2015.10.31 Saturday
貼る子の学位は予定通り没収確定になってしまった。
そもそも論はここでも書いたが、早大のずさんな指導が「親鶏」で、貼る子はヒナ鶏だから、指導教授と論文の主査副査数名も、降格処分に相当する。貼る子だけがメディアリンチにかけられるのも気の毒っちゃー気の毒だ。
その早大の取り消し処分がどんな法的効力を含意するのか明らかになっていないが、4年間は博士であった経歴は残るのか、それとも抹消になるのか?・・・学位を前提とした留学先や就職先への影響も無視できないから、どうお茶とコーヒーを濁すつもりなのか、もすこし見守りたい。
博士様のご乱行といえば、今月も阪大工学博士がリベンジポルノで裁かれていたが、前科者になっても学歴と学位は残る。まさか、博士号を授与されるとき「エッチな犯罪をやらかすと返してもらうよ」なんて但し書きはないはずだから。
医師や看護師の免許取り消し処分は、医道審議会で慎重に審議されて下されるから、不服申立てをしてもまず覆らない。「よほどのこと」をした事実に基づいているから、処分は世論の追い風ももらえる。
貼る子はどこまで悪意があったのか、勘違いの暴走にすぎないのか、素人にはわからない。正直に告白する環境は、メディア法廷が手ぐすね引いているうちは整わないだろうね。
もっとやるべきことは、早大の監督責任を追及すること。建設的な追及をすれば、学位を取り消すだけでなく、あと3年博士課程で預かって実験研究をやりなおしを見守る措置ぐらいは、出てきたかもしれない。
それもできない大学の体質ぐるみの問題だとしたら(たぶん、そうでしょう)、院の入試答案、学部の卒論審査記録・・・と遡って調査しないと、「博士認定だけミスりました」ではすみませんぞ。
ただ、「学者の資格」は学位だけで決まるものではないから、いくらでも上書きできる。
博士論文より高レベルなpublishmentが複数あれば、そちらで評価される。
むしろ、博士号が取り消されて修士または学士の資格で、博士以上の優れた業績を生産しつづければ、それはそれでクールではないのかな。つまり、「安藤忠雄の道」である。
貼る子のキャラや経歴は、とてもリアルなフィクションのようなところもあるので、ぜひ母校の文学学術院に通って、演劇でも専攻すれば、華麗な転身になりそうな気もする(よけいなお世話です)。
もちろん、ちゃんと試験を受けたりはしない。
2年ないし5年ばれずにモグリ学生で通して、大論文を書いて、文学博士を取る!
で、「実は在籍してませんでした〜ごめんにゃさい(^o^)v」と。
そこまでやってくれれば、世間は拍手喝采しますよ。
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