日経流通新聞の小さな記事が気になったので、出どころをあたってみた。
日本一ジミ県の栄冠に輝く徳島県が、趣味人で日本一なんだそうな。すごいぞ阿波ケンミン!
同じ四国の愛媛県とは対照的だ。
愛媛のケンミン性はよくわからんし旅したこともないのだが、徳島は兵庫県のお隣さんだし、何度も遊びにまいりました。兵庫県鳴門市、兵庫県徳島市になってもいいぐらいだ。
ケンミンは関西にも多い。たしかにジミだが、質素は質素なりに衣食住を楽しめる人柄が僕の徳島イメージ。
別に阿波踊りばかりやっているわけでもないから、盆栽でも切手収集でもサイクリングでも、マイペースで楽しんでいるのではないでしょうか。昭和の趣味が健在な感じ。
ネタ元の会社は趣味人応援メディアらしく、趣味が仕事の原動力になる?と推測している。
これも、ナルホドと思う。
道楽にふけるエネルギーを、勉強や仕事に回せば?と愚かな教師や家族や上司は横槍を入れたがるものだが、そんな簡単なことではない。
趣味を禁止されたら、勉強も仕事も手につかなくなる。趣味とはそういうもんである。
飲む打つ買うは生活を破綻させるリスクがあるから、「大いに楽しみましょう」とはいえないまでも、健康になる趣味や金のかからない趣味は問題なし。どころか、効能大でしょ。
たとえば山歩きは、初期投資をすればコストは交通費ぐらいですむし、身も心もリフレッシュできる。もともと、あんまりマーケットにはなりにくい趣味だったはずが、山ガールだのグラキャンだの、流行消費を焚きつける趣味ビジネスがお盛んで、誘惑に乗るとタンスの肥やしが増えるだけ。
六甲山や金剛山で盛んな毎日登山なんて、「気力だけで金いらず」だから、いい趣味だと思う。
もし職場に趣味の効用を身にしみて理解している管理職がいれば(僕もそんな世代になるわけだが)、「通勤は自転車で!」と号令をかけるだけで、社員は健康になるし、仕事終わりの飲み会なんていうサービス残業はなくなる。
ただ、仕事の張り合いになるから趣味を、という発想には警戒もしといた方がいい。趣味を応援する会社や、職場にジムを造ったりする意識高い系の会社は、大きなお世話なんである。残業だの出張だのギューギューこき使われるからこそ、趣味で生き返れるわけでね。
釣りバカ日誌の世界に本気であこがれる勤労者が増えている証しが、出世より趣味をとるサラリーマン気質にあらわれているからこそ、企業サイドからではなく個人の立場から、趣味を大事にする人が増えるのはいいことだと思う。僕は喜んで「リアル浜ちゃん」になるぞ。
それでも無趣味な働き蜂は一定数いるから、働きかた改革は余計なおせっかいですわ。
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