いつの間にか、新しいマニヤの種族ができていたのだった。三才ブックスが主導しているような(?)「フリラー」は、免許いらずのライセンスフリー無線の愛好家(要免許の無線はイルラーか?)
その案内本が今日発売だったので、現状把握のためお買い上げ。
CB も特小も、たぶん手を出すことはないので無駄な記事も多いが、こういうガイド本は無線機専門店だけでなく家電屋さんにも必要だな。たとえばアウトドア用にと特小なんか買ってしまうと、安物買いの銭失いになりかねないから、特にビギナー対象にハウツー本は不可欠だ。
パーソナル無線が廃止になり、CB が無法地帯と化してしまっている今、期待できるのはデジタル簡易無だ。
僕も興味津々で、食指を動かしている真っ最中。
UHF モノバンドのチャンネル限定とはいえ、5Wまで出せる、外部アンテナ使用可、秘話通信可、とかなり規制緩和は進んでいる。
50MHz帯の 1.5 Wで3年ほどぢっくり無線の醍醐味を楽しんだ身からすると、充分かもしれない。
モノバンドでとことん楽しむのが通というもんかもしれないが、おもしろい周波数は?と考えると、UHF より 27MHz 帯なんですがね〜
道楽でも業務用でも、目的が限定されないのもいい。
国としても、車載を想定しているから本体とアンテナの分離は認めざるをえず、その結果アンテナ次第では相当な飛距離も期待できるわけだ。
今のところ、認可されたメーカー品に限定されてはいるものの、「手作り可」と規制緩和される時代もすぐだと思う。
遭難に備えて、僕はちゃんと届け出た UHF 帯のムセンキは持っているのだが、幸か不幸か必要になったことはない。
もしあったとしても、本体の貸し借りはできないし(クルマはできるのにね)、あくまでも非常通信は「従たる用途」であること、と規制に縛られている。純粋に趣味と研究のための無線で、業務用には御法度。
それはそれでいい。
もう、アマチュア無線を遭難対策に流用する発想は時代遅れなのだ。汎用性があるのは、デジタル簡易無線。
もっと普及してほしい。
そのためには、せめてオペレーターの識別制度は導入してほしい。
「車検は通ったがナンバープレートなし」のクルマが走り回っているのが現状だから、ナンバープレートにあたる何らかの ID は、あった方がいいわな。
アマチュア無線免許には世界でひとつのコールサインが協定で決まっているから、世界のどこで「J・・・・・」と名乗っても、日本のどこに住むどんな資格の何者か、特定されることになっている。独占的かつ排他的に使える ID だから、愛着もわくし、責任も生まれる。
デジ簡は勝手気ままに、昭和の CB 風のコールサインを自称」しているだけで、「フーテンの寅さん」でもいいし「ゴルゴ13」でも自由自在。きっと、かぶりもあるだろうな・・・てことは、いたずら、偽装、なりすまし通信も野放しになる。
遠距離通信記録を追究しようとしても、sengoku38 と名乗るデジタル簡易無線局が尖閣諸島からオンエア中!!なんてのと交信できたとしても、確認しようがない。住所も免許人も、確かめる術がないんだから。
総務省は、コールサインの発給をちゃんと考えてほしいものだ。免許する所管庁の責任として。
でないと、「聖子1919」みたいなコールサインが増殖して、好き勝手なこと発信しかねませんぞ。
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