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そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
やはり兵庫のケンミン性が最大の謎だった


実業之日本社のシリーズもの新書の兵庫版を楽しみに待っていた。
ようやく出た先崎仁『意外と知らない兵庫県の歴史を読み解く!兵庫 地理・地名・地図の謎』は、完全アウトサイダーがにしてはよく調べたなぁと感心するほど、いろいろな角度から、描きにくい兵庫像を描こうとしている。難しかっただろうね、県民性がつかめないと。
そこは著者も「一言で説明できない」とお茶を濁しているように、県民でさえわからんのだ。

ため池の数、古墳の数が日本最多。国産みは淡路島。
と歴史的な由緒はしっかり書かれているし、尼崎の市外局番が06の理由もわかる。
なかなかバランスのとれた取材の成果だ。(関帝廟のある)中山手通を山手通と誤記してしまう程度はご愛嬌。

そして、真性テツにとってはとっくに周知の事実なのかもしれんが、仮性の僕が新発見したのは、新幹線相生駅の構造は夜行新幹線計画の名残りなんだとか。これは意外や意外。
山陽新幹線開通当初から、東京博多間に「夜行ひかり」が走る構想もあったそうだが、騒音問題もあって実現しなかったようだ。惜しい。
徐行してでも夜行、やれませんかねぇ…

もひとつ、「しんてつ」まで取材されてるのもうれしい。
驚くべき登山電車だ。しかも登山用、観光用ではない都市交通で、こんなにアップ&ダウンがあるのも珍百景ではなかろうか。いま粟生線の存続が崖っぷちのようだが、観光でもいいから全国から乗りにいらっしゃいますように。

物足りないといえば、冒頭にも書いたケンミン性がわからないままというところ。
もう、おしゃれな阪神間だとか、目新しいもの好きな神戸っ子とか、ステレオタイプは飽きた。
県庁所在地に生まれてずーーーっと住んでいてもわからないのが、1県に統合された「5つの国」それぞれの親近感のようなもの。
明らかに、播磨気質と阪神間気質は、JR1本の延長戦上なのに須磨あたりを境にちがってくるし、淡路っ子は神戸と仲良しである(と僕は勝手に思い込んでいる)。
但馬地方には何人か知人がいるし身近に出身者もいるのだが、丹波地方はわかりにくい。神戸や大阪より京都とつながりが深そうだが。

たとえば、Uターン・リタイアする人は全国的にいるのだが、阪神間住民で、リタイアしたら「のんびりした土地で」と思うと、どこへ移住するのだろう。これも、イメージがわかない。
ま、そのまま神戸なり西宮なりにいてものんびりはできるけれど、播磨へ引っ越す人はいても、但馬方面まで足を伸ばす人はまず聞いたことがない。交通は便利になっているから、距離感は昔ほど大したものはないし、それ以上に「ケンミン性がわからないミステリー感」はあるのだ。

このあたりは、大阪の北摂と泉州と河内の違いより大きくて深いような気もするし、郷土史家の出番かもしれませんな。
とりあえず、47ケンミン性を大雑把につかむには、なかなか楽しいワイド新書でありました。





 
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読みました(書評) | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0)
勝ち負けよりギネス記録でウィンウィン♪


PLや大阪桐蔭の出来レースになってしまう甲子園は、もうおもしろくない。
ホットなのは、延長45回でまだ決着のつかない軟式野球準決勝戦だ。

いやー、ご苦労さん。
初日の延長15回を一人で投げ切った両投手の球数は合わせて800。100を超えると「多いですねー」といわれるプロ野球は、まぎれもなく職業野球だから、労使問題として選手会から突き上げられるが、高校野球はスポ根の世界が生き永らえている。もう、投手は燃え尽きて「野球は足を洗いたい」と思っているかもかもしれないのに。

ベースボールの母国では、ジャパニーズ少年野球の肩や肘の酷使の方が問題視されかねない。
果てのない持久戦か・・・
と見えて、実は裏で「延長線のギネス打ちたてましょうや」とかなんとか、こっそり協定を結んでいたりして…

選手もご苦労さんすぎるが、応援団はもっと大変だ。
まだ選手は攻守チェンジで半イニングごとに休めるが、応援団はずーーーーーっと稼働してなくてはイケマセン。チアリーダーは、もう足が上がりませんな。

よしんば、15回までで打ち切って翌日持ち越し、としてしまうから、リフレッシュして同じ持久戦を繰り返してしまうのだ。球場にナイター設備があるなら、オールナイターにして、どちらかが倒れるまでやれば、20イニングぐらいで決着がついていたかもしれない。
外野手なんか、いちいち戻るのが面倒くさいから、ずーっと外野に残っていて、自分の打順のときだけホームベースに「出勤」するのも許してあげましょう。もう、仮眠していたりしてね(笑)。

オールナイト試合でギンギンになるのは、夜遊びに慣れていればこそ。こういうとき、ネオン街で鍛えた高校球児(オット!!)の実力が出てくるぞ。
明け方になってようやく買ったチームは、夜の蝶たちが「同伴」してあげるといい。球児は持ちのよさ(笑)で引っぱりだこ。この監督にしてこの選手あり、と監督もモテモテ。
あぁ、そんなけがらわしい高校野球が見られないものだろうか・・・ゴメンナサイ


 
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スポーツ | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0)
くノ一こそ女流報道の極意なり


ずっとフリーを貫いて、撮影したい相手には「手紙で取材依頼いたします」と涼しく笑う報道カメラウーマン第1号のお姿は、作品より本人を先にTVで拝見していた。
100歳を目前に、自炊でがっつり肉食を楽しんでおられる。でも、肉体派とは正反対のキュートなカメラおばちゃまだ。アシスタントをぞろぞろはべらせての大御所写真家とは対極的。

きのう新潮文庫から再リリースされた笹本恒子『ライカでショット』は、99歳の現役報道写真家の楽しく飾り気のない半生記だった。イヤハヤ楽しい。
世紀末が生んだ徒花のようなガールズ・フォトは、カメラを小道具にした芸能活動とも揶揄されてきた。脱いで自画撮りすれば男メディアが飛びついた。いったい、おにゃご写真とは何なのか?

しなやかな大人の女性が報道写真を撮ると、こう切り取れるのですよ、と示してくれるモチーフが、三池闘争の「銃後の守り」になった婦人会の活動から、70年代にかけての母親運動。
こういう角度で、継続的に記録してきたメディアはあっただろうか。

つい、報道写真といえばキャパや沢田教一のような戦場写真のイメージに踊らされてしまうけれども――イラクにのこのこ出かけていくカメラ小僧もいたっけ――、なにもキナくさい紛争地に突入しなくても、日の目を浴びずに風化してしまう大衆運動のフィールドはいくらでも国内にある。
もし、女性政治家が、従軍看護婦が、サリドマイド児の母親が、カメラを手にしていたら、どんな決定的瞬間を残していただろうと思うと、「写されなかった幻の潜像」こそ、とてつもない報道写真の裏面史になっていただろう。

戦後に限っても、安保闘争、公害・薬害問題、交通戦争、貿易摩擦やバブル崩壊は、「女史目線」で写し取るとどう見えたのだろうか?
と考えると、枯れることがなかった一筋の水脈が笹本恒子さんだったのではなかろうか。大竹昭子や吉田ルイ子、上野千鶴子(社会学者ではない方の)の著作は折にふれて拝読してきたけれども、やはり権力の戦場には特別に立ち入りを許された御用写真家―つまり腕章をつけたカメラマンが、名前と業績を残してきた例が圧倒的に多かったように思う。

笹本さんの武器は、スピグラでもユニバーサルプレスでもない35ミリ判のライカ。扉写真には、「愛用のライカです」とちょこんとCLが鎮座している。これなら、力仕事といわれる報道写真でも、パチパチ撮れる。まるで、くノ一のような身軽さで。

だれでもスマホカメラを持ち歩いている時代の報道写真は、限りなく盗撮写真ぽくなってくる。これからも。
手紙で撮影依頼を出して、ライカと手土産を下げて撮りにくる女流報道写真家なんて、こんなにカメラマンだらけの時代でも稀少種だろう。
ぜひ見にきて、撮っていって!と歓迎されるような人となりが、報道写真家の最大の武器ではないのかな。
僕が写される側だったら、一眼レフお断り(音うるさい)、フラッシュお断り(まぶしい)、三脚お断り(じゃま!)と条件をつけたくなるぞ。撮る側の事情もわかるけど。
レンジファインダー銀塩ライカだけ使ってみてちょ、と注文してみたら、ちゃんとした報道写真が撮れる報道マンはどれだけおられますやら?




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読みました(書評) | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0)
温泉玉子モードもほしいエッグタイマー


最初に一人暮らししはじめたのが「ハンズの筋」だったので、カーテンや本棚なんぞは、「遠い安い店」まで買いにいくより、すぐ持ち帰れる手軽さでホイホイお買い上げしていた。店員が商品をよく知っているのもいい。

ふだんもいい遊び場になっていたし、遊びのクライマックスがハンズメッセ
さすがに、コーフンするほど物欲もなくなってきたし、工具ならこの店、家具はここ、文具は富士商会(なぜか実名)と最大限かしこい目的地が決まっているので、ぼけーっと徘徊しにいく機会も減った。

ハンズメッセもスルーしてしまうことが多くなった。だって、メッセ価格が富士商会の日常価格だったりするから。
でも久々に祭り騒ぎものぞいてみるか、と出撃したハンズメッセ初日。
8フロア24区画を足でスキャンすること2往復。

やっぱり、買うものはなかった(苦笑)。
財布コーナーにはオババが群れ、レターセットには乙女がひしめいていたりする。
岩塩つかみどりセールには少々よろめいたが、あんなに岩塩を買ってしまうと使い道に困る。オヤジが群れるワゴンなど、店も企画するつもりがないだろうね。

義理買いする必要もないのだが、エッグタイマーだけお買い上げ。コソコソッとアマゾンで調べて、まぁ似たような値段だから買っといて損はないでしょ、と姑息な計算をして、だまされた気分で。
だまされるなんて、ハンズさんには失礼かな。いつか見た新商品ニュースを眉に唾しながら見て実物は見たことがなかったので、人柱になるつもりで買って、ついでに生卵も仕入れて実験開始。いや調理開始。

恥ずかしい話、茹で玉子は下手くそなのだ。
熱湯に放り込んで失敗、水から茹でて失敗、途中で火力を変えて失敗。経験と勘が、こと茹で玉子に限ってはさっぱり身につかない。

エッグタイマーは、まだ生煮え→半熟→固茹でとマーカーが変わるので、お好みのところで引きあげればいい。
固茹でが好みなので、じっくり観察しながら約15分。固茹で完成したよ!とエッグタイマーから妖精が羽ばたいて知らせてくれる。
アッチッチッチッチ・・・
あたりまえだろうけど、あっけなく確実にホクホク茹で玉子ができとりました。

この時間配分が身につけば、無用の長物になるであろうキッチン小物がエッグタイマー、と会得しましたね。
お子ちゃま用自転車の補助輪みたいなものか。
いらなくなったら、自活スタートする学生にでもくれてやればいいわけで。

ほかにも、「ティファールの圧力鍋6000万円」も気になりつつ、重さにウヘ〜〜〜ッ!!と圧倒されて今日はスルーしてしまった。
ブレンダーも気になるし、ほとんどキッチンフロアばかり目的地になりそうな予感。
またのぞいてみるとしよう。


 
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こんな日でした(日記) | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0)
滝に打たれる日本文化が先輩


くっだらんなぁ・・・どうせフラッシュモブみたいにすぐ消えるお戯れちゃうやろか?
とスルーしたら「チャリティ文化に水をさすヤボなやつ」と後ろ指をさされかねない、意地の悪いブームであることの検証もせず、氷水バケツをかぶる有名人さん、ご苦労さまなことで。

次にかぶってほしい人を何人か指名するところはタチが悪くて、これは善意の押し売りのネズミ講ではないのかの?
だれが始めたのかわからんが、乱暴ですわな。

どうせやるなら、「紙の水着美女」に水鉄砲をかけさせてあげます1本100円!!なんて形にすれば、あっという間に億単位のマネーが・・・集まらんか。寄附にエロをからめるな!と道徳的なお叱りを受けそうだし。

TVの熱湯風呂も、放送いじめだ俗悪だなんだかんだと叩かれて封印されてしまったが、あれが「熱湯バケツ1杯たすのに1000円」とチャリティとからんでいたら、どうなっていただろうか。おにゃごばかり絶叫させているからエロ番組ぽく見えるわけで(いや、実際エロ企画だったのでしょう)、某ワタミ創業者やらスカイマーク社長を熱湯風呂に沈めれば、スカッとする視聴者も多いと思う。
水をかぶるのは、何か天誅を連想させるからね。

iPS山中教授のチャリティマラソンなんかは、尊敬に値する偉業だと思うのに、あぁ山中センセイ、アイスバケツまでやっちまった。周囲にかつがれたのか?
チャリティ・バンジーやらチャリティ・スカイダイビングにまで駆り出されると、気の毒であります^^;

氷を作るにも電気代はかかっているし、飲み水を確保するにも困っている砂漠民もいることを思えば、つっこみどころ多々ありのバケツ芸ではあるな。
こんなブームにぬか喜びしている人民は、自分の住む街で被曝瓦礫の処理施設は受け入れるのだろうか?
死の灰をかぶっているリアルな被災者の存在と、寄附お願いしまーす!と氷水をかぶっている有名人は、どうもチャリティ文化としてつながっているようには見えない。

 
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こんな日でした(日記) | 23:41 | comments(2) | trackbacks(0)
八月のキセキ


夜1コマだけ、夕方1コマだけ、朝イチ1コマだけ、と変則的な仮性夏休みシフトはかえって疲れる。
時間の使い方が下手なので、寝坊できる出勤日には、結局明け方までグズグズ調べものをして寝不足になってしまう。1コマのために5時間も6時間も準備時間をかけてしまうのは、ものすごーく効率が悪い。

やっぱり、昼間4コマぐらいガッツリ声をはりあげて疲れて、電車で居眠りするのが至福のひととき・・・あぁ小市民!!
明け方までエンジンが止まらないのは毎晩一杯ひっかけているせいもあって、2時3時まで呑んでいるのも体に悪いなぁと思いつつ、でも3缶までなら大丈夫でしょ、と勝手に線引きしている。

ふとコンビニで見つけて衝動買いしてしまい、そのあと寄ったスーパーでもっと安く出ていてチクショー!!と悔やんだ勢いでまた買ってしまったのが、サッポロボールの限定醸造「百人のキセキ」
黒ビールは気に入って愛飲しているのだが、ブラウンエールは初めて。
うまい!ではないか。

日本人向けに角がとれて口当たりがよくなる(?)米を混ぜこんだりはしていない。麦芽100%。複雑な香りは、なかなか奥深い。
この独特な香りとコクは、ドライ洗脳されてしまった平成ビール族には違和感があるかもしれんが、似たり寄ったりの黄金ビールが多い中、褐色系ビールはアテがいらないほど味わいがあっていい。
サッポロビールさん、久々の名作ですな。

1本目を買った店で一緒に『BAR レモンハート』も仕入れてきた。
初期のころの焼き直し編集だが、レモンハート創成期のいきさつまでさかのぼっているので、よくぞ焼き直してくれました感もある。まぁ、しょせんコミックの世界なんですが。
熱帯夜から解放された夜更けは、ビールの次にオンザロックの気分。
これじゃーまともに仕事復帰できなくなりそうだわ…^^;



 
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食べた飲んだ美酒美食 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0)
ニッカは大人酒


町おこしをNHK連ドラに頼る観光キャンペーンは(地方の事情もわかりますが)あんまり好きではない。風見鶏も清盛も、神戸になくったってかまわん!
今さら遅いけど。

9月からは、小樽なんだとか。
野田浩史『マッサン流 大人酒の目利き』(講談社+α新書)の腰巻きに、小樽のヨロコビがにじみ出ていた。
地元のバーテンダーが語る小樽のウィスキー物語。これは、読んで飲んで酔っ払わなくてはイケマセン!ドラマは見ないけど。

たいてい、このジャンルの呑ん兵衛本は巧みなサントリーの宣伝だったりするのが相場で、呑ん兵衛になる前の未成年時代から僕は開高健の愛読者だったから、読ませて酔わせるサントリー商法にみごとにはめられていたわけだ。
それでも、ニッカ党の家系(?)だったおかげで、トリスになびいたりはしなかった。

やっぱり、笠谷幸生のニッカウヰスキー!!なのだ。
虹と雪のバラード♪なのだ。
そんな北の大地に、ニッカの礎石を築いたマッサンの生涯がいきいきと描かれているバーテンダー・エッセイは、評伝としてもよくできている。著者の野田マスターも道産子だから、余市の土地柄も知り尽くしている。

小樽から上陸するにも函館から入るにも千歳に落ちるときも、「まず札幌」だから、僕は小樽や余市をスルーしてばかりだった。まともに観光したことがない。申し訳ない。

十勝ワインもいいしサッポロビールは定番だが、ニッカ余市がどうも宣伝力不足で日陰の花なのは惜しい。ファンにとっては、サントリーとスコッチに押されて三番手ぐらいでもいっこうに気にならないし、それぐらいの方がよかったりするんですけどね。

それに、正直まだまだ若輩者のワタクシには、余市の渋さはハードルが高い。
ブラックニッカはクイクイいけても、シングルモルト全般に角張ったところもあるし、なかなかジャストフィットなマイ・ボトルが見つからない。宮城峡か余市にしぼって1年ほどじっくりつきあえばはまるのかもしれないが、今はブレンドの妙に心を預けてしまっとる。

客がウィスキー・キャットになってくれるとっかかりを提供するのもバーテンダーの使命だから、いろいろウィスキー・カクテルも紹介してくれているのだが、バーボンにコーラってのは(食わず嫌いなだけですが)なんだかなぁ・・・な感じもする。いけるおつまみとして紹介されている「赤ワイン入りカップヌードル」に至っては、お戯れもほどほどに!!と苦笑するしかないのだが、まぁそんな人体実験の情報もカウンターには集まってくるのでしょう。
やっぱり、あて抜きでグラスと対峙する。が大人酒の極意ではないかと思う。
いい麦+うまい水でウィスキーは決まりでしょ。

あえておねだりするなら、積丹半島の海の幸や、十勝の山の幸をもっと紹介してくれると、余市は呑ん兵衛のパワースポットNo.1になれるかもしれませんな。ニッカ党員に宿題を出させていただこう。
絵になる景色も事欠かないから、カラー写真もほしい。続編に期待したいところだ。


 
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読みました(書評) | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0)
代理出産の名を借りた精子ばらまき?


もう20年ほど昔のこと、学士会館で調査発表する時間を割いていただいた研究機関の番頭さんが、久々にTVに出ます♪と告知してくれたので、ぬかりなくエアチェック。
青年社会学者の切れ味は錆びていなかった。簡潔に、生命科学のエートスは人間の欲望なのだと指摘なさっていた。

このコメント自体は大正解なのだが、挿入された番組が、タイの代理母問題だから、ちょっと場違いな気はする。コメント主の彼も、本来の専門は優生思想、科学技術政策だから、代理母も生命倫理上の問題として分析するスキルはお持ちではあるけれども、ただ「俺の子種をまき散らしたい」だけの(に見える)ヒットショップ御曹司のスキャンダルを語るにはもったいない。

タイの代理母問題は、いまだ僕の中では生命倫理の問題というより資産隠しか節税対策かにしか見えないので、ダウン症児の代理出産と同列に扱うのは違和感がぬぐえないのだ。
代理出産の主人公は代理母ではなく依頼主である。
依頼主が出産できないから代理母に依頼をするわけで、夫との間の受精卵を使うIVFと第三者精子または卵子を使うAIDがあるのだが、ヒットショップ御曹司が第三者として十数名の女性の夫代わりをしていた、ということなのか???

父子関係は遺伝子検査で明らかになっているようだから、あとは遺伝上の母子関係が依頼主との間に成立しているのか、それとも代理母とされた産みの母との間に、なのかは間もなくわかるだろう。
どうにもこうにも、僕には代理母ではなく「代理夫」問題にしか見えてこないのだが、それは今後の報道を待つということで・・・
だとしたら、こういう花咲か爺さんは古今東西どの国にもいましたな。日本にも、子沢山な将軍様がいたようだし。
案外、新しいようで古いアナログ問題だったりする。

絶倫男は倫が絶えているから絶倫なのであって、倫理をとやかくいうのも、豆腐にかすがいというか、糠にクギ(・o・)
だよなぁ…



 
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こんな日でした(日記) | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
予備校の未来


予備校に入学式はあっても卒業式はありません。卒業は自分でつかむこと!
と含蓄ある訓示をしてくれた予備校に通ったのは、結果的にいい経験ではあったが、不本意な浪人はしないに越したことはない。

昭和の時代にまだ代ゼミはうちの地元になくて、駿台(S)、河合塾(K)とあわせてSKY戦争に突入するのは、18歳人口が減り始めてからのこと。
三宮に建ったホテルのような代ゼミの巨館を見て、強気やなぁ…採算とれるんかなぁ…と老婆心も覚えたものだった。
案の定、減る一方の受験生を奪い合うSKY+Z会の仁義なき闘いから、代ゼミが撤退することになった。

遅すぎた。
というより、人口動態はわかっていたのに、生き残り戦略を立てられなかった学校ビジネスは、淘汰されるしかない。
代ゼミがキャッチできなかった顧客=受験生が流れて、駿台と河合塾がホクホクするわけでは決してない。代ゼミの明日は予備校全体の明後日なのだ。

別に予備校ビジネスに貢献するボランティア精神も義理もないので、残った予備校はそれぞれがんばってもらえばいいのだが、いやしくも学校法人として認可されているんだから、公益性も発揮してほしい。河合塾のように研究機関を持つのも悪くないし、ECCは予備校ノウハウを資格スクールに活かしている。大学受験支援業にこだわるなら、留学生とシニアを顧客にしないと、市場は縮小する一方だわな。

ブランドにこだわらなければ、猫も杓子も大学に入れる時代だから、学力低下は深刻だ。なんちゃって大学生の惨状は、ちょうどバブルが崩壊して「失われた20年」と呼ばれたまさに同じ時代に、ずっと指摘されてきた問題なのに、大学は改革を先送りして、専門学校化することで生き延びてきた。あの貼る子を生むことになるAO入試は、恥も外聞もない客集めでしかない。

中高生レベルの大学生があふれかえっていて、大学教員は今さら分数計算や英文法や漢字の筆順なんか教えられるか!とお手上げ状態なら、そこに予備校がちゃんと救いの手を差し伸べられるのではなかろうか。
入試で振り落としはせず、とりあえず入れてあげます。それはいい。でも国英数理社がすっこ抜けた大学生に「○○大学卒でーす」と名乗られると、めぐりめぐって大学の価値を貶めるだけだから、中高大で学ぶべき課程を、大学でまとめて穴埋めしてから世に出るべきではないのかの?
それを1年なら1年、4年なら4年で詰め込むプロこそ、予備校の先生である。

国英数理社ができなくても、法律や経済、医学や物理の勉強はできる。
と、もっともらしい反論も聞こえてきそうだが、化学音痴な医者や歴史音痴な政治家がいたら、社会的リスクというものだ。学部生のうちに、学力のセキュリティ・ホールにパッチをあてておかないと、いつか痛い目にあうぞ。

個人的には、やはり国語力と基礎数学、英語でなくてもいいから文法を軸にした外国語能力は大学進学資格として全国一律に必要だと思う。欲をいえば、偏りのない歴史と、科学的思考力がないと、大人になってからだまされたりワナにはまったりする。
結局、「5教科7科目」は悪くない品揃えなのだ。

もっと欲をいえば、何か自分に合う音楽やアートの表現ができたり、これだけは一生できると思えるマイ・スポーツを身につけられれば申し分ないけれど、これはちょっと予備校の手に余るかもしれない。
駿台さん&河合塾さんは、いびつな大学生に、高校から先送りしたままのお勉強をしっかり教えられるような課外授業を展開してほしいものだ。
我が母校は影も形も残ってないが、復活する余地があるとすれば、そこですよ。


 
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こんな日でした(日記) | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
真夏のヒートテック(-_-;)


通勤シャツのアンダーは、クールなんとか系を着ているつもりなのに、どうも暑い。
ヒートなんとか系と混ざりあっているようで、区別しようにも同じVネックだし、綿ポリ混紡は共通だし、手触りが若干ちがうかな?ぐらいの差しかない。
メーカーさんは、首のところに「暖」「涼」マークでもつけてくれないもんですかね?

当面、ヒートテックで茹だってしまわないように、織り方の柄で区別できるようなクール系アンダーをまとめ買いしてきた。色もついていれば「これはクール系!」と区別しやすいかいな〜と考えて、ライトグリーンとライトグレーとライトブルーを見比べるも、白でないことはわかるが似たように見える。こういうとき色弱は困るというか便利である。微妙な差にこだわって悩むことがない。

袋には文字でライトグリーンと書いてある。
ダイエーでもイオンでも横並びのPB商品。これも量産メリットなんかな〜と思いつつ、神戸っ子としては「ダイエーがんばれ!」てな気にもなりますわな。

その昔、ダイエーはBUBUとかいうふざけたブランドのカセットテープを製造させていたものだが、さすがにハードの方は大手ブランドを安売りするに徹していたっけ・・・ダイエーテレビ(大映ではない)なんてのが、あったような、なかったような気もする。今となっては希少価値さえつかないだろうけど。

初めて自転車に乗れるようになった我が練習車が、ダイエーオリジナルのミニサイクルだった。補助輪をつける練習法を親がなぜ教えなかったのかは疑問だが、ともかく1日の特訓で突然二輪走行ができるようになったのだった。ダイエーのDマークが立派なエンブレムでついていた愛車は、弟とペアルック(?)で、無骨だが頑丈で、故障知らずで愛用した。

今でも、ダイエー自転車はあるようだ。touchという、これまたふざけたブランドで、こぐとチョット、チョットチョット!!と音が鳴る・・・なんてことはないが、こういう入門用のPB商品はダイエーさんが先駆けだったような気がする。
衣類なんかはウニクロさんが夏向き冬向きのハイコスパな商品を並べているので、ダイエー客の何割かが流れていったはずだ。

それでも、わたしゃウニクロの明るすぎる作りスマイル店員がこそばくてしかたないので、ダイエーのおばちゃんレジが気楽でいい。おばちゃん呼ばわりもヒツレイだが、庶民的でよろしい。
∨シャツを新調したのとひきかえに、着古してヨレヨレになったやつは枕カバーに化けたり雑巾に格下げになったりとリユースに回る。とてもコスパが高い。

百均にもアンダーが並んでいるので、さすがに安さでは太刀打ちできないが、ものは試しと買ってみたアンダーは、やっぱり蒸れる。同じちゅごく製でも、なぜかちがうんですな。
1枚108円より、2枚980円を買うだけで贅沢したような気がするのも、デフレの徒花みたいなものか。
Tシャツに2000円なんて値段がついているのは、ボッタクリ以外の何物でもないと思うが、買う客がいるのも驚異だ。
特に、インナーにはロゴも何もいらないから、夏は涼しく冬は暖かく調整してくれれば、それでいい。

ズボンもクール系・ドライ系。さすがに冬ズボンは区別できるから、まちがえてはくことはない。
でも機能性パンツの類より、3シーズンすごせる素朴なチノパンが一番いい。なのに、シンプルなチノパンが売り場の片隅に追いやられているのが不思議だわ。
ニッポンの夏は、男も女もチノパンとボタンダウンで働くのが心地いいに決まっとるのだ。
なぜか、パッツンパッツンに窮屈なズボンが男どもにはやっているのは、これまた怪現象ではありますが・・・
涼しさと優美さを両立させるのは、なかなかむつかしい。
ドン小西なら、どうコメントするだろうか??





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こんな日でした(日記) | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0)
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