財団法人でもないのに「なんちゃら財団グループ」を名乗っていた会社に危うくだまされかけたこともあって、居丈高に見せようとする商売人のうさんくさい屋号には、俺様アラームが反応する。
一般に、「協会」や「センター」といえば、いろいろな事業者が会員として加入して、外部との折衝や政治的な利益代表を託するものだと思うが、億単位の公金が身内に流れこんでくる賽銭箱にしていたNPO(なーにが Non Profit だ)に税務当局のメスが入った。ご丁寧にも、「雇用支援センター協会」ですと。盛ったね〜^^;
障害者に清掃活動を通じて社会参加する場を提供するのはかまわない。できれば一般就労までたどりつければ大成功。
そこまでの側面支援は、ボランティアに頼るわけにもいかないから、専門職として補助金が入るのも意味のあることだと思う。
就労先をどう開拓しているのかは、現場の当事者のうかがいしれない世界かもしれないが、西宮の NPO の背後にある会社は、ずいぶん長いこと不透明な随意契約で仕事を受注していた。監査をさぼっていた市役所にも責任はあるが、たまたま後回しになっていたのか、監査をスルーしてくれるような「親切な福祉行政」だったのかはわからない。
この「なんちゃって協会」の事務所が、株式会社Aの屋号の上に福祉 NPO ですよ、と貼り紙でカムフラージュしていたのは、ニュースで報道されなくても道行く人にはバレバレだっただろう。
そのへんの感度が鈍いのは学者で、近所の大学社会福祉学部で地域福祉を教える教授もヨイショしていたりする(まさか、教え子を就職させたりしてないでしょうな?)。
メディアにも登場し、福祉イベントにも営業に出向き、箔をつけて、いろんな関係者が結果的にファミリー企業の蓄財に片棒を担いできたわけだ。
実は営利企業、実は個人事業、実は店舗、でも非営利法人の表紙だけつけている例は、探せばいくらでもあると思う。
それこそ、森友学園や加計学園が便宜を図ってもらった金額の1けた2けた上の補助金、助成金が、全国津々浦々の素性不明な NPO に垂れ流されている??と疑ってみる価値はある。
社会福祉法人の内部留保も、聖域ではないよ。
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