2011.09.30 Friday
おバカなサッカーファンが掲げて袋叩きをくらった垂れ幕には、笑ってしまった。
「お祝います」って・・・「千円おあずかりま〜す」の留学生店員を思い出したではないか。
東北の被災民にしてみれば、笑いごとではない格別の悔しさを覚えたかもしれない。
こういう戯言を、あまりまじめにとりあげて目くじら立てるのもエネルギーの無駄だから、一笑に付しておいた方が大人の対応だ。
本人は、バカを誇示しただけでなく、国際感覚の欠如、外国語能力の欠如(校正してくれる友達もいないのか?)、スポーツマンシップの欠如、けんかの道義の欠如…と四重、五重の恥をさらしただけだから、大韓民国の恥として吊るし上げをくらう。
と期待したいね。
街頭インタビューで、「恥ずかしい」「あんな応援のしかたは支持しない」と答えている韓国民が(とりあえず)いたことは、まともな社会感覚がある裏づけにはなるか。みんなでかばっていたら、それは洗脳国家の証しであるから。
そもそも、サッカーにしろオリンピックにしろ、もう時代遅れなナショナリズムむき出しの国別対抗になっているから、こういうバカな愛国者が湧いてくる。
日韓戦で、「竹島から出てけ」と垂れ幕を掲げる日本側サポーターがいたら、どうするか。
主張はわかるが、野暮で愚劣で恥さらしなだけですわな。政治論争は、別の場所で、言論で闘わせましょう。
だから、おバカをさらした国のチームに同情する気にもなれない(東北の被災民に深く同情したが)。
日本vs外国ではなく、大人な大人vs子供な大人の溝が深いのだ。「大人な大人」同士の擬似戦争が、ほんらいスポーツの醍醐味ではなかっただろうか。
子供な大人はどこの国にもいるが、それを戒める社会規範がちゃんとあれば、30歳をすぎてからでも大人に育つ。
そうはならずに、子供な大人を変に持ち上げたり、子供の王国が我が世の春を謳歌していたりすると、治るものも治らない。
中島岳志さんが新聞論説(神戸新聞だった気もするが、20日付北海道新聞夕刊にも載ったようだから、共同の配信だったのか?)を書かれていて、さすが気鋭の政治学者だなと思ったのは、紳助騒動を見る洞察力。
あの世渡り流儀、身の回りをシンパで固めて敵を恫喝するノミの心臓、勝ち負けにこだわる単細胞な脳,etc,etcにある種のリスペクトを寄せるファンや業界人が一定の層をつくっている。
そこに中島氏は警鐘を鳴らしていて、土壌が変わらない限り、また同じような「紳助亜種」が生えてくる可能性を示唆していた。なるほど。
スポーツと芸能は、同じ俎上に乗せられない文化ではあるし、芸能ファンの方がナショナリズムは薄いかもしれない(スポーツ観戦者が、無理やりナショナリズムを植えつけられているともいえるが)。
けれど、子供だましな試合と子供だましな芸能のどちらが甘やかされているかといえば、いうまでもなく芸能、そして芸も能もない糞尿雑魚タレントが手を叩いて笑っているバラエティでしょうな。
893に興行を助けてもらってきた芸能界と、ナショナリズムで燃え上がるスポーツ界の、どっちの闇が深いのだろう。
感情で動く子供な大人を肥やしにしてきた点では、共通点もあるようだから、熱烈(なだけの)サポーターと右翼の垣根となると、想像以上に低い気がする。
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