2012.03.31 Saturday
大阪駅前ビルが、建て替えの可能性もあるそうな。
うめきた再開発の勢いが、「うめなみ」にも及ぶわけか・・・僕が存命中の話かどうか?
梅田は大阪であって大阪でないようなところがいい。
東海道本線は環状線としかつながっていないから、まだ天王寺の方がジャンクション的な面はある。
それでも、京都にも神戸にも一直線だから、なんとなく開放的というか、風通しがいい。ベタつきがない。
梅田デビューはけっこう遅くて、駅前ビルのできた万博イヤーは、阪急電車で何度も行ったのに、たぶん十三乗り換えだったから梅田はスルーしている。梅田をちゃんと歩き回ったのは、心斎橋ソニータワー(調べてみると、なんと黒川紀章設計なのだ)開業の1976年にソニー党の父に同伴したときだが、梅田の印象は何も残っていない。
大学に入ったころは「ビッグマン待ち合わせ」もわからなかった。
それが、もっぱら東梅田界隈のスポットでアホな大学生遊びにふけるようになって、一服の骨休め(?)に開拓しはじめたのが駅前ビル群。フォトスペースが、あちこちにあったし。
そんな80年代が、そのまま残っている駅前ビルの、特に地階2層は貴重だ。
雨の日も寒い日も、ここは別天地。
純喫茶もあるし、安酒屋もあるし、古本屋、古レコード屋、古カメラ屋も健在でござる。癒されるなぁ・・・
間もなくホワイティだのディアモールだの、地下モールとつながることになるが、駅前ビルの地階だけは昭和に入っていく気分がたまらん。今でも、ドーチカと泉の広場あたりは、70年代が残っている。
家電はヨドバシで間に合うとして、あと食生活は、ここで完結できるね。
空き店舗スペースは、いっそ分譲マンションにすれば、きっと即売になると思う。とにかく便利だし。
ここをどう改造するのか詳細はわからんが、あべの再開発の跡を追うように、昭和の名残りを一掃してしまうのだろうか??
反対はしないが、ちょっと惜しい。
地下の商店街は、市場の雰囲気が地下世界に再現されたようで楽しいから。男の本能をくすぐるね(笑)。
いまどきのご時世だから天災に見舞われたときは少々心配ではあるけれど、地下で生活が完結してしまう世界は、ジュール・ヴェルヌのSFで育った科学少年(なりそこない)としては、ドリーム・カム・トゥルーなのである。
高層ビルより、だんぜん地下世界。
だから、駅前ビルも、高層フロアには関心がないし用事もない。第一、展望レストランもないではないか。
うわものは建て替えてもいいから、地階はB5ぐらいまで掘り下げていただきたい。リニアも地下に引っぱってきて地下鉄と接続すればいいのだ。
そりゃ高層ビルの方が地階を掘るよりローコストなのだろうが、梅田にくる周辺住民は地下街を目当てにするようなところもあるから、期待にこたえてもらなくてはイケマセン。
「大阪駅前第5ビル」は、地上2階でもいいから地下20階とかね(笑)。想像するだけで楽しい。雨も風も、暑さも寒さも無関係な静寂の世界。
カッパドキアでできたことは、現代日本の土建技術をもってすればきっと実現する。
ギネスに載れば、観光収入も見込めまっせ。
どうでしょ?
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