2011.04.30 Saturday
デスクトップに、なかなかナイスな壁紙を仕入れて癒されている春爛漫。
白で味気ないディスプレイの枠にも、ファンシ〜柄を貼ってやろうかと東急ハンズ素材売り場を物色している。この「施工作業」が、連休中の唯一の予定である。わびしー!!
ひょっこり電話をくれるコードネーム2ちゃんねる君が、「契約切れで、新しい職場の研修が始まりまして…」と近況報告。いきなりの首切りではなく、まだ今年度中は役所パートができるそうなので、次の職場への助走期間になっているようだ。
「ゆっくり慣れろってことやな」
「そうですねん、ちょっと遠いから、体も慣らさなあかんし」
遠いといっても市内通勤から隣町通勤になるだけで、ジテツウできなくもない距離だ。職住接近がええよ。帰宅難民になることもないし。
その町は、伝説のチュンスズメ御大の地元なのであった。
皆無保険・皆無家族・微労働の仙人50歳!2ちゃんねる君がお手本にすると、せっかく進みつつある縁談もパーになりかねないが、どこかで遭遇すると、トリコになってしまう(笑)かもしれない。
2ちゃんねる君は自転車フリークといえども、しまなみ海道ツーリングで遭難しかかったほどのスタミナだから、とてもとても北海道まで陸路をこいで行く50歳には勝てない。
弟子入りすると、年収50万円で幸福に暮らす兵庫県ブータン生活(!?)も会得できるはずだ。
・・・はずだが、「彼女を幸せにしてやらにゃ」と殊勝な心がけを温めている2ちゃんねる君に、禁断の木の実(笑)を見せると、もう家庭も色欲も仕事もどうでもよくなってしまい、現実的な乙女が視野から消えてしまう危険もある。
そういう麻薬のような(!?)カリスマ性に満ち満ちているのだチュンスズメ御大は。
2ちゃんねる君カップルはそろって障害年金暮らしだが、そういう立場の人々には自然体で寄り添うヤサ男でもある。
去年、「昔懐かし同窓会」で20年ぶりぐらいに集まったとき、別れ際に「その後」の身の上を聞かれたときの慈悲深い表情は、リアルに目の前にいる(40年モノのサイクリング車にまたがる)カリスマであった。そのときはランチタイムだったから、乾いた会話は風のように流れていったが、酒が入っていたらウルウルしてしまったかもしれない(笑)。
御大は決して自分のスタイルを「布教」などしないし(ネット環境どころかケータイも持ってない)、人は人、俺は我が道と割り切っているから、幸いにして地位や権力とは無縁だ。神輿に担ぎあげられることも拒む。
苦労話を世渡りの貨幣にしている偽善者も多いからこそ、なおさら際立つ清貧ぶりは、すがすがしい。
「おまえらから見たら信じられん最低生活かもしれんけどな、自分が好きなことやって、自分に向いてへんことせんかっただけやで」と涼しく笑っている御大。何者にも服従しないマイペースぶりは、気高い山猫といえばいいか…。アキバ種族は「神」と呼びたがるだろう。
忍の一字で心を病んでしまった2ちゃんねる君のような善人には、薬剤や作業より、現人神が支えになるかもしれない。別に仕事や芸事の師匠でもいいし、職業的な聖職者でもいい。
そういう存在が、声の聞こえる範囲、手の届く範囲から消えつつあるのが、現代のコミュニティだったりする。
猫も最良のカウンセラー候補だ。猫缶をまとめ買いすると、「顧問料」は月3000円弱ですむ。たったこれだけで、専属の顧問カウンセラーでいてくれる。とことん話を聞いてくれて、冬は暖房代わりにもなる。
クライアントの話は聞こえてはいても理解してないだろうけど(笑)、わずか40グラムの脳であれやこれや賢明に想い、悩み、考えている。そして、しっくりくるような助言が聞こえてくるのが不思議。地位も権力もない(だから汚れのない)裸一貫のカリスマである。
東北の避難所は、地域単位で囲われているようだが、犬派避難所・猫派避難所・なんでもありの動物園避難所、人間オンリー避難所と分けて幸福度を測ってみると、意外な結果が出るかもしれない。
そんな不謹慎な実験は、御法度なのはわかりますがね…。
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