2010.12.31 Friday
今年も多くの有名人に墓碑銘が捧げられた。
皮肉な話、名残りが風化するのは早い。
それより、非業の死を遂げた市井の人に、深く追悼の念を覚える。ただ最新のニュースだから、という事情もあるとはいえ、四日市の中国人研修生がオカマされて踏切で絶命してしまった事故はいたたまれない。
こんな時代だから、「鬼の国」へ働きに行く青年も勇敢だし、送り出す家族も複雑な心境だっただろう。
「残酷な日本人」社会の中で、それなりに誤解を解いて友人もでき、仕事に励みつつ大志を抱いていたであろうワン君のご冥福を祈りたい。
こんなニュースに喜んでいる「日本人以下」がいることを想像したくはないが、何%かはいるだろう。
頭の中に国境線が深く刻まれている「村人」の中には、日本村の仲間はみな信用できるいい人ばかりだという幻想をよりどころに、中・韓・朝に対する憎悪を受け売りにしているだけのロボトミーもいる。無差別爆撃してやれ、とまで怪気炎をあげる愛国日本人は、その愛国心が「敵国」を利することになる回路に気がつかない。
僕もあの国の人権意識の低さ、ナショナリズムには悪態をついて飽きることはない(苦笑)不満分子だが、個人的に不快な思いをさせられた華人はいない。
騒々しい隣室に辟易して引っ越したのも、ん〜まぁ事実ではありますが、騒々しい日本人も普通にいるから、民族感情を持ち込むとコトの本質が見えなくなるとですよ。
隣国人は、義理や恩の観念を平均的日本人以上に持っている人たちばかり!とはいわんが、少なくとも偶然なのかそんな中国人、華僑としか出会ったことがない。つきあいたいと思ってつきあう人の輪の中に立派な外国人と日本人がいて(金慶珠とおつきあいしてみたいと願っているわけではありません!)、偏狭で石頭な日本人と外国人はいないというだけ。
つきあってもいない外国人をことさらに持ち上げて「いい人です!!」と賞賛するほど乙女チックな感傷に酔うつもりはないんですがね…(金慶珠はいい人でなくても許せる美女だと擁護するつもりもありません!)
ないつもりでも、「猫は皆いいやつばかりだ」と賞賛しがちなワタクシのことだから、「途上国の子供の瞳を信じたい教」のおねえさんと地続きなところはあるかもしれない。クワバラクワバラ
頭の中に国境は持ちたくないが、ものさしは確かにある。
それは「鉄道ものさし」であったり「猫ものさし」であったり(笑)、山ものさしであったり・・・なんや道楽を分かちあえるかどうかってことやがな!と突っ込まれるのは覚悟の上で。
TPOによっては、ナイーブなものさしを持ち出してしまうこともある。民族感情を測るものさしもそうだし、「そうかがっかり」を教室で持ち出してしまうことも数知れず・・・あぁ、いつ刺客に首をはねられるかわからんな(苦笑)。
人類みな兄弟!の博愛精神を持てるかといえば、なかなかそうはならないおのれの生ぬるさを、2011年の標的にしたい。
命取りにならないように。
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