2012.05.31 Thursday
30年に一度の出物といっていいお宝ムセンキがヤフオクに出たと思ったら、6万スタートと強気だった。
小指で入札して、すぐ敗退。狙っているハンターもまた強気なのだ。
こりゃ悪夢に引きずりこまれる。
よほど僕は真空管に縁がないようだ。
一度、真空管のチューンをしながら電波をつくりあげる醍醐味を味わってみたいものだが・・・手入れにコツがいるのは、昔から語り継がれている「覚悟」だから、半導体世代としてはすぐ手に負えなくなるのが関の山。
おかげで、「入札束」は節約できたわけで。
ふりあげたコブラの落としどころを〜〜〜とばかりに、中華ラジオをポチッてしまった。短波送受信機から短波受信機へ。お隣りさんジャンルだ。
衝動買いではない!ぢっくり検討して決めたのだ!と自己弁護してはみても、結局は、背中を押してくれるきっかけがあって衝動に火がついただけ。かなんなー
名機909Wはすでに絶好調で鳴ってくれている。
Sangeanは、漢字を見ると山進電子工業有限公司のブランドらしい。
性能面では、もう名実ともに世界最高水準だと思う。赤い中国ではない自由中国の技術は、もう日本を凌いでいるかもしれない。
が、909Wはメイン・ダイヤルが側面についているので、連続クルクルがやりにくい。不満はそれだけ。
それが909Xでは正面に配置されて、デザイン上の大きなアクセントになっている上に、ツートーン・カラーが、どこかしかスカンジナビアン・テイストでござる。実にいいセンスだ。ロッドアンテナは、ゆうに1mはある長さ。
あと、AUX-IN端子が新設されて、外部プレイヤーの音源を再生できますよとか、ニッケル水素電池を使うと本体で充電できますよ、と付加価値が少々。
なんといってもデザインが垢抜けたのと、液晶自体も白バックで高コントラストだから、とても見やすい。
難点は、取説が台湾語なので、お手上げ。
そこはネット上にPDFでアップされているので落としてOK。そもそも、取説を見なくても、時計セット、常連局のプリセット、局名入力もスイスイ勘を働かせて完了した。確定したり、前に戻ったり、訂正したりのプロトコルも合理的だ。
このマン・マシン・インターフェイスが、世界標準なのかどうかはわからない。欧米のマイコン・ラジオの類は使ったことがないので。
ただ、中華系電機メーカーはまちがいなく日本メーカーを参考にしまくっているから、操作性は似ている。
909Xに関しては、どうも筐体も立体デザインといい、フロント面ダイヤルといい、スカイセンサーSW55をパク…じゃなかったオマージュ満載と見たね。
メモリーの使い勝手は、完全に909が直感的だし容量も多いので勝ち。
なんとかソニーに花を持たせるとすれば、さすがに蓄積された技術は活きていて、高周波回路の性能は革一枚、上かな。選択度の切り替えも、帯域設定が絶妙なのだ。きれいに5KHz隣りの混信をカットしてくれる。
909シリーズは、強信号で飽和しかかったような音の割れ方をするときがある。
まぁ、あまりシビアに「傍受業務」に使うわけでもないので、ほとんどワンタッチかツータッチで常連局を聞くのが「日常業務」。たまに短波放送を覗いてみるか〜ぐらいだから、もう充分すぎるスペックなのだ。
末永く使いたいと思いつつも、台湾語で書かれた保証書は、さてどう行使すりゃいいんだか、一抹の不安もあるにはある。
きっと間もなく、録音機能つき」なんてのが出てくる予感もあるから、目移りするまでの命!?と浮気心が見透かされている気もする。にくいね、台湾カンパニー!
JUGEMテーマ:日記・一般