solosolo@JUGEM

そろそろ、ゆっくり、こっそり革命!
人生の極意は充電なり


何を隠そう・・・としてもバレバレなほど、わたしゃ充電マニヤである。
不便は承知の上で、ラジオもラジカセも、シャーバーやバリカンまで電池で使っておる!

オーディオ機器のAC給電は音質に悪影響もあるし、その前にもうコンセントが足りない^^;
で、電池だらけになる。

単3たった1本のMDウォークマンから、2本モノのラジオやデジカメ、3本モノのラジオ、4本モノのデジカメとラジオ、6本モノのラジカセ、と駆動電圧がばらばらなので、充電も大変でござる。
なので、回路が独立して、4本と1本を別々に同時充電できる充電器がほしかった。今までは4本チャージャーを抜き差し抜き差し使っていたが、一発でできるようになった。
中華製TGX12である。「トヨタグランプリ12気筒」みたいな型番ではないか(←こじつけ)。

アマゾンから届いたブツは、なんと12本まで同時充電できる。ACアダプターまたはシガープラグが別添付。
定格リミットはまだ試していないが、電流は分流するので、時間は相当かかると思う。
それでも、1本ずつのセルの「燃料計」がLEDでついているので、細かく管理できるのもいい。

よほど急いでいるときは、エネループ純正の高速充電器を使うが(これは確かに速い)、高速充電に対応している充電池なら、「多数並行とろとろ充電」の方が安全である。電池メーカーはいい顔しないだろうが。

1.2∨を12本一気に直列接続すると、無線機の13.8∨駆動の無線機の電源にもなる。10本だと少々電圧が不足するから、「12本充電器」は無線マニヤにとっても重宝する。

現実的に、ガジェット類の電池がそろってダウンすることはないから、オーバースペックかもしれんが、「大は小を兼ねる」のである。ちまちま充電するより、一気にできるのがいい。
パナさんもソニーさんも、おおらか〜な充電器を標準仕様にすればいいのに。ひいては、電池の売り上げも上がりまっせ。
単3充電池バンザイ!





JUGEMテーマ:日記・一般
買いました(むだづかい) | 15:53 | comments(0) | trackbacks(0)
ラジオマニヤが待ちに待った年鑑2015年バージョン


少しだけルーチンワークが減って時間的なゆとりが出てきたので、エアチェックを消化再生できる。
地元の「中年の星」谷五郎さんには悪いが、ちょっとマンネリ気味なところもあって、浮気先を物色中。
ちょうど、『ラジオマニア2015』が出たところなのでいいタイミングでござる。

つボイノリオ…って、息が長いですなぁ。僕がちゅー坊のころからラジオを主戦場にしている職人ではないだろうか。
中京エリアは、ほじくると玉手箱のようにいろいろお宝が出てきそうだ。
ABCを追われた北野誠は、CBCで帯を持っている。関テレにも準レギュラーを持っているとはいえ、たびたびの舌禍事件で、「調子に乗るとトラブルメーカー」のレッテルを貼られているのか、本復活はまだまだ。

FXの解説番組なんかに頭皮していた時期もあったようだが、やはり「毒舌ラジオ」がまこっちゃんの本領発揮だから、名古屋であっても冠番組を持てるのはラッキーだわな。
できれば、深夜ラジオに復帰してほしいけど、「前科」があるから、オファーを出す度胸のある局はなかなか出てこない。

そんな大人の事情を掘り下げる放送ジャーナリズムが皆無に等しいから(よほどの事件があれば『創』が書くだろうけど)、『ラジオマニア』に思わせぶりな記事を期待したいのに、2015年版は妙にハードウェア・シフトしている。
IC-R250TVの徹底レビューもしかり、SDRの応用法もしかり。

それはそれでありだとは思うが、もうR250は完成されたホームラジオだし、SDRはまだまだ普及までハードルの多い新しいテクノロジーだから、なんだかボウリングのスプリット・ピンを建てられた気分である。
スカセンもクーガもジーガムも出てこないマニヤ向け誌は、ストライク球ではないね。

とかなんとかレビューしつつも、貴重なムックではあります。
ラジオって何!?!?なんていう21世紀少年少女を「啓蒙」してやってほしいとマニヤは期待するのに、完全に無視している(苦笑)。
鉄道雑誌だって、もっと初心者を相手に「おもてなし」記事を工夫しているのにね。

ラジコプレミアムの活用法なんて、ちゃんと活字で説明しているメディアはこれだけだから、せめて主婦がめくってすぐわかるようなスマホ・ラジオの入門記事であってほしい(うーん、主婦とBCLは一番遠い世界なのかもしれないなー^^;)。

razikoでなんとか予約録音も重宝にさせてもらっている身としても、もっと高性能なアプリないか?と物色したくなるもので、ラジオグラバーのレビューも載っていて役に立った。おかげで、無駄金を払わずにすんだ。
ただラジオを聴くだけのアプリはいろいろあれど、エアチェック・アプリになると絶望的に乏しい。そのへんは、三才ブックスさんの取材力を見せつけてほしいものだ。
Audialsの手軽さは僕の中ではナンバー2だが(国内ラジオはRaziko、海外局はAudialsで、と使いわければOK)、CSRA加盟局の配信はリスラジが囲い込もうとしている気配がウザい。Tune Inもまだまだ手薄な気がするし、録音アプリはまだまだ未熟なフィールドですな。権利問題やなんやかんやで難しいのはわかるけど。

別にマニヤックな受信道楽に走らなくてもいいから、スマホはワールドラジオにもなりますよ、と非マニヤ族にレクチャーしてくれるメディアは三才ブックスさんのムックぐらいしかないのが現状。
朝日や日経新聞の土曜版あたりで特集記事でもリリースしてくれたらいいのに…
でも、「大人の気配り」で、らじるらじるとRadikoとTune Inぐらいの紹介でお茶を濁されそうな予感もある。きっと、そうなる。

ネットラジオでもいいから、ラジオ族が増えるなら、アナログ世代のマニヤとしてもうれしいことではある。
雑誌メディアは読者層がセグメント化しすぎているから、マガジンハウスあたりが各誌で「ラジオに戻ろう!」なんてキャンペーンを展開してくれるのが、効果的かもしれない。
いや、三才ブックスさんがキワモノすぎるから、というつもりはございませんが^^;


 
JUGEMテーマ:日記・一般
読みました(書評) | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)
cowon M2に見るミニマム・シリーズの価値やいかに?


決して韓流マニヤではないつもりが、またまたcowonのプレイヤーをハンマープライスしてしまった。
出品者は、市内在住の女性で、おととしまで伯父が住んでいたのでときどき遊びにいっていたニュータウンの住人とわかった。奇遇ですね〜、とメッセージをかわして、無事に売買完了。
出張で一度使っただけという新古品で、真新しいパッケージに付属品完備で届いた。

あぁ・・・もしかしてスマホやウォークマンで音楽を聴くのに慣れていたら、この独特の操作性になじめず、手放したんでしょうな〜
と慮ってしまう、その個性派プレイヤーには、僕はすっかり慣れております。
ワンセグTVにタイマー録画までついたD2TVは2個愛用して、後継機のスピーカーつきD20は物理ボタンが故障中。そして3代目の4台目はM2である(この型番は、入札するまで知らなんだ)。

レビューサイトにも、感圧式タッッチパネルがダメだの、メニューの階層構造がわかりにくいだの、一応どれもまっとうなダメ出しが並んでいて、評価は手厳しい。
それでも、この「マッチ箱シリーズ」は、マイナーチェンジをくりかえしてもう何代目かにもなるから、それなりに固定ファンがいるのだろう(僕もその一人か)。

あいかわらず感度が鈍い感圧式タッチパネルも、ややこしいメニューも引き継がれている。
電池寿命が90時間というのは、省エネで尖ったところを見せようとしているのか、なかなか頼もしい。汎用のマイクロUSBで充電しながら再生できるのも、改良ポイント。

いいところは、輪郭のはっきりしたタイトな韓流サウンドで、これも引き継がれていて満足。
やっぱり音楽は音楽再生専用機で聴くのが快適だわな。

メニューで選べる言語設定は、国連公用語のほかドイツ語、ハンガリー語、チェコ語、オランダ語、ポーランド語、スウェーデン語、ヘブライ語なんてのも入っていて、国際営業がんばってますな〜と感心してしまう。たかだた市価1万円台の音楽プレイヤーなのに。
それでも、とりあえず何で記録した音楽ファイルでも再生してくれる安心感は、国内ブランドには期待できないんである。
スロットがマイクロSDだけに仕様変更されてしまったのは少々要注意ではあるが、オーディオファイルはアダプターをかませたマイクロSD、と統一しておけばいいだけのこと。

スマホ用チャージャーでフル充電して、無事にM2は動作チェック完了。
物理ボタンが増えて、「再生・前・次」は液晶画面を点灯させずにすむ。こんな仕様も、超省エネに貢献している。
スピーカーがスマホより貧相な音しか出ないのは、まぁ全体がマッチ箱サイズだからしかたないとして、ラジオを枕元の耳元で再生するには充分でござる。

リストバンドででかい腕時計をつけたぐらいの感覚で腕に固定すれば、ウォーキング&ランニングの友になるかもしれないし、ヘッドホンのてっぺんにつけても邪魔にならない。それほどのミニサイズだから、いろんな日用品にビルドインすることもできそうな気がする。筆箱とか、名刺ケースとか。
このサイズでスピーカー駆動、FMエアチェック機能つき…なんて希少価値である。
cowonさん、がんばれ♪


 
JUGEMテーマ:日記・一般
買いました(むだづかい) | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0)
野放し自家用機はこわい


調布で墜落したイケイケ社長パイロットくん!
第一印象はチャラいなーと受けとめてしまったが、けっこう好青年だったようで、若すぎる墜落死に手を合わせてあげたい。

おかげで、自家用フライトを扱う制度の唖然とする欠陥もわかった。
まず、管制塔のない飛行場なんて、オイオイオイ、そりゃあかんでしょ。
調布は空港ではないのだ、滑走路を共同利用しているだけの飛行場なのだ、と法的にはお寒い位置づけでしかなくて、それでもヘリや小型機が年間1万回以上も離発着しているのだ住宅密集地で。こわいなぁ。だれが空の交通をコントロールしてるんでしょ(所沢か?)。

離陸も「先いかせてくんない?」「あいよー」てな調子(ナッツ姫は、調布で離発着すれば自由にフライトスケジュールを変えられただろうに)。レーダーで空域を監視する専門家もいない。
おおらかというか、地上からして事故の芽だらけというか・・・

フライト記録が義務化されていないのも、制度の盲点だな。
自家用機とはいえ、落ちると国交省の事故調査官が出動する騒ぎになるんだから、検分のためにもフライトレコーダー、ボイスレコーダーは必須ではないですかい?大した荷物じゃないわけだし。

きっと、現行法で運行記録が義務づけられてないのをいいことに、呑み屋のおねーちゃんをドライブ気分で乗せて遊覧飛行している社長族もいるはずだ。「操縦桿を握ってみるかい?両手でやさしくネ」とかなんとか!!(笑)
調布のパイパー機長も、どうも素人ばかりを乗せて遊覧飛行をしていたのではないか?と疑惑も浮上しているが、まだおねーちゃんフライトデートでないだけ「まし」ではある(命からがら墜落機から這い出して助かった人は、強運の持ち主でしたねぇ…)。

そして、これは違法でもなんでもないけれど、単発機はやはりこわい。
さすがに単発の旅客機は見かけないとはいえ、エンジン4機の豪華版もめっきり減った。B52の6連発エンジンのゴージャスなことよ!
いまどき、エアバスもボーイングも双発機だらけ。
第1エンジン第4エンジン停止!なんて非常時でも、第4エンジンまでついていれば残りでなんとかなる安心感があるから、単細胞なワタクシは、エンジンがいっぱいぶささがっているほど安心でござる。

マイ・セスナで
「いかん、第1エンジンが不調だ!」
と緊急対応しようとしている見栄っ張りがいたらこわい。
「第2エンジンで何とかもたないの?」
「いや…第1エンジンしかないから悩んでいるのだ」
ヒエ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!

なんて肝試しを強いるサンデー機長とはつきあいたくない^_^;

調布の墜落原因がエンジントラブルだとすると、「第1エンジン・ストップ即まっさかさま」である(滑空はしても時間稼ぎにしかならん)。
遊覧飛行で乗るチャンスでもあれば、せめて双発機を選びたいわな。
単発機には、落ちることを前提に座席用パラシュート装備を義務づけなくてはイケマセン!(パイロットは最後まで脱出してはイケマセンよ)

素人なりの安全策3点、いかがでしょ?
自家用ヒコーキ文化も、ちゃんと安全最優先で育ってほしいしね。


 
JUGEMテーマ:日記・一般
JUGEMテーマ:ニュース
こんな日でした(日記) | 23:56 | comments(2) | trackbacks(0)
今度は逆に「AM COCOLO」も聴いてみたい


関西のFM補完放送に予備免許が出た。もう、本免許までは既定路線である。
あいにく、ラジ関やKBS京都は対象外。まぁ、ラジ関は伸びのいい波長だからいらないか。

免許された3局のうち、とりわけOBCは「難聴局」だ。送信所と我が家の距離で運悪く不感地帯に入っているのか?と思いきや、職場の大阪でも雑音まじりで弱い。いったい、この局はだれを相手にオンエアしてるんでしょ?と思うほど。

OBCはオールナイトニッポンのネット局だから、ちゅー坊のころから聴いていたはずだが、今もうOBCを聴くのがつらい(苦笑)。
FMサイマル放送は、出力が7KWと微妙にプアなところもあるにせよ(すぐ増強するだろうな)、今どの既存の在阪FMも(802もCOCOLOもBKも)神戸でよく聞こえるから、「OBC FM」には期待したいところだ。

こうして設備投資しても、聴取率や広告収入をみるとペイするのかどうか、気がかりではある。
FM送信設備は中波ほどの規模ではないし、専従の局員も必要ないから、これでペイするようなら、ラジ関もKBS京都も動くかもしれませんな。ラジ関は、FM向きの番組も多いし。

わけ知り顔で「もう今はRadikoの時代やん」と外野の声も聞こえてくる。
それは確かに正論だ。
けど一方で、Radikoを知らない(知ってても使わない)シニア層が、AMラジオを下支えしているところもある。お便りは葉書かFAX。こういうリスナーも、大事な固定客だろうね。

「庭先に老舗局を迎え撃つ形になるFM専業局も、競争が激化すること必至。
話芸のAM、音楽のFMのような垣根は低くなっていきますな。
昔、中島らもとチチ松村の「らもちち魔界ワールド」なんてFM番組があって、これなんか実にAM深夜放送テイストなのに、クリアなFMで聴くと、どっぷりはまってしまった。話芸はFMでもいい。欲をいえば、漫才や落語はFM専業局が手を出さないコンテンツだから、ABC、MBS、OBCが先陣を切ってやってみてほしい。悪くないと思いますぞ。

浜村淳や道上さん、三代澤さんのFMボイスが入り乱れる時代になると、昼下がりのFMのすました乙女DJは、どうするつもりだろう。いきなり関西弁スイッチに切り替えて対抗しようと・・・は、しないか。
まだ補完局の周波数は90MHz帯以上のハイバンドに追いやられているから既存局は助かっている面があるけれど、ダイヤルを少し上の方に回すと、毎朝「ありがとう」と感謝される感動(笑)に目覚めるリスナーが、乗り換えることになるかもしれない。

FM朝日さんも、FM毎日さんも、いい形でコンテンツの個性を競い合ってほしいものだ。
家電メーカーも、FMワイドバンド・チューナーをどんどん市場投入するように!


 
JUGEMテーマ:ニュース
JUGEMテーマ:日記・一般
見た聴いた受信した(メディア評) | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0)
国公立大学ビジネススクール化の足音


地元民ながら、神戸大学は受けようと思ったことがないし、関心もなかったが在籍していた友人は多い。
兵庫教育大ができたころ、教育学部は発達科学部に宗旨替えして、地方の国立大学(古い分類でえいば二期校)の役割も変わってきたのかな、とワタクシは冷ややかにとらえていた。

その発達科学部が国際文化学部と再編統合し、再来年から「国際人間科学部」になるらしい。
オイオイオイ、神戸大学まで、わけわからん学部名で客集めする時代になったんですかい^^;
阪大が社会学と心理学と教育学を統合して人間科学部を開業したのは、もうずいぶん昔のこと。ここに「国際」をくっつけて対抗しようとしたか?(苦笑)

「国際」と「情報」は、つぶしのきくキャッチフレーズだ。情報経済学部、医療情報学部、国際教養学部,etc,etc…と名乗れば、なんとなく最先端の勉強ができる気になる。実際、こういうくくりの学問体系は必要でもあるし、成果を上げている新設大学、新学部もあるにはあるとはいえ・・・看板倒れにならなきゃいいが。

学者と政治屋の中には、伝統的な1文字学部(法・文・医・薬・農・理・工)が国を背負う人材養成の根幹だと信じ込んでいる化石がいるのも確か。
2文字学部に学んだ立場としては、フンガイしたいところではあるが・・・文学部は究極の文系学部として一目おいております。

その文系学部をあからさまに軽視する文部科学行政に、文理双方の学者から非難轟々。あたりまえだわな。
要は、金融やコメディカルや会計や通訳のような即戦力になる人材を養成せよ、ソクラテスやウェーバーを講読している場合ではない、といいたげで、あぁこんな役所がかきまわした大学を出た「即戦力」」が世界の笑いものになる日は、きっと10年以内にやってくるね。

文教予算をちらつかされて、多くの国公立大学で教養部が廃止された。
もうこれは「共通一次」以前からの話で、思考力は劣化し、職業学校と化している。特に、地方の(いわゆる)駅弁大学にこの傾向が顕著だ。
看護や介護の人材ニーズが切迫している事情もわかるけど、法文学部や教育学部を出た学士様に、真にその学識を問う専門職を用意できない産業界にも、責任の一端はあると思う。

「4年ぐらい、バイトとサークルの片手間に勉強した経営学の知識なんて役に立たない」
と吐き捨てる経営者は、では社員に求められる国際金融や国際私法、知的財産権,etc,etcの教育を社内で提供できるのか?といえば、頬かむりするしかない。まず教育する人材がいないわな。

さしあたって必要なスキルと、やがて必要になる知識、身につけておかないと土壇場で困る見識を、自分の中で仕分けして体系化できるのが一般教養の底力だと思うんである。
酷暑の中シューカツでぐったりしている大学生は、横並びでシューカツの儀式に呑み込まれて、自分のやりたいことも、世界のトレンドも見えてこない。いや、マルクスの疎外論だの、アダム・スミスの神の見えざる手だの、マキャベッリの君主論だの、「シューカツの役に立たない」から知らずに卒業する。大学でかじらないと、頭が硬くなると一生ご縁がない。

何を勉強すべきかは、自分で判断すればいいから古典を偏重することもないけれども、読むな勉強するな考えるなと逆風にさらされている学問こそ、こっそり勉強してこそ大学生だわな。
国公立大学に「介護福祉学部」が続出する時代になれば(これはこれで反対はしないが)、せめて広井良典さんのディープな福祉思想を学んでぢっくり仕事の未来を考えるようなハビトゥスを身につけてほしいもんである。営業職でも看護職でもトレーダーでも同じだと思う。

微力ながら教養のリカレント教育に携わりつつも、その僕が「もっと物理と化学はやっておけばよかった」と後悔することもたびたび。
まだ、こういう分野は独学できる素材も多々あるのだが、決定的に日本に欠けているのは、「専門教育学」だ。
たとえば心理学や社会学は、経験則も手伝って見取り図も応用も自分なりに描けているつもりだが、「社会学教授法」は確立されていない。
外国語教授法は昔から膨大な蓄積があったりするのに、「文学教授法」は聞いたことがない。
実務的なカリキュラムの改編というなら、まず世代継承できる方法論を学び教える大学院改革から!ではないのかな?


 
JUGEMテーマ:日記・一般
JUGEMテーマ:ニュース
こんな日でした(日記) | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0)
炎天下の里帰りポタ


バカ暑い夜なのに、珍しく夢も見ず熟睡していた。お目覚めさわやか。
愛車に空気を入れ、注油して東方面へちょいポタしてきた。

北野界隈には、最近特にチャリダーが増えた。それも、ロードレーサー族が。
スピードを出せる道路はないのに、雑誌か何かの影響だろうか。
身動きとれないことになるので、もうバスは寄りつかなくなった異人館街には、懲りずにクルマがひしめいている。ミニベロが一番だわ。

新神戸を抜けて、山手幹線を快調に飛ばす。
急がなくても、とりあえず目標は「僕が生まれた病院」で、大した距離ではない。
昨年の報道で、ついに半官半民のような経営から完全に民営化されてしまったので、その後どうなっとるかいな?と。

居抜きで売却されているせいか、設備はそのまま。通勤電車からも見えるほど大書された病院名は消えてしまったが、新しい法人がちゃんと引き継いでくれるならそれでいい。
もしかすると、この1軒が廃業になっても住民は大打撃とはならないほど、大病院が南北にある。山の手の労災病院は古くからの基幹病院で、最新鋭は神戸製鋼グループの神鋼病院。

目玉になるような都市再開発もなく、住民は高齢化する一方だから、保育園や幼稚園より介護施設が圧倒的に多いのもしかたない。
かつて工場の煙突が林立して煙が立ち込めているのを庭から眺めていた浜側エリアは、重点的に再開発されて、日赤病院やJICA、防災センターのような公的機関が集められた。美術館まで引っ越さなくても…と思ったものだが(美術館・博物館はニュータウンより都心の方が適していると思うのは、僕の偏見だろうか)、脇浜はカルチャータウンといえばいいのか、ベッドタウンとして住み心地はいいのか、ビジネス街になりきれているのか、どうもとらえどころがない。

昔ながらの「ふきあい」は、鉄道を境に完全に南北で別世界になってしまっているのだ。別にHAT神戸をうらやむ気持ちはなくて(むしろ逆)、屏風のような六甲・摩耶の眺めはよくても、けっこう遠い。お気軽に足を伸ばそうにも、南北の交通路が皆無に等しいからなぁ・・・この課題を、行政はずっと放置したまま、市域(区域)の分断を招いている。

まぁ、わが「完全エコカー」でぐるりと回って帰ってくるには、ゆるい坂道をころがってくるだけで三宮も近いのだが、「鉄道の南」はいまだに別世界のままだ。南北を周回する市バスができるだけでも、人の流れはよくなると思いますがね。
ともあれ、静かで緑も多いふるさとポタは、炎天下ながらスカッとさわやかだった。
INAC神戸のおかげで、大安亭市場も活気づいております。

とはいえ、水道筋商店街には負けてそうな気がする。やっぱり、伝統ある学校のおひざもとは客層も若くていい感じですな。
神戸高校も海星女子も、厳密には灘区だから、中央区ふきあいエリアには、ランドマークがさっぱりない。「病院タウン」をめざすわけにもいかないだろうし・・・賀川豊彦が生きていたら、どんなグランドデザインを描くだろうか?



 
JUGEMテーマ:日記・一般

 
こんな日でした(日記) | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0)
うそくさくない言葉を哲学した巨人


敬愛する人は、夏に旅立つ気がする。

数年前に旅立った恩師と同い年の鶴見俊輔さんは、まだまだ言論人として生き永らえたはずなのに、転倒→骨折→入院→誤嚥性肺炎、とあまりにも月並な終末期だった。

姉の社会学者より、鶴見俊輔さんの方が身近な存在だった。
といっても、面識はないのだが、恩師の研究室には『思想の科学』が山積みされていて、鍵をもらって個人研究室のように入り浸っていた僕は、ソファーで寝転んで読みふけっていたものだ。

高校時代に開高健にはまり、浪人中に小田実の『何でも見てやろう』に出会い、進学して知った「ベ平連」で、このお三方がつながった。
僕はアンポ世代でもないし、ベトナムは反戦デモに連れていかれた程度の記憶しかない世代なので、平和運動家としての足跡はきちんと把握できていない。
むしろ、鶴見俊輔の「思想の科学という思想」は、難解な学術書に悪戦苦闘していた学部生にとって、青天の霹靂だった。
別に新しい思想運動ではなく、戦後間もないころに産声をあげた「市井の言葉による生活思想」運動だったのも驚く。

議論したり団結したり共感したりする媒体としての言葉は、象牙の塔から民衆に散布するものではなく、労働の現場、家庭、街や村からすくいあげるもの。だから、思想の科学は読みやすく、おもしろかった。
編集会議も機能していたとはいえ、投稿が主体で、偉い先生に頼んで書いていただく論壇誌とは正反対。偉い先生が頼んで寄稿するのが『思想の科学』なんである。すばらしい!

まるで同人誌のような、質素な想定だがロゴは尖った『思想の科学』こそ、鶴見俊輔の分身だったのではないかと思う。
正面来てアカでもないし左翼を標榜してもいない。
普通の生活者が書き留めたかった言葉、世に出なかった言葉、押しつぶされた言葉、そして言い換えられてしまった言葉は、国会図書館に収蔵された出版物の何十倍か、何千倍かはあるだろう。それを文字にする生活綴方運動は、思想の科学運動とシンクロする側面もあったようだし、同類として扱う研究者もいたりするが、鶴見さん自身は「合流」させることはなかった。

地図に描かれない部落を研究していた僕の恩師は、「辞書から消えた言葉を探せ」と課題を出してくれたものだが、決して差別用語やPolitically Correctnessな用語だけではない。なんだか政治がキナくさい、経済がウソくさい、教育が息苦しい、農林水産業が危ない、と肌で感じる違和感のようなものは、今ではネットで自由に表現できるが、職場で口にできる人とそうでない人がいる。
後者のような声なき声に、声を吹き込むのが、思想の科学運動だったと思う。

衣鉢を継ぐのは、黒川創か、ワタクシか(笑)・・・あぁ畏れ多い!!
海老坂武、加藤秀俊らが後見役を果たしてほしい。まだまだ、死なれては困ります。


 
JUGEMテーマ:ニュース
JUGEMテーマ:日記・一般
こんな日でした(日記) | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0)
無線おじさんの衣鉢を継ぐのはだれか?


せまいせまいギョーカイ内で、原宿放送局のキャスターが一趣味人として取材されたオンエアあるよ、と告知されていたのをエアチェック。
いつの間にか、ヤナギーという中年アイドルが番組内限定で誕生していたのは笑ってしまった。

天文台で無線道楽にいそしむヤナギーは、せまいせまいギョーカイ内ではスターである。
有働は冷ややかに物笑いにしていたが、まぁオバサンにはわからんものだ。

人里離れた陸の孤島にこもりたがるのは、天文族と無線家に共通する習性といえるかもしれない。機器を手作りする楽しみも共感しあえる。
扱う光と電磁波も兄弟みたいなもので、おまけにヤナギーが好むマイクロ波は赤外光に近い。仲良くやれそうなマニヤの世界だ。

オンエアされたロケ日はあいにく雨で天体観測は実現しなかったが、天気にも時間にも左右されないのが無線のメリット。
反面、なかなか普及しにくいハードルは、免許がないと半分しか楽しめないことか。
免許はいらないが天気次第の天体観測と、うまく設備をシェアすれば、「大人の物理部」は大いに繁盛すると思いますがね。

ただ、モンダイはもっと社会学的な要因にある。
ロケ場面を見ても「やっぱりなー」と予感的中してしまったように、団塊の世代で固まってしまっとるんですな。
昔から、男の趣味であったし、今はすっかり爺さまの趣味。

別にお色気はいらんが、働き盛り世代、学生世代、子供世代と知的探究心がバトンリレーされていかないと、無線は「うたごえ喫茶」化してしまう。自動二輪車もそうだし、スキーもしかり。
別に悪いことでもなく、「人生のベテランが資金力に物をいわせて楽しむ社交の世界」になっているのは、日本だけでなく先進諸国に共通するトレンドのようだ。

そこを妙に勘違いしてか、無線雑誌界では無線従事者女子をよいしょして、グラビアモデル扱いしたりしている。
うーん、これで21世紀の少年少女が免許を取るかねぇ・・・
写ガールが90年代にはやり、00年代はテツ子、2010年代は山ガール、とマーケティングはうまく仕組まれてきたが、無線だけは少々難しい。

ヤナギーのように、放送の本職と趣味がうまく結びつけば、とても生産的な道楽になるのだが、そんな幸運な無線家はごくわずかで、無線機もアンテナも、普通のサラリーマン家庭では邪魔な粗大ごみでしかなくなる。有働のような嫁が、壁を這う同軸ケーブルに文句タラタラだったりする(笑)。
そのへんの家族とのマッチングは、ヤナギーが助言してくれると、巷の「無線パパ」には心強いのではないですかい?

あとは、子供を味方につける術。
理科と数学と英語は無線従事者パパが教える!どうだ塾いらずだろ!
と自信をもっていえる無線家は、なかなかいない。無線家の扱う数学も英語も、マニヤックに限定された分野でしかないからなぁ。

パラボラアンテナを設計して、ロシアサットの衛星TVを見られるようにすれば、カウチポテト族の悪妻はヌカ喜びするかもしれんが、そこまでサービスする価値があるかどうかは疑問だし。

やはり、無線家は世捨て人よろしく山奥の無線小屋に集まり、雑音を子守り歌にしているのが似合う族なんでしょうか・・・トホホホホホ
無線家育成は、アジアを視野に入れた方が未来が広がるような気もする。


 
JUGEMテーマ:日記・一般
JUGEMテーマ:趣味
こんな日でした(日記) | 22:37 | comments(0) | trackbacks(0)
女子サッカー部は私学サバイバル策になるか?


第3法人は、今日とりあえず仕事を終えて夏休みになった。
第1法人のルーチンワークがまだまだあるところへ、第2法人の変則シフトがフラフラ動いてきて、手帳や時間割を見比べ見比べ、調整に追われる。
まるでパズルのように、幸いどこもオーバーブッキングにならず、ピッタリはまったのは奇跡的。そのかわり、10分で移動!!なんて早業も込みである。この合間を縫って、試験をやって採点もしなくてはいけない。終わったらようやく盆休みという感じ。

FBのメッセンジャーで「誕おめ」をくれた高校の同級生が、母校球児の躍進を知らせてくれた。
アララララ、知らなんだ。
球児といっても野球は県大会で早々と負け、今年も夏は終わったなーと思っていたら、「蹴球部」ががんばっているのだった。来月初旬に決勝戦。
サッカーの観戦はしたことがないのだが、山の予定が入らなければ初観戦いってみるか?とすこ〜しだけ腰が浮いている。

母校の甲子園さえ、カンパを振り込んだだけで観戦はしなかった。初戦突破ぐらいで、あっけなく敗退してしまったが。
定岡の鹿児島実業の試合が、一番新しい我が甲子園観戦経験でござる(ふる〜!)。

同級生の母校情報によると、野球部はバファローズからOBを招いて強化しているらしいが、運動部全体の士気は下がり気味。
中高ともに共学になって、全学年にJKが机を並べるようになったのも、何かしら影響しているようだ。
単純計算すると、男子濃度が半分になり、分母が縮小すると分子も減る。「分子」にあたる強いアスリートだけ減らずにすめばいいが、そう都合よくいかないもんだ。

女子スポーツの伝統がゼロの私学に入学する女子は、勉強するために入る。焼酎学校ずっと野球ばかりしてきた球児は、入試でふるい落とされる。
私学だと、ある程度はスポーツ推薦枠なんかも融通がきくはずだが、そこまでして甲子園をめざすより、進学実績を出した方が受験生が集まる。と「経営判断」したなら、確かにそれは正解だと思う。

おまけに、女子を頑なに拒んでいた間に周辺に新設の公立校が3つも4つもできて、生徒の奪い合いが見えてきた。
定員割れとまではいかないまでも、かりに需給が1:1で拮抗したとき、「質の奪い合い」になる。前途有望な15歳のアスリートを求めるか、未来の東大生・京大生を求めるか。

後者は女子の中に埋もれているようだ。母校だよりを見る限りでは。
そこに刺激されて、男子もスポーツをそこそこに、受験勉強モードになっている。
これも時代の流れかな。
野球の強かった時代は、文武両道を自負していたし事実その通リだったのだが、いまどき器用な生徒はあまりいない。女子のように、「上ケ原大学に入るならここ」と15歳で決めて戦略的に受験するのは、理にかなっているのかもしれない。
僕なんか、高校の出口にどんな大学の門がつながっているのか、まったく考えも調べもしなかったけどな〜

今でも、地域の自転車野郎は母校が第一志望になっていたりするが、女子受験生のニーズをどうカリキュラムに反映させるかは手探り状態。
だんだん母校が母校ぽくなくなっていきますなぁ。
そもそも、「教諭まで男子一色」の伝統が崩れたときに、母校は消滅した感が強い。
おっさんオンリーの同窓会が「共学」になることは絶対ないからなぁ・・・そこんとこ、どうにかなりませんか?(苦笑)





JUGEMテーマ:日記・一般
こんな日でした(日記) | 23:27 | comments(0) | trackbacks(0)
| 1/4PAGES | >>


CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2015 >>
PROFILE
NEW ENTRY
RECENT COMMENT
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
your IP
ブログパーツUL5
OTHERS
RECOMMEND

SPONSORED LINKS