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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
お呪います


おバカなサッカーファンが掲げて袋叩きをくらった垂れ幕には、笑ってしまった。
「お祝います」って・・・「千円おあずかりま〜す」の留学生店員を思い出したではないか。

東北の被災民にしてみれば、笑いごとではない格別の悔しさを覚えたかもしれない。
こういう戯言を、あまりまじめにとりあげて目くじら立てるのもエネルギーの無駄だから、一笑に付しておいた方が大人の対応だ。
本人は、バカを誇示しただけでなく、国際感覚の欠如、外国語能力の欠如(校正してくれる友達もいないのか?)、スポーツマンシップの欠如、けんかの道義の欠如…と四重、五重の恥をさらしただけだから、大韓民国の恥として吊るし上げをくらう。

と期待したいね。
街頭インタビューで、「恥ずかしい」「あんな応援のしかたは支持しない」と答えている韓国民が(とりあえず)いたことは、まともな社会感覚がある裏づけにはなるか。みんなでかばっていたら、それは洗脳国家の証しであるから。

そもそも、サッカーにしろオリンピックにしろ、もう時代遅れなナショナリズムむき出しの国別対抗になっているから、こういうバカな愛国者が湧いてくる。
日韓戦で、「竹島から出てけ」と垂れ幕を掲げる日本側サポーターがいたら、どうするか。
主張はわかるが、野暮で愚劣で恥さらしなだけですわな。政治論争は、別の場所で、言論で闘わせましょう。

だから、おバカをさらした国のチームに同情する気にもなれない(東北の被災民に深く同情したが)。
日本vs外国ではなく、大人な大人vs子供な大人の溝が深いのだ。「大人な大人」同士の擬似戦争が、ほんらいスポーツの醍醐味ではなかっただろうか。

子供な大人はどこの国にもいるが、それを戒める社会規範がちゃんとあれば、30歳をすぎてからでも大人に育つ。
そうはならずに、子供な大人を変に持ち上げたり、子供の王国が我が世の春を謳歌していたりすると、治るものも治らない。

中島岳志さんが新聞論説(神戸新聞だった気もするが、20日付北海道新聞夕刊にも載ったようだから、共同の配信だったのか?)を書かれていて、さすが気鋭の政治学者だなと思ったのは、紳助騒動を見る洞察力。
あの世渡り流儀、身の回りをシンパで固めて敵を恫喝するノミの心臓、勝ち負けにこだわる単細胞な脳,etc,etcにある種のリスペクトを寄せるファンや業界人が一定の層をつくっている。
そこに中島氏は警鐘を鳴らしていて、土壌が変わらない限り、また同じような「紳助亜種」が生えてくる可能性を示唆していた。なるほど。

スポーツと芸能は、同じ俎上に乗せられない文化ではあるし、芸能ファンの方がナショナリズムは薄いかもしれない(スポーツ観戦者が、無理やりナショナリズムを植えつけられているともいえるが)。
けれど、子供だましな試合と子供だましな芸能のどちらが甘やかされているかといえば、いうまでもなく芸能、そして芸も能もない糞尿雑魚タレントが手を叩いて笑っているバラエティでしょうな。

893に興行を助けてもらってきた芸能界と、ナショナリズムで燃え上がるスポーツ界の、どっちの闇が深いのだろう。
感情で動く子供な大人を肥やしにしてきた点では、共通点もあるようだから、熱烈(なだけの)サポーターと右翼の垣根となると、想像以上に低い気がする。






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スポーツ | 16:37 | comments(0) | trackbacks(0)
穴おそろしや


ANAのB737が背面飛行
とオーバーに報道されていたのを聞いて、またオーバーに反応してしまったワタクシは、「うわー、トイレも逆さまかい」と尾篭な想像をしてしまった。洪水でもガンジス川と化した汚水ヒタヒタ、エレベーター閉じ込めでもトイレ・・・こんな心配ばかりしてしまう。

飛行機のトイレは、たぶん吸引処理されていたような気もするので、機長が用を足した跡が雨あられのように降り注ぐことはなかっただろうが、737といえばけっこう古い型だから、肥溜めタイプかもしれない(んなことないか?)。

浜松沖だと、シートベルトをしているエリアなのか、乗客がシャッフルされたわけでもなさそうで、大けがが出なかったのは幸いだ。
これもワタクシの妄想で、おねーさんが宙を舞って飛んできたらキャッチしてあげるのに・・・とも思ったが、2.6Gの加重がかかっていたようだから、マツコデラックスが飛んでくることになると恐ろしい。
そこは、元JALの小林機長がTVで解説してくれていた。
座っている方向に向かってのGだから、ジェットコースターと同じですよ、と。なんや…

控えめなM男であるワタクシは、自分の娘ぐらいのCAに世話を焼かれるより、シガニー・ウィーバーのような空軍パイロットが操縦するB17の回転銃座席に閉じ込められて、きりもみに遭ってみたい。
ロシアにはミグ体験搭乗ツアーなんてのがあるらしいが、おんぼろの爆撃機の方が安く乗れるのではないですかね?
そのかわり、ときめくパイロットで(笑)。

怖いもの見たさで危険な思いをするのは自業自得だが、夜間飛行で逆さまにさせられるのは災難だ。この事故の落とし前は、1万マイルぐらい全員にさしあげなくてはイケマセンね。あぁ、これぐらいなら乗っていたらよかった。沖縄旅行をするなら、さすがに鉄道では無理だから。

JAL123便の事故のときは、東京大阪ぐらいなら、正直「新幹線に乗ればいいのに」と思ったし、僕が東京都民なら青森、鹿児島までは鉄道を選びますな。
案の定、いま大阪鹿児島間は新幹線が空の客を明らかに奪って健闘しているそうな。
皮肉にも、鹿児島は関西からめっきり遠く、宮崎はむやみに遠い存在になってしまった。鹿児島からが、また意外と遠いから、宮崎県民が気の毒だ(新幹線は、小倉から枝分かれさせるべし)。

こういう県にとっては、エアラインが頼みの綱になっているのもわかる。
けど、空港を造って「東京・大阪から飛んできてね」というだけでも芸がない。よほど新婚さんが乗りたくなるような(個室つきとか)ときめく飛行機を飛ばさないと、宮崎でブイブイいわしていた戦艦大和君ですら、ハネムーンはカナダに行ってしまうのだよ。
結婚抜きでハネムーンだけはしたいものだ。
ファーストクラスより、やはり個室ブルトレがいい。
エアラインさん、どう闘うおつもりかな?




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こんな日でした(日記) | 15:50 | comments(3) | trackbacks(0)
もったいない命


パワフルで元気な印象が強かったワンガリ・マータイさんが癌に倒れた。
もう、古希だったのか!?と意外な気もするが、それでも早すぎる。ご冥福を祈りたい。

浅学な僕は、モッタイナイ運動家マータイさんとしか知らないが、国際政治の舞台でも、また研究者としても抜きん出たキャリアの持ち主だった。
日本では毎日新聞がずいぶん熱心に紹介していた印象もあって、さすが毎日だけのことはある。
マータイさんなら「毎日1000万部も新聞が生産され捨てられているのはモッタイナイ!」と言いたかっただろうに、言論統制がないのは人民日報でも読売でも朝日でもなく、毎日だった(と信じたい)。

「まだ使える耐久消費財を捨てて次々に買い換えるのはやめましょう」とアピールするまでは許されても、具体的な品目をあげると、新聞社も放送局もそのまま伝えるわけにはいかない。不都合な真実は、民放もNHKも口を濁して頬かむり(なにが公共放送だ)。
資源ゴミのリサイクルや分別回収、エコバッグのような「一見とっつきやすいモッタイナイ運動」をよいしょするのが、エクスキューズになってきた。
マータイさんなら、そんなメディアの偽善を見抜いていたでしょうな。

地産地消だオーガニックだと売りにする店がマイカーでしか行けない郊外にあって、フードマイレージのツケを客のガソリン代に回しているだけの茶番劇。
牛乳パックのリサイクルには頭をしぼるのに、なぜか穴あき・ツギハギの服は着ない都会人。
家電のコンマ何ワットの待機電力に目くじらを立てながら、800Wのヘアドライヤーを使っている大和撫子。
5人乗りの乗用車に一人か二人しか乗らず渋滞でイライラしているマイカー族。

どこかおかしい・・・
でも、これが日本の現実なんである。でしょ?マータイさん。

僕もえらそうなことはいえない。
いくらエアコンもドライヤーも運転免許も持ちませんと胸をはったところで、外出中は電灯とラジオをつけっぱなしで1時間20ワットを浪費している(防犯の保険料のつもり)。
紙コップと割り箸はじゃんじゃん使っているし、靴下は穴が開くと「使い捨て雑巾」にして終わり。今年の夏も、ペットボトルのゴミは隔週で袋いっぱい出していた。申しわけない。

そもそも、家族はみな一戸の家に肩を寄せ合って暮らすのが、無駄はないかもしれない。蜜蜂の巣のように、ひしめきあっていれば体温暖房で冬も越せる。赤ん坊が生まれても、託児所も保育所もいらない。

仲間うちでBBQをやれば、呑んで食って満腹で楽しんで一人千円ですむから、食生活は「大鍋主義」でまかなえば、かなり節約できるのは実感する。
そうなったらなったで外食産業の景気に響くから、マスメディアで家呑み、大鍋主義を奨励するとスポンサーが黙っていないだろう。

シェアする知恵と工夫をこらせば、年収200万円でも楽しく暮らしていけるような気はするが、離れ小島や陸の孤島のような閉鎖的なコミュニティなら実現できても、オープンで匿名的な都会では成り立ちにくい。
地域通貨の実験をしている街もあるようだから、それが現物経済だけでなく医療や福祉や教育のようなサービス経済で成り立つかどうか、見守りたいところではある。

来月の読書会で、僕がマルセル・モースの交換経済論をとりあげる流れになってしまった。
まず実践の前に理論ありというのも不甲斐ない気はするが、コーヒーおかわり代ぐらいで「モッタイナクナイ革命」の夢を見られるのは安いものだ。




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こんな日でした(日記) | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0)
今度は賃貸の流儀


斜め向かいさんカップルが退居されたようで、玄関の集合ポストがガムテープで封鎖されている。
お別れのあいさつがないのは今どき自然なことかもしれないとしても、たまたま最初の出会いはあった。ちょうど同時期に入居した「同期生」として。

わずかに僕の方が先に、2部屋を見比べてボツにした方に、このカップルが入居されたのだった。ほとんど同じ間取り・同じ家賃で、廊下をはさんで東向きと西向きの対称形。
「結婚はしてないんですけど、よろしくお願いします」と身の上こみで(笑)あいさつに来てくれた彼女の方は上品で明るく、カレシの方はどこまでも内気というか物静かだった。

集合住宅で、社交的なのは決まって奥様族なのは、暮らす知恵が身についているせいなのか、えらいなーと感心するばかり。
僕は一戸の主として近所づきあいも心がけているつもりだが、素っ気なく気配もなく愛想もなく存在感が乏しいのは殿方連中だ。まだ、こちらが男だから不安や不審感はまずないが、ひとつ屋根の下で顔の見えない無愛想な男が住んでいると、トラブルを避ける工夫も必要だろう。
こんな生活Tipsも、親元娘だとピンとこないでしょうな。

静かに去っていった斜め向かいさんは、お子様でもできたか、転勤になったか、もっとお得物件が見つかったのかはわからない。
その後、不動産屋と一緒に物件を見にくる客の気配も何度かあったが、まだ空いたまま。

どれどれ・・・と「我が家」の不動産情報を検索してみると(便利な時代になったものだ)、カップルさま退去物件は月家賃が5000円ほど高い。
部屋の写真を見ると、どうもウォシュレットもついてない様子。「なのに高い」。うちには前入居者の乙女の置き土産のグリルコンロもついていた(もしかしてウォシュレットもか?)。
僕は気にしないがエアコンもなし、とりたててハイテク設備もなしだと、いまどきの賃貸派は引っかかるものがないやろなーと心配になってくる。別に大家さんに同情する義理はないんですが。

ついでに、お隣り番地のコじゃれた名前の物件を検索してみると、占有面積半分の1Kで家賃は1万円安いだけ。ユーティリティーはほとんど同じで、あちらはペット不可、こちらはペット可ぐらいの違いか(うちで動物の鳴き声は洩れ聞こえたことはない)。

1Kというのは、割高な感じがぬぐえない。
だれかと家賃割り勘でルームシェアするような知恵(と覚悟)があれば、2DKや3DKに安く住めるのに、それも「面倒くさい」「ウザい」現代人にとっては、割高な個室物件を受け入れるしかない。

あの直下型地震の前年ぐらいに建って無事だった我が棟は、もう震度5ぐらいは大丈夫だろ?とタカをくくっているのだが(壊れたら退去すりゃいいし)、ではでは…と同じような震災サバイバル物件の前のアパートを検索してみると、入居公募をしていない。

僕がフル活用した部屋が、最上階つきあたり角部屋・東西南向きの好条件にもかかわらず4年間ずっと空いたままになっているのも知っているし、もう経営はフェードアウトしていくのか、その前に崩壊するのか、気が気ではない。
数度傾いた「ピサの斜塔物件」は、そりゃ見にきた人は驚くからね。転出の手伝いに着てくれた友人は、「立ってるだけで目まいがする。よく人が住んでますね」と苦笑いしていた。

今の部屋も、壁が薄い点だけが不満といえば不満だが、不思議と隣人はTVも音楽もかける気配がないし、夜中に寝に帰っているだけのような住みかただから、彼がいてくれている間は現状維持でいいか…。
お隣りさんが入れ替わって、駄犬でも飼われた日には、また家捜しに重い腰を上げなくてはいけない。
腰は軽く、身も軽くありたいものだ。
無線のしやすさを考えると、一軒家賃貸という選択肢も考える今日このごろではある。




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こんな日でした(日記) | 19:37 | comments(0) | trackbacks(0)
スーパーの流儀


連休に鳴り物入りで(?)開店したミント神戸地階スーパーKOHYOを、遅ればせながらチェックしてきた。
開店日にはごったがえしていたので、今日は客として。退勤後、神戸に戻って閉店間際の滑り込みセーフ。
駅から近いのはありがたい。地下街でつながっているから、雨でもノープロブレム。

神戸駅構内の系列店にはよく寄っているから、品揃えも見当がつく。
やはりターミナル駅直結だけあってか、品種は多くて、タコライス、ひじき炒飯、キムチ炒飯など、「あちら」にないものもあるぞ。それも、閉店5分前に駆け込んだもんだから、ぜんぶ半額。ありがたや・・・

もう、半額お惣菜のハンターと化したベテランOLやベテラン主婦が殺気立った目で漁に励んでいた。まるで鮫とシャチの泳ぐ入り江ですな。
白ご飯のパック(炊きあがったやつ)を、とっかえひっかえ慎重に厳選しているOL兵は、いったい何を見極めようとしているのか疑問は湧いたが、私に近づくと感電するよ!と背中が物語っていたので、収穫物は見ずじまい。

このへんは、やはり郊外型のスーパーの方がのどかでいい。
見知らぬ奥様たちと会話しながら品定めをするような感じ。決して争奪戦にはならない。なぜか、聞こえよがしに独り言をしゃべっているのに僕が合いの手を入れる感じのスモール・トークだが、もちろん今のところ店内限定の行きずりの仲である(笑)。

仕事帰りで戦闘モードのままアマゾネスが漁に励むターミナル駅スーパーといえば、阪急三宮の駅地下にイカリがあるが、僕はここには行かない。あの価格帯はスーパーとはいえない。夏だと「センタンのアイスクリーム78円」なんてのがギッシリ保冷庫に入っていてこそ、地元住民に愛されるスーパーってもんでしょう。

それに、だ。
新顔のMINT神戸地下KOHYOは、こんなに地の利がいいのに、9時閉店ってのは不甲斐ない。家電店や本屋なみではないか。
退勤後のサラリーマンやOLがターゲットになるなら、せめて11時までやるべきではないのか?
だから9時をすぎてしまうと、KOHYOの東隣りのダイエーに行くしかない。うーん、9時までは駅から流れてくる客の多くを奪われてしまうわけですなダイエーさんは。競争に勝つ工夫をしていただかなくてはイケマセン。

今日のところは、まだ新顔KOHYOの来店客が「高揚」していることもあって購買欲みたいなものが刺激されるのを感じるが、あいにくダイエーには購買欲がわく食品がめったにない。
どーんと物量で攻めてくる感じで、はっきりいって安いわけでもないし、しみじみうまいものもない。店の顔というかメッセージが伝わってこないのだ。

神戸駅のKOHYOで受けるメッセージは、「パンにはこだわってます!」「こんな輸入チーズいかがですか?」「ちょっと高いけど産地厳選フルーツです」といった感じ。これはMINT店でも感じる。さりげなくうまいクロワッサン詰め合わせも半額でゲット。
寿司折りも十数パターンもあるし、惣菜も凝っている。
運よく半額で毎日調達できれば、自炊よりはるかにゴージャス感が出るぞ。

とはいえ、僕のこだわりは、「スーパーで生々しいものを買って電車に乗らないこと」で、やはり家の近くにひいき店があって、チャリか散歩がてらフラリ立ち寄るのが粋だと思うんである。
そういう地元民ばかりだと客自身もわかっているから、トゲトゲしくならない。
戦闘モードに入れたら三宮KOHYO、サンダルばきで寄るのはトーホー下山手店ですな。




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こんな日でした(日記) | 22:52 | comments(4) | trackbacks(0)
ワールドゾーン9号


ポチッ・・・ポチッ・・・ポチポチポチポチ!!と連打して落札してしまったラジオが到着。
スカイセンサーとクーガは往年のラジオ少年の武器だったのに対して、ソニーがスカセンとは違う系列に投入していたワールドゾーンは、通の部屋を飾る家具といえばよろしいか。

スカセン派とクーガ派がジェラスィ〜と揚げ足取りの仁義なき闘い(!?)に明け暮れていたラジオ小僧どもの中に、一応スカセン派の僕の仲間であったが、珍しいワールドゾーン少年がいた。
しかも、35年前で32万円もする最高級機を持っていた。大卒初任給が9万円だった時代なので、今に換算すると65万円ぐらいか。ただのラジオで。

とても持ち運べるようなしろものではないから、やつの家に拝観に(笑)行ったものだ。サイクリング少年の中にナナハン兄貴が乱入してきたような超弩級の迫力。ソニーの最高級機だったから、そりゃもう性能も抜群だった。
持ち主も朴訥ないいやつだったので、よく拝観させてもらいに行っていた。

このワールドゾーン・シリーズの廉価版が、CRF-5090
なぜか、このモデルだけ"Earth Orbiter"と愛称がついている。これはソニーの素朴な謎である。
日本に長波放送はないから、最初から海外向けに開発されたラジオとお察しする。家電製品として宣伝されていた記憶もない。
世界市場をぐるぐる回って、一部は祖国に戻っておいで、という販売方針だったのだろうか。だからorbiter?
「最庶民」向けの9号は、1971年発売だけあって、いかにも「70年代の洋間リビングに置いてしっくりなじみます」的な地味なデザインながら、廉価版のくせに9バンドをカバー、同調はLEDとSメーターのダブルで確認できる。早回しダイヤルの外側の大口径ダイヤルは微調整用(内側を回すと外側もつられて少々回ってしまうから、あまり高い精度ではない)。

BFOやスプレッド・ダイヤルもついて、アマチュア無線も航空無線聞けますよ♪という狙いは、ちょっと尖ったところを感じさせる。方向違いな気もするのだが…正直。
だって、リビングでアマチュア無線の復調をやっているユーザーはいないだろうから。
この図体は、やはりFMかAMのなじみの番組をゆったり聞き流すのに向いている。

・・・と書いてきて、昔CQ誌(ラ製だったか)の欧米ハム歴訪の記事で知った異文化を思い出した。
徴兵制のある国、ボーイスカウトの盛んな国、民兵組織のある国、住民防災のインフラがある国では、モールス通信リテラシーのようなものがあって、聴き取れる国民の割合も(少なくとも日本よりは)高い。
公安や軍の無線を傍受するのに、モールス復調用のBFOのニーズはあるのかもしれないし、気象・漁業関係その他の施設でサブ受信機として使われていた映画のワンシーンも浮かんでくるぞ。天下のソニー、松下、ヤエス、ケンウッド製品が。

さてさて電源を入れてみると、ミニコンポなみに豊かな低音が響いて、聞きほれるハイファイ・サウンド。やはり、ホームラジオですやん。
お世辞にも高感度とはいえないから、受信機としての設計を追求しているようにはみえない。このあたりは、やはりクーガが突出している。

でかくて重い図体には、機械系がぎっしり組み込まれているのがうかがえる。
電池を入れなくてもズッシリ重いのに、電池は単一を8本。はたして販売当時のユーザーは、電池を入れてどこにポータブルしていたのだろうか。まるでワイヤレスマイクの拡声器でっせ。

一番おもしろいのは、バンド切り替えがガッチャン、ガッチャンとドラム回転式になっていて、このノブが当時のTVのチャンネル回しとまったく同じ感触なのだ。なつかしー!!
ボリュームや音質なんかのノブも、もっさりと重く、これまた「昔の家電ですなぁ」と痛感する。よくいえば重厚感といえましょうか。

ダイヤル目盛りにプラスチックの爪がいくつかスライドするようになっていて、要は自分で「このへんがラジ関、このへんがMBS」と目印をつけておいてね、という原始的な「しおり」機能である。
ふたの内側にプリントされている世界地図にもスライドする目盛り尺がついていて、日本の現在時刻に合わせると世界の現地時刻が一発でわかるようになっている。
すべて手動操作。

このへんの機械テイストが、通にはたまりません!!
ちっこいボタンを押して液晶表示が変わるAV家電とちがって、「切り替えたぞ」「微調整しとるぞ」てな操作感をヒシヒシ感じるのだ。
まぁ、あまりあちこちいぢくる性質のラジオではなく、家具としておとなしく鎮座している方が向いている「押しの弱さ」は、少々惜しい。
ひっそり目立たなくなるのも時間の問題かもしれない。




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買いました(むだづかい) | 11:32 | comments(0) | trackbacks(0)
心斎橋ズンドコ節


戦艦大和君カップルの式と宴と虹会フルコースのうち、心斎橋で借り切った会場の虹会と惨事会(の支流)だけ顔を出してきた。mitsuyanowakadanna氏を誘って。
少し遅刻して行っので、知り合いがいない完全アウェイです!!としょんぼりしていたmitsuyanowakadanna氏は、無事に戦艦大和君と初対面を果たし、放送業界の博識を披露して会場のリスペクトを集めていた・・・かもしれない。

肝心の主人公があまりトークをする機会もなく、ズンドコズンドコとにぎやかな密室で、おもしろい戦艦人脈のお歴々とコンタクトをとるばかりだった。
さすが演芸畑出身だけあって、ユニークで社交的な、いいお仲間たちですな。

トワイライトレディの義弟君とは2年ぶりの再会、カニ食いツアーの今井美樹さんとは半年ぶりの再会で、あと見知らぬ男女から「お久しぶり〜」「ご無沙汰してます!」と声がかかり(戦艦大和クラスメイトということは一方的に顔を憶えられているのだろうが、すんませんが記憶にない)、アウェイ感はなかった。
なかったけれども、「いまどき虹会」は、おおいに異次元空間ではありました。

たぶん、披露宴では新郎新婦とのつながりを紹介されているはずだから、すっかりうちとけあっていたのだろうが、あらためて新郎の「次々遍歴」や、新婦がコロッとだまされた殺し文句など紹介していただきたかった。コンカツ再開のmitsuyanowakadanna氏のためにも。

あなたこそねー・・・!!と揚げ足をとるおばさんもいたが、まぁ自分のことを棚にあげたままにできるのも、手遅れ世代の気楽さである(笑)。
未来のある人生前半のシングルの皆さんは、こういう場で出会いをキャッチするもよし、道頓堀で漁に励むもよし、せいぜいがんばることです。ナハナハハハハハハ

惨事会の「本流」は新郎新婦が仕切って別の場所に流れていったのを尻目に、われわれは支流で和気あいあい楽しんで、最後はタコヤキで〆。
やはり、主人公を俎上にのせてマニヤックな事情聴取をしないと、深い闇や謎、疑惑、スリルとサスペンスは楽しめない。
次回はいつになるだろうか。
読経の流れる(のか?)mitsuyanowakadanna氏の仏前挙式というのも、しんみり味わい深い予感はするが・・・まずはインターンをつかまえた熟女の披露宴を楽しみにするとしましょう。



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こんな日でした(日記) | 15:45 | comments(4) | trackbacks(0)
しんてつ被災


京阪神の間は、ほとんど平行してライバル各社の電車が走っているので、阪急が止まれば阪神、JRに振り替えるし、京阪が止まれば阪急、JRに振り替え、と各社ツーカーの仲。
今まで僕も何度か振り替えられた。3社線の駅が家の最寄りでよかった。

ところが、「この一社しかない」沿線もあるわけで、あら懐しや!!の神鉄が土砂崩れに乗り上げてストップしちまった。
こんなことになっても転覆はしないのがスローな登山電車の人徳でもあるが・・・しかしますます神鉄離れが進む災難ですな。気の毒でならない。

MBSを支配する部長殿も、邸宅と三宮の間は乗り換えの手間を省いてかバスを利用しておられるし、いま神鉄に依存しているのは中高大生ぐらいか?
山奥の辺境にある関学キャンパスも特急バスで直通になっているようだから、神鉄沿線民にも、あの神鉄の風情は薄れていきつつある。
夏はクソ暑く、冬は薄ら寒い。夏は虫が、冬は雪がドアから舞い込んでくる・・・どうだ山岳電車の風情は!と胸をはる利用客はいないでしょうな。
そういう僕自身、平成の神鉄ライフは知らないし戻るつもりもない。申しわけない。

十代までと大学生時代は「阪急民」だったので、もう阪急は卒業させていただくとして、いまおもしろいのは阪神沿線。というより、日本橋へちょこちょこ阪神で直行するようになると、「日本橋の先」になる近鉄沿線も、未開拓で身近な沿線だ。大和西大寺とか生駒あたりに住んだとしても、ホームシックになると三宮に直行できる。海を眺めて泣き叫びたくなると(笑)、電車で一本。これはいい。たぶん日本橋で途中下車してジャンク屋に垂れこめることになるだろうけど。

昨夜は帰宅難民へのエール(のつもり)を書いたのだが、勤め先の最寄り駅と、自宅最寄り駅を点で結んで考えるから気持ちが焦るわけで、途中にパラダイスがあれば、いい句読点になる。
ヲタにとっては日本橋をはさんだ通勤経路が便利だろうし、虎党は甲子園をはさむと「通園」も楽だし(甲子園は住宅街としてもいいところだ)、呑み助にとっては十三か京橋を経由するルートがQOLを高める(笑)。

三宮と梅田の2大句読点を通る僕の通勤ルートは、あまり地の利を活かせてない。面倒くさいのもあるが、35分かそこらなので、電車で座ったとたんウトウトしているのが快適で幸福で…。梅田(というかJR大阪ね)は騒々しくて、めったに途中下車しない。
鳴り物入りの大阪駅ビルは、欠陥設計としか思えないところも見えてきた。なんせ、上へ上へ客を上げて金を落とすよう仕組んでいるとしか思えない。くだらない展望フロアなんかやめて、帰宅困難者のために布団を並べる仮眠ロビーにでもしたらどうだね?

阪神梅田は、実に機能的だ。とりあえず蜘蛛の巣のような地下を通ればどこにでもいけるので、駅前ビルで飲み食いして、ブックファーストで落ち着いて立ち読みして、男女交際飲食欲情には西梅田方面を攻める(予定)。阪神中心ライフが便利でよろしい。須磨ビーチにも、パワスポ伊勢神宮にもつながってまっせ。

神鉄は、阪急の傘下にいなくても、阪神と仲良くしたほうが生き延びる道もみえてくるのではないだろうか。いまは阪急阪神HDになってしまったが。
16年前モトクロスのように波打った車両基地がいちはやく復活した阪神電車と、泥の中から這い上がる神鉄は重なってみえる。
がんばれ粟生線!



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こんな日でした(日記) | 14:06 | comments(0) | trackbacks(0)
帰宅難民パニック


珍しく東京を直撃して去った台風15号は、1回転お騒がせ迷走野郎だった。
もっとピンポイントで、六本木ヒルズ上空にだけステイして揺さぶってくれたら表彰してあげたのに。

お気の毒にも、帰宅難民さんが続出したのは「想定内」か。
まだ、都心から郊外への電車が止まるだけなら、赤坂の愛人宅に泊めてもらう手もあるからいいとして、新幹線帰宅難民は大変だ。

昨夜は結局出勤になったので新大阪まで出向くと、全線で止まっていた東海道新幹線が、一部で動きそうな気配の予感の期待の願望が漂い、構内がごったがえしていた。
結果的には、何本かの在来線も含めて魅惑の列車ホテルになったようだ。いいなぁ…(不謹慎)。

東京駅でも関西に帰りたい客が足止めをくらっていたようだが、新大阪駅から関東へ帰りたい客の不安は大きい。いきなり泊まりになると、なおさらだろう。
なんせ大阪の夜だから。
関東弁を口にするだけで迫害されるし、話にはツッコミを入れてくるし、ボケに突っ込みかえさないと人間扱いされないし、下手な関西弁をサービストークすると撃たれるし。

てなことは昔よりは減ったと思うが、「関東の関西人」より「関西の関東人」の方が、生命反応は低いのは確かだ。
ただ、災害やトラブルでもおとなしく行列して耐えるのはえらいね。暴れることもなく、ドスをきかせて声を荒げることもない。関西人の僕は暴れはしないが、いてもたってもいられずジタバタしてしまう。

足止めをくらった新幹線客が大挙して腹ごしらえにシフトしたのか、食堂街もごったがえしていた。
のに、モジャカレーは昨夜に限って閑散としている。なんでまた!?
いつも夕食時は満席で、ランチタイムは行列までできているのに。
これを機会に、新幹線帰宅難民さんたちが大発見すると、大阪出張の楽しみが増えるでしょうに。

とビッラルさんに振ると、最近どうも肩と腕がしびれてマッサージに通っているけど治らない…とボヤくほど鍋を振りつづけているらしく、「もうたくさん」な苦笑いをしておられた。たしかに、一人だと大変ですわな。
こんなに働いて稼いで、故郷に御殿でも建てるつもりだろうか(建つと思う)。

「この前、バングラデシュとインドの間で、地震あった。向こうの人、慣れてないから、ビルもぐしゃぐしゃ」
と遠い目でポツポツ話しはじめるので、
「そりゃ怖い思いしたでしょうね。こんな駅のパニックどころやないよね」とフォローしつつ、
「阪神大震災のときは日本にいたの?」と聞くと、
「あの年の2月に日本きた。神戸、見に行った。高速倒れて、すごかった」と。

阪神も東北も、二度と起きてほしくない震災ではあるけれど、実に冷静に立ち回って、助け合っている被災民の美しさを見てほしいと思う。
阪神間の被災地も垣間見たからこそ、ビッラルさんは関西の地で商いに精を出しているのだろう。
会社として東北へ炊き出しにも行ったそうだし、ご飯は青森の米を使っているらしい。

東北とバングラデシュと過去の神戸と…。
頭の中にパノラマを思い浮かべながらいただくカレーは、胃に染みわたる格別の味でありました。



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災害 | 22:29 | comments(2) | trackbacks(0)
空模様が心模様


警報で、昼の仕事が飛んでしまった。飛んで明日にスライドしただけだが。
休みだ!と喜んでいた少年時代は、今から思うと愚かだったものよ。結局どこかで穴埋め授業があっただろうに。

昔と違うのは、天気予報がピンポイントになっていて、兵庫県南部・北部ではなく、市区町単位で警報&注意報が出ているところ。今は、大阪市の情報をキャッチしつつ待機しなくてはいけない。まだ夜の別法人の仕事がどうなるかヤキモキしながら自宅待機をしている。

ほとんどの焼酎学校は地域の子供ばかりだから台風の際の行動管理もしやすいだろうが、高校になると自宅は広範囲に拡がる。僕の通っていた私学は丹波地方のような北摂のような微妙な古都にあって、生徒もまた微妙なエリア(笑)から集まっていた。
兵庫県北部と南部では、警報の出かたがずいぶんちがう。決まりでは、学校のある土地の天気で休校が決まるはずだが、氷上郡(県北部になるらしい)から通っていた同級生の中には、「家と学校のどっちかが警報なら休んでええねん」とうそぶいていた芦田君(あ、名前を出してしまってごめん)もいた。

それはそれで、しかたないと思う。
いくら学校が晴れていても、家から駅まで大雨で暴風なら、「休みではないから通学せよ。来ないと欠席扱いだぞ」は酷であります。

京阪神の大学になると、もう近畿一円から通学している。杓子定規に、学校周辺の天気だけで登下校を決めるのもいかがなもんかと思う反面、学生の通学圏を全部把握して休講・開講を決めるのも大変だ。せまい日本でも、ほんと天気はモザイク模様だからね。
そんな話をサラリーマンの友人と交していると、「台風で会社が休みなんて、ないないない!そりゃ学校の世界だけやで」と笑っている。そんなもんですか…。

野球選手と球団職員の関係に似ている。試合が休みでも会社業務はなくならないような。選手の側にいてよかった・・・しかも、定年のない選手(苦笑)。
朝方、出勤している事務方職員から電話をもらったとき、僕の背景でビュンビュン風の鳴る音が伝わったのか、「すごい風ですねー!神戸は大丈夫ですか?」と気を遣っていただいたが、出勤しなくてはいけないお立場を僕はお見舞いしてしまった。

天気や季節でふりまわされる仕事も、自然でいいと思うほどだ。
作物の被害が死活問題になる農家だと悠長なこともいってられないだろうが、天気が荒れたら休んで、その分どこかでリカバーするような働きかたは、サラリーマンにも広がればストレス軽減になるかもしれない(ワーカホリックは出勤しないと病んでしまうか?)。

怠けるのではなく、お天道さま次第。お天道さまが「外に出るな」というから仕事は休みましょ、とみんなが考えると、世の中ずいぶん平和になると思う。猛暑日も休む。極寒日も休む。
GDPは下がる(かもしれない)。でもストレスは減り、医療費は下がる(かもしれない)。

電車や飛行機が止まり、「夕方までに帰社せねばならんのだ早く動かせ!」とカリカリしている仕事の鬼さんたちは、ちょっと背広の肩パッドの力を抜いてリラックスしましょう。そんなに仕事が好きなら、定年のない自営業者になればいいでしょうに。
嵐でも大雪でも猛暑でも出勤させられ、60歳になったとたん職場を追われるのも、不自然ですわな。それが会社や役所にとって自然な組織の新陳代謝であっても、人間としては不自然でありましょう。定年まで消耗させられ、定年を境に一気に老いさせられるというのも…。

お天道さま次第の仕事を極めるなら、農林水産業に転職か?
バカボンのパパなんかも、案外ナイスな働きかたかもしれんなーと思えるぞ。
植木屋と、海・山の仕事と、どちらが近いか…よからぬ妄想癖がわいてくる。
という間に風がやんで、薄日がさしてきた。
夜は警報解除で出勤か?




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こんな日でした(日記) | 13:39 | comments(4) | trackbacks(0)
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