2011.11.30 Wednesday
異性の交際相手がいない18歳から34歳までの未婚者の割合は男性で6割、女性で4割!!
という国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査(独身者調査)」の調査結果には、みな食いついた。
フフン・・・何を今さら!
世間の常識はワタクシの非常識。ワタクシの常識は世間の非常識であるから、そんなもん、いない人生が当たり前なのである。いればラッキー、いなくて当たり前。これでストレスがぐっと下がります。アダムはイブを、イブはアダムを求めるところから、原罪が始まる。
愛読している「よんななニュース」が、物好きにもさらに掘り下げて独自の分析をしていた。
交際相手がいない独身者割合の男女差に食いついている。
こういう色鯉沙汰は、邪推して楽しめばいいのである。
曰く、「女性は交際相手を婚約者とか、恋人、あるいは少なくとも「友人」と考えているのに、男性はそうは思っていない。あるいは思いたくない」ナルホド!
曰く、「さらに勘ぐれば、男性が女性に二股、あるいはそれ以上の股をかけている」ナルホドナルホド!
曰く、「 もっとうがってみれば、交際相手が独身者でない」・・・そう来ますか!
男女どちらで二股率が高いのかはわからんし、かけられている相手が「恋人扱いされていない」自覚をしている率もわからない。演歌の世界だと、「ワタシそれでもいいの世間の片隅であなたを見守っています」てな哀れな姿が描かれたりするものだが、実際どうなんですかね?
案外、「しょせん僕は都合のいい洗濯屋ケンちゃん(ふるー!)、カレシじゃなくてもいいの片隅からそっとあなたを見守ってます」男もいたりするのではないだろうか。
「交際していても恋人でない」などとぬかす贅沢野郎はけしからん存在だが、またそれを許す相手もいるからそうなるわけで・・・困ったことに、だれかからもらった病気をだれかにうつすリスクも高まるから、二股はイケマセン。
そもそも、「交際している」とはどういうことか、定義をせずに調査するから、回答の質が担保されていない。
まだAか、もうBか、Cをクリアか、そんな下世話な体験レベルが交際の要件ではない。
ワタクシ的には、だれかと交際するということは、「その他との交際をしない誓い」であるから、排他的な関係になる。
立場を変えれば、プロポーズ=交際の申し込みは、「自分以外は見限ってくれ!という要請であるから、こんな大胆なことを世間の男女はよくまぁするよなーと感心する。
だから、僕は交際要請などしない。「俺以外とつきあうな」なんて、おこがましいったらありゃしない(笑)。
かりに万が一ひょっとして奇跡的にでも、よほどの物好きか天才か宇宙人かマニアな女子がいて、交際要請があったとしても、世界に35億人の男性がいるとすると、自分よりあなたに合う男性は34億9999万9995人ぐらいはいると思いますよ、34億99999995の可能性から目をそむけるなんて、もったいない!と説得にかかる(笑)。
まるで、大海原に沈められたネズミ捕り器にかわいそうに首を突っ込んでしまったような女子が、正気に戻ったときはサヨナラ〜となるのは必至。
こういうとき男は「ふられた」「逃げられた」と悲嘆にくれるものだろうが、祝福してあげるのが正しい。鯉のトラップからリリースされてよかったね、と。
自分は彼女としかつきあっていないが、彼女が自分としかつきあってないと確証できるカレシというのは、ずいぶん純朴な楽天家である。基本イイやつであるから、僕は憎んだり笑ったりはしませんよ。酒席のネタを提供してくれる貴重な存在だし。
様子見、つまみ食い、ちょっかい程度で男をたぶらかしている「ころがし上手」な女子もまた世間には掃いて捨てるほどいるから、ころがされているだけなのに「俺たち交際中」と勘違いしてアンケートに回答している男もいるだろう。
女子もまた同じ。
こんなふうに、定義が定まらないまま杜撰な調査を税金で行うのはいかがなもんか?とも思うぞ。
きちんと定義を前置きした上で、再調査やりなおしなさい!
「あなたは、あなた以外と交際していないと断言できる恋人と交際していますか?」
なんて質問文に、ドキリとする鯉人たちもいるだろう。
「あなたは、あなた以外と交際していないと断言できる恋人と交際しているつもりですか?」
「相手は、あなたとしかつきあってないと言い切れますか」
となると、これはもうアンケートではなく、鯉人たちをざわつかせる脅迫文ですな(笑)。
まさか税金を使ってそこまで迫れないだろうが、それが男と女のダブル・ファンタジーを解き明かす本物のメスですぞ。
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