだ。
性犯罪と薬物事件など、ちゃんと供述のテンプレートがあって、あたかも自発的にそう述べたかのようにはめこまれ供述調書に署名させられているだけだろうなーと邪推できる「お裁きプレイ」の最たるものだと思う。

この邪推がもし当たっていたら(もちろん、当たってほしくないが)、奉行所と変わらんな。
どこかの一党独裁国家の出来レース裁判を笑えませんぞ。



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こんな日でした(日記) | 22:14 | comments(4) | trackbacks(0)
580km/h


阿鼻叫喚の富士山麓の夜は更ける・・・
結局、「穴」めぐりをしただけで初日はコーフンした男2匹と女2名は、居酒屋でハイペースでできあがり、燃料を買い足して部屋呑みするうちに乱闘になった(!!)。

まさか、こんなところで熟女に手ごめにされるとは思わなかった(笑)。
なにせ、体育大学で脳まで筋肉に変えてしまったクルム伊達公子である。正常位でおっかぶさってきたときは、ロープにつかまろうとしてもロープがないし、レフェリーはカメラを構えて喜んでいるだけだし(コラーッ!!)、身を守りたい一心のワタクシは、クルムを蹴り飛ばして専守防衛。
蹴っても蹴っても攻めてくるからなぁ・・・あのスタミナは、なんじゃらほい。

とまぁ、修学旅行の夜のような乱痴気騒ぎをやって、黄色い朝を迎えた。
僕は「顔、まっさおですよ。大丈夫?」とお見舞いされながらも、食欲満々、朝飯を完食して出発準備。メシを食って、シャワー&シャンプーして、トイレ・・・と、順番めちゃくちゃやがな(苦笑)。

勝沼へ移動すると、道沿いに売り子というか客引きが並んで、つくり愛想笑いで手招きしている。
「商売熱心やなー」
と感心するドライバー戦艦大和君はどこにも立ち寄ろうとせず、目的地の鉄道スポットへ。この日は、「鉄道の過去と未来」がテーマなのである。

大日影トンネルは、ちゃんと散策コースとして整備されているので、真っ暗なトンネルが3つも4つも続く宝塚の福知山線廃線跡ほどワイルドではない。
どっちがいいかは趣味の違いだが、こっちは葡萄畑が間近にあって、「ワインの里」のような香りが漂っている。

幸か不幸か、「しばらく酒はいいか」と食傷気味だった上に、4人の中にワインにこだわりをもつ粋人はいないので、葡萄とは何の接点もないまま、駐車場をあとにしたのであった。
蒸留酒党の僕は、たまにレミー・マルタンを家飲みするぐらいなのだが、もし勝沼の住民がチリやイタリアのワイン、またコニャックやカルヴァドスを飲みたくなると、ちゃんと手に入るぐらい流通しているのだろうか?他人事ながら、ちょいと心配してしまった。

この勝沼、甲州市からもほど近い、のどかな田園地帯に唐突に疾走しているのが、リニア・モーターカーである。
何の下調べもせずに行ったら、運よく運転日にあたっていて、しかも10分おきに走る走る。いやはや、速いのなんの…。

本気で走るリニアはよく見えないし、かといって観客サービスで徐行すると「リニアらしく走れ!」と叱られるしで、このN極とS極のモチベーションが車体を浮上させているわけだ(てことにしておこう)。
あのスピードで、車内販売嬢がこけずに仕事できるか、見守りたいものである。

テツがらみのスポットをレンタカーで巡った不純なツアーは、三島駅でピリオド。
東名高速の40km、50kmの渋滞情報を聞くと、新幹線&レンタカーが正解だったねー、と納得の「反省会」を不二家レストランで行い、精算をしてお別れ。
レンタカーは2日で1万円だったので、4人で負担すると実に安上がりなわけだ。
このスタイルは使えるかも!?
トワイライト+レンタカー、さくら+レンタカー・・・と、次の企画は発車のベルを待っている!


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